« 『MW-ムウ-』 | トップページ | 哀川くんとB級ヒーロー ① 『ゼブラーマン』 »

2010年5月 8日 (土)

『プレシャス』

巨体の黒人の女の子が主役の映画ってことで、今年のアカデミー賞のノミネート作品の中でも、ひときわ異彩を放ってた作品を、今日はご紹介♪

実は、この作品が騒がれだしてから、映画の公開が待ちきれなくて、先に原作を読んでもうたんよね。

原作本では、けっこう胸にくるものがあって、それがどう映像化されてるんか、ハンカチを握り締めながら、ちょっと楽しみに観に行ったんやけどなぁ.....?!(苦笑)

プレシャス / Precious: Based On The Novel Push By Sapphire   ★★★☆☆   (2009年)

監督:リー・ダニエルズ

出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラヴィッツ

母親から虐待され、父親にはレイプされ、挙句のはてに16歳にして二人目の子供を妊娠している主人公は、友達もなく、誰からも愛されたことのない、辛い人生を送っていた。ある日、妊娠がバレて学校を退学になり、代わりに通うことになったフリースクールで、ひとりの女教師と出会い、すべてが変わり始める...ってな、アメリカの黒人社会の底辺で暮らすひとりの若者の葛藤を描くドラマ?!

悲惨な日常から抜け出す術も知らなかったのが、自己否定をやめ、希望を見出して、前を向いて歩き出すってな話なんやけど、残念ながら構成が悪いのか、原作をうまく料理できんかったみたいやね。

現実と空想の世界、それを対比させたいのは分かるんやけど、そのどちらも中途半端で、全体の流れを分断してしまう効果しかなく、あまりの流れの悪さに、途中でしんどくなってもうたよ(苦笑)

ぶつ切りの話では、盛り上がるべきところも、イマイチ熱くなることもなく、感動をウリにするはずが、妙に淡々とした印象しか残らんのよなぁ...。

何を思ったか、売れなくなった歌手がギラギラと(?)俳優気取りに重要な役を演じるのも、ちょっとどうかなぁってね(苦笑)

オープニングの拙いスペルも、主人公が読み書きができなかったのが、勉強をする楽しさを知って、ノートに思いを綴るってくだりがあってこその演出なんやけど、肝心の部分がストーリーから欠落してもうてるだけに、なんともねぇ....空回り気味。

やり切れない程辛い人生に立ち向かっていく感動を観るはずが、せっかくの原作が、作品としてなんともやり切れないデキになってもうたことに、悲しくなってもうた(苦笑)

う~ん、残念?!きっと原作を知らずに観れば、悪くない作品やと思えるんかもなぁ....??

« 『MW-ムウ-』 | トップページ | 哀川くんとB級ヒーロー ① 『ゼブラーマン』 »

映画」カテゴリの記事