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2010年9月17日 (金)

“荻上ワールド”を考える ③ 『かもめ食堂』

お次は、荻上くんを監督として一気にメジャーにした作品のご紹介♪

『バーバー吉野』で意表をついた監督さんのオリジナルな世界が、新たなステップを踏んだのが、この作品やと思うんよね。

あえてフィンランドで食堂という意外性をもたせつつ、そこで繰り広げられる淡い人間模様の味わいが、実にさりげなく表現されてて、そんなところに監督さんの進化を感じたんよなぁ。

というわけで、個人的にはとっても“お気に入り”な作品の感想を!?

かもめ食堂   ★★★★   (2005年)

監督:荻上直子

出演: 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、マルック・ペルトラ、タリア・マルクス、ヤルッコ・ニエミ

フィンランドのヘルシンキにある小さな日本食を出す食堂、その店に集まる人々の人間模様をほのぼのとしたタッチで描くお話。

なぜか遠く離れたフィンランドで食堂を開くことにしたひとりの日本人女性、そして、そんな彼女が知り合った、不思議なふたりの日本人、まったりと展開する流れのなかで、なんとも言えんドラマが繰り広げられるんよなぁ。

いやぁ、この作品の何がすごいって.....この主役3人のキャスティングが出来た時点で“勝ち”やね。

特に何か事件が起こるわけでもなく、淡々とした異国の日常のなかで、3人の女優の3つの個性の見せる絶妙のカラミと“間”、それこそがこの作品の全てといってもエエんと違うかなぁ。

それぞれのキャラの持ち合わせた個性から生まれる“ほのぼの”とした笑いは、自然と観る側の心を小気味よく躍らせるんよね。そんでもって、いかにも人の良さそうなフィンランドの人々の存在も相まって、全体的に何ともいえない“癒し”の雰囲気を作りだしてるんやなぁ。

気がついたら顔に笑みが浮かび、どこか心が満たされた気分になる、そんな作品って、そうそう出会えるもんやないよね!

ただ...空腹で観るのはちょっと辛いかも。テーブルの上の料理が美味そうで...(苦笑)

不思議な調和のとれた世界のなかの飾らない輝き、それを感じさせてくれる素敵な作品やったね!?

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