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2010年12月26日 (日)

『最後の忠臣蔵』

年の瀬といえば、やっぱり“忠臣蔵”やねぇ....なんて思うひとが、どれくらいいてんのかは分からんけど、そんな日本人が大好きな忠義の物語を題材にした話題の作品を、今日はご紹介♪

監督としてはイマイチやった役所くんやけど、演技はピカイチ、そんな彼に、最近はお父さんと同じく、演技でいい味を出してる佐藤くんの共演とくれば、やっぱり見逃すわけにはイカンですよぉ!?

でもって、監督が「北の国から」シリーズの杉田くんとくりゃ......ね!(笑)

この作品、製作が日本の映画会社やなくてワーナー・ブラザースなんよね。でもって、日米同時公開のはずやったのが、アメリカでのタイトルが承認されず、公開が来年にズレこむことになったらしい。それによってアカデミー賞の選考対象からハズレてまうっていうニュースが出てた。

まぁ、アメリカ人にこの作品の“心”が理解できるかどうかは疑問やけど、これ、海外に出しても恥ずかしくない、なかなかの作品やと思うんやけどね!?

というわけで、今年の“サムライ・シネマ”のトリを飾る作品のデキは.....。

最後の忠臣蔵   ★★★★☆   (2010年)

監督:杉田成道

出演:役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、安田成美、片岡仁左衛門、伊武雅刀、風吹ジュン、山本耕史、笈田ヨシ

主君の仇討ちのために吉良邸に討ち入りした赤穂浪士47人の中のただひとりの生き残りと、討ち入り前夜に抜けたひとりの男、事件から16年の時を過ごした男たちの生き様を描いた時代劇?!

生き延びて仲間の遺族の面倒を見るように大石内蔵助に命じられた男と、隠し子を守り、育てるように内蔵助に頼まれた男、そんな二人を役所くんと佐藤くんが演じる.....あぁ、なんて贅沢なんやろう....♪(笑)

物語は、どちらかというと娘を育てる役所くんメインで展開していくんやけど、理由があって仲間と共に死ねず、複雑な心情を引きずりながら生きる男たちを、どちらも見事に演じてるんよなぁ。言葉を交わすことなく分かり合う、そんな男たちの胸の内が丁寧に描かれてた。

まぁ、確かに大石内蔵助に隠し子とは、なんてご無体な設定やっていう批判はあるんかもしれんけど、約300年前のこの国に、主君に命を捧げる“武士”という不器用で真っすぐな生き方をした男たちがいた、そんな彼らを描いたドラマという点では、見事やと思うんよね。

メインを張る役所くんの熱演や、それをサポートする佐藤くんの“さりげなさ”もさることながら、脇でワンポイント付ける役の安田くんの演技が良かったねぇ。男臭いドラマに華を添える役割として、見事な立ち振る舞いやったと思う。

そんな彼らに引っ張られるように、若い桜庭くんも、ちょっとお転婆な娘役で頑張ってたしね。慣れない時代劇で“ぎこちなさ”はあるものの、かえってそこが新鮮で、良かったかもなぁ。

独特の演出で、少し前半の流れに取っ付きにくさはあるんやけど、中盤から後半にかけての話の盛り上げ方は見事やったね。

明らかに泣かせに行ってる演出は、確かに“あざとい”んやけど、でも、そんな“臭さ”も、例えば片岡仁左衛門の演じる大石内蔵助の存在感が抜群であるために、ベタな演出にも素直に感動でき、えらい説得力を感じるんよね。

もう途中から涙が止まらんようになってもうて......オヤジひとり泣きの図......あぁ、鼻水が....!?(笑)

時代劇とはいいながら、チャンバラ映画ではなく、その時代を生きた人たちの熱い感情がじっくりと描かれてる人間臭いドラマになってる。そんな作品は、繊細でかつ感動的な、とっても贅沢な一本やった。

エエもん観させてもらいました♪ 拍手!(パチ パチ)

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