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2011年1月

2011年1月31日 (月)

『ローマ、愛の部屋』

今日は劇場未公開のスペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品のパッケージに書いてあった“売り文句”ってのが、「アントニオ・バンデラスが絶賛した究極の愛と官能!」なんよねぇ。とってもエロなパッケージを眺めながら、バンデラスがどない絶賛したんやって思いを巡らしながら、ちょっと観てみたってわけ!?(笑)

確かに直球な内容ではあるんやけど、この作品、なるほど味わいがあるんよね。

てなわけで、そんな作品の感想は.....?!

ローマ、愛の部屋 / Habitacion En Roma   ★★★☆☆   (2010年)

監督:フリオ・メデム

出演:エレナ・アナヤ、ナターシャ・ヤロヴェンコ、エンリコ・ロー・ヴェルソ、ナイワ・ニムリ

翌日には、それぞれスペインとロシアに帰国することになっている二人の女性が、ローマの街角で出会い、一夜をともにする.....ってな、エロなんやけど、それだけやない、女同士の恋愛ドラマ?!

積極的に誘いをかけるレズの女と、戸惑いながらも彼女のホテルの部屋にやって来た女、相手のことを何も知らないふたりが、夜が更けるなかで、ウソと本音を入り交えながら、心と体をひとつに......う~ん、やっぱりエロか?!(笑)

確かにショッキングなほど大胆なシーンはあるんやけど、これ、単なるエロに終わらないところが素晴らしいんよね。それぞれが背負った人生を語りながら、互いに相手に惹かれ、そして心を開いていく、そんなやり取りにはエロを越えたドラマチックでロマンチックな時が流れてるんよなぁ。

ほとんどのシーンを全裸で演じる主演のふたりの演技も、なかなか侮れないものがあったりしてね!?

これをただの下世話なラテン映画とくくってしまうには、余りにも“もったいない”と思わせる、そんな作品やったなぁ。

2011年1月30日 (日)

『犬とあなたの物語 いぬのえいが』

昔、実家で犬を飼ってたんよねぇ。子犬のころから十数年の間、一緒に暮らしてたんかな。ご主人様というよりは、どっちかっていうと愛犬にナメられてた口やったんやけど、それでも過ごした日々は忘れられへんもんね!?

楽しい思い出と淋しい気持ち、そんな犬好きの心を惹きつける(?)作品を、今日はご紹介♪

犬とあなたの物語 いぬのえいが   ★★★☆☆   (2010年)

監督:長崎俊一、石井聡一、江藤尚志、川西 純、中西尚人、水落 豊

出演:大森南朋、松嶋菜々子、堀内敬子、篠田麻里子、生瀬勝久、小倉智昭、中尾 彬、内野聖陽、高畑淳子、芦田愛菜、北乃きい、坂井真紀、、戸田菜穂、鶴見辰吾

人と犬との関係を描いた6編の物語からなるオムニバス映画の第2弾!?犬嫌いだった少年と愛犬の話や、突然の病気で弱る夫と介護する妻、そしてそれを見守る犬の関係、愛犬の誘拐事件、死んだ犬が忘れられない飼い主の話等、いずれも、かわいい犬と取り巻く人たちの“絆”が表現されてるんやね?!

アホらしいコメディあり、切ないメロドラマありで、犬好きならば楽しめる内容になってるんかな。ただ、作品としては、ちょっとバランスがねぇ.....(苦笑)

それぞれ違う監督さんが作ってて、話の長さもマチマチなものを、ひとつの作品として作ってるということで、ある程度は“しゃぁない”んかなぁとは思うんやけど、個々のエピソードの比重が違いすぎて、どうしても違和感が出てるのが残念やったね。

まぁ、オープニングで、いつ見ても笑えない“ハリセンボン”が、ギャーギャーと騒いでるあたりが、そもそも相当イケてないなぁってところなんやけど?!(苦笑)

それでも、犬の表情のアップや、飼い主を見つめる眼差し、そして寄り添う姿には、やっぱり観てて微笑んでまうし、癒されるんよなぁ。“犬好きに悪い人はいない”そんなセリフが妙に納得できたりして.....?!

というわけで、ケナすほど悪くはないんやけど、あえて映画館で観るほどの作品とは、ちょっと思えんかったかも。まぁ、そんな足りない部分は、映画を観るみなさんの犬への愛情が埋めてくれるんかもしれんけど.......ね?!(笑)

2011年1月29日 (土)

『グリーン・ホーネット』

今日は公開中の作品の中から、ヒーローものをひとつ、ご紹介♪

この映画、もともとはラジオ用のドラマやったらしく、それが60年代なかばにTVシリーズになったんやってね。そんでもって、そんなTV版には、あのブルース・リーが出演してたらしい。更に、その役どころは準主役の今回ジェイ・チョウが演じたカトーやったんやけど、あまりの人気に、主役そっちのけで劇場公開までされたんやって!?

そんな懐かしのヒーローをものをリメイクしたこの作品、全編3Dカメラで撮影されたアクションのデキやいかに.....?!

グリーン・ホーネット / The Green Hornet   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ミシェル・ゴンドリー

出演:セス・ローゲン、ジェイ・チョウ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ヴァルツ、トム・ウィルキンソン、エドワード・ジェームズ・オルモス、デヴィッド・ハーバー、エドワード・ファーロング

新聞社を経営する父親が急に亡くなり、会社を継ぐことになった息子だったが、そんな彼は厳格な父親に反発し、親の財産で遊び呆けるダメ人間だった。父親の命令により車両の改造をしていた整備士のカトーと組み、街に蔓延る悪を倒し、ヒーローになろうと決意したのだが......ってな、一応ヒーロー・アクションもの?!

ダサダサの適当男が勢いだけでヒーローになり、悪と戦う、そんな“距離感”が妙に心地いい、ちょっと異色のヒーローものやったね(笑)

あえてコメディ俳優のローゲンくんが主役を演じる意味ってのがよく分かる、納得のノリやった。

そんな作品を監督するのがミシェル・ゴンドリーってのは、『エターナル・サンシャイン』の監督と言うと少し意外な感じもするんやけど、でも、この人、監督デビューは、猿男と異常に毛深い女の出てくるコメディやったし、その後の作品もファンタジーを取り入れた内容で、それがこの異色アクションにつながるのも、“なるほど”なんかな?!

そんな監督さんのこだわりは、3D映像の隅々に出てて、エンドロールまで手を抜かないあたりは、遊び心が行きわたってて、なかなかやったなぁって思うんよね。

これである程度ヒットすれば続編も、ってことなんやろうけど、結構“アリ”かもって思ってもうたよ?!“ゆるい”設定にクールなアクション、娯楽としては十分に楽しめる、そんな作品やったね!

2011年1月28日 (金)

『ACACIA -アカシア-』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、主演がなんと、あの“アントン”ことアントニオ猪木なんよね!ビンタのパフォーマンスとお決まりの雄叫びで、なんや、最近はすっかり“おもろいオッチャン”になってもうたアントンなんやけど、昔はごっついカッコよかったんよなぁ。

毎週金曜日の8時40分くらいに、リングに颯爽とあがり、鋭い眼光で相手を睨みつける、そんでもって必殺の延髄切り.......少年時代の憧れのヒーローやったんやけどね(笑)

梶原一騎の「プロレス・スーパースター列伝」で読んだアントンの苦労の下積み時代の話に熱くなった日々が懐かしいもんやよなぁ.....?!

きっと監督してる“ミポリン”の旦那の辻くんにも、そんなリスペクトはあったんやろう......などと思いつつ鑑賞した作品の感想は......?!

ACACIA -アカシア-   ★★★☆☆   (2008年)

監督:辻 仁成

出演:アントニオ猪木、石田えり、北村一輝、林 凌雅、坂井真紀、川津祐介

体が大きな元プロレスラーの男は、寂しい老人たちが暮らす団地でみんなから頼りにされる、用心棒のような存在だった。そんな彼のもとに、たまたま知り合った少年の母親から、息子を夏のあいだ預かってほしいと言われ、子供と一緒に暮らすことになるのだが.....ってな、過去を引きずる男と少年の交流を描いたドラマ?!

いじめられっ子の少年にプロレスを教えるアントン、今にも“卍固め”をかけそうな勢いに、なんやハラハラしてもうたよ....なんて(笑)

まぁ、演技のほうは“本職”やないだけに、大目に見たらんとアカンのやろねぇ。素人丸出しのところが、逆に微笑ましかったりして......(苦笑)

懸命に針仕事をするなんて、全盛期のアントンからは想像もできんようなレアなシーンもあったりで、個人的には少し感慨深かったりもしたんやけどね。

作品としては、“赦し”と“癒し”のドラマってことなんやろうけど、盛り上がりそうで、イマイチなんよなぁ。監督の辻くんのチープな演出に、元ミュージシャンとは思えないほど音響のセンスのなさ、終わってみれば、悪くもないけど、それほどでも......ってな感じの凡庸な作品になってもうたみたいやね(苦笑)

さすがにこの程度では、感動はできんやろなぁ......?!

2011年1月27日 (木)

『ホームレス・ワールドカップ』

いやぁ~、アジア杯が熱いねぇ~!?(笑)ハラハラさせながらも、負けないところがスゴイ!

日本代表の選手たちも一生懸命やってるし、まだまだアジアレベルで世界を相手にするには物足りなさがあるものの、今大会は試合内容もオモロイし、見てて熱くなれるところがエエよね!

なにより、久々にマネージメントできる“プロ”の監督さんが就任して、その手腕を発揮してくれてるところが、個人的には嬉しいんやけど!?

そんな盛り上がりがある一方で、最近たまにCMに出てくる元監督さんこと“ただ無意味に頑固”なところだけが取り柄の、勘違いしたメガネくんが、ヘラヘラ笑いながら、しょーもないコメントを垂れるのを見てると、「アンタのせいで失われた3年弱の時間を返せ!」って、思わずつぶやいてもうたりして......ね(苦笑)

まぁ、そんなボヤキは置いといて、映画のブログなんで、今日はすっかり国民を虜にしたフットボール(サッカー)というスポーツの素晴らしさを垣間見る、そんなドキュメンタリー作品をひとつ、ご紹介♪

ホームレス・ワールドカップ / Kicking It   ★★★☆☆   (2008年)

監督:スーザン・コッホ&ジェフ・ワーナー

出演:(ナレーション)コリン・ファレル

世界中のホームレスの人々に人生を立て直すチャンスを与え、勇気と希望を持ってほしい、そんな趣旨で2003年から毎年開催されているホームレスの人々によるフットボール(サッカー)のワールドカップ、そんな大会に出場する選手や関係者を追いかけたドキュメンタリー?!

麻薬やアルコール中毒、家族からの虐待、不法就労、貧困そして紛争、様々な理由でホームレスになった人たちが、フットボールに出会って、それまでの生活を変えるきっかけを手にする、そんな様子が描かれてるんよね。

ひとつのボールに込められたそれぞれの想い、そして広がる可能性、フットボールというスポーツのすばらしが伝わってくるんよなぁ。

考えたら、世界最高の選手になったジダンやって、マルセイユのストリートでボールに夢中になってたわけやし、ブラジル代表として活躍したアドリアーノやって、貧しいスラムの出身やもんね。

ホームレスでありながら、国を代表してプレーすることで、彼らの目に輝きが灯るのが、ごっつい印象的やったなぁ。

なによりも、本人たちが変わろうとしてる姿が、素直に感動できるんよね。頑張れってエールを送りたくなったかな。

オレもいろいろ頑張らんとなぁ.....?!(笑)

2011年1月26日 (水)

『アフリカン・ソルジャー 少女兵士の戦場』

少年兵のお次は少女兵士ってなわけで、こちらは実話がベースになってるらしい。

こんな現実があることを知ってもらおうってことで作られた映画なんやろうから、そのメッセージを受け止めなアカンよね。

というわけで、ひとりでも多くのひとに知ってもらうために、作品をご紹介♪

アフリカン・ソルジャー 少女兵士の戦場 / Heart Of Fire   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ルイジ・ファロルニ

出演:レテキダン・ミカエル、ソロミエ・ミカエル、セーブル・ティラフン、ダニエル・セヨウム、メクデス・ウェゲニ

生まれてすぐに修道院に預けられた女の子は、ある日、父親に引き取られることに。家族と暮らせると喜んだのもつかの間、継母に冷遇され、挙句に働かない父親は、彼女を国の独立のためという理由で、解放軍のキャンプに預けてしまうのだが...ってな、実話を基にした物語。

小学生の低学年くらいの年の子供が、大人たちの愚かな争いに巻き込まれ、戦いに身を投じていく、なんとも悲しい話やんね。

公園で走り回ってるような年頃の子供が、ライフルを片手に戦う姿は、どない考えても普通やないって!?どんな大義名分をもってしても、これを正当化することはできんよなぁ。

この作品、そんな悲惨な状況を淡々と描くんよね。ドキュメンタリー出の監督さんらしく、過度な演出をしないあたりが、良くもあり、物足りないところでもありってな感じかな?!主役を演じた子役の女の子は、なかなかエエ演技しとったけどね!

それにしても、子供たちの未来を守るために、一体なにができるんやろなぁ....?!

『ジョニー・マッド・ドッグ』

今日は、アフリカの内戦に巻き込まれた少年兵を題材にした作品をふたつ、ご紹介♪

一つ目は、2年くらい前のカンヌ映画祭で上映され、話題になってた作品なんよね。フランス人の俳優兼監督のマチュー・カソヴィッツが製作に加わったってことでも注目されてたかな。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

ジョニー・マッド・ドッグ / Johnny Mad Dog   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール

出演:クリストフ・ミニー、デジー・ヴィクトリア・ヴァンディ、ダグベス・トゥウェ、モハメッド・セセイ

反政府軍の一員として、少年兵部隊を率いるひとりの少年と、体の不自由な父と弟と逃げ惑うひとりの少女、激しい内戦のなかで生きるアフリカの子供の様子を描いたバイオレンス映画?!

銃を片手に殺戮と強奪を繰り返し、悪事に手を染めていく子供たち、彼らは果たして加害者なのか、それとも大人の争いに巻き込まれた被害者なのか、そんな疑問を突き付ける内容やったね。

“狂犬”という名前のとおり、銃を構えて威嚇する姿に子供の姿はなく、荒みきった心がむきだしになってるんよなぁ。

時折、子供らしさを垣間見せながらも、簡単に命を奪っていく様を見せつけられると、やっぱり胸が痛むやんね。こんな現実のなかで命を削って生きている子供がいるのかと思うと、なんや“やるせなさ”を感じるよなぁ。

てなわけで、この作品、最初から最後まで“悲惨さ”しか感じられず、ちょっとヘビーやったね。映像的なショッキングさが注目されてたみたいやけど、そちらの方はそれほどでもんかったかな。

まぁ、そんな重たい内容ではあるんやけど、平和の大切さを逆に思う知らされるってとこなんかもしれんね。子供の笑顔であふれた世の中、それが一番やよなぁ......!?

2011年1月25日 (火)

『能登の花ヨメ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

北陸は能登の漁村を舞台に、ヨメと姑の熱いバトル......ってなわけやなくて、ちょこっと火花を散らす、人間ドラマってか?!(笑)

しかし、この作品、あの伊丹十三監督の息子や、北島三郎の娘やら、やたらとビッグな名前の面々のご子息が出演してはるんよねぇ。ちょっとビックリしてもうた。でっ、そんな彼らの演技の方はどないかっていうと......まぁ、それはねぇ......?!(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は......。

能登の花ヨメ   ★★★☆☆   (2008年)

監督:白羽弥仁

出演:田中美里、泉ピン子、内海桂子、甲本雅裕、池内万作、平山広行、水町レイコ、松永京子、松尾貴史、本田博太郎、八木優希

車にひかれて足を骨折した婚約者の母親の世話をするため、ひとり彼の実家のある能登にやってきたものの、ろくに家事もできず、姑になる人とも折り合いがつかず、辛い思いをするのだが......ってな、震災の傷跡の残る能登の町を舞台に繰り広げられる人間ドラマ?!

無愛想で頑固な姑や馴染めない田舎のしきたり、戸惑いながらも、いろんな人と出会い、頑張るってな話なわけやけど、あまりにもお粗末な演出に、前半はどないしようかと思ってもうたよ(苦笑)

主演の田中くんは、NHKの朝の連ドラ出身でありながら、その後、代表作らしいものが何もない理由が分かるくらい、えらい不器用な演技で、“やってもうたかなぁ....”って途中までは思ったんよね。

でも、田舎ならではの人づきあいや、何より郷愁ってのがよく出てて、その部分は良かったなぁ。個人的に、実家を離れて20年近くが経つんやけど、故郷の町や家族のことが脳裏をよぎったりして、何や考えてもうたなぁ?!

まぁ、作品としては、かなり強引で都合のいい展開や、姑役のピン子くんの“アクの強さ”を受け入れられるかって所に難ありかなぁと思いつつも、ほどほどの人情ドラマ(?)に少しノスタルジーを感じてもうたりして、総じてボチボチ....そんなところかなぁ?!

2011年1月24日 (月)

『美しい人』

というわけで、ロドリゴ・ガルシア監督の作品の中から、もうひとつご紹介♪

『愛する人』の前が『美しい人』ってことになってるんやけど、よく見たら、この作品の原題も“9つの人生”って意味で、どう訳しても“美しい人”にはならんのやけどね?!(苦笑)

この監督さん、どうも女優に受けがいいらしく、いつも女優陣のキャスティングが豪華なんよなぁ。そんなところも、作品を楽しむ方法のひとつかもしれんねぇ.....。

そんな作品の感想は......?!

美しい人 / Nine Lives   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ロドリゴ・ガルシア

出演:キャシー・ベイカー、エイミー・ブレネマン、グレン・クロース、スティーヴン・ディレイン、ロビン・ライト・ペン、モーリー・パーカー、ダコタ・ファニング、ホリー・ハンター、イアン・マクシェーン、エイダン・クイン、シシー・スペイセク

刑務所で娘を想う母に始まり、過去のトラウマから父親を憎む娘、かつての恋人と偶然再会する女、夫と喧嘩ばかりの妻.......9人の女性のそれぞれの人生を、短く綴ったオムニバス形式の人間ドラマ。

辛い人生のなかで、それぞれに現実と向き合いながら懸命に生きる女性の姿を描いてるんやねぇ。

限られた出演時間のなかで、それぞれの役者が個性を出して演じてるところは、なかなか味わい深いものがあるんやけど、「人はみんなつながってる」って思わせぶりなセリフが強調されてるもんやから、てっきり最後には全ての話が線でつながるのかと思いきや、中途半端に交わったり、交わらなかったり......なんや、もう一息、乗り切らん感じやったかな?!(苦笑)

それでも、恋人への愛や、夫への気持ち、家族に対する想いといった感じで、女性の中にある様々な感情が、バラエティに富んだ年齢構成のなかで描かれてて、着想としては悪くないやけどね。

ただ、凝ってる割には作品としての全体の“まとまり”がなぁ.....?!

女優さんたちが出演したがるってことは、きっと女性の視点で観ると、色々と共感のできる作品なんやろね。男の立場で観ると.......??(苦笑)

『愛する人』

今日は公開中の作品のなかから、ちょっとシリアスな家族のドラマを描いた作品をご紹介♪

この監督さん南米のコロンビア出身のひとなんやけど、そのパパさんってのが、ガブリエル・ガルシア=マルケスって言って、『コレラ時代の愛』って映画の原作を書いてたりして、しかもノーベル文学賞を受賞したこともある、有名な作家なんよね。

それに加えて、才能のあるメキシコ人監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが製作総指揮としてバックアップしてるってのも、気になったりして。

というわけで、家族やら友達やらも含めてちょっと注目されてる監督さんの作った作品の感想は......?!

愛する人 / Mother And Child   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ロドリゴ・ガルシア

出演:ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン、ジミー・スミッツ、デヴィッド・モース、サミュエル・L・ジャクソン、デヴィッド・ラムゼイ、マーク・ブルカス、エイミー・ブレネマン、チェリー・ジョーンズ、ブリット・ロバートソン

14歳で出産し、その子をすぐに養子に出して以来、ずっと娘のことを思い続ける女性、養子に出されてから孤独に生きてきた娘、子供ができずに養子を取ることを決意した女性、様々な形で描かれる“母と娘”の物語を綴った人間ドラマ。

過去の過ちに引きずられ、苦しみながら生きる母と、過去により他人に心を許すことができず、経済的な成功を手にしつつも、孤独に生きる娘、そんな一組の母娘を軸に、その周囲の人々との関係を織り交ぜ、母親になるということ、親と子の血のつながり、家族というものを考えさせられる内容の作品に仕上がってるんよね。

これまでも女性のことを描き続けてきた監督さんだけに、繊細な感情を丁寧に表現してたね。

それに安易な結末に収めて安っぽい感動を売りにすることなく、エンディングを違った形にしたことで、よりリアリティのあるドラマに仕上がったんと違うかな。

まぁ、逆に期待したような盛り上がりがなく、少し肩すかしをくらった感はあるんやけどなぁ.....?!(苦笑)

妊娠や出産を経て母親になる、その過程での感情ってのは、きっと女性の立場からすると、いろいろと考えさせられるんやろなぁと思う。

そんなこんなで、“母”と“娘”に焦点をあてた作品であり、原題もそうなってるんやから、この監督さんの過去の作品にこだわって中途半端な邦題を付けるんやなくて、内容を理解した上でタイトルを付けてほしかったんやけどなぁ.....悪いドラマやないだけに、そんな配給会社の配慮のなさが、妙に気になってもうた.....(苦笑)

2011年1月23日 (日)

『僕と妻の1778の物語』

今日は公開中の作品のなかから、現在、興行成績のトップを走る邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、Yahoo!のコメントを見てると、やたらと評判がエエんよね。どうやら某TV局と主演の“彼”がコンビを組んでやってる“僕の~”シリーズと言うんだかなんだか、その一連の作品として製作したってことらしい......などと言いながら、当然、そんなTVドラマなど見たこともなく、少しは泣ける作品なんかと思いつつ、とりあえず観に行ったんやけどね。

そんな巷で評判(?)の作品について、正直な感想を言うと........アカンでしょ?!(苦笑)

というわけで、とりあえず感想は......。

僕と妻の1778の物語   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:星 護

出演:草なぎ剛、竹内結子、谷原章介、吉瀬美智子、陰山 泰、小日向文世、佐々木すみ江、大杉 蓮、風吹ジュン、浅野和之

がんに冒され、余命の宣告を受けた妻のために、毎日1篇の小説を書き続けたひとりの小説家とその妻の実話を描いた.....感動ドラマ?!

愛する人の命が残りわずかと知らされ、彼女のために何ができるかを考えて、笑えるような小説を書いてあげようと必死に書き続ける、実話として、ぐっと胸にくる話やと思う。ただ......それを映画にしたこの作品は、まったく感動できんかった(苦笑)

まぁ、そもそも涙ものの話であることは観る前から分かってるわけで、そんな観客の“要求するハードル”を満たすのは大変なんやろうけど、でも、元の話がエエだけに、このデキは残念やったね。

何がダメって、まず、主演がアカンのですよ。まぁ、一部の熱狂的なファンのひとには申し訳ないんやけど、これだけ演技のキャリアがありながら、まったく成長のない“彼”の演技に、呆れてもうたんよなぁ。泣くにしても笑うにしても、まったく感情のこもらないところに、どうやって共感せぇって言うんやろね(苦笑)

SF作家ということで、子供のような心を持つ大人っていう演出なんかもしれんけど、あまりにもガキっぽいリアクションを見せられると、なんやアホらしくなってくるってね。

そんな役不足な主演に加えて、こねくり回して手垢だらけのゴテゴテの演出が、実に鼻につく。まぁ、泣かせようと必死なのは分かるんやけど、もう少し自然な演出はできんのやろか。TVドラマあがりの監督の典型のような、“いかにも”な酷い作りやった。

唯一の救いといえば、竹内くんがベッピンさんやったってことかな(笑)病人としてベッドに横になってても美しい、素敵やねぇ。それがなければ140分も付き合えるような作品やなかったで、ホンマ!?(苦笑)

2011年1月22日 (土)

『ソーシャル・ネットワーク』

新しい年が始まると、徐々に騒がしくなってくるのが“賞レース”!?来週には、いよいよ本年度のアカデミー賞のノミネート作品が発表されるやんね。

日本では、公開時期がどうしてもズレてまうんで、候補に挙がる作品のほとんどは、まだ公開されておらず、そういう意味でリアルタイムでノミネーションを楽しめないところが、いつも歯がゆいんよなぁ(苦笑)

そんな今年の候補作品のなかで、最も注目されてる作品が公開されたので、早速その感想を、今日はご紹介♪

全米批評家賞にNYとLAの批評家協会賞、アカデミーの前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞のすべてにおいて作品賞と監督賞を受賞したのがこの作品なんよね。もはや、アカデミー賞でノミネートされるのは間違いなく、果たして何部門でノミネートされるかが注目なんかな?!

そんな作品のデキやいかに......?!

ソーシャル・ネットワーク / The Social Network   ★★★☆☆   (2010年)

監督:デヴィッド・フィンチャー

出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、アーミー・ハマー、マックス・ミンゲラ、ブレンダ・ソング、ルーニー・マーラ

ハーバードに通うひとりの学生が作り出したコミュニティ・サイト“facebook”の誕生秘話と、20代にして億万長者となった創設者マーク・ザッカーバーグという人物を描いた伝記ドラマ?!

巨万の富を手する一方で、サイトを一緒に立ち上げた親友などから訴えられる、そんなひとりの天才プログラマーの実像に迫るんよねぇ。

口うるさい批評家も声をそろえて絶賛し、今年の賞レースで突っ走るだけあって、確かにムダのない演出で巧みに人物描写がされてたかな。

天才的なひらめきを持った“コンピューターおたく”であり、自信と傲慢さを持ち合わせ、それでいて内面に秘める感情、とっても個性的なキャラを演じる主演のジェシーくんの頑張りは、賞賛に値するんやと思う。

元々歌手でありながら、最近はすっかり役者業がメインになりつつあるジャスティンくんも、カリスマを備えたキャラをうまく体現してたね。

そんなこんなで、確かに作品としてのクオリティは高いんやけど、伝記ドラマの宿命か、事実を追いかけることにポイントが置かれるせいか、“なるほど”と思うことはあっても、そこから深く感情に訴えかけるものがあまりないんよなぁ.....?!

成功を手にした者の孤独と悲しみ、そう言われても、凡人からすると思ったほど共感はなかったりしてね。えっ、それやから金持ちにはなれんてか?!そういうことなんかもね.....勉強になるわぁ?!(笑)

というわけで、作品としての完成度と言われると、確かに特筆すべきものがあるんやろうけど、これが今年度のアカデミー賞ってことに、もしなったとしたら、正直、ちょっと物足りなさを感じるかなぁ......。

2011年1月21日 (金)

『瞬 またたき』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、配給がスターダスト・ピクチャーズって言って、よく知られてる大手芸能事務所の関連会社なんよね。当然のことながら主演のふたりは所属俳優で、音楽も自前歌手とくれば、事務所を挙げての大騒ぎってか!?(笑)

離婚するしないで芸能ニュースを騒がしてる“別に....”のお姉さんの後釜として期待する若手女優が主演とくれば、そりゃ鼻息荒いわな。

などといいつつ、公開当時の評判は散々やった作品の感想は.......?!

瞬 またたき   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:磯村一路

出演:北川景子、岡田将生、大塚寧々、史朗、深水元基、清水美沙、田口トモロヲ、徳井 優、千崎若菜、永島暎子、菅井きん

バイクで交通事故にあい、運転していた恋人が死に、自分だけ生き残った彼女は、失った事故の時の記憶を取り戻そうと、偶然知り合った女性弁護士に助けを求めるのだが.....ってな、喪失と再生の物語ってとこかな?!

いやぁ.......ホンマに評判どおりやったねぇ......北川くんの演技。悲しい話のはずが、なんや笑えてもうてなぁ?!(苦笑)

主演の若手ふたりは、所属事務所の気合いが伝わるくらいの大プッシュなんやろうけど、正直、これほどぎこちない演技で主役を張られても、かえって本人が気の毒で.....。

まぁ、主演がどうのって言う前に、まったりな展開とこれ見よがしでいかにも適当な演出に呆れてもうて、退屈でしょうがなかったんやけどね。

だいたいバイクに乗ったことのない人が思いつきで考えると、こんな“イリュージョン”チックな話ができあがるんやろうなぁ。バイク乗りからすると、あまりのアホらしさにツッコむのも面倒くさくて、どないしようかと思ったよ。

この作品で唯一の見せ場といえば、久々に見た“菅井ばぁちゃん”の語りかなぁ.....渋いでぇ.....!?(笑)

2011年1月20日 (木)

『タワリング・インフェルノ』

今日は、ちょっと古めの作品をひとつ、ご紹介♪

この映画、もともとは似たような別々の原作を、ふたつの製作会社が計画してたんやけど、それをひとつの企画として合作したっていう、とっても珍しい作品らしいんよね。

出演が全盛期のマックイーンにニューマンとくれば、そりゃ盛り上がりまっせってことで、とってもおススメの作品の感想は.....?!

タワリング・インフェルノ / The Towering Inferno   ★★★★   (1974年)

監督:ジョン・ギラーミン

出演:ポール・ニューマン、スティーヴ・マックイーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア

サンフランシスコに完成した超高層ビルの竣工パーティーがビルの最上階で行われているとき、中ほどの階で起こった火災によりパーティの参加客が取り残され、逃げ場のない恐怖に陥れられる.....ってなパニック・ムービーの名作!?

絶対に安全なハズの最新鋭ビルで、逃げ惑う人々、地上から遠く離れたビルの上で繰り広げられるドラマは、なんやひと昔前の作品ながら、実にリアルに作ってあるんよね。

上映時間が3時間近い長尺ながら、緊迫感や小気味いい流れといい、まったくそれを感じさせないほどの見事な展開やった。

そんでもって、主演のニューマンとマックィーンが、とっても渋いんよなぁ(笑)この贅沢な顔合わせを堪能できるってたけで、この作品の価値は十分あると思うんよ。

それに加えて、その場に居合わせた人々の人間ドラマを巧みに織り交ぜながら、グイグイと観る側をひきつけ、飽きさせないストーリー、このジャンルのマスターピースと言われるのも納得の一品やった!?

2011年1月19日 (水)

『バンク・クラッシュ』

というわけで、もうひとつの“銀行モノ”作品は、未公開作品でかなり小粒?!そうはいいつつも、主演のニック・スタールと言えば『ターミネーター3』でジョン・コナーを演じた俳優なんよね。

まぁ、当時はそこそこ注目されてたけどなぁ......なんて、ノスタルジックなコメントはやめにして、そんな“残念な(?)”彼が主役で頑張ってる作品の感想は.....?!(苦笑)

バンク・クラッシュ / How To Rob A Bank   ★★★☆☆   (2007年)

監督:アンドリュース・ジェンキンス

出演:ニック・スタール、エリカ・クリステンセン、ギャヴィン・ロズデイル、テリー・クルーズ、レオ・フィッツパトリック、デヴィッド・キャラダイン、アドリアーノ・アラゴン、ブリット・デラーノ

銀行のATMを使用するたびに取られる手数料に腹を立て、銀行の窓口に行ったら、ちょうど時を同じくして銀行強盗が入り、逃げるうちに金庫に閉じ込められた青年。金庫室には、彼以外にもうひとり、犯行のカギを握る、犯人グループの女もいて.....ってな、サスペンス・ドラマ?!

銀行の外には警察がいて、銀行の中には銃を持った犯人グループが、そして金庫室には男と女......シチュエーションとしては、なかなか工夫されてるやんね。

金庫室の外と交渉しながら、犯人たちの狙いを探り、そんでもって何とか無事に脱出しようと策を練る、インパクト勝負の話の流れも、それなりに楽しめる内容にはなってたかな。

ただ、この手の作品にありがちなんやけど、どうしても終わりが都合良すぎるんよねぇ(苦笑)あまりにもチープすぎて、オイオイってツッコミを入れずにはおれんてか?!

まぁ、所詮はB級映画ではあるんやけど、それにしても、この邦題、適当やよなぁ....(苦笑)

内容を観れば、銀行強盗するための10の教訓でチャプター作ってて、それを受けてのタイトルになってるんやけど、そんなことお構いなしやもんね。一体全体、どこらへんが“クラッシュ”なんか、じっくりと説明して欲しいもんやよなぁ.....作品をナメすぎやろぉ!?(苦笑)

『ザ・バンク 堕ちた巨像』

今日は“銀行モノ”をふたつ、ご紹介.....なんて言いつつ、そもそもそんなカテゴリーがあるのかどうかってな議論はあるんやけど、でも、「世の中、やっぱり銭やでぇ」(?)ってことで、とかく映画の題材になりやすいのは事実で、そんなお話をね!?

まず最初は、タイトルからしてズバリの作品から。でも、原題は違うんやけどねぇ.....(笑)

この監督さんは、ドイツ出身で、90年代後半から頭角を現し、ハリウッドに進出してきたひとなんよ。なかなか歯切れのよく、かつ意表をつく作品を作るので、結構、注目してるんやけどね!?

そんな監督さんがクライヴ・オーエンとナオミ・ワッツを迎えて作ったサスペンスものの感想は......。

ザ・バンク 堕ちた巨像 / The International   ★★★☆☆   (2009年)

監督:トム・ティクヴァ

出演:クライヴ・オーエン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタール、ブライアン・F・オバーン、ウルリク・トムセン、パトリック・バラディ、ミシェル・ヴォレッティ、ジェームズ・レブホーン

ある国際的な銀行が、裏で様々な悪事を繰り返し、武器取引のディーラーをしていることを突き止めたインターポールの捜査官は、その証拠を掴もうと敵に近づくのだが...ってな、経済サスペンス・アクション?!

巨大銀行の“裏の顔”を暴くべく、世界中を飛び回り捜査をするが、なぜかタイミングよく消されていく関係者、うごめく闇に挑む....ってなことで、ティクヴァ監督らしく、話の展開はテンポよく、飽きさせない内容やったかな。

巨大な銀行が、世界の紛争にクビを突っ込み、相手を借金漬けにしてコントロールする、なんや実際にありそうな話やんね(笑)

ただ、細かいところを見ていくと、ちょっと強引さが目立ったかなぁ。フランスにいながら、なぜかアメリカで仕掛けられてたはずの盗聴器を持ってたり.......オイオイってね?!(苦笑)

それとアクションで盛り上げるのはいいんやけど、そこに重点が置かれることで、全体が少し安っぽく仕上がってしまうあたりが、残念やったね。

こういった陰謀ものって個人的に嫌いやないだけに、話の設定という点では、なかなか興味深かったんやけど...?!

2011年1月18日 (火)

『トニー滝谷』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は村上春樹なんよね。6年ほど前に公開された作品なんやけど、去年は『ノルウェイの森』で村上作品が注目されたけど、それまでは彼の小説はあまり映画化されてなかったらしく、“あの村上作品を....”ってことで、当時はこの映画も注目されたらしい(あまり記憶にないんやけど.....)。

監督の市川さんは、数年前に亡くなられたんやけど、実は名前こそよく耳にしたものの、作品としてはあまり印象がなかったんよなぁ。この作品も、かなりの部分で“イッセー尾形主演”ってとこが気になったわけで、正直、それ以外はあまり期待してなかったんやけど.......ね?!

そんな作品の感想は......。

トニー滝谷 / Tony Takitani   ★★★☆☆   (2004年)

監督:市川 準

出演:イッセー尾形、宮沢りえ、篠原孝文、小山田サユリ、山本浩司、猫田 直、木野 花、(声)西島秀俊

生まれた直後に母親は死に、ジャズマンの父は子供に構わず演奏旅行へ。孤独のなかで育った少年は、やがてイラストレーターに。他人と関わることに無関心だった彼は、ある日、恋をし、好きになった彼女と結婚するのだが....ってな、村上春樹の短編小説を映画化した作品?!

いやぁ~、独特な作品やったねぇ。印象的な映像に西島くんのナレーションをかぶせ、演技はほぼふたり芝居という感じで、さながら低予算のインディーズ作品のようやった。

そうはいいながらも、主役のイッセー尾形の抜群の存在感と演技力により、まったくチープな雰囲気はなく、むしろ不思議な深みを感じるんよなぁ!?

比べると宮沢くんはセリフ回しに物足りなさはあるんやけど、それでも彼女の持つ“透明感”は、見事に役柄に合ってたように思う。

作品としては、あまりにも個性が強すぎて万人受けするような内容ではないんやけど、コンパクトに上手くまとまったドラマと、全体を通して感じる“孤独”や“喪失感”は、ひとりの男の姿をフィルターにして、巧みに表現されてたんと違うかなぁ。

そこらへんは、CM畑出身の監督さんならではの、イメージを映像化する上手さってのが、存分に発揮されてるんやと思う。

でもって、そんなドラマのバックに流れる坂本龍一の音楽が、さりげなく物語を彩るところもナイスやったね!?

2011年1月17日 (月)

『ウソから始まる恋と仕事の成功術』

今日はちょっとマニアック(?)なイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

マニアックって言っても、この作品の監督兼主演のジャーヴェィスくんは、イギリスでは有名なコメディ俳優なんよね。

『The Office』っていうTVのコメディ・ドラマがあって、実はそれで彼を知ったんやけど、このドラマっていうのが、とある会社の事務所を舞台に、どこかズレが従業員たちが巻き起こす、ドキュメンタリー調のドタバタコメディで、とっても“ゆる~い”笑いの連続がクセになる作品なんよなぁ。

ちょっと前に紹介した『銀河ヒッチハイク・ガイド』で主演だったマーティン・フリーマンなんかも出演してるんで、イギリス系の笑いに興味のあるひとは、是非、試してほしいと思うんやけどね。

そんなこんなで、とっても個性的なジャーヴェィスくんが作り出す映画ってのは、これまたかなり風変わりで、まぁ、ちょっとクセが強すぎるかなぁ....などと思いつつ、とりあえずご紹介ってかぁ!?(笑)

ウソから始まる恋と仕事の成功術 / The Invention Of Lying   ★★★☆☆   (2009年)

監督:リッキー・ジャーヴェイス

出演:リッキー・ジャーヴェィス、ジェニファー・ガーナー、ロブ・ロウ、ジョナ・ヒル、ルイス・C・K、ティナ・フェイ、ジェイソン・ベイツマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、エドワード・ノートン

ウソの存在しない世界では、人は真実のみを口にし、生きている。そんな中で、デブでチビの中年男は、理想の相手とのデートは上手く行かず、仕事はクビになり、金も尽きて家賃も払えず、路頭に迷う寸前だったのだが.....ってな、ウソで人生を変えようとする男を描いたコメディ・ドラマ。

出だしから、実にゆる~い展開やねぇ(笑)真実だけの世界は、ちょっと辛らつで、アケスケ、そんなとっても強引な設定で始まる話は、ジャーヴェイスくんらしい、独創的な世界なんよね。

コミカルでありながら、とってもシュールやったりして、出だしの違和感も、徐々に馴染んでくるから不思議ってか。ふと気づいたら、現実の世界において、ウソも立派な真実の一部を構成しているんやって気づかされたよ?!

人を食ったようなジャーヴェイスくんの演技も、時折シリアスな所を見せるあたり、メリハリが利いてて、只者ではないものを感じさせるね。

まぁ、そうは言っても、作品としてはクセが強すぎて、一般ウケはせんかもなぁ。こんな中途半端な邦題をつけなければ、もう少しアピールする作品かもしれんけどね?!(苦笑)

2011年1月16日 (日)

『スイミング・プール』

というわけで、フランソワ・オゾン監督の過去作品の中から、カンヌ映画祭でも上映され、話題になった作品を、オマケでご紹介♪

主演のシャーロット・ランプリングは、60年代から活躍する女優さんで、特に70年代に作られた『愛の嵐』で注目を浴びたイギリスのひとなんよね。語学に堪能で、いろんな国の作品に出てて、いつも脇で存在感を出してる女優さんかな。

そんな演技派が主役を務める作品の感想は......?!

スイミング・プール / Swimming Pool   ★★★☆☆   (2003年)

監督:フランソワ・オゾン

出演:シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ

名の知れたイギリス人のサスペンス小説を書く女流作家が、スランプに陥って、気分転換に編集者の持つフランスの田舎の別荘で過ごすことに。静かな場所で創作活動に打ち込むはずが、別荘の持ち主の娘がやってきたことで、ふたりは不思議なひと時を過ごすことに....ってなサスペンス?!

この作品、とってもオゾン作品らしいというか......観終わって一瞬“?”マークが頭のなかを飛び回るような難解さなんよね(苦笑)よ~く考えてみても.......分かったような、分かってないような......(笑)

観る人それぞれの解釈があるんやとは思うんやけど、強いて言えば、不安感に苛まれ、満たされない生活を送る中年の作家が、自分の作品の世界に没頭する中で、その頭の中の虚構と現実が混じりあい、内なる秘めた欲望とリアリティがせめぎ合うってなことなんかなぁ。

この作品の注目は、若い娘役のサニエ嬢の奔放な肢体と、それを見つめるランプリングおばさんの感情を押し殺した振る舞い、そんな二人の対比を怪しく描きだす監督さんの手腕ってね!?

若さへの嫉妬、がんじがらめの現実.......この歳になると、そんな心境は分かるような気がするんやけど.......(苦笑)

『しあわせの雨傘』

今日は公開中の作品のなかから、小洒落たジャージのフランス映画をひとつ、ご紹介.....って、何のこっちゃ?!(笑)

監督のフランソワ・オゾンってひと、なかなかの曲者なんよなぁ。そんな個性がマニアックな関心を呼ぶ(?)らしく、日本でも名前の売れてるフランス人監督やんね。

そんな監督さんの要望なら、あのフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴですらお茶目にジャージを着こなしてまうんやから、大したもんやよなぁ(笑)

というわけで、テツ&トモも注目(.....??)の作品の感想は.....?!

しあわせの雨傘 / Potiche   ★★★☆☆   (2010年)

監督:フランソワ・オゾン

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ、カリン・ヴィアール、ジュディット・ゴドレーシュ、ジェレミー・レニエエロディ・フレージェセルジ・ロペス、ブリュノ・ロシェ

父親が作った雨傘工場を夫が引き継ぎ、自分は社長夫人として何不自由のない生活を送っていたが、ある日、労働者のストライキをきっかけに、夫が体調を崩して入院し、その代わりに労働組合と交渉することになったのだが.....ってな、コメディ調の人生ドラマ?!

世間知らずの有閑マダムとして、子供たちからも軽く見られていた主婦が、会社の一大事に奮闘しながら、気づかなかった自分を見つけるってね。

まぁ、コメディと言いながら、別に爆笑するわけではなくて、どちらかというと細かい笑いを拾っていくってな感じかな。出だしから大女優のドヌーブが真っ赤なジャージを着て、エッチラオッチラとジョギングしてるあたりからしてニヤリとさせられるやんね。

どこか天真爛漫でとぼけた主人公を、ドヌーブが楽しそうに演じてるあたりがよかったかな。

作品全体としては、ちょっと中だるみな部分もあったりで、多少間延びした感は否めないんやけど、それでも、70年代後半という時代設定のなかで、女性が逞しくなっていく様が描かれてたりで、なかなか楽しめる内容やったね。

平凡な主婦の変貌という点で、きっと同性の視点で観れば、結構、痛快なんかもなぁ。女は強しってか!?(笑)

ちなみに原題の“Potiche”とは、壺、置物のような人ってな意味らしいんよね。なんとも“エスプリ”の効いたタイトルやよなぁ......。

2011年1月15日 (土)

『デジャヴ』

トニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンとの関係は、おそらく90年代半ばの『クリムゾン・タイド』あたりからやと思うんやけど、以来、何度も組んで作品を作ってるんよね。

そんなふたりの間には、きっと強い信頼関係があるんやろねぇ。

てなわけで、そんな彼らの過去のコラボ作品の中からひとつ、今日のオマケとしてご紹介♪

デジャヴ / déjà vu   ★★★☆☆   (2006年)

監督:トニー・スコット

出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ジム・カヴィーゼル、ヴァル・キルマー、アダム・ゴールドバーグ、エル・ファニング、マット・クレイヴン

ニューオリンズで起きたフェリー爆破事件、ひとりの捜査官がFBIの特別チームに加わり真相の解明に挑む。現場に残されたわずかな痕跡を辿り、調査する敏腕の捜査官、政府が偶然作り出した“過去を見る”装置を使い、事件の被害者を救おうと決意するのだが......ってなSF調のサスペンス・アクション!?

出だしからテンポよく、グイグイと観る側を引っ張るあたりは、監督であるトニーくんの真骨頂ってなことで、その手腕はなかなかやったね。

主役を張るデンゼルくんも、いつもどおり(?)少々暑苦しさを醸し出しながらも、なかなか魅力的な役を演じて、最後まで飽きさせんかったのがよかったかな。

SFを取り入れたことで、時空を超えたカーチェイスやとか、非現実的な設定があって、ちょっと違和感はあるんやけど、そこをゴリゴリの勢いで押し切られてもうた感じやね!?

ただ、この手の“時間をねじったり、ひねったりする作品”には、どうしてもありがちなんやけど、よくよく考えるとツジツマが........ってとこがなぁ.....?!この文系の脳では理解が難しくてねぇ.....??(苦笑)

どう考えても....ちょっとおかしいよなぁ......なんてところは気にしないで、展開の勢いにノリノリで乗っかってもうたら、楽しめるんかもね?!(笑)

『アンストッパブル』

今日は公開中の洋画をひとつ、ご紹介♪

今年公開の新作の先陣を切るこの作品に、実は密かに期待してたんよね。昨年末から映画館で予告を目にするたびに、なかなか迫力のある映像に、おもしろそうやなぁって思ったわけ!?

お兄ちゃんのリドリー・スコットがお友達のラッセル・クロウとフィーバーしたのに対抗してか、弟のトニーくんは、これまたお友達のデンゼルくんが主演ってことで、そんな作品の感想は.....?!

アンストッパブル / Unstoppable   ★★★★   (2010年)

監督:トニー・スコット

出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、イーサン・サプリー、ケヴィン・ダン、ケヴィン・コリガン、エリザベス・マシス、T・J・ミラー、リュー・テンプル

運転士の人為的ミスにより、猛スピードで暴走しだした無人の列車には、大量の化学品と燃料が積載され、脱線確実の住宅街にある急カーブに突入しようとしていた......ってな、実際にあった事件をヒントに作られた、ノンストップのトレイン・アクション?!

解雇間近のベテラン運転士と入社間もない若手がタッグを組み、ぶつかり合いながらも熱い使命に燃えて、命がけで危険に挑むんよねぇ。

まぁ、話が話だけに、最初から結果は見えてもうてるんやけど、そこまでをいかに盛り上げるかってところがポイントになってくるわけで、この作品、なかなか抜群のノリなんよね!?

小気味いい展開のなかに、登場人物のキャラを立たせるエピソードが嫌味なく入って、そんでもって手に汗握るアクションを迫力の映像で切れ目なく見せてくれるんよなぁ。

まぁ、観終わって後に何が残るかって言われると、単純なストーリにはなんも残るものはないんやけど、でも、豪快なアクションを楽しむという意味では、十分なクオリティやと思うんよね。

監督さんとデンゼルくんが同じように電車をネタにして作った前作『サブウェイ123 激突』は、少し“やりすぎ”感があって、個人的にはもう一息やったんやけど、今回は無理のない程よさで迫力のあるドラマが出来上がったんと違うかな。

新年早々、見事に盛り上げてくれたそのデキに、素直に拍手を送りたいね!?これに倣って、人生も脱線せずに行ければエエんやけど......なんて(笑)

2011年1月14日 (金)

『火天の城』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

子供の頃に偉人伝を読むのに夢中になってた時があって、なかでも戦国時代の武将ってのは、なんやワクワクさせられるものがあったんよね。

もちろん、ワラジを懐で温める“サル顔”の秀吉よりも、太く短く生きた織田信長に惹かれたわけで、そんな信長が作ったとされる安土城ってのが、エライ立派やったって記述を読むと、見てみたかったなぁって思ったもんなぁ。

そんな懐かしい記憶をたどりつつ、その安土城築城のドラマを描いた作品の感想をね!?

火天の城   ★★★☆☆   (2009年)

監督:田中光敏

出演:西田敏行、大竹しのぶ、椎名桔平、福田沙紀、寺島 進、山本太郎、石田卓也、水野美紀、熊谷真実、西岡徳馬、渡辺いっけい、緒方直人、笹野高史、夏八木勲、石橋蓮司

織田信長の命を受け、安土城を建てることになったひとりの宮大工とその仲間たちの奮闘を描いた歴史ドラマ?!

築城後数年で焼失したとされ、“幻の城”と言われている安土城の完成までを、そのプロジェクトに関わる様々な人たちの人間模様を交えてドラマチックにね。

様々な困難に立ち向かいながら、大工としての意地と心意気で突き進む男を、西田くんが熱く演じてるんよなぁ。職人気質が伝わってきて、なかなかやったね。なんたって、美しい城を作り上げるんやっていうところに、とっても男のロマンを感じるやないですか!?(笑)

そんな西田くんの熱演と寺島くんの体育会系のノリだけに集中してればよかったものの、なんや余計なものがいろいろと.....(苦笑)

とりわけ、今にもパパ、ママって言い出しそうな勢いの“小娘パート”と笑えない“芸人パート”、それと中途半端な恋愛ごっこは要らんかったんと違うかなぁ。

そんな“無駄”を削って2時間以内で骨太なストーリーに集中してたら、もっと盛り上がったように思うんやけどね。ちょっと残念な作品やったかな?!

2011年1月13日 (木)

『父の祈りを』

年が明けて最初の新聞に、ひとつの訃報が掲載されてるのを見つけたんよね。それほど大きな記事やなかったんで、あまり知られてないんかもしれんけど、大好きやったその役者さんの功績をたたえて、今日は彼の代表作のひとつを紹介したいと思う。

その役者の名前は、ピート・ポスルスウェイトって言うんやけど、この発音するのも少し難しい名前でピンとくる人は、果たしてどれほどいるんやろか?!

最近の作品では、『インセプション』に出てたんやけどね。以前紹介した『あの日の指輪を待つきみへ』でもいいワンポイントになってたし、『ユージュアル・サスペクツ』の謎の男“コバヤシ”って言うと少しは分かるんかな。あとは、ユアン・マクレガーと共演した『ブラス!』とかね。

その特徴のある風貌のせいか、脇にいても存在感があって、かつ舞台出身の俳優さんだけに、抜群の演技力で好きな役者やったんよなぁ。

まだまだスクリーンで観たかったんやけど、残念ながらガンには勝てなかったらしい。そんな彼の冥福を祈りながら、少しでも映画を愛するひとたちの記憶に残ればという願いを込めて......ね!?

父の祈りを / In The Name Of The Father   ★★★★   (1993年)

監督:ジム・シェリダン

出演:ダニエル・デイ=ルイス、ピート・ポスルスウェイト、エマ・トンプソン、ジョン・リンチ、コリン・レッドグレーヴ、ジェラルド・マクソーリー、マーク・シェパード、ビーティ・エドニー、ドン・ベイカー

70年代半ばのロンドンで起こったパブ爆破事件、たまたま同じ日にロンドンに居たアイルランド人の男とその友人は、テロの嫌疑を掛けられ、過酷な取り調べを受け、やってもいない罪の自白を強要され.....ってな、実際にあった事件を題材にしたドラマ。

頻発するIRAによるテロ工作と、それに業を煮やしたイギリス政府、そして国民感情によって無実でありながら罪をきせられた息子と、なぜか共犯にさせられてしまった父親の長く辛い戦いの日々を描いてるんやねぇ。

この作品のすごさっていうと、まず、ダニエルくんの演技のうまさやろなぁ。どうしようもないコソ泥から怒りと悲しみを堪える男まで、見事な演技で主人公の苦難の日々を体現してるんよね。その目力には、思わず吸い込まれてまうほどの説得力があるんよなぁ。

そんでもって、その脇にいる父親役のピートおじさんが、これまた味わい深いんよ。息子のせいで同じように監獄に入れられながら、それでも息子を信じ、励まそうとする、その言葉のひとつひとつに込められた感情が伝わってくるやんね。その頑固な風貌のなかにある熱い気持ちってのが、なんや胸にくるんよなぁ。

そんな二人の役者によって描かれる父と息子の関係が、物語に力を与えるんやね。国家の体面のために長く服役し、絶望のなかにありながらも、真実を盾に、信じ続けた親子の物語は、しみじみと心に響くってか!?

何度観ても拳を固めて熱くなる、そんな作品やね!(笑)

2011年1月12日 (水)

『きみがくれた未来』

今日は公開中の作品の中からひとつ、ご紹介♪

主演は、ディズニーが生んだ“爽やかアイドル”のザック・エフロンくんってことで、初めから期待するようなもんでもないやろうって思われるかもしれんけど、この映画の監督さんとザックくんのコンビで作った前作『セブンティーン・アゲイン』ってのが、絶妙にツボにはいって、“オヤジの眼にも涙”ってくらい良かったんで、結構、楽しみにしてたんよね。

そんな作品の感想は......?!

きみがくれた未来 / Charlie St.Cloud   ★★★☆☆   (2010年)

監督:バー・スティアーズ

出演:ザック・エフロン、アマンダ・クルー、チャーリー・ターハン、キム・ベイジンガー、レイ・リオッタ、オーガスタス・ブリュー、ドナル・ローグ

自分が運転する車に同乗していた弟を事故で亡くしたことで、人生に意味を見いだせなくなり、弟の眠る墓地の管理人となり、毎日、決まった時間に、約束の場所に現れる死んだ弟の霊と時間を過ごしていた青年は、ひとりの女性と出会い、惹かれるのだが.....ってな、ファンタジー・恋愛.....“ミラクル”ドラマ?!

消せない喪失感に苦しみながらも、出会いや“奇跡”により人生の再出発を.....てな感動のドラマを期待してたんやけど.......何と言うか、良くも悪くも“ザック・エフロンの映画”ってとこなんやろなぁ。なんや日本のどこぞのアイドル事務所のタレント主演映画を観てるようでなぁ......(苦笑)

話がどうのとか、演技がどうのってのは二の次で、その“商品”をいかに良く見せるかってことをポイントに映画を作ると、まぁ、こんな感じになるんやろね?!

渋いレイ・リオッタおじさんが出てきた瞬間は、ちょっと個人的に盛り上がって、期待したんやけど.....その効果も長続きせずやった。

せめてヒロインが魅力的やったりすると、それだけでかなり気分が盛り上がったりすることもあるんやけど、そこら辺も、イマイチ微妙な感じやったし.....(苦笑)

というわけで、“爽やか好青年”のザックくん目当てなら十分に楽しめるんかもしれんけど、そうやない人からすれば、分かったようで意味不明な邦題のお蔭もあるのか、ほとんど盛り上がらんドラマやったなぁ?!

2011年1月11日 (火)

『パーマネント野ばら』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

人気漫画家(?)の西原くんの原作ってなことを聞いたところで、まったく原作は知らないんやけどね。しかも、同じ“西原作品”の『いけちゃんとぼく』や『女の子ものがたり』はイマイチ心に響かんかったし、ましてやこの監督の吉田くんは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』のひとで、まったくセンスを感じられなかっただけに、ちょっと嫌な予感はしたんよなぁ(苦笑)

そうは言いつつ、ちょっと前にTVのバラエティで見かけた菅野くんのキャラがナイスで、そちらに惹かれてレンタル屋でこれに手が伸びたんよね。

そんな作品の感想は......やっぱり.....?!(苦笑)

パーマネント野ばら   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:吉田大八

出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、夏木マリ、江口洋介、宇崎竜童、畠山 紬、山本浩司、加藤虎之介

離婚して娘を連れて実家のパーマ屋に出戻った主人公と、そんな彼女の周りの人々が織りなす人間模様を描いた...コメディ・タッチ(?)のドラマ?!

う~ん、なんやろねぇ.....微妙な感じの中途半端さっていうんかなぁ.....?!(苦笑)

寂れた漁村を舞台にして、どこかズレた個性的な人たちでコミカルさを演出したいってことなんやろけど、これがまったく笑えなくて、ドン引きなんよ。そのために、全体の印象が、どうにもグタグタで、いっこうに乗ってくるものがなく、あまりの退屈さにまぶたが重くなってきて......ねぇ?!(苦笑)

パンチのおばちゃんの下世話なボヤキで爆笑がとれたら、何の苦労もいらんわなぁ。笑いはそんな甘いもんやないで....なんて。

挙句のはてに、そんな方向に....って感じで、意味不明に話が流れていき、もう、なんのこっちゃってね?!最後に意外性で意表を突こうってことなんやろうけど、わけ分からんて。

お目当ての菅野くんは、どことなくエエ雰囲気を醸し出してはいるものの、話がこれではなぁ.....。てなことで、ホンマどないしたかったんやろねぇ?!

何のおもしろみも感じない作品やったんやけど、これでも同性の目線で観ると、少しは違って見えるんやろか.....理解できへんわぁ。

2011年1月10日 (月)

『白いリボン』

今日は、公開中の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この作品、2009年の賞レースを賑わしたドイツ映画で、前評判が良かったんで、気になってたんよね。

そもそも、監督のミヒャエル・ハネケってひと、かなり“キワモノ”な作品を作る監督さんで、まぁ、元々カンヌ受けは良かったから、そちらでの受賞はいいとしても、そんな監督さんの作る映画が、これだけ世界的に評価されるってこと自体がどうも理解し難くてなぁ......(苦笑)

公開開始からもう1か月近く経ってるのに、銀座のミニ・シアターは半数以上の入りで、まだまだ注目を浴びてるようで。

そんな作品の感想は.......?!

白いリボン / Das Weisse Band   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ミヒャエル・ハネケ

出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、フィオン・ムーテルト、ミヒャエル・クランツ、ブルクハルト・クラウスナー、ライナー・ボック、スザンヌ・ロタール、ウルシーナ・ラルディ

ドイツの小さな村で連続して起こった事件、平和に暮らしていた村人たちの間に広がる不安と疑念を描いたミステリー映画?!

全編モノクロの映像の作品は、無駄な音楽を排除し、自然光だけで撮影するという“ドグマ(*ラース・フォン・トリアー監督らのデンマーク出身の監督さんたちが唱える撮影の仕方)”的な手法で作られてるみたいやったね。

平凡な日常のなかに徐々に姿を現す闇を映像化するってところなんかな?!淡々とした流れのなかで静かに展開していくドラマは、何も明確なものを映し出すことなく、続いていくんよなぁ。観る側に考えさせる映画という点でいえば、いかにもヨーロッパ的な作風と言えるんかもね。

この映画はカンヌ映画祭のパルム・ドールの受賞を始め、アカデミー賞の外国語映画賞のノミネート作品になったり、かなり評価されたわけやけど、これが傑作かどうかと聞かれたら、少し答えに困ってまうかな。

果たして、作品の内容を完全に理解した上で絶賛されてるのか、それとも訳が分からず、そんな得体の知れない作品の評価が分からず、とりあえず評論家のみなさんが体面を保つために、素直に“理解不能“と認められなくて褒めてるのか、どうにもよう分からんのよね。

個人的な感想としては、確かに独特の雰囲気と、一定の緊張感があって、久々に“芸術”という言葉が似合いそうな作品やとは思うんやけど、観終わった時の正直な感想をひと言で表すと.....“戸惑い”やったかな。

まぁ、あと、この作品、とっても字幕の作り方が稚拙(白黒やからという理由ではなく)で、読みづらいんよね。そういう意味で、作品の内容を100%理解できる状態やないところが、ちょっと歯がゆかったりもしてね....!?(苦笑)

2011年1月 9日 (日)

『モンガに散る』

今日は、公開中の作品のなかから、台湾映画をひとつご紹介♪

この映画、本国台湾では大ヒットしたらしいんよね。まぁ、台湾で興行成績第一位っていうのが、韓国映画の「観客動員何百万人」っていうのと同じで、どんだけ参考になるかは分からんよなぁ、なんて思いつつも、ちょっと期待して観てたんやけどね!?

そんな作品の感想は.....。

モンガに散る / Monga   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ニウ・チェンザー

出演:イーサン・ルアン、マーク・チャオ、マー・ルーロン、リディアン・ヴォーン、クー・ジャーヤン

台北にある歓楽街に母親と越してきた青年は、転校早々、いじめにあう。そんな彼は、街の実力者の息子とその仲間に助けられ、彼らと兄弟の契りを結ぶことに......ってな、裏社会に生きることを決意した若者の友情と裏切りの物語?!

極道といっても、まだ何も知らない若者たち、一緒に時間を過ごし、楽しい日々を送っていたが、中国大陸から来た新興勢力の台頭により、裏社会にも時代の波が押し寄せ、彼らもまたそれに飲み込まれて行く.....ってね。

要するに、新宿歌舞伎町でたむろするチーマーがヤクザと蛇頭の争いに巻き込まれ、さぁ大変っていうような話の台湾バージョンってとこか(笑)

この作品、前半は、なんや台湾のイケメン・アイドル映画なんかなぁって、少し不安になったんやけど、後半にかけて、なかなかの盛り上がりやった。

単なる甘ったるい青春映画やなくて、ちょっとハードボイルドなシリアスさと、友情や甘酸っぱい恋があったりね!?

主演のふたりは、そのイケメンぶりからたぶん女性ファンにはたまらんのやろうけど、彼らの演技もまた、悪くなかったかな。特にイーサンくんの存在感は独特やったね。そのシャープな雰囲気が、役柄に実にマッチしてるんよなぁ。

まぁ、冷静に考えれば、高校中退っていうと裏社会ではまだまだ“ひよっこ”の年頃なわけで、そういう意味で話に多少の違和感はあるものの、尖った青春ストーリーは、いい具合に“熱さ”があって、よかったね!?

2011年1月 8日 (土)

『バーレスク』

この“クリスマス・正月映画”のなかで意外と評判がよかったのが、今日紹介する作品なんよね!?

主演は、アメリカで人気の女性歌手のクリスティーナ・アギレラで、おまけに往年の歌手シェールも歌声を披露するってんで、“新旧ディーバ対決”なんて見出しがあちこちで踊ってたんよなぁ。

アギレラくんが日本でどれほど認知されてるかは知らんけど、個人的には、どうもミーハーな感じがして、あまり聴いたことなかったんやけどね。

そんなプロの歌手による歌の競演がメインの作品の感想は.....?!

バーレスク / Burlesque   ★★★☆☆   2010年)

監督:スティーヴン・アンティン

出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、エリック・デイン、カム・ジガンデイ、ジュリアン・ハフ、ピーター・ギャラガー、クリステン・ベル、スタンリー・トゥッチ、アラン・カミング

アイオワの田舎町からスターになることを夢みてロスに出てきた女の子は、偶然通りかかったショー・クラブの舞台に感動し、強引にそこでウェイトレスをさせてもらうことに。何とか舞台に上げてもらおうと、必死に女支配人に掛け合うのだが.....ってな、夢を追いかけるひとりの女と“バーレスク”クラブの人間模様を描いた音楽ドラマ?!

人気歌手のアギレラくんが女優に挑戦ってことで、演技できるんかいなってツッコミ入れる準備をして観てたんやけど、この作品、歌とドラマが半々くらいで、彼女の演技どうこういう前に、歌の迫力で気にならんかった(笑)

さすがにプロだけあって、力強い歌声が、そのまま作品を印象付ける力になってるんよね。この話に説得力をもたせるには、彼女しかおらんかったんやろなぁって思わせるものがあった。

そんでもって、そんな彼女のボス役のシェールくん、久しぶりに見かけたと思ったら......こちらも元はプロの歌手だけに、歌う曲数は少ないものの、さすがやったね。

パワフルなアギレラくんもエエんやけど、個人的には声に“深み”のあるシェールの方が味わいがあったかな?!

というわけで、内容としては歌と踊りがメインだけに、話自体は単純明快であまり残るものはないんやけど、やっぱりこの歌声は映画館で大音量で体感するに限るかもなぁ......

2011年1月 7日 (金)

『カケラ』

今日は、ちょっと小粒(?)な邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、主演は『悪人』での演技も話題になった満島くんなんよね。まぁ、個人的には『愛のむきだし』で鮮烈な印象を受けて以来、彼女の演技に注目してて、それもあって、この作品をレンタルしてみたんよ。

そんでもって、この作品の監督てのが、実は俳優(兼 監督?)の奥田瑛二の長女なんよなぁ!奥田家のもうひとりの娘も、最近“性格俳優”としてよく映画に出てきてるし、子供たちもそれぞれ親の背中を追いかけてるってことか。まぁ、“七光り”って言われんように、頑張ってもらいたいもんやね?!

そんな作品の感想は......。

カケラ   ★★★☆☆   (2009年)

監督:安藤モモ子

出演:満島ひかり、中村映里子、かたせ梨乃、永岡 佑、津川雅彦、光石 研、根岸季衣

彼氏に愛されているという実感がなく、なにか心に満たされないものを感じている女子大生は、ある日、喫茶店で同じような年頃の女に声をかけられる。手渡された電話番号に電話し、“女同士”の奇妙な関係が始まるのだが....ってな、コミックの映画化やそうで。

報われない恋愛に疲れ、心のスキマを埋めるために、安らげる人間関係に引かれていく、そんな女の子の揺れる気持ちと、彼女に恋をする同性愛の女の子のストレートな感情を描いてるんかなぁ?!

女性監督が描く等身大の女の子ってことで、結構きわどい描写もあるんやけど、それを照れなくサラリと描くあたりは、同性ならではやなぁと思う。

そんな独特の人間関係を演じる主演のふたりは、なかなかの頑張りやったね。満島くんの体を張った演技は、女優としての根性を感じさせてくれるかな。相手役の中村くんも、歯切れのいい潔さが演技に出てて、好感がもてるんよね。

作品のデキとしては、前半は小気味よさがあって楽しめるんやけど、途中からバラつていもうた感じかなぁ。それでも、女優にうまく演技させてたし、初監督作品としては、上出来かもね?!ボチボチと.....。

2011年1月 6日 (木)

『スミス都へ行く』

今日は、ちょっと古めの作品をひとつ、ご紹介♪

70年も前に作られた作品だけあって、映像やセットなんかは、当然比べれば見劣りするんやけど、そのテーマや役者の演技も含めた作品の完成度ってのは、色あせないもんやんね。

政治をネタにしたこの作品の内容は、現代にも通じるものがあるし、時代を超えて、訴えかけるものがあるんよなぁ。まぁ、それだけ政治がいつの時代も変わり映えせんってことなんかもしれんけど......(苦笑)

ちなみに、この作品のキャプラ監督は、以前にお気に入りとして紹介した『素晴らしき哉、人生!』を作った監督さんでもあるんよね。

そんな名作の感想をご紹介ってね!?

スミス都へ行く / Mr.Smith Goes To Washington   ★★★★   (1939年)

監督:フランク・キャプラ

出演:ジェームズ・スチュワート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、エドワード・アーノルド、ガイ・キビー、トーマス・ミッチェル、ユージン・バレット、ハリー・ケリー

急死した議員の代わりとして選ばれたのは、政治のことは何も知らない、ボーイスカウトのリーダーとして子供たちに人気の素人の男だった。地元のダム利権に絡む法案の賛成要員として白羽の矢が立ったのだったが、そうとは知らない彼は.....ってな、アメリカの議会を舞台にした人間ドラマ?!

政治に対するピュアな熱い気持ちを持った男と、そんな彼を潰しにかかる腹黒な政治家や権力者、一般市民の常識と政治家の常識がぶつかり合うってなところは、なんや妙にリアルやね(笑)

政治家の嘘と建て前に押し潰され、ボロボロになりながらも、故郷の人々のために、子供たちのために、信念をもって正義を貫こうとする、そんな男の姿は、かなり熱くて、しびれるくらい格好がエエんよなぁ。

そんな主役を演じるジェームズ・スチュワートは、爽やかかつエネルギッシュで、見事やったね。キャプラ監督が配役にこだわったのが分かるように、脇役も人情味があふれ、なんや素敵なドラマに仕上がってる。

政治のあるべき姿、権力者におもねるのではなく、人民のための政治、そんな思いを体現してくれるような政治家が、実際におったら、この国も少しはマシになったやろうになぁ.....(苦笑)

政治家のみなさん、ぜひこの作品を観て、足元を見つめなおしておくんなさい!?

2011年1月 5日 (水)

『ローラーガールズ・ダイアリー』

昨日に引き続き、今日も有名俳優の初監督作品をご紹介♪

本日の監督さんは.......あの『ET』の子役が......ってことで、これ、ご存じドリュー嬢の初メガフォン作品なんよね!?

まぁ、そうは言いつつ、実は監督さんがどうのっていうよりも、主演がエレン・ペイジってことで、期待してレンタル屋で手にしたんよなぁ。

あまりこういう表現をするひとはおらんかもしれんけど、10代前半で出てきて、演技派として着実にステップを踏んできてるあたりが、エレンくんって、宮﨑あおいのハリウッド版っていう気が、個人的にはしてるんよね。

そんなふたりの共通点は、ただ童顔ってことだけやなくて、セリフだけでなく、目線や仕草で演技できるってとこやと思うんよ。

そんなこんなで、監督のドリューも頑張ってたけど、やっぱり注目は主演かなぁ?!

ローラーガールズ・ダイアリー / Whip It   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ドリュー・バリモア

出演:エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリステン・ウィグ、ドリュー・バリモア、ジュリエット・ルイス、ダニエル・スターン、ランドン・ピッグ、ゾーイ・ベル

美人コンテストに娘たちを出場させることに夢中の母親に付き合わされながら、何か違うと感じていた、田舎町に住む女子高生は、ある日、ローラーゲームのチラシを見つけ、親には内緒で親友と観に行くことに.....ってな、青春自分探しドラマ?!

親が求める自分と自分がなりたい自分、そんなギャップに気づきながらも、前に進めずにいた女の子が、思いきって別の世界に飛び込むことで、自らの人生を歩き出す、そんな眩しい青春のひとコマを描いてるんよね。

ローラーゲームって言われても、まったく馴染みがなくて、話として盛り上がるんか多少の不安はあったんやけど、話が進むにつれ、なんや前のめりになってもうたりしてね!?(笑)

主役のエレン嬢をはじめ、出演者はかなり練習したらしい。体を張ったバトルは、努力が十分に報われてたんと違うかな。

そんな“アクション”部分もさることながら、やっぱり主役のエレン嬢の演技が絶妙やったね。揺れ動く10代の心情を微妙なアクセントで演じてるんよなぁ。

母親役のマーシャおばさんも演技派で知られるだけに、相乗効果といきたかったんやけど.....こちらは少し演技が“重すぎ”て、作品の雰囲気に“はまり切らん”かった感じやった。

その代わり、パパさん役のダニエルくんが、久々にナイスな存在感を出してたね!?(まぁ、あまり役者としてはメジャーやない人なんやけど....)

後は、かつてのアイドル女優のジュリエットくんが、えらい憎まれ役で......こんな大人になってもうて.....昔が懐かしい....なんて?!(笑)

そんなこんなで、特に驚くほどの感動はないものの、全体としては良くまとまってて、ちょっぴり異色の青春映画としては、悪くなかったかな?!

2011年1月 4日 (火)

『コトバのない冬』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督はあの俳優の渡部篤郎なんよね。どうやら初監督作品らしく、別の作品をレンタルしたときに予告編があって、なんや映像が印象的やったんで、少し期待して観てみたんよ。

まぁ、演じるのと監督するのとは別物で、プロ野球の名選手が必ずしもいい監督にはなれないのと同じで、いい俳優がいい作品を撮れるかっていうと、そう簡単には行かないようで......?!

コトバのない冬   ★★☆☆☆   (2008年)

監督:渡部篤郎

出演:高岡早紀、渡部篤郎、広田レオナ、北見敏之、未希、渡辺えり、鈴木一真

北海道の田舎町で、牧場に勤め馬の世話をして生活している女性が、ある日、客のいない冬の遊園地で働く口のきけない男と知り合う。何度か会ううちに、二人は惹かれあっていくのだが......ってな、美しい北海道の雪景色をバックに描く、静かな人間模様ってか?!

う~ん、映像的には美しいんやけど、作品としてはどうなんやろねぇ.....。あくまでも日常を切り取って、その積み重ねで話を作り上げようって意図なんやとは思うんやけど、どうにもなぁ.....(苦笑)

垂れながしの会話は、思わずメイキング映像を観せられてるんかいなって思ってまうほど、まったくもってメリハリがなく、退屈なんよね。

監督さんの高い志も、気がつけば凡庸なインディーズ作品になってもうてたってなとこなんかなぁ?!

まぁ、コトバがなくても伝わるものがあるとか、ちょっと切ない恋物語ってなところは、分からんでもないんやけどねぇ.......とりあえず初監督作品やし......大目にみて......ね?!でも、役者稼業に専念した方がエエかもなぁ......(苦笑)

2011年1月 3日 (月)

『ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~』

正月にこんな地味な作品を取り上げて恐縮なんやけど、今日はフランスのサスペンスものをご紹介♪

地味っていっても、この作品、フランスでは結構な評判になったらしく、監督さんはフランスでもっとも権威のあるセザール賞の新人監督賞にノミネートされたらしい。

そんでもって、『クラッシュ』っていう作品の監督やイーストウッド作品の脚本で有名なポール・ハギスくんが監督として、この作品をリメイクしてるってことで、ちょっと話題になってるんよね。(そちらの方は主演がラッセル・クロウってことらしく、ちょっとどうかなぁ....とは思うんやけど.....)

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~ / Pour Elle   ★★★☆☆   (2008年)

監督:フレッド・カヴァイエ

出演:ヴァンサン・ランドン、ダイアン・クルーガー、ランスロ・ロッシュ、オリヴィエ・マルシャル、アンムー・ガライア、オリヴィエ・ペリエ

妻と息子の3人で幸せに暮らしていた国語教師、しかし、ある日、突然に妻が殺人の容疑で逮捕されることに。無実でありながら、不利な状況証拠により有罪となり、刑務所に入れられた妻を救うため、男はある計画を実行することに.....ってな、フランスのサスペンス映画。

愛する妻を想う気持ちが、法によって守られない絶望のなかで、夫に大きな決断をさせるんよなぁ。確かに荒唐無稽な展開やし、ちょっとデキすぎやろうって思うんやけど、でも、愛する人のためにっていう動機が、話に説得力を持たせてるんよね!?

そんでもって、そんな愛情の対象となる妻役がダイアン嬢の美貌ときたら......ますます納得やねぇ.....なんて。こんな美人を守るためやったら、そりゃ命のひとつふたつ、張ってまうやろってか?!(笑)

コンパクトにまとめられた話は飽きさせることなく、グイグイと引きつける力強さがあって、なかなかやった。

ただ、販売用に付けられた邦題が蛇足やよなぁ....原題どおりに“彼女のために”で、他に言葉を足す必要は、まったくなかったのにねぇ.....(苦笑)

2011年1月 2日 (日)

『相棒-劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』

この正月映画の目玉のひとつが、TVの人気ドラマ『相棒』の映画版なんと違うかなぁ。配役も比較的“地味め”やのに、視聴率が常時20%前後ってのは、なかなか大したもんやと思う。

そうは言いつつも、実は亀山くんが卒業してからは、ほとんどテレビシリーズは観てないんよね。まぁ、個人的に昔からミュージシャンとしての及川くんに拒否反応があって、彼の抜擢がどうも腑に落ちんかったんよね。

そんなこんなで、最近のドラマの内容はまったく知らず、とりあえず話題に乗っかっておくかってなぐらいの軽い気持ちで観てみたよ。

でもって、そんな作品の感想は.....?!

相棒-劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜   ★★★★   (2010年)

監督:和泉聖治

出演:水谷 豊、及川光博、小西真奈美、六角精児、小澤征悦、岸部一徳、國村 隼、宇津井 健、江波杏子、小木茂光、石倉三郎、名高達男、大谷亮介、山中崇史、山西 惇、神保悟志

警視庁内で会議中の幹部12名を人質に立てこもるという事件が発生し、機動隊等の強行突入もあり、犯人は射殺されたが、犯行の動機に謎があるため、特命係のふたりは真相の解明に乗り出すことに.....ってな、人気ドラマシリーズの劇場版第2弾!?

いやぁ~、なかなか良くできとったねぇ。この手のドラマを映画化した作品は、テレビの延長で、あまり“映画”と言いたくなくなるような、安易な作品が多いだけに、ちょっと不安やったんやけど、話の内容からして十分に練られてたし、多少の人間関係の予備知識はあった方がよりエエんやろうけど、それでもドラマを毎回観てないひとでも楽しめるだけの質の作品になってたね。

ひとつの事件から、警察組織のなかの“闇”へと話が展開し、“正義”とは何かを問う.....なかなか深いやないですか!?(笑)

そんなドラマのなかで、いつものメンバーに加え、豪華な顔ぶれの役者が火花を散らす....特に岸部くんと國村くんの“間”がたまらんかったなぁ。

そんでもって、相変わらず水谷くんのキャラの立ち具合が、絶妙なんよね。まぁ、個人的には“相棒”は前の寺脇くんの方が好きやったんやけど、でも、“ミッチー”もだいぶ演技に余計な力が入らなくなってきたようで、頑張ってたしね。

ドラマのファンの期待を裏切らず、かつそうでないひとにも楽しめるデキということで、よかったんと違うかなぁ!?

正月のくだらないバラエティの特番を見るくらいなら、映画館へGO♪

2011年1月 1日 (土)

『キック・アス』

2011年の最初の作品は、新しい年の幕開けにふさわしい、勢いのある(?)作品で始めよるでぇ~、てなわけで、『アウトレイジ』でこぶしを怒りに震わせた昨年のことはキッパリ忘れて、“ガツンと”くるやつを一発目としてご紹介♪

この作品に出てるクロエ・グレース・モレッツっていう子役(といっても10代前半)の子が、えらい評判になってるんよね。エレン・ペイジの出たての頃を彷彿とさせるものがあって、確かに将来性を感じたかな。

加えて、この作品、“ハゲ的”には脇役であのニコラス・ケイジが頭髪すこし増量で、最近すっかりお馴染みになりつつある、エキセントリックな役柄で出てるんよなぁ。

くだらないけど、なんか妙に気になる、そんな作品の感想は.....?!

キック・アス / Kick-Ass   ★★★★   (2010年)

監督:マシュー・ヴォーン

出演:アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、マーク・ストロング、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ、クラーク・デューク、デボラ・トゥイス、リンジー・ファンセカ、エヴァン・ピーターズ、ソフィー・ウー、エリザベス・マクガヴァン、マイケル・リスポリ

学校でもまったく目立たない、平凡すぎるほど普通の高校生が、スーパーヒーローへの憧れを胸に、自ら買い揃えたマスクとスウェットスーツのコスチュームを身にまとい、ヒーローになろうと街に繰り出すのだが.....ってな、異色のアメコミヒーローを描いたアクション・コメディ?!

まったくイケてない青年が主人公ってことで、なんともユル~い雰囲気のなかで、ちょっと下世話なセリフで失笑を誘いつつ、時折グロテスクな描写で人目をひく......なんてB級な.....とつぶやきつつも、この作品、ごっついオモロイんよなぁ♪(笑)

とてもヘナチョコのくせに、ヒーローになろうと頑張る主人公の“痛さ”に笑わされながらも、誰もが持ってる変身願望、ヒーローへの憧れを話の要素としてうまく突きつつ、妙なワクワク感を出し、そこにぶっ飛んだ演技のニコラスくんとお茶目な娘役が強烈なキャラを発揮しながら加わり、作品としてなんとも言えん魅力を作り出してるんよなぁ?!

まぁ、“くだらない”と切り捨ててまうのは簡単なんやけど、こんなアホらしさにハマってみるのも悪くないやんかって思わせてくれる、そんな力強さがあるんよね。

好き嫌いの分かれる映画やとは思うけど、個人的にはツボやった。ということで、ちょっとおススメ!!

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