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2009年9月 5日 (土)

『ゲット・オン・ザ・バス』

昨日のスパイク・リーって監督さんが最も注目されたのは、1992年の『マルコムX』っていう黒人活動家の自伝映画かな。デンゼル・ワシントンが主演で、結構賞レースを賑わしとったね。

個人的には、それよりも前の『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)や『モ’・ベター・ブルース』あたりの初期作品がお気に入りなんやけど、そこらへんは別の機会に紹介するとして、今日はちょっと小粒ながら、じんわりと心にしみる作品をご紹介♪

ゲット・オン・ザ・バス / Get On The Bus   ★★★★   (1996年)

監督:スパイク・リー

出演:チャールズ・S・ダットン、オシー・デイヴィス、アンドレ・ブラウアー、イザイア・ワシントン、ヒル・ハーパー、トーマス・ジェファーソン・バード、バーニー・マック、リチャード・ベルザー

首都ワシントンで開かれる、黒人の男性による“百万人の大行進”という大規模なイベントに参加するため、バスでLAを出発する一行の旅の様子を描いたロードムービー?!

同じ目的のために集まった“ブラザー”たち、しかし、同じ黒人であっても、宗教も違えば、育ちも違う、それぞれに抱えた問題とともに、ちょっと波乱含みの旅は続く...ってね!

自己中心的な俳優、白人を母にもつ男、ゲイのカップル、年老いた老人、裁判所の命令で息子に手錠をして参加する父親、映画監督志望の若者など、同じ肌の色をしていながら、ことあるごとにぶつかり合う彼らを通じて、様々な角度から黒人社会を描くんやね。

昔ながらの白人による差別の問題から、ギャングの抗争、悪化する治安、崩壊した家庭、マイノリティへの迫害、貧富の差、いろいろな問題が浮き彫りになるなかで、旅を通じて相手を知り、手に手を取って乗り越えよう、そんなメッセージがじんわりと胸に響くんやなぁ。

時に殴り合いの喧嘩をしながらも、たどり着いた彼らの旅の先には....一体何が...!(笑)

出演者の飾らない演技と、ソウルフルな音楽が素敵なアクセントとなって、地味な物語を彩るんやね。それにしても、オシー・デイヴィス演じる老人の語る言葉が、味わい深かったなぁ....。

ということで、肌の色に関係なく、観ればきっと何かを感じられるはず!是非、お試しあれ♪

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