« 『今度は愛妻家』 | トップページ | 『そして、ひと粒のひかり』 »

2010年7月24日 (土)

『闇の列車、光りの旅』

この“幸せボケ”した国に生きてると、世界の片隅で、何が起こってるのかなんて、よう分からんばかりか、いつのまにか無関心になってもうてる気がする。

過酷な試練に耐えながら、必死に生きてる人々がこの地球には大勢いる、そんなことに時として気づかせてくれるのが、映画やったりするんよね。

てなことで、公開中の作品から、アメリカを目指す南米の人々を追ったドラマをひとつ、ご紹介♪

闇の列車、光りの旅 / Sin Nombre   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ

出演:エドガル・フローレス、パウリナ・ガイタン、クリスティアン・フェレール、テノッチ・ウエルタ・メヒア、ディアナ・ガルシア、ルイス・フェルナンド・ペーニャ、エクトル・ヒメネス、ヘラルド・タラセナ

強制送還され、ホンジュラスに戻ってきた父親と一緒に、アメリカへの密入国を試みる少女、メキシコのギャング団の一員で、忠誠のためなら人殺しも厭わない青年、そんな若いふたりは、ある事件がきっかけで巡り合い、やがて一緒に国境を目指すことになるのだが.....ってな、ちょいとビターなお話?!

地道に暮らそうとしても貧困でままならず、悪に手を染めても、それも容易な道にあらず、そんな貧しい中南米の過酷な現実が、この作品には描かれてるんよね。

そんな中で、新天地を目指し、未来を思い描いて進む少女と、明日のことも分からず、投げやりな日々を過ごす少年という、対照的なふたりの若者が、旅をしながら、少しずつ変わっていく様子を映し出してるんよなぁ。

基本的には、ロードムービーの形式を取りながらも、ギャングの掟や若い男女の淡い恋心、父と娘の関係といったドラマが織り込まれてるところが、なかなか深いんよね!?

この監督さんにとって、これが初の長編作品なら、出てる役者も無名ばかり、過度な演出をすることなく、うまく全体のテンションを保ちながら、良くまとまってる感じやった。

まぁ、甘いというよりは、かなりピリ辛な話だけに、能天気に感動するというよりも、現実の重たさがズシりとくるんやけど、いろいろと感じるものもあり、なかなか悪くない作品やったかな?!

« 『今度は愛妻家』 | トップページ | 『そして、ひと粒のひかり』 »

映画」カテゴリの記事