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2009年11月

2009年11月30日 (月)

監督 本広克行を考える ③ 『UDON』

最後は関西人らしく、“うどん”でシメんとね!(笑) ...ってなことで、こちらは人情コメディ?!

そういえば、この作品の公開当時って、何や讃岐うどんブームになってたよなぁ。あのうどん屋さんたちは、今どないしてるんやろなぁ...。ブームに踊らされ、すぐに飽きて忘れてまう、そんな日本人を象徴するように、この作品も人々の記憶から忘れられ....ん?!(苦笑)

UDON   ★★★☆☆   (2006年)

出演:ユースケ・サンタマリア、小西真奈美、鈴木京香、トータス松本、小日向文世、升 毅、要 潤、木場勝己

ビッグな男になるという夢に挫折し、ふるさとに戻ってきた男は、製麺所を営む父親に反抗しつつ、タウン誌を編集する会社で働き、“讃岐うどんブーム”を巻き起こすが...?!

うどんをこよなく愛する関西人にとっては、なんとも馴染みの深いテーマやったね!地域活性化っていう意味では、当然ながら応援したくなるとこなんやけど....でもなぁ....。

流行すたりの激しい日本の文化と、決して忘れない“ふるさとの味”、そんな対比は、話としては、なかなかの着眼やったんと違うかな。

しかし....どういうわけか主要キャストの3人が、全く関西弁をしゃべれへんとは、これいかに??(苦笑)このリアリティの欠如が致命的やよなぁ。

その土地を知ってる者からすれば、それはどんなに頑張っても、作り物でしかなく、所詮はよそ者が作った「うどんエンターテイメント」ってか?!

いつもながら、コメディ要素で盛り上げようという気概(?)は感じるんやけど、それも空回り気味で、どうにも響かんかったしなぁ。

だいたい、キャプテン・ウドンって.....かなり引いてもうたよ...(苦笑)

監督 本広克行を考える ② 『サマータイムマシン・ブルース』

本日の2作目は、SFコメディ?!

原作は『曲がれ!スプーン』と同じで劇団「ヨーロッパ企画」の作品やったらしい。若手の役者を集めて、気合が入ってたみたいやけど、そのデキは....?!

サマータイムマシン・ブルース   ★★★☆☆   (2005年)

出演:瑛太、上野樹里、川岡大次郎、ムロツヨシ、永野宗典、真木よう子、升 毅、佐々木蔵之介、与座嘉秋

エアコンのリモコンが故障して、空調が効かない大学のSF研究会の部室、そこに突然現れた“タイムマシン”、リモコンが壊れる前の昨日へタイムスリップする....ってなコメディ!?

いやぁ、なんともドタバタなコメディやったね(苦笑)まぁ、それなりに効果的に音楽を使い、盛り上げようとするところは、さすがに『踊る~』シリーズの監督さんやなぁ、と思いつつも、正直、もうひとつ乗り切れんかったかなぁ。

色々と話に複線を張りつつ、工夫して展開するんやけど、どうにも作が読めてまうところに、あまりワクワク感がないんよねぇ。

話に入っていけない原因は、何人かの登場人物のキャラがウザくて、どうにもイライラしてもうて....(苦笑)上野樹里は素朴な感じの魅力を醸し出してて、悪くはなかったんやけどねぇ。

もし、タイムマシンがあったなら...あんなことも、こんなことも....妄想が色々とふくらみまんなぁ....?!(笑)

監督 本広克行を考える ① 『サトラレ Tribute to a sad genius』

昨日の最新作『曲がれスプーン』では、ちょっと微妙な作品を作ってた監督の本広くんやけど、大ヒットした『踊る大捜査線』シリーズ以外にも、いろいろと監督してるんやね。

そんな過去の作品から、いつくかご紹介ってことで、まずは感動巨編(?)から♪

これ、何度観ても、思わず涙してまうんよなぁ....?!

サトラレ Tribute to a sad genius   ★★★★☆   (2000年)

出演:安藤政信、鈴木京香、寺尾 聰、松重 豊、小野武彦、八千草薫、内山理名、小木茂光、深浦加奈子、田中要次

原因不明の病気により、頭の中で考えてることを口にしなくても、勝手に周囲に伝わってしまう“サトラレ”、その症例7号の保護を命じられた精神科医と自分が“サトラレ”であることを知らずに、研修医として病院に勤務する症例7号の青年のお話!?

ずば抜けたIQを持つものの、思ってることが筒抜けのため、まともに恋愛もできない、ちょっとかわいそうな青年と、そんな彼を保護するために必死になる政府機関、意外性のある設定をうまく活かしながら、絶妙に笑いを散りばめるあたりが、なかなか味わい深かったね。

前半は笑いでしっかりとツカミつつ、青年とその周囲の人々の関係を丁寧に描きながら、後半に向けて涙腺をダイレクトに刺激する、感動のドラマに仕上げていくんよなぁ。

脚本のよさもさることながら、それを演じる顔ぶれもなかなか!安藤くんの見るからに好青年ぶりや、上司の外科部長の寺尾くんの、いつもながら抑えつつも脇で“しっかり”効いてる存在感、京香くんの熱い演技、その他細かいキャラまで、無駄がなく、工夫されてるところがナイスやったね。

それに、何といっても、幼い頃から一緒に暮らす青年のおばあちゃん役を演じる八千草さんが、エエ味出してるんよなぁ。孫を見つめる優しい眼差し、気遣う心が、グイグイと胸に染みこんでくるんよね。

大切なひとを思いやる、素直な気持ちを描いたドラマに、惹かれてまうんやろなぁ。

他人の気持ちが手に取るように分かれば、傷ついたり、傷つけられたりせんのかなぁ、なんて思うこともあるけど、逆にこの青年のように、自分の気持ちが他人にバレてもうたら.....マズイかもねぇ?!(苦笑)そんな“あやふやさ”も人間関係の奥深さなんかなぁ、なんて思ったりして....!

2009年11月29日 (日)

『曲がれ!スプーン』

今日は、『踊る大捜査線』シリーズでお馴染みの本広監督の新作コメディの感想をご紹介♪

子供の頃はユリ・ゲラーや、清田少年(...やったっけ)をテレビで観て、必死になってマネしたもんやなぁ....なんて思い出しつつ、少し期待して観に行ったんやけど....ね?!

曲がれ!スプーン   ★★★☆☆

監督:本広克行

出演:長澤まさみ、三宅弘城、諏訪 雅、中川晴樹、辻 修、川島潤哉、岩井秀人、志賀廣太郎、升 毅、甲本雅裕、寺島 進、松重 豊、平田 満、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介

幼い頃から超常現象を信じ、本気でスプーン曲げに挑戦してたテレビ番組のADをする女の子が、ディレクターの命令で超常現象を追いかける旅に出るのだが...ってなコメディ作品。

年に1度の技を披露するためのパーティーに集まったエスパーたちと、偶然その場に居合わせることになったAD、彼女に悟られまいと、あの手この手で誤魔化そうとするエスパーたちだったが...ってね?!

元ネタが舞台の作品らしく、出演者たちも舞台で活躍する人たちをそろえ、恐らくそんな演劇の雰囲気を映画で再現しようということなんやろうけど....どないやろね??

舞台と同じノリの演技が、どうもシックリこなくて、小芝居に観えてもうてなぁ...(苦笑)あえて映画にする理由が、よう分からんかった。

あと、デビュー当時の期待を見事に裏切り、すっかり“微妙”な女優になってもうた長澤くんの演技も、相変わらずやったしね(笑)

細かい笑いはあるものの、ごっつい面白いかって言うと、それほどでもなく、楽しいかと言うと....まぁ、それなりに....そんな作品かな?!(苦笑)

超常現象のようなミラクルは、どうも起きなかったようで.....。

2009年11月28日 (土)

『2012』

マヤ文明の暦って、2012年の12月21日で終わってるらしいね。そんな話を題材に、何でもかんでも壊すのが好きな、映画界の“破壊王”(?)、エメリッヒ監督が描く新作の感想は...?!

2012 / 2012   ★★★☆☆

監督:ローランド・エメリッヒ

出演:ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、オリヴァー・プラット、タンディ・ニュートン、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソン、モーガン・リリー、ジョージ・シーガル

マヤ文明の暦が途切れる2012年、太陽系の惑星が直列し、地球を未曾有の災害が襲う。各国政府がこの事態を予想しながら人々に隠し、密かに脱出しようとしていると知った男は、離婚して離れ離れになっている家族を救おうと奔走するのだが...ってなパニック・アクション映画!?

ひやぁ~、地殻変動に火山の噴火に大津波、大変やねぇ(笑)街はことごとく破壊され、自然の脅威の前では人間がいかに無力かってね。

確かに、映像で訴えるスケール感ってのは、すごいものがあったかな。

そんな困難な状況を、実に巧妙に、都合よく乗り切る主人公にオイオイってツッコミを入れつつ、それなりのスリルはね!(笑)

一応、困難な状況のなかで、愛するひと、大切なひとのために何ができるかってのが話のキモになってるんやろうけど、映像と違い、そちらにはあまり意外性はなく、感情に訴えかけるほどの盛り上がりは、残念ながらなかったかなぁ。

映像の迫力を楽しむ作品ということで、それ以上は期待したらアカンのかもね!?

ハゲ目線で観ると、いつもは見事なハゲっぷりを披露してるハレルソンくんの“ロン毛ヒッピー姿”が、妙に気になってもうたなぁ...(笑)

まぁ、こういった作品は映画館の大きなスクリーンで楽しむのがエエかもね!内容があまりないだけに....?!(笑)

しかし、2012年といえば、3年後かぁ....異常気象は続いてるしなぁ....どないやろね??

2009年11月27日 (金)

プチ“綾瀬はるか祭り” ③ 『ハッピーフライト』

お祭りの最後を飾るのは、スッチー姿の綾瀬くんなり~ってね!?

ハッピーフライト   ★★★☆☆

監督:矢口史靖

出演:田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、田畑智子、寺島しのぶ、吹石一恵、笹野高史、田山涼成、小日向文世、柄本 明、岸部一徳

羽田発ホノルル行きの国際便にまつわる、様々な人々の人間模様を描くってね?!

機長になるための最終実地訓練に臨むパイロット、新米のキャビン・アテンダント、整備士にグランドスタッフ、客からオタクまで、飛行機にまつわる人オールスターキャストで大騒ぎ~!?(苦笑)

飛行機ひとつ飛ばすのが、どんだけ大変かは分かったかな。ただ、映画としては、さっぱりおもんないんよなぁ。

狙いにいった笑いが、まったく笑えない上に、まぁ、航空会社の全面協力を受けてるだけに、妙に説明臭くて、いかんですなぁ....(苦笑)

こういう群像劇ってのは、それぞれのエピソードをいかにコンパクトに、かつインパクトをもたせて語るかなんやろうけど、どれも中途半端で、結果的にとっても散漫な印象なんよね。

どうせなら綾瀬はるかの変顔にポイントを絞るとか...なんて!(笑)

観終わって、しばらく飛行機は乗らんでもエエわぁ...って思えるところが売りかもね....だからJALは破綻するってか?!(笑)

プチ“綾瀬はるか祭り” ② 『ICHI』

てなことで、急遽、開催決定のプチ“綾瀬はるか祭り”、その第2弾は時代劇でやんす♪(笑)

ICHI   ★★☆☆☆

監督:曽利文彦

出演:綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、佐田真由美、横山めぐみ、渡辺えり、柄本 明、竹内 力

盲目でありながら、悪党どもをバッサバッサと斬りつける、そんな座頭市が女やったら...ってな時代劇!?

誰も信じられず、心を開くことなく、孤独な旅をする市は、ある日、立ち寄った宿場町の抗争に巻き込まれ、そこで剣の腕は立つがトラウマからを抜けない浪人侍に出会うのだが...?!

口数少なく、悲しみに満ちた人生を背負った、そんな主人公を演じる綾瀬くんは、思いのほか雰囲気をもって演じてたね!

しかしながら、そんな彼女の頑張りを、木っ端微塵に打ち砕くほどの....窪塚くんの下手くそさ!(苦笑)「アホか」って突っ込むのも面倒くさいくらいのグタグタ加減やった。もし、安っぽいチンピラが、まかり間違って江戸時代にタイムスリップしたら、あんな感じなんやろなぁ...って、ある意味感心させられる演技力やったね?!(笑)

まぁ、それに加えて、いつも通り、ムダに熱く、「オレ様の演技、怪演やろ!」って自慢げに言ってる姿が目に浮かぶような、見事に空回りする獅童くんの演技が、失笑を誘うんよなぁ。

柄本くんあたりの役者らしい演技を見せ付けられると、余計に彼らの茶番ぶりが浮き立って、もう、どないしようもあらヘンのよね(苦笑)

まぁ、こんな中途半端な演出してる監督さんにも問題はあるんかもしれんけど...?!

プチ“綾瀬はるか祭り” ① 『おっぱいバレー』

綾瀬はるかって、単にテレビドラマに出てくる女優さんってことで、あまり関心がなかったんやけど、今TBSで日曜にやってる『JIN ‐ 仁 -』ってドラマをひとに勧められて、見始めてから、その妙に“熱い”演技が気になってねぇ...(笑)

この作品は、「ひょっとして...」なんて下心があったわけやないんやけど、その何となく男心をくすぐるタイトルもあって、とりあえず手にしてみたら...?!

おっぱいバレー   ★★★☆☆

監督:羽住英一郎

出演:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、石田卓也、大後、寿々花、光石 研、田口浩正、福士誠治、木村遼希、高橋賢人、橘 義尋、本庄正季、恵隆一郎、吉原拓弥

まったく練習をしない、やる気のない男子バレーボール部員、しかし、新任の顧問の先生に、大会で1勝したらおっぱいを見せてもらう約束を取り付け、彼らは目の色を変えて頑張るのだが...ってな、青春コメディ?!

出だしから時速80キロの“エア・おっぱい”で「つかみはオッケー♪」ってな?!(笑)ちなみに、このネタはバイク乗りの間では有名な話やったりして....。

綺麗な先生の胸を見る、願いをかなえるために必死な、そんな無邪気な中学生の弾け具合と、それを見守る教師の複雑な心境、エエ按配の笑いを誘ってた!

おっぱいのためなら....そんな彼らの気持ち...よぉ分かるなぁ...なんて(苦笑)男ってのは、つくづくアホな生き物やねぇ...。

単なるおちゃらけドラマにせず、頑張ることの大切さや、教師の熱い想いなんかも垣間見れて、題名のアホらしさと反対に、内容はよかったね。

珍しく、いいセリフを吐いた仲村くんに倣って....「ナイスおっぱい!」(笑)

2009年11月26日 (木)

『めぐり逢い』

いやぁ、今更この作品をおススメってのも、正直どうかとも思ったんやけど、好きな恋愛映画と言われると、真っ先に思いつく作品やし、やっぱり避けては通られへんよなぁ。

...ってことで、今週はクラッシックな愛の名作をおススメ♪

めぐり逢い / An Affair to Remember   ★★★★★   (1957年)

監督:レオ・マッケリー

出演:ケイリー・グラント、デボラ・カー、リチャード・デニング、ネバ・パタスン、キャサリン・ネスビット、ロバート・Q・ルイス

ニューヨークへ向かう豪華客船の上で出会ったふたりは、恋に落ちるが、互いに婚約者がいたため、半年後の再会を約束して、別々の道へ。待ちに待った運命の日に、待ち合わせの場所のエンパイア・ステートビルに向かうのだが...ってね!

忘れられない恋、いやぁ~何ともロマンチックな話やねぇ(笑)グラントくんは男前で渋いし、デボラ嬢も美しい。そんな“できすぎた”カップルの恋の話やのに、嫌味がないくらいスマートで熱いんよなぁ。

こ洒落た口説き文句に、気の利いた返し言葉、セリフの軽妙さとコミカルな仕草、ユーモア溢れる前半の流れから、ふたりの愛に立ちはだかる試練、そして感動のエンディングへ...50年以上も前に作られたとは思えへんよなぁ。

セリフだけやなくて、音楽がまた盛り上げるんよね♪ちょっぴり切ない感情が歌声やピアノの音色で表現されてたりして...たまらんです!?

何度観ても飽きない、まさに愛の名作やねぇ。一生に一度、こんな恋がしてみたい...まぁ、当然ながらグラントくんのような、ダンディなおやじになることは叶わんのやけれど...(苦笑)

意味なく「半年後に東京タワーの展望台で逢おう...」なんて、試しに言ってみるかなぁ...あぁ、ムリ、ムリ?!(笑)

2009年11月25日 (水)

『A Time Of War 戦場の十字架』

ついでに今日はもうひとつ、劇場未公開の作品からご紹介!

A Time Of War 戦場の十字架 / Passchendaele   ★★★☆☆

監督:ポール・グロス

出演:ポール・グロス、カロリン・ダヴァナース、ギル・ベローズ、ジョー・ディニコル、アダム・ハリントン、メレディス・ベイリー、ジム・メゾン、マイケル・グレイアイズ

第一次世界大戦での戦いで負傷し、本国カナダに戻った男は、病院で魅力的な看護婦と出会い、心惹かれるのだが...ってな、戦争を題材にしたカナダの恋愛ドラマ?!

戦場での出来事により、精神を病む男、そんな彼を看病する女もまた、戦争により拭えない心の傷をもっていた。時代に翻弄される男女の愛情を、切なく描くってとこなんかな?!

まったく知らない役者ばかりで、ハリウッドの戦争ものとは違う雰囲気なところが、逆に新鮮で良かったね。

ドラマとして、しっかりと人物描写ができてるところが、観てて、グイグイと話に引き込まれるとこなんやろなぁ。監督さん自ら主演ってことで、ちょっと男前すぎるんと違うかぁ...ってな、ツッコミを入れたくもなるんやけど、悪くなかった(笑)

殺し合いという戦争の虚しさを感じさせつつ、そんな殺伐としたなかで、愛のために戦うひとりの男の姿に、胸がぐっと締め付けられてもうたよ。なかなかやったね!

『ダイヤモンド・ラッシュ』

最近レンタルした作品で、劇場未公開の作品ながら、なかなか楽しめる作品があったので、おススメ♪

ダイヤモンド・ラッシュ / Flawless   ★★★★

監督:マイケル・ラドフォード

出演:デミー・ムーア、マイケル・ケイン、ランバート・ウィルソン、ナサニエル・パーカー、ジョス・オークランド

60年代のイギリス、世界有数のダイヤモンド商社に勤める女は、有能でありながら、男社会のなかで出世できずに苛立ちの日々を送っていた。そんな時に、清掃員をする老人から、ある計画を打明けられるのだが...ってな、実際にあった強盗事件を基に描かれるサスペンス!?

主演デミ・ムーアってところで、正直少しひるんでもうたんやけど、小粒ながら、なかなか良かったね!そんな成功のカギとなるのは、やっぱりマイケル・ケインの存在やろなぁ。もう、渋すぎ!(笑)

会社を出し抜き、厳重な金庫のなかのダイヤモンドを盗み出す、そんな大胆な手口や、犯罪の動機、上手い具合に謎を引っ張っていって、観る側をグイグイと引き込むんやね。

味わい深い、老練な演技を堪能し、満足、満足!?(笑)デミも頑張ってたしね....劇場未公開でスルーされるあたりが、今の彼女の映画界での立ち位置を物語るようで、ちょっとかわいそうやけど...?!

こんなセンスのない邦題では、なお更、しゃぁないかなぁ...(苦笑)

2009年11月24日 (火)

『キル・ビル』

昨日の『イングロリアス・バスターズ』に絡めて、タランティーノが1997年の『ジャッキー・ブラン』以降、監督としての長い充電期間を経て、久々のカムバックとして話題になった『キル・ビル』を、今日はご紹介♪

キル・ビル / Kill Bill Vol.1   ★★★☆☆   (2003年)

出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、デヴィッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、サニー・千葉、栗山千明、マイケル・マドセン

結婚式の日に、元ボスの襲撃により、愛する人と身ごもっていた子供を殺された無敵の女暗殺者が、自分を不幸のどん底に陥れた元ボスとその仲間たちを殺す復讐の旅に出る....ってな、“B級”アクション映画!(笑)

久々の作品で、随所に彼の特徴である“スタイリッシュなバイオレンス”とセンスのいい音楽が使われてるんやけど、“休みボケ”は完全には抜けきってないようで...!「タランティーノ・イズ・バック!」…とまでは言い切れんデキやったかな。

小気味いい展開と遊び心満載な内容は、かなり楽しめるんやけど、ちょっと血を流すシーンなんかで悪ふざけが過ぎたかな?!

あと、妙な日本語と、意地でも刀を使って戦うやくざの皆さんとか、突然に降りだす雪とか....B級なノリだけに、ツッコミ所多し(笑)だいたい、刀を手に持って飛行機は乗れへんもんなぁ...。

その他の見所といえば、千葉ちゃんかなぁ?!セリフ噛みまくってるやんか!(笑)そんなところも憎めないキャラなんやけどね。

まぁ、そんなご無体な所をあれやこれやと差し引いても、続編への期待や、垣間見る才能に拍手を送りたくなるような楽しさやったね!

ただ、エンドロールで横文字眺めながらバックで演歌聴くってのは…日本人としては、ちょっと変(苦笑)

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キル・ビル Vol.2 / Kill Bill Vol.2   ★★★☆☆   (2004年)

出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、マイケル・マドセン、ダリル・ハンナ、マイケル・パークス、サミュエル・L・ジャクソン

主人公“ブライド”の復讐劇の続きを描いた続編。残る二人の仲間と元ボスのビルを殺す旅は続くってね!?

前作のような怒涛の展開が影を潜め、ゆっくりと話のディーテールを語りながら、人物を描いてく点で、まったく雰囲気の違う作品になってたね。

まぁ、そうは言いながらも、コテコテのチャンバラ・カンフーがあったりで、相変わらずの展開に笑えるんやけどね(笑)

そんな“おバカ要素”でシリアスさを和めてるんやろうけど、このVol2では少し空回りしてる感は否めんよなぁ。そんな格好悪さもタランティーノらしさなんかもしれんけど...。

東洋的なものと、西洋的な部分、そしてそこにラテンのスパイスが加わり、良くも悪くもタランティーノならではの、彼しか作れない作品ということにはなってるんかな?!

まぁ、個人的にはVol.1の疾走感にワクワクさせられただけに、この続編の感想は、イマイチ“弾け”きらない中途半端な作品ってな感じやったかな。

2009年11月23日 (月)

『イングロリアス・バスターズ』

最新公開作品のなかで話題といえば、タランティーノの新作かな?!「おもしろくなかったら金返します」なんてキャンペーンをするくらいの気合いの入りよう、果たしてそのデキは...?!

イングロリアス・バスターズ / Inglorious Basterds   ★★★☆☆

監督:クエンティン・タランティーノ

出演:ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、イーライ・ロス、ダイアン・クルーガー、ミヒャエル・ファスベンダー、ダニエル・ブリュール、ティル・シュヴァイガー、シルヴェスター・グロート、マイク・マイヤーズ、ジャッキー・イド、(声)サミュエル・L・ジャクソン

ナチス占領下のフランスを舞台に、家族を目の前で殺された少女の復讐と、ナチス狩りをする特殊部隊の活躍(?)を描いた、ちょっとナンセンスなタランティーノ流戦争映画!?

ナチスのプロパガンダ映画の上映会を巡り、交錯する様々なドラマを、うまくまとめ上げるあたりは、なかなかやったね。構成で視点を変えることで、約150分という長さを感じさせない工夫がされてた。

ブラピの程よいオチャラケぶりもエエんやけど、なんと言ってもこの作品でカンヌの最優秀男優賞を受賞したヴァルツくんは、いい味出してたねぇ。特にオープニング・シークエンスでの存在感は、ワクワクさせるものがあった。

随所にグロテスクな映像や、突き抜けた笑いや、瞬発的な緊迫感を挟み、タランティーノらしさをアピールしつつ、満足できる内容やったんやけど、全体的に、話を“語る”ことに重点が置かれてるせいか、少し“展開のキレ”に物足りなさを感じてもうたかなぁ。

まぁ、ひたすらナチスを殺しまくるってのは、ネオナチのみなさんには申し訳ないが(笑)、かなり痛快さはあるんやけどね!

タランティーノ作品としては、全米の興行収入1位ということらしいんやけど、例えば、『レザボア・ドッグス』のスリル感や、『キル・ビルVol.1』のようなアホさ満載の笑いで押しまくるのと比べると、ちょっと“まとまり過ぎてる”ような気がしてねぇ?!

ゲスト出演のマイク・マイヤーズが、まったく笑いを取りに来ないってのも拍子抜けやったしなぁ。

そんな中、他の登場キャラでは、復讐に燃える女役のメラニー・ロランが魅力的やったね!『パルプ・フィクション』のユマ・サーマン級の掘り出し物かも?!ちなみに、そんな彼女は『PARIS パリ』でも、なかなか小悪魔的な演技を披露してるんで、そちらも要チェック?!

良くも悪くも、何かとんでもない作品を作ってくれそうな、そんな期待感、それがタランティーノ作品なわけで、あまり万人受けを狙わず、突っ走って欲しいもんやなぁ...と思いつつ、次回作に期待するってね?!

2009年11月22日 (日)

『沈まぬ太陽』

上映時間が3時間を超えるってことで、地元のマイカルさんではレイトショーにならず、なかなか時間が合わなくて観れなかったんやけど、とりあえず話題になってたんで、気合いを入れて観てみたよ!

山崎豊子の原作は読んでないんで、今回はまったくの先入観なしということで....いかに?!

沈まぬ太陽   ★★★☆☆

監督:若松節朗

出演:渡辺 謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之、木村多江、西村雅彦、大杉 蓮、加藤 剛、柴 俊夫、宇津井健

労働組合の委員長をやったがために、会社の報復人事で何年も僻地勤務を強いられる男と、副委員長でありながら、その後出生街道をひた走る男、そんな二人の生き様を軸に、航空会社を舞台に繰り広げられる人間模様を描くってね!?

信念をもって生きてきた男と、目的のために生きる男、会社の組織のなかで、彼らは激しくぶつかり合うんよねぇ。サラリーマン目線で観ると、なかなか考えさせられまんなぁ(笑)

作品としては、まずは配役が良かったね。まぁ、豪華な顔ぶれを使って、かなりの気合いの入れようやったんやけど、それだけの価値はあったんやないかな?!

愚直なまでに真っすぐに生きる男を、渡辺くんが力強く演じれば、友和くんも負けじと頑張ってたね。

あとは、今、日本で一番“不幸の似合う”女優、木村くんが、まさにはまり役な演技を見せてた。東京出身でほぼ完璧な関西弁を話すあたり、大した女優やなぁって、ちょっと感心してもうたよ。

あとは、鈴木京香の60年代ファッションは少し笑えるんやけど、頑固な夫についていく、そんな耐える妻をよく演じてた。

しかしながら、豪華な役者陣を話で活かしきれたかというと....もう一息やったかなぁ。

重々しい内容なんやけど、なんやそれでいて淡々と展開していく印象やった。ドロドロした人間関係や、政治との絡み、利権、いろいろとドラマチックなんやけど、余り緊迫感が感じられへんかったところが、物足りなさやったんかもね。

少し期待しすぎたせいもあるんやろうけど、観終わって、あまり残るものがなかったような...?!

作品として悪くはないものの、3時間超の疲れに見合う感動は、残念ながらなかったね。お疲れ様....ということで?!(苦笑)

2009年11月21日 (土)

『ソウ 6』 でついに...??

世間一般の評価としては、「もうどうでもエエから、勝手にやってれば?!」ってことなんやろうけど、ここまで欠かさず観てまうと、やっぱり無視できんかった....(苦笑)

てなことで、万が一興味をもってる奇特な人がいるといけないんで、とりあえず感想を♪

ソウ 6 / Saw Ⅵ   ★★★☆☆

監督:ケヴィン・グルタート

出演:トビン・ベル、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルスタン、ピーター・アウターブリッジ、ショウニー・スミス

殺人鬼ジグソウが妻に遺した遺書と遺品の謎を解く、シリーズ第6弾!?

今回もまた、かなりエグイ仕掛けのオンパレードで、毎度のことながら観ててかなり痛い(苦笑)でもって、そんな“ゲーム”のターゲットとなるのは、金融業界の人々....ってなことで、この世界経済に深刻な影響を及ぼしたサブプライム問題や、アメリカの国民を苦しめる健康保険制度をネタにするあたりが、なかなかの意欲作!?

なかば冷やかし気分で観てたんやけど、これが結構悪くないんよね(笑)

保険会社が保険の給付請求に応じるかどうかで、命の価値を判断するってところにひっかけ、話を展開させるあたりは、それだけを見ると筋としてはよく練られてる。まぁ、エゲつなくイビリ倒すあたりが、オイオイってとこなんやろうけど...(苦笑)

死を感じた時にどうするかで、その人間の真の価値が分かるってのも、考え方としては結構深いんと違うかなぁ。案外、飛び散る内臓や、切り刻まれる肉がなければ、サスペンスとして評価できる内容なんかもね?!

てなことで、想定以上に楽しめたシリーズ第6作で全ての謎が解け、終にこれで....って、やっぱり終わらんのやね?!(苦笑)続きは、また1年後にお楽しみ....って展開が、飽きるんよなぁ...やれやれ!?でも、また観てまうんやろなぁ.....(笑)

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一応、過去の作品の感想は....

『ソウ』&『ソウ 2』

『ソウ 3』 ~ 『ソウ 5』

2009年11月20日 (金)

『おと・な・り』

実はこの作品、公開当時、評判が良かったから、楽しみにしてたんやけどねぇ....ちょっと期待しすぎた??(苦笑)

てなことで、今日は邦画をひとつご紹介!

おと・な・り   ★★★☆☆

監督:熊澤尚人

出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之、市川実日子、とよた真帆、平田 満、森本レオ

フラワーデザイナーを目指す女と風景画の写真集を作りたいカメラマンの男、夢を抱きながらも、少し届かないふたりは、薄い壁を隔てた同じアパートの隣室で生活する...ってなお話!?

コーヒー豆を挽く音、タイマーの音や鼻歌、相手の生活音を聞きながら、互いに意識するも、顔も知らない間柄、そんな近くて遠い関係から、さぁどうなるってね!?

おもろい設定やなぁとは思うんやけど....やっぱりジャ○ーズ映画やなぁ(苦笑)岡田くんも頑張ったんやろうけど、もう少し頭使って演技できたらよかったのに...?!役に入り込めないと、ああいう中途半端なリアクションになってまうやんね。

こういった淡々とした作品やと、ひとつひとつの仕草が大事なんやけど、常に格好つけようとするところが、どうにも目障りで....えっ、もてへん男のやっかみ??そうかもなぁ...(笑)

でも、いっそのこと、麻生くんのパートだけで話作っても良かったんと違うかぁ...って、それやったら“おひとり”か!?

あと、谷村くん、関西人のイメージを悪くしてるよなぁ...。あれじゃ、ネジの数本抜けた、落ち着きのない、ごっつい“痛い”アホやんか!(苦笑)

というわけで、期待した分だけ、失望も大きく、大して楽しめんかったなぁ...。残念。

2009年11月19日 (木)

『Go Now』

今週のおススメ恋愛映画は、苦境を愛で乗り越えようってな、ちょっと感動的なお話?!『トレイン・スポッティング』以降、すっかりメジャーになったロバート・カーライルの初期の作品。そんでもって、大好きなウィンターボトム監督の2作目♪

地味めな作品やけど、ちょっと泣ける....かも?!

Go Now / Go Now   ★★★★   (1995年)

監督:マイケル・ウィンターボトム

出演:ロバート・カーライル、ジュリエット・オーブリー、ジェームズ・ネズビット、ソフィー・オコネド、トニー・カラン

ナイトクラブで出会ったふたりは、すぐに恋に落ち、間もなく一緒に暮らし始め、幸せな日々を送るのだが、ある時、彼の体に異変が...ってな、愛のお話!?

多発性硬化症という不治の病になり、徐々に体の自由を失っていく男の苦しみ、そんな彼を看病しながらも、心に迷いを感じる彼女だったが...。

愛情なのか同情なのか、そんな言葉がぐさりとくるんよなぁ。幸せにするどころか、介護をさせてしまい、苦労をかける、そんな男の辛さと、苦しむ相手のそばにいて感じる女の辛さ、しかし好きな相手を見捨てられない...何とも切ない話やね。

確かに、難病ものにありがちな展開ではあるんやけど、それぞれの心情を丁寧に描き、胸にぐっとくるドラマになってる。

あまり深刻になりすぎないよう、脇役陣で適度になごませ(?)、バランスを取るあたりが、監督さんの手腕やろね。

愛してるのに愛してはいけない悲しみ、それを分かってもなお、愛さずにはいられない気持ち、しっかりと向き合うふたりに、乗り越えられないものはないってかな?!それが Power of Love ! ってやつですかねぇ~(笑)

最後のタイトル・チューンの使い方が抜群やったなぁ♪

2009年11月18日 (水)

『英国王 給仕人に乾杯!』

もう一本はチェコから♪

英国王 給仕人に乾杯! / Obsluhoval Jsem Anglickeho Krale   ★★★☆☆

監督:イジー・メンツェル

出演:イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ、マルチン・フバ、マリアン・ラブダ、ヨゼフ・アブルハム

駅の売り子から始まり、金持ちになってホテル経営することを夢見たある男の半生を描くチェコのコメディ(?)映画。

大いなる野望を抱き、飄々と激動の時代を渡って行く主人公の姿は、とってもユーモラスでおもしろい。作品全体に、どこか“ほんわか”した温もりが漂った、不思議な感じやったね。

出だしから、軽くステップを踏みながら始まるような展開は、つかみとしてはお見事!(パチ パチ)

中盤が少しかったるくなってしまったのが残念やったんやけど、それでも、映像的にも趣向が凝らされていて、観る側を楽しませてくれるんよね。

庶民の目線で金持ちの滑稽さをチクリとするところが、とっても共感できるんかもなぁ(笑)それに、明るいエロさもいいし!

原題もそうなんかもしれんけど、“英国王給仕人”というのがそれほどメインでなかっただけに、少しこのタイトルに違和感を感じてもうたかなぁ。

それでも、ヨーロッパ映画のなかでも独特な感じの味わいがあって、なかなか深かったね!?

『僕がいない場所』

今日は、比較的新し目の作品のなかから、東ヨーロッパの作品をご紹介♪

まずはポーランド映画をね!

僕がいない場所 / Jestem   ★★★☆☆

監督:ドロタ・ケンジェルザウスカ

出演:ピョトル・ヤギェルスキ、アグニェシカ・ナゴヅツカ、バジア・シュカルバ、エディタ・ユゴフスカ、パヴェウ・ヴィルチャック

母親に捨てられ、孤児院で暮らす少年は、ある日、院から逃げ出し、誰にも頼らず、ひとりで生きて行くことに...ってな、ポーランドの女性監督の作品。

空き缶を集めたり、店の商品を盗んだり、必死になんとかやっていこうとする少年の姿は、なんとも健気やったね。母親の愛情を受けることが出来ず、幼くして孤独を知る彼の表情は、ごっつい寂しげで、印象的やった。

そんな彼と心を通わせる、裕福な家で暮らす少女の屈折した感情も含め、巧みに表情をとらえ、子供たちの感情を淡々と描き出すあたり、この監督さん、なかなかの腕前やね!?

ヨーロッパ映画らしい、誠実さと繊細さを感じさせる、なかなかの味わいやったかな。まぁ、ちょっと陰気な雰囲気が、好き嫌いの分かれるところなんやろうけど....?!

それにしても、この分かったような、分からんようなタイトル、どうなんやろなぁ。むしろ意味的には逆やと思うんやけど...ね!(苦笑)

2009年11月17日 (火)

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

タランティーノと組んだ新作の公開が待ち遠しいブラピの、前作の感想をご紹介♪

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 / The Curious Case Of Benjamin Button   ★★★☆☆

監督:デビッド・フィンチャー

出演:ブラット・ピット、ケイト・ブランシェット、タラジ・P・ヘンソン、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・フレミング、ジュリア・オーモンド、イライアス・コティーズ

老人として生まれ、年を重ねるごとに若返る男と、そんな彼と恋に落ちた女との切ない恋の物語。

あまりにも醜く、実の父親に捨てられ、老人福祉施設で働く黒人夫婦に育てられた男の波乱の人生と、彼の愛した女性、逆光する年齢と同様に、すれ違いながらも貫かれる愛情は、なんとも言えんものがあったなぁ。

この作品の演技でアカデミー賞にノミネートされたブラピの演技は、派手さはないけど、頑張ってたんと違うかな。

でも、演技力というよりは、老人から若返る様を表現した映像技術のほうが、すごかったかもね!(笑)

話全体としては、かなり奇異な設定ではあるんやけど、人それぞれの持つ個性や違いの大切さや、老いの問題、生きるということの本質を問うってことで、なかなかよく描かれてたね。

愛する者のそばに、しかしそれを許さない事情がある、静かに進むドラマのなかで見せる、それぞれの想いが、何や痛々しかったなぁ...?!

2009年11月16日 (月)

『僕らのワンダフルデイズ』

今日は、公開中の邦画の感想をひとつ!

予告編ですでに話のオチが読めてしまうような感じやったから、あまりのり気やなかったんやけど、観てみると、これが思いのほか....ね♪(笑)

僕らのワンダフルデイズ   ★★★★

監督:星田良子

出演:竹中直人、宅麻 伸、斉藤 暁、段田安則、稲垣潤一、浅田美代子、貫地谷しほり、紺野美沙子、塚本高史、田口浩正

胆石の手術と思って入院したら、医者が余命半年と話しているのをドア越しに聞いてしまい、動揺する主人公は、残された時間の中で、かつて高校時代に組んでいたバンドを復活させようと、元メンバーに頼み込み、再び演奏することになったのだが...ってな、コメディタッチのオヤジの青春ドラマ??

う~ん、想像以上にハマってもうたね!(笑)

基本的には、ユーモラスな演技を炸裂させる竹中くんの芸達者ぶりを楽しむ作品なんやろうけど、脇を固めるバンドメンバーの宅麻くんや、段田くん、斎藤くんがいい味出しとった。まぁ、稲垣くんは本業が役者やないだけに....正直、かなりひどかったんやけど、それも愛嬌で済ませられる雰囲気が、この作品にはあったかな。

50歳をすぎて、自分の健康、老いた親の世話や仕事のこと、家族のこと、様々な問題を抱えながらも、青春時代の情熱や夢を思い出し、生きる力を取り戻す、なんや観てて熱くなってもうたね!?

まぁ、話の流れとしては、少し狙いすぎなところもあるんやけど、そんなことが気にならないような、素直に楽しめる要素があるんやろなぁ!

あの竹中くんの華麗なステップを見せられると、自分もメタボリックに甘んじてる場合やないなぁ...なんて思ったりして!(笑)

ちょっと苦言を呈するとすれば....お笑い芸人、余分やったね。それと....個人的には貫地谷くんの急激な“おばさん化”がちょっと心配やったりして....余計なお世話やけど...(笑)

2009年11月15日 (日)

『PUSH 光と闇の能力者』

今日は、公開中の作品から、超能力ヒーロー(?)ものをご紹介!?

別に“彼女”をけなすために観に行ったつもりはないんやけどねぇ...(苦笑)

PUSH 光と闇の能力者 / Push   ★★★☆☆

監督:ポール・マクギガン

出演:クリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス、ジャイモン・フンスー、ジョエル・グレッチ、ニール・ジャクソン、スコット・マイケル・キャンベル、マギー・シフ

予知能力や念動力など、特殊な能力を持つ人間を使って人間兵器の開発する政府、そんな政府組織から身を隠し、反撃の機会を狙う特殊能力を持つ者たちは、研究施設から逃げ出したひとりの女性を巡り、組織と対峙するのだが...ってなSFアクション?!

優れた予知能力を持つ少女に頼まれ、男はかつて父親が残した言葉に従い、一緒に組織を倒す“カギを握る女”を探すことになるのだが...?!

う~ん、色々と頑張って練った脚本やったんやろうけど、さしておもしろみは感じんかったね。いや、別にファニング家の娘が出てるからって、文句を言うわけやなくて...まぁ、前半で相変わらず耳障りな彼女の叫び声を聞かされて、かなりイラッとしたのは事実やけど(笑)

そもそもこの作品、話の設定の説明が中途半端で、イマイチよく分からん上に、せっかく”特殊な”能力をもったキャラがいながら、その売りの部分が活きてこないあたりが、ちょっとね!

まぁ、舞台を香港にしたのは、すこし意外性があったものの、その必然性がよう分からんし。逆に、アメリカ人がアジアの一都市でゴチャゴチャしてるってのが、スケール感があらへんよなぁ。

結果的に、話の内容からアクションまで、すべてが安っぽく、まったく深みのない作品やったね。それでも、続編を作る気まんまんな終わり方が、余計にイライラさせるんよなぁ...?!(苦笑)

3つでも、かなりイケテない部類の作品やったね。お疲れさま♪

2009年11月14日 (土)

『スペル』

ホンマにホラーは趣味やないんやけど....サム・ライミ監督が原点回帰したって話題になってたし、なんや「婆さんがすごい!」ってところが妙に気になって....(笑)

てなわけで、婆さんの活躍を....やなくて、そんなホラーな感想は...?!

スペル / Drag Me To Hell   ★★★☆☆

監督:サム・ライミ

出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイヴァー、ディリープ・ラオ、デヴィッド・ペイマー、アドリアナ・バラーザ、チェルシー・ロス、レジー・リー

銀行で融資担当をする女は、ある日、住宅ローンの返済期限の延長を頼みに来た老婆を、出世のために追い返してしまう。すると、その夜、会社帰りに老婆に襲われ、ジプシーの呪いをかけられ...ってなホラー映画?!

いやぁ...婆さん、えぐいわぁ(苦笑)何がって、とことん“ネットリ”したところが....!?存在感ありすぎやって。

もともとホラー出身の監督さんだけに、怖がらせるのはお手のものってか。音響をうまく使い、何気ない道具を使って恐怖心を煽るあたりは、さすがやね!

数ある(?)ホラー・アイテムのなかでも特に虫系が苦手なオイラにとっては、前半はかなり背筋がゾクゾクしてもうたよ(苦笑)

雑誌のインタビュー記事で、監督さんが恐怖と笑いは紙一重ってなことを言ってたけど、まぁ、確かに冷静に観てると、そこまでするか~って、笑えなくもないんよね。

全体的には、出だしのツカミの見事やったんやけど、中盤は少しこちらも慣れたせいか、ファンタジーがすぎるのか、ちょっとダレてもうたかな。それにオチが早い段階で分かってまうところが、完成度としてはイマイチな気が...!?

かつて“かわいい系”の女優やったアリソン嬢が、そこまで体張るかってところが....何や感慨深いものがあったなぁ。捨て身な感じが、余計に痛々しくもあるんやけど...?!

ついでに、毎度のことながら、タイトル変える必要はあったんやろかねぇ??確かに呪文で呪いをかけるところが始まりではあるんやけど、それよりも大事なのは結果であって、当然ながら、原題の方が作品を端的に表現してるし、オドロオドロしくてエエと思うんやけどなぁ...。

2009年11月13日 (金)

『泣きたいときのクスリ』

思わぬところで“関西愛”を披露してくれた大東くんつながりで、もう一本邦画をご紹介!

泣きたいときのクスリ   ★★☆☆☆

監督:福島三郎

出演:大東俊介、戸田菜穂、袴田吉彦、佐津川愛美、北浦 愛、遠藤憲一、中村まこと

“泣く”ということに関して、それぞれの事情で悩む人々の様子を描く....人情ドラマ??元はラジオドラマやったものを映画化したらしい。

妹の死で苦しむ兄、どうしても泣けない中年男、会社でKY呼ばわりされる女性、夢だった駅員になったものの、仕事がうまくいかない男、それぞれの“ちょっといい話”をまとめて...ってことなんやろうけど、これはどないやろねぇ...。

エピソード自体は悪くないんやけど、その演出が中途半端にコメディ調やったりで、ごっつい安っぽいんよなぁ。

まぁ、ガリガリガリクソンみたいなしょ~もない芸人が出てくる時点で、かなりドン引きなんやけどね!?(苦笑)

これを映画と言ったら、ちょっと違うんとちゃうかぁ....。オロナインH軟膏の発売55周年を記念して製作したらしんやけど、お金のムダやよなぁ....余計なお世話やけど(苦笑)

『旅立ち~足寄より~』

公開当時なかなか評判の良かった邦画をひとつ。あの松山千春の自伝を映画化したものらしいんやけど...?!

旅立ち~足寄より~   ★★★☆☆

監督:今井和久

出演:大東俊介、尾野真千子、萩原聖人、泉谷しげる、石黒 賢、奥貫 薫、津田寛治、伴 杏里、林 剛史、斉藤 歩

歌手 松山千春が生まれた秘話をドラマ化したお話♪

北海道の片田舎に住むひとりの青年とラジオ局のディレクターの出会いから、彼のキャリアは始まったんやね。ひとつの出会いが人生を変える、まさにそんな運命のドラマなんかな?!

礼儀を知らない、やんちゃな青年の歌声に魅せられ、その才能を信じる男と、そしてそんな期待に不器用ながら、真っすぐに応える千春くん。こんなエピソードを知って、改めて松山千春の曲を聴くと、確かに胸にジ~ンと熱いものが伝わってくるやんね!?

脇が萩原くんと石黒くんって時点で、どうにもTVドラマくずれ的な安っぽさを感じてまうんやけど、話がいいだけに、そんなにハズシてはなかったかな。

ただ....歌がいきなり口パクなところが、少し引いてもうた...(苦笑)最後に、大東くん本人が歌うシーンもあるんやけど、その声聞いて納得....これでは説得力ないもんね!?

あと、彼、どうも関西人らしく、感極まって言うセリフで、思わず関西弁になってたところが....北海道愛ならぬ、関西愛やったなぁ(苦笑)

もうひとつ、ドランクドラゴンの塚地くんについてはプロフィールに書いたんやけど、相方の鈴木くん、あんたもヤメとき!?笑いもダメなら、演技はなおさら....やで(笑)

2009年11月12日 (木)

『ムッシュ・カステラの恋』

今週の恋愛映画は、ちょっぴり大人な恋の物語をおススメ?!

ムッシュ・カステラの恋 / Le Gout Des Autres   ★★★★☆   (1999年)

監督:アニエス・ジャウイ

出演:アンヌ・アンヴァロ、ジャン=ピエール・バクリ、アラン・ジャバ、アニエス・ジャウイ、ジェラール・ランヴァン、クリスティアーヌ・ミレ、ウラディミール・ヨルダノフ

英語ができない社長が、嫌々ながら個人レッスンを受けることに。そんな彼を教えることになったのは、失業中の女優。そんな彼女に社長は心奪われるのだが...ってな、中年“ハゲ”おやじの恋のお話?!

疲れた日常の中で一人の女性に出会い、恋に落ちる。金は有るんやけど、冴えない中年おやじの第一印象がいいわけもなく、それでもひた向きに頑張る姿に思わずエールやね(笑)

彼女の気を引こうと背伸びして、バカにされてもめげない、そんな格好悪い男なんやけど、恋する様が、何ともいじらしいんよなぁ!いくつになっても、恋をせんとなぁ...ってね!?

そんな社長の恋の話に絡め、周囲の人間模様が、ユーモアを交えて、実に巧みに描かれてる。不器用な大人たちの恋心は、微笑ましく、温かい?!

見てくれでもなく、身分でもない、素直な想いはやがて相手の心に届く…現実もそうやったらええのにねぇ...なんて!(笑)

2009年11月11日 (水)

『パーク アンド ラブホテル』

ベルリン映画祭で新人作品賞を受賞したことで話題になった作品の感想をご紹介♪

パーク アンド ラブホテル   ★★★☆☆

監督:熊坂 出

出演:りりィ、梶原ひかり、ちはる、神農 幸、越智星斗、玉野 力、津田寛治、光石 研

屋上を公園として一般に開放しているラブホテルを舞台に、そこを経営するオーナーの女性と、心に寂しさを抱える3人の女性の交流を描く作品。

再婚して別の家庭を持つ父を想う少女、夫とのすれ違いの生活に悩む主婦、不特定の相手と体を重ねる常連客の大学院生、そんな彼女たちに愛想なく接する女主人、何とも不器用な関係を静かに描写するんやなぁ。

仏頂面で愛想もない、そんなまったく“華”のない主人公に、観てて少し退屈さを感じつつも、なぜか妙に気になる人間模様?!その毒舌っぷりが、ちょっとクセになる?!(笑)

ビルに囲まれた中にある屋上の公園は、都会のなかの小さなオアシスとなり、そこに集う人々の心を癒してくれるってことなんやろね?!

淡々としたドラマでありながら、ささやかな希望を感じさせ、不思議と温かみを感じる、そんなちょっと変わった作品やったね。

2009年11月10日 (火)

『そして、私たちは愛に帰る』

今日はもうひとつ、ドイツの人間ドラマをご紹介!

そして、私たちは愛に帰る / Auf Der Anderen Seite   ★★★☆☆

監督:ファティ・アキン

出演:バーキ・ダヴラク、ハンナ・シグラ、ヌルセル・キョセ、トゥンジェル・クルティズ、ヌルギュル・イェシルチャイ、パトリシア・ジオクロースカ

同居を始めた娼婦を誤って殺してしまった父、父の罪の償いとして彼女の娘を探す息子、死んだとは知らず母親を捜す娘とそんな彼女を支える女友達、そんな不法移民の手助けをする娘を見守る母、ドイツとトルコを舞台にして、3組の親子が織り成す人間模様ってね!?

“死”をきっかけとして描く親子の絆の物語なんかな。

反発しながらも、子は親を必要とし、親はどんな状況にあっても、子に無償の愛を捧げる、そんな様が静かに、淡々と描かれてるんやね。

ゆるやかに彼らをつなぐ運命の糸の流れを見ていると、特に感情を揺さぶるような場面があるわけでもなく、退屈にも感じられるんやけど、じっくり味わうと、なかなかのものかもしれんね?!

“例え神に逆らってでも、子供を守る”そんなセリフが、この作品の全てを語ってるかなぁ。

あと、トルコの景色を楽しむロードムービーとしても、なかなかエエかも...?!

『PARIS パリ』

最近レンタル開始になった作品から、フランス映画をひとつご紹介!

PARIS パリ / Paris   ★★★☆☆

監督:セドリック・クラピシュ

出演:ロマン・デュリス、ジュリエット・ビノッシュ、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル、メラニー・ロラン、フランソワ・クリュゼ

華やかな大都会パリ、そこで暮らす人々の人間模様を描いたドラマ。

重い病気を患う青年、そんな彼の姉で女手ひとつで子供3人を育てる女性、心を病んだ教授と、彼が恋した女子大生、文句ばかりのパン屋の女主人、様々な人々が、それぞれに悩みを抱え、この街で生きるってね?!

いろんな人が生きていて、いろんな人生が展開する、そんな日常のなかのひとコマを切り取りながら、恋や仕事、家族について考えるって感じかな。

様々なパリの風景のなかで、時におかしく、時に切ないお話は、なかなか味わい深いものやったね。まぁ、フランス映画の良さでもあり、淡々とした展開が物足りなかったりで、好みの分かれるところなんやろうけど...。

生きてることの歓びをかみしてろってメッセージは、なるほどなって思ったね。ただ、ついつい愚痴って出てまうんやけどね(苦笑)

短い人生、いろいろ楽しめばいいってか!?やり残したことは、山ほどあるよなぁ...(苦笑)

2009年11月 9日 (月)

監督ポン・ジュノを考える?!『ほえる犬は噛まない』 『殺人の追憶』

昨日の『母なる証明』のポン・ジュノ監督の初期作品をふたつほど、ご紹介!

とってもエキセントリックな作品でデビューしたポンくんは、なかなか個性的な作品を作ってきた人やね。

音楽や印象的な映像を駆使して、観る側を惹きつける、そんな感じで作品の雰囲気を作り出すのが上手いんかなぁ?!

ほえる犬は噛まない / Barking Dogs Never Bite   ★★★☆☆   (2000年)

監督:ポン・ジュノ

出演:ベ・ドゥナ、イ・ソンジェ、ピョン・ヒボン、キム・レハ、キム・ホジョン、キム・ジング

近所の犬の鳴き声に悩む、冴えない大学講師の男とそのマンションの管理事務所で働く女の子を軸に描く、コメディ・タッチの韓国映画。

犬を閉じ込める男と、そんな犬を探し出そうと必死の女の子、そんなささやかな事件を巡る周囲の人々の反応は...?!

ストーリーは大したことないんやけど、音楽や映像的になかなか印象的でセンスを感じるね。もう少し内容にヒネリがあるとよかったんやけどなぁ。

先日公開された是枝くんの『空気人形』にも出てた主演ペ・ドゥナの不思議な存在感が、なかなかの味わいやったね。

それにしても、普通に犬を食おうとするところが韓国なんやなぁ...。犬の種類によって味が違うんやろうか?まぁ、どうでもエエことなんやけど?!

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殺人の追憶 / Memories Of Murder   ★★★☆☆   (2003年)

監督:ポン・ジュノ

出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル、キム・レハ、ソン・ジェホ、イ・ジェウン

80年代なかばの韓国で、実際にあった農村での10件の連続強姦殺人事件、その犯人を追う刑事たちの話を描くサスペンス映画。

次々と起こる殺人事件、つかめない手掛かり、そんな息詰まった捜査の様子を独特のタッチの映像で表現してるんよね。

地元の刑事と都会から応援に来た刑事、まったく性格の異なるふたりの男が、衝突しながらも必死に事件の謎を追及する様子が、緊迫感をもって展開していくうちに、気づいたらどんどんと引き込まれてもうてた。

それぞれの登場人物を丁寧に描き、その心理描写が巧みに表現されてるところが、よくできてたね。

どこまでが事実に沿ってるのかは分からんけど、130分間の時間を緊張感が途切れることなく流すあたりが、なかなかの腕前やった。

すでに迷宮入りした事件で、結局は犯人が誰なのか分からないだけに、ちょっとすっきりしないところがなぁ....!?

2009年11月 8日 (日)

『母なる証明』

先週末に公開された作品から、今日は韓国映画をひとつご紹介♪

母なる証明 / Mother   ★★★☆☆

監督:ポン・ジュノ

出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン

脳に少し障害を持つ息子とふたりで暮らす母親、ある日、町内で起こった女子高生殺人事件の犯人として息子が逮捕され、その無実を証明するために、必死に真犯人を探そうとするのだが...ってなドラマ。

息子を信じ、何が何でも守ろうとする母親の執念が伝わる内容やったね。

兵役帰りで久々のウォンビンは、難しい役どころを、相変わらずソツなくこなしとったなぁ。そんな彼の演技に注目しつつも、やっぱり今回の主役は母親やねぇ。悲壮感漂わせながら走り回るあたりが、なかなかの迫力やったよなぁ。

ただ息子のために...そんな気合と根性に母性の強さ、母と息子の絆の強さを表現するんよね。冷静に見ると、子離れできない、過保護な母親ってことになるんやけど...(苦笑)

この監督さん、イントロが耳に残る印象的な曲をうまく使い、上手く重みのある雰囲気を作ってたなぁ。

全てを超越して存在する母親の愛情、そしてその結末...。韓国映画だけに、キムチのように少し辛味の残る最後は、どう味わうべきなんやろねぇ...?!

2009年11月 7日 (土)

『風が強く吹いている』

先週末から公開されてる作品のなかから、箱根駅伝を舞台にした邦画をひとつおススメ♪

実は十数年も茅ヶ崎に住んでいながら、毎年正月は関西に帰ってるので、レースを生で見たことないんよね。まぁ、毎年欠かさずテレビでは観戦してるんやけど。

正月と言えば、箱根の駅伝?!そんな、みんなが知ってるドラマチックな駅伝レースを描いた、スポ根もののデキ映えは...。

風が強く吹いている   ★★★★

監督:大森寿美男

出演:小出恵介、林 遣都、中村優一、川村陽介、ダンテ・カーヴァー、橋本 淳、森 廉、斉藤慶太、斉藤祥太、水沢エレナ、渡辺 大、津川雅彦、鈴木京香

まったく無名の大学の陸上部が箱根駅伝を目指して奮闘する姿を描いた青春ドラマ?!

高校時代に不祥事を起こした天才ランナー、陸上競技とは無縁の、ちょっと個性的な素人な面々と、彼らをまとめるリーダー、時にぶつかり合いながらも、大きな目標に向かって、力を合わせて頑張るってね!

いやぁ...熱かった(笑)確かに、ちょっと出来すぎた話の展開にはリアリティが欠けてるんやけど、それを許せてしまう、妙な説得力を感じてもうたね。

何よりも驚いたのは、林くんの美しいランニング姿よなぁ。その走りには“天才”と形容しても違和感がないような雰囲気が漂ってた。先日紹介した『ラブファイト』では、演技での成長を感じさせてくれた彼に、こんな才能があるとはね!

誰一人として欠けても成立しない、そんな弱小チームの10人の個性が、それぞれに伝わるようにエピソードを作り、ユーモアを散りばめながら、しっかりと涙腺を刺激する...とってもベタな流れなんやけど、ちょっとやられてもうたなぁ(笑)

彼らの劇走を見つめながら、少し運動不足のオイラの足が疼いてきたでぇ!あっ、その前にこの腹をなんとかせんと...(苦笑)

2009年11月 6日 (金)

『ベッドタイム・ストーリー』

ついでにもう一つレンタルした作品の感想を...。

一応はコメディなんやけど、毎度ながらアダム・サンドラーくんのコメディは...笑いのツボがよう分からんのですよぉ...(苦笑)

ベッドタイム・ストーリー / Bedtime Stories   ★★★☆☆

監督:アダム・シャンクマン

出演:アダム・サンドラー、ケリー・ラッセル、ガイ・ピアース、ラッセル・ブランド、コートニー・コックス、リチャード・グリフィス、ジョナサン・プライス、テリーサ・パーマー、ローラ・アン・ケスリング、ジョナサン・モーガン・ハイト

ホテルで整備係として働く男は、姉に代わり、その子供たちと一週間過ごすことに。毎晩、寝る前に作り話を聞かせるのだが、なぜかそれが現実となり...ってな、ディズニーが贈るファンタジー・コメディ映画?!

想像力で無限に広がる世界、子供たちの純真な心で、世界はバラ色に?!いかにもディズニーって感じで、エエよね!ただ...アダム・サンドラーってとこがなぁ...(苦笑)

一応、コメディ要素のあるはずの作品なんやけど、いつも通り、彼のギャグはまったく笑えんのよね。すでに彼なりのスタイルが出来上がってもうてるんやろうけど、多分、一生かかっても理解できそうにないわ(苦笑)

そんなマイナス部分は、ケリーラッセルの魅力でカバーかなぁ!?個人的には、ガイ・ピアースの役柄に驚いてもうた。硬派な役者やと思ってたのにねぇ...(笑)そんな意外性で、少しポイント・アップ?!

『お買いもの中毒な私!』

今日はレンタルで借りて観た作品をご紹介。

ファッションにほとんど興味のない“ハゲおやじ”には、ちょっと敷居が高かったようで...(苦笑)

お買いもの中毒な私! / Confessions Of A Shopaholic   ★★★☆☆

監督:P・J・ホーガン

出演:アイラ・フィッシャー、ヒュー・ダンシー、ジョーン・キューザック、ジョン・グッドマン、ジョン・リスゴー、クリスティン・スコット・トーマスクリステン・リッター、レスリー・ビブ

ブランド大好きでカード破産寸前の主人公は、憧れのファッション誌の求人に応募するも、ひょんなことから系列の経済誌で働くことに...ってな、ドタバタなラブ・コメディ?!

運命の出会い、サクセスストーリーで絶頂期があり、その後どん底の困難を経て、ハッピーエンドへ...まぁ、なんというか定番やねぇ(笑)

あまりにも都合よく展開していく話に、ちょっとやり過ぎやろう...なんて呟きながらも、それなりに楽しめるデキやったんかな。まぁ、ブランドものどころか、洋服もあまり買わないオイラにとっては、セールで格闘する女の意地なんてのも、よく分からんのですが....(苦笑)

大切なものを失い、初めて何が必要かが分かる、まぁ、そんなテーマは悪くはないんやけど....。ヒロインが“微妙な”かわいさなところが、かえって共感呼ぶんやろか?!

まぁ、ファッションに詳しい女性の目線で観れば、きっと楽しめるんやろなぁ。「あなたのファッションが話題なの...」って言われる服が、どう見てもカッコよく見えない程度のセンスのオヤジには、楽しさは半分くらい...?!

2009年11月 5日 (木)

『ブーリン家の姉妹』

恋愛映画...というには、ちょっとスケールがでかすぎな気もしないでもないんやけど、ドロドロの愛憎劇が引き起こした悲劇のドラマってことで、おススメ♪

ブーリン家の姉妹 / The Other Boleyn Girl   ★★★★

監督:ジャスティン・チャドウィック

出演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、クリスティン・スコット・トーマス、ジム・スタージェス、アナ・トレント、デヴィッド・モリッシー

跡継ぎが生まれず困っていたイングランド国王ヘンリー8世に、親の野望のために美しいブーリン家の姉妹が近づくのだが...ってな、歴史ドラマ!?

後の女王エリザベス1世の母にして、処刑されたアン・ブーリンとその妹の物語は、権力のゲームに翻弄された、悲しい女性の話やったんやね。

重厚なドラマのなかで、王を操り女王になりながらも、男の子を生まなければならない重圧が狂気になる様は、すさまじいものがあった。そんな役どころを熱演するナタリー...ほんま素敵やねぇ(笑)

激しくも繊細な女の一生、ひとつの恋愛が国を動かし、歴史を変えた、そんな様を重厚な雰囲気の中で丁寧に語る物語は、ごっつい説得力があった。

女同士の激しい火花散る攻防と、美貌の下のしたたかさには、男からすると、少し背筋が凍ったりするんやけど...(苦笑)

最初から最後まで夢中にさせられ、そして迎えるクライマックスは....圧巻やったね!?お見事!(パチ パチ)

2009年11月 4日 (水)

『蛇にピアス』

ついてでに、もう一丁ダメダメな邦画をご紹介ってね!(苦笑)

主演の吉高くんって、ちょうど今テレビドラマやってるやんね。先日、チャンネル回してたら、ちょうどその時間やったんやけど、相変わらず.....な演技やったね(笑)

“世界の蜷川”絶賛の~、なんて公開当時は言われとったけど、おっさん、彼女の肌見て舞い上がってもうたんかね?!

そもそも“世界の~”って部分で、すでに“?”やけどね(親子そろって)....??

蛇にピアス   ★★☆☆☆

監督:蜷川幸雄

出演:吉高由里子、高良健吾、ARATA、あびる優、ソニン、唐沢寿明、藤原竜也、市川亀次郎

渋谷のクラブで出会った男と女、彼女は彼の割れた舌と刺青にひかれ、その世界にはまっていく...?!

いやぁ、何やろね(苦笑)ただエロくて、“痛い”だけで、だからどないやねんて!?

原作を読んでないから、ようわからんけど、これが夢のない、日々に絶望した若者の姿といわれても、単に“キワモノ”なだけで、まったく共感できん話やった。

しかも、揃いも揃って、これだけ下手くそな演技を延々とされると、笑うしかないわな(苦笑)

脱いで肌を露わにするだけで、大した演技をしたように評価されるのは、映画の価値としては間違ってるよなぁ!?

『バベル』の時の菊池凛子しかりで、それが女優の評判を決定するんやったら、演技力なんていらんわなぁ!?真面目に頑張ってる役者に失礼やで、ホンマに。

『ハルフウェイ』

今日は、最近レンタルされたばかりの邦画の感想をひとつ。

有名なテレビドラマの脚本家の初監督作品で、プロデューサーにあの岩井俊二くん、そして出演は若手売れっ子のおふたりとくれば....でもねぇ....(苦笑)

ハルフウェイ   ☆☆☆☆

監督:北川悦吏子

出演:北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆、大沢たかお

高校3年生の男女の淡い恋の物語...??彼の受験校が東京にあると知り、戸惑う彼女、そんな彼女に振り回される男....うぎゃぁぁぁ...って、別にホラーなわけやなくて、あまりのデキの悪さに断末魔の悲鳴が...?!(苦笑)

これって....映画って言うんかいな??言うなれば、イメージビデオに下らない高校生の会話をのっけて、どやねんって....理解できへん。

ド素人な映像のつなぎに、映像の垂れ流し、ひたすら同じ場所で、しかも同じ時に撮影を繰り返し、まったく時間が流れない不思議さ。まったく意味不明な“お出かけシーン”。もしあれが受験に行くところなら...小樽の冬は、温暖化で雪が降らんようになったらしい...(笑)

完全に止まってしまった時間の中で、グタグタと繰り返される痴話ゲンカ....こんなものに金を払う虚しさといったら...ね(苦笑)

プロデューサーの岩井くんばりの叙情的な風景も、単なる監督さんの自己満足にしか映らんところが、なお痛し!?

東京の大学を受けるのと東京の大学に行くのを混同してるあたりが、更に痛い。まぁ、こんなタイトルが付くぐらいやから、しゃぁないか(笑)

ついでに、軽い口調で「お前が決めることだから」って、顔をにやけさせながら言い放つ教師にしか相談できないってところも....ある意味とってもかわいそうな話やねぇ?!

あぁ、全てが痛すぎる!(苦笑)こんな作品に満足するのは、主演のふたりのファンで、顔に見とれて、話はどうでもエエよって人たちくらいやろなぁ...まぁ、それはそれで意味があるんかもね??

2009年11月 3日 (火)

『メタリカ:真実の瞬間』

というわけで、ANVILの実力を認めるラーズ・ウルリッヒ率いるバンド、メタリカのドキュメンタリーをオマケでご紹介♪

こちらもなかなか熱いでっせ!?(笑)

メタリカ:真実の瞬間 / Metallica/Some Kind Of Monster   ★★★★

監督:J.パリンジャー&B.シノフスキー

出演:メタリカ

ヘビメタ・バンド、メタリカが2003年に発表した1枚のアルバム(『St. Anger』)を作り上げるまでの様子を追ったドキュメンタリー。

メタル・ロックのシーンの先頭を走り、数々の栄光を手にしてきたバンドも、メンバーの対立、脱退、アルコール依存等、様々な問題に直面しながらも、激しくぶつかり合いながら、危機を乗り越え、アルバムの完成までたどり着くんやね。

第三者には分からない、有名バンドの真実の姿が捉えられてて、ごっつい興味深いよなぁ。まさかセラピストを交えて作業を進めるやなんて、およそロックとはイメージが違うもんね!(笑)

困難な道のりを経て、メンバーそれぞれの個性や役割、そして気持ちがひとつの方向に向いた時に生み出されるパワーは図り知れんものがあった。

豪快さだけが目立つ彼らの音の中には、実は繊細さとダイナミックさが入り混じった、何とも矛盾した世界が存在するんやなぁ!?

ちょっと感動しながら見終わった後にアルバムを聴くと、その味わいもまた格別なり...ってね!(笑)

自然と頭が前後に揺れて....♪

『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

CD屋に行けば音楽がガンガン流れ、映画館ではチケットの売れ行きが絶好調、晩年はゴシップネタであれだけ叩かれてたのに、世の中はなぜかマイケル・ジャクソンで大騒ぎってね!個人的には、あまり興味がないんよなぁ。80年代半ばから、よく「マイケル派かプリンス派か?」って議論があって、“the artist formaly known as ...”なんて変な名前に改名しても、絶対的にプリンスを支持してきたオイラにとっては、正直どうでもエエんよね(苦笑)

そんな“ジャイケル・マクソン”のドキュメンタリーよりも、もっと熱い話が、今、上映されてるのでおススメ♪

といっても、メタルやロックが苦手な方に伝わるかどうかは不明なんで、ロック・キッズと、かつてそうだった大人たち限定でおススメ!

そうやない人は....マイケルで楽しんでおくれ(笑)

男たちアンヴィル!夢を諦めきれない / Anvil ! The Story Of Anvil   ★★★★

監督:サーシャ・ガヴァシ

出演:スティーヴ・“リップス”・クドロー、ロブ・ライナー、ラーズ・ウルリッヒ、スラッシュ、トム・アラヤ、スコット・イアン

メタリカ、スレイヤー、アンスラックス...数々のバンドからリスペクトを受けながら、成功とは無縁のキャリアを重ねてきたバンド“ANVIL”、普通の仕事をしながらも、決して夢を諦めることなく、活動を続けてきた男たちの姿を追った、音楽バカのためのドキュメンタリー!?

50歳になっても、純粋にロックし続けるオヤジ...あぁ、なんて格好エエんやろなぁ(笑)彼らに憧れたバンドが売れ、そんな姿を見ながら、決して時代に振り向かれることもなく、それでもギターをかき鳴らし、ドラムを叩き、シャウトする、そんな男たちの目は死んでないし、羨ましいくらい眩しいんよね。

他人から見れば、不器用で無様な生き方でも、「短い人生、やりたいこと、今できることをやらなきゃ」って言われると、そんな言葉が胸にズシリとくるんやんね!?

こよなく音楽を愛する身ながら、実はその存在すら知らんかったんやけど、この映画を観ながら、なんや、ごっつい応援したくなってもうたよ。

10代なかばからずっと一緒に活動してきた親友の絆、そして彼らを支える家族の愛情、そんな真実のドラマを目にして、こっちも熱くなってもうた!

後悔なんてしてる場合やないよね。自分を信じ、夢を信じ、踏ん張って前に進む、そんな力と勇気をもらったような気分やなぁ!!

あぁ、最高~♪(笑)

もう少し髪の毛が残ってたら、ロンゲにして一緒にヘッド・バンギングするんやけどなぁ...いかんせん髪が....(苦笑)

2009年11月 2日 (月)

『パイレーツ・ロック』

今日も公開中の作品をご紹介♪

パイレーツ・ロック / The Boat That Rocked   ★★★☆☆

監督:リチャード・カーティス

出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、トム・スターリッジ、ウィル・アダムズデイル、トム・ブルック、ニック・フロスト、リス・エヴァンス、ケネス・ブラナー、キャサリン・パーキンソン、クリス・オダウド、リス・ダービー、エマ・トンプソン、トム・ウィズダム、タルラ・ライリー、ジャニュアリー・ジョーンズ

60年代なかばのイギリス、ビートルズやストーンズで盛り上がっていた頃、国営ラジオでは1日45分しかロックは流されなかった。そんな時に、政府と対立しながらも、海の上から24時間ロックを流す海賊ラジオ放送局があった...ってな、ロックンロールなお話?!

母親により、海の上の放送局の経営者に預けられることになった青年を中心に、圧倒的な国民の支持を得た局のカリスマDJたちとの刺激的な生活を描くってね。

基本的に男しかいない、ボロボロの船の上で繰り広げられる世界は、コテコテの男社会で男子校のノリなんかな。自由でありながら、どこかデカダンスの香りが漂ってるってね!そこには、懐かしの60年代の音楽をバックに、少し下世話で、濃厚な時間が流れてるんよなぁ。

個性的なキャラを活かしつつ、人間模様を描こうってことなんやろうけど、少し中途半端で、もう一息、物足りん感じやった。

それでも、音楽に対する熱い想いや仲間同士の強い絆なんかは伝わるし、その時代の情熱が感じられて、音楽好きにとっては満足できる内容やったかな。ただ...ちょっと一般受けはせんかもしれんけどねぇ....(苦笑)

2009年11月 1日 (日)

『きみがぼくを見つけた日』

公開中の作品から、ラブ・ストーリーをひとつ!この作品の原作は、なかなかロマンチックな話やっただけに、かなり期待してたんやけど....?!

きみがぼくを見つけた日 / The Time Traveller's Wife   ★★★☆☆

監督:ロベルト・シュヴェンケ

出演:エリック・バナ、レイチェル・マクアダムス、アーリス・ハワード、ロン・リヴィングソン、スティーヴン・ドボロウスキー、ジェーン・マクリーン、ブルックリン・プルー

自分の意思に関係なく、突然タイムトラベルしてしまうという病気を持つ男と、幼少期にそんな彼に始めて出会い、恋をしてしまう女性との、時空を越えた愛を描くラブ・ストーリー。

出会いと別れを繰り返しながら、いつも彼を待ち続ける彼女の気持ちと、好きな相手の過去から未来を知る彼の喜びと悲しみ、そんな複雑な感情を、意外性のある設定のなかで描く話なんよね!

主演のふたりは魅力的で、特にレイチェル嬢は個人的にお気に入りだけに、それなりに楽しめて良かったんやけど、原作を知ってると、どうしても物足りなさが出てまうよなぁ(苦笑)

タイムトラベルという設定が特異なだけに、それを映像的に受け入れるのに、最初はどうしても違和感を感じてまうのと、全体の流れがイベントを展開するのに必死で、エピソードに深みが出てきてないんよなぁ。

特に幼少期の描写が少ないために、いかにして恋に落ちて、どれほど強い絆で結ばれているかって部分が弱く、観てて感情が入りきらんかった。

結果的に、何となく無難なラブ・ストーリーにはなってるんやけど、残念ながら心を揺さぶられるような感覚にはならんかったね。

配役は悪くなかっただけに、もう少し話に深みが出せてればなぁ....?!あと、毎度のことながら、この邦題....もう少し原題を活かせんもんかなぁ...(苦笑)

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