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2009年11月23日 (月)

『イングロリアス・バスターズ』

最新公開作品のなかで話題といえば、タランティーノの新作かな?!「おもしろくなかったら金返します」なんてキャンペーンをするくらいの気合いの入りよう、果たしてそのデキは...?!

イングロリアス・バスターズ / Inglorious Basterds   ★★★☆☆

監督:クエンティン・タランティーノ

出演:ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、イーライ・ロス、ダイアン・クルーガー、ミヒャエル・ファスベンダー、ダニエル・ブリュール、ティル・シュヴァイガー、シルヴェスター・グロート、マイク・マイヤーズ、ジャッキー・イド、(声)サミュエル・L・ジャクソン

ナチス占領下のフランスを舞台に、家族を目の前で殺された少女の復讐と、ナチス狩りをする特殊部隊の活躍(?)を描いた、ちょっとナンセンスなタランティーノ流戦争映画!?

ナチスのプロパガンダ映画の上映会を巡り、交錯する様々なドラマを、うまくまとめ上げるあたりは、なかなかやったね。構成で視点を変えることで、約150分という長さを感じさせない工夫がされてた。

ブラピの程よいオチャラケぶりもエエんやけど、なんと言ってもこの作品でカンヌの最優秀男優賞を受賞したヴァルツくんは、いい味出してたねぇ。特にオープニング・シークエンスでの存在感は、ワクワクさせるものがあった。

随所にグロテスクな映像や、突き抜けた笑いや、瞬発的な緊迫感を挟み、タランティーノらしさをアピールしつつ、満足できる内容やったんやけど、全体的に、話を“語る”ことに重点が置かれてるせいか、少し“展開のキレ”に物足りなさを感じてもうたかなぁ。

まぁ、ひたすらナチスを殺しまくるってのは、ネオナチのみなさんには申し訳ないが(笑)、かなり痛快さはあるんやけどね!

タランティーノ作品としては、全米の興行収入1位ということらしいんやけど、例えば、『レザボア・ドッグス』のスリル感や、『キル・ビルVol.1』のようなアホさ満載の笑いで押しまくるのと比べると、ちょっと“まとまり過ぎてる”ような気がしてねぇ?!

ゲスト出演のマイク・マイヤーズが、まったく笑いを取りに来ないってのも拍子抜けやったしなぁ。

そんな中、他の登場キャラでは、復讐に燃える女役のメラニー・ロランが魅力的やったね!『パルプ・フィクション』のユマ・サーマン級の掘り出し物かも?!ちなみに、そんな彼女は『PARIS パリ』でも、なかなか小悪魔的な演技を披露してるんで、そちらも要チェック?!

良くも悪くも、何かとんでもない作品を作ってくれそうな、そんな期待感、それがタランティーノ作品なわけで、あまり万人受けを狙わず、突っ走って欲しいもんやなぁ...と思いつつ、次回作に期待するってね?!

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