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2010年10月21日 (木)

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』

アメリカのコメディ映画って、“笑いのツボ”が違うのか、なんか笑われへんのよね。未だにアダム・サンドラーやウィル・フェレルが大人気コメディ俳優やって言われても、彼らのどこがオモロイのか、サッパリ理解できんのよなぁ(笑)

そんな中、コメディ系の作品を得意とする監督さんで、唯一好きなのが、今日の作品の監督をしてるウェス・アンダーソンってひとなんよね!?

彼の作品の特徴はというと、腹を抱えて笑うという類の笑いのセンスやなくて、どこかヒネクレてて、ちょっとシュールやったり、ブラックやったりと、何と言うか、笑いの質で言うとニヤリとさせられる、そういうタイプなんやなぁ。

というわけで、そんな監督さんの代表作をひとつ、お気に入り作品としてご紹介♪

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ / The Royal Tenenbaums   ★★★★   (2001年)

監督:ウェス・アンダーソン

出演:ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティラー、グウィネス・パルトロウ、ルーク・ウィルソン、オーウェン・ウィルソン、ダニー・グローヴァー、ビル・マーレイ、シーモア・カッセル、クマール・パラーナ

長男は実業家、長女は劇作家、そして次男はテニス・プレイヤー、それぞれが若くして才能を発揮し、かつて天才一家と言われたテネンバウムズ家だったが、自由奔放で気ままな父親のせいで、夫婦関係はうまくいかず、家族も崩壊してしまった。ひとりホテル暮らしをする父は、離れて暮らす妻に再婚相手が現れたことを知り、ある計画を思いつき、二十数年ぶりに家族が集まることになるのだが......ってな、とってもオフ・ビートなコメディ映画?!

妻の心を取り戻し、子供たちとの失われた時間を取り返そうと必死の父と、成長して大人になった彼の子供たちの抱えるそれぞれの悩み、複雑に想いが交錯するんやねぇ。

この作品、なんといっても全体の雰囲気が絶妙なんよ。家族ドラマといいながら、少し意表をつく設定に、どこかズレた登場人物たちが、それぞれに絡み合いながら、いい具合に歯車の狂った話が展開していくんよなぁ。

そんな話の中心になる父親を演じるジーン・ハックマンの存在感と、普段とは違って、真面目な演技をしつつも、なぜかジャージのスティラーくん、優等生イメージが強いグウィネス嬢の少しスレた演技、そこに脚本でも加わるウィルソン兄弟、それぞれが個性を主張しつつも、いい演技をしてる!

細かいところでは、場面の背景の小道具から、いろいろとこだわりを感じさせる映像や、センスのいい音楽の使い方、ひとつの作品として、すべてが見事なまでにまとまってるんよなぁ。

コメディというには、ちょっと小難しくて独特すぎるんかもしれんけど、そこに味わいのあるユーモアが感じられるんよね。この世界、足を踏み入れると......はまる....かも?!(笑)

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