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2009年10月11日 (日)

是枝裕和を考える! ③ 『空気人形』

というわけで、3日連続の特集の最後は、最新作の感想をね!

かわいらしいメイド服のCMから、さわやかな感動を期待して観ると、ちょっと痛い目にあうことになるかもよぉ....?!

空気人形   ★★★☆☆   (2009年)

出演:ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松 了、寺島 進、富司純子、オダギリジョー、星野真理

ファミレスで働くダメ男が所有するダッチワイフ(空気人形)が、なぜか“心”を持ってしまい、人間のように悩んだり、恋をしたりするってな不思議なお話?!ほのぼのとした恋愛ドラマなんかと思ったら、かなりシュールで切ないファンタジーやったね(苦笑)

所詮は自分は“性の代用品”と思いながらも、人とふれ合い、温もりを感じ、人の優しさを知り、孤独を味わいながら、虚しさに耐える、そんな様子を主演のペ・ドゥナが飄々と演じてた。

確かに、最初は人間が人形を演じる不自然さを感じるんやけど、途中から妙に納得してしまう存在感やったね。

日常の中で、他人と関係しながら、自分に足りない何かを補い、人は生きている。“人形”というモノを使いながら、現代社会の乾いた人間関係を描いてるんやろね。

空気で好きな人を満たす、そんな素直な気持ちと、あまりにも悲しい結末、孤独や疎外感で満たされたなかで、それでも、「みんな独りやないんやで」って言われてるようで、それが心に残るんよなぁ。

観終わった直後は、正直言って“戸惑い”なんやけど、後からジワジワと感じる、そんな作品やったね!?

いくつかの印象的なシーンと、心にひっかかる言葉、鋭いトゲを見せながら、どこか優しさが込められてる、そんな作品の雰囲気が、この監督さんの良さなんかなぁ...?!

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