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2009年10月

2009年10月31日 (土)

ハロウィンの夜は....『REC』

今日はハロウィンやねぇ♪別にクリスチャンでもないオイラにとっては、個人的にはどうってこともない“ただの土曜日”なんやけど、一応ハロウィンに因んで(?)、今日はホラー映画をご紹介!

REC/レック / [REC]   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサ

出演:マヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ、カルロス・ラサルテ、パブロ・ロッソ、ダビ・ベルト

消防士の仕事を取材中に、とあるアパートでの人命救助に同行したレポーターは、恐ろしい事件に巻き込まれる、ってなスペインのホラー映画!?

いやぁ、なかなかのインパクトやったね!?まったく期待してなかっただけに、かなりの衝撃やった。

新種の伝染病で狂乱し、襲い掛かる人々、ワケのわからない恐怖と逃げ場のない状況、そして全てを映すカメラ...短い時間のなかで、瞬発的に観る側の恐怖を煽る手法は、ハンディの映像で一層の緊迫感が出てたかな。

この作品のおススメ・ポイントは、レポーター役のマヌエラ嬢が、とってもキュートなところ!恐怖の表情がなかなか...エエねぇ(笑)

怒涛の展開の末の結末は、何となくお茶目でかわいげがあったりして....?!

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REC/レック2 / [REC] 2   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサ

出演:ジョナサン・メヨール、レティシア・ドレラ、オスカル・サンチェス・サフラ、アリエル・カサス、アレハンドロ・カサセコ、パブロ・ロッソ、マヌエラ・ベラスコ

謎の病原菌により、感染すると凶暴化して人を襲う、そんな事件の起こったあるアパートに、原因究明のため、ひとりの専門家と特殊部隊が潜入するのだが...ってな、前作の続きを描くスペインのホラー映画。

次々と襲ってくる感染者、迫りくる恐怖、果たして生きて建物を出られるのか....?!ってなことで、今回も巧みにカメラを使い、隊員の目線で恐怖を表現するんやね。

いやぁ~、相変わらずの怖さやった(苦笑)暗闇から、猛烈な勢いでカメラに向かってくるあたりが、もう心臓バクバクやね!

ただ、作品としてみると、単調に陥りそうな展開を、角度を変えることで変化させようという意図は分かるんやけど、2作目という慣れもあるせいか、どうしても間延びした感じは否めんかったかな。

少し現実離れした“仕掛け”も、カメラでリアリティを出すという狙いからズレて、少しネタとして苦しさがあるし...。

まぁ、観る側に徹底して恐怖を与えるという意味では、ホラー映画としては十分に目的を果たしてるんやろうけど、期待しただけに少し残念やったかなぁ?!

2009年10月30日 (金)

園 子温を考える! 『自殺サークル』 『気球クラブ、その後』

昨日おススメした作品の監督さん、そのちょっと変わった名前で、前から気にはなってたんやけど、あまり観たことなかったんよね。

『愛のむきだし』がきっかけで、少し気になってたので、ふたつほどお試し。

自殺サークル / Suicide Circle   ★★★☆☆   (2002年)

出演:石橋 凌、永瀬正敏、迫 英雄、麿 赤兒、さとう珠緒、宝生 舞い、ROLLY、嘉門洋子、余貴美子、野村貴志、萩原 明

女子高生54人が、新宿駅のホームから飛び降り、集団で自殺する事件が発生する。原因が分からず、戸惑う警察に、更なる自殺の予告が...ってなサスペンス・ホラー?!

電車に轢かれ、飛び散る血、肉片、出だしからインパクトありすぎやった(苦笑)途中も随所で赤く染まり...ちょっとえげつなかったね?!

なぜか明るく死んでいく若者たちの姿には、まったく悲壮感がなく、まるでゲームのように描かれるのは、生への執着心の希薄さを表してるんかなぁ?!バックで流れる、中途半端に陽気な曲が、余計に気味の悪さを醸し出してたね。

しかし...繰り返される禅問答のような問いかけや、訳のわからん殺人鬼やら、謎だらけで、結局、事件の核心についての明解な答えのないまま終わってもうて、イマイチすっきりせんかった。

生きる目的、命の重みを考えさせたいんやろうけどね....きっと?!とりあえず3つやけど、ひとには薦められんなぁ...これは....(苦笑)

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気球クラブ、その後   ★★★☆☆   (2006年)

出演:深水元基、川村ゆきえ、長谷川朝晴、永作博美、いしだ壱成、西山繭子、江口のりこ、安藤玉恵

かつて所属していた「気球クラブ」、その代表を務めていた先輩がバイク事故で亡くなるという知らせで、かつてのメンバーが再会するってなお話。

5年前のほんの一時、同じ時間を過ごした仲間、つかの間の想い出をたどるってね。単なるノスタルジックな青春物語かと思いきや、意外と深いドラマやった。

活動しなくなり、バラバラだった関係が、携帯でつながる、そんな薄情な人間関係を描きつつも、若い頃の情熱を一方で捉える、そんでもって地上と空の、ちょっと切ない恋の話、次第にじんわりと胸に染みこんでくるんよなぁ。

夢を追い続ける男と、そんな背中を見つめる女、儚い恋愛ドラマやねぇ!?

映像からしてインディーズ風味満点ながら、このドラマ、かなり味わい深い、いいデキやったんと違うかなぁ!?『自殺サークル』よりはおススメできる(笑)

2009年10月29日 (木)

『愛のむきだし』

いやぁ~、この作品を恋愛映画としておススメすることに、多少なりとも迷いはあったんやけど...も3つやしなぁ...?!なんて考えつつ、やっぱり愛の話として、かなり気合入ってるし、それなりに衝撃的やったんで、試しにご紹介!(強力におススメはしませんが....)

愛のむきだし   ★★★☆☆

監督:園 子温

出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、渡部篤郎、尾上寛之、永岡 佑、板尾創路、岩松 了、吹越 満、堀部圭亮

敬虔なクリスチャンの家に生まれた青年、母の死後に牧師となった父が、恋人に振られたことで、息子の彼に毎日懺悔を求めるようになり、懺悔をするために、無理やり日々罪を犯すことに。そんな彼は、やがて運命の女性と出会うのだが....ってな....う~ん....純愛映画??(苦笑)

ストレートな下ネタや飛び散る血やらで、出だしからは、単なるエロ・グロな話かと思ったら....壮絶な愛の話やった!?

言葉巧みに忍び寄る新興宗教、そして、さらわれた最愛のひとを取り戻すために...もう、前後編2本からなる、4時間にも及ぶ話を、ぶっ通しでクギ付けになって観てもうたよ(笑)

宗教の恐ろしさを感じつつ、ひたすら真っすぐに愛し、体を張ってその愛を守る、かなり奇抜はストーリーながら、筋の通った力強さのある作品やったね!?

観終わった後の、なんや不思議な爽快感、出だしからは想像できんかった意外性のある感動が、この作品にはあるんかもなぁ....?!

食べ物で言うと“ゲテモノ系”かもしれんけど、ちょっと試しに....いかが??(笑)

2009年10月28日 (水)

『シリアの花嫁』 『ジェリーフィッシュ』

ちょっと意外なところで、今日はイスラエル映画をふたつ、ご紹介♪

イスラエルって、中東にありながら、ご存知のとおりアラブ圏ではないから、映画の雰囲気も、どちらかというとヨーロッパに似てるんかもね。

いずれの作品も悪くないデキなんで、お試しあれ!

シリアの花嫁 / The Syrian Bride   ★★★☆☆

監督:エラン・リクリス

出演:ヒアム・アッバス、マクラム・J・フーリ、クララ・フーリ、アシュラフ・バルフム、ジュリー・アンヌ・ロス、ウーリ・ガヴリエル

イスラエルの占領下にあるゴラン高原。小さな村で暮らす一家の娘がシリアに嫁に行くことに...ってな家族ドラマ。

結婚という人生で最良の日、しかし、シリアに嫁ぐことは、2度と家族の元に帰れないことを意味する....政治のために引き裂かれる家族、なんや切ないもんやね。

結婚式の日の家族の様子を追いながら、親と娘、外国人の妻を持った息子と父、姉の夫婦関係等、それぞれのドラマを絡めて描いてるところがなかなかやった。

複雑な家族関係のなかで、それぞれが絆を確かめ合うってなとこやろか?!

最後は感動で盛り上げて欲しかったんやけど、ちょっとコメディ調になったのが残念やったかな?!

ところで、花嫁の姉役で出てるヒアム・アッバスって女優さん、最近いろんな作品で見かけるんやけど、なかなか重みのある演技をする、エエ役者やね!?

7月11日に紹介した『扉をたたく人』や10月14日のジャームッシュの『リミッツ・オブ・コントロール』にも出てたので、ちょっと注目!

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ジェリーフィッシュ / Meduzot   ★★★☆☆

監督:エトガー・ケレット&シーラ・ゲフェン

出演:サラ・アドラー、ニコール・レイドマン、ミリ・ファビアン、ゲラ・サンドラー、ノア・クノラー、ザハリラ・ハリファイ

恋人と別れたばかりの女は、海辺で浮き輪をつけた少女と出会い、しばらく預かることに...。

両親との関係に悩む女性、娘とうなく行かず悩む老婆、フィリピンに子供を残し、出稼ぎに来ている家政婦、ケガで新婚旅行にいけない花嫁など、どこか切ない時間を過ごす大人たちの人間模様を描くってね。

上手く行かない人生の波間で、漂いながら行く先を探す、そんなイメージなんかな。

地味めなエピソードの積み重ねなんやけど、それぞれの話に、優しさや温かみを感じるんよなぁ。とりわけ、瓶の中の船の詩は、なかなか秀逸やったね!?

さりげない展開のなかに、忘れさられた過去を思い起こす、そんなノスタルジーを感じさせる、印象的な作品やった。この作品は、案外拾い物かもねぇ!

2009年10月27日 (火)

三池崇史と......『ヤッターマン』

オマケとして、そんな三池監督の娯楽作品の感想を....?!

ヤッターマン   ★★★☆☆

監督:三池崇史

出演:櫻井 翔、福田沙紀、深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ、阿部サダヲ、岡本杏理

懐かしのテレビアニメの傑作を実写で....?!自分で作ったメカで恋人と正義のために戦うおもちゃ屋の息子、対するはドロンジョ率いる悪の一味、不思議な力を持つドクロストーンを探し、大騒ぎ...ってね!?

いやぁ、やっぱり懐かしかったなぁ(笑)聞き覚えのある音楽に、記憶に残るキメ台詞、あの頃は若かった....(苦笑)

そんでもって、作品はというと...何やエロくて下品やよなぁ。確かにこれ見て育った世代は、すでにスケベオヤジにはなってて、そんな年代がターゲットやから、合わせてるんかもしれんけど??あぁ、楽しい、健全なイメージが壊れてく....?!

問題のキャストについては、ボヤッキーとトンズラーの雰囲気は違和感ないし、深キョンのドロンジョもしゃべらんかったらO.K.なんやけどねぇ...。しゃべりにインパクトがない彼女では、ちょっと役不足やよなぁ。

ヤッターマン1号、2号は主役のはずが....存在感なく、論外やったね(苦笑)

公開当時の評判は、かなり良かっただけに、正直ちょっとがっかりしてもうた。内容的には学芸会レベルだけに、これで続編....やめた方がエエような...でも、やるんやろなぁ、きっと....(苦笑)

三池崇史とカラスたち 『クローズZERO』

三池崇史って監督さんは、ほんま不思議なひとやね。任侠ものからアイドル映画、コメディにヒーローものまで、撮った作品数とその幅の広さは、ちょっと驚きやよなぁ。

そんな監督さんの作品で、若手の役者を使って、最近、人気になってる作品の感想を、ご紹介♪

このシリーズ、続編の公開当時に別の作品を観に映画館に行ったら、やんちゃそうな男の子(?)たちが大勢来てたから、その筋では支持されてるんやろなぁ...(笑)

クローズZERO   ★★★☆☆

監督:三池崇史

出演:小栗 旬、やべきょうすけ、山田孝之、桐谷健太、遠藤憲一、黒木メイサ、岸谷五朗、塩見三省、波岡一喜、大東俊介、渡辺 大、松重 豊

札付きのワルが集まる高校で頂点を張るために転入してきたヤクザの組長の息子は、誰もが一目置く、ひとりの男と戦うために、仲間を増やしていくのだが...?!

ヤンキーたちが、ひたすら暴れまくる、さすがに勢いはあるね。奇才三池監督らしく、いい具合に役者を弾けさせてたかな。

まぁ、それなりには楽しめるんやけど、イケメンふたりがやり合う所が、ちょっとアイドル映画なんかなぁ...ってね(苦笑)それなりにキャラ立ちしてて、頑張ってはいるんやけど。

あと、ヒロインの黒木くん、インパクトないんよなぁ?!男臭すぎるなかで、違う雰囲気を出すアクセントになるはずなんやろうけど、どうにもショボすぎる。

まぁ、これだけ若い役者を使うと、演技力にバラつきがでるのは、しゃぁないかぁ...!?

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クローズZEROⅡ   ★★★☆☆

監督:三池崇史

出演:小栗 旬、やべきょうすけ、山田孝之、三浦春馬、金子ノブアキ、黒木メイサ、高岡蒼甫、桐谷健太、高橋 努、波岡一喜、遠藤憲一、松重 豊、岸谷五朗

前作の壮絶なバトルの後で、それぞれが牽制し合った状態の鈴蘭、そんな彼らの前に因縁の敵、鳳仙学園が乗り込んでくる...ってな、ヤンキー・アクション映画の続編!?(笑)

小栗くんに山田くん、男前ふたりを中心に、若手俳優が入り乱れて、蹴るは殴るはって....今回も弾けまくりやったね!

メインはケンカのシーンなんやろうけど、その始まる直前の音楽が流れると、なんやワクワクさせられるんよなぁ。気づいたら、結構はまってる自分がいたりして...(笑)

まぁ、始まってまえば、あとは暴れるだけで、雑魚のケンカはかなりマッタリなんやけどね...?!だいたい、あんだけ殴り合ったら、普通なら内臓破裂や脳の血管切れて、立ってられへんでしょ(苦笑)

それに次から次へと、どこからともなく出てくる敵、まさに時代劇の討ち入りのシーンを彷彿させるね!まぁまぁ、ケンカ・ファンタジーってやつですか?!よう分からんけど(笑)

友情や男気を感じさせる部分はエエんやけど、それ以外が余分でたまらんのよね。特に中途半端にエキストラがノッてる音楽ショーはいらんし、黒木メイサって、根本的にこの作品に必要なんかね?!いなけりゃ、男くさすぎ?!それで上等なんとちゃうんかぁ!?

岸谷くんも相変わらずの大根やしなぁ....。遠藤くんは、今回も渋かったけどね!

それなりに楽しめる(?)んやけど、余分なシーンの長さで、なんや消化不良に感じてまうところが惜しいかなぁ。足らん分は、自分で暴れるかぁ...なんて、“よい子”のみさなんは、映画に感化されて、真似するのはやめようねぇ....先生がかわいそうやから...?!(笑)

2009年10月26日 (月)

『さまよう刃』

人気作家の東野圭吾の作品の映画化ってことで、なんとなく話題に(?)なってる作品の感想をご紹介♪原作は知らなかったものの、予告編を観て、結構エエ雰囲気やなぁ.....って思ったんやけどなぁ....?!

さまよう刃   ★★☆☆☆

監督:益子昌一

出演:寺尾 聰、竹野内豊、伊東四朗、長谷川初範、酒井美紀、山谷初男、中村有志、木下ほうか、池内万作

最愛の娘を無残にも殺され、呆然とする父親の元に、犯人を教える密告の電話が....。復讐を決意する父親と、事件を追う刑事を描く、犯罪サスペンス?!

例え殺人事件であっても、極刑は望めない少年犯罪、その被害者の家族と犯人を追いかける刑事の葛藤、そんな難しいテーマに挑む作品....のはずが、なんや、あまりのデキの悪さに、テーマがすっかり霞んでもうたよ(苦笑)

何がひどいって、挙げだしたらキリがないんやけど、「さまよう刃」って....警察さん、ちょっとあんたら、犯人を“さまよわせ”過ぎやろぉ~!(笑)

一刻を争う捜査の最中に、二日酔いになるまで酒飲むかぁ?!そんな暇あったら捜査せぇって!

あと、犯人の手紙の朗読会やってる場合やないやろうに!?それに、何で大きなライフル持ったけが人が捜査の網をかいくぐって、楽々と旅をできるんやろね?どんだけザルやねんて!

まぁ、イチイチ言ってもしゃぁないんやけど、最初から最後まで、失笑の連続やったよ。あまりのリアリティのなさと、終始テンポが悪く、グタグタの話に、観てて、ほんまにグッタリやった。

加えて、竹野内くん、相変わらずヘタくそやなぁ...(苦笑)まぁ、ひょっとしたら、そんな演技にOKを出す監督さんのせいなんかもしれんけど?!

でもって、こんなダメダメな作品の監督&脚本をする奴は誰やって思って調べたら、このひと行定(勲)くんのお友だちなんやねぇ....類は友を呼ぶ....それで妙に納得!(笑)

これで¥1,800払ってたら、間違いなくキレてたで!?真剣に演技してる寺尾くんが、ちょっとかわいそう、そんな作品やったね!

2009年10月25日 (日)

『イン・ハー・シューズ』

昨日、紹介した『私の中のあなた』でも、なかなかの演技を披露してたキャメロン・ディアスやけど、モデルからキャアリアをスタートさせてるだけに、これまでは“見た目だけの人”ってイメージが強かったやんね。とりあえずスクリーンに顔を出せば金になる、そんな感じやったんかな。

でも最近は、シリアスな演技に挑戦し、なんや少し女優らしくなってきたかなぁ...なんて思うんよねぇ!?

そんな彼女の路線変更を感じさせた、感動ドラマをひとつ、今日はおススメ♪

イン・ハー・シューズ / In Her Shoes   ★★★★   (2005年)

監督:カーティス・ハンソン

出演:キャメロン・ディアス、トニー・コレット、シャーリー・マクレーン、マーク・フォイアスタイン

容姿には自信がないが、堅実に弁護士として自立している姉と、LD(学習障害)のため頭は良くないが、抜群のボディを駆使して奔放に生きる妹、仲のいい二人が“ある事”が原因で大喧嘩。追い出された妹は、偶然に知った祖母の元へ...。離れ離れになりながら、互いに自分を見つめ直し、成長する....ってな姉妹の話?!

新しい出会いにより、見失っていたもの、大切なものに気づき、新たな一歩を踏み出す、そんなドラマなんやね!どんなに喧嘩して、いがみあってみても、兄弟、姉妹の関係って、何や特別なものがあるよなぁ、ってことを感じさせてくれる内容やった。

効果的なアップの映像を使いながら、姉妹の心の機微を巧みに表現し、そして素敵なエピソードで優しく語りかける。なんなんやろなぁ...気づいたら涙をこらえることができんかったよ...(笑)

主演の二人の女優を中心に、その良さを引き出しながら、脇を固める他の登場人物の温もりのようなもので雰囲気を作り、素晴らしい姉妹の絆を描ききってるよなぁ。

姉の妹を思う気持ちと、姉を思う妹の気持ち、補い合いながら、支え合いながら生きていく、微笑と涙に満ちた素敵な作品やったね!?

2009年10月24日 (土)

『私の中のあなた』

この作品、公開前から話題になってて、気になったんで原作を先に読んでから観たんよねぇ。読みながら、少し目頭が熱くなったりして、そんな話をどこまで映画で表現できるんやろうかって、まぁ、多少は不安やったんやけど、監督が『きみに読む物語』のカサヴェテスやったから、前作同様、きっと上手く料理してくれるやろうって期待したんやけど....?!

ちなみに、この作品って、最初ダコタ・ファニングとその一味にオファーが出てたらしい。幸いにも、ダコタが“ハゲ”は嫌やって言った(?)らしく、流れたんやって。めでたし、めでたし?!(笑)

私の中のあなた / My Sister's Keeper   ★★★☆☆

監督:ニック・カサヴェテス

出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、ジェイソン・パトリック、アレック・ボールドウィン、ソフィア・ヴァジリーヴァ、エヴァン・エリングソン、ジョーン・キューザック、トーマス・デッカー、デヴィッド・ソーントン

白血病の姉を救うために、遺伝子操作によって生まれた妹、腎不全になった姉のために、腎臓移植のドナーとなるように親に迫られるが、断るために、弁護士を雇い、両親を訴えるのだが...ってな家族ドラマ?!

娘を何としても救いたいという母親の執念、大好きな姉のために、これまでも痛みを我慢して骨髄やリンパ液を提供してきた妹の苦悩、病気の子供を中心にしてきた家族それぞれの思い、とってもヘビーなテーマを描いた話やね。

残念ながら原作とは別物になってもうてたんやけど、それでも、抑えるところは抑え、盛り上げるところは盛り上げで、なかなか工夫した作りやったかな。

キャメロン嬢は、初めての母親役らしんやけど、安っぽくなることなく、悪い演技やなかったね。子供たちも、それぞれに難しい役どころを上手くこなしてた。

ただ、原作の良さは、家族以外の人も含め、登場人物がそれぞれのドラマを抱えていて、それが絶妙に絡み合ってただけに、そこら辺りの掘り下げ具合が、この脚本では物足りんよなぁ。映画の限られた時間の中で、家族中心に描こうと思うと、まぁ、しゃぁないんやろうけど。

あと...やっぱり終わり方がねぇ....。原作は、ごっつい意外性のある最後やったのに比べると、こちらはちょっと....普通?!(苦笑)

原題の“My Sister's Keeper”からは、やっぱり小説の方がピッタリやと個人的には思うんやけどなぁ...。

まぁ、いろいろと言いながらも、途中でちゃっかり涙したりしつつ、原作と別物と考えれば、これはこれでなかなかのドラマやったね!?

2009年10月23日 (金)

『バッテリー』

ついでなんで、林くんのデビュー作をご紹介!監督は、あの滝田さんやったんやねぇ。ちょうど『おくりびと』の前に作った作品かぁ...。

バッテリー   ★★★☆☆   (2006年)

監督:滝田洋二郎

出演:林 遣都、山田健太、鎗田晟裕、蓮佛美佐子、岸谷五朗、天海祐希、菅原文太、萩原聖人、山田辰夫、塩見三省、岸部一徳

父親の転勤で祖父の暮らす田舎町にやってきた一家。野球チームのエースだった少年には、病弱な弟と、そんな弟にかかりっきりの母、頼りない父、そして元高校野球の名監督だった祖父がいた。やがて中学の野球部に入部するのだが...ってな、青春ドラマ!?

家族にも構ってもらえず、孤独にマウンドに立つ少年、そんな彼が新しい町で出会った仲間との交流、野球というスポーツを通じて、傷つきながらも成長する様を描くってね。

「野球って何だ?」そんな問いかけで展開する物語は、時折、涙腺を刺激し、爽やかな涙を誘うんやなぁ(笑)

しかしながら全体で見ると、もう一息かなぁ?!少年たちは下手ながらも、新鮮な演技をしてるんやけど、相変わらずな岸谷くんの演技と、深みのない監督役の萩原くんの存在感など、ちょっとねぇ...(苦笑)

林の中のシーンが明らかに室内のセットだったり...話がいいだけに、作りが中途半端で、もったいなかったなぁ....?!

『ラブファイト』

今日は、レンタルして観た邦画の感想をひとつ!

ラブファイト   ★★★☆☆

監督:成島 出

出演:林 遣都、北乃きい、大沢たかお、桜井幸子、波岡一喜、藤村聖子、鳥羽 潤

幼稚園の頃からイジメられてきた高校生と、そんな彼を常に守って、ケンカしてきた女の子。助けられてるばかりの彼は、彼女の存在を重荷に感じ、強くなるために内緒でボクシングを習い始めるのだが...ってな...青春恋愛ドラマ?!

てっきり北乃きいをフィーチャーした、アイドル映画やとばっかり思ってた。制服姿で回し蹴りやなんて...サービスショットで男を釣る程度の作品かなぁって...まぁ、ある意味、見事にこうして釣られたわけやけど...?!(苦笑)

しかしながら、これが観てみると意外とおもろいんよねぇ!気弱な男の子と負けん気の強い女の子、そんなふたりの屈折した恋の一方で、ちょっと切ない、不器用な大人の恋愛があったりで、なかなかやった。

多少、演出過剰な感じはせんでもないんやけど、それでも飽きさせないデキに仕上がってたかな。

主役のひとり林くんを観たのは、デビュー作の『バッテリー』以来なんやけど、格段に演技が上手くなってたなぁ。ちょっと感心してもうたよ....まぁ、あのまま成長がなかったら、それはそれで役者として悲惨な話やけどね?!(笑)

2009年10月22日 (木)

『あなたは私の婿になる』

今週のおススメ恋愛映画は、公開中の作品からひとつ♪

いやぁ~、まさかこんな作品をイチ押しすることになろうとは...(苦笑)だいたい、すでに旬を過ぎた感のあるサンドラ・ブロックのラブ・コメディに、一体何を期待するんやろう、って思うやんね!

ところが、観てみてビックリ(?)、これがまたいい具合にツボを押さえてるんよなぁ...ってことで、おススメ♪

あなたは私の婿になる / The Proposal   ★★★★

監督:アン・フレッチャー

出演:サンドラ・ブロック、ライアン・レイノルズ、マリン・アッカーマン、クレイグ・T・ネルソン、メアリー・スティーンバージュン、ベティ・ホワイト

部下から恐れられる“鬼”女編集長、カナダ人の彼女は労働ビザの申請の問題で、国外強制退去の危機に!困った彼女は、自分の秘書をする男に、偽装結婚を命じるのだが...ってなラブ・コメディ!?

昇進して編集者になるという夢のために、憎き上司との結婚を承諾する男と、仕事を失わないために形だけの結婚をしようという女、そんなふたりの恋の行方は....?!

いやぁ~、おもろい!(笑)とっても強引な設定ながら、小気味良く展開する話は、涙あり、笑いありで盛りだくさんな内容やった。

まず、コメディの部分にあざとさがなく、嫌味なく笑わせる上手さがあったかな。さりげなく笑いを散りばめる辺りが、心憎いってね!

嫌いな相手に、いつの間にか惹かれていくってな恋のお話は、まぁ、よくありがちな展開なんやけど、それに加えて、人物の描写がしっかりしてるところが、ジワジワと胸にくるんよなぁ。

家族のことや、強がって生きる自分、そんな優しさや弱さが、優しく描かれるところに、思わず涙が...(笑)

これまでの作品でも、ほとんど肌の露出をしてないサンドラ嬢が、体を張って笑いを取りに行くあたりも、また味わい深かったりして...!(笑)

毎度のことながら、この“いかにも”な安っぽさがプンプン漂う邦題がなければなぁ....まぁ、ある意味、そのお陰で期待しなかっただけに、余計にインパクトがあったんかもしれんけど...(苦笑)

デート・ムービーに最適かも...なんて言いながら、こんな作品をひとりで観てる“ハゲおやじ”って...傍から見ると、かなり痛い??(苦笑)

2009年10月21日 (水)

『タイム クライムス』 『愛の漂流者』

今日は、ちょっとマイナーなスペインのSFサスペンスと人間ドラマをふたつほど!

タイム クライムス / Los Cronocrimenes   ★★★☆☆

監督:ナチョ・ビガロンド

出演:カラ・エレハルデ、カンデラ・フェルナンデス、ナチョ・ビガロンド、バルバラ・ゴエナガ

引越したばかりの新居から見える森に、若い美女の姿が...。気になり行ってみると、いきなり何者かに刺され、逃げる途中に迷い込んだ研究所でタイムマシンに乗ることに...ってな、スペイン産のSFサスペンス。

過去に戻ってしまい、元通りに戻そうとするが、ドツボにはまり...ってなタイムトラベルを使ったお話?!なかなかのアイデアやったね。

この手の作品は、どうしてもツジツマが合わなくなって崩壊することが多いんやけど、そういう意味では、よく工夫されてた。

自分ともうひとりの自分、すべてが連鎖しながら、ぐるぐると回り...まぁ、ある程度は展開が読めてまうところが、もう一息驚ききれんとこやったんやけど...(苦笑)

それでも、いかにもな低予算映画でありながら、アイデアひとつで勝負しようって心意気は、ちょっと評価できるんと違うかな。ってことで、この監督さんの次回作に期待!?

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愛の漂流者 / Los Aires Dificiles   ★★★☆☆

監督:ヘラルド・エレーロ

出演:ホセ・ルイス・ガルシア・ペレス、クカ・エスクリバーノ、ロベルト・エンリケス、アルベルト・ヒメネス、カルメン・エリアス、アントニオ・デチェント、ピラール・カストロ

姪と障害のある弟を連れて、海辺の田舎町に越してきた医者の男、彼は過去を引きずって生きていた...ってな、スペインの人間ドラマ?!

兄との確執、その妻との情事、そんな過去の恋と新たな出会い、過去と現在の様々な感情が交差し、やがて男が背負う十字架が明らかに...。

昼メロばりの、ドロドロの安っぽいドラマやなぁ...なんて思ってたら、後半はかなり前のめりで楽しんでもうたよ(笑)

抑え切れない欲望と突き進む愛情、その結果もたらされる心の傷、なんや、ちょっと切なくて、やりきれへんよね。

時間が前後するあたりが少々分かりづらいんやけど、深みのある、練られた話やったかな。

それにしても、スペインの女優さんて、なんでこう、みんなしてダイナマイトなんやろねぇ?!(笑)

2009年10月20日 (火)

『カフーを待ちわびて』

最近レンタル開始された邦画から、沖縄を舞台にした作品をひとつ♪

カフーを待ちわびて   ★★★☆☆

監督:中井庸友

出演:玉山鉄二、マイコ、勝地 涼、尚玄、瀬名葉孝子、白石美帆、高岡早紀、沢村一樹

沖縄の離島で古びた商店を営む男のもとに、ある日きれいな女性が訪ねてきて、一緒に暮らすことに...ってな、ちょっと“ロハス”な恋の物語!?理由あって、ただ毎日を愛犬の散歩をしながら漫然と過ごしていた彼は、戸惑いながらも、次第に心を開いていくのだが...。

いやぁ...こんな色白のべぴんさんが現れたら、そりゃ腰抜かすよなぁ(笑)

話の伏線として、観光開発という沖縄の問題を取り上げながら、単なる甘い恋愛話に終わらないところも、よかったかな。頑なに閉ざされていた心、不器用な恋の行き先は、沖縄の青い海のように、優しさを運ぶってか?!

まぁ、ありがちな展開ではあるんやけどね(笑)それでも、この沖縄の雰囲気がそうさせるのか、ゆったりとした流れの中で、安っぽい言い方やけど、癒される気がするんよなぁ?!

この女優さんの雰囲気...嫌いやないよぉ...なんて!(笑)あと、玉山くんも、いい役者になってきたね!?3つながら、満足度は意外と高めやったかな。

2009年10月19日 (月)

ワイルド・スピード祭り! ②

てなわけで、ついでにシリーズの過去3作の感想をね!?

結局のところ、このシリーズって、車好きにはたまらん魅力があるんやろなぁ。バイク派なオイラとしては、改造車を見ても、それほど興奮はせんけども、その迫力は分からんでもないかな。

いずれにしろ、でっかいスクリーンで観るのが、楽しむポイントかもねぇ?!

ワイルド・スピード / The Fast And The Furious   ★★★☆☆   (2001年)

監督:ロブ・コーエン

出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミッシェル・ロドリゲス、ジョルダーナ・ブリュースター、リック・ユーン

夜のロスの街中で行われる、大金を賭けた公道レース。負けを知らない天才ドライバーの前に現れた、ひとりの若者、激しいバトルの目的は...ってな、アクション映画。

ピカピカの車が爆音轟かせて疾走する、いやぁ、かなりスカッとするね!(笑)この抜群のスピード感がたまらんです。

ただカッコいい車で走りまわって終わりかと思いきや、強盗事件の真相を探るといった、ちょっとサスペンスな要素や、男の友情を散りばめたりして、単なるカー・アクションものと言えないところがエエよね。

主役ふたりのキャラも立ってて、なかなかやったなぁ。あと、妹役のジョルダーナ嬢が…かわいい(笑)

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ワイルド・スピードX2 / 2 Fast 2 Furious   ★★★☆☆   (2003年)

監督:ジョン・シングルトン

出演:ポール・ウォーカー、タイリース・ギブソン、デヴォン・アオキ、コール・ハウザー、エヴァ・メンデス、マイケルーイーリ

警察を辞めてストリートレーサーになったが、警察に逮捕され、ある組織への潜入捜査をすることに....ってな、爆走カーアクション物の第2弾!

今回もかっ飛びやったね(笑)ただし…話としては、ちょっと中盤がグタグタのような気が...?!

ピカピカにチューンされた車が轟音あげて走りまわるはええんやけど、そんなシーンばかりダラダラと続くと、さすがになぁ....。

確かに前回とは違う切り口で展開しながら、今回も同じように“友情”を絡めてるんやけど、残念ながら話に深みがないんよね。

まぁ、体感系の映画やから、これ以上求めてもアカンのかもなぁ?!監督がジョン・シングルトンってことで、キレキレの仕上がりを期待してもうただけに、少し物足りんかったかな。

とりあえず、何も考えずスカッと楽しむということなら、ボチボチの仕上がりのようで。

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ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT / The Fast And The Furious : Tokyo Drift   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ジャスティン・リン

出演:ルーカス・ブラック、ナタリー・ケリー、千葉真一、バウ・ワウ、サン・カン、ブライアン・ティー、北川景子、妻夫木聡

バリバリにチューンアップされた車が、轟音を轟かせて疾走する、そんなシリーズの第三弾!今回は主人公も交代し、心機一転舞台を東京に。少年院送りから逃げるために、東京にやってきたアメリカ人の高校生が、ドリフト・レースに挑むってね?!

相変わらずエッジの効いた音楽をバックにして、スクリーン上を所狭しとぶっ飛ばす、そんなところは期待通りやったかな。

まぁ、舞台が“東京”ってことを忘れれば十分楽しめるね(苦笑)せっかく日本が舞台なのに、韓国系や中国系の役者ばかりで、日本語の吹替を入れてるあたりは、がっかりしてまうよなぁ。

18歳にならないと免許が取れない国で、高校生がドリフトしまくってたりね。あと、刺青で銭湯は入れませんから...残念!(笑)それに、顔の四角いヒロインってのもちょっとね...(苦笑)

要するに、ハリウッド映画に東洋のエッセンスを加えた程度の映画。そうは言っても、頭を使わずに観れてこのデキなら....まぁ上出来ってことなんかなぁ?!(苦笑)

ワイルド・スピード祭り! ① 『ワイルド・スピード MAX』

チューンナップされた車でかっ飛ばす、そんなカー・アクション映画の最新作をご紹介♪

第1作以来の主役ふたり揃っての登場ってことで、ちょっと話題になったりしてますが...?!

ワイルド・スピード MAX / Fast & Furious   ★★★☆☆

監督:ジャスティン・リン

出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、ジョン・オーティス、ラズ・アロンソ、ガル・ギャドット、シェー・ウィガム、ジャック・コンレイ

ある組織で運び屋の仕事をしたために殺された彼女の復讐に燃える男と、同じ組織を追いかけるFBI捜査官、組織の運び屋を決めるストリート・レースで再会したふたりが、それぞれの目的のために、激しいバトルを繰り広げ...ってな、カー・アクション映画のシリーズ最新作。

バリバリに改造した車で、街の中をかっ飛ばす、このシリーズならではの迫力やったね!?2作目、3作目とあまり連続性のないシリーズやっただけに、1作目のメンバーが出演し、続編ということで、懐かしさもあり、悪くはなかったかな。

これまでの人間関係が基になっていて、単なる走り屋のバトル映画に終わらず、友情や愛情といったエモーショナルな部分が話をおもしろくしてるんやろね。

まぁ、そうは言っても、ヴィン・ディーゼルくんはアクション俳優であって、そこまでの深みは当然ながらあらへんけど...(苦笑)

マシンの排気音とシフト・チェンジの小気味いいリズム、そして無意味にセクシーな美女の姿を、大きなスクリーンで楽しむ、そういう意味では、十分な娯楽作品ということで....ね!(笑)

2009年10月18日 (日)

『カイジ 人生逆転ゲーム』

公開中の邦画の感想をひとつ!

原作は人気コミックらしいんやけど、読んだことないんでねぇ...。

カイジ 人生逆転ゲーム   ★★★☆☆

監督:佐藤東弥

出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、光石 研、松山ケンイチ、山本太郎、松尾スズキ、佐藤 慶、もたいまさこ

知り合いの借金の連帯保証をしたために、200万もの金の返済を迫られた青年が、その金の返済のために、ダメ人間ばかりを集めた、クルーズ船でのゲームに参加する、ってなお話。

人生の負け組みが、一発逆転を賭けて勝負する、そんな話の筋は、確かに悪くはないんやけどね。

今回は悪役を演じる香川くんや、さりげなく存在感を発揮する光石くん、それにクセ者役者の松尾くんといったところが、脇でいい味を出してたね。

主役の藤原くんはと言うと....確かに“熱演”と言えるんかもしれんけど....どうも、その気合が虚しくカラカラと回ってるようで、個人的には苦手やったなぁ(苦笑)

声のトーンを変えて、いろいろと表現しようとしてるんやろうけど、それがどうにも芝居がかってて、ごっつい不自然なんよね。まぁ、好みの問題なんかもねぇ....。

全体としては、主役に違和感があるせいか、話に入り込めず、ちょっと間延びした感じやったかな。“勝負どころ”では、それなりに緊張感が出てるんやけど、なんや意味不明な効果音を使ってみたりで、あまりセンスを感じられんかった。

この監督さん、TVドラマの「ごくせん」の演出をしてたらしいんやけど、無理して映画撮らんでもエエんと違うかなぁ...なんて。

まぁ、しっくりこなかった一番のポイントは、とことん弱者をダメだしするあたりが、自分に言われてるような気がして、受けつけられんかったんかもねぇ....(苦笑)

2009年10月17日 (土)

『エスター』

今日は、公開中の作品のなかから、ちょっと怖~い作品を、おススメ♪

この監督さんの前作って、サッカー映画(Goal 2)やったんやけどねぇ....(苦笑)

エスター / Orphan   ★★★★

監督:ハウメ・コジェ=セラ

出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン、CCH・パウンダー、ジミー・ベネット、アリアーナ・エンジニア、マーゴ・マーティンデイル

3人目の子供を死産してしまった夫婦は、その子の代わりに養子縁組をすることに。孤児院を訪れた夫婦は、他の子供と違う、大人びていて聡明な女の子と出会い、彼女を引き取ることにしたのだが...ってな、サスペンス・ホラー?!

いやぁ~、こいつは凄かった....!(笑)この手の作品としては、久々のヒットやったね。

何と言っても、養子になるエスターを演じるイザベルくんの存在感がすごい!泣く子も黙る切れっぷりは、見事の一言につきるやんね。

一見すると少し“おませ”な、普通の女の子なんやけど、その本性が表れたときの表情の迫力のあること....あぁ、恐ろしや....?!(苦笑)

エスターによって、徐々に、しかし確実に家族が崩壊していく様に、分かっていてもハラハラ、ドキドキさせられてもうて、後半の怒涛の展開に、思わず“やられたなぁ....”ってね!?(笑)

恐怖心を煽るだけのホラーやなくて、適度な緊迫感とひねりの効いたストーリー、そして見事な演技がそろって、こんな作品ができあがるんやなぁ。

ちなみに....原題は“孤児”なんやけど....まぁ、この存在感なら、この方がエエかもね?!

2009年10月16日 (金)

『ルート225』 『アヒルと鴨のコインロッカー』

ついでに....過去の作品をもう2つばかし、ご紹介♪

ルート225   ★★★☆☆   (2005年)

出演:多部未華子、岩田 力、石田えり、嶋田久作、田中要次、崔 洋一

帰りの遅い弟を迎えに行き、戻ってみると、そこは両親のいない“微妙な”世界に...?!異次元に迷う姉弟の姿を描く物語。

この話の発想はおもろいよね。ほぼいつもと変わらない世界に大切なものが欠けている、そんな設定がゆる~い展開を盛り上げるってね。

中心となる子役ふたりの演技も、それ程違和感なく、むしろ新鮮さが感じられて悪くない。

「どこにいても完璧な世界はない」と言い切ってしまうあたりの斜に構えた世界観が、なんとも味わい深いんよなぁ?!

結局すっきりしないまま終わるものの、これはこれで...アリかな?!

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アヒルと鴨のコインロッカー   ★★★☆☆   (2006年)

出演:濱田 岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、田村圭生、大塚寧々、なぎら健壱

大学に入り仙台で一人暮らしを始めた純朴な青年、そんな彼は隣人に、突然本屋襲撃を持ちかけられるのだが...ってな、一風変わった物語?!

語られるちょっと謎めいたブータン人の恋愛話とある事件、そしてボブ・ディラン、真相は思わぬ方向に、ってね。

話の展開の仕方、内容は意外性があっておもしろかった。原作の小説は知らないものの、キャスティングがうまくはまってたね!脇役まで、それぞれよく生かされてたんと違うかな。

特に松田の長男坊の演技に、エエ味出すようになったなぁ...って、ちょっと感心してもうたよ。

まぁ、作品全体としては、オチの部分に少々無理があるような気がするんやけど、タイトルも“なるほど”ってことで、よろしいんやないでしょうか!?

期待したほどではなかったものの、なかなか楽しめる作品やったね。

『フィッシュストーリー』

10月2日に紹介した『チームバチスタの栄光』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも監督をしてる中村義洋ってひと、なかなかのセンスの持ち主かもねぇ?!

ってなことで、そんな彼の最新作が、今回もなかなかのデキやったんで、ご紹介~♪

フィッシュストーリー   ★★★★

監督:中村義洋

出演:伊藤淳史、高良健吾、大森南朋、多部未華子、濱田 岳、森山未來、石丸謙二郎、波岡一喜、草村礼子、中村有志、大川内利充、江口のり子

彗星の衝突まであと5時間、東京の片隅のレコード店で流れる曲が世界を救う...なんて、ちょっと風変わりなお話?!

70年代半ばに、ピストルズよりも前にパンクだったバンド、そんなユーモアのある設定から始まる話は、実に都合がよくできてるんやけど、小気味いいテンポで飽きさせない内容やった。

別々の4つの時のエピソードが重なり合って、ひとつの奇跡を生み出すなんてくだりが、なかなか気が利いてるやんね!

そんな話が崩壊せずにまとまったのも、このタイトル曲「フィッシュストーリ」が良かったからやろなぁ。いい具合にパンクなところが、とっても魅力的!(笑)さすが斎藤(和義)先生やねぇ♪

役者陣では、ムダに楽観的な大森くんの演技は、いつもながら“さりげなく”効いてるし、いつもは中途半端にコメディしてる伊藤くんも、今回はなかなか悪くなかった。

一番驚いたのは、多部くんのコミカルな役柄やなぁ。イメージと違うだけに、そのギャップが良かったね。そこでオトすかぁ...ってね!(笑)

所々に若干のクドさはあるものの、安っぽくなりがちな話を上手くまとめ上げたあたりは、この監督さん、なかなかの腕前やねぇ...なんて!?

2009年10月15日 (木)

『最後の恋、初めての恋』

今週の恋バナは....ちょっと切ないお話で...?!

最後の恋、初めての恋 / 最后的愛、最初的愛   ★★★★   (2003年)

監督:当摩寿史

出演:渡部篤郎、シュウ・ジンレイ、ドン・ジェ、石橋凌、津田寛治、松岡俊介、筧利夫

妻に裏切られ、失意のまま赴任した上海で、男はある中国人の美人姉妹と出会う。美しく、優しい姉と無邪気で明るい妹、そんな彼女たちと接しながら、無気力に人生を過ごしていた彼の心境は、徐々に変わり始めるのだが...ってね?!

いやぁ~、何と言ってもシュウ・ジンレイが美しい!(笑)ドン・ジェもかわいらしいしね?!まぁ、そんなミーハーな要素も、作品を楽しむには大切なんやけど、この映画はそれだけやなかったんやなぁ。

時間が止まってしまった男と時間を止めたい女の切ない恋。そして、タイトルにあるように、初めての恋の初々しさと、最後の恋の儚さなんかなぁ。

まぁ、確かにありがちな恋愛ドラマで、意外性には欠けるんやけど、時間という要素を使い、うまく演出されてたね!?

限られた時間のなかで、気丈に生きる女性を演じるシュウ・ジンレイの健気な演技が、何や涙腺を適度に刺激してくれた。そりゃ、抱きしめたくもなるやろ...なんて!(笑)

消えてなくなることのない“永遠の愛”、そんなものを見つけられたら、幸せなんやろねぇ...?!オイラには縁遠いようやけど...(苦笑)

2009年10月14日 (水)

『リミッツ・オブ・コントロール』

2005年の『ブロークン・フラワー』以来、久しぶりのジム・ジャームッシュの作品...といっても、世間的にどれほど待ち望まれてたかは、少々疑問なんやけど....?!

個人的には、この監督さんは80年代、90年代のひとってなイメージがあって、ここ最近の作品は、もうひとつピンとこないんよね。

でもって、今回のは....今まで以上に難解やったなぁ....(苦笑)

リミッツ・オブ・コントロール / The Limits Of Control   ★★☆☆☆

監督:ジム・ジャームッシュ

出演:イザック・ド・バンコレ、アレックス・デスカス、ルイス・トサル、ティルダ・スウィントン、工藤夕貴、ジョン・ハート、ガエル・ガルシア・ベルナル、ヒアム・アッバス、ビル・マーレー、パス・デ・ラ・ウエルタ

“この世の中で自分が一番偉いと思っている男を葬れ”、そんな謎めいた依頼を受けた殺し屋は、連絡係の導くまま、標的を探してスペインを旅する、そんな映画...って、どんなんやねん!(苦笑)

主人公は無口で、連絡係は意味不明なセリフを残していく...とっても意味深なんやけど....よう分からん?!

マッチ箱とその中の紙切れ、2杯のエスプレッソにレインコート、いろいろと小道具にこだわり、独特の雰囲気はあるんやけど、ストレートに凡人には伝わってこないために、頭の中には常に“?”マークが...??(苦笑)

アートや音楽、映画に科学、そういったものとそれを支配しようとするコマーシャリズムに対する批判、縛られない自由を手にする、そんなメッセージなんやろかねぇ??

えっ、考えすぎ??あぁ、分からん(笑)

観る人によって、いろいろと解釈ができる、良く言えばそういうことなんかも。

インデペンデントな雰囲気プンプンで、ジャームッシュらしいと言えるんかもしれんけど、他人にすすめるかと聞かれれば.....やっぱり、よう分からん?!

試しに観て、いろいろ考えてみる?単純明快でアホでも分かるハリウッド映画とは一線を画す、そのことだけは間違いないってな!?(笑)

2009年10月13日 (火)

『アメリカン・クライム』

若いながらも演技派と評判のエレン・ペイジ、そんな彼女が出演している作品を、ひとつおススメ!?

アメリカン・クライム / An American Crime   ★★★★

監督:トミー・オヘイバー

出演:キャサリン・キーナー、エレン・ペイジ、ジェームス・フランコ、マイケル・オキーフ

移動遊園地で働く両親が巡業に出る間、知り合いになった6人の子供を持つシングル・マザーに預けられることになった姉妹、些細なことから始まったお仕置きがエスカレートし...ってな、実際にあった事件を描いたお話。

容赦のない暴力、逃れられない恐怖、、凶暴化する子供、全てが裁判記録を基に再現されたというだけあって、強烈なインパクトを残すんやね。

あまりの理不尽さに、観てて熱い怒りが込み上げてきてもうた。

話に説得力があるだけに、エレン・ペイジの泣きの演技が、ぎゅっと心を締め付けるんよなぁ。彼女の演技力はホンマもんやなぁ....と感じさせるような見事さやったね。

「ある犯罪について」....そんなタイトルが余計に重みを感じさせる、とっても切ない話やった。

とことん悲惨な内容なんで、心してお試しあれ!?

2009年10月12日 (月)

『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』

またまた“ハゲのカリスマ”ジェイソンくんの登場やでぇ~♪(笑)

というわけで、妙にハイテンションなハゲの活躍をご報告ってな?!

アドレナリン:ハイ・ボルテージ / Crank:High Voltage   ★★★☆☆

監督:ネヴェルダイン&テイラー

出演:ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート、クリフトン・コリンズ・Jr、エフレン・ラミレッツ、デヴィッド・キャラダイン、ドワイト・ヨーカム、バイ・リン

ノン・ストップで押しまくるアクション映画の続編!今回は何者かに埋め込まれた人工心臓が止まってしまわないよう、定期的に充電しながら、奪われた自分の心臓を探すってなお話!?

いやぁ~、潔く、とことんB級やったねぇ(笑)派手に銃弾が飛び交い、どこまでも下世話でグロテスクに、そんでもって、どうしようもなくアホらしい...見事やわぁ(苦笑)

そんな物語の主役を、“ハゲのカリスマ”ジェイソンくんが、今回も気合入れてぶっ飛ばしてるんやね!?

あの手この手で危機(?)を乗り越え、敵を追い詰める....皮膚摩擦やなんて....どないやねんて?!余りのノリノリぶりに、呆れてもうたよ(苦笑)

主役だけやなくて、恋人役の弾けっぷりがまたすごい。エイミー嬢も、せっかくの美人が、そこまで体張らんでも.....ね!(笑)

アクション映画といいつつも、むしろこれはエロ・グロ・コメディなんかもね?!とても人にはおススメできるような作品やないんやけど、頭空っぽにして楽しむという目的なら、十分に役目を果たせそうな、そんな....どうしようもないアホ映画ってな!(苦笑)

まだまだ続くんやろなぁ....でも、やっぱり期待してまう....ジェイソンくんがいる限り...ハゲの悲しい“サガ”ってもんよ?!(笑)

2009年10月11日 (日)

是枝裕和を考える! ③ 『空気人形』

というわけで、3日連続の特集の最後は、最新作の感想をね!

かわいらしいメイド服のCMから、さわやかな感動を期待して観ると、ちょっと痛い目にあうことになるかもよぉ....?!

空気人形   ★★★☆☆   (2009年)

出演:ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松 了、寺島 進、富司純子、オダギリジョー、星野真理

ファミレスで働くダメ男が所有するダッチワイフ(空気人形)が、なぜか“心”を持ってしまい、人間のように悩んだり、恋をしたりするってな不思議なお話?!ほのぼのとした恋愛ドラマなんかと思ったら、かなりシュールで切ないファンタジーやったね(苦笑)

所詮は自分は“性の代用品”と思いながらも、人とふれ合い、温もりを感じ、人の優しさを知り、孤独を味わいながら、虚しさに耐える、そんな様子を主演のペ・ドゥナが飄々と演じてた。

確かに、最初は人間が人形を演じる不自然さを感じるんやけど、途中から妙に納得してしまう存在感やったね。

日常の中で、他人と関係しながら、自分に足りない何かを補い、人は生きている。“人形”というモノを使いながら、現代社会の乾いた人間関係を描いてるんやろね。

空気で好きな人を満たす、そんな素直な気持ちと、あまりにも悲しい結末、孤独や疎外感で満たされたなかで、それでも、「みんな独りやないんやで」って言われてるようで、それが心に残るんよなぁ。

観終わった直後は、正直言って“戸惑い”なんやけど、後からジワジワと感じる、そんな作品やったね!?

いくつかの印象的なシーンと、心にひっかかる言葉、鋭いトゲを見せながら、どこか優しさが込められてる、そんな作品の雰囲気が、この監督さんの良さなんかなぁ...?!

2009年10月10日 (土)

是枝裕和を考える! ②

というわけで、2日目は是枝くん初の時代劇、そして味わい深い家族ドラマに音楽ドキュメンタリーと...盛りだくさんで行ってみよう♪(笑)

花よりもなほ   ★★☆☆☆   (2006年)

出演:岡田准一、宮沢りえ、古田新太、香川照之、浅野忠信、原田芳雄、國村 隼、石橋蓮司、木村祐一、加瀬 亮、平泉 成

父親の仇討ちをするために江戸にやって来た田舎侍、オンボロの長屋で暮らす彼は、気が弱く剣の腕もからっきし、そんな彼の仇討ちは...ってな、是枝流“お江戸コメディ”?!(苦笑)

個性的な長屋の住人とのホノボノとした暮らし、仇討ちというテーマを使い、ユーモアを交えて生き方を問う、そんなコンセプトは確かによかったんかもね。

ただ、ジャニーズのタレントと吉本芸人をメインに据えて、こんな作品を本気で撮りたかったんかなぁ、って思わず疑問に思ってもうたよ(苦笑)

演技する人に響きあうものがなくて、素敵な作品を作るのは、やっぱり無理やんね?!結果的にテンポは悪く、まとまらんってなぁ...。

さすがと思わせる部分も垣間見えるだけに、余計に疑問が残ってまう。金がなければ映画はできん、しかしその結果がこれではなぁ...期待してただけに余計に残念。

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歩いても 歩いても   ★★★☆☆   (2007年)

出演:阿部 寛、樹木希林、夏川結衣、原田芳雄、YOU、寺島 進、高橋和也、加藤治子

長男の命日に集まった家族、引退した開業医の父、専業主婦の母、姉とその家族、そして無職の次男とその妻と義理の息子、それぞれの人間模様が交差する夏の日の物語ってね!

何も事件が起こるわけでもなく、家族のやり取りをつないだ話なんやけど、セリフが上手いよなぁ。さりげない言葉がそのキャラを語り、笑いを誘うんやね。自分が実家に帰ったときの様子とダブってたりして....!(笑)

そんな掛け合いも、いい役者が揃ってるからこそ可能なんやね。阿部ちゃんは、コメディづいてるせいか、少し演技が芝居がかってたのが気になったんやけど...まぁ、許容範囲?!(苦笑)

あと、YOUくん、やっぱり役者としてはなぁ...特に登場人物が少なく、この顔ぶれやと、力量がでてまうんよね。

子役の面々は生き生きとして、相変わらずの監督のうまさがでてた。『誰も知らない』でも感じたことやけど、このひと、子供の素の表情を捉えるのが上手いんよね!

全体としては、さりげなくも、まったりと“良さ”を感じる、そんな作品やったかな!?なかなか♪

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大丈夫であるように -Cocco終わらない旅-   ★★★☆☆   (2008年)

出演:Cocco

沖縄出身の女性歌手Coccoのコンサート・ツアーに同行し、彼女の想い、言葉を伝えるドキュメンタリー。

沖縄の基地問題、青森の六ヶ所村、広島の原爆ドーム、この国の抱える問題に正面から向かい合い、無力を感じながらも、歌を歌い続ける、そんな彼女の様子を描いた作品。

普段の話すことは言葉足らずで、不器用さがでてるんやけど、その歌声には、とても強い“心”がこもってるんやなぁ。素直な気持ちをさらけ出す、なかなかできることやないよね。でも、そこが彼女の強さなのかも?!

苦しむ人々を放ってはおけず、何かをしなければとマイクを握る。そんな純粋な涙に、その声を聞く人は心を揺さぶられるんやろね。

等身大のひとりのアーチストの姿を追った映像は、被写体の気持ちが映し出されてる。

弱さと強さが同居した、ひとりのアーティストの奮闘する姿に、できることから変えなって、そう思ってもうたよ!?さぁ、頑張ろう!

2009年10月 9日 (金)

是枝裕和を考える! ①

新作『空気人形』が公開されてる是枝監督。柳楽くんがカンヌで最年少主演男優賞を受賞した『誰も知らない』で世間的にはすっかりメジャーになったわけやけど、実は初監督作品ですでにヴェネチア映画祭で高い評価を受けるなど、個性的で独特の雰囲気の作品を撮り続けてる監督さんなんよね。

というわけで、今日から三日間、どっぷり是枝くんの作品を特集ってな♪ (『空気人形』は最終日に....ね!)

幻の光   ★★★☆☆   (1995年)

出演:江角マキコ、内藤剛志、浅野忠信、木内みどり、柄本 明、赤井英和、吉野紗香、寺田 農、大杉 蓮

幼い頃に祖母が目の前から失踪した事を心の中で悔いている主人公、大人になり、夫と3ヶ月の息子と三人、幸せに暮らしていたが、そんなある日、仕事帰りに夫が自殺してしまう...ってなお話?!

理由が分からず、不安と悔いだけが残り、喪失感に苛まれるんやね。生と死の問題を取り上げ、残された者の胸の内を静かに描く作品なんかな。

初監督作品ということで、少し全体的に間延びした感じがするところが初々しさやね?!(笑)

ただ、ところどころで叙情的な映像を挟み、十分に才能を感じされてくれてる。あえて被写体を接写せずに、遠景から捉えて音声を前面に出すあたり、雰囲気作りとしてはなかなかの上手さやったなぁ。

これが映画初主演の江角くんは、なかなか透明感のある演技をしてるんやけど、いかんせん関西弁がなぁ....。肝心の感情の表れる場面で、セリフが浮きまくってもうて....(苦笑)内藤くんが元からコテコテ関西人だけに、比べるとやっぱり少し役不足!?

淡々とした作品ながら、どこか心にひっかかる、そんな感じやったね。

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ワンダフルライフ  ★★☆☆☆   (1999年)

出演:ARATA、小田エリカ、内藤剛志、谷 啓、寺島 進、伊勢谷友介、白川和子、香川京子

死んでからあの世にいくまでの1週間、人生で最も想い出に残ってる事を見つけ、それを持って天国に行くことに。ひとりひとりに、職員が想い出話を聞いて回るのだが...ってな、ちょっと変わった人生ドラマ?!

話の設定はおもろいよね。それぞれの人生で起こった、いろいろな出来事。他人にとってはどうでもええ話なんやけど、それぞれの思い入れがあって、そんな気持ちが伝わるところがなかなかやったかな。

他人の大切な記憶の一部になっている事を知り、それまで50年間、想い出を選べなかった人が旅立って行くところはちょっと考えてもうたね。死後の世界はよう分からんけど、自分がもしこのシチュエーションになったとして、これまでの人生を振り返ったときに…何を選ぶんかなぁ…なんて?!

それにしても、想い出の再現シーンを撮影するところ、ちょっと学芸会チックで、頂けんかった(苦笑)

元がドキュメンタリー畑で育った監督らしく、ドキュメンタリー・タッチと言えば響きはエエンやけどね?!意外性はあるものの、思ったほど効果的やなかった....そんなとこかな。

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Distance /ディスタンス   ★★★☆☆   (2001年)

出演:ARATA、伊勢谷友介、寺島 進、夏川結衣、浅野忠信、りょう、遠藤憲一、津田寛治、中村梅雀

カルト教団が起こした事件の加害者の家族が、山奥の湖に集まり、そこで出あった元信者の青年と、教団が使っていた山小屋で一晩を過ごすことに...ってな、オーム事件を基に作った社会派ドラマ?!

殺人事件をおこしたカルト教団の加害者の遺族の心の苦悩を描くんやね。

ほとんどをハンディ・カメラで撮り、その語り口もドキュメンタリーの様やった。淡々とした流れの中で、残された者の心の中にある“問い”を静かに語るんやね。

自分にとって兄であり、夫であり、妻であった信者との心の距離、埋まらない溝を描いてる。事件を肯定できないが、自分の今の生き方に確信はない…そんな心の揺れがあるんかなぁ。

家族や愛するものが、もしそういう状況になったら....リアルに語られる“心の痛み”が伝わってくる、そんな作品やったね。

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誰も知らない   ★★★★   (2004年)

出演:柳楽優弥、北浦 愛、木村飛影、清水萌々子、YOU、加瀬 亮、韓 英恵、寺島 進、タテタカコ

母親に置き去りにされた、父親の違う4人の兄妹は、母親がいないことを隠し、誰にも気づかれないよう、子供たちだけで協力して生きようとするのだが....ってな、実話をモチーフにした話?!

実際にあった話やと思うと、ここで語られる厳しい現実は、あまりにも悲しく切ないんやね。

学校にも通うことが出来ず、世間からはその存在すら認められていない子供たち、そんな状況の中ですら時折見せる子供らしい表情や仕草はずっしりと心に響くよなぁ。

ドラマ性を極力排除し、淡々と子供たちの暮らしを映す手法は、少し退屈にも感じられるんやけど、それが終盤への序曲として静かに意味を問いかけてる。

子供たちのこの演技を引き出した監督 是枝裕和の技量に驚いてもうたね。

唯一の劇中歌をバックに、スクリーンに広がる、朝日を浴びた少年の表情は、忘れられへんね。

観終わったときに、どうしようもないくらい、涙でボロボロになってもうたよ!?

2009年10月 8日 (木)

『ワン・モア・キス』

今週のおススメ恋愛映画は、ちょっと小粒ながらもキラリと光る(?)愛のお話をひとつ!小粒といいながらも、若き日のジェラルド・バトラーが出てたりして、彼もかつては爽やか青年やったんやなぁ...なんて感慨にふけってみるのもエエかもね?!(笑)

ワン・モア・キス / One More Kiss   ★★★★   (1999年)

監督:ヴァディム・ジーン

出演:ヴァレリー・エドモンド、ジェラルド・バトラー、ジェイムズ・コスモ、ヴァレリー・ゴーガン、ダニー・ナスバウム

脳腫瘍のために余命宣告を受け、ニューヨークから7年ぶりに故郷の町に戻ってきた主人公。地元でレストランを経営する、かつての恋人に、残された時間を一緒に過ごして欲しいと頼むが、彼にはすでに妻が...ってなお話。

楽しそうに自分の葬式の計画をしたりして、気丈に振舞いながらも、必死で失ったものを取り戻そうとする、そんな彼女の姿が心に響くんやね。

難病ものにありがちな、必要以上に重い雰囲気はなく、娘を見つめる父親の気持ちや、そんな父を心配する娘の眼差しなんかで、優しさが表現されてるんよなぁ。

妻のある相手とデートするわけやから、冷静に考えれば不倫モノってことなんやけど、限りある時間のなかで、自分の気持ちに素直に生きようとする彼女を見てると、なんや納得してまうんよね。

命の期限を切られて、初めて人生が始まる、確かにそうなんかもなぁ。限りある人生、後悔しないように、時間を無駄にしたらアカンね!?

そんでもって、素直になれずに、胸に奥にしまってある大切な気持ち、心の中に閉じ込めんと、伝えんとなぁ....??(苦笑)

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(*これまでに紹介したおススメ恋愛映画は、カテゴリーの「恋とか愛とか...」をご覧あれ!)

2009年10月 7日 (水)

『ココ・アヴァン・シャネル』

もちろん“シャネラー”やないし、ファッションとは無縁のタダの“ハゲ”なんやけど、たまたま時間が合ったんで、試しに観てみた作品の感想を!(笑)

ココ・アヴァン・シャネル / Coco Avant Chanel   ★★★☆☆

監督:アンヌ・フォンテーヌ

出演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールヴェルド、アレッサンドロ・ニヴォラ、マリー・ジラン、レジス・ロワイエ、エマニュエル・ドゥヴォス

言わずと知れたファッション・デザイナーのシャネルの半生を描いた伝記映画。

孤児院で幼少期を過ごし、若い頃は昼に裁縫、夜はナイトクラブで歌う日々。そんな、歌手になることを夢みた少女が、デザイナーになるまでを描くってね!?

不遇な過去にもめげず、悲しみを乗り越えて成功を手にした、そんな様子が分かったね。男の感性に媚びるのではなく、女性のファッションを女性のために解放し、シンプルでエレガントな美を実現したってことなんかな。

まぁ、洋服のセンスもない、オイラのような“着たきりスズメ”には、その素晴らしさは分からんけど、これを見る限り、ある種の“革命”やったんやろね?!

それが実現できた裏には、人生の転機での人との出会いがあり、そのチャンスを彼女がものにしたからなんやろなぁ。

生き様に感動するとか、演技がどうで作品がどうのというよりも、「へぇ、そうやったんやぁ...」っていう感じの作品やったね。

かといって、今更“シャネラー”になるなんてことは、もちろんなく、“ココ”のイワレを自慢げに話して、異性の気でも引くのに役立てるぐらいなんかなぁ....なんて(笑)

信念をもって、自分を信じて生きな、ということは分かった!?実践するのは難しいけどね(苦笑)

シャネラーのみなさんや、ファッションに興味のある方々にとっては、エエかもね?!そんでもって、デザイナーでも目指してみる?「君ならできる!」ってか(笑)

2009年10月 6日 (火)

プラッチャヤー・ピンゲーオを考える! 『マッハ!』 『トム・ヤン・クン!』

昨日紹介したタイ映画の監督さん、ピンゲーオくんの過去作品をご紹介!

作品の特徴といえば、もう“アクション”に尽きる。ワイヤーなし、スタントなしで、すべて生身の俳優が体張って演じるらしいんよね。それを分かった上で観てると、「いやぁ...ありえんよなぁ...」なんて思ってまう。

こんなサディスティックな監督もめずらしいけど、それにつきまうマゾな役者さんたちも、大したもんやなぁ...ってね(笑)

てなことで、話の内容は無視して、売りのアクションをご堪能あれ!?

そう、そう、けっして真似をしないように....って、できるかいなぁ(苦笑)

マッハ! / Ong-Bak   ★★★☆☆   (2003年)

監督:プラチャヤー・ピンゲーオ

出演:トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ、プマワーリー・ヨートガモン、スチャオ・ポンウィライ

密輸組織によって盗まれた村の大切な仏像の行方を追って、ひとりの青年がバンコクに乗り込むのだが....ってな、タイ発、ムエタイ炸裂のヒーロー・アクション映画!?

う~ん…なんや、とってもB級?!(笑)ところがこれがスゴイ!!ドツキ、ドツカレ、これでもかってね。

徹底的にこだわったアクション、こざかしいまでに“狙った”数々の見せ場、ワイヤーなし、スタントなしで、ただあ然とするのみ。

話のテンポもぼちぼちで、一本調子な打ち込み音楽も、主役のトニー・ジャーの動きに見とれて気にならないってか?!(笑)

勢いだけが勝負の爽快アクション…いや、逆に殴られてる音に、観てる側も痛々しく感じてまうか??(苦笑)

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トム・ヤン・クン! / Tom-Yum-Goong   ★★★☆☆   (2005年)

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ

出演:トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ、ボンコット・コンマライ、チン・シン、ジョニー・グエン

幼い頃から象を守り、共に生きてきた青年、そんな彼の愛する“家族”が何者かに連れ去られシドニーへ。象たちを救うため、命がけの戦いが始まる...ってね!?

『マッハ』に続き、今回もトニーくんはワイヤーなし、スタントなしの肉弾アクション!凄まじいもんやね。しかもタイを飛び出し、オーストラリアへ...ワールドワイドでんがな!(笑)

アクションだけならジャッキーを越えたかもね。「グシャ」てな効果音を聞かされると、ホンマに痛そうやもんなぁ。

というわけで、例によって役者の動きは文句なしなんやけど、話がね...かなり荒削り(苦笑)

まぁ、これはトニーくんの超人的な身のこなしを楽しむものであって、それ以外はいいかぁ....ってことで、及第点?!(笑)

2009年10月 5日 (月)

『チョコレート・ファイター』

アジア映画とひと口で言っても、国によっていろいろあるやんね。

アクションからドラマまで、数々のスターを擁する香港映画や、メロドラマが得意の韓流映画、“ボリウッド”でお馴染みの、ひたすら歌って踊るインド映画とか。

そんな中で、意外性のある(?)作品で最近注目してるのがタイ映画!といっても、実はこのピンゲーオ監督が、ってことなんかもしれんけど?!

そんな彼の最新作の感想を!

チョコレート・ファイター / Chocolate   ★★★☆☆

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ

出演:ジージャー、ポンパット・ワチラバンジョン、アマラー・シリポン、イム・スジョン、阿部 寛、タポン・ポップワンディー

日本人ヤクザの父とタイのギャングにいた母を親に持つ少女は、自閉症でありながら、驚異的な反射神経を持つ、アクション映画好きだった。そんな彼女が、病気の母親の治療代を稼ぐため、昔、母親が金を貸した相手に借金の返済を頼みに行くのだが...ってな、アクション映画。

なんて、長々とストーリーを書いたところで、そんなものはどうでもエエんよ!(笑)要するに、かわいらしい顔した女の子の、半端やないアクションを目に焼きつけろってか!?

イメージ的には、宮﨑あおいが飛び蹴り、回し蹴りで、大の大人の男をバッタバッタとやっつける、ってとこなんかな。そりゃ、まぁ、痛快でんがな!(笑)

なぜか阿部くんがヤクザ者として登場するところが、何とも味わい深い??(苦笑)

なんとなく、昔のジャッキー・チェンのカンフー物を思い出させるよなぁ...。何も考えずに、楽しむべし!?

それにしても、スタントなしでやってる役者さんたち、痛そうやったなぁ...。ほんま、ご苦労さま(苦笑)

2009年10月 4日 (日)

『あの日、欲望の大地で』

公開中の作品からひとつ。

この監督さん、これが初監督作品なんやけど、あの『バベル』や『21グラム』、『アモーレス・ペロス』の脚本を書いてたってことで、注目されてるんやね!

それ以外にも、シャーリーズ・セロンや久々のキム・ベイジンガーってところも話題なんかな?!その大胆な演技で...(笑)

とにもかくにも、その感想は....♪

あの日、欲望の大地で / The Burning Plain   ★★★☆☆

監督:ギジェルモ・アリアガ

出演:シャーリーズ・セロン、キム・ベイジンガー、ジェニファー・ローレンス、ホセ・マリア・ヤスピク、ヨアキム・デ・アルメイダ、ジョン・コーベット、ダニー・ピノ

見知らぬ男と不倫をし、その密会場所のトレーラーハウスの火災で死んだ母親。成長した娘は、マネージャーとして高級レストランを仕切りながらも、不特定多数の男に抱かれ、家庭を築くことすらできないでいた...ってな、人間ドラマ?!

母親への憎しみ、自己に対する嫌悪、見失ってしまった幸せ、なんとも切ない話が展開するんやね。

この作品の驚きは、時間軸を切り取って、それをバラバラにして、つなぎ直しながら、うまく再構成してあるところ。そうすることで、母親の視点、それを見つめる娘の視点、大人になって母親を思い出す娘の視点と、異なる角度から、ひとつの出来事を巧みに語るんやね。

だから、観終わった感想として、まず「巧いなぁ...」となるんやけど、残念ながら話の内容には入り込めず、それ以上のものがなかったんよね(苦笑)

作品のテーマとしては“贖罪”ってことなんやろなぁ。希望のある締めくくりはエエんやけど、ちょっと安易で拍子抜けしてもうた。

これで果たして過去を乗り越えることができるんか...疑問やよなぁ...?!できれば、もう少し突っ込んで欲しかったね。

まぁ、母と娘の関係を描いた話だけに、同性の視点で観ると、違った感じ方があるんかもしれんけど。

2009年10月 3日 (土)

『バックドロップ・クルディスタン』

ハリソンくんの活躍を眺めつつ、移民の問題は日本では身近やないし....なんて思ってたら、それはちょっと間違いやね。

今日は“おまけ”付きってなことで、不法移民の問題を取り上げた、日本のドキュメンタリー映画をひとつご紹介!

バックドロップ・クルディスタン   ★★★☆☆

監督:野本 大

出演:野本 大、カザンギラン一家

トルコでの迫害を逃れ、日本で難民申請をしようとしたクルド人一家と彼らと知り合った若者の交流を描くドキュメンタリー。

難民として認められず、強制送還された父親と息子。側にいながら何もできなかった監督は、トルコにおけるクルド人の様子を知るべく、旅に出るってね!?

外国人移民を極力受け入れないようにする日本の政府の対応、国をもたないクルド人たちの立場、そんな様々な問題を、事件をきっかけに調べるんやねぇ。

なぜ彼らは日本に来て、なぜ彼らは追い出されたのか、そんな素朴な疑問から始まる旅には、確かに考えさせられるものはあった。かなりアマチュアの手作り感のあるデキやけど、よく頑張ってたかな。

お父さんのキャラが強烈なところが、とってもインパクトがあったね(笑)

日本人としてこの国で生活していると気づかない、外から眺めたこの国の表情に、なんや気づかされた感じやなぁ。

『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』

珍しくハリソンくんがインデペンデント系の作品に顔を出したってことで、ちょっと話題になってる(?)作品の感想を♪

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 / Crossing Over   ★★★☆☆

監督:ウェイン・クラマー

出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス、クリフ・カーティス、サマー・ビシル、アリシー・ブラガ、アリス・イヴ、メロディ・カザエ

アメリカで生活する不法移民の実情を描いた群像劇。

命がけで国境を越えてくるメキシコ人、ハリウッド・スターを夢見る女優の卵、レコード・デビューを目指す歌手、差別に苦しむアラブ人、アメリカでの生活に幻滅している韓国人の青年、市民権をもたない、不安な生活のなかで、もがき苦しみながら生きる人々の様子を描きつつ、そんな不法滞在者を取締る捜査官の苦悩が語られるんやね。

まぁ、なかには微笑ましい話もあるんやけど、ちょっと理不尽で、厳しい現実を見せつけられると、なんや切ない気持ちになってまうよなぁ?!

バラ色の人生ばかりやないと分かっていても、それでも夢や自由を求めてやって来る....その代償がこれではね。

作品としては、エピソードをつなぎながら、それなりに上手くまとまってるんやけど、少しハリソンくんの役柄に気を使いすぎてる感じやったかな。そんなこんなで、同様にハリソンくんに気を使った邦題もちょっとなぁ....(苦笑)

他の顔ぶれでは、相変わらずのクセ者ぶりを発揮するレイ・リオッタや、若手注目株のジム・スタージェスなんかも出てて、悪くなかったね!

やるせないなぁ...とは思いながらも、個人的にはもう一息盛り上がりきれなかったやけど、良心的なドラマやないかな?!

2009年10月 2日 (金)

『チームバチスタの栄光』 『ジェネラル・ルージュの凱旋』

海堂 尊のベストセラーを...なんて言っても、原作は読んだことないんで、まったく分からんのやけど、軽い気持ちで観始めた映画に、なぜかドップリはまってもうた(笑)

そんなこんなで、2作目がレンタル開始されたみたいなんで、まとめて感想をね♪

チームバチスタの栄光   ★★★☆☆   (2008年)

監督:中村義洋

出演:阿部 寛、竹内結子、吉川晃司、田中直樹、玉山鉄二、田口浩正、佐野史朗、野際陽子、池内正博

非常に困難な心臓手術(バチスタ手術)を数多く成功させてきたチーム、しかし続けて術中死が出たため、院内で捜査することに...ってな、医療サスペンス。

偶然かそれとも故意なのか、型破りな厚労省の役人までやって来て、事件の真相は...ってね?!

あまり期待せずに観てみると、意外とおもろかったね(笑)確かにテレビドラマの“軽さ”なんやけど、飽きさせない内容やったかな。

何と言っても、キャラの立ってた阿部くんと、お人好しイメージの竹内結子の絡みがよかった。ちょっとやり過ぎ感もあったけど、まぁコメディ要素として、アリかなぁ...?!

個性的なキャストを上手く使いこなせたところが、この作品の勝因やろね!なかなか。

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ジェネラル・ルージュの凱旋   ★★★★   (2009年)

監督:中村義洋

出演:竹内結子、阿部 寛、堺 雅人、羽田美智子、山本太郎、高嶋政伸、野際陽子、貫地谷しほり、尾美としのり

強引な厚生労働省の役人と、気弱な心療内科医の凸凹コンビが挑む医療サスペンスの第2弾!

救命センター長と薬品業者の癒着についての内部告発の調査を命じられた女医は、白鳥に振り回されながら、真相に突き止める...ってね!?

今回も阿部くんの突き抜けたキャラと、竹内くんのほんわかムードが、絶妙なアンサンブルを奏でてた。しかも、話の中心に位置するのは、曲者役者の堺くん、否が応でも盛り上がるやんね!

程よく下らない笑いを散りばめつつ、グイグイと引っ張っていく展開に、時間も忘れて食いついてもうた(笑)

ただのサスペンスに終わらず、現在の医療の問題や救急医療の現状を絡めて、さりげなく問題提起するあたりも、なかなか心憎かったね。

まぁ、前回に比べると、今回は誰が悪役か分かりやすかったんやけど、それでもキャラの立ち具合で、抜群のエンターテイメントやった!?

お見事なデキ! なんやクセになってきたような....(笑)

2009年10月 1日 (木)

『髪結いの亭主』

今週のおススメ恋愛映画は、フレンチな愛のお話♪

まだ映画初心者だった大学生の頃に、レンタル屋で借りて観て、ウブなオイラはガツンと脳天をやられてもうたのを覚えてる。いや、別にエロティシズムに鼻息が荒くなったわけやなくて、この作品で描かれる愛の形にね!?もちろんエロスも多少は....なんて!(笑)

以来、パトリス・ルコント先生に魅せられてもうてねぇ...。独特なユーモアと洗練された語り口、その素晴らしさは、またの機会に語らせてもらうとして....。

髪結いの亭主 / Le Mari De La Coiefeuse   ★★★★   (1990年)

監督:パトリス・ルコント

出演:ジャン・ロシュフォール、アンナ・ガリエナ、ロラン・ベルタン、フィリップ・クレブノ、ティッキー・オルガド

12歳にして性に目覚めた少年は、いきつけの理髪店の女主人に夢中になり、将来は“髪結い”を妻にすると心に誓うのだった。

大人になった彼は、ある日、運命の出会いをし、美しい美容師と結ばれるのだが....ってな、ユーモアとエロスが融合した愛のお話?!って、どんなんやねんて??(笑)

妖艶な妻、そして彼女の仕事を眺めながら、その姿を愛しむ夫、小さな理髪店を舞台に描かれる愛し合うふたりの世界には、幸せが満ち溢れてるんやね。

そんな様子を絶妙な光りの加減で表現するあたりが、フレンチの繊細さ、というかルコント先生の巧みな技なんよなぁ。目線で語る愛情、しぐさで表現される感情、見事なもんやね。

まぁ、ヒロインのアンナ嬢の美しさと、ロシュフォールのおちゃめさが、いい具合に雰囲気を作り上げてるからなんやろうけど。

そして、そんな幸せな情景から一転して、愛するがゆえに下された究極の決断、ちょっと呆気にとられるほどの強引な結末も、後からじわじわと心に染みこんでくるんよなぁ。

愛するものを心から想い、そして愛されたいと願う。そんな永遠の愛の形って.....深いよなぁ....!?

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