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2009年5月10日 (日)

オリヴィエ・マルシャルを考える?

オリヴィエ・マルシャルを考えるって....誰やねんそれ?!(笑)このひと、一応フランス人の監督さんです、はい!フランス映画というと、なんや男と女がグズグズとやり合いながら、ボゾボゾ語り合うってな、少々“かったるい”恋愛映画のイメージないですか?(苦笑)もちろん、そんなフランス映画にも、魅力はたっぷりなんやけど、この監督さんが撮るのは犯罪ドラマ!

そんな大上段に構えてみたところで、まだ作品は3作しかないらしく、かくいうオイラも、そのうち2つしか観たことがないのですが...でも、これがなかなかのデキなんよね!ちょうど3作目が新作レンタルに並んだところで、ちょっと感想を載せて、注目してもらおうかなぁ...なんて!?

あるいは裏切りという名の犬 / 36 Quai Des Orfevres   ★★★★☆ (2004年)

出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、アンドレ・ドュソリエ、ヴァレリア・ゴリノ

仲間の信頼の厚い男と野心家の男、別々のチームを率いるふたりの刑事、連続強盗を追ってぶつかり合う二人を描く、フランス版クライム・サスペンス?!

犯罪スレスレのところで、犯人を追いかける、そこに出世が絡み、正義とは別の次元で物事が展開する。

いやぁ、出だしからハイテンションな緊迫感で、グイグイと...これほど“男臭い”フランス映画も久々やね(笑)主演のふたりの周りの空気が、心地よい緊張感を画面のなかに作り出してる。重いリズムで押しまくる前半から、ふたりのそれぞれの心理を浮き彫りにする後半、なかなか上手く構成されてるんやなぁ。

確かに決着のつけ方は、さすがに先が読めてしまうところはあるんやけど、それでも、この“やるせなさ”や“惨めさ”、“憤り”といったものはごっつい響いてくるんやね。お見事!

ハリウッドでリメイクって言うけれど....このテイストはアメリカ人には無理やと思うなぁ(苦笑)

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やがて復讐という名の雨 / MR 73   ★★★☆☆  (2007年)

出演:ダニエル・オートゥイユ、オリヴィア・ボナミー、カトリーヌ・マルシャル、フランシス・ルノー

実際の事件を基にして描かれる、フランスの犯罪ドラマ。事故で娘を失い、妻は寝たきりになり、失意のまま酒に溺れる刑事。ある猟奇殺人事件を追いながらも、捜査から外されてしまうのだが...?!

またまたオートゥイユの渋さが炸裂してたねぇ(笑)心に負った傷でボロボロになるって役柄で、必ずしも格好よくはないんやけど、いい具合に哀愁が漂うんよなぁ!?

話としては、現在の事件と過去の事件が絡みあうってことで、少し散漫な展開になってもうて、途中少し“ダレる”んやけど、後半のもって行きかたは、なかなかのもんやったね。正義を貫くということと、決して消すことのできない心の傷、未来を託す気持ちと過去に生きることしかできない切なさ、噛みしめると味わい深いドラマやなぁ...ってね!?

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フランス語に疎いオイラでも、原題と邦題が異なることは薄々気づいてはいるんやけど、まぁフレンチっぽい雰囲気(気取った感じ?)を出す意味でも、許容範囲かなぁ(苦笑)

タイトルは置いといて、特に『あるいは裏切りという~』のとってもハードボイルドな味わいは、是非お試しあれ!?

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