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2010年9月

2010年9月30日 (木)

『アメリ』

今週ご紹介するお気に入り作品は......って、メジャーすぎて今更な感じやけど、フランスの奇才ジャン=ピエール・ジュネ監督のラブ・ファンタジーをね!?

この監督の作品を初めて観たのは、『デリカテッセン』っていう、ちょいとダークなやつやったっけ。かなりグロテスクな映像のなかに、どこか人目を引く、不思議な魅力があったんよね。

そんな監督さんは、初期の作品がハリウッドでも認められ、アメリカに渡って、あろうことか『エイリアン』シリーズの監督をやったんやけど、どうやらトラウマになったらしく、自国に戻って休養を経て作ったのが、この作品やったんやって。

初期の作品を知る者からすると、ここまで“乙女チック”なものが撮れるとは、かなり驚きやったんやけど、でも、ほんまに“ラブリー”な映画なんよね!?

てなわけで、知らないひとは、是非お試しを♪

アメリ / Amelie   ★★★★★   (2001年)

監督:ジャン=ピエール・ジュネ

出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥブーズ、イザベル・ナンティ、ドミニク・ピノン、リュファス

医者だった父親が、娘の心臓に欠陥があると思いこんだがために、子供の頃から家にこもり、友だちも作れず、空想の世界で独り遊んでいた女の子が、やがて成長して恋をする..........ってなフレンチな恋のお話?!

人間関係がうまく築けない、ちょっと内気な女の子が、あるきっかけから、人のために何かをすることを覚え、いろいろとお節介を焼きながら、街で出会った青年に恋をする、そんな物語は、パリの日常を切り取りながらも、それをうまく魅力的な世界として描いてるんよなぁ。

ジュネ監督のすばらしいところは、何といっても映像やろね。とってもカラフルで、印象的な色使いをしつつ、そこにイマジネーションを加えて、ごっついファンタジックに表現するんよね!?さながら“映像の玉手箱”ってなとこやろか?!フタを開ければ、そこには色鮮やかな、眩しい世界が.....ね!?(笑)

そんな監督の描く世界のなかで、ちょっと変わり者の主人公を、オドレイ嬢がキュートに演じてるんよなぁ。そんでもって、彼女のまわりの個性的なキャラが話しにうまく絡み、素敵なドラマが展開して、そりゃもう、ワンダフルなわけなんよ!

軽やかな音楽に乗って繰り広げられる、ちょっと不器用で、それでいて微笑ましい恋のお話に、心地よい優しさを感じつつ、くるりと丸いオドレイの瞳に恋をする.....エエもんよなぁ....なんて♪(笑)

2010年9月29日 (水)

『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』

というわけで、続けて3作目の感想をご紹介♪

この作品、小説がバカ売れしたこともあってか、さっそくハリウッドでのリメイクが決定したんよね。

リスベット役は、いろいろと有名どころから無名なひとまで、誰がやるか話題になってたんやけど、結局は若手の女優さんに決ったらしい。

でもって、相手役のミカエルくんの役を、なんと007のダニエル・クレイグがやることになったんやって。

ハリウッドでリメイクされると、結局はオリジナルの良さが消されて、平凡なデキになってまうことが多いだけに、配役を聞いて、さらに不安になってもうたよ(苦笑)

まぁ、それは置いといて、とりあえずは感想を.....?!

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 / Luftslottet Som Sprangdes   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ダニエル・アルフレッドソン

出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、アニカ・ハリン、レナ・エンドレ、アンデシュ・アルボム・ローゼンダール、ハンス・アルフレッドソン、ヤコブ・エリクソン、ミカエル・スプレイツ、ゲオルギー・ステイコフ

前作で頭に銃弾を受けた主人公のリスベットは病院で一命をとりとめたが、彼女の父の存在を隠蔽してきた国家組織が、その存在を社会から取り除くため、暗躍するのだが.....ってな、シリーズ最終章!?

リスベットの敵は父親から、強力な闇の国家権力へ、そしてミカエルくんを始めとする彼女の無実を信じる者たちが真相を突き止めようと奮闘するんやねぇ。

う~ん、原作を読んでから映画を観ると、やっぱり物足りんのですよ.....。2時間半をかけても、原作の半分も語れてない内容に、なんや歯がゆさばかりが残ってもうてね。結局、2作目で省いた部分から、更に3作目は内容が省かれてもうて、なんやろなぁ....ってね(苦笑)

複雑に絡み合う人間関係や権力構造、そんな“おもしろみ”を削ぎ落としてもうた結果、どうしても話しに深みがなくなってもうてねぇ.....。まぁ、登場人物も多いし、しゃぁないんやろうけどね?!

しかし、これがハリウッドでリメイクされると、もっとアカンようになてまうんやろうと思うと、原作がすばらしいだけに、無念やなぁ.....なんて、作られる前から心配になってきた。

ところで、どうでもエエんやけど、この邦題、どないなんやろね?!おそらく小説の訳もそうなんやろうけど、“狂卓”って、一体どういう意味なんやろね??スウェーデン語のタイトルがそうなってるんやろか?

少なくとも英語のタイトルからはかけ離れてるし、原作で描かれてたリスベットの昏睡状態の長さに比べると、映画で眠ってるのは、ほんと一瞬なんやけど......(苦笑)

『ミレニアム2 火と戯れる女』

今日は、公開中の作品のなかから、今年の1月に公開された『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の続編2作をご紹介♪

このシリーズ、世界中でベストセラーになってる小説を映画化したものなんやけど、実は1作目を観て、妙に話が気になって、その後、2作目と3作目は本を買って、読んでもうたんよね。

別に書評を書くところやないんで、詳しくは書かかんけど、この原作、相当におもろい!?なんや、夢中になって読んでもうたんよ。複雑に絡み合う人間関係や謎解き、作者がすでに亡くなってもうてて、更なる続編がないってのが残念やと思ってまうほどのよくできた話なんよね。

そんなこんなで、本の中の世界がどれだけ映像化されてるか、かなり期待して鼻息を荒くしてたんやけど.....。

ミレニアム2 火と戯れる女 / Flickan Som Lekte Med Elden   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ダニエル・アルフレッドソン

出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、アニカ・ハリン、ペール・オスカルソン、レナ・エンドレ、ペーター・アンデション、ヤコブ・エリクソン、ソフィア・レダルプ、ヤスミン・ガルビ、ヨハン・キレン、ターニャ・ロレンツォン、ゲオルギー・ステイコフ

雑誌ミレニアムは、人身売買と少女売春をする組織に関するネタを入手し、その実態を暴く記事の準備を進めていたが、そんな時に中心となっていたジャーナリストとその彼女が殺されることに。現場に残された銃からは、ある指紋が.....ってな、天才ハッカーのリズベットとジャーナリストのミカエルが事件の謎を追う、サスペンス・ドラマのシリーズ第2弾!?

今回は犯人に仕立てられたリズベットと彼女の無実を証明しようと奔走するミカエルの活躍を描くんやね。

事件の裏側に隠された秘密、そんでもって知られざる過去が....ってなことで、グイグイと盛り上がるでぇ.....と思ったら、う~ん、何やろなぁ(苦笑)

今回は原作を先に読んでもうたのがイカンかったんか、それとも監督が交代してもうたのが影響したのか、ちょっと肩透かしをくらった気分やね。

あれだけの傑作を映像化するというのは、確かに至難のワザなんやろうけど、それでも、物足りんのですよ。

主役のふたりの微妙な感情、捜査する側の人間関係や真実を突き止めようとする側のドラマ、もっと濃くてスリリングな内容にできたんと違うかなぁって思うんよね。

今回も北欧らしいダークな雰囲気は出てるんやけど、いかんせん、話の流れやメリハリが悪いために、ちょっと退屈してもうて.....(苦笑)とりあえずは、もう一息なところは次の3作目に期待するとして.....って思ったんやけど.....ね!?

2010年9月28日 (火)

『手のひらの幸せ』

先日、めずらしくNHKの「のど自慢」を見てたら、ゲストに布施 明が出てたんよね。そんでもって、いつも通り素人の歌が終わり、最後に歌を歌ってたんやけど、その情感たっぷりの曲を聞きながら、彼が原作を描いたっていう映画があったなぁ、なんて思い出して、レンタルしてみたわけなんよ。

正確には童話らしいんやけど、そんな感動の物語に最後にその曲が流れ......って思ったら......?!(苦笑)

手のひらの幸せ   ★★★☆☆   (2009年)

監督:加藤雄大

出演:浅利陽介、河合龍之介、村田雄浩、生稲晃子、六平直政、永島敏之、菜葉菜、夏生さち、角替和枝、西田敏之、仲間由紀恵、水元秀二郎

母親を早くに亡くし、父親は出稼ぎに行ったきり戻らず、育ててくれた祖父が亡くなり、施設に入った幼い兄弟。やがて弟は養子になり、月日は流れ.....ってな、兄弟の愛情と絆を描いた作品?!

いつも弟のことを想いながら、東京で大工見習いをする兄、養父母と新潟で暮らす高校3年の弟は、兄の願いを受けて大学を受験することに、そんな離れて暮らす兄弟の様子を、幼い頃の思い出と一緒に描くんやね。

感動のドラマで泣かせてもらおうと思ったら......なんとリズムの悪い作品なんやろね(苦笑)

そこら中で間延びしてもうて、辛いのなんのって....。話の構成が悪く、まったく入り込めんかったよ。

う~ん、って唸りながら、そうやって画面の前で取り残されてる所で、必死に“くさい”演出で盛り上げようとされると、余計に引いてまうんよなぁ(苦笑)

子供の演技を引き出すのは、確かに難しいんやけど、この演出はちょっとね?!

せめて最後は原作者の布施くんの歌で締めるのかと思いきや......なんやそれってな?!(苦笑)なんや、とっても期待はずれやったねぇ......。

2010年9月27日 (月)

『雑魚』

今日は、未公開作品をひとつご紹介♪

この映画、スペインで作られたマフィアものなんやけど、同じラテン系でもイタリアならマフィアのメッカって感じやけど、スペインはそういうイメージってないやんね。なんや陽気に踊りながら、酒飲んで騒いでそうで、怖さがなかったりして(笑)

まぁ、どこにでも“悪人”はいるってことで、そんな作品の感想は.....?!

雑魚 / Agallas   ★★★☆☆   (2009年)

監督:アンドレス・ルケ・ペレス、サムエル・マルティン・マテオス

出演:ウーゴ・シルバ、カルロス・ゴメス、カルロス・サンテ、ルーラ・ブランコ、セルソ・ブガーリョ、ヨイマ・バルデス

刑務所から出たばかりの男は、リッチな暮らしを夢みて、偶然通りかかった街で知った“組織”に取り入り、裏稼業で稼ごうと企てるのだが.....ってな、スペインの犯罪ドラマ。

目的のためなら手段を選ばない、そんな野心家のチンピラが、次第に後戻りできない裏社会の闇に落ちていくってね?!

ギラギラした目を光らせ、それでいて、どこか抜けてるような男、そんな主人公を演じるウーゴくんの存在感は、なかなかのものやったね。

全体の雰囲気は、ハードボイルドと言うには、少し緊迫感がないんやけど、それでも話しにヒネリがあって、飽きさせない内容にはなってたんと違うかな?!

意外性を狙ったんやろうけど、ちょっと中途半端な終わり方が残念やったね。

2010年9月26日 (日)

『悪人』

公開前に開催されてたカナダのモントリオール映画祭で、見事に主演女優賞を受賞したってんで、話題になってる作品を、今日はご紹介♪

深津くんって、踊る大捜査線シリーズやTVドラマのイメージが強くて、映画女優としては、あまり注目されてないところがあると思うんよね。個人的には嫌いな役者やないだけに、今回の賞は良かったんと違うかな。

そんな彼女が頑張った作品の感想は......?!

悪人   ★★★☆☆   (2010年)

監督:李相日

出演:妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、柄本 明、樹木希林、宮崎美子、光石 研、塩見三省、池内万作、余 貴美子、井川比佐志、松尾スズキ、永山絢斗

幼い頃に母親に捨てられ、以来、祖父母に育てられた青年は、孤独を紛らすため、出会い系サイトで知り合った女性と会うが、殺してしまうことに。そんな時に、以前に同じようにメールしていた女性から連絡があり、ふたりは会うことになるが.....ってな、ひとつの殺人事件をきっかけに交錯する人間模様を描いたドラマ?!

罪を犯してしまった男、そんな男を愛し、求める女、寂しい心が引き寄せあい、強く結びつくんよなぁ。

平凡で、普通な日々を送りながら、激しい愛に身を落とす、そんな役柄を演じた深津くんは、確かに熱演やったし、モントリオールで主演女優賞を獲ったのも納得やったかな。

それ以外でも、脇を押さえる樹木くんと柄本くんの両ベテランの演技が迫力なんよねぇ。体全体で感情を表現するあたりが、もう圧巻!?

若手では、注目の満島くんがいい感じの汚れ役を演じとったかな。彼女、どんどんいい役者になっていく、そんな感じやなぁ。

“悪人”というタイトルでありながら、善と悪の境目や、人と人とのつながり、親の子供に対する気持ち、いろいろ考えさせられるもんやね。

作品としては、まぁ、悪くはないんやけど、ちょっと2時間20分は長すぎやった。感情を表現するために、静かな展開のなかでじっくりとってことなんやろうけど、少し間延びしてもうたかなぁ?!

うわべだけの人間関係ばかりが目につく現代社会の問題を問うって意味では、なかなかのテーマやったと思う。自分にとって本当に大切なひと、誰なんやろう.....!?

2010年9月25日 (土)

『食べて、祈って、恋をして』

来日していない最後の大物と言われてた(らしい)ジュリア・ロバーツが、ついに来日したってんで、ちょっとばかし話題になってたやんね。

彼女、神戸牛がどうしても食べたかったらしく、それが目的で来日を決意したとか、しないとか......なんて(笑)

そんな話を耳にすると、関西人としては、必要以上に応援したくなったりして.....ね!?

食べて、祈って、恋をして / Eat Pray Love   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ライアン・マーフィー

出演:ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ、リチャード・ジェンキンス、ヴィオラ・デイヴィス、ビリー・クラダップ

幸せな結婚、憧れの一軒家、すべてを手にしたはずが、何かが違うと感じ、離婚を決意する。そんな時に出会った恋人とも上手く行かず、自分自身を見つめなおすために1年間の旅に出ることに.....ってな、ひとりの女性作家の自分探しの旅のお話?!

イタリア、インド、そしてバリ島、それぞれの場所で、いろいろな人と出会い、人生を考えるってね!いやぁ~、イタリア行きたいなぁ......バリ島もエエかも....なんて、旅の景色に盛り上がってたりして(笑)

肝心のお話の内容はというと、満たされない日々に迷い、失った何かを取り戻そうとする主人公と、その周りのひとたちとの関係を描いてて、会話の内容にちょっとした人生訓なんかがあったりして、なかなか考えさせらてもうたかな。

ただ、ニューヨークから始まって、旅の目的地である3箇所を舞台に話が展開するんやけど、尺が長いんよなぁ(苦笑)とりわけ、恋愛パートを重視したと思われるんやけど、その後半部分のまとまりがねぇ.....イマイチ?!

ジュリア嬢は、なかなか自然体な演技をみせてて、チャーミングな笑顔を振りまいてただけに、少し残念やったかな。

さすがに1年間、ブラブラと働かずに旅するなんてことはできんやろうけど、同じように人生に迷ってる身としては、ちょっと自分探しの旅に出たくなってもうたね?!でも先立つものが.......(苦笑)

2010年9月24日 (金)

『食堂かたつむり』

今日は邦画をひとつご紹介♪

もちろんのことながら、主演の柴咲コウなどに興味があったわけやなく、出演者の名前のなかに、『愛のむきだし』で少し注目を浴びて以降、順調に女優としてのキャリアを積み上げているらしい満島くんの名前を見つけたからなんよね!?

主演が気にくわないながらも、えっ、しゃべらない役?....それなら....試してみるかってね(笑)

そんな作品の感想は.....?!

食堂かたつむり   ★★★☆☆   (2010年)

監督:富永まい

出演:柴咲コウ、余貴美子、ブラザー・トム、田中哲司、志田未来、満島ひかり、草村礼子、江波杏子、三浦友和、佐藤二朗、徳井 優

不倫相手の子供だと言われ、中学で家出して東京の祖母のところへ。そこで料理の手ほどきを受けて、自分の店を持つことを夢みるが、大好きだった祖母が死に、彼氏にだまされ、ショックで言葉が話せなくなり、実家の母の元に戻ることに。奔放な母を受け入れられず、すれ違いの生活が始まるが、やがて彼女は納屋を改造して小さな食堂を開くことに.....ってな......お料理ファンタジー....やなくて、人情ドラマ??

一日ひと組、心を込めた手料理でもてなし、そんな彼女の料理で奇跡が.....って、なんてベタな....(苦笑)

山間の田舎町を舞台に、チャリンコで走り回り、何となく身近な食材を使い、山の幸でもてなす素振りをみせてると思いきや......魚介のカルパッチョって.....ね?!特に食材にこだわらんでも、彼女の腕でなんとでもなるようで....あぁ、まさにミラクル(笑)

まぁ、そんな細かいところにツッコミを入れたらアカンのやろうとは思いつつも、この食堂のコンセプトが見えへんよ....などとブツブツ言いながら観てると、徐々に意識が遠のいて....(苦笑)

注目の満島くんも、出番が少なく、ちょっと物足りんかったし、結局は余くんの芸達者ぶりが際立つ作品ってな印象やった。救いは、主演の柴咲くんのセリフが少ないことかな.....なんてね?!(笑)

原作は知らないんで、小説はどうなんかは分からんのやけど、最初からオチが想像できてまう展開と、ファンタジーでごまかして、なんとなくホノボノとした雰囲気を醸し出しつつも、冷静に考えるとかなり残酷なあたりが、ちょっとどないやろねぇ...と思う。

ただ、奇跡はいらんから、愛情のこもった手料理が食いたいなぁってのは感じたかな。なんせ、スーパーの赤札惣菜ばかり食べてるもんで.....あぁ、侘しい!(苦笑)

2010年9月23日 (木)

『ウェディング・ベルを鳴らせ!』

クストリッツァ監督をもっと知ってもらうべく、最近監督した作品を、もひとつオマケとしてご紹介♪.....と言いつつ、こいつはちょっとクセが強すぎるかも.....(苦笑)

ウェディング・ベルを鳴らせ! / Zavet   ★★★☆☆   (2007年)

監督:エミール・クストリッツァ

出演:ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ、マリヤ・ペトロニイェヴィッチ、リリャナ・ブラゴイェヴィッチ、ストリボール・クストリッツア、ミキ・マイノロヴィッチ、アレクサンダル・ベルチェク

人里は慣れた田舎で暮らす、少し変わり者のじいさんと、ちょっぴりオマセな少年。自分が死んだ後に取り残される孫を心配し、祖父は少年に街に行ってお嫁さんを探してくるように言うのだが....ってな、何とも“ゆる~い”コメディ?!

街中で見かけた、少し年上の女の子に恋をし、おじいさんとの約束を守るため、彼女の気を引こうと頑張るものの、そこに悪役が現れ....って、ちょっぴり無茶なファンタジーを挟んだりして、クストリッツァの遊び心が満載やったね(笑)

べっぴんのヒロインに、とっても奇妙なキャラの登場人物が、あれやこれやと話に絡み.....ちょっと風変わりな世界が広がるってか?!

いつもながら、音楽はジプシー・ブラスを使い軽快に盛り上げながら、どことなくチープな作りでドタバタするあたりが、微笑ましいんよね。

まぁ、初めて観るクストリッツァ作品がこれやと、ちょっと違和感があって、馴染めないかもしれんけど、その世界にどっぷりつかると、これはこれで案外楽しめるんよなぁ.....なんて?!(笑)

『黒猫・白猫』

東欧の映画って言われると、なんとな~く暗いイメージがあるやんね。抑圧された感情をたぎらせながら.....なんて思ってたら、そんな考えを吹き飛ばしてくれたのが今日の作品ってわけ!

監督のクストリッツァって人は、なかなかの才人で、俳優としても個性を発揮してるし、The No Smoking Orchestraっていうジプシー・ブラスのバンドでライブ活動をするミュージシャンでもあるんよね。

ちょっと前に紹介したドキュメンタリー『マラドーナ』では、すっかりあのマラドーナと意気投合して、お友だちになってたし....(苦笑)

そんな監督さんの作品のなかから、大のお気に入りをご紹介♪

黒猫・白猫 / Crna Macka. Beli Macor   ★★★★   (1998年)

監督:エミール・クストリッツァ

出演:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トドロヴィッチ、ブランカ・カティッチ、フロリアン・アイディーニ、ザビット・メフメドフスキー、サリア・イブライモヴァ、サブリー・スレイマーニ

ドナウ川のほとりで、行き交う船から物を買い、密輸して生計を立てるある親子は、軽油のはずが水を買わされ、生活がピンチに。そこで、起死回生とばかりに、石油運搬列車を強奪する計画を立て、実行する資金を祖父の友人のマフィアのボスから入手するのだが.....ってな、ドタバタなコメディ作品?!

ギャンブル好きでいい加減な父親に、心優しい息子、豪快なマフィアのドンに、腹黒いチンピラ.......個性的なキャラが出てきて、あれやこれやで大騒ぎってね!(笑)

“洗練された”という言葉からはかけ離れた、コテコテでドタバタのごった煮のような世界が展開するんやけど、そんな物語をバックで盛り上げるジプシー・ブラスの軽快な音色に、なんや不思議と心躍るんよなぁ♪

悪運につきまとわれて、ドツボにはまりながらも、そこに幸運が転がり込み.....黒猫と白猫が見つめる、ちょっとおかしな人間模様の行きつく先は.......ん?これって.....吉本の新喜劇に通じるものが.....なんて?!(笑)

とことん能天気で陽気なお話に、頭をカラッポにして.....ね!?

2010年9月22日 (水)

『小さな村の小さなダンサー』

今日は公開中の作品のなかから、ミニシアター系のをひとつ、ご紹介♪

実在の中国人のバレエダンサーの波乱万丈の人生を描いてるんやけど、てっきり中国映画かと思ったら、オーストラリアの作品なんやね。

でもって、このベレスフォード監督といえば、『ドライビング Miss デイジー』(1989年)って名作を作ったひとなんよなぁ。まぁ、最近はあまりパッとせん感じやったんやけど....。

さて、その感想は....?!

小さな村の小さなダンサー / Mao's Last Dancer   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ブルース・ベレスフォード

出演:ツァオ・チー、ジョアン・チェン、ブルース・グリーンウッド、アマンダ・シュル、カイル・マクラクラン、グオ・チャンウ、ホアン・ウェンビン、ジャック・トンプソン

貧しい山村で暮らす7人兄弟の家族の一員として生まれ育った少年は、毛沢東の文化政策の一環としてスカウトに来た役人に選ばれ、親元を離れてバレエ学校に入ることに。落ちこぼれだった彼は、最初はバレエが好きになれなかったのだが.....ってな、実在の中国出身のバレエ・ダンサーの半生を綴った自伝の映画化?!

共産党の力が強く、統制された社会のなかで生きていた男が、アメリカに短期留学し自由を知るが....ってなわけで、政治的な背景と人生の決断、出会いと別れ、そんなドラマが展開するんやね。

主演の彼は、実際にイギリスのバレエ団で踊ってる現役のダンサーだけあって、なかなか踊りに迫力があって、時代は違えど、同じような境遇を経験しているだけに、なんやリアリティが出とったね!?

踊りのシーンもふんだんに取り入れ、バレエ好きのひとなら、かなり楽しめるんと違うかな?!

全体的には少し感情表現が浅い感じで、淡々とした印象が強いところが、少し惜しい気がするんやけど、それでも逆に押し付けがましくないのがエエんかもね。

夢を追いかける一方で、その代償として支払った苦悩の日々、人生の道を切り開くのは楽やないよね。それを成し遂げる勇気と愛ってとこなんかなぁ.....?!

2010年9月21日 (火)

『そうかもしれない』

今日は、“老い”の問題と夫婦の愛情を描いた邦画をご紹介♪なかなか難しいテーマを扱ってるだけに、作品としては、ちょっと地味かなぁ....?!

ところで、どうでもエエ話なんやけど、阿藤くんって、いつから下の名前変えたんやろね?あの顔で、そない言われても.......(苦笑)

そうかもしれない   ★★★☆☆   (2005年)

監督:保坂延彦

出演:雪村いづみ、桂春團治、阿藤 快、下條アトム、夏木陽介、烏丸せつこ

50年連れ添った老夫婦、仲良く老後を過ごしていたが、ある日、妻に認知症の症状が.....ってな、老いの問題をテーマにした夫婦の物語?!

小説家の妻として、ずっと自分を支えてくれた最愛のひとが、徐々に別人のようになっていく、そんな様に愕然としながらも、何とか世話をしようと頑張るんやねぇ。そんな姿に、ちょっと切なさは感じるかな?!

認知症の妻を演じる雪村くんには、確かに難しい役柄のなかで、女優魂のようなものは伝わってくるんやけど、ただ、病気になる前の最初の出番の演技がちょっと疑問で、せっかくの熱演も、結局、上手いのやら下手くそなのやら.....(苦笑)

相方の落語家のお師匠さんも、しょせんは役者やないしねぇ....。それに加えて、相変わらずの阿藤くんのぎこちない演技が、古くさい効果音と相まって、なんとも垢抜けない雰囲気を醸しだしてるんよ!?

生きていくうえで、決して避けては通れないテーマなわけやし、そんな困難に直面した夫婦の愛情を描くということでは、悪くはないんやけど、これはちょっと年配の映画ファン向けなんかもね.......そうかもしれん?!

2010年9月20日 (月)

ミラ・ジョヴォヴィッチとアンデッドな人々 ④ 『バイオ・ハザードⅣ アフターライフ』

というわけで、バイオ・ハザードの新作を今日はご紹介♪

アバター』の大ヒット以来、やたらと目にする“3D上映”の作品、でも、そのほとんどが2Dで撮影した作品を後で3D処理するという“なんちゃって3D”なんよね。

そんな中途半端な作品に、ちょっとウンザリしだした今日この頃、ついに本物の3Dが.....しかもゾンビが飛び出す??ってなとこまでの迫力はなかったんやけど、それでも、さすがは本物と納得できる映像やったかな。

でもって、そんな作品の感想は.....?!

バイオ・ハザードⅣ アフターライフ / Resident Evil: Afterlife   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ポール・W・S・アンダーソン

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、キム・コーツ、ショーン・ロバーツ、スペンサー・ロック、ボリス・コジョー、ウェントワース・ミラー、シエンナ・ギロリー、セルヒオ・ペリス=メンチェータ

ウィルス感染によりゾンビ(アンデッド)となっていく人々、そんな中、地下に潜り活動するアンブレラ社の陰謀を暴き、生き残った人々を救い出す主人公アリスの戦いは続く....ってなシリーズ第4弾!

今回の話の中心は、ゾンビどもに囲まれたロスにある刑務所に立てこもる生存者を脱出させるってなことなんやけど、例によってご無体な設定のなかで、派手にアクションをきめていくんよね!?(笑)

ヒロインを演じるミラ嬢は、今回はダンナが久々にシリーズの監督に復帰するってんで、余計に気合いが入ってる感じ(?)やった。

全編3Dカメラで撮影されてるだけあって、映像的には楽しめたかな。まぁ、どっかで見たようなシーンがあったりで、ご愛嬌やったけど....(苦笑)

ここまでシリーズが続くとは思ってなかったし、観続けるとも思わんかったんやけど、効果的に音楽を使い、小気味よく話を展開させていくあたりや、まぁ、言わずもがな、ゾンビをバッタバッタと倒していくあたりが、なんとも痛快なんよね!

オープニングを東京にこだわったっていう記事をどこかで目にしたけど、その部分はちょっと取ってつけたようで、話が浮いてもうてたのはどうかと思ったんやけど、それでもこのシリーズには、何かクセになるような魅力があるんやろなぁ。

てなことで、アリスとアンブレラ社の戦いは終結することなく、まだまだ続くようで.....さて次は....って、どこまで付き合う?!(笑)

2010年9月19日 (日)

ミラ・ジョヴォヴィッチとアンデッドな人々 ③ 『バイオハザードⅢ』

増殖するゾンビの映画だけに......シリーズもゾンビ並みに“アンデッド”ってな感じで作られた3作目、なんや、益々弾けてきたでぇ~♪(苦笑)

今回の監督さんは、80年代にちょっと話題になった『ハイランダー』を監督した人なんよね。復活を期して....ってな意気込みやったんやろけどなぁ.....?!

バイオハザードⅢ / Resident Evil : Extinction   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ラッセル・マルケイ

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、アリ・ラータ、イアン・グレン、アシャンティ、スペンサー・ロック、クリストファー・イーガン、マイク・エップス、マシュー・マースデン

ついにウィルスは世界に広がり、廃墟と化した地上は砂漠化することに。そんな中、主人公アリスは、ウィルスに感染していない安息の場所がアラスカにあるというメモを発見し、仲間を連れてその場所を目指すのだが.....ってな、増殖するゾンビ(アンデッド)を倒し、生き延びようと苦闘するヒロインを描いたゾンビ・アクションの第3弾!

とある地下施設から始まった話が、やがてひとつの街を舞台に、そして.....とうとう世界でどないやねん.....って、えらいスケールアップでんなぁ?!(笑)

でかくなったのは話の規模だけやなく、気づいたら主人公も超人に......って、もう何でもアリやねぇ♪ここまで来たら、トコトンやってまえってな感じで、まぁ、ある意味、潔い展開ってことなんやろか?!

今回も、前回と同様に、申し訳程度に愛情や友情エピソードを入れて、話を深くしようと頑張ってはいるんやけど、しょせんはゾンビ映画やからねぇ.....(笑)

過度な期待をせずに、楽しみ方さえ間違えなければ、これはこれで暇つぶしには十分やったかな。きっと.......興味のない人には、ホンマどうでもエエような作品なんやろなぁ、これって?!(苦笑)

ミラ・ジョヴォヴィッチとアンデッドな人々 ② 『バイオハザードⅡ アポカリプス』

前作のまさかのヒットで続編製作.....いやぁ、分からんもんやねぇ(苦笑)

ゾンビ大好きなホラー・マニアから、アクション映画のファン、それに加えてコアなゲーマーを取り込み、ついでにセクシー路線で男どもの心を惑わす.....まぁ、考えてみたら、外しようのないくらいデカイ的(まと)やったんかもね?!

1作目の監督さんは製作にまわり、これがデビュー作となるチリ人監督さんの手による作品の感想は......?!

バイオハザードⅡ アポカリプス / Resident Evil : Apocalypse   ★★★☆☆   (2004年)

監督:アレクサンダー・ウィット

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、シエンナ・ギロリー、ジャレッド・ハリス、オデッド・フェール、トーマス・クレッチマン、マイク・エップス、ラズ・アドティ、イアン・グレン

封じ込めたはずのウィルスが蔓延し、街は感染したゾンビ(アンデッド)で溢れかえることに。そんな中、再び目覚めた主人公アリスは、生き残ったわずかな人たちと一緒に、街を脱出しようと試みるのだが.....てなシリーズ第二弾!?

封鎖された街のなかで必死に戦う女.......いやぁ~、今回もミラ嬢のセクシー&ワイルドが炸裂やったねぇ......(笑)なんか走ってる姿が、とっても素敵やったなぁ!

そんな男心をくすぐる所はボチボチと楽しめるんやけど、ただ、ちょっと映像的な物足りなさと、あと、対ゾンビ軍団というよりは、ウィルスを使って実験に励む悪役との対決、という意味合いが強い今作は、前作の流れを期待すると、内容的にイマイチ乗り切らんかもね。

単純なホラー・アクションで終わらせることなく、友情エピソードを入れたりして、話に深みを出そうとしてるのは分かるんやけど、どうにも弱いんよなぁ.....(苦笑)

結局のところ、続編ものにありがちな、3作目へのプロローグ......そんな感じの作品なんかもね?!

ミラ・ジョヴォヴィッチとアンデッドな人々 ① 『バイオハザード』

TVゲームが流行した時分には、すでに程よい年齢に達していたせいか、あまりシューティング・ゲームにはまったことはないんよね。なので、バイオハザードなるゲームも実はまったく知らなかったりして.....(苦笑)

人気のゲームが映画化、なんてニュースを耳にしても、特別な感情なんて、まったくなかったし、主演がミラ・ジョヴォヴィッチと知って、なおさら興味なかったんよね。

モデル上がりで女優になって、人気絶頂やったリュック・ベッソンのミューズとして注目され、結婚までしたものの、その後は離婚し、出演作もパッとせず、間違いなくこのまま消えていくもんやとばっかり思ってたんやけどなぁ.....。

数年前に何となく気が向いて、初めてレンタルして観たら.....なんや軽くツボに入ったらしく....(笑)

というわけで、どうでもエエよなぁと思いつつ、新作が3Dで公開されることを記念して(?)、まとめて感想をご紹介♪毎度のことながら、公開中の新作の評価は、また明日!?

バイオハザード / Resident Evil   ★★★☆☆   (2001年)

監督:ポール・W・S・アンダーソン

出演:ミラ・ジュヴォヴィッチ、ミッシェル・ロドリゲス、エリック・メビウス、マーティン・クルーズ、ジェームズ・ビュアフォイ

巨大企業が地下に作った研修施設で極秘に行う遺伝子や生物兵器開発、ある日、何者かにより危険なウィルスが研究所内に漏れ出した。調査のために踏み込んだ特殊部隊は、倒れている女性を発見するが.....ってなことで、次々と迫りくるゾンビ(アンデッド)の群れに、どないすんねん...ってなアクション・ホラー!?

公開当時は、ホンマにかなりバカにしてて、こんなB級作品は、観る価値もないやろうって思ってたんやけど......これ、意外なほど楽しめるんよね!?(苦笑)

もちろん下らない内容なんやけど、そんな中にあって、なんといっても主人公のミラ嬢が悩ましいくらいセクシーなんよ!!思わず夢中になってもうて.....なんて(笑)

前半の“ハイテク”な敵から、後は数で勝負のゾンビくんたちまで、目先を変えて、小気味いい展開で進むアクションは、不思議と観てて飽きんのよなぁ。

まぁ、そんなことを言って褒めたところで、しょせんはB級映画なんやけどね.....でも、楽しい♪(笑)

2010年9月18日 (土)

“荻上ワールド”を考える ⑤ 『トイレット』

てなわけで、今日は監督さんの最新作をご紹介♪

オール海外ロケで日本人キャストは監督の“ミューズ(?)”である、もたいさんだけという、ちょっと異色な感じやけど、作品の雰囲気は、まさにこの監督さんらしいものがあったね!?

この世界にハマルかどうかは、やっぱり人それぞれの好みやろうなぁ.....。

トイレット   ★★★☆☆   (2010年)

監督:荻上直子

出演:アレックス・ハウス、タチアナ・マズラニー、デヴィッド・レンドル、もたいまさこ、サチ・パーカー

パニック症候群のため引きこもっているピアニストの兄、冷めた眼で世の中を見ているプラモデルおたくの弟、いつも生意気な大学生の妹、そして“ばーちゃん”と呼ばれる祖母らしきひと....家族をつないでいた母親が突然亡くなり、残された者たちのぎこちない共同生活が始まるのだが....ってな、ちょっと風変わりな“家族”の物語?!

それぞれが自分勝手に生活してる4人が、徐々にひとつになっていく、そんな様子を描いてるんかな。

この監督さんの作品らしく、今回も何となく“まったり”とした流れで、話が進んでいくんやねぇ。

まったく英語がしゃべれないという設定のもたいくんの言葉によらない演技の存在感を中心に、それぞれが少しずつ変わっていくってか?!

まぁ、それなりに楽しめるんやけど、いかんせん話が“ゆるすぎ”て、途中までが観てて結構つらいんよね(苦笑)主要なキャストが外国人やからか、残念ながら、“あうんの呼吸”のような、役者同士の演技の化学反応は、あんまり感じられんかった。

それでも、ひとつ屋根の下で暮らす“家族”の距離感、互いを思いやることの大切さってのは、少し伝わってくるんかな。あまり期待せずに、ゆったりと楽しむ気持ちで臨めば、それなりに悪くないんかも?!

2010年9月17日 (金)

“荻上ワールド”を考える ④ 『めがね』

本日の最後は、前作の『かもめ食堂』と同じく小林くんを主演にした作品。

今度は舞台を日本にもってきてるんやけど、どうも前作と同じ流れのなかで作られてるようで、いい役者が揃ってるものの、傑作を越えるのは、なかなか容易やなかったんかなぁ....ってな印象の作品かな。

それでも、前作で築いたものを監督さんなりに、さらに昇華させようと頑張ったんかもね?!

めがね   ★★★☆☆   (2007年)

監督:荻上直子

出演:小林聡美、もたいまさこ、光石 研、加瀬 亮、市川実日子、薬師丸ひろ子

南の島にある民宿にやって来たひとりの女性、彼女が出会ったのは“たそがれること”を愛する、なんとも奇妙な人々...ってな、脱力系“癒し”映画?!

ただそこに広くて青い海があり、そんでもって浜辺には不思議なおばさんが作る、期間限定のカキ氷......相変わらず意表をつく独特の世界が展開されるんよなぁ♪

そんな世界の中心にいるのは、監督さんのミューズである、もたいさん、そのキャラを最大限生かした作りになってるのがこの作品かもね?!(笑)

内容的には、究極的にまったりした話で、退屈な作品と切って捨てることもできそうなんやけど、でも、特に何をするでもなく、ただひたすらボーっとする、そんな生き方の素晴らしさ、日ごろ自分が気づかないフリをしている、そんな贅沢な時間への憧れを、思い出させてくれるような気がするんよね!?

まぁ、よくよく考えると、果たしてこれを映画にする必要があったんかっていう疑問はフツフツと湧いてくるんやけど.......まぁ、そんなことすら、もどうでもエエかぁって思えてくるってね(苦笑)

演技のできる役者が集まり、ゆったりとした時間の流れを再現する、ある意味これは“すごい”作品なんかも??(笑)

“荻上ワールド”を考える ③ 『かもめ食堂』

お次は、荻上くんを監督として一気にメジャーにした作品のご紹介♪

『バーバー吉野』で意表をついた監督さんのオリジナルな世界が、新たなステップを踏んだのが、この作品やと思うんよね。

あえてフィンランドで食堂という意外性をもたせつつ、そこで繰り広げられる淡い人間模様の味わいが、実にさりげなく表現されてて、そんなところに監督さんの進化を感じたんよなぁ。

というわけで、個人的にはとっても“お気に入り”な作品の感想を!?

かもめ食堂   ★★★★   (2005年)

監督:荻上直子

出演: 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、マルック・ペルトラ、タリア・マルクス、ヤルッコ・ニエミ

フィンランドのヘルシンキにある小さな日本食を出す食堂、その店に集まる人々の人間模様をほのぼのとしたタッチで描くお話。

なぜか遠く離れたフィンランドで食堂を開くことにしたひとりの日本人女性、そして、そんな彼女が知り合った、不思議なふたりの日本人、まったりと展開する流れのなかで、なんとも言えんドラマが繰り広げられるんよなぁ。

いやぁ、この作品の何がすごいって.....この主役3人のキャスティングが出来た時点で“勝ち”やね。

特に何か事件が起こるわけでもなく、淡々とした異国の日常のなかで、3人の女優の3つの個性の見せる絶妙のカラミと“間”、それこそがこの作品の全てといってもエエんと違うかなぁ。

それぞれのキャラの持ち合わせた個性から生まれる“ほのぼの”とした笑いは、自然と観る側の心を小気味よく躍らせるんよね。そんでもって、いかにも人の良さそうなフィンランドの人々の存在も相まって、全体的に何ともいえない“癒し”の雰囲気を作りだしてるんやなぁ。

気がついたら顔に笑みが浮かび、どこか心が満たされた気分になる、そんな作品って、そうそう出会えるもんやないよね!

ただ...空腹で観るのはちょっと辛いかも。テーブルの上の料理が美味そうで...(苦笑)

不思議な調和のとれた世界のなかの飾らない輝き、それを感じさせてくれる素敵な作品やったね!?

“荻上ワールド”を考える ② 『恋は五・七・五!』

お次の作品は、高校生の青春ストーリー?!

前作の奇をてらった意外性は影を薄め、話としては普通で、よりストレートな青春ものになってるんかなぁ....。まぁ、注目を浴びることで、確実に出演陣は豪華になってるね(笑)

恋は五・七・五!   ★★★☆☆   (2004年)

監督:荻上直子

出演:関 めぐみ、細山田隆人、小林きな子、橋爪 遼、杉本哲太、高岡早紀、もたいまさこ、柄本 明、嶋田久作、蓮沼 茜、中村靖日

統廃合でなくなる高校の名前を歴史に残したい、そんな校長の一声で出場することになった“俳句甲子園”。まったく俳句ど素人の5人の生徒が集められ、優勝を目指して大騒ぎ......てな、青春学園ムービー?!

クラスで孤立した帰国子女に寡黙な写真部員、野球部の万年補欠にウクレレ少女.....なんとも言えない“ゆる~い”面々による、文科系....バトル??(笑)

ちょっとアホらしいと思いながら観てると、多感な10代の彼らが、自分たちのなかのコンプレックスや疎外感、淡い恋愛感情など、等身大の高校生の微妙な感情を、悪戦苦闘しながらも17文字の“詩”に表現するってなところが、実にユーモアたっぷりに描かれてるんよね。

まぁ、そんな感じで“俳句”という着眼点は意外性があっておもろいんやけど、ちょっと“やりすぎ”感があって、無理矢理なところがなぁ.....(苦笑)

それでも、なんや青春の甘酸っぱさや、ちょっと青臭さみたいなものは出てたかな?!恋と友情....ええよなぁ....なんて。

では、そこで一句......ん??(笑)

“荻上ワールド”を考える ① 『バーバー吉野』

荻上直子って監督さんの作品は、なんとなく捉えどころがなくて、それでいて妙に気になる、そんな独特の世界が広がってるんよねぇ?!

監督さんの最新作『トイレット』の公開に合わせて、これまでの作品をご紹介♪

とまぁ、例のごとく、公開中のやつは明日お届けするとして、まずは過去作品からね....って、引っ張る、引っ張る!(笑)

しょっぱなは監督の“ミューズ” 、もたいさんが大活躍(?)の作品から?!

バーバー吉野   ★★★☆☆   (2003年)

監督:荻上直子

出演:もたいまさこ、米田 良、森下能幸、たくませいこ、浅野和幸、桜井センリ

話の舞台は、とある田舎町、ここの小学生の男の子は、全員バーバー吉野で“吉野ガリ”なるおかっぱ頭にする伝統があったが、そんな町に、ある日、茶髪のオシャレな髪型をした転校生が都会からやって来て......ってな、強烈な個性を放つ青春コメディ?!

この作品のポイントは......やっぱり“もたいさん”の存在感やんね!何がすごいって、その顔の“どアップ”に思わず腰が抜けそうになってもうて.....(苦笑)

それにしても、出だしから“のどか”な田園風景のなかで、おかっぱの少年が賛美歌を歌う、なんとも清々しい滑稽さ!実に見事なまでに形作られた、素敵な(?)世界観やよなぁ(笑)

内容はというと、子供から大人へ、芽生えた反抗心や性への好奇心、友情、初恋…どこか懐かしく、それでいて新鮮なエピソードが詰め込まれてるんよね。

子供たち初々しい演技の脇で、大人の俳優さんたちがしっかりと固めており、作品の完成度としてもなかなかやったかな。とりわけリストラされた父さんがいい味だしてたなぁ。

子供時代のワクワク感と“しょっぱさ”が滲んだ作品、これ、侮れないよさがありってね!?

2010年9月16日 (木)

『ザ・コミットメンツ』

好きな監督は?って聞かれると、必ずアラン・パーカーって答えるんよね。この監督さん、イギリスのひとなんやけど、どの作品も好きなんよなぁ。

シリアスなドラマから、サスペンス、そしてコメディからミュージカルまで、それほど作品の数は多くないんやけど、どれも個性的でエエんよ。

あのミッキー・ロークが落ちぶれる前の絶頂期に出演した『エンゼル・ハート』なんて、結構、話題になってたんで、知ってるかもしれんね。

他にも、初期の作品で、まだ子役やったジョディ・フォスターが出てた『ダウンタウン物語』なんて、名作やもんなぁ。

そんな監督さんの作風はっていうと、“意外性”って言葉が当てはまるかな。いい具合にひねくれてて、思わず「そうきたかぁ....」って唸ってまうようなオチがあったりして、楽しませてくれながら、それでいて温かみがあるんよね。

そんな大好きな監督さんの作品のなかから、とりわけお気に入りの作品を、今日はご紹介♪

ザ・コミットメンツ / The Commitments   ★★★★   (1991年)

監督:アラン・パーカー

出演:ロバート・アーキンズ、マイケル・エイハーン、アンジェリナ・ボール、マリア・ドイル、デイヴ・フィネガン、ブロナー・ギャラガー、グレン・ハンサード、アンドリュー・ストロング、ケネス・マクラスキー

仲間と一緒にバンドを作り、マネージャーとして成功することを夢見る男は、労働者階級の歌として黒人音楽である“ソウル”を演奏しようと、メンバーを募ることに。ソウル・ミュージックはド素人なメンバーが集まり、悪戦苦闘しながらも、次第にバンドとして前に進み出すのだが.....ってなお話?!

天性の歌声を持ちながら、傲慢でわがままなボーカル、女性メンバーに手を出すトランペット、ジャズ“かぶれ”のサックスに、凶暴なドラマー.....バラバラになりそうなバンドを必死にまとめながら、成功だけを信じて突き進む.....ソウルを熱く語るあたりがたまらんのよなぁ♪(笑)

コメディ調でテンポよく展開するなかで、社会の底辺で日々の生活の辛さをさらりと笑い飛ばし、音楽に夢中になるメンバーのイキイキとした姿を映し出すあたりが、なんとも言えん爽やかさやね!?

何がすばらしいって、音楽へのこだわりがグットなんよ。ダブリンのミュージシャン達のなかからオーディションで選んだ面々の奏でる音楽は、確かに白人でありながら“ソウル”を感じさせる。特にボーカル役のアンドリューくんの迫力といったら....ね!?ボリュームを上げて観てると、思わず一緒に口ずさみたくなるってか。

単純なサクセスストーリーにせずに、きちんと“ヒネリ”を加えるあたりがイギリス人の奥ゆかしさとユーモアであり、監督アラン・パーカーのシニカルさと温かさなんよね!?

いやぁ~、何度観ても飽きへんし、なんや心躍る作品なんよなぁ♪

2010年9月15日 (水)

『アーマード 武装地帯』

今日は、先日紹介した『プレデターズ』の監督さんの別の作品を取り上げてみようと思う。

まぁ、ロバート・ロドリゲスが監督に指名したってことで、ちょっと期待したものの、なんとも拍子抜けした結果に終わったんで、この作品は平常心で....と思いつつも、ちょっと豪華な顔ぶれに、それなりの楽しみを感じてたりして.....てなことで、その感想は....?!(苦笑)

アーマード 武装地帯 / Armored   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ニムロッド・アーントル

出演:マット・ディロン、ジャン・レノ、ローレンス・フィッシュバーン、アマウリー・ノラスコ、スキート・ウルリッチ、コロンバス・ショート、フレッド・ウォード

警備会社で現金の輸送を担当する男たちは、何者かに襲撃されたと嘘をついて、現金を奪おうと計画するのだが.....ってな、クライム・アクション?!

誰も傷つけることもなく、大金を手に入れて山分けする、そんな容易な完全犯罪のはずが、あるきっかけから、ドツボにはまってくんよね。

これが何と言うか.....話が“ゆるい”んよなぁ(苦笑)

ちょっとパニックに陥った状況で緊迫の対決を描くっていうても、悪とちょっぴり悪が睨みあっても、アホやなぁ.......としか思えんのですよ?!

そんでもって、なかなか個性的な顔ぶれの役者を集めておきながら、それぞれの個性がまったくといっていいほど活かされてなくて、あえてキャスティングした意味がないと思うんよね。

お決りのカーチェイスやらで緊迫感を出そうとしてるのは分かるんやけど、話の完成度が低すぎるために、作品として見たときに、あまり効果が感じられへんのよなぁ。

というわけで、“かなり”もう一息やったね?!この監督さんの限界を確信したのと、ためらいもなく“武装地帯”とワケのわからん邦題をつける配給会社の限界が分かったってことくらいが、この作品の価値かも.....なんて?!(笑)

2010年9月14日 (火)

『BECK』

“BECK”と言えば「Loser」でお馴染みの名作『Mellow Gold』のBeckか、もしくは天才ギタリストのジェフ・ベックやろう.....なんてマニアックなツッコミを、独り寂しく入れながら観に行った作品を今日はご紹介♪

原作は人気コミックなんやってね。まぁ、まったく知らんかったんやけど(苦笑)監督が堤くんってことで、今回も細かく“悪ノリ”をしつつ、ちょっと感動巨編(?)に挑戦してみたらしい....?!

BECK   ★★★☆☆   (2010年)

監督:堤 幸彦

出演:水嶋ヒロ、佐藤 健、桐谷健太、中村 蒼、向井 理、怱那汐里、カンニング竹山、松下由樹、中村獅童、古川雄大、水上剣星、倉内沙莉

学校でいじめられ、将来に希望をもつこともなく、ただ漫然と日々を過ごしていた高校生が、ある日、アメリカ帰りの天才ギタリストと出会い、彼が結成したしたバンドに入れてもらい、音楽にのめり込むのだが.....ってな、音楽で奏でる青春ドラマ♪

ごく普通の高校生が、隠れた才能に目覚め、そんでもってメンバーとして集まった5人は、困難を乗り越え奇跡を生み出す.....う~ん、なんてベタな(笑)

若手の役者さんたちは、それなりに頑張ってるんやけど、まだまだ演技が青臭かったかなぁ。実際のコミックのキャラと比べてどうなんかは、知らんだけによう分からんのやけどね。

そんな、ちょっと物足りない感じに加えて、妙に大げさな松下くんや、いつも以上に“胡散臭さ”を炸裂させる獅童くんや、出川哲郎が靴墨で顔を黒したんかと見間違えそうになる(?)妙なキャラが出てきくるあたりは、少し顔面が引きつってもうたよ(苦笑)

でも.....そんな軽さやアホらしい演出こそ、監督である堤くんの真骨頂ってな感じで、主演の5人はそれぞれにキャラにはまってるようやし、全体の雰囲気はよくまとまってて、実に調子のいい話の展開も、不思議とそれほど違和感なく楽しめるんよね!?

音楽に関する部分は、それなりに気合を入れて作られてるようで、なかなかのロックぶりやったかな。個人的には桐谷くんのシャウトが、結構ツボやったね♪

まぁ、しかしながら、話の“キモ”となるべく部分の処理が、ちょっと無責任すぎて、リアリティ....というか、説得力が感じられないところが残念やったね。できれば、歌声で納得させる、そんなキャスティングにできればよかったのに.....きっと原作のイメージを壊したくなかったんやろなぁ....って、それほど佐藤くんの歌声って.....ね?!(苦笑)

2010年9月13日 (月)

『ブラザーズ・ブルーム』

劇場未公開の作品って、やっぱり公開されないだけの理由があるわけで、観るときは、ある程度まではハズスことを想定して臨まんとあかんよね。

でも、逆に期待せずに観た作品が案外おもしろかったりすると、なんや得した気分になる。

今日の作品は、主演の3人の顔ぶれが豪華で、少し期待しながらも、しょせんB級映画なんやろうと思って試したら.......これ、結構な拾い物かも?!(笑)

ブラザーズ・ブルーム / The Brothers Bloom   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ライアン・ジョンソン

出演:エイドリアン・ブロディ、レイチェル・ワイズ、マーク・ラファロ、菊池凛子、ロビー・コルトレーン、マクシミリアン・シェル、ザカリー・ゴードン、リッキー・ジェイ

幼い頃から里親の間を転々としならが、いつしか詐欺師になった兄弟、兄の書いた完璧なシナリオを、弟が見事に演じる、そんな最強のふたりだったが、弟は足を洗うことを決意し、そんな弟に最後の“仕事”をもちかける兄だったが....ってな、コメディタッチな詐欺師のお話?!

莫大な遺産を相続して持て余す女性を狙い、見事な手口で金を頂戴する....ってな流れなんやけど、いい具合に“ゆる~い”んよね、これ!?(笑)

爆笑するような笑いはないんやけど、小気味良く、ワクワクさせてくれるっていうんかな。

そんな作品に仕上がったのは、やっぱり主演の“3人”の魅力やろね?!兄弟役のマークくんとエイドリアンくんの絶妙なバランスと、レイチェルくんの何ともいえないキュートな表情や仕草、エエ演技してるよなぁ。すてきな後姿(?)もあって.....◎ってか!(笑)

日本人のどうでもエエ女優さんは置いといて、この3人の絡みを観るだけでも価値あるのかも?!

ちなみに、その日本の女優さん、セリフがほとんどない、ちょっとミステリアスな東洋人を演じてるんやけど、しゃべりがないだけに、案外、邪魔にならんかったね。でも.....セリフ回しがダメなのに加えて、歌も下手くそやってことが判明.....まぁ、どうでもエエことなんやけど(苦笑)

後に印象として残るような感じの作品ではないんやけど、そんな軽さが妙に心地いい、なかなか侮れないデキやったね!?

ちなみに、この監督さんの前作『BRICK』ってのも、結構話題になってたみたい(残念ながら観てないんやけど)。ひょっとすると才能あるんかもなぁ....ちょっと注目!?

2010年9月12日 (日)

『オカンの嫁入り』

今日は公開中の作品のなかから、邦画をひとつご紹介♪

主演が宮﨑あおいってことで、彼女の女優センスを買ってる者としては、今回も必要以上に楽しんだんやけど、そんな贔屓目を差し引いても、この作品、なかなかエエと思うんよね。

ちょっと切なくて、それでいて“じんわり”と心温まる、ちょっと作風は違うんやけど、『おくりびと』を観たときの感動に近いものを感じてもうたよ。でも、こんな関西弁コテコテのドラマって、それ以外の地域のみなさんには、どう感じるんやろ??

というわけで、何はともあれ、おススメ!?

オカンの嫁入り   ★★★★   (2010年)

監督:呉 美保

出演:宮﨑あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、絵沢萠子、國村 隼、林 泰文、斉藤洋介、友近

父親が早くに他界し、母と娘のふたりで生きてきた親子。ある日、酔っ払って若い男と一緒に帰ってきた母親は、翌朝、目覚めた時に、その男との結婚を宣言する。突然の展開に戸惑う娘は、激しく反発するのだが....ってな親子の愛情と絆を描いた家族ドラマ?!

いやぁ~、やられてもうたよ(笑)何なんやろねぇ?!コテコテの関西弁で繰り広げられる、母と娘のノーガードの口喧嘩.....これが笑えて、それでいてなぜか泣けるんよ。

ちょっと天真爛漫な母親に、それに振り回されながらも負けてない、しっかり者の娘、この母と娘の距離感が絶妙で、グイグイと引き込まれるんよなぁ。

そんな親子を演じる大竹くんとあおいちゃんの演技の素晴らしさもさることながら、このドラマ、脇を固める顔ぶれがまた渋い!

仲良しの大家さんを演じる絵沢ばあちゃんの、気の利いたお節介ぶりや、親子を見守る國村くんの、優しさを醸しだす、相変わらずの懐の深い演技、たまらんのです。

そんな役者たちの作り出すドラマに、何とも言えない“贅沢さ”を感じながら、ひっきりなしに涙腺を刺激され、そんでもって心がじんわりと温まる。

あぁ、なんて見事な作品なんやろなぁ....ってことで、こんなオヤジひとりで観ても楽しめる作品は、お母さんを誘って娘が映画を観に行くのに、とってもおススメ♪(笑)

お見逃しなく!?

2010年9月11日 (土)

『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』

お馴染みのテーマ曲にのって、ヤツらが帰ってきた.....ってなわけで、今日は公開中の作品のなかから、アクション映画をご紹介♪

この特攻野郎Aチームって、もともとはアメリカのテレビドラマなんよね。あまり内容までは覚えてないんやけど、派手なアクションで悪をやっつけるってな単純で分かりやすいドラマやったんやと思う。

そのなかで、黒人でモヒカンってのだけが妙に印象に残ってたかな?!(笑)確か、その当時の彼は、『ロッキー3』でトレーナーのミッキーが倒れるきっかけになった時の相手やったかなぁ....?!

そんなどうでもいい話はおいといて、秋といいながらまだまだ暑さの残る日に、空調の効いた映画館の大きなスクリーンでド派手なアクションを堪能する、そんな過ごし方も悪くないかもよ?!

特攻野郎Aチーム THE MOVIE / The A-Team   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジョー・カーナハン

出演:リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、シャールト・コプリー、ジェシカ・ビール、パトリック・ウィルソン、ジェラルド・マクレイニー

戦略家のリーダーに、二枚目も色男、腕力自慢に“イカレタ”パイロット、固い絆で結ばれた個性的な4人は、CIAの依頼を受け、ある秘密任務に就くのだが.....ってな痛快(?)アクション映画?!

どんな困難な状況も、度胸とアイデアで不可能を可能にする、そんなやりたい放題なド派手なアクションの数々は、やっぱり映画館で観るに限るやんね!?

かなり“やり過ぎ”な演出も、ここまでアホまる出しで突き進まれれまうと、まぁ、悪を退治するためには、しゃぁないか....ってか?!(苦笑)

オリジナルのTVシリーズと同様に、4人の個性をうまく表現しながら、それでいて仲間との絆を感じさせつつ、悪党相手に力を合わせてぶっ飛ぶ姿は、気づいたら応援してまうよね!?

どことなく知性とカリスマを感じさせるニーソンくんを始めとして、それぞれにオリジナルのイメージを損なうことなく、キャラ立ちしてるところは、なかなかやった。

まぁ、スクリーンの前では何も考えず、単純にアクションを楽しめれば、これはこれで.....ね!?(笑)今更ながら、TVシリーズのときに“特攻野郎”ってのを邦題につけたセンスというのは.....なかなかやったと思う!?

2010年9月10日 (金)

『39 刑法第三十九条』

先日紹介した松田家のパパさんのドキュメンタリー『Soul Red 松田優作』でも、名作『家族ゲーム』つながりで熱く語ってた森田監督、そんな彼の別の作品を今日はご紹介♪

これ、知り合いにおススメされて試してみたんよね。ちょっと敷居の高そうなテーマを扱ってるんやけど、なるほど悪くはなかったかな!?

39 刑法第三十九条   ★★★☆☆   (1999年)

監督:森田芳光

出演:鈴木京香、堤 真一、岸部一徳、杉浦直樹、江守 徹、樹木希林、國村 隼、吉田日出子、勝村政信、山本未來

ひと組の若い夫婦が惨殺された事件で、犯人の精神鑑定の助手をすることになった女性鑑定士、テストのデータは犯人の男が二重人格であることを示していたが、彼女にはなぜか納得がいかず....ってな、ちょっと変わったサスペンスもの?!

刑法第39条には、「心神喪失の場合、罪に問われず、心神耗弱(こうじゃく)の場合は罪を軽減する」とあるんやけど、この条文のもつ意味を問う内容なんよね。

小難しいテーマを扱いながらも、難解な話にせず、エッセンスを巧みに展開に取り入れてるあたりは、なかなかの内容やった。

全体のトーンが“どんより”した感じで、シリアスさはビシビシと伝わる一方で、少々一本調子なところは否めんかなぁ...?!

それでも、犯人役の堤くんは、なかなか熱のこもった演技をみせてるし、鑑定士を演じる鈴木くんも、蔭のあるクセの強い役を丁寧に演じとったかな。

残酷な殺人事件があると必ず出てくる精神鑑定という議論、それにより責任能力がなしとされた場合の被害者およびその関係者の心情を考えると、確かに複雑やろなぁと思う。そういう問題に光りを当てるという意味では、なかなか考えさせられる内容やったね!?

ちょっと現実離れした話ではあるんやけど.....。

2010年9月 9日 (木)

『マイ・ライフ』

どういうわけか何度観ても泣ける作品ってあるんよなぁ。感じ方ってのは人それぞれやし、観た時の気分や感情に合えば、それは忘れられない作品になったりするもんやしね。

今週紹介するお気に入り作品は、いろいろと心に迷いのある時にたまたま手にして、エライ心を揺さぶられたんよね。以来、ずーっと心に残ってる。

ちなみに、この監督(兼 脚本家)さん、『ゴースト ニューヨークの幻』の脚本を書いたひとなんよね!?

マイ・ライフ / My Life   ★★★★☆   (1993年)

監督:ブルース・ジョエル・ルービン

出演:マイケル・キートン、ニコール・キッドマン、ミシェル・コンスタンチン、ブラッドリー・ウィットフォード、トニー・ソーヤ、レベッカ・スカル、クィーン・ラティファ、ハイン・S・ニョール、マイケル・コンスタンティン

PR会社を経営し、地位と名誉を手にした男、しかし、彼は末期のガンに冒され、子供を身ごもった妻がいながらも、残りわずかの余命を宣告されていた。まだ見ぬ我が子に向けて、ビデオでメッセージを記録するのだが.....ってな人生ドラマ?!

自分の思うがままに人生を生きてきた男、成功を手にし、何も悔いることなどないはずが、なぜか心のなかにも消せない“しこり”が....。

この作品のいいところは、難病もので苦しい闘病生活や妻の愛情を描く、ありきたりな感動ドラマにするんやなくて、余命という残された時間のなかで、自分の人生を見つめ直し、心を解放する、そんなプロセスを描いてるところなんよね。

ある程度生きてると、過去の出来事で心に残ってるものってあるやんか。素直に言えなかった言葉、伝えられなかった思い、そんなものが徐々に積み重なっていくもんやと思う。やがて、そんな痛みに無神経になっていき、当たり前になると、見てみぬふりをしたりして......そんな重たい“人生の殻”を破り、最後の時をどんな気持ちで迎えるのか、そんなことの大切さが伝わってくる。

確かに、都合よく展開する話は、少し狙いすぎに感じるかもしれんけど、ただそれは泣かせようというだけやなく、人生の価値、忘れてはいけない大切なものを見つけ出すという前向きなメッセージがあって、悲しい話でありながら、不思議と心が満たされていく、そんな気分にさせられるんよなぁ。

コメデイ出身だけあって、いつもは少しオーバーリアクションなキートンくんのシリアスな演技もなかなかやし、妻を演じるキッドマンをはじめ、脇を固める役者も、それぞれエエ味を出してるんよね!?

自分が最後にどういう時を迎えるのか、それはまだ想像もつかんけど、素直な気持ちでいられたらエエなぁ.....愛するひとがそばにいて(まだ誰かはわからんけど.....?).....なんて?!(笑)

2010年9月 8日 (水)

『パーフェクト・ゲッタウェイ』

バイオハザードの新作の公開を間近に控え、ミラ・ジョヴォヴィッチが盛り上がってるでぇ.....なんて思ってるのは、きっとごく一握りのひとなんやろうと思う。

それでもメゲることなく、彼女の主演作をご紹介♪

ミラ嬢って、あのノリノリだった頃のリュック・ベッソンに見出され、映画デビューした当時は話題になったけど、その後はほっといても消えていく女優なんやろうなぁって思ったんよね。

それが未だにこうして主演作があるってことは、まぁ、よう頑張ってるんやろなぁ....?!

パーフェクト・ゲッタウェイ / A Perfect Getaway   ★★★☆☆   (2009年)

監督:デヴィッド・トゥーヒー

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ティモシー・オリファント、キエレ・サンチェス、スティーヴ・ザーン、マーリー・シェルトン、クリス・ヘムズワース

ハワイのカウアイ島にトレッキングをしに来た新婚のカップルは、同じようにその島に来ていた別の2組のカップルと出会う。その頃、ホノルルで起こった殺人事件の犯人が島に逃げ込んだとのニュースを知り、彼らのいずれかが犯人ではと、疑い始めるのだが....ってな、サスペンス・スリラー?!

いやぁ~、カウアイ島ってきれいな場所やねぇ。行ってみたいなぁ....ていうのが感想かな?!本編とまったく関係ないやろぉ~なんて!こりゃ失敬?!(笑)

何も考えずに話の展開だけを見ると、人も疎らな自然のなかで、命をかけた逃避行ってなわけで、それなりのワクワク感と緊張感があり、なかなかスリリングに描かれてるんよね。

ただ.......全体の流れを見ると、あまりにも無理がありすぎるんよ。まったくつながっていかない、完全にぶち切れたストーリーには、ちょっと唖然としてもうた。

部分だけをみると、結構、巧みに盛り上げてて、手法としては上手いだけに、もう少しマシな脚本やったらなぁ.....?!(苦笑)まぁ、おそらく結論ありきで、強引に話をつないだんやろうけど、あまりにも支離滅裂やったね。ちょっと残念やったかな。

2010年9月 7日 (火)

『東京島』

今、日本で不幸を背負わせたら一番の女優、そんな木村多江が出演すると聞くと、今度はどんな不幸に耐えるんやって、気になってもうてしょうがないんよね。

そんなこんなで、公開中のこの作品、不幸に耐える姿を堪能しようと、期待に胸ふくらませて、映画館に向かったんやけど.......ふぅぅ......寒.....?!

ちなみに、この監督さん、以前に紹介した『0093 女王陛下の草刈正雄』って作品でゆる~いユーモアを発揮してたひとなんよね。そこらへんも楽しみやったんやけど.....。

東京島   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:篠崎 誠

出演:木村多江、窪塚洋介、福士誠治、柄本 佑、木村 了、染谷将太、山口龍人、塩見大貴、テイ龍進、サヘル・ローズ、古藤ロレナ、鶴見辰吾

結婚20周年の記念にヨットで世界一周の旅に出たものの、途中で遭難し、無人島にたどり着いた夫婦。やがてバイト先を逃げ出した16人の若いフリーターを新たに流れ着き、さらに謎の中国人の男たちが.....ってな、逆ハーレム状態でのサバイバルを描いたドラマ??

若い男たちに囲まれ、女がひとりであることを利用し、したたかに生きる、そんな状況を想像すると、確かにおもろい話になりそうなんやけど.....どっひゃ~、なんじゃこりゃってね!?(苦笑)

何が“しっくり”こないかって、状況的にはそれなりに不幸なはずが、不幸を背負わせれば天下一品の演技をする木村くんをして、この演出では不幸を背負いきれてないところが、ごっつい歯がゆすぎなんよ。

彼女を含めて、どの役者の演技からも、極限状態のサバイバルな雰囲気は、まったく感じられへんって、どないなの!?無人島で生活しながら、きれいにヒゲを剃り、特に日に焼けることもなく、小奇麗な格好をし、新品同様の靴で闊歩する.......なんなんやろねぇ....。

そんな中途半端な設定の中で、相変わらずチャラチャラした演技しかできない窪塚くんに、ロクにセリフも言えないわりに、なぜか目立とうとする柄本くんの息子、もう、うんざりしてもうた(苦笑)

原作はどうなってるんかは知らんけど、後半の展開も、まったく意味不明な流れから、一気に緊迫感のない学芸会のチャンバラを経て、挙句の果てに.....う~ん、痛すぎ?!

唯一の救いは、イラン人役で出てるサヘル・ローズってタレントさんやね。理由?なんやエエ雰囲気なんよ.....結構な苦労人みたいやし......頑張れ♪(笑)

2010年9月 6日 (月)

『誰がため』

今日は最近レンタルした作品のなかから、デンマーク映画をご紹介♪

デンマークというと、以前に紹介したスザンネ・ビアって監督さんが思い浮かぶんやけど、この作品も派手さはないものの、誠実に作品を作り上げてる感じやったね。ハリウッドにはない、ヨーロッパ映画のよさが出てるやと思う。

芸術の秋になり.....って、まだまだ暑い日が続き、そんな気分でもないんかもしれんけど、じっくりとドラマを楽しむのなら、ちょっとエエかもよ?!

誰がため / Flammen & Citronen   ★★★☆☆   (2008年)

監督:オーレ・クリスチャン・マセン

出演:トゥーレ・リントハート、マッツ・ミケルセン、クリスチャン・ベンケル、スティーネ・スティーンゲーゼ、ハンス・ツィッシュラー、ピーター・ミュウギン、ミレ・ホフマイーヤ・リーフェルト

ナチス支配下のデンマークにおいて、指示を受けてドイツに協力する売国奴を暗殺するレジスタンスのふたりを描いた、実話を基にした戦時中のお話?!

家庭や将来を犠牲にして、国のため、同胞のために悪に加担する人間を処罰する.....強い信念をもって、自らの正義を実践していたはずが、混乱した時代のなかで、誰を信じればいいのか分からず、疑念に苛まれるんやねぇ。

そんな苦悩する男たちを描く話は、戦争映画というよりも、泥臭い人間ドラマになってるし、そこにサスペンス要素が入ったりして、130分強の時間を感じさせない重厚な話なんよなぁ。

ちょっと名前が頭に入って来づらくて、分かりにくいところもあるんやけど、主演のふたりの存在感がなかなかで、まぁ、彼らさえ押さえとけば、十分に楽しめるんやないかなぁ....ってね?!(苦笑)

ヨーロッパ映画らしく、それほど派手な展開が続くわけやないだけに、物足りなさを感じるかもしれんけど、じっくりとこの雰囲気を味わえたなら、引き込まれるかも?!しかしなぁ....英雄と言われても、ちょっと切ないもんやよなぁ....。

あと、毎度ながらこの邦題、よう分からんのですが......(苦笑)

2010年9月 5日 (日)

『カラフル』

今日は公開中の作品から、アニメ映画をひとつご紹介♪

この作品、原作が有名てなことらしいんやけど、よう知らんのよね。とりあえず評判がよかったのと、宮﨑くんが声で出てるってことで.....(笑)

さて、そんなちょっとヨコシマな気持ちで観に行った作品の感想は.....??

カラフル   ★★★☆☆   (2010年)

監督:原 恵一

声の出演:冨澤風斗、宮﨑あおい、南 明奈、まいける、麻生久美子、高橋克実、中尾明慶、入江甚儀、藤原啓治

死んだはずが、突然、人生の再挑戦の機会を与えられ、なかば強引に睡眠薬で自殺したばかりの中学生の男の子の体に入ることに....。他人にしか思えない少年の家族と、ぎこちない暮らしをしながら、過去の人生で犯した過ちを思い出すように言われるのだが.....ってな、アニメで描く10代の若者の人生ドラマ?!

お人好しの父親と不倫をしてた母親、受験勉強に忙しく、弟を無視する兄、家族はバラバラ、学校ではいじめられ.....どうにも抜けられないドツボにはまった感じの疎外感に苛まれる、そんな多感な少年の孤独な感情をとおして、“生きる”ということの意味を問うんよね?!

どことなく“ヘタうま”な感じの映像は、それなりに味わいはあるんやろうけど、正直に言うと、ちょっと2次元の限界を感じてもうたかな。

話の内容は、脆くて危なっかしい思春期の心情をうまく描写してたんと違うかなぁ?!

個人的には、宮﨑あおいの声の演技がエエなぁ.....ってね(笑)どことなくキャラの雰囲気も似てるせいか、妙に“しっくり”きとったよ。“存在感”ってやつかなぁ.....まぁ、贔屓目かもしれんけど....。

ちょっと気になったのが、中途半端な関西弁をしゃべるキャラなんよね。演じてるのは大阪出身の子供タレントらしんやけど、台本のせいなんか、語尾に違和感がありまくりやった。関西弁で“~じゃん”とは言わんと思うんよねぇ.....それとも、最近のガキは違うんかいな(苦笑)

まぁ、そんな細かいところにツッコミを入れるのは、きっと関西人だけやとは思うんやけど、それを気にしなければ、なかなか楽しめる作品やろね!?

人と交わり、支えあいながら人間は生きている、家族や友人、いろんな絆を大事にしながら、人生の“彩”を自分でつくっていくんやねぇ.....!

ちなみに、テマエみそな話ではあるんやけど、このブログのURLの“ore-iro”ってのは、オイラの人生“何色”やねん、ってとこから“俺”色ってことで付いてるんよね。まぁ、どうでもエエ話なんやけど?!

2010年9月 4日 (土)

『瞳の奥の秘密』

今日は、公開中の作品のなかから、ちょっと渋めなやつをご紹介♪

この作品、アルゼンチン映画なんやけど、実は今年のアカデミー賞で外国語映画賞に輝いた作品なんよね。

賞を獲ったからすごいってことやなくて、そんな賞も納得の、これがまたエエ感じの作品なんよ。

てなわけで、ちょっとおススメ!?

瞳の奥の秘密 / El Secreto De Sus O Jos   ★★★★   (2009年)

監督:フアン・ホセ・カンパネラ

出演:リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ、カルラ・ケベド、ギレルモ・フランセーヤ

25年前のある日、若い銀行員の妻が暴行され、殺された。裁判所を定年退職した男は、忘れることのできない、その事件のことを、小説にしようと記憶を辿るのだが.....ってなサスペンス・ドラマ?!

凄惨な殺人事件をきっかけに、引き起こされた出来事、じっくりと過去を再現しながら、やがて話は現代へとつながっていく.....う~ん、実に見事な流れやったね!

“目は口ほどに物を言う”そんなことをテーマにしながらも、それが単に事件の解明というサスペンスだけやなくて、秘めた想い、それぞれの愛憎を描いてるところがすばらしいんよなぁ。

そんな作品のクオリティを支えるのは、派手さはないものの、程よい“重さ”で作られたドラマの雰囲気や、登場人物の個性を丁寧に出しながら、意外な話の結末に必然性を持たせる演出がされてるところかな。

時折、南米ならではの陽気さを散りばめながらも、心に秘めた深い感情を見事にとらえた作品は、派手さはないものの、じんわりと心に残る、素敵なドラマにしあがっとったね!?ブラボーやねぇ!!(笑)

2010年9月 3日 (金)

『恋空』

今日はついでに携帯小説からうまれた作品をもうひとつ!?こっちも負けず劣らず......すごいよなぁ.....ある意味“傑作”かも??(苦笑)

主演は、最新作が公開中の新垣くんと、若手俳優のなかでは人気の三浦くん。と紹介しつつ、個人的にはどちらもビミョ~なんやけど.....。

こんな作品に賞を与える日本アカデミー大賞ってのは、きっとどっかの金を持ってるひとが買って手にする賞なんやと思ってまうやんね。

それに、これを純愛やって言うなんて........う~ん、すべてが常識と理解を越えてもうたようで.....スゴすぎやわさぁ?!(苦笑)

恋空   ★★☆☆☆   (2007年)

監督:今井夏木

出演:新垣結衣、三浦春馬、高橋ジョージ、小出恵介、香里奈、臼田あさ美、浅野ゆう子、麻生祐未、中村 蒼、波瑠

高校1年の夏に出会った男女が恋をして、そこから始まる......波乱万丈(?)の高校生活を描く、感動???の恋愛ドラマ...らしい(苦笑)

初めての恋愛、そして初体験......それからレイプ、妊娠、死産、いじめ、家族崩壊、失恋、難病.......ふぁぁぁ~、てんこ盛りでんなぁ!?どんだけ“濃い”学生生活なんやろね(笑)

これだけイベントを並べただけで、話の内容がいかにお粗末かは一目瞭然なわけやけど、それに輪をかけて役者の演技もかなりのもの!?ほんまに、こんな学芸会もどきで、よく人様から金を取ろうと思ったよなぁ。

主演のふたりはキャリアも浅いと百歩譲ったとしても、そんな未熟な若者たちの脇を固めるはずの浅野くんや高橋くんがね......!

もう、作品全体が凍りつくくらい、見事なまでの急速冷凍ってな感じで、一瞬にしてコチコチに固まってもうたよ(笑)

“若さ”と言えばそれまでやけど、こんな話に共感できる世の中とはなぁ...なんや心配になってきてもうたよ.....?!

『赤い糸』

いやぁ~、携帯小説ってどないなんやろね?一時、えらい騒がれてたけど、今でも流行ってるんやろか??まったく読んだこともないオヤジからすると、なんや、ちょっとワケのわからん世界なんよなぁ。

でもって、そんな携帯小説から映画になった作品ってのも結構あったわけやけど、“青春”だの、“純愛”だのって言われてるわりに、やたらとコテコテで、そんな言葉のイメージとは合わない、“とんでも作品”が多いような......なんて感じてまうのは、これジェネレーション・ギャップってやつなんやろか?!(苦笑)

とはいいつつも、一応、観てから評価せんとってことで、感想をご紹介♪

赤い糸   ★★☆☆☆   (2008年)

監督:村上正典

出演:南沢奈央、溝端淳平、木村 了、岡本 玲、石橋杏奈、桜庭ななみ、柳下 大、鈴木かすみ、岩田さゆり、甲本雅裕、山本未來、小木茂光、渡辺典子

同じクラスで仲良しグループにいた女の子が、実は子供の頃に出会って以来、好きだった初恋の相手だと知り、運命を感じたふたりは、恋人となるのだが.....ってなケータイ小説の映画化やそうで...?!

甘ったるい高校生の恋の話かぁ...って観てたら、途中でオマエら中学生やったんかぁ......って、ありえへんやろぉぉぉ....(苦笑)

そんな、妙に“老けた”中学生のジャレ事に戸惑ってると、間髪入れずに、この手の作品にはお決りの、これでもかってくらいのご無体な展開!?オイオイって(苦笑)

コテコテに練りこんだ話って、ある意味、韓流ドラマと同じやないですか??あまりのアホらしさに、ちょっと付き合いきれんなぁ....ってね。

結局のところ、まだまともに演技もできない若手のイケメンくんとかわいい女の子が、ちょっと不幸な展開のなかで、それでも“好きやねん....”って、もう、勝手にやってんかぁ?!(笑)

2010年9月 2日 (木)

『ナチュラル』

プロ野球もシーズン終盤になって、首位争いでかなり盛り上がってきてる(?)わけやけど、関西人として、ベタと分かってても、やっぱり虎さんチームが好きなわけで、毎日、試合の結果が気になって、心配で毛が抜けてもうて.....なんて?!(苦笑)

そんな野球.....というかベース・ボールも当然ながら、いろいろと映画の題材になってるんやけど、そんな中からお気に入りの作品をご紹介♪

主演は“永遠のオトコマエ”のレッドフォードくん!いつも彼を見ると、「こんな格好のいいオヤジになりたいなぁ....」って思うんよね。残念ながら、髪のボリュームと体型からすると、どう頑張っても“ジャック・ニコルソン”路線なんやけど.....(笑)

ナチュラル / The Natural   ★★★★☆   (1984年)

監督:バリー・レビンソン

出演:ロバート・レッドフォード、ロバート・デュヴァル、グレン・クロース、キム・ベイジンガー、ウィルフォード・ブリムリー、バーバラ・ハーシー、ダーレン・マクギャヴィン、リチャード・ファンズワース、マイケル・マドセン

メジャー・リーガーになって、すべての記録を破り、最高の選手になることを夢みる青年は、入団テストのためにシカゴに向かうが、事件に巻き込まれてしまう。一度は諦めた夢を16年後に叶えた男は、試合に出るなりホームランをかっ飛ばし、活躍するのだが.....ってな爽やかなスポーツ・ドラマ?!

夢は何でもかなうと思っていた10代、人生の辛酸を味わい、挫折を経てやっとたどり着いた舞台、そこから始まる物語は、ちょっとドラマチックで胸を熱くするんよね。

若さゆえに失ってしまったもの、苦労したからこそ手に入れることができたもの、人生に正解などなく、まわり道して大切なものにめぐり合う、なんや知らんけど、エエ話なんよなぁ。

そんなドラマの主役を演じるレッドフォードくんは、いつものキラー・スマイルを連発しながら、消せない過去を背負った男を体現するんよね!年齢を重ねながらも、どこか少年のような無邪気さと純真さを秘めた表情が、野球を心から愛する男の気持ちをうまく表現してる。

80年代なかばの作品ということで、確かに演出がすぎるとか、ファンタジーは不要とか、いろいろと意見はあるんやろうけど、ただ、観るたびにベースボールというスポーツのすばらしさ、人々を魅了する理由が伝わってくるようで、たまらんのです!

それに、単純なスポーツ感動ドラマというわけやなく、時を経ても変わらない愛情、父親との思い出、波乱万丈の人間ドラマが展開するところも素敵なんよね。

傷ついた男の優しさと、そして折れない心、何度観ても目頭が....!?

2010年9月 1日 (水)

『魔法使いの弟子』

先日紹介した『バッド・ルーテナント』では、クスリでヘロヘロな悪徳警官の役で、借金でクビが回らない実生活の窮状を体現してた(?)、“ハゲの大将”ニコラスくん、お次の作品は、何とあのディズニー製作で大物プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと組んで、魔法使いの先生役とは......てなことで、そんなファンタジックな彼の活躍を描いた公開中の作品を、今日はご紹介?!(笑)

魔法使いの弟子 / The Sorcerer's Apprentice   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジョン・タートルトーブ

出演:ニコラス・ケイジ、ジェイ・バルシェル、アルフレッド・モリナ、モニカ・ベルッチ、テリーサ・パーマー、オマー・ベンソン・ミラー

弟子のひとりの裏切りにより死んだ偉大な魔法使い、彼の遺言に従い後継者を探すもうひとりの弟子は、1,000年の時を経て、ついにその“選ばれし者”を見つけ出したのだが.....ってな、ディズニーによるニューヨークを舞台にした魔法大戦争.....ってね!?

およそヒーローには似つかわしくない、ちょっとイケテナイ青年が、隠れた才能に目覚め、恋の話を交えながら、魔法を使って世界を救う....って、なんやどっかで聞いたことのあるような....??(苦笑)

今回の話題は....あのニコラスくんが金髪ロンゲで登場するってこと.....なんて言ってるのは、ハゲ・コミュニティの中だけの話?(笑)ヅラ姿に少し寂しさを憶えつつも、師匠役として、なんやクールな役どころやったね。

しかし、まぁ、この話、何と言うか、スケールが小さいんよなぁ....。魔法使いモノで他に大作があるだけに、比べると....ショボいって!?

それに加えて、この主人公の青年が、どうにも締りのないしゃべり方で、まったく感情移入できんのよね。まぁ、コメディ調を狙ったんやろうけど、どう見てもお気楽で、軽すぎなんよなぁ。

てなわけで、まぁ、それなりにやけど、何としても観たいってほどの作品ではないような気がする?!

例によってジェリー・ブラッカイマーの製作らしく、あわよくば続編を...ってな終わり方が、少し鼻につくんよなぁ.....ニコラスくんの借金返済になるのなら.....なんて思いつつ、余計に膨らみそう!?(苦笑)

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