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2010年3月16日 (火)

『蟹工船』

非正規社員が増えて、社会保障も行き届かない、そんなワーキング・プアな現代社会を反映してるってことで、少しまえに流行語大賞にも選ばれてた『蟹工船』。原作の小説は、時代を超えてベストセラーになったていうんやから、ちょっとビックリやんね?!

とってもヘビーな原作は、10代の頃に読んだ記憶があって、その悲惨な描写に、まだ髪がフサフサやったころのオイラは、頭を“かきむしる”ほど(?)の衝撃を受けた記憶が....(笑)

そんな社会派なお話が、映画として、この時代にどう料理されるのか....少し期待したんやけどねぇ.....。

蟹工船   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:SABU

出演:松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、木下隆行、木本武宏、竹財輝之助、利重 剛、三浦誠己、清水 優、大杉 蓮、奥貫 薫、内田春菊、谷村美月、森本レオ

獲った蟹を船内で缶詰に加工する、そんな“蟹工船”と呼ばれる海の上の工場には、安い賃金でボロ雑巾のように過酷な労働を強いられる、貧しい労働者たちが働いていたのだが....ってな、あの小林多喜二の書いたプロレタリア文学の傑作の映画化作品!?

いやぁ~、龍平くん、エエ役者になってきたよなぁ!(笑)セリフ回しに上手さと力強さが出てきたよねぇ。そんな龍平くんと対峙する、支配者の西島くんの演技も、なかなかの迫力やった。普段は、どちらかというと“いい人タイプ”の役柄が多いだけに、少し意外やったんやけどね。

そんなふたりのバトルを.....こんなショボイ演出でまとめるとは、何とももったいない話やよなぁ(苦笑)

富める者と、彼らに支配され、押さえつけられる労働者たち、そんな階級闘争の葛藤を描く作品は、重厚で、荒々しくあるべきやと思うんやけど、こんな中途半端にポップな演出って、ありえへんて?!ファンタジーに程度の悪いコメディを混ぜたりして、何がやりたいのやら??(苦笑)

せっかくの主演ふたりやのに、その脇にいるのが....まったく個性の出ない役者や芸人ではなぁ。同じ二世俳優でありながら、下手くそな柄本くんの演技には、もうウンザリしてもうたよ。

原作にあるメッセージを伝えようという意思すらまったく感じられない作品を、こうやって映画化する必要がどこにあるんやろか?!ため息でてまうでぇ.....ほんまに?!

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