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2010年12月17日 (金)

『BOX 袴田事件 命とは』

今日は、ちょっと社会派な邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、是非おススメしたいと思うんやけど、その理由は、作品の質がすばらしいからというわけやなくて、この作品の基になってる事件のことを知って欲しいからなんよね。

今から40年以上前に起こった、ひとつの残酷な事件を題材に描いてるんやけど、問題は理不尽な捜査と裁判によって死刑宣告を受け、今なお服役している人が、無実である可能性が高いということなんよなぁ。

一審で彼を死刑とした裁判官のひとりは、自らの判決を悔い、再審請求を支持している、そんな話がこの作品では描かれてるんやね。

裁判員裁判で誰もが裁く側に立つ可能性のある現在、この作品のタイトルにあるように、命の重み、裁く責任を問いかける話を、是非多くの人に観て欲しいと思う。

BOX 袴田事件 命とは   ★★★★☆   (2010年)

監督:高橋伴明

出演:萩原聖人、新井浩文、葉月里緒奈、村野武範、保阪尚希、石橋 凌、ダンカン、中村優子、大杉 蓮、岸部一徳、國村 隼

昭和41年6月に静岡で起こった強盗殺人放火事件。一家4人を殺した犯人として逮捕されたのは、被害者が経営していた味噌工場で働く、元プロボクサーの男だった。そんな彼に法廷で死刑を宣告した裁判官のひとりの苦悩を描いたドラマ?!

無罪を主張する被告、状況証拠のみで自白頼みの公判において、疑念を抱きつつも、下された判決、法の名のもとに下された結論は、あまりにも理不尽なものなんよなぁ。

人が人を裁くということの意味、それによって背負う責任、命の重さを考えさせられる、そんな話やったね。

作品としては、細部の甘さや少し意味不明な描写もあり、首を傾げてまうところもあったり、また主演の萩原くんは、確かに頑張ってるんやけど、やっぱり役不足な感じで、残念ながら物足りなさを感じるデキやった。

それでも、現在も最高裁で争っているこの事件のことや、死刑囚として未だに刑務所に閉じ込められている袴田さんの存在を知ってもらうという意味で、この作品をススメたいと思うんよね。

冤罪事件って他人事のように感じてまうけど、裁判員裁判の制度が行われている今、ひとりひとりが“人を裁く”ということを、少し真剣に考えんとアカンのやと思うんよね!?こんな悲劇を繰り返さないためにも。

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