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2010年7月

2010年7月31日 (土)

『希望のちから』

本日の“おまけ”として、同じように事実に基づいて描かれた医療ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品の主演のハリー・コニック・Jrって、もともとはジャズ・シンガーやったんよね。その甘いマスクと歌声で、80年代から90年代の初めくらいは、かなり女性ファンがいたことを記憶してる。

久々に見かけたと思ったら、こんな仕事してたんやなぁ.....?!

希望のちから / Living Proof   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ダン・アイランド

出演:ハリー・コニック・Jr、バーナデット・ピータース、アマンダ・バインズ、エイミー・マディガン、アンジー・ハーモン、タミー・ブランチャード、ジェニファー・クーリッジ

新しい乳がん治療の方法として、がん細胞を殺すのではなく、不活性化することを研究し、新薬の開発に貢献したひとりの実在の医者の奮闘を描いた話。

効果的な治療法となることを確信していながら、研究のパートナーである製薬会社は尻込みし、予算を削減されるなど、次々と困難に直面するんやね。それでも、彼は必死に前に進もうともがき、そんでもって、そんな彼を支える人々がいて....ってね。

数多くの病気に苦しむ人々の命を救うために、いろいろと苦労があったんやなぁってことが分かったかな。

末期がんを宣告され、最後の望みにすがる患者と、そんな彼女たちを助けられる可能性がありながら、医師の倫理により何もできない歯がゆさ、そんな葛藤を描いたドラマは、なかなか胸にくるものがあったね?!

TV映画ってことで、出演者の顔ぶれが“控え目”なところに、少し華がなくて寂しさを感じるのと、主役のハリーくんは一生懸命に演じてるんやけど、ジョギング姿がどうにも滑稽で、そればかりが気になってもうたのが、ちょっと残念かな?!(笑)

『小さな命が呼ぶとき』

今日は公開中の作品から、実話を基にした感動のお話(?)をひとつご紹介♪

小さな命が呼ぶとき / Extraordinary Measures   ★★★☆☆   (2010年)

監督:トム・ヴォーン

出演:ブレンダン・フレイザー、ハリソン・フォード、ケリー・ラッセル、メレディス・ドローガー、ディエゴ・ベラスケス、サム・H・ホール、ジャレッド・ハリス

3人の子供のうち2人が、筋萎縮性の難病“ポンペ病”を発病し、余命が残りわずかであることに心を悩ます父親が、その病気の研究の第一人者である博士を説得し、一緒に治療薬の開発を目指すのだが.....ってな、実際にあった話を映画化した作品らしい。

愛する娘と息子が日々衰弱し、死んでいくのを、ただ待つだけの日々に耐えられなくなり、ある決意をする父親の頑張りを描くってとこなんかな?!

子供に対する親の無償の愛情、決して挫けることのない執念、そんでもって、そんなオヤジに影響される、頑固な研究者とふたりの友情、なかなか感動の要素が詰まった内容なんやけどね。

新薬の開発という困難に挑みながら、子供の命という限られた時間のなかで、必死に頑張る姿には、ちょっと応援したくなるやんね!?

宣伝のせいか、最後は怒涛の感動の波が押し寄せ.....ってなことを、ちょっと期待しすぎてもうたらしい....(苦笑)

なんや肝心のところで、演出の安っぽさが気になってもうて、個人的には思ったほど盛り上がらんかったんよなぁ。

まぁ、ハリソンくんも、堂に入った頑固者っぷりで、なかなかいい味を出してたんやけどね。ちょっと主役のブレンダンくんの“メタボぶり”が気になりすぎたんかね??その体型では、もう「ハムナプトラ」は無理やろう....なんて考えるとなぁ.........なんて?!(笑)

2010年7月30日 (金)

『バッシング』

ちょっとフォローさせてもらうと、『白夜』を観たのは、別にEXILEに興味があったわけでもないし、吉瀬くんのファンやったからでもなく、監督の小林くんに興味があったからなんよね。

ちょうど2004年に、イラクで日本人の若者が人質になって、国が身代金を払っただのどうだのってニュースがあって、解放された彼らに“無責任だ”って批判が巻き起こった事件をテーマに、作品を撮って、なかなか骨太な監督さんやなぁって思ってた。

それで、同じ監督さんの作品ってことで、まぁ、期待して『白夜』を手に取って失敗してもうたわけやけど、けなしっ放しもよくないんで、そんな監督さんの問題作を、今日は“おまけ”でご紹介♪

バッシング / Bashing   ★★★☆☆   (2005年)

監督:小林政広

出演:占部房子、大塚寧々、香川照之、田中隆三、加藤隆之、板橋和士、本多菊次朗

紛争地帯にボランティアに行ったことで人質となり、その後、解放されて帰国して世間からの非難を受ける娘。容赦のない攻撃は、やがて家族を崩壊へと導く...ってね。

実際の事件をヒントに描かれる人間ドラマは、なかなかの見応えやった。

危険地帯へあえて出向くリスク、それに対する国が国民に果たすべき義務、そしてひとりの国民としての取るべき姿勢、考えさせられてもうたね。

これでもかっていうくらい陰湿な村八分は、島国社会であるこの国の度量の“狭さ”を見事に示してるんやなぁ。

誰も他人を理解しようとしない社会での自分の居場所、彷徨う主人公の彼女が下した決断は、あまりにもシニカルで、それでいて納得やったね。

テーマとしては申し分ないんやけど、ドラマの設定として、家族の年齢に違和感を感じてもうたところが、ちょっと残念やったなぁ?!

『白夜』

熱烈なファンの神経を逆なでするような感想を、あえて紹介するかどうかで少し悩んだんやけど、でも映画として世に発表されてる以上は、評価せんとなぁ.....ってことで、意を決してご紹介♪

「それ、ちょっと....」って言うレベルを通り越して、「これ、ホンマにどないやねん」って言いたくなってもうた。正直、レンタル屋で払った割引料金の¥200も惜しかった.....(苦笑)

白夜   ☆☆☆☆   (2009年)

監督:小林政広

出演:眞木大輔、吉瀬美智子

翌日には1年ぶりに日本に帰国する男と、別れた男に会うためにやって来たばかりの女、フランスのリヨンで出会った男女の恋模様を描くってか?!

ひゃぁ~、やってもうたねぇ!?(苦笑)もうドン引きするしかあらへんて、これ。あまりの酷さに背筋が凍ってもうたよ(笑)

完全なふたり芝居なんやけど、こういう登場人物と設定が限られるものは、作品の完成度は役者の演技力で大きく左右されるっていうのに、よりによって.....ね!

最初の5分間で登場人物に嫌悪感を抱き、話が進むにつれて、それが憎悪に変わる.....たかだか80分少々の作品でありながら、15分もすると残り時間が憂うつになってくる.....まさに映像による映画ファンに対する拷問以外のなにものでもないってね(苦笑)

役者も酷ければ、演出もとことん寒い!

しょ~もない演技のバックに、特に盛り上がりのない音楽を延々と流して、究極の気だるさを演出したかと思いきや、意図が不明な白黒映像を挟み、作家性をアピールしつつ、極めつけは何を思ったか延々とハンディを使った手振れ映像でふたりのアップ.....どっひゃ~ってね!?(笑)

要するにこの作品って、少し見栄えのする男女の映像を撮ったイメージビデオに、“空回り”のセリフを遊びで乗っけてみたってとこなんやろなぁ。この企画でリヨンまで行ってロケハンって、どんだけ金をムダにしたんやろ??(苦笑)

この作品の使用用途は、コアなEXILEファンの楽しみのためか、もしくは熱帯夜を忘れさせてくれる程の作品の“寒さ”を体験するためか、それとも暑さを忘れて睡魔を呼び起こすクスリってとこかな?!(笑)

これを作品として世に出したみなさん、ご苦労さんでした。その勇気を讃えます!?(苦笑)

2010年7月29日 (木)

『シティ・オブ・ゴッド』

これだけの数の映画を観てても、時にその強烈な印象で、忘れることのできない作品ってあるんよね。

今日は、お気に入りの作品のなかから、ブラジルのバイオレンス映画をご紹介♪

バイオレンス映画って、インパクト勝負でひたすら“えげつない映像”を繰り返すような、そんな作品も多いんやけど、この作品の完成度は、そんなレベルを遥かに超越してるんよなぁ。

この“衝撃”を見逃すのは、あまりにも“もったいない”ってね!?

シティ・オブ・ゴッド / Cidade De Deus   ★★★★   (2002年)

監督:フェルナンド・メイレレス

出演:アレシャンドレ・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ、セウ・ジョルジ、アリシー・ブラガ、ドグラス・シルヴァ、ダルラン・クーニャ

リオデジャネイロの郊外にある“神の街”と呼ばれる貧民街がある。そこではギャングによる激しい抗争が日常的に繰り広げられいて、まだ若い少年たちも、何の疑問を抱くことなく、銃を片手に生きていく.....ってな、ブラジルのスラムの現実を描いたバイオレンス・アクション!?

ゴツゴツとしたザラついた映像のなかには、思わず目を覆いたくなるような、悲惨な現実が拡がっていて、そこにある子供たちの過酷な世界を、見事なまでに描いてるんよね。

殺るか殺られるか、ひとつの弾丸が新たな弾丸を呼ぶ、そんな終わりのない暴力の支配する世界。ためらいもなく、嬉々として人を殺す少年の姿に脳天をガツンと殴られた感覚を覚え、意味もなく消えて行く若い命に心を揺さぶられるんよなぁ。

貧困の中でより良い暮しを手にするために、幼い彼らが払う代償がこれならば、あまりにも酷すぎるってね!?

小気味いい音楽に乗って繰り出される洗練された映像、そしてテンポいい話の展開。この映画のなかに詰まっている“衝撃”は、観るものを圧倒するってか!?

バイオレンス映画を語る上で、決して無視することのできない、そんな作品やね!?

2010年7月28日 (水)

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』

今日は歴史物ドラマをご紹介♪

イギリスの黄金時代を築いたヴィクトリア女王、晩年は引きこもりで陰気なひとやったって評判らしんやけど、そんな彼女の若かりし日を、活き活きと描いた作品なんよね。

アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞するだけあって、その衣装は豪華で、かつ細部までこだわって再現されてるらしいんよね。

そんな目で楽しませ、かつドラマとしてもなかなかで、ちょっとおススメかな!?

ヴィクトリア女王 世紀の愛 / The Young Victoria   ★★★★   (2009年)

監督:ジャン=マルク・ヴァレ

出演:エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、ポール・ベタニー、ミランダ・リチャードソン、ジム・ブロードベンド、トーマス・クレッチマン、マーク・ストロング

19世紀のイギリスの繁栄を築いたヴィクトリア女王、幼くして王位継承者として厳重な保護下で育てられ、わずか18歳で即位した、そんな若き日の女王と夫アルバートとの関係を描いた歴史ドラマ?!

熾烈な権力闘争に巻き込まれながら、信じられる者も少なく、もがきながら職責を果たそうとする女王と、そんな彼女を支えるひとりの男、彼もまた叔父であるベルギー国王が政治の“道具”として彼女の元に送りこんだのだったが....ってね。

いやぁ~、なかなかおもろかったね!王位という絶対権力を巡る争いと、その中で苦悩しながら、毅然と振舞う若き女王、驚くほど魅力的に当時の王室を取り巻く世界が描かれてるんよなぁ。

そんな話に命を吹き込むのは、主演のエミリー嬢の存在やろね。美しさのなかに強さがあり、それでいて、どこか親しみを感じる雰囲気を醸しだしてる。

大きな責任を負った公人としての姿と、ひとりの男を愛する女性らしさ、そんなギャップが同居する役柄を見事に体現してたね!?

どうしてもアカデミー賞の衣装賞を受賞というと、コスチュームだけやたらと気合い入れまくって、肝心の話の方はホドホドにってな感じで、作品の内容は軽視されがちやけど、これはなかなか見応えのある作品やったね。

2010年7月27日 (火)

『ラストゲーム 最後の早慶戦』

今日の作品は、戦時中に実際に行われた早稲田大学と慶応大学の野球部による“早慶戦”の話なんよね。

そもそもはNHKの番組か何かで取り上げられ、その後、舞台化、そして映画化されたらしい。

“日本中が号泣”なんて言葉が帯につくような話と聞いて、少し期待しつつも、大抵、そういのってハズすんよなぁ......(苦笑)

ラストゲーム 最後の早慶戦   ★★★☆☆   (2008年)

監督:神山征二郎

出演:渡辺 大、柄本 佑、和田光司、脇崎智史、中村俊太、原田佳奈、柄本 明、宮川一朗太、三波豊和、山本 圭、藤田まこと、石坂浩二、富司純子、ベンガル

戦争が激しさを増し、国家総動員となり、学生の徴兵延期が停止されることになった1943年のこと。すでに政府により六大学野球のリーグは解散され、それでも練習を続けていた学生たちは、困難を乗り越え、出陣前の壮行試合として、早慶戦を開催することに....ってな、実話に基づいて描かれるドラマ。

戦地に出れば、生きては帰れないと覚悟を決める学生の苦悩、そんな彼らのために、思い出を作って送り出したいと奔走する先生たちの熱い想い、ドラマチックな話やねぇ?!

そんな話を描くこの作品で感動できるかというと.....ちょっとなぁ.....(苦笑)

演出用の音楽まで、なんやタイムスリップしたかのような、レトロな盛り上げ方やし、頑張って練りこまれた感がプンプンする、ちょっと小賢しいメロドラマが展開し、そんな中で、妙に“軽い”若い役者の演技に違和感を感じつつ.......どないなんやろねぇ?!

そもそも、外来文化が禁制となり、この年の初めには、カタカナ用語は禁止になったはずやのに、ストライクやらボールやらって、ほんまに史実に忠実に作られてるんやろかって、ちょっと疑問??

主役が渡辺 謙の息子といいながら、そのキャラって.....えっ、主役なん?って感じやしね。だいたい、いい役柄のはずの宮川くんの存在感が、完全に柄本(父)の陰に入ってゼロ。柄本(息子)はオヤジのバーターかぁ....なんて思ってまうし....(苦笑)

話としては、かなり胸にグッとくるハズなんやけど、映画の作品としては、過剰な演出と見え透いた意図のおかげで、実に安っぽく仕上がってもうてたみたいやね。なんやろなぁ....(苦笑)

2010年7月26日 (月)

『理想の彼氏』

今日は、年上の女性と若い男の恋愛を描いたラブ・コメをひとつご紹介♪

公開当時はあまり評判がよくなかったような記憶があるんやけど、レンタル開始されると、結構、貸し出し中になってることが多くて、意外と回転がいい感じやったんで、ひょっとして....と思いながら観てみたんやけど......ね?!(苦笑)

理想の彼氏 / The Rebound   ★★★☆☆   (2009年)

監督:バート・フレインドリッチ

出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジャスティン・バーサ、リン・ウィットフィールド、ケリー・グールド、アンドリュー・チェリー、ローブ・カーコヴィッチ、サム・ロバーズ

夫の浮気により離婚を決意し、幼い子供ふたりを連れてニューヨークにやって来た女性と、近所のカフェで働くひとりの青年がめぐり会い、やがて恋に落ちる....ってなラブ・コメディ?!

16歳の年の差があり、しかも子持ちのバツイチの女と若い男が恋に落ちる、そんなちょっと無理を感じる設定も、子守から始まり、次第に互いの距離を縮めるってな流れのおかげで、思ったほど違和感はなかったし、キャサリンくんの衰えない美貌で、まぁ、分からんでもないかなぁってね?!(笑)

後は、洒落た雰囲気に気の利いた会話、そんなロマンチックな話を期待してたんやけど.....ねぇ?!

何がいただけないかって、ラブ・コメの“コメディ部分”がどうにも笑えない。笑えないだけならまだしも、品がなくて、胸くそ悪いんよなぁ。そんなアンタは、どんだけ上品やねんって話もあるんやけど.....(苦笑)

どうにも目障りなドタバタ部分のせいか、結局会話に味わいもセンスもなく、ありきたりな恋愛ドラマが繰り広げられてるって印象しかなかったね。

そんな内容を表現した(?)のか、またまた原題を無視した安易な邦題に、どないやねんってね!?(苦笑)原題は、離婚して凹んでたときに出会い、再び恋愛モードになるための“きっかけ”にすぎない相手のはずが....ってなとこなんやろうけどね?!まぁ、とやかく言うような作品でもないんやけど....!?(苦笑)

2010年7月25日 (日)

『インセプション』

いやぁ~、すっかりこの夏の洋画の目玉になった感のある、デカプリオ主演のこの作品、巷の評判もすこぶるいいみたいやね。

正直いうと、ここまで世間に受け入れられるとは、ちょっと意外やったよなぁ。そもそも、これを「デカプリオの~」とか「渡辺 謙が出てる~」と言われることに、個人的には違和感があるわけで、これはあくまでも“監督 クリストファー・ノーランの”映画というのが正解やと思うんよね。

ついでいにうと、監督自らが構想を練り上げ、書き上げたオリジナル脚本という意味では、“最新のバットマン・シリーズ(「バットマン・ビギンズ」、「ダークナイト」)の”ノーラン監督ではなく、初期の“「フォロウィング」や「メメント」の”のノーラン監督が作ったって言うのが、作風からするとイメージが合うと思うんよなぁ。

なんて、おそらく普通の映画ファンにはどうでもいいようなことを、グタグタ言ったりして....それもこれも、この監督さんの作品が大好きやからなんよね!?

というわけで、監督さんの過去の作品は、後日改めて紹介してみたいと思いつつ、この夏の話題作の感想を♪

インセプション / Inception   ★★★★   (2010年)

監督:クリストファー・ノーラン

出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺 謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン

他人の夢の中に潜り込み、そこで潜在意識の中にあるアイデアを盗み出す、そんな一流の産業スパイの男は、あるひとりの日本人のビジネスマンから、ライバル会社の後継者の頭の中にアイデアを植えつける仕事を請け負うのだが.....ってなSFサスペンス?!

いやぁ~ぶっ飛びやったねぇ!!(笑)

ストーリーのなかに何層もの夢の世界を築き上げ、現実のようで非現実的、不可能も可能にする、そんな様子を驚きの映像で表現するんよなぁ。

緻密に再現される監督の頭の中のイメージに、口をあんぐりと開けて、ワクワクしてもうたよ!(笑)

話の内容は、プリオくん率いる腕利きのプロ集団と謙さん演じるクライアントが、ターゲットの意識のなかで大暴れするってなことなんやけど、いつもながらノーラン・ワールドは複雑で、かつ難解、それでいてドキドキさせる、ってなとこか?!(苦笑)

チームの面々は、それなりにキャラが立ってて、特にジョセフくんとエレン嬢の若いふたりが頑張ってたね。プリオくんは.....まぁ、こんなもんかなぁ(苦笑)

おいしい役どころで、もう少し感情を揺さぶる演技が観たかったと思うんやけど、まぁ、話しがとっても重いだけに、逆に彼のこの“軽さ”がちょうどエエんかもね?!

2時間半の大作で、息つく暇もなくグイグイと押しまくる展開に、時間の長さを感じさせる余裕すら与えない雰囲気やった。ただ、奇抜な設定のなかで複雑に展開する話を、観る側がどれだけ理解するかどうかもお構いなく、とことん突っ走る内容に、ちょっと万人受けするかどうかは疑問が残るかな。個人的には、かなり興奮して、楽しんでもうたんやけどね(笑)

思うに、この監督が作り上げた世界を“理解できるかどうか”というよりも、これを“受け入れられるかどうか”が作品を楽しむポイントなんと違うかな?!

2010年7月24日 (土)

『そして、ひと粒のひかり』

今日の“おまけ”として、同じように南米を舞台に、厳しい現実のなかで暮らす女性を描いた作品を、ご紹介♪

この作品、ベルリン映画祭で賞を取ったり、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた作品なんよね。そんでもって、そんな注目を浴びた主演女優のカタリーナ嬢は、デビュー作であるこの作品をきっかけに、その後は注目作に出演したりしつつ、ラテン系女優として、順調にキャリアを積み上げてるかな。

そして、ひと粒のひかり / Maria Full Of Grace   ★★★☆☆   (2004年)

監督:ジョシュア・マーストン

出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ、イェニー・パオラ・ベガ、ギリエド・ロペス、パトリシア・ラエ、ホン・アレックス・トロ

花の加工工場で働く若い女性は、自分と結婚する気のない彼を相手に妊娠してしまい、挙句に職場の主任と口論してクビになってしまう。そんな時に知り合った男に、麻薬の運び屋の仕事を紹介され、お金欲しさに、言われるまま“仕事”を引き受ける。南米の貧しい国、コロンビアからN.Y.へ、命を賭けた彼女の旅の結末は...?!

将来に希望の持てない、どん底の日々の暮らし、お金という誘惑に駆られ、犯罪に加担することになるが、命を代償に幸せを手にしようともがくものの、その道はなお遠い.....悲惨な現実を思い知らされるよなぁ?!

麻薬が国の産業となってもうてる国では、きっと主人公の彼女のように、必死にもがき苦しみながら生きてる人が、大勢いてるんやろう。

けっして肯定はできんけど、でも幸せになりたいと願うのは誰も同じやし、そう考えると気持ちは理解できんでもないんよね。

主演のカタリーナ嬢は、ラテン系らしく、内に強さを秘めた“キリリ”とした眼をしてて、この悲惨な物語にあって、見事に話に説得力を与えてたね。

切なく、儚い夢の物語......なんや作られたドラマというよりは、実録モノのドキュメンタリーを観てるような、そんなリアリティのある作品やったね。

『闇の列車、光りの旅』

この“幸せボケ”した国に生きてると、世界の片隅で、何が起こってるのかなんて、よう分からんばかりか、いつのまにか無関心になってもうてる気がする。

過酷な試練に耐えながら、必死に生きてる人々がこの地球には大勢いる、そんなことに時として気づかせてくれるのが、映画やったりするんよね。

てなことで、公開中の作品から、アメリカを目指す南米の人々を追ったドラマをひとつ、ご紹介♪

闇の列車、光りの旅 / Sin Nombre   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ

出演:エドガル・フローレス、パウリナ・ガイタン、クリスティアン・フェレール、テノッチ・ウエルタ・メヒア、ディアナ・ガルシア、ルイス・フェルナンド・ペーニャ、エクトル・ヒメネス、ヘラルド・タラセナ

強制送還され、ホンジュラスに戻ってきた父親と一緒に、アメリカへの密入国を試みる少女、メキシコのギャング団の一員で、忠誠のためなら人殺しも厭わない青年、そんな若いふたりは、ある事件がきっかけで巡り合い、やがて一緒に国境を目指すことになるのだが.....ってな、ちょいとビターなお話?!

地道に暮らそうとしても貧困でままならず、悪に手を染めても、それも容易な道にあらず、そんな貧しい中南米の過酷な現実が、この作品には描かれてるんよね。

そんな中で、新天地を目指し、未来を思い描いて進む少女と、明日のことも分からず、投げやりな日々を過ごす少年という、対照的なふたりの若者が、旅をしながら、少しずつ変わっていく様子を映し出してるんよなぁ。

基本的には、ロードムービーの形式を取りながらも、ギャングの掟や若い男女の淡い恋心、父と娘の関係といったドラマが織り込まれてるところが、なかなか深いんよね!?

この監督さんにとって、これが初の長編作品なら、出てる役者も無名ばかり、過度な演出をすることなく、うまく全体のテンションを保ちながら、良くまとまってる感じやった。

まぁ、甘いというよりは、かなりピリ辛な話だけに、能天気に感動するというよりも、現実の重たさがズシりとくるんやけど、いろいろと感じるものもあり、なかなか悪くない作品やったかな?!

2010年7月23日 (金)

『今度は愛妻家』

日本の映画界でどうしても理解できないこと......なぜ行定くんが評価されるのか??なぜ製作会社は、彼を使いたがるのか??ほんまに才能とやらを認められてるのか??彼の才能って....何や??

初期の頃の作品から観てきたんやけど、未だにその答えがよう分からんのよね(苦笑)

そんな答え探しのために、試しにレンタルした作品の感想を、今日はご紹介。

劇場公開されたときは、エライ評判が良くて、やっと少しはまともな作品を撮ったんかって、ほんのちょこっとだけ、期待してみたんやけど......この作品からは、相変わらず答えは見つからんかったようで.....?!(苦笑)

今度は愛妻家   ★★★☆☆   (2009年)

監督:行定 勲

出演:豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、濱田 岳、石橋蓮司、城田 優、津田寛治、奥貫 薫、井川 遥

かつてはカメラマンとして名の知られていた夫は、自分勝手で仕事もせずにブラブラと日々を過ごす。構ってもらえない妻は、それでも夫を気にかけるも、しばらく旅行に出ることに.....ってな、とある夫婦の関係を描いたドラマ?!

夫婦漫才のような軽妙なセリフの掛け合いから、男と女の本音を映し出して、そこに喪失と再生の物語を絡めるってなところが狙いやったんやろうけど.....ね??

ドラマの構成としては、コメディのような軽さと心を揺さぶる感情、バランスをとりながら展開する.....はずやった??

いやねぇ、なんというか....グタグタで、退屈なんよ(苦笑)歯の浮くような安っぽいセリフを、これだけ並べられても、まったく心に響かんのよなぁ?!

話の“ネタ”は、始まって15分も経たんうちに読めてまうし、そこから更に2時間以上引っ張られると、さすがに忍耐力も限界やね!?

さして意味のないエピソードなんかは削ってもうて....なんて言うと、30分もあれば終わってまうか!?(苦笑)

主役のトヨエツは、相変わらずシリアスな演技をすればするほど浮きまくってるし、その他の出演者も、“そもそも”なキャラで更に演技も.....ね!?

まぁ、多分やけど、結婚してるひとや結婚を控えたカップルなんかが観ると、いろいろ感じることもあるんでしょ??きっとそうに違いない。

さもなければ、こんな作品が評価されるはずは......ね!(苦笑)

2010年7月22日 (木)

『ユージュアル・サスペクツ』

いやぁ、ごくたまに、このブログのカテゴリーにある“My お気に入り”を見てくれる人がいるんやけど、年間で新たに360作品以上を観てると、それを紹介するのに追われて、なかなかお気に入り作品を紹介する暇がないんよねぇ.....なんて言い訳してみたりして...(苦笑)

というわけで、W杯に乗っかったサッカー企画も終わったので、これからしばらくはお気に入り作品として、今更ながらのメジャー作品から、ちょっとマニアックなものまで、定期的に好きな作品を紹介してみようかなぁ、なんて思うんよね!?

てなわけで、まず一発目は、「好きなサスペンス映画は?」と聞かれたら、必ず真っ先に頭に浮かぶこの作品をご紹介♪

ユージュアル・サスペクツ / The Usual Suspects   ★★★★★   (1995年)

監督:ブライアン・シンガー

出演:スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ、ジャンカルロ・エスポジート、スージー・エイミス

コカインの取引の舞台であった貨物船が爆発し、多くの犠牲者を出す事件が発生する。船を襲撃した一味であり、その現場にいながら、無傷で助かった、体の不自由な男に事件の真相を問いただすと、男は、ある運送車両の強奪事件の容疑者として集められた、彼を含めた5人が留置所で出会い、そこから事件が始まったと語り始めるのだが....ってなサスペンス?!

これほど有名な作品について、今更、何を語るってな気はするんやけど、この作品のすばらしさは、何と言ってもストーリーやろね!謎の男“カイザー・ソゼ”を中心に、見事なまでに展開する話、そして意表を突く結末......観終わったときに、思わず「やられてもうたぁ....」って唸らずにはいられない、そんな話なんよね。

ガブリエルくんをはじめ、少しクセのある“容疑者”たちが、さりげなく存在感を発揮し、うまく話しを盛り上げてる。まだ若々しいデル・トロくんも、訛りの強いしゃべりで、ちょこっと自己主張してたりと、いろいろと楽しめたりして?!

そんでもって、何と言っても、ケヴィン・スペイシーの見事な演技やよなぁ!ちょっと気弱な犯罪者を淡々と演じながら、その演技がなければ、ここまでの作品としての完成度は得られんかったんやろうと思うんよね。

まぁ、そんな演技を引き出しつつ、最後まで展開の読めないストーリーを作り上げた、ブライアン・シンガーという監督さんの才能が、光ってるよなぁ。

今でこそX-Menシリーズや、復刻版スーパーマンの監督として名が売れてるけど、やっぱり彼の代表作は、個人的にはこの作品やし、サスペンス映画の傑作として、きっと映画史に残る作品やと思うんよね!?

まだ観てないひとは、是非お試しを!

2010年7月21日 (水)

『ニューオーリンズ・トライアル』

てなわけで、邦題のくだらない副題に監督さんの責任はないわけで、そういう意味では作品を作ったフレダーくんの腕は悪くはないと思うんよね。

そんな監督さんの過去の作品のなかで、おススメしたい作品がひとつあるので、“おまけ”として今日はそいつをご紹介♪

ニューオーリンズ・トライアル / Runaway Jury   ★★★★   (2003年)

監督:ゲイリー・フレダー

出演:ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ、ブルース・デイヴィソン

ニューオーリンズにある証券会社で起こった銃乱射事件。被害者の妻は、ベテラン弁護士を雇い、夫を殺した銃を製造していた銃器メーカーを訴え、いよいよ裁判のための陪審員が選ばれるのだが....ってなリーガル・サスペンス!?

銃器メーカーを相手にした訴訟を題材に、アメリカの銃社会への挑戦を陪審員制度を軸に描き…なんてだけでは終わらない、深みのある巧みな脚本なんよね!

原作がベストセラー作家のジョン・グリシャムってところが、なるほどなんやけど、ただ、いい素材をムダにすることなく、見事に映画にしてるよなぁ。

訴訟の裏側を描きながら、テンポよく、緊張感をもって話しが進むあたりが、たまらんのですよ!?

訴えた原告と必死に守りにはいる被告の企業、そんな両者の思惑がぶつかり合いながら、そして裏では陰謀がうごめき.....あぁ、なんて良質のサスペンスなんやろなぁ!?(笑)

キューザックをはじめ、芸達者な両ベテランも含め、出てくる役者の演技もすばらしいの一言。見事なアンサンブルを奏でてるんよね!

三者三様の駆け引きが物語をグイグイと引っ張り、気がついたら、もう夢中、ほんまにお見事なデキやった(拍手)

『エクスプレス 負けざる男たち』

今日はアメリカン・フットボールを題材にしした、スポーツ感動秘話をひとつ、ご紹介♪

エクスプレス 負けざる男たち / The Express   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ゲイリー・フレダー

出演:ロブ・ブラウン、デニス・クエイド、ダリン・デウィット・ヘンソン、オマー・ベンソン・ミラー、チャールズ・S・ダットン、ネルサン・エリス、アーンジャニュー・エリス、クランシー・ブラウン

まだ公然と人種差別がまかり通っていた50年代から60年代のアメリカにおいて、カレッジ・フットボールの世界で活躍し、黒人で初のハインズマン・トロフィーを手にした男の物語。

肌の色の違いによって、様々な苦難に直面しながらも、持ち前の俊足とたぐい稀な運動神経を武器に、アメリカン・フットボールの世界で伝説となった男の話を、熱く語るんやねぇ?!

差別や偏見に挫けることなく、信念をもって前に突き進み、やがてそれが周囲の見方も変えていく.....なかなか胸にぐっとくるやんね!これが実話に基づくってところが、やっぱり説得力なんやろなぁ。

ひとりのアスリートとして、そのプレーで人々に感動を与え、歓びを伝える、そんな主人公の姿に、少し胸が熱くなってもうたよ。

しかしなぁ.....内容は、なかなか悪くない作品なんやけど、明らかにイーストウッド監督の『インヴィクタス/負けざる者たち』を意識したとしか思えないタイトルの付け方は、どうなんやろ?!いいかげんに、こういう中途半端さが作品に余計なB級感を与えるってことに、気がつかへんかなぁ....??(苦笑)

原題は、足早に人生というフィールドを駆け抜けた主人公を表してると思われ、その意味で、この副題はどないやねんってなるやんねぇ......?!

2010年7月20日 (火)

『必死剣 鳥刺し』

映画館のチッケット売場で「鳥刺し、ひとつ」なんて言いながら、ついつい頭のなかで“焼き鳥”をイメージしてしまう、そんな作品を、今日はご紹介....って、どんな作品やねんて!?(笑)

原作は、藤沢周平の人気の“隠し剣シリーズ”....と説明したところで、藤沢くんの小説は読んだことがないんで、どれほどの人気なのかは、よう分からんのですが....。

客層は、他と比べると、圧倒的に中高年のカップルが多かったね。今年は暮れに忠臣蔵も控えてるし、時代劇が盛り上がるとエエんやけど....などと思いつつ、肝心の作品の感想はと言うと......。

必死剣 鳥刺し   ★★★☆☆   (2010年)

監督:平山秀幸

出演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上 淳、関めぐみ、小日向文世、岸部一徳

藩政に口を挟む側室を、公の場で刺し殺した藩に勤める男は、斬捨ての刑となる覚悟だったが、お上の沙汰は1年間の軟禁だった。やがて思いもよらない要職に復帰した彼だったが.....ってな、ひとりの武士の生き様を描いたお話?!

なぜ男は、主人の妻を殺すという暴挙に出たのか、そんな彼の心の奥底を探りながら、男の世話をしつつ、思いを寄せる姪との淡い感情を交え、哀愁を帯びた、不器用な武士の生き方を描くってな感じなんやろね。

まぁ、分からんでもないんやけど、観終わった瞬間の気持ちは.....エライ退屈やったなぁ....ってね(苦笑)

淡々とした流れのなかで、静かに、微妙な感情の機微を映し出すつもりやったんやろうけど、どういうわけか、一向に伝わってこんのよなぁ。

主演のトヨエツは、ガタイがいいだけに、見た目はなかなか様になってるんやけど、これだけ演技力を求められる作品やと、ちょっとキツいかな?!まぁ、彼のセリフを少なくしたのは正解やと思うけど(笑)

その他では、時代劇にも“ロックンロール♪”な吉川くんを始め、岸部くんの役柄も一本調子で、脇のキャラがイマイチ生きてない。

そもそもが、役者の演技が、どれもカチンコで“スタート”って言われて演技してます、ってのがミエミエって時点で、演出に難ありなんと違うかね?!

原作がどうなのかは知らんから、何とも言えんのやけど、とっても“まったり”な話の上に、オチが早めに分かってまうあたりも、ちょっとなぁ....。

あまり書くとネタバレになってまうんやけど、唯一の盛り上がる場面で、なんや新種のゾンビ映画かって、ツッコんでもうたよ(笑)だいたい、その“必殺技”をどうやって編み出したかも、とっても謎やしね!

途中で、どっかのオッサンのイビキが響いてたくらいやから、あまり疲れてるときに観るべき作品ではないかもなぁ....ご注意あれ?!(苦笑)

2010年7月19日 (月)

『レポゼッション・メン』

今日は公開中の作品のなかから、『シャーロック・ホームズ』でもワトソン役で、なかなか渋~い演技をみせてくれてた、M字ハゲがすてき(?)な色男、ジュード・ロウ主演の作品をご紹介♪

レポゼッション・メン / Repo Men   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ミゲル・サポチニク

出演:ジュード・ロウ、フォレスト・ウィッテカー、リーヴ・シュレイバー、アリシー・ブラガ、カリス・ファン・ハウテン、チャンドラー・カンタベリー、ジョー・ピングー、RZA

人工臓器により長生きできるようになった近未来、しかし一方で、高価な人工臓器を手にするため、人々はローンを組まなければならず、月々の返済が滞ると、臓器の回収人が命に関係なく、強制的に臓器を回収することに。ひとりの腕利きの回収人は、任務中の事故により、自らも高価な人工心臓を埋め込まれ、返済できずに自分も回収人に追われることになるのだが....ってなSF作品?!

なんや、とっても奇抜な設定の話で、出だしからB級感たっぷりで、ちょっと“やってもうたなぁ...”って思ったんよ。お仕事上、臓器をえぐるわけやから、そんな描写がどこか下世話にグロいしね(苦笑)

ところが、どういうわけか、徐々に盛り上がってきて、素敵な“剃りこみハゲ”のジュードくんの渋さに、途中から熱狂してもうて.....って言うと、ちょっと言い過ぎかもしれんけど、それでもなかなかのおもしろさ?!(笑)

少しグタグタな流れから、突然にテンション上げたり、展開にメリハリがあるところが、飽きさせないんかもね。そんでもって、盛り上がるところでの音楽の使い方がすばらしい♪

初監督作品とはいえ、さすがミュージック・ビデオで名を売った(らしい)監督さんということで、良さが出てたかな!?

まぁ、作品としては、どう頑張ってもB級の域は出ず、少しもったいない感じではあるんやけど、それでも随所にキラリと光るものがあって、思ったほど悪くなかったね!?

2010年7月18日 (日)

『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』

遅ればせながら、やっと観てきたよ。実は、公開2週目の先週末に行ってきたんやけど、川崎のボチボチ大きいシネコンでも、館内はまだ満席状態で、なかなかの人気ぶりやったね!?

TVシリーズで見事にはまり、以来、毎回楽しみにしてきたファンのひとりとしては、和久さん(いかりや長介)がいなくなり、もう続編はないかもなぁ...なんて思ってただけに、やっぱり嬉しい。同時に、間隔が空いてもうてるだけに、少し不安でもあったんやけど......そんな“待望の”新作の感想は......?!

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!   ★★★☆☆   (2010年)

監督:本広克行

出演:織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、伊藤淳史、内田有紀、北村総一朗、小野武彦、斉藤 暁、佐戸井けん太、甲本雅裕、小栗 旬、小泉今日子、柳葉敏郎、寺島 進、松重 豊、高杉 亘、滝藤賢一

高度なセキュリティーを備えた新しい建物へ引越すことになった湾岸署、係長になった青島は、引越本部長として忙しく陣頭指揮を取るが、そんな作業のどさくさに紛れて3丁の拳銃が盗まれ、程なく殺人事件が起こり....ってな、大ヒットシリーズの映画第3弾!?

お馴染みの個性的なキャラに加えて、和久さんの甥っ子に、本庁からの新たな刺客など、7年ぶりの新作は今まで以上に豪華に、気合を入れて....ってなことなんやろうけど、どうやら気持ちが空回りしてもうたようで....(苦笑)

さながらお祭り騒ぎのストーリーには、どうも集中力が欠けてて、実に散漫なんよね。

このシリーズの良さは、適度に笑いを交えながら、ぐっと胸にくる、熱いドラマが展開するところにあると思うんやけど、今回はガチャガチャしてるだけで、話に肝がないんよなぁ。

結局のところ、そのドラマ部分で重要な役柄を演じてた和久さんこと、いかりや長介がいなくなって、ぽっかり空いた穴が埋まらんかったってことなんやろね。

いつもながらのノリは、それなりに笑えるし、楽しめるんやけど、そんな笑いが強すぎるのと、それに加えて、あの人もこの人も出して....なんて節操のないことをやってまうと、こないなってまうよなぁ。

もう作らないと言われると、やっぱり寂しいんやけど、このデキでは2時間枠のスペシャル・ドラマと変わらんなぁ.....って思ってもうたよ。期待してただけに、ちょっと残念!?

2010年7月17日 (土)

『プレデターズ』

プレデターって、結構SFファンの間では人気のあるキャラらしい。かといって、個人的には特に思いいれはないんよね。

80年代後半にシュワちゃん(アーノルド・シュワルツネッガー、カリフォルニア州知事)が主役で作られた最初の作品も、腰をすえて観た記憶もないし、数年前にエイリアンとプレデターの最強対決やぁ~(エイリアン VS.プレデター、通称AVP)って一部マニアが騒いでた(?)ときも、まったく気にもせんかった。

ただ、今回は、タランティーノのお友達のロバート・ロドリゲスがプロデュースするってことと、予告編の雰囲気がおもろそうやったんで、ちょっと試してみたんやけどね?!

その感想はというと.......。

プレデターズ / Predators   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ニムロッド・アーントル

出演:エイドリアン・ブロディ、ダニー・トレホ、トファー・グレイス、ローレンス・フィッシュバーン、アリシー・ブラガ、ウォルトン・ゴギンズ、オレッグ・タクタロフ、ルーイ・オザワ・チャンチェン、マハーシャラルハズハズ・アリ

何者かによって密林のジャングルに放たれた8人の男女は、やがてそこが地球ではなく、また未知なる生命体が、自分たちを彼らの狩りの獲物として命を狙っていることを悟るのだが....ってなSFアクション?!

傭兵に特殊部隊、ゲリラ兵士にメキシコマフィア、さらにヤクザやら凶悪犯罪者やらと個性あるれる(?)人間の“殺し屋”と最強のプレデターとの戦いで大盛り上がり....と思ったんやけど、ちょっと期待しすぎてもうたかな?!(苦笑)

結局のところ、寄せ集めの集団が共通の敵を相手に、それぞれのキャラを立てつつサバイバル....ってな流れは、始まってすぐに想像できてまうわけで、展開に意外性もなければ、ドラマ性が強いわけでもなく、なんやワクワクするものがないんよね。

プレデターのマニアなら、彼らの甲冑の形が...とか、今回の彼らが過去と比べていかに“スーパー”なのか、なんて楽しみもあるんかもしれんけど、そんな思いいれもなく観てる者としてはなぁ.....(苦笑)

ロドリゲスくんのプロデュースってことで、弾けたものを期待したんやけど、それほどの効果は、どうやらなかったらしい。

まぁ、予定調和のような話の内容も、ある意味、安心感のある作品ってことなんかもしれんし、恐怖とアクションを混ぜたこの手のやつって、どことなく夏らしくて、それはそれでエエんかもね?!

2010年7月16日 (金)

『あんにょん由美香』

今日は、ちょっぴり異色なドキュメンタリー作品をご紹介♪

取り上げられてるのは、ピンク映画で活躍した女優さんらしいんやけど、そんな彼女のある出演作をきっかけに始まるひと騒動を描いてるんよね。

毎日新聞なんかの映画評論でも取り上げられたとか.....さて、そのデキは?!

あんにょん由美香   ★★★☆☆   (2009年)

監督:松江哲明

出演:林 由美香、ユ・ジンソン、入江浩治、キム・ウォンボギ、カンパニー松尾、平野勝之、いまおかしんじ

AV女優でピンク映画でも活躍したひとりの女優、34歳という若さで死んだ彼女の出演作に日韓合作のVシネマ「東京の人妻 純子」という奇妙な作品があった。関係者や彼女に縁のある人々の証言を集めながら、それぞれの想いをつづるドキュメンタリー?!

ロケ地を巡りながら、それぞれに思い出を語る関係者の姿からは、死んでなお、人々の心に残り続ける彼女の存在を浮かび上がらせるんやね。

そんでもって、韓国の監督や俳優と作られた、妙な日本語が飛び交う謎だらけの作品が作られた背景は....ってな感じで、どこかミステリー要素もあったりしてね?!(笑)

“感動のドキュメンタリー”と言われると、正直、少し違和感を感じるんやけど、それでもひとりの女性を中心にした、不思議な人間関係を追うことで、彼女の生きた証が見えてくる、そんな作品なんかもね?!

2010年7月15日 (木)

『フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ』

というわけで、1作目の成功に気をよくしたか、実はこの作品、続編があるんよね。

しかし....続編といいながらも、監督も代わり、まったくの別物に仕上がってる。これを続編というには、あまりにもな内容なんやけど.....ね!?(苦笑)

フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ / Green Street Hooligans 2   ★★☆☆☆   (2008年)

監督:ジェシー・V・ジョンソン

出演:ロス・マッコール、グレアム・マクタヴィッシュ、トレヴァ・エチエンヌ、ルーク・マッシー、ニッキー・ホレンダー、テレンス・ジェイ、ティモシー・V・マーフィー、ヴァーノン・ウェルズ

フーリガン同士の争いの結果、監獄送りとなった男たちは、塀の中でも、他のチームのフーリガンともめることに。刑期を早く終えるまでおとなしくしているつもりが、激しい闘いへとエスカレートしていく....ってな、凶暴なサッカー・ファンのお話?!

一応、前作の続きという設定にはなってるようなんやけど、ただ殴り合って、血が飛び散るだけで、単なるバイオレンス映画でしかなく、作品としての質は、まったく前作の足元にも及ばんかったね。

フーリガン同士の争いに、でしゃばりの看守が出てきて、話の方向がますます“グタグタに!?もうここまでくると、フットボールはあんまり関係ないかも??(笑)

そんでもって、最後はどこかで観たことのあるような展開になって....う~ん、そりゃちょっと....(苦笑)

まぁ、もともとフーリガンってのは、“チーム愛”という大義名分を盾に、血気盛んなオヤジたちが暴れるものなんやろうから、こうなるんかもしれんけど、それにしても、作品としては中身が薄く、あまりにも安っぽかったよなぁ?!あきません。

『フーリガン』

ついにW杯も終わってまいましたなぁ?!1ヶ月にわたる熱い戦い、今回もいろいろと感動させられたよね。

ところで、“熱い”と言えば、W杯期間中のニュースとして、ドイツの飲み屋でドイツ人がイタリア人に向けて銃を発砲して殺したってのには、ちょっと驚いた。

ケンカの原因というのが、どちらの国が何回W杯で優勝したかって議論やったらしく、言い争った末に、自宅に一旦帰ったドイツ人が、銃を持って相手を殺しに戻ったんやって。

というわけで、フィールドの中だけやなく、外でも“熱すぎる”このフットボールという競技を、別の角度から描いた作品を今日はご紹介♪

しかし.....そんな話題を持ち出さんかったら.....お互いに正確に優勝回数を憶えてたら......命を落とすこともなかったんかもしれんよなぁ.....(苦笑)

フーリガン / Green Street   ★★★★   (2005年)

監督:レクシー・アレキサンダー

出演:イライジャ・ウッド、チャーリー・ハナム、クレア・フォラーニ、レオ・グレゴリー、マーク・ウォーレン

友人に罪をなすりつけられ、卒業間近の大学を退学になってしまい、失意のまま姉を頼ってイギリスへやってきたひとりのアメリカ人青年。そんな彼がロンドンで出会ったものは...フーリガンってね!?

姉のダンナの弟が、ウェストハムの熱狂的なサポーター組織(グリーン・ストリート・エリート)のリーダーだったことから、戸惑いながらも、次第に彼らの仲間となっていくってなお話。

試合のあるたびに破天荒に暴れまくりながらも、そこにある仲間を思う気持ち、集団に属していることで得られる安心感に、徐々に虜になっていくんよね。

まぁ、この作品の何がすごいって、イギリスの悪名高きフーリガンの“生死をかけた”けんかが、そりゃもう、迫力満点なんよ!(笑)

そんでもって、そんな暴力描写のインパクトだけやなくて、話の展開も実にテンポよく、フットボールの裏側にある知られざる世界を描いてる。

単なる暴力映画やなくて、そこに友情や兄弟愛、信念、精神といったエッセンスを巧みに組み込んでるところが、この作品の秀逸なところで、奥深くて、なんや心憎いんよね!?

しかし....こんな作品を熱く観てると......あぁ...意味もなく暴れたくなってきた...なんて♪くれぐれもマネせんようにね!?(笑)

2010年7月14日 (水)

『プリズン211』

今日紹介する作品は、ゴヤ賞を5部門で受賞した作品らしい。

ゴヤ賞といっても、あまりピンとこないんかな??これは、いわゆるスペイン版アカデミー賞ってやつで、もちろんスペインの人たちの好みが反映されてるんやろうけど、まぁ、日本アカデミー賞よりは信用できるかなぁ....ってね!(笑)

プリズン211 / Celda 211   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ダニエル・モンソン

出演:ルイス・トサル、アルベルト・アンマン、マルタ・エトゥラ、アントニオ・レシネス、マヌエル・モロン、カルロス・バルデム、ルイス・サエラ、ビセンテ・ロメロ、フェルナンド・ソト

翌日から看守として務める刑務所に見学に訪れた男は、囚人による暴動に巻き込まれ、囚人たちのなかに取り残されることに。咄嗟の判断で彼らの一員であるふりをする彼の前には、暴動の首謀者である男が....ってな、バイオレンス・ドラマ?!

待遇改善を要求して立てこもる囚人たちのリーダー、バレないように嘘をつきとおす男、緊迫した状況のなかで繰り広げられる話は、なかなか練られてて、ドキドキしながら、少し夢中になってもうたよ(笑)

まぁ、刑務所というひとつのシチュエーションのなかで、展開にバリエーションはなく、随所にツメの甘さはあるんやけど、それでも役者の演技がいいのか、演出がいいのか、高めのテンションでグイグイと惹きつけられるんよなぁ。

単なるB級アクションに陥ることなく、友情や愛情のドラマが程よく絡み、なかなかやったね!?

紅一点のマルタ嬢がかわいいなぁ....って思ったら、ちょうど1年ほど前に紹介した『蒼ざめた官能』にヒロインとして出てた女優さんやった。男くさい作品の雰囲気の中で、いいアクセントになってたね!?

未公開作品とはいえ、スペインの最高の賞を受賞した作品やのに、刑務所が舞台というだけで、どこぞのアメリカのドラマを意識したように“プリズン”と入れるあたりが、すでにタイトルで負けてもうてるよなぁ....ちょっと残念!?(苦笑)

2010年7月13日 (火)

『リアル鬼ごっこ』

ちょっと前に行きつけのシネコンで、妙なかぶり物をした怪しいキャラがいて、何かと思ったら、パート2のキャンペーンで来てた“鬼”やったんよね(笑)

予告編をちらりと観たら、何となくおもろそうで、せっかくなんで1作目をレンタルしてみたので、その感想をご紹介♪

リアル鬼ごっこ   ★★★☆☆   (2007年)

監督:柴田一成

出演:石田卓也、谷村美月、大東俊介、松本莉緒、吹越 満、柄本 明、品川 徹、三浦涼介

全国で佐藤さんが次々と亡くなるという事件が多発するなか、ひとりの高校生が、ひょんなことからパラレルワールドに迷い込む。何かが違うその世界では、鬼から命がけで逃げる“佐藤さん”たちが.....ってなサスペンスとアクション?!

捕まれば殺される、そんでもって標的は、日本で一番多い佐藤さん、ちょっと意表をつく設定は、取っ掛かりとしてはおもろいよね。

別世界を作り上げて、ムリを通す辺りはアイデアやったんやけど、どうしてもこの手の作品は作りこみが甘いと“穴”が気になってまうんよなぁ(苦笑)

まぁ、小気味いい音楽をバックに疾走する感じは、いかにもな“B級”演出で、そこがまた味わいがあり、それなりにテンポもあって、楽しめるんやけどね!?

ただ....主演の石田くんの演技は、ちょっとイマイチやったなぁ。若手俳優がメインを張るわけやから、多少は目をつぶったらんとアカンのやろうけど、ちょっとね.....!?それに、話のシメ方があまりにも適当すぎて、オイオイってな。

まぁ、そんな真面目に評するような作品でもないかぁ?!というわけで、パート2を劇場で観ることもなく、とりあえずレンタルが始まって、気分が向いたら.....ね!(笑)

2010年7月12日 (月)

『ヒトラー 最後の12日間』

『レクイエム』はアイルランドを舞台に、イギリスの役者を使って作られてるんやけど、実は監督さんのヒルシュビーゲルくんはドイツ人なんよね。

そんなこんなで、ヒルシュビーゲル監督の代表作のひとつを“おまけ”としてご紹介♪

ヒトラー ~最後の12日間~ / Der Untergang   ★★★★☆   (2004年)

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル

出演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ、ユリアーネ・ケーラー、トーマス・クレッチマン、コリンナ・ハウフォーフ

ヒトラー最後の秘書の話をベースに語られる独裁者の最後の日々.....というか、それも含めた狂気に引き込まれた人々の苦悩と苦闘の物語ってか?!

タイトルがいかにもヒトラーを中心にした雰囲気をだしてるけど、実はこのお話、元秘書の回顧録が原作で、内容的にはもっと広く語ってる。

ここで描かれてるのは、世界を震撼させた男の人間らしさと深い狂気、孤独、そして彼と直接または間接的に関わった人々の生き様なんよね!?

やりきれない話や、思わず目を覆いたくなる惨状、戦争という恐怖により踊らされる人間の弱さみたいなものが、じっくりと丁寧に語られてるんよなぁ。

作品としては、公開当時にヒトラーを美化しているのか、それともこれが真実なのか、ドイツ国内でかなり論争を呼んだらしいんやけど、これを観てると、少なくともひとりの歴史に居合わせた女性の目を通した“真実”なんかなぁって思うんよね。

それにしても、ヒトラーを演じるガンツくんのなりきりぶりは、かなりのもの!凄まじいばかりの説得力は、見応え十分で、なんや胸にずしりとくる重さなんよなぁ....!?

『レクイエム』

今日はレンタルで借りた作品のなかから、劇場未公開のものをひとつ、ご紹介♪

レクイエム / Five Minutes Of Heaven   ★★★☆☆   (2009年)

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル

出演:リーアム・ニーソン、ジェームズ・ネズビット、アナマリア・マリンカ、ポーリーヌ・ハットン、アンドレア・アーヴァイン、マーク・デイヴィソン、ケヴィン・オニール

毎日のように暴動が起こり、人々が憎しみ合い、殺しあっていたかつてのアイルランド、そんな社会に影響され、若いときに殺人を犯した男と、そんな彼に兄を殺された男が、ある対談番組により再会することになったのだが....ってな贖罪の物語?!

殺人の罪で12年間の服役をし、その後も罪の意識から逃れることができない男の苦悩と、目の前で兄を殺され、何もできなかった幼い自分に対して、母親が浴びせた非難により苦しみ続けた男の思いがぶつかり合うんよね。

33年という時間の経過がありながら、互いの胸に深く刻み込まれてしまった傷は決して癒されることはなく、そんな過去を巡るドラマは、演じるふたりの役者の技量が存分に発揮された、なかなかのデキやったかな。

高ぶる怒り、震える手、過度な演出をせずに、役者の演技で感情を語るところが、なんとも見応えがあるやんね。

もう少し最後を盛り上げて、とも思うんやけど、逆にこれぐらいの方が、よりリアリティがあるんかも?!

とっても地味な作品ながら、殺人事件の加害者と被害者の家族それぞれの苦しみ、命の重さを考えさせるドラマやったね!?

2010年7月11日 (日)

『笑う警官』

いやね、とりあえず週末は公開中の作品を紹介しようって思って、このブログを書いてたんよ。で、今週もって思ったんやけどねぇ.......?!

たまたまレンタルした作品で、久しぶりに観終わって、溢れだす言葉を抑え切れないようなのに出あってもうたんで、今日はそいつをご紹介♪

監督さんご満悦のこの作品、さてさて.....?!(苦笑)

笑う警官   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:角川春樹

出演:大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、大友康平、矢島健一、加賀丈史、中川礼二

組織の中の内部告発により、北海道警察の裏金疑惑がニュースになるなか、ひとりの女性警官が何者かに殺される事件が起こる。容疑者となった警官を巡り、彼の親友を中心に、極秘に事件の真相を調べるのだが.....ってなサスペンス・ドラマ?!

はははっ.....(笑)いやね、別にコメディで笑えるわけやなくて、あんまりなデキな作品すぎて、もう笑うしかないってね!(苦笑)

監督の角川くん曰く、“警官 vs 警察組織”という構図をスタイリッシュに描いたらしい....救いようもなく失笑!?

確かにジャズを音楽に使いながら、“無駄に”気取ってるあたりを、角川くん的には“スタイリッシュ”というらしい??

意味不明な場面のつなぎに、強引すぎて穴だらけの展開、ストーリーは完全に崩壊し、そんでもって20年前の映画かと勘違いするほど古臭い演出、ホンマに腹が痛くなるやんね。

しかも、時間に追われた捜査のはずが、ジャズの間延びした音楽が鳴ってるせいか、なんとも締りのない、グタグタな流れなんよねぇ。覚悟の捜査のはずが、まったく緊迫感なく、なぜか“小粋な時間”が過ぎてゆく、この摩訶不思議?!

せっかくの大森くんの主演作でありながら、監督さんが完全にナルシズムに浸ってもうて、役者がどうのっていうレベルやないよなぁ(苦笑)

しかも、一部、華のない女優や、無意味に暑苦しい演技をする若手くんがいたり、どっかのバラエティ番組で昔見かけたような臭い演技を見せるベテランがいたり、すべてが調子はずれな感じやったね。おそらく宮迫くんのバーターであろう、中川家の弟くんが、意外にすんなりと演技ができてると思ってしまうほどの、そんなレベルやった。

こんな作品を劇場で観てたら、間違いなく“笑えん”かったと思う?!ふたつも多いかもって悩む、そんな作品やったね(苦笑)

2010年7月10日 (土)

『イースタン・プロミス』

ヴィゴくんつながりで、今日は“おまけ”で、もうひとつご紹介♪

裏社会に生きる男を描いた作品の雰囲気が、ヴィゴくんにはまさに“はまり役”!しびれるくらい渋いんよなぁ.....!?

イースタン・プロミス / Eastern Promises   ★★★☆☆   (2007年)

監督:デヴィッド・クローネンバーグ

出演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、イエジー・スコリモフスキー、アーミン・ミュラー・スタール、シニード・キューザック、サラ=ジャンヌ・ラブロッセ

赤ん坊を産んで死んだロシア人の少女、その最後に立ち会った、看護婦は、彼女の残した日記を手掛かりに、ロシア料理のレストランに行くが...ってな、バイオレンス・サスペンス?!

のっけから痛々しいシーンで始まる物語は、赤ん坊のために少女について知ろうとする女と、ロンドンの街で暮らすロシア・マフィアとの接点を、時折暴力的な映像を交えながら、緊張感をもって描いてるんやね。

何といっても、ヴィゴくんのマフィアっぷりが、渋くて、かつ凄みがあってエエんよ!冷酷さと内に秘めた優しさを垣間見せながら、タバコを燻らせる姿が、たまらんくらい様になってたね。

話のオチは、早い段階である程度読めてまうあたりは、少々ありきたりなんかなぁと思いつつも、奇才クローネンバーグ監督らしい、独特の語り口、個性的な映像を楽しめるという意味では、なかなかのデキやと思うんよね。まぁ、かなりエグイ描写もあるんで、ひとによっては引いてまうかもしれんけど...?!(苦笑)

『ザ・ロード』

今日は公開中の作品から、ちょっと渋めのをひとつ、ご紹介♪

原作は、コーエン兄弟にアカデミー賞をもたらした『ノーカントリー』と同じコーマック・マッカーシーって作家さん。なんて言いつつ、原作は読んでないんで、もうひとつピンとこないんやけどね(笑)

そんでもって主演は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズですっかりブレイクしたヴィゴ・モーテンセン!その渋めのルックスと声で、女性のハートを鷲づかみしてる....らしい?!髪の量は真似できんまでも、その雰囲気くらいはあやかりたい、なんて思うんやけどね(苦笑)

こんな軽い調子で紹介するような作品やないような気はするんやけど......?!

ザ・ロード / The Road   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジョン・ヒルコート

出演:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロン、モリー・パーカー、ギャレット・ディラハント、マイケル・ケネス・ウィリアムズ

文明が崩壊した終末の世の中で、荒涼としたアメリカ大陸を、ただ南を目指して歩き続ける父と息子を描いたドラマ?!

植物は枯れ果て、他に生きている動物も見当たらない、そんな絶望的な世界で、必死に飢えに耐え、無法者から身を守り、生きようとする親子のサバイバル・ドラマなんよね。

とにかく終始、重苦しい雰囲気で話が展開していく。一体、何が起こったのか、どういう状況なのか、彼らがどういう人物なのか、登場人物の名前すら語られない、そんな極限まで情報をそぎ落とし、ひたすら親子のもがき苦しむ様子をクローズ・アップする演出に、分かりづらさと多少の戸惑いもあるんやけど、こうすることでより人間関係を描こうとしてるんやろね。

父親の息子に対する無償の愛、どんなことがあっても守ろうとする気持ち、そして荒みきった世の中にあっても、子供の持つ素直な感情の大切さ、そんなものが伝わってくるんよなぁ。

役者陣では、主役の父親を演じるヴィゴくんの枯れ具合が、なんやとってもリアルで、ちょっと怖かったりするんやけど....(苦笑)あと、脇役で存在感を示すデュヴァルおじさんも、毎度ながら味わい深いんよなぁ?!

わずかに希望を感じつつも、比較的一本調子にずっしりと重たいドラマは、きっと好みが別れると思いつつ、ひとつひとつのセリフを噛みしめると、なんとなく良さがあったりしてね!?

奇抜な設定を使いながらも、そのテーマは、意外なほど普遍的なんかもなぁ。

2010年7月 9日 (金)

『僕の彼女はサイボーグ』

ドラマ『JIN -仁-』の続編も決まり、まだ先の話とはいえ、楽しみやんね!主演のふたりの熱愛報道なんかもあったりで、どこまでホンマかは知らんけど、来年の春はさらに盛り上がるかな?!

このドラマですっかり役者としてのイメージが変わった綾瀬くん、昨年の11月の「プチ“綾瀬はるか”祭り」では、ドラマの最中ってこともあってか、おかげさまで結構アクセスが増えて、このブログ的にも“数字の取れる女優”ってことで、感謝してたりして!(笑)

そんなこんなで、最近は某生命保険会社のCMで“ビミョー”なチアリーディング姿を見せてくれてて、ますます気になる(?)彼女の主演作を、今日はご紹介♪

僕の彼女はサイボーグ   ★★★☆☆   (2008年)

監督:クァク・ジェヨン

出演:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、鈴之助、田口浩正、小日向文世、竹中直人、吉行和子、遠藤憲一、吉高由里子、佐藤めぐみ、斉藤 歩

1年前の誕生日に偶然出会った女の子のことが忘れられない、そんな寂しい大学生の前に、1年後の同じ日に、そっくりな彼女が現れたのだが、それは未来の自分が送りこんだサイボーグだった....ってな、恋愛ファンタジー?!

心の通わない相手と分かっていながら、そばにいる彼女に次第に恋をする.....なんや、独り身の男の哀愁が漂ってまんなぁ....?!でも、ちょっと分かる....??(苦笑)

注目の主演の綾瀬くんは、もともとシャープな(?)顔立ちなだけに、少し無表情な演技もあってか、意外とサイボーグやってことに違和感はなかったね。

話としては、途中、ノスタルジックなエピソードを挟んだりしながら、あの手この手で盛り上げようとするんやけど、ボチボチの域を出んかったなぁ.....。

タイムトラベルものは、どうしても設定自体にどこかしらムリが生じてまうために、ツッコミたくなってまうんよね。そんな作りの甘さが、ちょっと....。

細かいことを気にせず、恋愛ドラマとして楽しめばエエんやろうけど、中途半端にSFやらアクションやら、コメディが混ざると、どうにもまとまらないってね?!(苦笑)

2010年7月 8日 (木)

『アザー・ファイナル』

いよいよ決勝のカードも決まり、約1ヶ月にわたり繰り広げられてきたW杯の戦いも、フィナーレやねぇ。これほど素晴らしいゲームを、また4年後にならんと観れないかと思うと、ちょっと寂しいよなぁ?!

そんな最後の試合への興奮と寂しさの入り交じった気持ちを胸に、今日はワールド・カップの決勝にちなんだドキュメンタリー映画をご紹介♪決勝といっても、こちらは“ボトム”なんやけどねぇ....(笑)

アザー・ファイナル / The Other Final: BHUTAN V.S. MONTSERRAT   ★★★☆☆   (2002年)

監督:ヨハン・クレイマー

出演:ディネッシュ・チェトリ、ポール・モリス、ワンゲイ・ドルジ、オットリー・ラボーデ

2002年の日韓共催でのワールド・カップで世界が盛り上がっているとき、その決勝と時を同じくして行われた、もうひとつの“決勝”を描くドキュメンタリー?!

FIFA加盟国203カ国の中で、ランキング202位のブータンと203位のモントセラト、そんな両国が最下位の地位を争い、ブータンで“決勝”を戦うってね!

アジアの小国とカリブの小さな島国、世界がまったく気にしないような一戦には、試合での勝ち負けなど関係のない、スポーツの素晴らしさが溢れてるんよなぁ。

“世界最弱”という不名誉を争うんやなくて、ともにフットボールを愛するもの同士が、純粋な気持ちでゲームを戦い、そんでもってお互いを称え合う、そんな瞬間は、まばゆいスポットライトの下で行われるワールド杯の決勝に負けないくらい、美しいってね!?

技術レベルに違いはあっても、一つのボールに夢を描く気持ちは、1位も最下位も全く変わらんのよなぁ。清々しい気持ちにさせてくれる、そんな作品やった。

2010年7月 7日 (水)

『ケビン・コスナー チョイス!』

タイトルに役者の名前が入る時点で、なんやB級感が漂うやんなぁ....(苦笑)コスナーくんと言えば、かつては売れっ子の俳優やったのに、最近はサッパリやんね。それが広くなった額のせいやとは思いたくないんやけど.....?!

てなわけで、今日も選挙がらみの作品をひとつご紹介♪その1票が未来を決める.....ってか!(笑)

ケビン・コスナー チョイス! / Swing Vote   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ジョシュア・マイケル・スターン

出演:ケヴィン・コスナー、マデリン・キャロル、ケルシー・グラマー、デニス・ホッパー、ポーラ・パットン、スタンリー・トゥッチ、ネイサン・レイン、ジョージ・ロペス

飲んだくれの駄目オヤジと、しっかり者の娘、ニューメキシコ州の片田舎で暮らす父娘だったが、大統領選挙で無関心な父に代わって、こっそり娘が投票しようとしたことで、その1票がアメリカの次期大統領を決めることに.....ってなコメディタッチのドラマ?!

約束も守らない、そんなアル中ぎみのだらしのない父親に失望しつつも心配する娘、どこか人生を諦め、適当に日々を過ごす男、そんな親子が世界の命運を握るってね?!

選挙に勝つために、票を持つ男の気を惹こうと、あの手この手で口説く候補者、信条も政策も関係なくってのは、確かに実際の政治家をデフォルメしてて、かなり当たってるかも(苦笑)

話としては、1票の重さを伝え、政治に無関心でおったらアカンというメッセージは悪くないんやけど、あまりにも非現実的な設定やと、すべてが都合よすぎて、オイオイってツッコミたくなるやんね!?

落ちぶれ具合が結構リアルなコスナーくんを中心に、先日亡くなったデニス・ホッパーをはじめ、脇も悪くない役者がそろってるんやけど、ゆる過ぎる展開に、どうしてもイマイチ乗り切らんかったかなぁ....。

たった1票で何も変わらないと思わず、大事な投票権、ムダにせずに行使せんとね!

2010年7月 6日 (火)

『選挙』

今週末は参議院選挙やねぇ。ここ最近の民主党の失政とゴタゴタで、おそらく投票率は下がってまうんやろうなぁって思うんやけど、選挙ってのは、国民ひとりひとりがこの国の政治に対して意思表示できる唯一の手段なわけで、投票権を持ってるひとは、それをムダにせずに、是非とも行使して欲しいなぁって思うんよなぁ!?

確かに政治への失望は分かるんやけど、無関心でいることで、何も未来は変えられへんからね。今のこの国の現状があるのも、これまで何十年にもわたって政治的に無関心を装い、投票率が50%にも満たない選挙で国が運営されてもうてるっていう事実があるわけやし、その意味では、国民ひとりひとりの責任でもあるんよね。

まぁ、難しい話はホドホドにして、そんな選挙に興味が持てる(?)、そんなドキュメンタリー作品を今日はご紹介♪

選挙   ★★★☆☆   (2006年)

監督:想田和弘

出演:山内和彦、山内さゆり、小泉純一郎、川口より子、持田文男、山際大志郎

神奈川県の川崎市で行われた市議会議員の補欠選挙、自民党の公募で出馬することとなった、ひとりの素人候補の奮闘を描いたドキュメンタリー。

一般人にはうかがい知れない選挙の裏側を描くという意味では、なかなか興味深い内容の作品やったね。

支援者や党内のしがらみ、人間関係など、慣れない環境のなかで苦労する候補者の山内さんの姿が、とっても印象的やった!?

その“人の良さ”がにじみ出るところが、“主役”となるだけのキャラクターとして、味わい深いものがあったかな(笑)

まったく縁もゆかりもない場所での“ドブ板”選挙、ベテラン議員や秘書、党の関係者から様々な“指導”を受けながら、必死になって頑張る姿は、少し応援したくもなるかも?!

しかし、幼稚園の運動会やお祭りが政治の舞台になってるって現実が、なんやこの国の政治レベルを物語ってるようで、寂しい限りやよなぁ.....(苦笑)政治家以上に国民の意識を変えることが、まずは必要なんかもね!?

2010年7月 5日 (月)

『ボビーZ』

というわけで、将来が心配(?)なウォーカーくんの主演作を、もうひとつ“おまけ”でご紹介♪

ボビーZ / The Death And Life Of Bobby Z   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジョン・ハーツフェルド

出演:ポール・ウォーカー、ローレンス・フィッシュバーン、オリヴィア・ワイルド、ジェイソン・フレミング、キース・キャラダイン

どうにもツキに見放されたチンピラが、FBIに協力して、自分に似ている大物麻薬王になりすますことに...ってな、アクション映画?!

若いポールくんの魅力を前面に出して、悪党相手に主人公が大暴れ...ってほどの勢いは、残念ながらなかったなぁ(苦笑)

どちらかと言えば、アクションにコメディの要素を混ぜた感じで、それほどデキは悪くないんやけど、思った以上に地味な雰囲気の作品やったね。まぁ、コメディと言いながらも、それほど笑えるネタはなかったんやけど....。

大どんでん返しを狙った後半も、これまたどこかで観たような、ちょっとB級なテイストが漂っとったのが頂けなかったよなぁ。

それほど退屈はしないものの、強調するほどのワクワク感もなく、捉えどころのない、ボチボチな作品....そんな感じやろか?!(苦笑)

『L project』

今日は、劇場未公開のとってもB級なサスペンスものをひとつ♪

主演のポール・ウォーカーと言えば、『ワイルド・スピード』のシリーズでおなじみのとおり、ちょっとヤンチャな若手のイケメン俳優ってなイメージやったんやけど、そんな彼のキャリアも裏街道まっしぐらってな感じで、ちょっと心配やよなぁ.....(苦笑)

L project / The Lazarus Project   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ジョン・パトリック・グレン

出演:ポール・ウォーカー、パイパー・ペラーボ、ブルックリン・プルー、ボブ・ガントン、ランベール・ウィルソン、リンダ・カーデリーニ、トニー・カラン、マルコム・グッドウィン

保釈期間が終了し、妻と娘のために真面目に働いていた男は、過去の犯罪歴のために職を失い、そんな時に再会した弟のために、強盗を働くのだが....ってなサスペンスもの?!

ポールくんとパイパー嬢が、こんな未公開作品で共演してるんや....ってことがまず驚きで、思わず感心してもうたよ?!(苦笑)

肝心のストーリーはというと、犯罪を犯し、死刑となったはずが、目覚めると別の場所にいて、そこは何かが不自然で....って、ドキドキの展開が待ってるんかと思いきや、何やどこかで観たことがあるような話で....しかも、ちょっとショボかったりして(苦笑)

驚くような真相があるでぇ~って、必死に煽るわりに、結末が想定内で終わってまうと、拍子抜けしてまうやんね?!

配給の角川さんも、“L”の一文字にして謎を演出しようとしたんやろうけど、原題の“ラザロ”に意味が込められてるだけに、どうやろねぇ....まぁ、キリスト教徒やないとピンとこないという点では、確かにムダなんかもしれんけど...?!

2010年7月 4日 (日)

『シーサイドモーテル』

今日は、公開中の作品のなかから、邦画をひとつご紹介♪

思いっきり笑えるようなコメディを....と思ったんやけどなぁ.....?!

シーサイドモーテル   ★★★☆☆   (2010年)

監督:守屋健太郎

出演:生田斗真、麻生久美子、山田孝之、玉山鉄二、成海璃子、古田新太、温水洋一、小島 聖、池田鉄洋、柄本時生、山崎真実

スキンクリームの訪問販売をするセールスマンと、部屋を間違えてやって来たコールガール、ヤクザに追われるギャンブラーとその若い彼女、そして借金を取り立てる幼なじみのヤクザと拷問師、EDの克服のために妻に内緒でコールガールを呼ぶスーパーの社長、やっとの思いでキャバ嬢を旅行に連れ出し、鼻息の荒い男、山奥にあるボロボロのモーテルに集ったワケありな人たちの人間模様を描いたコメディ?!

出演者の顔ぶれは悪くないし、そこそこ期待したんやけどねぇ.....ふぅぅ....(ため息)

4つの部屋でそれぞれに繰り広げられる、ちょっと“イタい”お話、まぁ、それなりには楽しめるんやけど、何となくテンポがなくて、乗り切らんのよなぁ?!

例えば、山田くんと玉山くんの“対決”は、スリリングで、ちょっとワクワクしたし、そこに“愛嬌のあるハゲ”の温水くんが絶妙の間を作り出すまでは良かったんやけど、そこに毎度ながら、ロクにセリフも言えない2世俳優が絡むと、一気に冷めてまう。

麻生くんの小悪魔な雰囲気は悪くないんやけど、テレビと同じノリでキザな演技で勘違いしてるイケメンくんが出しゃばるとなぁ.....って、この部分はハゲの妬みか?!(笑)

まぁ、周りを見渡すと若い女性の観客が多かっただけに、その意味で、パンツ一丁で頑張る彼の演技は、製作の意図としては間違ってないんかもしれんけど、作品としてはなぁ.....ねぇ?!(苦笑)

2010年7月 3日 (土)

『ラスト・ソング』

ニコラス・スパークって、アメリカの作家さんなんやけど、以前に恋愛映画でおススメした『きみに読む物語』の原作を書いたひとなんよね。その時は、映画で感動して、その後、原作を読んで更に感動して、二度おいしかったんよなぁ。

そんなこんなで、また彼の小説が映画化されたって言うんで、ちょっと期待してたんやけど....?!

ラスト・ソング / The Last Song   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジュリー・アン・ロビンソン

出演:マイリー・サイラス、リアム・ヘムズワース、ボビー・コールマン、ケリー・プレストン、グレッグ・キニア

離婚して、海辺の家でひとり暮らしをしている父の元で、ひと夏を過ごすことになった姉弟、高校を卒業したばかりの娘は、家族を捨てた父を許すことができず、反発するが、地元の青年と恋に落ち、徐々に気持ちに変化が生まれるのだが....ってな、家族のお話?!

ベストセラー作家のニコラスくんが、今回は自ら脚本まで手がけたとあっては、そら、ちょっと期待するやんか。

今回は原作は読んでないんで、どこまで小説の雰囲気が作品で表現されてるんかは、正直よう分からんのやけど、察するに、離れていても子供を想う父親の気持ちや、そんな親の愛情に素直に向き合えない多感な10代の娘の心情を絡め、家族の絆を問いかける、そんな感動のドラマが.....のはずやったんやろね?!

確かに、話のネタとしては、悪くない感じは随所に見られるんやけど、ディズニー製作で、主演がディズニーお抱えのアイドル、ハンナ嬢って時点で、どうやら終わってもうたみたい(苦笑)

硬軟織り交ぜて熱演する、父親役のグレッグくんの演技に付いていくような役者が他になく、完全に浮いてしまったことで、残念なことに、どこをどう見てもアイドル映画のノリになってもうてるんよなぁ。

てなわけで、作品の印象は?って聞かれたら、う~ん......若いカップルが所構わず、やたらとキスしてる映画.....ってな返事しかできへんよ?!何やシラけてもうたね....(苦笑)

2010年7月 2日 (金)

『椿三十郎』

もうひとつ“おまけ”でご紹介♪

“黒澤映画”のリメイクに挑戦するあたりは、なかなかの意欲作と言えるんやけど、あえて時代劇を選んだところに、“青島”のイメージを拭いたいという、必死さが窺えるね。まぁ、ちょっと残念な感じやったけど.....(苦笑)

椿三十郎   ★★☆☆☆   (2007年)

監督:森田芳光

出演:織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、鈴木 杏、佐々木蔵之介、風間杜夫、西岡徳馬、小林稔侍、中村玉緒

藩の汚職を暴こうと決起した若侍たち、そんな一派にひょんなことから加わることとなったひとりの浪人侍、果たして正義は勝つのか...ってな、黒澤映画のリメイク。

いやぁ...これってコメディ映画やったんかなぁ??(苦笑)オリジナルを知らないだけに、これでいいのか、とっても不安な気分にさせられる?!

とりあえず、どこに違和感があるかといえば、重厚な効果音に対して、役者の演技の軽いこと!

とても時代劇とは思えない、ふわふわと浮いたセリフまわしに、目ん玉が飛び出るくらい“びっくり”してもうた(苦笑)

若い俳優もひどければ、ベテラン陣もどうしたもんかねぇ??唯一、佐々木くんの演技と役柄が楽しめたかなぁ。ふぅ...とっても微妙な作品やった.....(苦笑)

『県庁の星』

いよいよ明日から『踊る大捜査線』の新作の公開やねぇ!(笑)TVシリーズですっかりツボにハマってもうて、以来、映画も欠かさず観てきただけに、とっても楽しみ。

まぁ、和久さんこと、いかりや長介さんが亡くなってもうて、重要なキャラやっただけに、その点で少し不安はあるんやけど、でも、やっぱり期待してまうやんね。

そんな最新作の感想は、おいおい書くとして、今日は主演の織田くんの“青島”以外の別の作品をご紹介♪

県庁の星   ★★★☆☆   (2006年)

監督:西谷 弘

出演:織田裕二、柴咲コウ、石坂浩二、奥貫 薫、佐々木蔵之介、益岡 徹、ベンガル、井川比佐志、酒井和歌子、紺野まひる

県庁で働くエリート官僚の主人公は、民間を活用するという自分の計画したプロジェクトのために、地元のスーパーで半年間の人事交流をすることに。慣れないサービス業に、周囲の反感、そしてついにプロジェクトからも外され...どうするエリート役人ってね!?

強烈な役所のエゴを前面に出しつつ、スーパーという狭い世界の中で、個性的な登場人物を活かしながら、改革の重要性を説く、そんなドラマのなかで悪戦苦闘する主人公の“暑苦しさ”が、ちょうど織田くんにはまってるんよなぁ(笑)

話の流れに特に意外性はなく、すべてが予定調和的な展開の中で進みながらも、エリート人生から転落し、そんでもって“どん底”から這い上がり、友情や仲間意識、そして静かに燃える情熱をたぎらせる男の姿...やっぱ熱くなってまうやんねぇ!?(笑)

いい具合にユーモアを交えながら、日本的な地方自治の問題点を指摘する、こんな作品を、お役人さんたちにも観てもらいたいね。結果は...前向きに検討します...ってか?!(苦笑)

2010年7月 1日 (木)

『リトル・ストライカー』

いよいよW杯もベスト8が出揃い、世界の頂点を目指す戦いも佳境に入ってきたね。

鮮やかな緑のピッチ上で繰り広げられる、ひとつのボールをめぐる真剣勝負、このシンプルなスポーツが子供から大人まで、人々を熱くする、そんなフットボールの素晴らしさを実感できるよなぁ!?

てなわけで、今日の作品は、劇場未公開の作品ながら、爽やかな感動を与えてくれる一本をご紹介♪

リトル・ストライカー / There's Only One Jimmy Grimble   ★★★★   (2000年)

監督:ジョン・ヘイ

出演:ルイス・マッケンジー、ロバート・カーライル、ジーナ・マッキー、レイ・ウィンストン、ベン・ミラー

サッカーは上手いのに、あがり症で人前では思い通りにプレーができず、いじめを受けてた少年が、ある日見知らぬ老婆からボロボロの古いサッカーシューズをもらい、それを試合で履いて活躍する....ってなスポーツドラマ?!

イギリス映画らしく、彼らのフットボールへの熱い気持ち、このスポーツへの愛情が一杯詰まった内容なんよなぁ。

このお話に込められたメッセージ、それはどんな困難に対しても、努力し、勇気をもって立ち向かう、フットボールに限らず、ある意味、普遍的なものなんやけどね!?

母子家庭に育ち、学校での“いじめ”といった辛い日々のなかで、夢を持って、逞しく成長する少年の姿は、そんな前向きなメッセージを伴って、ごっつい爽やかで、微笑ましいってね!?

とっても小粒な作りの作品ながら、少年の頑張りに心躍らせつつ、気付いたら自然と笑みのこぼれる、そんな作品には、スポーツの素晴らしさが描かれてるんよなぁ?!

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