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2011年1月18日 (火)

『トニー滝谷』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は村上春樹なんよね。6年ほど前に公開された作品なんやけど、去年は『ノルウェイの森』で村上作品が注目されたけど、それまでは彼の小説はあまり映画化されてなかったらしく、“あの村上作品を....”ってことで、当時はこの映画も注目されたらしい(あまり記憶にないんやけど.....)。

監督の市川さんは、数年前に亡くなられたんやけど、実は名前こそよく耳にしたものの、作品としてはあまり印象がなかったんよなぁ。この作品も、かなりの部分で“イッセー尾形主演”ってとこが気になったわけで、正直、それ以外はあまり期待してなかったんやけど.......ね?!

そんな作品の感想は......。

トニー滝谷 / Tony Takitani   ★★★☆☆   (2004年)

監督:市川 準

出演:イッセー尾形、宮沢りえ、篠原孝文、小山田サユリ、山本浩司、猫田 直、木野 花、(声)西島秀俊

生まれた直後に母親は死に、ジャズマンの父は子供に構わず演奏旅行へ。孤独のなかで育った少年は、やがてイラストレーターに。他人と関わることに無関心だった彼は、ある日、恋をし、好きになった彼女と結婚するのだが....ってな、村上春樹の短編小説を映画化した作品?!

いやぁ~、独特な作品やったねぇ。印象的な映像に西島くんのナレーションをかぶせ、演技はほぼふたり芝居という感じで、さながら低予算のインディーズ作品のようやった。

そうはいいながらも、主役のイッセー尾形の抜群の存在感と演技力により、まったくチープな雰囲気はなく、むしろ不思議な深みを感じるんよなぁ!?

比べると宮沢くんはセリフ回しに物足りなさはあるんやけど、それでも彼女の持つ“透明感”は、見事に役柄に合ってたように思う。

作品としては、あまりにも個性が強すぎて万人受けするような内容ではないんやけど、コンパクトに上手くまとまったドラマと、全体を通して感じる“孤独”や“喪失感”は、ひとりの男の姿をフィルターにして、巧みに表現されてたんと違うかなぁ。

そこらへんは、CM畑出身の監督さんならではの、イメージを映像化する上手さってのが、存分に発揮されてるんやと思う。

でもって、そんなドラマのバックに流れる坂本龍一の音楽が、さりげなく物語を彩るところもナイスやったね!?

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