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2010年10月 7日 (木)

『アメリカン・ヒストリーX』

先日紹介した作品でも、すばらしい演技を見せてくれてたエドワード・ノートン、ホンマに才能あふれる役者やと思うんよね。

人懐っこい笑顔を見せたかと思うと、ふてぶてしさを表現してみせたり、優しさと狂気が同居する、そんな演じ手としての器の大きさがある。彼の上手さってのは、それぞれの作品で役を自分のものにできてまうところなんやろなぁ。

もっと評価されてもエエ役者と思うんやけど、残念なことに、ちょっと作品に恵まれてないんかな?!それでも、今月末公開の『ストーン』って作品では、デニーロと共演してるらしいんで、ちょっと期待やね!

今日は、そんな彼の見事な演技が堪能できる作品を、お気に入り作品としてご紹介♪

アメリカン・ヒストリーX / American History X   ★★★★★   (1998年)

監督:トニー・ケイ

出演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、ビヴァリー・ダンジェロ、フェアルーザ・バーク、エイヴリー・ブルックス、ステイシー・キーチ、エリオット・グールド、イーサン・サプリー、アレックス・ソル

消防士だった父親が、助けに入った家で黒人のジャンキーに殺されたことがきっかけで、白人至上主義に傾倒し、自らグループを作って、移民の経営する店を襲っていた青年は、ある日、自宅にやって来た黒人の車泥棒を殺害し、刑務所へ。そんな兄を尊敬する高校生の弟は、兄のマネをして、グループの一員となる。

そんな時に、3年の刑を終えて出所してきた兄は、それまでのスキンヘッドをやめ、別人のようになり、過去を否定するのだが.....ってな、ある兄弟を通してアメリカ社会の暗部を描いた衝撃のドラマ?!

不法移民がアメリカをダメにする、そんな偏向した思想を信じ、怒りを露わに、暴力を振るっていた男に、一体何が起こったのか、そんな疑問を解きながら、人種差別、偏見の渦巻く、多民族国家のアメリカ社会が抱える問題を問いかけるんよね。

この作品、何がスゴイって、同じ人間でありながら、ふたつの異なるキャラを演じ切るノートンくんの演技がたまらんのですよ。その表情やセリフ、仕草まで、もう鳥肌もんやねぇ!?

そんでもって、現在と過去をカラーと白黒の映像で描き分け、兄弟の心の内を丁寧に表現してるところも、なかなか巧みなんよなぁ。

難しいテーマを、硬派に、それでいて小難しくせずに、ひとりの男の心情の移り変わりで語るあたりも、展開のうまさを感じるよね。

少しバイオレントな表現に嫌悪感を感じるというのはあるかもしれんけど、この衝撃はずしりと心に響き、たまらない余韻を残すんよなぁ。ちょっと覚悟を決めて、是非、観てもらいたい作品やね!?

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