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2009年7月11日 (土)

『扉をたたく人』

現在公開中のちょっと渋めの作品をご紹介!

いつも脇役として存在感を放つリチャード・ジェンキンスが、この歳にして初めてアカデミー賞主演男優賞の候補になったことでも話題の、ちょっと素敵なドラマやでぇ♪

扉をたたく人 / The Visitor   ★★★☆☆

監督:トム・マッカーシー

出演:リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス、ハーズ・スレイマン、ダナイ・グリラ

妻に先立たれ、無気力に生きる大学教授は、学会に出席するため、久々にNYにある自分のアパートに行くと、そこに不法移民のカップルが住んでいた。彼らとの奇妙な共同生活を始めた男は、アフリカン・ドラムの奏者である若者と打ち解け、心を開くのだが...ってな人間ドラマ!?

出演者からして華がなく(?)、とっても地味な内容ながら、なんや心をくすぐる作品やね。なんと言っても主演の“おちゃめなハゲ”のジェンキンスくんの味わい深い演技がエエよなぁ(笑)

不器用に生きる初老の男の悲哀を出しつつ、ドラムをたたき、閉ざした心を開放し、生きがいを見出す姿が、エエ感じで表現されてるんやね。

こんなオジサンが、一心不乱に頭フリフリしながらドラムをたたく姿は、少し滑稽で、それでいてちょっと格好よかったりしてね!?

話の内容も、アメリカの移民政策の理不尽さをテーマに取り上げつつ、ひとつの出会いから始まる、濃厚な人間ドラマが描かれてて、深かったなぁ。

自由に生きることもままならない、そんな自由な国アメリカの現実、政府を前にして、あまりにも無力な自分、悲しみに打ちひしがれながら、無心で叩くドラムの音が、感情を揺さぶるんよなぁ。

派手さはまったくといってないんやけど、じんわりと心に沁みる、ほぼ4っの、なかなかの作品やったね!?

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