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2010年5月10日 (月)

『ウェイヴ』

ある程度の数の映画を観続けてると、あまりストーリーに驚かされるってことはないんやけど、ごく稀に、“やられたなぁ....”って思わせてくれる作品と出会うことがあるんよね。

今日は、久々にそんな気持ちにさせてくれたドイツ映画を、おススメ♪

ウェイヴ / Die Welle   ★★★★   (2008年)

監督:デニス・ガンゼル

出演:ユルゲン・フォーゲル、フレデリック・ラウ、マックス・リーメルト、ジェニファー・ウルリッヒ、ヤコブ・マッチェンツ、クリスティアーネ・パウル、エリアス・ムバレク、クリスティーナ・ド・レゴ

高校の特別授業で独裁主義についての授業を受け持つことになった教師は、実際に独裁者を決め、生徒達に一週間の講義で実体験させようと考えたのだが....ってな、実際にアメリカの高校で起こった事件を基に描かれるサスペンス・ドラマ?!

「現代では独裁主義は起こりえない」そんな生徒たちの意見がきっかけで始まる実験は、思いもよらない方向に進んでいくんやねぇ。

個人主義が進んだ現代のドイツの若者たちに、ナチズムを連想させるようなことが、果たして受け入れられるのか、そんな疑問を抱きつつ観てると、その見事なまでの展開に、いつのまにか夢中になってもうたよ。

心のなかにある劣等感やったり、誰にも構ってもらえない孤独感、集団の中にいることの安心感や、そこから生まれる排他的な行動、すべてがリアルに進む様子に、なんや恐ろしさを感じつつも、ごっつい説得力があるんよね。

人間の弱さや自己防衛本能、そんなことを考えると、どこでも起こりうることやし、ましてやそういった歴史をもつこの国なら....というか、そういう傾向って気がつけば、すぐ身近に....何が正しくて、何が間違っているのか、現在の価値基準に不安を感じてもうたりして?!(苦笑)

ごっつい重いテーマを、実に明解に描いてるあたりが、この作品、なかなかやよなぁ。そう、イデオロギーってやつは.....ね?!(笑)

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