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2010年5月

2010年5月31日 (月)

『デイ・ゼロ』

兵役期間の強制延長の次は、徴兵制についてのお話。この国にいると、ついつい平和ボケになってまうけど、実際に徴兵制度のある国は結構あるし、そうして本人の意思に関係なく、戦争に参加してる人たちもいるんやろね。

果たして何のために戦うのか、ひとつひとつの命よりも重要な、そんな戦争ってあるんやろか?!

今日はちょっぴり“社会派”な気分のようで....(笑)

デイ・ゼロ / Day Zero   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ブライアン・ガンナー・コール

出演:イライジャ・ウッド、クリス・クライン、ジョン・バーンタール、ジニファー・グッドウィン、エリザベス・モス、アリー・シーディー

イラク派兵のために復活した徴兵制により、兵役につかなければならなくなった3人の親友は、出頭する日までの30日間をそれぞれの思いを胸に過ごすのだった、ってなドラマ。

気弱な作家、愛する妻と暮らす弁護士、愛国心の強いタクシードライバー、突然に“戦争”という現実を突きつけられた彼らの複雑な心情を描くんよね。

戦争を知らず、あまり死を意識することなく生きている者にとって、実際にこういう立場になったら、堪ったもんやないよなぁ?!

“その日”を迎えるまでの3人3様の変化が、よく出てて、ちょっと考えさせられてもうたかな。特に、イライジャくんの変貌ぶりは、なかなか印象的やったよなぁ。

戦争のない世の中、ムダに命が失われることのない社会が、実現できれば...そんな願いは、所詮、理想論でしかないんやろか....?!

『ストップ・ロス/戦火の逃亡者』

アメリカのオバマ大統領も、就任したらすぐにイラク戦争を終わらせるのかと思いきや、すっかり泥沼にはまり込んで、にっちもさっちも行かんようになってもうてるやんね。

こうしてる間にも、若いアメリカ兵の命は奪われ、そして何の罪もないイラクの人々が戦争で苦しんでるんかと思うと、なんや、やり切れんよなぁ。

そんな現状を描いたアメリカの戦争映画を、今日は2本ばかし紹介しようかな?!

まず一つ目は、若手の注目俳優がいっぱい出てる作品からね。

ストップ・ロス/戦火の逃亡者 / Stop-Loss   ★★★☆☆   (2008年)

監督:キンバリー・ピアース

出演:ライアン・フィリップ、アビー・コーニッシュ、チャニング・テイタム、ティモシー・オリファント、メイミー・ガマー、ジョセフ・ゴードン=レヴィット

志願兵としてイラクに派兵され、任務を終えて帰還した青年は、晴れて除隊となるはずだったが、兵士の数を確保するために、政府が強制的に兵役機関を延長できる、“ストップ・ロス”という制度により除隊が延期され、再びイラクに戻るよう命じられるのだが...ってなお話し?!

極限状態のなかに身をおき、常に危険に身を晒し、耐えぬいた末に、やっとの思いで帰ってきた青年の心の中は、すでに深く傷つき、限界に達してたんやねぇ。

PTSDで苦しむ人々を知り、そして大義を失った戦争に加担することを強いられる、そんな虚無感のなかで、命をかけることの意義を見失った若者の姿を描いてるんよなぁ。

国家のエゴに振り回され、辛い思いをする人々がいるんかと思うと、なんや悲しくなってまう?!こういう作品を観て、戦争を進める人たちは、いったいどない思うんやろね。

2010年5月30日 (日)

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』

香港ノワールと言うと、必ず名前が挙がる監督さんがジョニー・トー。一部ではマニアックなファンもいるらしい。確かに、以前に紹介した『エグザイル/絆』って作品でも、なかなか印象的なカットを撮ってたし、個性的な監督さんやとは思う。

そんなトー監督の新作を今日はご紹介♪

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を / Vengeance 復仇   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジョニー・トー

出演:ジョニー・アリディ、シルヴィー・テステュー、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー、サイモン・ヤム、マギー・シュー、チョン・シウファイ、ミシェル・イェ、フェリックス・ウォン

マカオで暮らしていた娘一家を何者かが襲い、義理の息子とふたりの孫が殺され、娘も瀕死の重傷を負う。病床の娘に復讐を誓った父親は、地元の殺し屋を雇い、犯人を追うのだが...ってなクライム・アクション?!

記憶障害に苦しむ依頼人と、そんな彼に手助けを約束した3人の殺し屋の友情を描くってかな。

今回はフランスとの合作ということで、フレンチ・ノワールの作品のタイトルを意識した邦題なんやろうけど、クライマックスが雨中での銃撃戦というわけでもなく、結果的にいかにも取ってつけたようなタイトルになってもうてるところが、なんとも言えんよね(苦笑)

作品の内容は、毎度ながらのジョニー監督お得意のストップ・モーションで撃ち合いをドラマチックに表現しようとしてるんやけど、ちょっと見飽きた感があって、目新しさはなく、もう一息やったかなぁ。

スローになると、顔の表情なんかがクローズアップされて、思わず目がいくんやけど、それがどうにも緊迫感のない顔をされると、観てて白けてまうやんね(苦笑)

話のほうは、記憶を失いつつある男という“ひねり”が加えられてるものの、展開に無理やり感が出てもうて、イマイチ乗り切れんかったなぁ。

それに、この手の作品でファンタジー色を出されても.....違和感が.....?!(笑)

アンソニー・ウォンを始めとする、お馴染みの面々は、今回もなかなか渋い役どころで期待させるものがあっただけに、結果的にちょっと拍子抜けやったかな?!

2010年5月29日 (土)

『パリより愛をこめて』

今日は、公開中の作品のなかから、前作の『96時間』では、リーアム・ニーソンを主役に迎え、意表をつくアクション映画を作ったモレル監督の新作をご紹介♪

ちなみに、この監督さんは、リュック・ベッソンの秘蔵っ子のひとりらしい。一応フランス映画やけど、やってることは.....アメリカかぶれ??

パリより愛をこめて / From Paris With Love   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ピエール・モレル

出演:ジョナサン・リス・マイヤーズ、ジョン・トラヴォルタ、カシア・スムートニアック、リチャード・ダーデン、アンバー・ローズ・レヴァ、アレクサンドラ・ボイド

パリのアメリカ大使館に勤める、CIAの見習い捜査官は、特殊任務のためにやって来たベテランのエージェントの相棒になることに。型破りな捜査に戸惑いながらも、エージェントになることに憧れていた彼は、捜査に打ち込むのだが....ってな、アクション映画?!

今回はトラボルタを担ぎ出し、まさにフランス産のハリウッド・アクション映画ってとこやね。まぁ、どことなくチープなところもハリウッド調ってか?!(苦笑)

展開やリズムについては、悪くはないし、すこし話に“ひねり”もあって、そこそこ楽しめるんやけど、冷静に考えると、今回もツッコミどころが満載なようで.....。

ストーリーの原案を考えたのは、かのリュック・ベッソンくんってことで、まぁ、所詮は彼の考えつく話って....こんなもんやろねぇ....?!(苦笑)

あと、素敵な(?)ハゲ頭で登場するトラボルタは、キャラとしては、なかなかの存在感を出してるんやけど、すこし腹回りの“存在感”もありすぎたようで、動きがねぇ....(笑)

銃弾が乱れ飛ぶ、本来はスリリングであろうシーンで、どうにもそのボテボテぶりが画面の緊張感を台無しにしてもうてるんよなぁ。なんて場面を、腹をさすりながら観てる自分も、ちょっとどうかとは思うんやけど.....?!

まぁ、全体的に娯楽としては十分に楽しめるレベルなんかなぁ。あまり深く考えるとしっくりこなくなってまうんで、頭をカラッポにして....ね!?(笑)

2010年5月28日 (金)

『ロード・トゥ・ルーベ』

今日のもう一本は、有名なロードレースの模様を追った、渾身のドキュメンタリー作品?!

題材となってるレースって、ツール・ド・フランスなんかとは違って、1日で勝敗が決る“ワンデイ・レース”のなかでは伝統と格式のある大会で、“クラシック”と呼ばれてるもののひとつなんやってね。

日本でのチャリンコのロードレースの歴史は、まだまだやけど、ヨーロッパでは注目度も高く、昔から熱狂的なファンがいるんやなぁ、っていうことが分かる、そんな作品やったね!?

ロード・トゥ・ルーベ / Road To Roubaix   ★★★☆☆   (2008年)

監督:デイヴ・クーパー、デヴィッド・ディール

ヨーロッパで開催される最高峰の自転車ロードレースのひとつ、“パリ~ルーベ”についてのドキュメンタリー。

全長260kmの距離で争われるレースは、平坦でありながら、昔ながらの石畳や荒れた農道で行われるため、完走するのも困難なレースなんやね。

そんな戦いに臨む選手やメカニック、ジャーナリストや観客のインタビューを織り交ぜながら、その魅力に迫るってね!?

砂埃のなかを疾走する選手たち、その姿はとっても印象的やったなぁ。ボロボロになりながらもペダルを踏み込む、そんなレースに魅せられた人たちのコメントを聞いてると、その想いがヒシヒシと伝わってくるようやった。

疲労感を漂わせながらも、選手たちの満足した表情を見てると、このレースの伝統やそれに参加する喜びが、ちょっと分かったような気分になったね!?

『シャカリキ』

空前のランニングブームって言われてる昨今、実はさりげなく自転車ってのも人気が出てるらしい。

つい先日もツアー・オブ・ジャパンのことをニュースでやってたし、最近は海外のメジャー大会でも、日本人がステージ入賞したりと、話題になってるやんね。

てなわけで、今日はそんなブームに“あやかろう”(?)ってなことで、自転車つながりの作品をふたつほど、ご紹介♪

まずは日本の映画から.....?!

シャカリキ!   ★★★☆☆   (2008年)

監督:大野伸介

出演:遠藤雄弥、中村優一、鈴木裕樹、南沢奈央、小林裕吉、小柳 友、原田泰造、柄本 明、津田寛治、奥貫 薫、中越典子、温水洋一

廃部寸前の自転車部に入ることになった新入生は、坂になると異様に熱くなる男だった...ってな、自転車ロードレースを題材にして、高校生の友情を描いた青春ドラマ?!

強い敵を倒すため、力を合わせて頑張る高校生たち、そして勝負のときが....!?

確かに若さほとばしる、熱血ドラマになってるんやけど、もう少し感動できるかなぁって期待しただけに、ちょっと物足りんかったかな。

原作が漫画ってことらしく、ちょっとありえん展開に、中途半端な笑いを狙う演技、随所に散りばめられた、わざとらしい“キメ”の笑顔....う~ん、シラけてまうやろう....ってね!?(苦笑)

若手の俳優さんたちがメーンをはるだけに、まぁ、多少はしゃぁないんやけど、でも、やっぱりこの程度の演技力では、いかんともし難いかぁ....なんて。

ただ、高校時代に毎日通学でチャリンコかっ飛ばして、田舎の山道を走り回ってた(別に速く走りたかったわけやなくて、単に毎日、遅刻しそうで必死やっただけなんやけど....)、そんな日々を思い出してもうて、ちょっとノスタルジーやったなぁ。

う~ん、青春の汗の香りが.....なんて!?(笑)

2010年5月27日 (木)

『GINGA ジンガ』

今週のサッカー映画は、W杯では毎回優勝候補に挙がるブラジルについてお勉強?!

これを観せられると、同じサッカーをしても敵わんよなぁ....って思うよね(苦笑)

こういう国を相手にするためには、卓越した戦術が必要なんやろうけど.....あの“無意味に”頑固なメガネくんではなぁ.....残念!(笑)

GINGA ジンガ / Ginga: The Soul Of Brazillian Football   ★★★☆☆   ( 2005年)

監督:ハンク・レヴィン

出演:ロビーニョ、ファルカン

一流のサッカー選手を輩出し続ける、そんなブラジルサッカーの真髄に迫る(?)ドキュメンタリー映画。ひとつのサッカーボールに夢を描く若者たちの姿を追いかけ、ブラジルのサッカー文化を描くんやね!?

貧しい生活を抜け出し、有名になり、成功を手にする......そんなことよりも、ただ純粋にボールを蹴り、フットボールというゲームに魅せられた者たちの、熱い姿ってとこかな?!

激しいサンバのリズムにのって刻まれる華麗なステップ、幼い子供たちの見事な足技、ボールさばきを見てると、日本人には何年たっても追いつけないんやろなぁって思ってまうよね(苦笑)この感覚は、どうみても次元が違う!

貧しかろうと、体が不自由だろうと、男も女も関係なく、“フットボール”というゲームを心から愛し、そして楽しむ、そんな“スピリット”がヒシヒシと伝わるんやねぇ。

頑張れ、ブラジル!.....えっ、日本?....いや、いや(笑)

2010年5月26日 (水)

『フランシスコの2人の息子』

先日のイタリアに続いて、今週はラテン系をキーワードに(?)、今日はブラジルから熱い家族の話をね!?(笑)

実在するブラジルの歌手の話らしく、ブラジルでは相当なヒットやったそうで...。そんな評判も納得の一本かな♪

フランシスコの2人の息子 / 2 Filhos De Francisco   ★★★★☆   (2005年)

監督:ブレノ・シウヴェイラ

出演:アンジェロ・アントニオ、ジラ・バエス、ダブリオ・モレイラ、マルコス・エンヒケ、マルシオ・ケーリング

ブラジルで人気のカントリー・グループ“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルチアーノ”の成功までの歩みを描いた、ある一家の物語。

子だくさんで貧しい小作農のフランシスコは、息子ふたりを音楽家にすることを夢見て、生活を切り詰めて楽器を買い与える。生活費を稼ぐため、路上で演奏し始めると、やがて人気が出るのだが...?!

幾多の困難を乗り越え、掴み取る成功、なんといっても信念を持って突き進む父親のキャラクターが、たまらなく素敵なんよね(笑)

無条件で支え合う愛情ってのは、家族ならではのものなんやろうなぁって思うんよね。何度も挫けそうになりながらも、いつも後ろから背中を押す父親がいる、そんな素敵な家族の“愛”の物語に、たまらなく感動してまうんよなぁ。

苦労の後に手に入れた清々しい涙と笑顔に、観てる側も気がつくと目頭に熱いものが....!?

家族って、ええもんやなぁ、そう思わせてくれる素敵な作品やったね♪

2010年5月25日 (火)

『あかね空』

昨年のドラマ『JIN -仁-』以来、すっかりメジャーになった内野くん。現在もテレビ朝日系列の『臨場』(第2シーズン)で頑張ってるやんね。

同じようなネタを上戸くん主演で別の局がやってるけど、トコトン都合よく展開するそちらのドラマと比べて、内野くんの見事な演技力のおかげで、テレ朝の勝ちのような気がするんやけどねぇ(笑)

ちなみに上戸くんと内野くんて、『エースをねらえ』ってドラマで過去に共演してるんよなぁ。何を隠そう、その時のコーチ役の内野くんの演技を見て、エエ役者やなぁって思ったのが、彼を知った初めやったんよね。

ということで、今日は、そんな内野くんが時代劇でひとり二役の活躍をする作品をご紹介♪

あかね空   ★★★☆☆   (2006年)

監督:浜本正機

出演:内野聖陽、中谷美紀、泉谷しげる、石橋蓮司、岩下志麻、勝村政信、中村梅雀、武田航平

豆腐屋をやるために京都から江戸にやってきた男と、彼を支える同じ長屋に住む娘、そんなふたりの半生を描いた時代劇人情ドラマ?!

最初は誰にも受け入れられず、商売は苦労するものの、元来の生真面目さで、周囲の温かい手助けを受け、店は徐々に繁盛するのだが...ってね?!

主役の爽やかな豆腐屋役と、ちょい悪な曲者役の二役を兼ねる内野くんの演技は、とっても見応えがあって、よかったね!

全く異なる、それぞれのキャラを丁寧に演じわけ、かつ十分すぎるほどの存在感を出してるんやねぇ。

残念なことに、作品としては、そんな内野くんの頑張りに相応しい役者が、おらんかったんよなぁ。他の方々の演技は、どうにも時代劇とは少しズレてたようで...(苦笑)

そんなマイナス要素はありながらも、主役の頑張りもあって、そんな悪くはなかったかな?!まぁ、CGが少し安っぽかったのが気にはなったんやけど...(笑)

2010年5月24日 (月)

『トリノ、24時からの恋人たち』

もうひとつの作品は、ちょっぴりロマンチックな恋のお話♪この作品の舞台になってる映画博物館は、実際にトリノにあるんやってね。

ちょっと行ってみたくなったりして.....ロマンスの薫りが......なんて(笑)

トリノ、24時からの恋人たち / Dopo Mezzanotte   ★★★☆☆   (2004年)

監督:ダヴィデ・フェラーリオ

出演:フランチェスカ・イナウディ、ファビオ・トロイアーノ、シルヴィオ・オルランド

孤独な日々を送る、映画博物館で夜警をする男は、偶然知り合ったファーストフード店の女性に恋をするが、彼女には車泥棒の彼が...ってな、トリノを舞台にした恋の三角関係を描くドラマ。

口下手で不器用やけど、とっても純粋な男と、無骨でがさつやけど、ちょっと危険な魅力をもつ男、そんなふたりの間で揺れる女心ってね!?

イタリア映画らしく、軽いタッチの、なかなか“こ洒落た”恋愛ドラマに仕上がってるんよなぁ。

バスター・キートンの映画を話のなかで効果的に使いながら、何となく懐かしさを映像に挿し込んだりして、なかなか上手い展開やったね。

個人的には、どうしても境遇の似てる(?)気弱な男を応援したくなるんやけど、一方でチンピラくんもどこか憎めなくて、そんなキャラクターの描き方が、結構心くすぐるものがあったりしてね(笑)

観終わって、爽やかな気分にさせてくれるような、雰囲気のいい作品やった。

『見わたすかぎり人生』

今日は“イタリアン・ナイト”ってことで、イタリア映画をふたつほど、ご紹介♪

陽気に恋ばかりしてるようなイメージのイタリア人やけど、その作品は、なかなかバラエティに富んでて、侮れんってね?!

見わたすかぎり人生 / Tutta La Vitta Davantitutta La Vita Davanti    ★★★☆☆   (2008年)

監督:パオロ・ヴィルズィ

出演:イザベラ・ラゴネーゼ、サブリナ・フェリッリ、エリオ・ジェルマーノ、ヴァレリオ・マスタンドレア、マッシモ・ギーニ

大学の哲学科を優秀な成績で卒業したものの、思ったような就職先も見つからず、恋人もアメリカでの研究の仕事で去ってしまう。困った彼女は、住み込みのベビーシッターの仕事と、その雇い主の紹介で、コールセンターの売り込みの仕事を始めるが....ってな、イタリアの人生ドラマ?!

電話の相手を言いくるめ、浄水器の訪問販売のアポを次々と取り、成績優秀者として会社から表彰されるものの、ノルマ重視の会社のやり方に、次第に疑問を感じる彼女に転機が....。

低賃金で使い捨てにされる、そんなパート従業員のワーキング・プアな現実を軽いタッチで描くってとこなんかな?!

人間関係のしがらみや、淡い恋心、そこにちょっとエロな要素をミックスしながら、イタリア映画らしい朗らかさがあったりで、それなりに楽しめるか。

まぁ、ちょっと展開にメリハリがないのと、盛り上がりに欠ける気もするんやけど、最後はきれいにまとめて、めでたし、めでたし....ってね!?

絶賛するような作品ではないものの、ボチボチってなとこやろか。

2010年5月23日 (日)

『ヒットマンズ・レクイエム』

というわけで、今日の“おまけ”は『グリーン・ゾーン』のグリーングラス監督でも、主演のマットくんでもなく、作品のなかでCIAのエージェントを演じてたブレンダン・グリーソンっていうアイルランド人のおじさん繋がりでひとつ!?

この役者さん、ハリー・ポッターのシリーズでも途中から教授役で出てるし、それ以外でも意外と大作の脇にいたりするんよね。

そんな彼が準主役で出てた未公開作品に、いいのがあったので、ご紹介♪

ヒットマンズ・レクイエム / In Bruges   ★★★☆☆   (2008年)

監督:マーティン・マクドナー

出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、レイフ・ファインズ、クレマンス・ポエジー、ジェレミー・レニエ、エリザベス・バーリントン、アンナ・マデリー

“ひと仕事”を終えて、ベルギーのブルージュで仲間と一緒に身を隠し、ボスからの指令を待つことになった若い殺し屋、歴史のある古い町並みも、彼には退屈な場所でしかなかったのだが....ってな、犯罪ドラマ?!

仕事での失敗に悩む男と、そんな彼を殺すように指示された仲間と命令したボス、途中まではコリンくんの相変わらず締りのない話し方もあってか、なんやグタグタな展開やなぁって思ってたんやけど、相方役のブレンダンおじさんの味のある演技で、徐々に話が流れ出し、そこにレイフくんが絡みだすと一気に盛り上がり....最後は....ってね?!(笑)

確かに未公開作品ということもあってか、全体的にはB級なデキなんやけど、後半はなかなか侮れないおもしろさやったかな。

しかし....『ヒットマン』って作品が出て以降続く、殺し屋ものなら何でも“ヒットマン”とつければエエんやってな、安易な邦題は何とかならんもんかねぇ(苦笑)この作品にしても、原題が“ブルージュ”であることに、話のポイントがあるんやけどなぁ....残念?!

『グリーン・ゾーン』

マット・デイモンが“ジェイソン・ボーン”シリーズの監督と再びタッグを組み....てなことで話題(?)の作品を今日はご紹介♪

まぁ、個人的にはこの宣伝文句の時点でかなり疑心暗鬼やったんやけどね(苦笑)

“ジェイソン・ボーン”シリーズは嫌いやないんやけど、なんと言っても素晴らしかったのはダグ・リーマンが監督した1作目の『ボーン・アイデンティティー』であって、そんなシリーズを2作目以降でグタグタにしてくれたのがダグ・リーマンやと思うんよ。

だから、そんな監督と再タッグって言われても....って言いながら、公開早々に観に行ってまうオレって....どうなん??(苦笑)

グリーン・ゾーン / Green Zone   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ポール・グリーングラス

出演:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、エイミー・ライアン、ハリド・アブダラ、ジェイソン・アイザックス、イガル・ノール

米軍が首都バクダッドを制圧した直後のイラクで、戦争の原因となった“大量破壊兵器”の捜索任務につく部隊を率いる男は、何も見つからない状況のなか、しだいに情報源を疑うようになるのだが...ってなサスペンス・アクション?!

作られた嘘に隠された政府の陰謀を暴き、真実を追究する、そんな緊迫感を描く....ってことなんやろうけど、マットくんの緊張感のない顔って、つくづく戦場に合わへんよねぇ(苦笑)

一生懸命、部隊を指揮してるんやけど、どこかお気楽な感じで、しっくりこんかった。まぁ、この“大量破壊兵器”をめぐる話がハリウッド俳優を使ってできたってことは評価するけど、作品としては、なんとも尻すぼみな展開やったなぁ。

そんでもって、この監督さんのお得意のハンディ・カメラを使った映像、ホンマに芸がないというか、なんと言うか....?!(苦笑)ブレまくりの映像=リアリティの表現って思いこんでる時点で、どないしようもないよね。

不快な映像を垂れ流され、それに加えて何とも締りのない話で、観終わってどうにもスッキリしない、消化不良な作品やったなぁ...。

2010年5月22日 (土)

成海璃子のつくり方 ④ 『書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-』

昨日から引き続きの“成海璃子祭り”の最後に、最新作の感想をご紹介♪

この作品、日テレが製作してるんやけど、ズームイン!!で取り上げられたことがきっかけらしい。

まぁ、“~ガールズ”という安易なタイトルは大概やなぁって思うんやけど、実話が基になってるってことで、文科系青春映画としては、なかなか熱いデキになってたかな!?

書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-   ★★★★   (2010年)

監督:猪股隆一

出演:成海璃子、桜庭ななみ、山下リオ、高畑充希、小島藤子、金子ノブアキ、宮崎美子、市川知宏、織本順吉、森崎ウィン、森岡 龍、坂口涼太郎、森本レオ

書道と踊りなどのパフォーマンスを組み合わせ、競い合う“書道パフォーマンス甲子園”、愛媛県の“紙の町”四国中央市にある高校の書道部が始めた、そんな大会の誕生秘話を描いた青春ドラマ?!

書道コンクールを目前にしながらも、まとまりのないバラバラの部員たち、そんな時に臨時教員として赴任した顧問の書道パフォーマンスに影響され....ってなお話。

いやぁ~、なんか知らんけど、盛り上がってもうたなぁ(笑)家庭の問題やら、友人関係、いろいろと悩みを抱え、迷いながら日々を送る高校生たちが、可能性を信じて一歩を踏み出す、そんなドラマには清々しさがあるんよね。

そんでもって、不況により廃れていく町への想い、故郷を愛する気持ちが伝わってきて、胸が熱くなってもうた。

成海くんをはじめとする主演の若い女優さんたちは、それぞれにキャラを出しつつ、なかなか好感のもてる演技をしてたかな。作品としては、しょーもない笑いを取りにいくあたりは、ちょっとどうかと思うんやけど、気づいたら話に入り込んでもうて、途中から熱い滴が頬を伝ってきてもうてなぁ....!?

気持ちのこもった彼女たちの“書”には、とっても素敵なメッセージがいっぱい表現されてるんやねぇ!

しかし、字はその人を表すって言うけど、オイラもまずは書道教室でも通って、このどうしようもない人生を、そこらへんから立て直してみようかな....なんて(苦笑)

2010年5月21日 (金)

成海璃子のつくり方 ③ 『あしたの私のつくり方』

本日の最後は、“いじめ”を題材にした思春期のお話!?

共演者のなかに、今“話題”(?)のあのひとが.....(笑)

あしたの私のつくり方   ★★★☆☆   (2007年)

監督:市川 準

出演:成海璃子、前田敦子、石原真理子、石原良純、奥貫 薫、高岡蒼甫、近藤芳正、田口トモロヲ、柄本時生

仲間はずれを恐れて、いつも周囲にあわせて、目立たないようにしながらも、心のなかで何か釈然としないものを感じていた女の子。何となく将来に不安を抱いていたときに、小学6年のクラスメートで、当時いじめにあってた子の噂を聞き、他人のフリをして彼女とメールを交換するのだが...ってな、ナイーブな10代の女の子の日常を描いた青春ドラマ。

クラスの人気者が突然にいじめの対象に、子供の世界ってのも、大人以上にシビアで残酷なもんなんよなぁ。そんな中で、漠然とした不安を感じながら日々を送る主人公の心情ってのも、ちょっと分かるかもね。

本当の友達と呼べる存在もなく、イジメを目にしても何もできない自分。子供やないんやけど、それでいて大人にもなれない、そんな年頃の抱える悩みが、丁寧に描かれてるんよなぁ。

璃子くんの存在感は、この作品でも見事やったね。セリフ回しには、まだまだ拙さがあって、もうひと息ながら、目の演技がエエよかった。

ふたりの石原くんが、予想どおりに救いのないようなヘタな芝居をみせてくれるんやけど、そんなマイナス要素を吹き飛ばす、なかなかの演技やったね!?(笑)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というわけで、明日は新作の『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』をご紹介♪

成海璃子のつくり方 ② 『きみにしか聞こえない』

お次の作品は、ちょっと切ない恋のお話?!共演者は、今をときめく(?)売れっ子の小出くんやったんやねぇ....。

きみにしか聞こえない   ★★★☆☆   (2007年)

監督:荻島達也

出演:成海璃子、小出恵介、片瀬那奈、八千草薫、中野英雄、古手川祐子

友達もなく、いつもひとりぼっちの女子高生は、ある日、公園でおもちゃの携帯を拾うと、その電話から知らない男の声が聞こえるように...ってな、時空を越えた恋愛ドラマ?!

心を閉ざした女の子としゃべれない男、“頭の中の携帯”でつながるふたりは、互いに惹かれあう、ってなことで、つながるハズのない男女が、巡り会い、そして恋をする、恋愛映画の王道をいくような展開やね(笑)

この作品の魅力というと、何といっても璃子くんやろねぇ!?少し憂いのある役柄のなかで、この透明感、そして存在感がエエんよなぁ。

まぁ、確かに演技の幅という点では、まだまだ限界があるものの、なかなかこの雰囲気は簡単には出せなんてね!贔屓目かもしれんけど、これは天性のものかもって、そんな気持ちにさせるんよなぁ。

作品としては、ちょっと切ない展開で、一生懸命、感動を煽るんやけど、残念ながらそれほどの効果はなかったね。まぁ、彼女の活躍も含め、それなりに楽しめるデキではあるんやけど....。

成海璃子のつくり方 ① 『神童』

先日紹介した『武士道シックスティーン』に続き、新作『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』が公開されている成海璃子くん。

17歳にして芸歴が10年を越えてるらしく、そんなキャリアを証明するかのように、スクリーンでは、いつも独特の存在感と雰囲気を出してるんよね。

力のある目と表情で演技ができる、そんな役者としての潜在能力を感じさせるところから、個人的には“ポスト宮﨑あおい”の一番手とみて、期待してるよなぁ。

最近は、演技力とともに容姿も“成長”してもうて、少し心配してるんやけどねぇ....(苦笑)

というわけで、新作の紹介をする前に、彼女の初期主演作品をまとめてご紹介♪

神 童   ★★★☆☆   (2006年)

監督:萩生田宏治

出演:成海璃子、松山ケンイチ、手塚理美、甲本雅裕、西島秀俊、貫地谷しほり、柄本 明

天才的なピアノの才能をもつ中学生の女の子は、ある日、音大を目指す浪人中の青年と出会う。“神童”と言われ、幼い頃から厳しく育てられた彼女は、母親の期待にがんじがらめになっていたが、そんな彼との出会いが彼女を変えていく....ってな悩める女の子のお話?!

好きだった音楽が、やがて苦痛となり、道に迷う....天才少女が初めて壁にぶつかり、それをどう乗り越えるかってな感じかな。まぁ、悪くはないんやけど、全体として話が間延びしてて、少々退屈やったかなぁ(苦笑)

この作品が映画初主演となる璃子くんは、早くに死んだ父の思い出にしがみ付き、苦しむ主人公を熱演してるんよね!

まぁ、初めての大役で、この若さで多くを期待したらアカンのやけど、それでも大して演技せずにこの存在感、やはり何かを持ってるんかなぁって感じさせるものはあったかな!

作品自体が、やたらダラダラと長い割りに、話を理解するための十分な説明が不足してるために、まったくスッキリせんだけに、ちょっと残念やったね?!(苦笑)

2010年5月20日 (木)

『引き裂かれたイレブン~オシムの涙~』

W杯盛り上げ企画の第2弾は、日本代表の元監督、オシムさんとユーゴスラビア代表のお話。

これって“映画”として紹介するべきやないんかもしれんけど、このドキュメンタリーの内容が、なかなかいいのと、もしオシムさんがそのまま代表監督を続けてたらなぁ....っていう想いを込めて、今日はこいつをご紹介♪

引き裂かれたイレブン~オシムの涙~   ★★★☆☆   (2007年)

出演:イヴィチャ・オシム、ズボミール・ボバン、サニハ・ミハイロヴィッチ

かつてユーゴスラビアという国を代表し、ひとつのチームとしてプレーしていたサッカー選手たちは、民族紛争によって国家が分断されてしまい、政治的な理由でチームも分解してしまった。

そんな彼らは、紛争後初めて、ユーロ選手権で同じグループになり、敵として戦うことになったのだが...ってな、歴史的悲劇を描いたドキュメンタリー。

政治の強大なウネリに飲み込まれ、若い頃から一緒にプレーした仲間を失う、人と人の間に憎しみはなくとも、民族として、国として殺しあう、あまりにも悲しい出来事がスポーツの世界にも、大きな影を落としたんやね。

サッカー場は、もはやプレーをする場所にあらず、そこに並んだ無数の墓標が印象的で、胸を締め付けるんよなぁ....。

オシムの苦悩、そして代表監督を辞任した時の涙の会見は、やはり胸を打つよなぁ。計り知れない悲しみを乗り越えて、彼の人生そのものが哲学となって、そのサッカーを作り上げるんやろね。

あの“無意味に頑固な”メガネくんに、爪の垢を煎じて飲ませてやりたい.....なんて(笑)

2010年5月19日 (水)

『クリーン』

2004年の作品で、賞も受賞したりして話題にもなってたんで、すぐ公開になるかと思いきや、ようやく昨年になって日本公開、それから半年以上たってレンタル開始と、ずいぶんと待ちくたびれた、そんな作品の感想をご紹介♪

この監督さん、『夏時間の庭』のひとなんやけど.....どうも、ちょっと苦手かも?!(苦笑)

クリーン / Clean   ★★★☆☆   (2004年)

監督:オリヴィエ・アサイヤス

出演:マギー・チャン、ニック・ノルティ、ベアトリス・ダル、ジャンヌ・バリバール、ジェームズ・デニス、ドン・マッケラー、マーサ・ヘンリー、レティシア・スピガレッリ、トリッキー

ミュージシャンだった夫をヘロインの過剰摂取で失い、夫の両親に預けていた息子の親権も義理の父母に奪われ、ひとりパリで生活を始めた主人公は、クスリを断ち、人生をやり直そうと奮闘するのだが....ってな人間ドラマ?!

2004年のカンヌでかなり評価され、主演のマギー・チャンは主演女優賞を受賞したっていうんで、どんなもんかと期待したんやけどねぇ.....ちなみに、そんなマギー嬢をカメラで映すのは、元ダンナさんなんよね(苦笑)

話の内容としては、取り返しのつかない失敗をした女性が、大切なものを取り戻すために、もがき、苦しみながら、一歩ずつ前に進むってことなんやろうけど、ジャンキーの更正ドラマにどれだけ共感できるかっていうと、正直もうひとつかなぁ。

主演のマギー嬢は、3ヶ国語を操り、よう頑張ってるなぁとは思うんやけど、賞に値する演技かというと、ちょっと疑問やよなぁ。

特に、歌声がストーリー上、ひとつのカギになってるんやけど、これがまぁ、ヒドイ(苦笑)終始、音がはずれて、しかもまったく個性もパンチもない。それを必死に絶賛されても、あまりにもリアリティが....ね。まぁ、女優であって、歌手でないのは分かるんやけど(苦笑)

そんなこんなで、脇のノルティおじさんの渋さもあって、伝えたい内容は分かるんやけど、残念ながら心を揺さぶるようなものは感じられんかったね。待たされて、期待ばかりが膨らんでもうてただけに、ちょっとがっかりやった....。

2010年5月18日 (火)

『ネコナデ』

もう一本の“猫映画”は堅物サラリーマンと子猫の話....?!

ネコナデ   ★★★☆☆   (2008年)

監督:大森美香

出演:大杉 蓮、原日出子、もたいまさこ、青山倫子、黒川芽以、海東 健

リストラを進める鬼の人事部長、そんな生真面目な男が、ある日夜の公園で子猫を拾い、密かに育てることに...てなおじさんと子猫のお話?!

会社では冷徹な男が見せる、猫への愛情、そんなギャップから孤独な管理職の“人間らしさ”を感じさせる、ちょっと心をくすぐる話やったね。

なんと言っても、大杉くんの哀愁の漂う様が、かわいらしい子猫と相まって、絶妙なハーモニーを醸し出してるんよなぁ(笑)何と言うか.....中年男の無邪気さってやつ...?!

作品全体としては、ちょっとサイドストーリーが雑すぎて頂けなかったんやけど、まぁ、小動物で“癒し”を表現されたら、なかなかケチは付けられへんよね(苦笑)

というわけで、ボチボチの小品ってとこかなぁ?!

『私は猫ストーカー』

犬と猫、どっちが好きかと聞かれると<まぁ、そんなポップな質問を受けるようなシチュエーションなんて、最近はさっぱりないんやけど....(苦笑)>、昔、犬をかってたことがあるせいか、断然“犬”と答えるぐらいで、特に猫に思い入れはないんやけど、何となく日常に疲れてるせい(?)か、観る映画にも“動物の癒し”を求めてしまってるようで.....?!

てなわけで、今日は“猫映画”をふたつほど、ご紹介♪

私は猫ストーカー   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:鈴木卓爾

出演:星野真里、江口のり子、宮﨑 将、品川 徹、徳井 優、坂井真紀、諏訪太朗

駆け出しのイラストレータの女の子は、古本屋でバイトしながら、暇を見つけては、路地で大好きな猫たちを追いかける、そんな日々を送っているのだが....ってな、猫好きな主人公とその周りの人々との人間模様を描いたドラマ?!

見るからにゆる~いタイトルと猫をフィーチャーした作品ということで、“まったり”と癒されてみようかと思ってたら、“まったり”を遥かに通り過ぎて“ぐったり”してもうたよ(苦笑)

猫のプロモーションビデオでも作ってるのかと思うような映像に、イマイチ訳の分からないストーリーをかぶせた作品は、きっと猫好きは猫を観て、そうやない人は星野真理をながめて楽しむってことなんやろね?!

開き直って、かろうじて後者で楽しもうとしたんやけど、あまりのグタグタ具合に、限界点を越えてもうたようで....。

話の内容よりも、どう見ても繁盛してる風ではない古本屋で、オーナーが大して働きもせずに、ふたりもバイトを雇ってることが気になってもうてね.....(笑)まったく話の筋とは関係ないんやけど....?!

まぁ、猫と仲良くなる方法は学べるかもしれんけど、それほど猫に思い入れがない者が観ると、それ以上のものはないんかもねぇ....?!

2010年5月17日 (月)

『スモーキン・エース 2』

同じタイトルのパート2でありながら、この作品は本国でも映画として上映されたわけやなく、TV映画でもなく、ビデオ作品として作られたらしい。要するにVシネマみたいなもんやろか?!

当然ながら監督も別のひとで、脚本も別.....って、何でこんなの作ってもうたんやろねぇ....(苦笑)

スモーキン・エース 2 / Smokin' Aces 2: Assassins' Ball   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:P・J・ピース

出演:トミー・フラナガン、ヴィニー・ジョーンズ、トム・ベレンジャー、オータム・リーザー、マルタ・イガレータ、モーリー・スターリング、クレイン・クロフォード

何者かが多額の報酬をエサに、ひとりのFBIエージェントの命を狙っているという情報をキャッチしたFBIは、組織を挙げて仲間を守ろうとするのだが....ってな、バイオレンス・アクション?!

1作目は、なかなかスタイリッシュでテンポよく、おもろかったんやけど、こちらは、ちょっとなぁ....ヒドイ....(苦笑)

出だしの殺し屋を紹介する部分をまったく活かせてないストーリーのグタグタ感、最初から先が読めてまうようなマッタリ感、そんでもってテンポの上がらないグズグズ感、どないしようもないほどの駄作(苦笑)

まぁ、映画にすらならなかっただけに、映像もとことんチープで、楽しめる要素を探すのが難しいくらいやった?!

これほどショボイ続編を作ってまうと、前作もなんや汚されてもうてるようで....やりきれんよなぁ?!お願いやから、勘弁したってください.....そんな気分にさせられてもうたよ.....。

『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』

この『スモーキン・エース』って作品、結構お気に入りやったんよね。公開当時は、ガイ・リッチーと比べられたりして、同じように犯罪をテーマにした群像劇で、なかなかスタイリッシュで...ってことで、ちょっとばかし話題にもなってた。

まぁ、興行的にはイマイチやったみたいで、結果的には賛否両論の評価ではあったんやけど....。

そんなこんなで、先日レンタル屋に行ったら、パート2の貸し出しが始まってて、パート2が作られてたことも知らんかったんやけど、気になったんで、新作料金で借りたんよね。

そしたらこれが.....ってことで、今日はまとめてご紹介♪

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい / Smokin' Aces   ★★★★☆   (2007年)

監督:ジョー・カーナハン

出演:レイ・リオッタ、ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、アリシア・キーズ、ライアン・レイノルズ

マフィアのボスがひとりの部下の“命”に100万ドルの懸賞金を出したと聞いたFBIは、その男と取引をしてボスをつかまえようとするが、その賞金を目当てに、名うての殺し屋たちが集まり...ってな、サスペンス・アクション?!

狂った3兄弟に変装名人、元傭兵に女二人組みの殺し屋、ひとりの男を巡って、あれやこれやの大騒ぎ...ってね!?いやぁ~、これオモロイんですよ!(笑)

ひとつの目標に向けて絡み合う様々な思惑やかけ引き、テンポよく展開していく話は、止まることなく、一気に終末へ....?!なんてスリリングなんやろう。

まぁ、敢えてケチを付けるとすれば、最後のツメの部分が少々おもしろみに欠けるんかもしれんけど、観る側を飽きさせず、気付いたら夢中になってまう、そんな話の持って行き方は、なかなかやったね!?

2010年5月16日 (日)

『やさしい嘘と贈り物』

今日は、現在公開中のミニ・シアター系の作品をひとつご紹介♪

主演のふたりは、ともに80歳近い年齢になるんやけど、まだまだ健在ぶりを見せてくれてるのが、何ともうれしいもんやね!?

やさしい嘘と贈り物 / Lovely, Still   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ニコラス・ファクラー

出演:マーティン・ランドー、エレン・バースティン、アダム・スコット、エリザベス・バンクス

スーパーで働く、独り暮らしの老人の前に、ある日ひとりの女性が現れる。積極的な彼女に戸惑いながらも、彼は次第に彼女に惹かれていくのだが....ってな、年老いた男女の恋愛と....家族のお話?!

孤独な日々を変える、突然の心のときめき、おじいさんが少年のように周りの人たちに恋愛を成功させる秘訣を聞いて回る様が、なんともホノボノやったねぇ。

生気のない表情が、デートで無邪気な笑顔を見せるようになるあたりが、なかなかやったね。やっぱり恋する気持ちってのは、若さの秘訣なんやろか?!(笑)

話の展開としては、ちょっとワケありな関係なのは、何となく雰囲気で分かってまうんで、それほど意外性はなかったかな。

前半と後半でリズムを変え、構成としては悪くないんやけど、必要以上に話を盛り上げようとする、“小ざかしい”演出が、ちょっと鼻についてもうたかな(苦笑)

まぁ、そうは言いつつ、主演のふたりの老優の演技には確かなものがあり、感情の機微が伝わるだけに、そういう点で味わい深い作品と言えるかもね?!

年齢に関係なく、いくつになっても愛を伝える相手がいる、そういうのがちょっと羨ましかったりして....ね!?独り身の“つぶやき”.....でした。(笑)

2010年5月15日 (土)

監督 堤 幸彦の“悪ノリ”シリーズ ③ 『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』

お待ちかねの....て、誰も待ってなかったりして??(苦笑)

そんなこんなで、最新作のデキはいかに.....?!

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル   ★★★☆☆   (2010年)

監督:堤 幸彦

出演:仲間由紀恵、阿部 寛、松平 健、野際陽子、佐藤 健、夏帆、藤木直人、片瀬那奈、戸田惠子、平泉 成、三浦理恵子、生瀬勝久

人里離れた山奥にあるとある村で、昔から災厄から村を守る役目をしていた霊能力者が死に、その代わりとなる者を募集していると聞いた自称“天才マジシャン”の山田くんは、村の財宝目当てに出向くのだが....ってな、毎度の仲間君&阿部ちゃんの凸凹コンビが活躍(?)する、劇場版シリーズ第3弾!

いやぁ~相変わらずの“ゆるさ加減”に、今回も監督さん、相当の悪ノリやったねぇ(苦笑)いろいろと笑わせようと仕込んでるんやけど、まぁ、舞台となる村の名前どおり“マンネリ”で、今更ながらに爆笑するようなもんでもないんよなぁ。

生瀬くんの演じるハゲキャラ刑事以上に、てっぺんのすっかり薄くなった松平の健さんが、大暴れするあたりが見所なんかね?!

まぁ、個人的には、生粋の東京娘でありながら、なぜか方言をしゃべると“しっくり”くる夏帆くんの活躍に注目してたんやけどね(笑)

そんなこんなで、話としては、毎度のことで“どうってことない”内容で、後に残るものも全くないんやけど、それぞれにキャラが立ってるし、まぁ、これはこれで....エエんかね?!(苦笑)

2010年5月14日 (金)

監督 堤 幸彦の“悪ノリ”シリーズ ② 『TRICK -劇場版 2-』

続けて劇場版の2作目の感想をね!?

TRICK -劇場版 2-   ★★☆☆☆   (2006年)

監督:堤 幸彦

出演:仲間由紀恵、阿部 寛、片平なぎさ、堀北真紀、平岡佑太、生瀬勝久、野際陽子、綿引勝彦、池田鉄洋

売れない“天才”女手品師と超常現象を否定する“天才”物理学者が挑む新たな謎は....ってな劇場版の第2弾!?

今回は、霊能力者によって支配された、とある島を舞台に、その霊能力者に連れ去られた幼なじみを助けて欲しいという青年の依頼を受けて、ふたりは島へ向かうのだが....?!

少し人を喰ったようなノリで、次々とペテンを暴く、そんな、このシリーズならではの安心できる展開...のはずが、ちょっと今回はやり過ぎてもうた感じやったなぁ(苦笑)

いつもどおり、とっても軽~い、細かい笑いをそこら中に散りばめとけばよかったものを、悪ふざけが過ぎて、なんや中途半端にCGなんか使うもんやから、とってもお粗末になってもうてねぇ...?!

安易に非現実的になることで、作品のもつ絶妙なリアリティが消されて、素直に入っていけんような感じやった。まぁ、こんな風に真面目に論じるほどの作品でもないんやけどね(苦笑)

この第2弾の見所は、やっぱり“サスペンスの女王”の片平なぎさの強引な演技かなぁ。臭すぎるところが逆に新鮮で、なんや迫力満点やったしね!?(笑)

内容的にはそれだけで、後はいつものグタグタ感を、まったりと.....ね?!(苦笑)

* * * * * * *

最新作の第3弾の感想は.......もったいつけて、また明日♪

監督 堤 幸彦の“悪ノリ”シリーズ ① 『TRICK -劇場版-』

今やすっかり人気女優となった仲間由紀恵の出世作といえば、弾けた演技が話題になった、このTRICKのテレビシリーズなんやろね?!

そんな大人気(?)シリーズも10年目らしく、3作目の劇場版が公開されたってことで、まとめてご紹介♪

TVシリーズを知らずに楽しめるかってことやけど、かくいうオイラも、TVシリーズはほとんど観てないんやけど、それでも“クセ”になってまうものが、この作品にはどうもあるようで....?!

そんなTRICKに...掛かってみる??(笑)

TRICK -劇場版-   ★★★☆☆   (2002年)

監督:堤 幸彦

出演:仲間由紀恵、阿部 寛、野際陽子、伊武雅刀、竹中直人、ベンガル、山下真司、生瀬勝久、根岸季衣、芳本美代子、石橋蓮司

実力はある(?)も売れない極貧の女手品師と、頭はいいが気が弱い物理学者のコンビが事件に挑む、人気テレビドラマの劇場版!?

300年に一度、村を大きな災いが襲うという古くからの言い伝えに怯える村人より、神になりすますして、村人を安心させて欲しいと頼まれて行くが、そこにはすでに神と自称する男たちがいて、そして次々と事件が...ってね?!

個性的なキャラが独特の間合いで絡み合う、そんな雰囲気はおもろいんよね。あまりテレビ・シリーズを知らなくても、このキャラのインパクトがすべてだけに、十分に楽しめるようになってるんかな。

内容については、結局のところアホらしい“手品合戦”なんやけど、そんな下らなさが気の利いたユーモアにすらなってるんのが、なかなか侮れんのよねぇ!(笑)

2010年5月13日 (木)

サッカーW杯への道 ③ 『GOAL!3 STEP 3 ワールドカップの友情』

チャンピオンズ・リーグから、いよいよワールドカップへ.....前作のつまづきから、最後は晴れの舞台で、感動の嵐を巻き起こしてくれるものと信じてたんやけど.....あぁぁぁぁ.....(苦笑)

GOAL!3 STEP 3 ワールドカップの友情 / Goal! Ⅲ   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:アンドリュー・モラハン

出演:クノ・ベッカー、レオ・グレゴリー、JJ・フェイルド、ニック・ノーラン、カシア・スムートニアック

メキシコのストリートから出発して、ついに“銀河系軍団”レアルの一員となった青年、いよいよワールドカップに出場し....ってな話になるはずが、なぜか主役が脇役に降格させられて、イングランド代表の彼の友だち二人の活躍を描くって...どないやねん?!(苦笑)

なんでこうなるかなぁ....って、思わず頭を抱え込んでまいそうな“やるせなさ”。典型的な尻すぼみ3部作に、感動どころか、その間違った方向への大胆すぎるアプローチに、呆然としてもうたよ....。

開始から約20分間の、“サッカー映画”というカテゴリーを完全に無視した、まったく意味不明な展開に、最初から“嫌~な予感”がしまくりやったんよなぁ。

要は、有名なプロのサッカー選手も人の子、色々悩みやバラ色の人生ばかりやないんやでぇ....ってことが言いたいんかねぇ??

過去2作にあった主人公と代理人の熱い友情や、恋人との関係といっものすべてをぶっ飛ばし、それでもパート3と銘打つ勇気は、確かに買ってもエエんかもしれんけど、それならもう少しマシなものを作って欲しいもんやよなぁ。

1作目の盛り上がりから、なんで劇場未公開かって疑問に思ったんやけど、実際に内容を観ると、妙に納得できたわ(苦笑)こりゃ、アキません。

ということで、3部作すべてを紹介してみたけど、結局のところ1作目だけ楽しんでもらえたら.....えっ、それやとW杯にたどり着かんってか?!(笑)

サッカーW杯への道 ② 『GOAL ! 2』

前作で、ゼロから始まったひとりの青年の夢が、本場ヨーロッパのプレミアの舞台にたどり着き、そして更なる挑戦へ....って、パート2で盛り上がりも倍増することを期待したんやけど.....ね?!

GOAL ! 2 / Goal ! II Living The Dream   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジャウム・コレット・セラ

出演:クノ・ベッカー、アレッサンドロ・ニヴォラ、スティーヴン・ディレイン、アンナ・フリエル、レオノア・ヴァレラ、ルトガー・ハウアー、エリザベス・ペーニャ、ニック・キャノン

メキシコ移民の青年が、プレミアのニューカッスルに加わり、そのプレーが認められて、スター選手が集まるスペインのレアル・マドリーから獲得のオファーが届くのだが....ってな、サッカーでの成り上がり物語!?(笑)

3部作の第2作目は、早くもプレミアの中堅クラブからスペインのビッグ・クラブであるレアル・マドリーへの移籍で、チャンピオンズ・リーグに挑む!?

う~ん、サッカー少年たちの夢をドラマにすると、確かにこうなるんやろうけど、ごっつい期待してただけに...この安易な流れは、ちょっとアキマせん(苦笑)

いよいよスター街道まっしぐらの主人公の身に降りかかる困難、それを乗り越え、最高の舞台へ、って分からんでもないんやけど、中途半端につながれたエピソードにグタグタな展開、強引に涙を誘おうとするやり方に、正直ちょっとうんざりしてもうた。

前作のストレートな展開に比べて、今回はちょっと狙いすぎなんやろなぁ。主要な出演者は変わらんだけに、監督の交代が凶と出てもうたんかね?!

3作目を意識してるのか、どうにもスッキリしない終わり方も、なんや腹立たしいよなぁ。このデキは痛い?!

サッカーW杯への道 ① 『GOAL! ゴール!』

いよいよW杯南アフリカ大会の開幕まで1ヶ月を切ったんやねぇ。ムダに頑固なメガネくんのおかげで、日本代表には、まったく関心がないんやけど、世界トップのプレーヤーたちの共演は、ホンマに楽しみやよなぁ!?

てことで、昨年の7月から、毎週木曜は恋愛映画をおススメしてたんやけど、しばらく中断して、今週から“サッカーW杯盛り上げ企画”として、“フットボール”にまつわる作品を紹介したいと思うんよね。

その1回目として、有名選手も多数登場した『ゴール!』のシリーズ3部作をご紹介♪

Goal ! ゴール! / Goal !   ★★★★   (2005年)

監督:ダニー・キャノン

出演:クノ・ベッカー、スティーヴン・ディレイン、アンナ・フリエル、アレッサンドロ・ニヴォラ、マーセル・ユーレス、トニー・プラナ

メキシコからの不法移民としてアメリカで暮らす青年は、貧しい生活ながら、いつかプロのサッカー選手となることを夢見て、地元チームでプレーをしていた。そんな彼を偶然見つけた元プロ選手のスカウトが、彼を本場の英国でのトライアウトに誘うが...ってなスポーツ感動ドラマの第1弾!?

いやぁ~、この話、いい感じで熱いんよねぇ(笑)

どん底の暮らしのなかで必死に夢にしがみつく、その過程での父親との対立、家族の支え、彼の才能を信じ、助ける男、そして競技場のサポーター.....いくつかのドラマが重なり合って描かれるストーリーには、きっと同じような夢を思い描く人や、胸の奥に追いやられた“夢”を思い起こさせてくれるんやろなぁ?!

ベッカムやジダンなんかが、流れに関係なく、唐突に出てくるあたりはご愛嬌として、湧き上がる歓声とともに、自然と涙が...あぁ、青春やなぁ...なんて♪(笑)

挫折を繰り返しながらも、必死になってそれに向かって一歩を踏み出せば、叶うもんなんかもね、夢ってやつは?!そんなことを考えさせてくれる、爽やかな感動作品かな!

2010年5月12日 (水)

『忘れえぬ想い』

ここ最近の作品だけをみると、このイー・トーシンって監督さんは、コテコテのバイオレンス映画ばっかり撮ってるんかって思うけど、どちらかというと、意外にもメロドラマのイメージが強いんよね。

というわけで、そんな監督さんの作品から、ちょっぴり切ないラブ・ストーリーを“おまけ”としてご紹介♪

忘れえぬ想い / 忘不了   ★★★☆☆   (2003年)

監督:イー・トンシン

出演:セシリア・チャン、ラウ・チンワン、ルイス・クー

バスの運転手をしていた最愛の婚約者を事故で亡くし、彼の連れ子と暮らすことになった女は、彼に代わってその車を運転し、必死に生活していこうとするものの、なかなか上手くはいかない。そんな健気に頑張る彼女を見守る同僚の男、そしてふたりの恋の行方は...ってね?!

血のつながりはないものの、大好きだった相手の子供を育て、そして彼と同じ仕事をし...忘れることのできない、大切な想い出にしがみつきながら、懸命に生きようとする主人公の姿を観てると、なんや応援したくなるんよね...だって、美人やし!?(笑)

作品としては、心の傷に苦しみながら生きている男女が、支え合いながら前に進もうと努力する、そんな“しっとり”とした話で、まぁ、ドラマしては“ありがち”なんやけど、丁寧な作りで良心的やったかな。

ただ、アフレコを多用するスタイルなのが、個人的にはどうもリアリティが感じられへんで、ちょっと苦手なんよなぁ。ということで、総合的には...ボチボチか?!

『プロテージ/偽りの絆』

香港映画のマフィアものってのも、最近はすっかりファンが定着して、“香港ノワール”だとかって言われて、結構な人気みたいやね。

というわけで、今日はそんな中から、劇場未公開ながら、『新宿インシデント』でシリアスなジャッキーを演出したイー・トンシン、主演がアンディ・ラウという作品を、ご紹介♪

プロテージ/偽りの絆 / Protege 門徒   ★★★☆☆   (2007年)

監督:イー・トンシン

出演:アンディ・ラウ、ダニエル・ウー、アニタ・ユン、ルイス・クー、チャン・チンチュー

ある麻薬組織を一網打尽にするために7年もの間、潜入捜査を続ける男は、兄貴分の信頼を得て、組織の後継者となるのだが...ってな香港映画?!

麻薬取引の全貌を暴くという流れのなかで、麻薬中毒の美しい女性とのドラマをはさみ、いろいろ工夫をしたんやろうけど、それが却って全体を中途半端にしてもうた感じかなぁ。

ハードボイルドというには、どうも“硬さ”が足らんようで...(苦笑)

そもそもこの設定は、この手の香港映画では目新しくもなく、ましてや『インファナル・アフェア』という傑作があるがために、どうしても比べると“しょぼく”思えてまうんよね?!

男同士の絆、胸に秘めた正義の心、愛情や無常、いろんな要素は詰め込まれてるんやけど...。

アンディくんの少し枯れた雰囲気は、なかなか味わい深いものの、もうひとつ“キレ”がなかったのが残念やったかな?!というわけで、ボチボチと....。

2010年5月11日 (火)

『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』

日本国内にとどまらず、海外でも賞を取ったって、えらい評判のいい作品を今日は取り上げてみようかな。

原作は、太宰 治の短編小説らしいんやけど、残念ながら未読なため、太宰の世界が....などと小難しく語るつもりはサラサラないんやけど、観終わって、エライ虚脱感に襲われてもうたよ。

なんでかっていうと......ね?!(苦笑)

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:根岸吉太郎

出演:松たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、広末涼子、妻夫木聡、堤 真一、光石 研

妻と子供をほったらかしにして飲んだくれる夫と、そんな彼を優しく見守る妻、彼女を慕う若い青年と昔の男....ひと組の夫婦の愛情のあり方と人間模様を描くってかな?!

モントリオールで監督賞、国内の賞レースでも評価され、まぁ、一応、少し期待して観たんやけど....ため息やわぁ(苦笑)

戦後間もない混乱期の夫婦の距離感ってのは、よく分からんのやけど、まったく感情の通わない会話を見てると、それだけで白けてまうんよね。そんでもって、後半で感情を露わにされても、そこまでの流れとあまりにもギャップがありすぎて、その感情を素直に受け入れられへんから困ってまうよなぁ。

つまるところ、セリフ回しの稚拙さのために、まったく話しに入り込めんかった。

かなりこだわって再現した昭和初期のセットのなかで、まるで素人芝居を見せられてるようなんよなぁ(苦笑)

主演のふたりの役不足感に加えて、広末くんの“マジで切れる5秒前”ってな気分にさせられる“見事な”演技までセットで出されると、もうかなり限界に近いですわ。勘弁やねぇ(苦笑)

おそらく、モントリオールの人たちは、字幕を読むのに必死で、役者の演技なんて評価するヒマもなかったんやろなぁ....なんて?!こんな演技に主演女優賞を与える日本アカデミー賞の価値って、一体なんなんやろね?!

2010年5月10日 (月)

『ウェイヴ』

ある程度の数の映画を観続けてると、あまりストーリーに驚かされるってことはないんやけど、ごく稀に、“やられたなぁ....”って思わせてくれる作品と出会うことがあるんよね。

今日は、久々にそんな気持ちにさせてくれたドイツ映画を、おススメ♪

ウェイヴ / Die Welle   ★★★★   (2008年)

監督:デニス・ガンゼル

出演:ユルゲン・フォーゲル、フレデリック・ラウ、マックス・リーメルト、ジェニファー・ウルリッヒ、ヤコブ・マッチェンツ、クリスティアーネ・パウル、エリアス・ムバレク、クリスティーナ・ド・レゴ

高校の特別授業で独裁主義についての授業を受け持つことになった教師は、実際に独裁者を決め、生徒達に一週間の講義で実体験させようと考えたのだが....ってな、実際にアメリカの高校で起こった事件を基に描かれるサスペンス・ドラマ?!

「現代では独裁主義は起こりえない」そんな生徒たちの意見がきっかけで始まる実験は、思いもよらない方向に進んでいくんやねぇ。

個人主義が進んだ現代のドイツの若者たちに、ナチズムを連想させるようなことが、果たして受け入れられるのか、そんな疑問を抱きつつ観てると、その見事なまでの展開に、いつのまにか夢中になってもうたよ。

心のなかにある劣等感やったり、誰にも構ってもらえない孤独感、集団の中にいることの安心感や、そこから生まれる排他的な行動、すべてがリアルに進む様子に、なんや恐ろしさを感じつつも、ごっつい説得力があるんよね。

人間の弱さや自己防衛本能、そんなことを考えると、どこでも起こりうることやし、ましてやそういった歴史をもつこの国なら....というか、そういう傾向って気がつけば、すぐ身近に....何が正しくて、何が間違っているのか、現在の価値基準に不安を感じてもうたりして?!(苦笑)

ごっつい重いテーマを、実に明解に描いてるあたりが、この作品、なかなかやよなぁ。そう、イデオロギーってやつは.....ね?!(笑)

2010年5月 9日 (日)

哀川くんとB級ヒーロー ② 『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』

いやぁ...だから、よせばいいのにって思うんやけど、なんで2作目作るかなぁ...?!

どういう人が観ると楽しめるのかって考えたら.....う~ん、ゼブラクイーンのセクシーな踊りを大きなスクリーンで観たいひとぐらいかなぁ。それ以外のみさなんは.....ね?!(苦笑)

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲   ★★★☆☆   (2010年)

監督:三池崇史

出演:哀川 翔、仲 里依紗、阿部 力、田中直樹、井上正大、ガダルカナル・タカ、波岡一喜、スザンヌ、永野芽郁

15年後の近未来の東京は、ゼブラシティと名前を変え、無法地帯と化していた。かつてゼブラーマンとして宇宙人を撃退した男は、すべての記憶を失い、ゼブラポリスに殺されかけたところを、抵抗組織に助けられるのだが....ってな、まさかのシリーズ第2弾?!(笑)

今回の目玉は、何と言ってもゼブラクイーンという悪玉を演じる仲くんの存在なんやろねぇ。まぁ、とにかく、えらく....やなくて“エロく”卑劣なんよなぁ(苦笑)

そんな役柄を突き抜けて演じる仲くんが、『時をかける少女』の主人公と同一人物とは、とても思えないところが、すごい!というか、この作品、それ以外に何もない!?(苦笑)

話の内容は....って語るほどのものは、ホンマに何もなくて、まぁ、なんと言うか、“タダ”くだらないというか、下品というか...ね?!(苦笑)

1作目は、ダメな男がヒーローになって人類を救うてな、実に“ゆる~い”展開が妙に心をくすぐったんやけど、2作目はB級脚本家が更に悪ノリして作ったどうでもエエような話を、トコトン“仕事は選ばない”B級監督が適当にまとめたってな感じで、その結果、ほんまにど~でもエエような作品がデキあがってるんよね(苦笑)

そんな、どうしようもない作品なんやけど、なぜか憎めないキャラの哀川くんの存在と、仲くんの開き直りで持ちこたえたってとこなんかなぁ。あと、子役の女の子がいい演技をしてたのが印象的やったね。うん、この子の演技が一番やったかも....(笑)

哀川くんとB級ヒーロー ① 『ゼブラーマン』

いやぁ~、まさかねぇ....?!何がって?ゼブラーマンって、哀川 翔の主演映画100本目の記念に、良くも悪くも、決して“仕事を選ばない”三池監督が作った作品やったんよね。

でもって、それがまさか続編までやるとは....びっくりでんがな!(笑)本気で作ってたんやねぇ....知らんかった.....冗談やとばっかり思ってたんやけど.....?!

てなわけで、巷ではこのB級ヒーローで話題騒然ってことで.....えっ、聞いてない??

まぁ、そんな評価が妥当かもね(笑)

万が一、気になってるひとがいるといけないんで、とりあえずご紹介♪

ゼブラーマン / Zebraman  ★★★☆☆   (2003年)

監督:三池崇史

出演:哀川 翔、鈴木京香、大杉 蓮、柄本 明、渡部篤郎、麻生久美子、岩松 了、市川由衣、田中要次、古田新太

生徒には舐められ、クラスは崩壊の状態で、家に帰ると妻は浮気し、自分の子供にも相手にされない、そんな冴えない小学校教師の趣味は、B級ヒーローのコスプレ。誰も知らないようなマニアックなヒーローの衣装を自作し、ヒーローになりきって夜の町を歩くのだが....ってな、SFアクションのフリしたB級コメディもの?!

どうしようもないほど情けなく、哀愁の漂う男が、ひょんなことから、地球にやって来た宇宙人から、町の人々を救うってね。

いやぁ、どうでもエエやろってくらい“イケテナイ”作品なんやけど、これが逆に、なかなかおもろかったりして....!?

作品全体にある、その滲み出たB級感、いい年して大人になれない男の悲哀や、いくつになっても忘れられない少年のような心、変身願望にヒーローへの憧れ、いろんなものが上手くミックスされてて、そんでもって“夢と正義”につながって行くんやから、もう最高やんね!(笑)

開き直ったアホらしさと、少しズレた真剣さがたまらんのですよ。「信じれば、夢は叶う」、素晴しいメッセージやないですか?!

しかし、これだけ下らない作品の割に、出てくる役者がちょっと豪華って、そんなムダもなんや素敵に思えてくる....なんて(苦笑)

2010年5月 8日 (土)

『プレシャス』

巨体の黒人の女の子が主役の映画ってことで、今年のアカデミー賞のノミネート作品の中でも、ひときわ異彩を放ってた作品を、今日はご紹介♪

実は、この作品が騒がれだしてから、映画の公開が待ちきれなくて、先に原作を読んでもうたんよね。

原作本では、けっこう胸にくるものがあって、それがどう映像化されてるんか、ハンカチを握り締めながら、ちょっと楽しみに観に行ったんやけどなぁ.....?!(苦笑)

プレシャス / Precious: Based On The Novel Push By Sapphire   ★★★☆☆   (2009年)

監督:リー・ダニエルズ

出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラヴィッツ

母親から虐待され、父親にはレイプされ、挙句のはてに16歳にして二人目の子供を妊娠している主人公は、友達もなく、誰からも愛されたことのない、辛い人生を送っていた。ある日、妊娠がバレて学校を退学になり、代わりに通うことになったフリースクールで、ひとりの女教師と出会い、すべてが変わり始める...ってな、アメリカの黒人社会の底辺で暮らすひとりの若者の葛藤を描くドラマ?!

悲惨な日常から抜け出す術も知らなかったのが、自己否定をやめ、希望を見出して、前を向いて歩き出すってな話なんやけど、残念ながら構成が悪いのか、原作をうまく料理できんかったみたいやね。

現実と空想の世界、それを対比させたいのは分かるんやけど、そのどちらも中途半端で、全体の流れを分断してしまう効果しかなく、あまりの流れの悪さに、途中でしんどくなってもうたよ(苦笑)

ぶつ切りの話では、盛り上がるべきところも、イマイチ熱くなることもなく、感動をウリにするはずが、妙に淡々とした印象しか残らんのよなぁ...。

何を思ったか、売れなくなった歌手がギラギラと(?)俳優気取りに重要な役を演じるのも、ちょっとどうかなぁってね(苦笑)

オープニングの拙いスペルも、主人公が読み書きができなかったのが、勉強をする楽しさを知って、ノートに思いを綴るってくだりがあってこその演出なんやけど、肝心の部分がストーリーから欠落してもうてるだけに、なんともねぇ....空回り気味。

やり切れない程辛い人生に立ち向かっていく感動を観るはずが、せっかくの原作が、作品としてなんともやり切れないデキになってもうたことに、悲しくなってもうた(苦笑)

う~ん、残念?!きっと原作を知らずに観れば、悪くない作品やと思えるんかもなぁ....??

2010年5月 7日 (金)

『MW-ムウ-』

手塚治虫の原作の映画化ってことで、公開当時は賛否両論やった作品を、今日はご紹介♪

原作の漫画については、残念ながら読んだことがないんで、この映画化がどうなんかってことは、よう言わんのやけど、作品としての感想は.....ね?!

MW-ムウ-   ★★★☆☆   (2009年)

監督:岩本仁志

出演:玉木 宏、山田孝之、石橋 凌、中村育二、鶴見辰吾、山本裕典、山下リオ、林 泰文、石田ゆり子

16年前にある島で起こった事件。奇跡的に生き残ったふたりの少年、そのひとりは神父となり、子供たちの世話をしていたが、もうひとりは銀行員をしながら、その事件の関係者を追い、次々と復讐していた....ってな、手塚治先生の原作のコミックを実写化したサスペンス?!

心に深い傷を負い、それぞれの道を生きる男たちと、事件を追う刑事、新聞記者、そしてかつての関係者たち....16年前の出来事を起点に織り成す人間模様....ってなところで、話の筋としては、なかなかスリリングで悪くないんよね。

まぁ、出だしのカーアクションといい、少しありがちな演出やったり、石橋くんの存在自体がなぜか安っぽく感じるとか、細かいところでオイオイってツッコミを入れたくなるところは山ほどあるんやけど?!(笑)

それなりの仕上がりでありながら、もうひとつ心に響かない原因は何かというと、う~ん、やっぱり主演の玉木くんて....“軽い”んよなぁ(苦笑)

セリフ言ってるんやでぇ、“どや”、ってなノリが、いつもながらシックリこずに、見ててシラケてまうんよねぇ。まぁ、一方の山田くんがいい味出してるだけに、余計にそない感じてまうんかもね?!

作品全体としては、それなりに楽しめるものの、なんとなく物足りなさを感じるってことで....ボチボチかなぁ...。

しかし....お気に入りのゆり子くんが、あんなことになるとは.....?!(笑)

2010年5月 6日 (木)

『恋人たちの予感』

今週のおススメ恋愛映画ってことで、ラブ・コメを語る上で、どうしても避けては通れない作品を、今日はご紹介♪

好き嫌いが分かれるものの、メグ・ライアンがこの路線で一時代を築いたのは事実やし、彼女がブレイクしたキッカケにもなった作品ってことで、今更ながらではあるんやけど、おススメしとこうかなぁ....ってね?!

恋人たちの予感 / When Harry Met Sally   ★★★★   (1989年)

監督:ロブ・ライナー

出演:ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービイ、スティーヴン・フォード、リサ・ジェーン・パースキー

ひょうんなことからNYまで一緒にドライブすることになった男と女、正反対のふたりに共通点はなく、お互いに最悪の第一印象だったが、そんなふたりが幾度となく再会し、やがて親友となり....ってな、十数年の間に繰り広げられる男女の関係を描いた、ちょっぴり大人(?)な恋のお話?!

この作品のおもしろさは、何と言っても主人公ふたりの会話やろうね。男と女のそれぞれの視点から見た本音が、小気味いい会話のなかに盛り込まれてるんよなぁ。まぁ、すべてが真実やとは思わんのやけど、それなりに的をえてて、興味深かったりして。

「男と女の間に友情は成立するか?」なんて問いかけは、シンプルでありながら、なかなか深いものがあるやんね?!

そんな会話ドラマを見事に成立させてるのは、芸達者なビリーくんのマシンガン・トークと、70年代から80年代後半までの衣装で、キュートな魅力を振りまくメグ嬢の存在やろなぁ。

NYの様々な表情を背景にしながら、Jazzyな音楽でおしゃれに彩るあたりも、ええ感じで雰囲気から作品を盛り上げてる。

まぁ、今観なおすと“いかにも”な展開ではあるんやけど、愛に迷い、遠回りしながらも、大切なものを見つける、そんな話はロマンチックでエエんよね!?(笑)

2010年5月 5日 (水)

ジョニーくんとバートンくんの仲良しコンビ ③ 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

『チャーリー~』があって、『パイレーツ~』の続編があって、この作品が公開されたときは、「また白塗りかよ....」ってな声が巷で聞かれたんやけど、不思議なことに、今回のアリスの時は、それほどでもなかったような気が....。

きっと、それだけジョニーくんの白塗り趣味が、世間的にも受け入れられてきたってことなんやろかねぇ....なんて(笑)

そんなこんなで、お次の作品は、元ネタがブロードウェイのミュージカルでトニー賞を受賞した作品ってなことで、歌もあったりと、こちらもそれなりに話題になった作品で、その感想は....?!

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 / Sweeney Todd The Demon Barber Of Fleet Street   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ティム・バートン

出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、サーシャ・バロン・コーエン

無実の罪で投獄され、妻と娘を失った男の復讐劇を描いたミュージカル・サスペンス。憎むべき判事を殺すことだけを考え、理髪店で次々と人殺しを重ねる...そんな男の愛憎でドロドロと、ってね。

オープニングから不気味さが漂い、ダークな感じがエンディングまで続く、あぁ、これまた見事なまでのバートン・ワールド.....なんて素敵!?(笑)

時折みせるカメラワークが秀逸で、とっても雰囲気がある作品やったね。

そんな監督が描く世界の中で、すっかり“白塗り”がマッチするようになったデップくんが、歌って、暴れて、大騒ぎってか!?

実はちょっと心配してた歌唱力も、パートナーのヴァネッサ嬢の手ほどきを受けた(?)のか、期待以上にまともで、逆に脇役のみなさんの歌声がインパクトがなくて、物足りんかったね。

評判どおりの血生臭いシーン連発で、ちょっと映像的にはエグかったかなぁ。ミンチとはねぇ.....想像しただけで、食欲が失せてまうやんね(苦笑)

全体的には悪くないんやけど、ミュージカル映画としての完成度という点では、もう少しやったかな...?!

ジョニーくんとバートンくんの仲良しコンビ ② 『チャーリーとチョコレート工場』

というわけで、仲良しコンビの次なる作品は、有名な作品のリメイク。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』で白塗りの楽しさを思い出した(?)ジョニーくんが、コスプレで大活躍てなことで、そんな彼の趣味(?)を見事に活かすのが、仲良しのバートン監督ってなわけなんよなぁ....(笑)

チャーリーとチョコレート工場 / Charlie And The Chocolate Factory   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ティム・バートン

出演:ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア、ヘレナ・ボナム・カーター、デヴィッド・ケリー、ノア・テイラー、クリストファー・リー、アンナソフィア・ロブ

世界一のチョコレートを生産する謎だらけのチョコレート工場。ある時、選ばれた5人だけに、工場の内部を見学させることに。貧しい暮らしのために、1年に1枚しかチョコレートを買えない少年は、幸運にもそのチケットを当て、工場の内部に入るのだが....ってな、奇人バートン監督とデップの組んだ、有名小説のリメイク版で、ちょっと奇抜なファンタジー?!

この作品、出だしからとってもシニカルで、白塗りのデップといい、これまたバートン監督ならではの、個性でまくりの作品やね!?(笑)

アミューズメント・パークのようなチョコレート工場は、色鮮やかな原色を使い、奇妙な“労働者”たちで、摩訶不思議な雰囲気を醸し出してる。

そんでもって、子供達に次々と降りかかる災難の毒々しさと、ミュージカル仕立ての歌と踊り、そんな映像を観せられると、あぁ...やっぱりバートンやなぁ....ってね(笑)

少しアホらしいと思いつつも、子供の持つ純真さの尊さと、家族の大切さをテーマにするところが、現代社会へのメッセージになってて、これがなかなか味わい深いんよね!?

個人的には嫌いな作品ではないんやけど....ちょっと賛否両論なんかな?!

ジョニーくんとバートンくんの仲良しコンビ ① 『ティム・バートンのコープス・ブライド』

『シザーハンズ』から始まったジョニーくんとバートン監督のコラボレーションも、しばらくのブランクを経て、互いに監督、役者として成長した上で、今世紀に入って復活したんよね!

そんなわけで、先日紹介した『アリス・イン・ワンダーランド』までの最近の仲良しコンビの作品を、まとめてご紹介♪

まずは、アニメでの共演ってことで.....ね!?

ティム・バートンのコープス・ブライド / Tim Burton's Corpse Bride   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ティム・バートン

出演:(声の出演)ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター、エミリー・ワトソン、トレイシー・ウルマン

親の決めた結婚のリハーサルから抜け出し、森の中を彷徨ってるうちに、誤って死人に結婚の誓いを立ててしまった気弱な男、ひと目惚れした結婚相手と、好かれてしまった死人の花嫁、生と死の世界の狭間で戸惑う花婿....ってな、ティム・バートンお得意の、ちょっとオドロオドロしいファンタジー・アニメ!?

奇抜なキャラクターたちが画面いっぱいに踊りまわる様は、いかにもなバートン・ワールドで、なかなか楽しませてくれるんよね。

それにミュージカル仕立てな構成も、話にリズムがあっていい。

ちょっぴりハラハラさせながらも、どこ哀しげであって、それでいて優しさがある、こんな雰囲気を出せるってところが、監督バートンの才能なんかなぁ....とは言いつつ、かなり奇抜なんやけど....(笑)

あと、個人的にどうしても受け付けない、大嫌いなワトソン嬢も、声だけなら.....なんとかね(苦笑)

なかなか個性の出た、悪くないデキではあるんやけど、少し話に物足りなさがあるのが残念やったかな!?

2010年5月 4日 (火)

『武士道シックスティーン』

今日は公開中の邦画をひとつご紹介♪

若手女優の成海璃子と北乃きいが剣道でガチンコ対決....なんて言っても、盛り上がらんかねぇ?!でも、案外、青春しててエエ感じやったりして!

主演の成海くんは、ここ最近、『罪とか罰とか』や『山形スクリーム』のコメディ路線で、芸の幅を広げようと奮闘したものの、逆にキャリアの行く末を心配させるような内容で、どないかなぁって思ってたんやけどねぇ(苦笑)

でも、この作品、コメディ調ではあるんやけど、久々にいい感じやった。

監督の古厩くんも、『ホームレス中学生』に『奈緒子』と、立て続けに駄作を世に出し、この監督さんも、もう限界かなぁって思ってたんやけど、こちらも久々にナイス!?(笑)

武士道シックスティーン   ★★★☆☆   (2010年)

監督:古厩智之

出演:成海璃子、北乃きい、石黒英雄、荒井 萌、山下リオ、高木古都、賀来賢人、波瑠、古村比呂、堀部圭亮、小木茂光、板尾創路

厳しい父親に教えられ、幼い頃から剣道一筋でやってきた女の子は、中学の大会で、初めて同年代の相手に負けたことが忘れられず、その相手と同じ高校に進学する。しかし、再会した宿敵は、趣味で剣道を楽しむ、お気楽な女子だった....ってな、剣道に打ち込むふたりの女子高生の友情を描いた青春映画?!

完全に意表を突かれた、成海くんの絶叫から始まるツカミに、まずはやられてもうたよ(笑)そこから展開する前半の主人公ふたりのキャラの立ち具合に、思わずニヤリとさせられてまうんよなぁ。

というわけで、主演のふたりの異なる個性が、なかなかうまく出てるところが、この作品の見所なんやろね!?

特に、成海くんの強烈な“目ぢから”が存分に発揮されてて、良かったよなぁ(笑)どちらかと言うと、これまで可憐な少女役というイメージやったんやけど、今回の見事な“男っぷり”を見ると、無理してコメディをやった意味があったんかも、って思うね。

作品としては、まったく性格も考えも違うふたりが、切磋琢磨しながら、友情を育み、剣道に没頭するってな感じで、まさに青春真っ只中なストーリーなんやけど、清々しく、かなり楽しめたかな。

まぁ、流れとしては中盤にメリハリがなくなってもうて、ちょっとダレぎみなのが、もうひと踏ん張り欲しいところやったんやけどね(苦笑)

それでも、脇役のキャラも工夫されてて、全体としても悪くないんと違うかな?!それにしても、何かに打ち込めるってのは、素敵なことやんねぇ....青春ってエエもんです、ハイ!?(笑)

2010年5月 3日 (月)

『インクレディブル・ハルク』

『タイタンの戦い』って、いかにもなハリウッド映画なわけやけど、監督をしてるルイ・レテリエくんっていうのは、意外にもフランス人なんよね。

彼、実はリュック・ベッソンのお友だち(?)で、もともとは“ハゲのカリスマ”でおなじみ(?)のジェイソン・ステイサム様が大活躍する『トランスポーター』の監督としてデビューして、いつのまにかハリウッドに進出したんやね。

てなわけで、ひとつ前に監督した作品を、“おまけ”としてご紹介♪

超人ハルクと言えば、アメコミのヒーローで、それをフランス人が監督するってのも、何とも“エスプリ”が効いてるってか?!

インクレディブル・ハルク / The Incredible Hulk   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ルイ・レテリエ

出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート、ティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル

自分の体で研究を試し、その結果、一定の心拍数を超えると緑の怪物に変化してしまうようになった男。彼の細胞を新たな兵器として使おうとする軍から逃れ、必死に治療法を探そうとするのだが...ってな、大好きなエドワード・ノートン版のアメコミ・ヒーローもの?!

得体の知れない怪物となってしまった苦しみ、そんでもって、愛するひとへの切ない想い、そして自分を利用しようとする軍への怒り、様々な“悲しみ”を背負った哀愁のヒーローの姿を描くってね!?

最近は、すっかりメジャー作品には顔を出さなくなったノートンくんの、久しぶりの大作ってことで、期待してたんやけどねぇ....。

よう頑張ってたんやけど、せっかくの彼の演技力も、変身すると緑の怪物になってまうもんやから、よう分からんのが寂しいねぇ....(苦笑)

話全体としては、少し説明が不足してるもんやから、入り込みにくいんよなぁ。まぁ、アメリカ人なら誰もが知ってるキャラクターなんやろうけどね。そんなこともあって、ちょっと物足りんかったかなぁ.....?!

『タイタンの戦い』

今日も公開中の作品から、ひとつご紹介♪

この作品は、80年代初めに作られた作品のリメイクなんやってね。まぁ、オリジナルを知らんだけに、そこらへんの比較はよう分からんのやけど...。

当初は3Dでの上映は予定されてなくて、『アバター』のヒットで(?)慌てて3Dバージョンを製作したってなことらしい。

そんな経緯を聞くと、あえて3Dやなくてもエエかなぁ、なんて思ったんやけど、たまたまタダ券があったんで、追加料金¥300を払って、とりあえず3Dで観てまいったでござる!?(笑)

タイタンの戦い / Clash Of The Titans   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ルイ・レテリエ

出演:サム・ワーシントン、ジェマ・アータートン、マッツ・ミケルセン、アレクサ・ダヴァロス、ジェイソン・フレミング、レイフ・ファインズ、リーアム・ニーソン、ピート・ポスルスウェイ、エリザベス・マクガヴァン

神と人間が共存する世界で、神々の横暴に耐えかねた人間が反旗を翻すが、これに怒ったゼウスは、冥界を支配する兄のハーデスの忠言に従い、怪物クラーケンを放ち、人間を懲らしめることに。それを知ったゼウスと人間の間に生まれた子ペルセウスは、クラーケンを倒すために、仲間と旅に出るのだが....ってなギリシャ神話をモチーフにした作品?!

漁師の子供として育った男が、人間を救う英雄になるってな話で、巨大な化け物相手にノリノリのBGMをバックにアクションの連続ってな感じで、まぁ、中盤からはそれなりのテンポで展開していくんやけど、どうなんやろねぇ....盛り上がりがイマイチ??

人気沸騰中(?)のサムくんは、それなりに“男前な”役柄を熱演してはいるんやけど、どうにも都合よく流れていく話に、安っぽさがあるんよねぇ。対決を煽ってみても、意外なほどアッサリと決着がつくし、神々がエライお気楽なんよなぁ(苦笑)

友情やら親子の葛藤(?)やら、愛やらと、一応、いろいろなモノが物語の要素としては含まれてるんやけど、どれも中途半端で薄っぺらすぎなんかな。

まぁ、アクション重視ってことなんやろうけど、それをウリとしてアピールするほどでもないような気がするし....。この、なんちゃって3Dも、ちょっとどうなんやろねぇ....?!

2010年5月 2日 (日)

『プライドと偏見』

アカデミー賞のノミネートで演技が評価され、すっかり“時のひと”になったキャリー・マリガンやけど、次の出演作である『ウォール街』の続編では、恋人のシャイア・ラブーフくんと共演するってんで、内容以上に話題を振りまいて、すっかりスターの仲間入りやね。

そんな彼女の映画デビュー作で、ロザムンド・パイクとも共演した作品を、今日は“おまけ”としてご紹介♪

なんて言っても、ふたりともキーラ・ナイトレイの脇役なんやけどね!(笑)

プライドと偏見 / Pride & Prejudice   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ジョー・ライト

出演:キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファーディン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレッシン、ロザムンド・パイク、ジュディ・デンチ、トム・ホランダー、キャリー・マリガン、ジェナ・マローン

ジェーン・オースティンの原作の映画化。あまり裕福ではないが、明るい家庭に暮らす5人姉妹の次女と、彼女の前に現れた金持ちで一見無愛想な、気取った男との恋の行方を描くラブ・ストーリー!?頑固者の二人の不器用な恋の行方を、時折ユーモアを交えて、ってね。

中世の男と女の恋の駆け引きが見れて、なかなか楽しめたかな。それと、娘の嫁ぎ先で頭いっぱいの母親の様子から、いつの時代も恋愛と結婚が人生において大きな問題やったってのが分かるんやなぁ。

主役を演じるキーラ嬢は、その“じゃじゃ馬”なところが、見事にはまり役やったね(笑)鼻っ柱が強く、快活で、スマートでってか?!ダーシー役のマシューくんは、ちょっと演技が固すぎたかな。堅物で感情を表すのが下手な、誠実な男ってな雰囲気を出すってことなんやろうけど、もう少しリラックスしてもよかったんと違うやろか。

イギリス映画として“らしい”雰囲気は随所に出てて、作品全体のデキとしては、なかなかの味わいに仕上がってるんやけど、どうしても気になるのが、なんで父親役がイギリス人俳優でなくアメリカ人のサザーランドくんなんかってことやね?!ベテランだけに、演技のうまさは分かるんやけど、重要な役どころなだけに、こだわって欲しかったかなぁってね?!

『17歳の肖像』

今年のアカデミー賞でも主要部門でノミネートされ、少し話題になってた(?)作品の感想を今日はご紹介♪

実はアカデミー賞にノミネートされる前から、この作品に少し興味があったんよね。何でかっていうと、この映画の脚本を書いてるのが、個人的に大好きなイギリス人の作家ニック・ホーンビィやったからなんよ。

原作は、イギリスで人気の女性ジャーナリストの回顧録で、その思春期の出来事の部分をニックくんが映画の脚本に仕立ててるってわけ。

そんなこんなで、映画よりも先に、原作を読んでたんで、どう仕上がったのかが気になってねぇ....というわけで、その感想は....?!

17歳の肖像 / An Education   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ロネ・シェルフィグ

出演:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク、アルフレッド・モリナ、カーラ・セイモア、エマ・トンプソン、オリヴィア・ウィリアムズ

親の言うとおりにオックスフォード大学に入学するため、勉強に励む優等生(?)の女の子、そんな彼女は、ある日、スポーツカーに乗る年上の男性と出会うのだが....ってな、恋と青春のお話?!

大人なようで子供、そんな多感な年頃の女の子が、少し背伸びして大人の世界に足を踏み入れ、人生を“学ぶ”....ってなお話で、それゆえに原題は“education”なんやけどねぇ....(苦笑)

アカデミー賞でも作品賞、主演女優賞、脚色賞でノミネートされ、受賞はできんかったけど、それなりに評価されてたみたい。いかにも小粒な作品ながら、しっかりしたドラマに、ある意味アカデミー好みやったんかもね?!

そんな中、特に主演のキャリー嬢は、かなり注目されてた。そんな評判が納得できるほど、確かに印象的な演技をしてたかな。まだ、あどけなさを残しながらも、どことなく女性らしさを感じさせる、そんな無邪気で危うい雰囲気が、エエ具合に出てるんよ。

そんなキャリー嬢を中心に、原作のイメージを損ねることなく、違和感のない作りやったかな。

さりげなく印象的なセリフが出てきたりで、噛むと味わいが出てくる、そんな作品なのかもね。まぁ、そうは言いつつ、派手さがないだけに、地味な印象は拭えんのかもしれんけど....?!

恋に憧れ、早く大人になりたいと願う、そんな年頃って....自分にもあったんかなぁ....などと、ちょっぴりノスタルジーを感じてみたりして?!(笑)

2010年5月 1日 (土)

『ウルフマン』

今日は公開中の作品からひとつ♪

『トワイライト』で若者の間で吸血鬼ものが流行ってるのに対抗しようとしたのか、狼男の映画を、しかもベニチオくんとアンソニーおじさんでやるなんて....ってことで、あまりエエ評判は耳にしなかったものの、とりあえず観とかんとアカンよなぁって思ったんやけどね.....?!

見上げれば今宵の夜空には満ちた月が......ウォォォォ~♪(笑)

オスカー俳優の共演やなんて、派手に宣伝を打ってたみたいやけど、果たしてそのデキは....(苦笑)

ウルフマン / The Wolfman   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジョー・ジョンストン

出演:ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェラルディン・チャップリン、リック・ベイカー

兄が行方不明となったとの報せを受け、久しぶりに故郷に帰った男は、何者かによって無残に殺された兄と再会する。満月の夜に、犯人の手掛かりを捜しに、ジプシーのキャンプに行くのだったが....ってな、狼男、現る、現る~♪ってなお話!?(笑)

いやぁ~、びっくりしてもうたねぇ。何がって、予告編の数分間の映像から想像した話のとおりに展開するんやもんね!なんて内容の薄いこと?!(苦笑)

アンソニーおじさんにデル・トロくんが出るとなると、やっぱり演技派のふたりの共演で、こっちはそれなりの味わいのあるドラマを期待してまうやんね.....例え、それが狼男のお話やったとしても。

終始、オドロオドロしい雰囲気の中で、時折エゲツない肉片の映像を挟みながら、演技バトルらしきものを感じる瞬間も、わずかではあるんやけど、ないこともない。しかしながら、結局のところ、このふたりに敢えてこの役柄をやらせる価値が伝わってこんのよなぁ。

いろいろと話に伏線をはろうとしてる気配はあるんやけど、それを使いこなせず、安易に展開するようでは、単なるB級ホラー・アクションでしかないやんね?!

感覚的にはふたつで十分かなぁ...とは思いつつ、こんな役をまじめに演じたふたりに敬意を表し、あと、エミリー・ブラントの美しさも加味して、とりあえずボチボチということで....?!しかしなぁ.....主演のふたりに同情してもうたよ.....(苦笑)

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