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2011年2月

2011年2月28日 (月)

『アデル/ファラオと復活の秘薬』

リュック・ベッソンかぁ......昔はあれほどまでに輝いてたのになぁ......彼の監督作品って聞くと、毎回そのセリフがため息と一緒に出てまうんよねぇ......(苦笑)

というわけで、そんな彼が監督したアドベンチャーもの(?)の新作を、今日はご紹介♪

アデル/ファラオと復活の秘薬 / Les Aventures Extraordinaires D'Adele Blanc-Sec   ★★★☆☆   (2010年)

監督:リュック・ベッソン

出演:ルイーズ・ブルゴワン、マチュー・アマルリック、ジル・ルルーシュ、ジャン=ポール・ルーヴ、フィリップ・ナオン、ニコラ・ジロー、ジャッキー・ネルセシアン、ムーサ・マースクリ、ロール・ドゥ・クレルモン=トネール

事故で死にそうな妹を助けるため、古代エジプトの天才医師のミイラを探す女ジャーナリストの冒険を描いたアクション・アドベンチャーってとこですか?!

いやぁ、もう最近は“監督リュック・ベッソン”に期待するものが特になく、ハードルが下がりまくりやから、これもまぁ、こんなもんやろうってな感じかな?!(笑)

要するに、インディー・ジョーンズ的なものをやりたかったんで、ちょっと設定を“やんちゃな小娘”にして、目先を変えてどないやねん、ってなとこなんやろね。一応、原作はフランスの人気コミックらしいんやけど。

フランス映画っていうテイストはこれっぽっちもなく、すっかり“ハリウッドナイズ”されたベッソンくんらしい、“大味な”作品に仕上がってるってことなんやろう!?(苦笑)

中途半端で笑えないコメディ要素や、どうでもエエようなファンタジーも少し引くんやけど、折角、悪役でキャスティングしたアマルリックくんをいじって活かすことなく話が展開するあたり、どうなんやろねぇ?!

ナタリー・ポートマンにミラ・ジョヴォヴィッチ、そして今回のルイーズ・ブルゴワンと、新しい女優さんを掘り出す才能だけは、どうやら健在みたいなんやけど......。

まぁ、あぁだ、こうだと言いながらも、さして期待せずに観てると、それなり時間つぶしぐらいにはなったかな(笑)

ノリノリ(?)のベッソンくんは、どうもインディ・ジョーンズばりに続編を作る気満々という雰囲気で、荒い鼻息が太平洋を越えて聞こえてきそうな感じやけど、果たしてどうなんやろねぇ........?!

2011年2月27日 (日)

『エクステ』

今日はついでなんで、園 子温 監督の作品をもうひとつ、オマケでご紹介♪

『冷たい熱帯魚』がそこそこ話題になってるせいか、実は1年半ほど前に紹介した監督さんの過去の作品の『自殺サークル』を検索してくれる人が結構いるんよね。どうも密かに園くんの作品がブームになってるんかもしれへんね.......まぁ、ごく一部のマニアの人たちの間でなんやろうけど.....(笑)

この作品、“髪”にまつわる話ってことで、当然ながらハゲには見逃せないテーマなわけなんよ。よく鏡を眺めながら、「もっと髪が生えてきたらなぁ.....」ってため息をつくんやけど、この作品のように生えるのは.......うん、ちょっと遠慮したいかも.....(苦笑)

というわけで、ハゲも引き気味の毛フサフサ物語の感想は.......?!

エクステ   ★★★☆☆   (2007年)

監督:園 子温

出演:栗山千明、大杉 漣、佐藤めぐみ、つぐみ、佐藤未来、町本絵里、光石 研、田中哲司、山本浩司、山本未來、夏生ゆうな、満島ひかり

死体の美しい髪を使ってエクステを作っている死体安置所の職員の男、そんな彼は、あるワケありの死体を盗み出し、家に持ち帰ることに。一方、ヘアスタイリストを目指す女は、姉の実の娘への虐待をみかねて、傷ついた娘を預かることにしたのだが.....ってな、暴走する“髪”にまつわる.....ホラー.....&コメディ?!(笑)

なんとも“奇妙な”作品やったね。さすが、変わり者監督ならではやった。

髪に怨念がこもって、伸び続けるってなくだりは、クラシックなホラー話なんやけど、それが実際に“ド派手”に映像化されてまうと、相当な不気味さと、どこか“ビミョー”な笑いを呼ぶんよね(苦笑)

そんな不気味なパートと、青春ドラマばりの和やかさと、そんでもって児童虐待という社会派な部分が入り交じり、不思議な構成のドラマになってたかな。

かなり奇抜な話のなかで、普段とはまったく違う“ぶっ飛んだ”演技をする大杉くんが、妙な歌声を披露したりしながら、かなりのインパクトやった。

エゲツなさと滑稽さが合わさる、そんな作品の持つ複雑さがこの監督さん“らしさ”なんやろうと思う。ただ、シュールなグロさを期待しすぎると、軟弱すぎやって思ってまうんやろうし、ほどほどのホラーを想像してると、きっとグロすぎで、ちょっとどっちつかずの中途半端な作品なのかもね?!

いずれにしても、毎度のことながら万人受けするようなシロモノやないんやけど、こうやって監督さんの作品を観てると.....なんとなくクセになってくるってか?!(笑)

『冷たい熱帯魚』

園 子温 監督の新作、かなり強烈という噂を耳にしつつ、気にはなってたんやけど、ようやく“行きつけ”のシネコンで上映開始となったんで、ちょっと楽しみに観に行ったんよね。

この監督さんの作品って、『愛のむきだし』に象徴されるように、商業主義とは無縁の、とってもインデペンデントな所が興味深いと思ってたんやけど、前作の『ちゃんと伝える』でなぜかロクに演技もできない“アイドル歌手(?)”を主役に抜擢し、ついにコマーシャリズムに屈したかぁ.....って、がっかりしてたんよね。でも、そんな心配は、どうやら杞憂やったらしい(笑)

この映画、評判通りの“かなりのキワモノ”!?北野 武のバイオレンスがどうのとか、『バトルロワイヤル』のエグさがどうのとか、そんなものは全て子供だましと思えてしまうほど、“凄まじい”デキなんよねぇ。

作品の質で言えば、文句なしの 4つで、カテゴリーでは“おススメ”ってことになるんやけど、残念ながら誰にでもおススメできるようなシロモノやないところが.....(笑)

間違っても、話題になってる作品やからって、付き合いの浅い相手とのデート・ムービーに選ぼうものなら、きっと途中で後悔することになってまうんやろなぁ?!

ある程度エロ、グロな作品に免疫のある、映画が好きなひとには、是非ともこの作品の完成度を堪能して欲しいと思うんやけど.......ね!(苦笑)

冷たい熱帯魚 / Coldfish   ★★★★   (2010年)

監督:園 子温

出演:吹越 満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂 恵、梶原ひかり、渡辺 哲、諏訪太朗

若い後妻と年頃の娘の関係がうまく行かず、家庭内はどこかギクシャクしているものの、小さな熱帯魚店を経営し、平凡に暮らしていた男。しかし、ある日、娘がスーパーで万引きをしたことをきっかけに、同業の男と知り合ったことで、そこから人生の歯車が大きく狂い始める.....ってな、実際にあった殺人事件を基に描かれる犯罪ドラマ?!

いやぁ~、もうただただ“凄まじい”としか言えんよね。あまりの衝撃に脳天打ち砕かれ、終わってから暫く動けんかった。

一見すると、身近にどこにでもいそうな気のいいオッサン、その顔の裏に隠された狂気、そんな“絶対的な悪”に言い寄られて、普通の気の弱いオヤジの中に生まれる変化....ってなことで、約2時間半のドラマは息をつくヒマもなくハイテンションで一気に突き進み、かつてないほどのエロさとグロさで暴走していくんよなぁ。

あまりにも悪趣味な映像に目を覆いたくなるんやけど、でもそんな中に、人の心の中にある“闇”が見事に描かれてるために、その必然性に納得させられてまうんよね。

この映画、なんといっても役者がいい。言葉巧みに他人に近づき、その弱みを突きながら操る、そんなオヤジを演じる でんでん が表現する狂気は、半端やないくらいにスゴミがあるんよなぁ。

そんでもって、強引に事件に巻き込まれて、戸惑いながらも、徐々にキャラを変化させていく主役の吹越くんの演技の妙、良かったねぇ。

異常なほど血なまぐさい生と死の物語のなかで描かれる、人間たちの悲しい生き様、露わになる狂気は、誰の心の中にも.......身悶える苦しみと恐怖、そしてすべてが限界に達したときに何が......?!

壮絶やなぁ.......参りました(笑)

2011年2月26日 (土)

『ヒア アフター』

今日は、公開中の話題作のなかから、すでに監督としても“巨匠”の域に入りつつある、クリント・イーストウッド監督の新作をご紹介♪

昨年の同じ時期に公開された『インビクタス/負けざる者たち』が結構お気に入りで、未だになんであれがアカデミー賞の作品賞にノミネートすらされんかったんやろうって疑問に思ってるくらいなんやけど、そんなこともあって、今年の作品も賞レースには絡んでないんやけど、ひょっとしてイケてるんと違うかぁ....って期待して観に行ったんやけどね!

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ヒア アフター / Hereafter   ★★★☆☆   (2010年)

監督:クリント・イーストウッド

出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、マルト・ケラー、ティエリー・ヌーヴィック

バカンスで訪れたリゾート地で突然の津波に襲われたものの奇跡的に助かった女性ジャーナリスト、死者と交信できる能力を持つがゆえに悩む霊能力者、双子の兄を事故で失った少年、“死”というものを身近に感じている3人の人生が、引き寄せられるように交差する......ってな人間ドラマ?!

出だしのインパクトで、イーストウッド監督がパニック映画を.....って、少し驚かされてもうたんやけど、そこから先は登場人物の心の葛藤に焦点を当て、いつもながらの丁寧なドラマに仕上がってたかな(笑)

まぁ、“ツカミ”が強烈だっただけに、その後の展開が少しメリハリに欠け、“長さ”を感じてもうたところが残念やったようで.....。

作品のテーマとしては、“死んだ後はどうなるのか?”そんな問いかけを投げかけつつ、生きている者、残された者の人生を語るってとこなんやろか?!

監督自らが作り出す音楽が、優しく映像を包み込むなんてところは、いつもながら味わい深いと思うんやけどね。

ただ、別々の国で展開する3つのドラマで構成される話は、ある程度の予定調和の流れの中で徐々に重なり合い、大団円に向けて進むってなことで、あまり意外性がなく、何か特別な感動を期待したりして観ると、少し拍子抜けしてまうかもなぁ。

イーストウッド監督の作る作品らしい、良心的なデキやとは思うんやけど、どことなく物足りなさが残る、そんな感じやったかな?!

2011年2月25日 (金)

『誘拐ラプソディー』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

高橋克典って役者は、どうも個人的にテレビ俳優っていうイメージがあって、あまり注目してこんかったんよね。なので、この作品も、主演が彼ってことで、適当なB級映画なんやろうなぁって思いつつ、暇つぶしに手にしてみたわけ。

そんな軽い気持ちで観てみると、これ、意外と悪くなかったりして......?!強くおススメするほどではありませんが.......(笑)

誘拐ラプソディー   ★★★☆☆   (2009年)

監督:榊 英雄

出演:高橋克典、林 遼威、船越英一郎、哀川 翔、YOU、菅田 俊、笹野高史、品川 徹、ベンガル、寺島 進、山本浩司、角替和枝、木下ほうか、榊 英雄

前科者で家族なし、金なし、仕事なしで借金あり、そんな人生に行き詰った男が、自殺する勇気もなく、途方に暮れていると、偶然に家出した金持ちの家の少年と出会うことに。利用して身代金を手に入れようと企てるが、その子の父親が実はヤクザの組長で......ってな、サスペンス調のコメディ映画?!

どうせくだらんドタバタやろうと思ったら、案外ハマってまいました(笑)

まずは、この設定がオモロイやんね!知らずにヤクザの子供を誘拐するなんて、そんな荒唐無稽な命知らず感が良かったりして。まぁ、確かにくだらんボケもちょこちょこあって、オイオイって突っ込みは入れずにはおれんかったんやけどねぇ(苦笑)

この作品、何がいいかって、主演の高橋くんと少年の距離感が抜群なんよなぁ。親の愛情に飢えた男の子と、子供の扱いも知らない孤独な人生を歩んできた男、そんなふたりの間に芽生える“友情”というか、信頼関係というか、そんな人間模様が心をくすぐるんやねぇ。

それもこれも、きっと高橋くんの普段のキャラが、妙に役にはまってるからなんやと思う。まぁ、子供を使うってのは、なかば反則気味ではあるんやけどね。

もう一息なところもあるものの、これはこれで十分楽しめるレベルと違うかなぁ?!

2011年2月24日 (木)

『アメリカン・ティーン』

実は、『遠距離恋愛 彼女の決断』の監督さんは、もともとはドキュメンタリー畑の出身らしいんよね。

そんな監督さんの作品で、少し興味深いのがあったんで、そいつを今日のオマケとしてご紹介♪

アメリカン・ティーン / American Teen   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ナネット・バースタイン

出演:ハンナ・ベイリー、コーリン・クレメンズ、ジェイク・トゥッシー、メーガン・クリスマティック、ミッチ・ラインハルト

インディアナ州にある高校を舞台に、そこで高校生活の最後の年を迎えた5人の若者を中心に、彼らの一年間の生活を追ったドキュメンタリー作品。

変わり者に人気者、オタクに女王様、そしてバスケチームのエース、それぞれに友人との関係や恋愛、親子関係、そして卒業してからの人生について悩み、とまどい、傷つきながらも成長していく様を描くってね!?

失恋したり、愛し合ったり、ひがんだり、怒ったり、等身大の若者の感情が見て取れて、なかなか興味深かったかな。

自分探しや将来の夢を描き、少し背伸びしてみるものの、自信をなくして落ち込んでみたり、誰もが経験したのことのある青春の1ページが、映像で綴られてるんよなぁ。

しかしまぁ、こうやって見てると、国や言葉が違っても、10代の頃ってのはみんな同じなんやなぁって思うやんね。

そう、あの頃は青かった.......てか?!ノスタルジーやなぁ.....(笑)

『遠距離恋愛 彼女の決断』

今日は、最近、製作だけやなくて監督業にまで進出し、ノリに乗ってるドリューくん主演のラブ・コメをご紹介♪

彼女が、かつて『ET』の子役としてブレイクしたって話は有名なわけやけど、ちらっとネットで検索してたら、エライ波乱万丈な人生を送ってるみたいやね!?

なかでも驚いたのは、10歳になるかならないかで酒とドラッグに溺れるってくだり。冷静に考えて、アル中でジャンキーな小学生って........ちょっと想像つかへんよね。ママゴトしながら、リアルに酒をくらってたり、お医者さんごっこしながら、シャブ打ったり.......ってこと??(苦笑)

まぁ、それでもこうして更生して、立派に稼いでるわけやから、立派やねぇ。今や宝石泥棒とまで呼ばれてる(?)リンジー・ローハンは、彼女のツメの垢でも煎じて飲まんとなぁ......(笑)

というわけで、肝心の作品の感想は......?!

遠距離恋愛 彼女の決断 / Going The Distance   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ナネット・バースタイン

出演:ドリュー・バリモア、ジャスティン・ロング、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、クリスティナ・アップルゲイト、ジム・ガフィガン、ナタリー・モラレス、ケリ・ガーナー、ロン・リヴィングストン、ジム・ガフィガン

ニューヨークのバーで出会ったふたり、意気投合して楽しいひと時を過ごすが、彼女は新聞社でのインターンシップを終えて、サンフランシスコに戻ることに。特別なものを感じたふたりは、西海岸と東海岸で遠距離恋愛を始めることになるのだが......ってなラブ・コメディ?!

ホリデー・シーズンを外して、たまに行き来をして会うものの、普段は電話やメールで気持ちを確かめ合っても、離れていると、少しのすれ違いがストレスになり....ってなことで、これ、話の筋としては、まったく目新しさはないんやけどね。

ただ、この作品、主演のふたりの上手さなのか、なかなかテンポがエエんよなぁ。R指定が付いてるだけに、ちょっぴり“大人”な恋愛模様は、程よい“下世話さ”とリアルな関係が描かれてるかな?!(笑)

離れていても、“愛”があれば乗り越えられる......そうは言っても......理想と現実の狭間で揺れる男と女の恋心ってかぁ♪(苦笑)

まぁ、トータルで見れば、なかなか悪くない作品やったね。ただ、個人的にはドリューくんにあまり魅力を感じないんよなぁ.......それって致命的?!

2011年2月23日 (水)

『13歳の夏に僕は生まれた』

というわけで、何となくな感じの“イタリア・デー”、お次の作品は、子供を主役にしたドラマ。

ジョルダーナ監督もヴェネチア映画祭で脚本賞の受賞歴があり、この作品はカンヌ映画祭でノミネートされたものなんよね。

イメージとしては、この監督さんもラテン系の明るい作品というよりは、より社会派な傾向があるような気がするかな。

というわけで、そんな監督さんの力作の感想は......?!

13歳の夏に僕は生まれた / Quando Sei Nato Non Puoi Piu Nasconderti   ★★★☆☆   (2005年)

監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ

出演:マッテオ・ガドラ、アレッシオ・ボーニ、ミケーラ・チェスコン、ロドルフォ・コルサート、アンドレア・ティドナ

金持ちの家に生まれ、何不自由のない暮らしをしてきた少年は、父親と一緒にヨットでクルージングに出たときに、誤って海に転落し、密航者を乗せた船に助けられるのだが...ってな、移民問題を取り上げたイタリアのドラマ!?

大金を支払い、厳しい船旅の末にたどり着いたものの、警備隊に見つかり、収容される人々、そんな現実を見つめる13歳の少年の目線で語るんやねぇ。

同じような年頃の子供でありながら、その置かれた境遇の違いに、胸が痛むよなぁ。純粋な子供が見つめる社会の理不尽さ、なんとも言えんものがあるよなぁ。

たとえ裏切られても、それでも何とかしたい、でも何もしてあげられない、そんな真剣な子供の感情から、切なさが伝わる作品やった。

13歳の夏に、社会の底辺でもがき苦しむ人々を知り、成長するって意味では、この邦題も悪くはないんやけど、原題には話の中で出てくる、「生まれたからには隠れられない」っていう意味があって、それが内容を表したものであるだけに、ちょっと残念やったかなぁ?!

『ボローニャの夕暮れ』

今日は“イタリア・デー”ってことで、イタリア映画をふたつ、ご紹介♪

えっ、理由?いや、別に.......(笑)

というわけで、まず最初の作品は、ヴェネツィア映画祭で2008年に主演男優賞を受賞した作品から。監督さんは、イタリアでは有名なベテラン監督さんらしく、この作品は、故郷のボローニャを舞台にしたものなんやってね。

イタリア映画というとラテンのノリをイメージするかもしれんけど、それとは違った家族の物語は、なかなかのものやったね。

ボローニャの夕暮れ / Il Papa Di Giovanna   ★★★☆☆   (2008年)

監督:プピ・アヴァティ

出演:シルヴィオ・オルランド、フランチェスカ・ネリ、アルバ・ロルヴァケル、セレナ・グランディ、エッジオ・グレッジオ

高校で美術の教師をする男は、恋人ができないと悩む内気な娘のために、親心で余計なお節介を働かせるが、その結果、思いもよらない事件が起こってしまい、家族はバラバラになることに.....ってな、第二次大戦の前後の時代を背景にしたイタリアの家族ドラマ?!

繊細な心を持つ娘、そして娘を心から愛する父、そんな夫と娘と暮らしながら、ひとりだけ疎外感を感じていた妻、なんとかバランスを保っていた家族の絆が、事件をきっかけに崩れていく様を描いてるんやねぇ。

この作品、30年代後半から40年代を舞台にしてるために、映像がレトロな暗さがある上に、話の内容も地味で後ろ向きで、あまり万人受けせんやろなぁって思うんやけど、なかなか巧みに人間関係を描写してるところが味わい深く、侮れんのよなぁ。

父と娘、母と娘、そして夫と妻、“家族”という形のなかで、それぞれの心にある感情を丁寧に映し出してるところが、たまらんのです!?

家族を大切にするイタリア人気質、そんな良さが出た作品かもね。

それにしても、原題とはかけ離れた邦題の意味を、付けたひとに是非、聞いてみたいもんやね。きっとボローニャが舞台で、なんとなくセピア系の映像で夕暮れのイメージやった.....そんな安易な考えなんやろなぁ......アホらし?!(苦笑)

2011年2月22日 (火)

『ソフトボーイ』

どうも最近、毎週火曜は“イケてない”邦画ばかりを紹介してるような気がするんやけど......まぁ、“犬も歩けば駄作に当たる”ってくらい、程度の悪い作品が多すぎるってことなんかもしれんけどねぇ......(苦笑)

この作品、主演が若手のイケメンくんって時点ですでに嫌な予感はしてたんやけど、なんや実話を基にした爽やか感動ドラマっちゅうことで、試す気になったんよね。

で、そのデキはというと........(失笑)

ソフトボーイ   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:豊島圭介

出演:永山絢斗、賀来賢人、波瑠、大倉孝二、加治将樹、中村織央、斎藤嘉樹、平山真有、いしのようこ、堀部圭亮、はなわ、山口紗弥加

理由は“何でもいいから全国大会に出たい”、そんな不純な動機でソフトボールを始めた親友に付き合わされる、フレンチの料理人になることを夢見る高校生の、仲間とのひと夏の青春物語ってか?!

県内で唯一の男子ソフトボール部、とにかく頭数を集めて全国大会へ......実話を基にって、どこまでがホンマなんやろねぇ!(笑)

まぁ、出演者に若手のイケメンくんを配するところで、まぁ、だいたいの“ノリ”は察しがつくわけやけど、そんな低い期待を覆すほどの盛り上がりは、残念ながらなかったね(苦笑)

ひとりのお調子者に引っ張られ、徐々に芽生える友情、そんでもって青春の汗、感動のドラマが......っていうこともなく、ショーモない笑えないコメディ路線は、ただただイタイんよなぁ?!

ありがちな演出に、調子のはずれっぱなしの演技、なんやろねぇ.......まぁ、最初から何を望むわけでもないんやけど.....?!(苦笑)

どうにも生理的に受け付けない大倉くんの演技をずっと見せられる時点で、すでに越えるべきハードルが高すぎたんかもなぁ.......。

2011年2月21日 (月)

『ダブルフェイス 秘めた女』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、劇場未公開らしいんやけど、なんといってもフランスを代表する女優のソフィー・マルソーと“イタリアの至宝”とまで言われてるモニカ・ベルッチが共演してるところが話題やろね。

そんな豪華な顔合わせで作り上げた作品は.......なかなか個性的(?)な内容やったかな?!

ダブルフェイス 秘めた女 / Ne Te Retourne Pas   ★★★☆☆   (2009年)

監督:マリナ・ドゥ・ヴァン

出演:ソフィー・マルソー、モニカ・ベルッチ、ブリジット・カティヨン、アンドレア・ディ・ステファノ、ティエリー・ヌーヴィック

記憶喪失で8歳までのことを思い出せずに大人になった女は、結婚して2児をもうけ、一見、幸せな暮らしをしていたが、自伝小説を執筆した頃から、不思議な幻覚に悩まされるようになり、次第に追い詰められていく......ってな、ちょっと異色のフランスのサスペンス?!

自分の家のはずが、何かが違う。いつもの通る道のはずが、どこか分からない。恐怖と不安に苛まれながら、消し去られた過去を探るってなストーリーは、なかなかの“ぶっ飛び”具合やったね(苦笑)

謎だらけで進む話は、巧みな映像技術を使って、観る側をラビリンスに誘い込むってか?!

この作品、なんてったってポイントは、ソフィーくんとモニカくんの競演なわけで、それがどう絡むかって楽しみにしてたんやけど、まるでマイケル・ジャクソンのミュージック・ビデオを見てるようで、まさかそうくるとは......ね!?(笑)

違和感なく、“処理”してるあたりが、なかなかやったかな。まぁ、ただ話が少し分かりづらいところが、惜しいところかもね。その難解さに食いついていけるかどうかで、作品の評価は分かれるんやろなぁ。

それにしても、この二人が同じ画面に収まると、なんやとっても“豪華”やった.....それだけで十分?!(笑)

2011年2月20日 (日)

『しゃべれども しゃべれども』

平山秀幸って監督さんの作品は、前作の『必死剣 鳥刺し』でも個人的には乗れず、相性がよくないんよなぁ。

でも、実はこの監督さんの作品で、1992年に作られた長塚京三が主演の『ザ・中学教師』って作品は、結構お気に入りやったりするんよね。

というわけで、その作品を今日のオマケにと思ったんやけど、何分、観たのがずいぶん前の話で、すぐには書けないので、代わりと言ってはなんやけど、この監督さんの作品で、少しツボに入ったものを、オマケとしてご紹介♪

しゃべれども しゃべれども   ★★★☆☆   (2007年)

監督:平山秀幸

出演:国文太一、香里奈、松重 豊、八千草薫、森永悠希、伊東四朗

落語家としてはまだまだ下っ端の男が、ひょんなことから始めることになった話べたな人たちを対象にした落語教室。生徒はそれぞれにワケありで、悩みを抱えて苦しんでいたが、落語を通して自信やかけがえのないものを見つける.....ってな、ちょっとした感動ドラマ?!

失恋の痛手により人と話すのが極度に苦手な美しい女性、関西から転校してきて東京に馴染めない少年、元プロ野球選手で、現在はしゃべりの下手な野球解説をしてる男、キャラの立った面々と落語のコラボレーションってか(笑)

いやぁ、主演を見て、てっきりくだらないタレント映画かと思ったら、これ思いのほか楽しめるんよね。それぞれの役者がいい味を出してて、違和感なく話しに入っていけるんよなぁ。

特におばあちゃん役の八千草さんの存在がピカイチやった。その醸し出す雰囲気が、作品全体に素敵な流れを作ってるんよね。不器用さの塊のような松重くんの演技も、個人的にはツボやったんやけど。

そんな個性的な面々の様子を描きつつ、落語だけに程よいユーモアがあったりして、更にささやかな感動が......ってね(笑)

そんな話に中途半端なロマンス要素を加えたのは、展開として“しっくり”こず、ちょっと蛇足やなぁって思うんやけど、まぁ、主演が主演だけに、それもご愛嬌の範囲かな?!(苦笑)

ってなわけで、この作品、なかなか悪くなかったね。

『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』

今日は、公開中の作品の中から邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画の主人公となってる人は実在してたらしく、この話の原作は、実際にサイパンで日本軍と戦闘をしたアメリカの元海兵隊のひとが書いたんやってね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-   ★★★☆☆   (2011年)

監督:平山秀幸

出演:竹野内豊、ショーン・マッゴーワン、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、光石 研、岡田義徳、板尾創路、近藤芳正、酒井敏也、ベンガル、阿部サダヲ、唐沢寿明、ダニエル・ボールドウィン

第二次大戦の末期、サイパンでアメリカ軍の猛攻を受けながら、ゲリラ戦で必死に抵抗した日本軍のひとりの大尉を描いた戦争ドラマ?!

圧倒的に不利な状況にありながら、お国のため、天皇陛下のためにアメリカに挑み、相手からも一目置かれた男、厳しい局面のなかで、部下を思いやり、行動を共にする民間人を守りって、なかなか“男前”の人物やね!?

そんな主人公を演じる竹野内くんは、懸命に頑張ってたんやけど......やっぱり線が細いんよなぁ。セリフをしゃべらんかったら、かなり様になってるんやけど、声がうわずってる上に、腹から出てないもんやから、どうも言葉に感情がこもらず、あまり伝わってこん気がするんよね。そこらへんの物足りなさが、もう一息、話に乗り切らんかった原因かもなぁ。

それに比べると、唐沢くんは弾けとったね!?ちょっと“ランボーチック”なお茶目さと、楽しそうに演じてるあたりがナイスやったかな。まぁ、作品の雰囲気に合ってたかどうは別にして......(苦笑)

あと、山田くんは、最初、誰かわからんぐらい地味やったんやけど、やっぱり最後はいつもの“山田くん”やった。一筋縄ではいかん男ってことで.....ね!(笑)

その他で目についたのは、空回りの井上くんよりも、断然、中嶋くんがよかったかな。穏やかな微笑と女らしさを感じるしぐさが、戦争映画という独特の雰囲気のなかで華やいだ感じやった。

というわけで、この作品、場内ではかなり鼻をすする音がしてたから、ボチボチ感動できる仕上がりになってるらしい。早くも花粉症の症状に悩まされてたひとが多かったとか、風邪気味のひとが多かったといったことがなければ、きっと泣ける話なんやろう(笑)

個人的には、全体的に緊迫感がないとか、主役に力強さがないとか、ちょっと物足りなさがあって、感情移入しきれんかったんやけどねぇ......?!

2011年2月19日 (土)

『トゥヤーの結婚』

実は、ワン・チュアンアン監督は、以前にもベルリンで賞を取ってるんよね。それが前作の作品で、こちらは作品賞である金熊賞を受賞したんよなぁ。

この監督さんの特徴としては、過度な演出を避け、メロドラマにすることなく、淡々とした描写によりリアルな人間模様を描き出すってことなんかな。

まぁ、そうは言っても地味な作風やから、あまり万人受けするようなものではないんかもしれんけど、静かながらも、考えさせられるドラマにはなってるんやろね。

というわけで、そんなベルリンが認めた作品の感想は......?!

トゥヤーの結婚 / 図雅的婚事   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ワン・チュアンアン

出演:ユー・ナン、バータル、センゲー

事故で重度の障害を負う夫と二人の子供を育てる女は、夫の希望により生活のために離婚し、新しい夫を見つけることに。別れた夫を一緒に面倒見てくれることを条件にする彼女だったが.....ってな、内モンゴルの荒野に生きるひとりの女性の姿を描いた中国映画?!

なんや、普通の尺度で考えると、荒唐無稽な話のようにも思えるんやけど、厳しい自然の中で、地面に這いつくばって生きてる主人公たちの暮らしを見てると、分からんでもないかなぁってね。

淡々と進む彼女の“婚活(?)”物語は、ちょっと地味ではあるんやけど、なんや“じんわり”と胸にくるものがあるんよなぁ。

日々の苦労のなかで培われた強さ、忍耐、そんでもって不器用な優しさと時折のぞかせる女性らしさ、そんな人間としての味わい深い魅力が描かれてるあたりに、観る者を惹きつける、作品の良さがあるんやろね。

何かとびっきりの感動を期待すると肩すかしにあうんやろうけど、自分も頑張らなアカンなぁって、そんな気分にさせてくれる作品かな。

えっ?いや“婚活”だけやなくて、生きるってことについてね!?(苦笑)

『再会の食卓』

今日は、公開中の作品の中から、中国映画をご紹介♪

この作品、昨年のベルリン映画祭で銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞してるんよね。中国と台湾の過去の歴史を背景にした人間ドラマは、前評判も上々のようで。

そんな作品の感想は.......?!

再会の食卓 / Apart Together   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ワン・チュアンアン

出演:リサ・ルー、リンフォン、シュー・ツァイゲン、モニカ・モー

共産党と国民党の内戦により、ひとり台湾へ逃れ、離れ離れになったかつての夫が、40年ぶりに上海に戻るとの知らせを受けた妻は戸惑うが、再婚した夫は、彼を歓迎するのだが.....ってな、歴史のなかで引き裂かれたかつての夫婦を中心に、その家族の複雑な心情を描いた中国ドラマ?!

決して忘れることのできない、愛するひと、苦しい時に支えあって生きてきた優しい夫とその子供たち、思いがけない再会がもたらす波紋を描いてるんやねぇ。

ある程度の年齢を重ね、子供たちも独立したタイミングで、これからの人生で何を求めるのか、そして夫婦の愛ってなんやねんってことを問いかけてるんやろなぁ。

このドラマ、ちょっと地味ではあるんやけど、妻とふたりの夫のそれぞれの心情をさりげなく描いてるあたりが、なかなか上手いんよ。

1949年というひとつの分岐点で、愛するひとを残して祖国を後にした男、身重の体で国民党の残党として生きた女、そしてそんな彼女を不憫に思い一緒になったために、共産党員でありながら不遇な人生を送ってきた男、それぞれの複雑な胸の内が食卓を囲んで交錯するってところが、人生の悲喜こもごもを感じさせてくれて、興味深いんよなぁ。

まぁ、正直にいえば、もう少し感動的な盛り上がりを期待しただけに、少し拍子抜けしたんやけど、逆にこの抑えた演出によって、誠実なドラマが成立してるんかもね?!なかなか悪くはなかったかな。

2011年2月18日 (金)

『春との旅』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、公開当時もなかなか評判よかったみないなんやけど、映画館で予告編を観たときに、正直、娘役の子の極端な“がに股歩き”に興ざめしてもうて、本編を観る気にならんかったんよね(苦笑)

というわけで、レンタル開始になって、ようやく手にしてみたわけやけど、そんな作品を監督してるのは、『バッシング』で国際的にも注目されながらも、『白夜』で意味不明なアイドル映画を撮ったひとなんよね。

というわけで、不安を胸に鑑賞した作品の感想は......?!

春との旅   ★★★★   (2009年)

監督:小林政広

出演:仲代達矢、徳永えり、大滝秀治、菅井きん、小林 薫、田中裕子、淡路千景、長尾奈奈、柄本 明、美保 純、戸田菜穂、香川照之

北海道の寂れた漁村で孫娘とふたりで暮らす、元漁師の老人は、ある日、孫と口論となり、疎遠になっていた兄弟を訪ねる旅に出ることに。足の少し不自由な祖父を放ってはおけず、孫娘はその旅に同行するのだが.....ってな、人生を見つめ直すロードムービー?!

いやぁ~、この作品、なんやとっても“贅沢”なんよなぁ!大滝くんと菅井ばぁちゃんが夫婦役ってだけで、もうお腹いっぱいになるところ、それに加えて次から次へとベテラン・中堅の“できる”俳優さんたちが、味わいのある演技を見せてくれるんよね。

主役の仲代くんも、相変わらず見事な演じっぷりで、偏屈なオヤジでありながら、時折オチャメな一面をみせたりして、哀愁のある魅力的なキャラを作り出してた。

兄や姉、弟それぞれの人生と、彼らとの間のちょっと複雑な心情、時を経て築き上げられた人間模様が描かれていくんんやけど、派手さはないなかで、じっくりと表現されてるんよなぁ。

人と人とのつながり、絆を考えさせるドラマは、ちょっと深く、味があるってね!?原作から脚本、そして監督まで、すべてをやってる監督さんの強い思い入れが、見事に結実したってとこかな。

それにしても......やっぱり、あの“がに股歩き”はやめた方がエエと思うんよねぇ.....?!(笑)

2011年2月17日 (木)

『幸せの始まりは』

今日は、公開中の作品の中から、恋愛ものをひとつ、ご紹介♪

ちょうどバレンタインのタイミングに合わせて公開ってことで、カップル向けのデートムービーってことなんやろうけど......どうなんやろね?!

そんな作品をひとりで観てるオヤジひとり、あぁ、哀愁が漂うなぁ......(笑)

幸せの始まりは / How Do You Know   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジェームズ・L・ブルックス

出演:リース・ウィザースプーン、ポール・ラッド、オーウェン・ウィルソン、ジャック・ニコルソン、キャスリン・ハーン、モリー・プライス、レニー・ヴェニート、マーク・リン=ベイカー

ソフトボール一筋で生きてきた主人公は、年齢を理由に代表チームをはずされ、落ち込んでいた。そんな時に知り合った能天気でプレイボーイのメジャーリーガーと、誠実だけどお人好しで、国税に訴えられた実業家、3人の恋の行方は.....ってなラブ・コメディ?!

人生の目標を失い、不安な日々を過ごす女性が、自分のことを好きやって言ってくれる、タイプの異なるふたりの男の間で揺れ動くってな話は、それなりの恋愛ドラマになってたかな。主要なキャストの3人は、それぞれに持ってるイメージを活かしつつ、キャラが立ってて悪くなかったんやけどねぇ.....。

ただ、話の方のまとまりがなくて、なんや強引な盛り上げ方したり、グタグタしてみたりで、正直、この内容で2時間ってのは、長く感じてまうんよなぁ(苦笑)

アクセントをつけるためのニコルソンおじさんの役どころも、イマイチの弾け具合で、それほど効いてないところが惜しいんよね。

まぁ、あとは個人的にリース嬢を見てると、どうも濱田マリとかぶってもうて、ロマンチックな雰囲気が感じられへんでなぁ......(苦笑)

というわけで、ちょいと“キレ”なしの、あまり特徴のない普通の恋愛ドラマ、そんなとこやろか?!

2011年2月16日 (水)

『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』

今日は歴史の裏側を描いた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の主役を務めるのは、以前紹介した『黒猫・白猫』って作品を作ったクストリッツァ監督なんよね。見た目が結構ゴツイ風貌なんで、役者としても存在感があるんよなぁ。

そんな個人的にお気に入りの監督さんが演技で頑張る作品のテーマになってるのは、80年代に実際にあった事件が基になってるらしい。

というわけで、その感想は......?!

フェアウェル さらば、哀しみのスパイ / L'affaire Farewell   ★★★★   (2009年)

監督:クリスチャン・カリオン

出演:エミール・クストリッツァ、ギョーム・カネ、アレクサンドラ・マリア・ララ、インゲボルガ・ダプコウナイテ、フィリップ・マニャン、ニエル・アレストリュプ、フレッド・ウォード、デヴィッド・ソウル、ウィレム・デフォー

80年代初頭のソ連、行き詰った国家の状況を憂い、体制を崩壊させるために西側に情報を流すことを決意したKGB幹部の男と、そんな彼との窓口になったフランス人技師の関係を描いたドラマ?!

ソ連の崩壊のきっかけとなったスパイ事件は、実際にあったものらしい。ソ連とアメリカ、冷戦と言われる国家間の緊張状態のなかで、激しく繰り広げられる情報合戦、そのまっただ中で、国の将来、ひとり息子の未来のために、命を顧みない大きな決断をした男、すごいよなぁって思ってもうたよ!?

この作品、情報をやり取りするふたりの男の関係を描きながら、そこに芽生える友情や信頼といった人間ドラマを描いてるんよね。

全体的には地味な展開で、あまりメリハリがあるわけではないんやけど、全体としてはうまく話がまとまってたかな。

やっぱり主役を務めるクストリッツァ監督の存在感のある演技、特に目線が渋すぎで、グイグイと引き込まれていくってか!?

歴史の大きなうねりの中で、大国の論理の前に消えていく、かけがえのない命、じわじわと刹那が胸に沁みわたるんよなぁ......。

2011年2月15日 (火)

『カンバセーションズ』

というわけで、すっかり評判を落としてしまった(?)監督さんの手腕をフォローすべく、東京国際映画祭で特別賞を受賞した作品を、今日のオマケとしてご紹介♪

この作品を観れば、才能のある監督さんやって思うんやけどね?!観るものを間違えると......(苦笑)

カンバセーションズ / Conversations with other women   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ハンス・カノーザ

出演:アーロン・エッカート、ヘレナ・ボナム・カーター、エリック・アイデム、ノラ・ゼヘットナー、ブライアン・ジェラティ、ブリアーナ・ブラウン

数年ぶりに他人の結婚式で再会した、かつての夫婦は、さりげない会話のなかでお互いの様子を探りながら、話を続けていく。そんな軽妙に交わされる会話のなかで、微妙に揺れ動く男と女の心情を描いた、ちょっと変わった大人の恋愛(?)ドラマ?!

この作品、とっても実験的な作品やったね。全編、画面を2分割して、同じシーンを別角度から撮ったり、想い出を挿入したり、心の中を映し出してみたり、映像的にかなりの工夫がされてるんよなぁ。

ほとんどが主演の2人芝居で、元夫婦の会話にスポットを当てつつ、低予算でアイデアを絞りながら人間模様を描くってところは、その努力に惜しみない拍手を送りたいね。

この作りを成立させるのは、やっぱり主演のふたりの技量によるところが大きいんやけど、押したり、引いたり、芸達者なふたりのやり取りは、なかなかおもろかったね。

ただ、延々としゃべりっぱなしなだけに、ちょっと観ててというか、聞いてて疲れてまうかなぁ.....(苦笑)

それにしても、分かれても未練タラタラの男に、心のなかに揺れる気持ちがありながらも、決して引きさがらない女、なんや男と女の特徴がでてるような........なんや分かるなぁ.......なんて?!(笑)

『誰かが私にキスをした』

公開中の『白夜行』での演技で、ついに“女優開眼”かってな期待を確信に変えるべく、堀北くんの最近の主演作を今日は検証?!

この作品、監督さんはアメリカ人で、出演者にも若手注目株のアントン・イェルチンや、ジュリア・ロバーツの姪っ子なんかも出演してるんよね。

アメリカ人監督がなぜ?って思うんやけど、監督さんの前作が東京国際映画祭で賞をもらったことに気をよくして、東京が大好きになったんかもなぁ??それとも、そんな監督さんに目を付けたあの事務所とあの事務所が大金積んで......ミステリーやねぇ.....(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

誰かが私にキスをした / Memoirs Of A Teenage Amnesiac   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:ハンス・カノーザ

出演:堀北真希、松山ケンイチ、手越祐也、アントン・イェルチン、エマ・ロバーツ、カイリー、桐谷美玲、清水美沙、桐島かれん、渡部篤郎

東京にあるインターナショナル・スクールに通う女の子は、ある日学校の前の階段で転げ落ち、頭を打ったショックで4年間の記憶を失くしてしまう。そんな彼女の周りにいる3人の男たちとの関係を描いた恋愛ドラマ?!

彼氏、親友、そして事故の際に助けた男、タイプの違う彼らのなかで、思い出せない過去に戸惑いながら、揺れる女心はどこに向かうってなとこなんかな??

時折みせる斬新な映像表現やセンスを感じさせる音楽の使い方は、監督さんらしさが出ててナイスやったね。

ただ.......話のグタグタ感と役者の演技がどうにもなぁ.....学芸会レベルなんよ(苦笑)

ヒロインを務める堀北くんも、頑張って英語のセリフをしゃべってたけど、相変わらず感情のこもらない演技に、観てて伝わるものなんて、なんもないやんね。それに.....上手いという設定のテニスの腕は、かなり失笑ものやった。もう少し練習せなね!?(笑)

“彼氏”たちも、若手の注目株やどこぞのアイドルを使い、観客を呼ぶためのミーハーな顔ぶれになってるけど、“アイツ”も“コイツ”もヒドイもんやったなぁ......(苦笑)

結局、最終的に残った印象といえば、“ヤリたい年頃”の恋愛依存症の女の子のどーでもエエ恋愛話ってとこかな?!かなりお粗末(苦笑)

2011年2月14日 (月)

『フェーズ6』

今日はちょっと小粒ながらも、侮れないB級作品(?)をひとつ、ご紹介♪

コーエン兄弟にウシャウスキー兄弟、そしてパン兄弟に続くのは........パストール兄弟、って言われてるかどうかは、まったく定かではないんやけど、でも新たに現れた兄弟監督、ひょっとすると大化けするかも??(笑)

というわけで、そんな注目の(?)監督が描くサバイバル映画の感想は.......?!

フェーズ6 / Carriers   ★★★☆☆   (2009年)

監督:アレックス&ダビ・パストール

出演:クリス・パイン、ルー・テイラー・プッチ、パイパー・ペラーボ、エミリー・ヴァンキャンプ、クリストファー・メローニ、マーク・モーゼス、キーナン・シプカ

感染すれば必ず死ぬ、そんな謎のウィルスが蔓延した世の中で、なんとか生き延びている兄弟と兄の彼女と弟の女友達の4人。彼らは途中で感染した娘を連れた男と出会い、事情があって旅を伴にすることになるのだが......ってなサスペンス・ドラマ?!

感染者には近づかない、触れない、そんなルールを守りながら生き残っていたのが、親子と旅することで、事態は思わぬ方向に......ってなことで、まぁ、話の筋としては特に目新しさはないんやろね。

ゾンビものと同じようなノリで、適当に恐怖心を煽って、ホラー調に盛り上げる、そんな作品やと思ったら、これ、意外と人間ドラマがメインになってて、ナイスやったんよ!?

生き残るために、どこまで人は非情になれるんか、大切なひとが“保菌者”になったら、自分の命を投げ捨ててでもそばにいるのか、そんな究極の問いかけを突き付けるんよね。

まぁ、そういうところで原題の "Carrier" に重要な意味が込められてるんやけど、邦題はなぁ......(苦笑)

いかにも低予算な作りながら、安っぽいサバイバルものにせずに、しっかりと心理描写をしてるあたり、なかなかセンスを感じさせるんよね。この兄弟、ちょっと今後が気になるかも!?

2011年2月13日 (日)

『あしたのジョー』

この週末は関東でも雪が降ったわけやけど、積もるかもって話があって、金曜日は電車が止まって映画を観に行けんかったらどないしようって、ちょっと心配したんよね。だって、そないなったら今年前半の邦画の“目玉作品”を初日に観れへんやんか.....えっ、いや別に“目玉”っていっても、必ずしも前向きな“目玉”やないんやで?!

だいたい、予告編の段階である程度の予想はできるわけで、要するに、“いち早くそのダメっぷりを検証したい”ってことやったんやけどね!?でっ、ついでにブログのアクセス数アップと.....あぁ、イヤらしい?!(笑)

ボクシングの世界戦の中継でも、コーナーポストで映画の宣伝し、出演者をリングサイドに呼んで、しょーもないコメントを言わせる、そんなTBSの気合いの入りようを見てると、なんやますます痛々しくなってくるやんね(苦笑)

というわけで、小雪が舞うなか、ワクワクしながら軽くスキップなどして観に行った作品のデキは........もう期待どおり♪(笑)

あしたのジョー   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:曽利文彦

出演:山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、倍賞美津子、津川雅彦

ドヤ街で喧嘩している所を元ボクサーの男に見初められた不良少年は、ボクシングの手ほどきを受けて、少年院で出会った宿命のライバルとのリングでの決戦に挑むのだが.....ってなストーリーを今更説明する必要もないほど人気のボクシング漫画の実写版?!

いやぁ~、もう完全にやられてもうたよ。KOやわぁ......最初から最後まで“失笑の嵐”でなぁ.....(笑)

何がひどいって、やたらとオヤジ臭い少年院やら、うずくまってるのになぜかカウント8で止まるミステリーとか、3ラウンド目のはずが、いつの間にか8ラウンドやったとか、監督の10年近く前の作品『ピンポン』チックな映像とか、そんな“細かい”話はええんよ!?

何をおいてもキャスティングやねぇ。ホンマに呆れてまうよなぁ(苦笑)腹筋が割れてりゃエエってもんやないやろに。

あしたのジョーが人気なのは、荒んだ少年期を過ごし、生きることに何の目的もなく、ただ悪さばかりをしてるような男が、ボクシングに出会い、ライバルと戦いながら、成長するところにあるんやと思うんよね。

少し陰のある、それでいて強く優しく繊細な男、そんなキャラを演じるのに、なんでこんな育ちのエエ、苦労知らずを選ぶんやろか?!せめて演技力があればエエんやけど、そんなものを望むようなレベルやないし(苦笑)中途半端な“さわやかさ”を捨てられない時点で終わってる。

力石役の伊勢谷くんは、体を鍛えたのは分かるんやけど、いかんせんいつも通りに演技が軽すぎ。力石の持つ冷静さや憎らしいほどのクールさは、残念ながら彼には体現できんのよ。これに、とっても“チャライ”お嬢様が加わって、もう目も当てられんってか。

唯一、演技のできるキャスティングの香川くんも、あまりにもアンバランスな見かけによって、単なるふざけたコスプレおやじになってもうて.......なんぼなんでもムリがあるやろ....(苦笑)

昨年末の『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』もそうやったけど、TBS製作の映画は、客集めが目的で、原作への敬意をまったく感じられへんところが頭にくるやんね。

というわけで、この作品、アイドルくんの腹筋と、顔をゆがめてポーズをとるところにクラッとくる人たちのための映画ってことで、まぁ、それなりに需要はあるってことかぁ.......アホらし!?(笑)

2011年2月12日 (土)

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』

というわけで、監督としての手腕が評価されたベン・アフレックの監督1作目を、今日のオマケとしてご紹介♪

もともとベンくんは、マット・デイモンと大の仲良しで、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』では、ふたりで脚本を書いてアカデミー賞を受賞したんよね。出演作では、どちらかというとラジー賞よりな活躍(?)なわけやけど、映画に対する情熱は、かなりあるんかもなぁ?!

というわけで、弟のケーシーくんを主演にした作品のデキは......。

ゴーン・ベイビー・ゴーン / Gone Baby Gone   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ベン・アフレック

出演:ケイシー・アフレック、ミッシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、エド・ハリス、エイミー・マディガン、エイミー・ライアン、ジョン・アシュトン

4歳の少女が誘拐された事件の捜査を依頼された幼なじみで探偵として一緒に仕事をするカップルは、警察と協力して被害者の救出にあたるのだが.......ってなお話?!

原作は『ミスティック・リバー』を書いた作家の小説らしく、てっきりアフレック兄弟の“ままごと映画”かと思ったら、予想以上に重厚なサスペンスに仕上がってたね。

消えた少女の謎とその背後にある意外な伏線、手に汗握る展開は、なかなか見応え十分やったかな。

この作品、なんといっても、エド・ハリスの存在が作品に重厚さ、落ち着きを与えてるんよね。そんなエドくんやモーガンおじさんをキャスティングできるあたり、ベンくんの役得なんかもなぁ。

そんな渋い面々がいる一方で、監督の弟のケイシーくんの少し間の抜けた顔で鋭い推理をされると、なんか変な感じがするんやけど......そんなギャップがエエんかな?!(笑)

初監督作品ってこともあってか、ちょっと展開に強引さはあるものの、全体としては悪くない、なかなかのデキやった!?

『ザ・タウン』

今日は公開中の作品の中から、洋画をひとつご紹介♪

この作品、2010年度の賞レースの序盤で、かなり話題になってたんよね。昨年の段階では、作品としてアカデミー賞ノミネートも狙えるか、なんて噂もチラホラとあったらしい。結局のところ、作品としてのノミネートはなく、昨年度の『ハートロッカー』での主演男優賞ノミネートに引き続き、ジェレミー・レナーが助演男優賞にノミネートされただけに終わったんやけどね?!

とは言いつつも、監督 兼 主演のベン・アフレックが久々に注目を浴びることになった作品のデキを確かめるべく、いそいそと観に行った感想は......?!

ザ・タウン / The Town   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ベン・アフレック

出演:ベン・アフレック、ジェレミー・レナー、ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ブレイク・ライブリー、ピート・ポスルスウェイト、クリス・クーパー、タイタス・ウェリヴァー、スレイン

犯罪の多発する地区で育った男は、仲間と共に銀行や現金輸送車を襲撃して暮らしていた。ある時、銀行を襲った際に逃走のための人質となった女性が同じ地区の住人であることが判明し、顔を知られていないか調べるために彼女に近づくことに。そして話をするうちに、次第に彼女に心惹かれてしまうのだが......ってなクライム・アクション?!

犯罪が日常となっている暮らしのなかで出会ったひとりの女性、足を洗って、心機一転、人生をやり直そうと思うものの、断ち切ることのできない“しがらみ”、そんな葛藤のなかで繰り広げられるドラマが描かれてるんよね。

ベン・アフレックっていうと、どこか軟弱なイメージがあるんやけど、監督/主演を務めるこの作品、かなりドラマとして骨太に作られてた。

まぁ、細かいことを言えば、FBIの捜査が“ヌルすぎ”なんとちゃうかってツッコミたくもなるんやけど、主人公の揺れる心情や仲間との関係、父親に対する気持ちといったものが、しっかりと描かれてるあたり、なかなか悪くないんよね。

そんな人間ドラマに適度なアクションが加わった作品の完成度は、確かに賞レースで話題に挙がるだけのクオリティやったと思う。ベンくんの監督業について、次に期待させるだけのものはあったんと違うかな?!

2011年2月11日 (金)

『ジーン・ワルツ』

今日は公開中の作品の中から、邦画をひとつご紹介♪

チーム・バチスタの栄光』や『ジェネラル・ルージュの凱旋』の海堂 尊のベストセラー小説の映画化って言われると、なんや期待するやんね!まぁ、そう言いつつ、毎度ながら、この人の原作は読んでないんやけど......(苦笑)

でも、なんとなく骨太なサスペンス・ドラマを期待して観に行ってみたんやけどねぇ........?!

ジーン・ワルツ   ★★★☆☆   (2011年)

監督:大谷健太郎

出演:菅野美穂、田辺誠一、大森南朋、南 果歩、白石美帆、桐谷美玲、濱田マリ、大杉 蓮、浅丘ルリ子、風吹ジュン、西村雅彦、片瀬那奈、須賀貴匡

有名な大学病院に勤務する傍ら、知り合いの産婦人科クリニックでも勤務する女医は、ある決意を胸に、閉鎖されるクリニックに通う4人の妊婦を見届ける決意をするのだが......ってなベストセラーとなった医療ミステリーの映画化作品だそうで?!

う~ん、なんやろ........この何とも言えない“微妙”な感じ??(苦笑)

出産という生命の誕生に携わる大切な役目を担いながら、命に直結する現場であるがゆえに、様々なリスクや批判にさらされ、満足な治療体制が確保できないという、産婦人科が現在直面している様々な問題について取り上げる話ということで、テーマとしては素晴らしいと思うんよ。でも、この作品、残念ながら映画としてはレベル低いと思うんよなぁ....。

まず、主演の菅野くんなんやけど、一生懸命“すまし顔”でキメてみたところで、どうも“キレモノの医者”というイメージにはならんのよね。その演技も硬すぎて、ぎこちなさしか伝わらんかった。

そもそも役の設定が“遺伝子の女神”って言われるくらいのツワモノってことらしいんやけど、肝心の遺伝子に絡むくだりがないもんやから、その“凄さ”がまったく観てて分からんのよね。

好きな役者である大森くんは、出番が少なく、あっさりと画面から消えてまうし、その他の役者の演技も、演出が悪いせいか、どうにもねぇ.....(苦笑)

中途半端に笑いに走り、肝心の盛り上がるところは緊迫感ゼロ、そんなマッタリな作品の雰囲気も、この監督さんの過去作品を見れば、まぁ、しゃぁないんかなぁ......限界ってやつですか?!(苦笑)

原作を知らんだけに、どこまで小説を表現できてるんかは知らんけど、体制の内側、外側、なんて熱いセリフを交わしたところで、その想いがまったく伝わってこない、そんな程々のドラマやったね!?の数を減らそうか迷ったんやけど......とりあえずってことで。

2011年2月10日 (木)

『ハーモニー 心をつなぐ歌』

今日は公開中の作品の中から、“泣ける”と評判の(?)韓国映画をひとつ、ご紹介♪

すでに公開開始から数週間が経ってると思うんやけど、“行きつけ”のシネコンには韓流ファンとおぼしきオバサマたちが、友人を連れだって来てる姿が目に付いたね。別にイケメンの韓流スターは出てこないはずなんやけど、どうやら“韓流”自体の人気が根強く続いてるようで......?!

そんな作品の感想は......やられてもうたぁ.....♪(笑)

ハーモニー 心をつなぐ歌 / Harmony   ★★★★   (2010年)

監督:カン・テギュン

出演:キム・ユンジン、ナ・ムニ、カン・イェウォン、チョン・スヨン、パク・ジュンミョン、イ・ダヒ、チャン・ヨンナム、イ・テギョン

刑務所で息子を出産した女は、規則により生後18ヶ月までの間、刑務所のなかで、仲間に助けられながら、子供と一緒に暮らしていた。ある日、慰問に訪れた合唱団の歌に感動し、囚人による合唱団の結成を所長に提案し、許可をもらうのだが.....ってな、実話を基にした感動のお話やそうで!?

毎度ながら、“韓国で300万人が涙した”ってな宣伝文句を聞いて、何人死ぬんやろって思ったら......殺人犯が主役でっか!(笑)

想像どおりに、あの手この手で“泣かせのドラマ”が展開するわけで、この手の韓流映画の王道を行くような演出なんやけど.......これがどういうわけか爽やかで、不覚にも、思わずつられてまいました!(苦笑)

この話、なにがエエかって、登場人物がしっかりと描かれてて、泣きの演出に嫌味を感じないんよね。それに刑務所を舞台にしながらも、暗さはほとんどなく、妙に明るいコメディ調やったりするんよなぁ。

そんななかで、塀の内と外を隔てる母子の気持ちや、罪を背負って生きる仲間との絆、そんな人間ドラマが丁寧に描かれてるんよね。

“実話を基に”といいながら、ちょっと演出は過剰気味なような気もするんやけど、そんなベタなドラマに“はまって”みるのも悪くないかなって思わせる、そんな作品やったかな?!

個人的には、囚人を見守る看守役のふたりが、それぞれ違うタイプながら、どちらもキュートで良かったねぇ!えっ、結局そこかいって??(笑)

2011年2月 9日 (水)

『ぼくのエリ 200歳の少女』

今日はレンタル開始になったばかりの作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、なんか知らんけど“すごい”って評判を耳にしてて、ずっと気になってたんよね。

内容はというと、最近はやりの“吸血鬼もの”ってことなんやけど、吸血鬼との恋愛ドラマといったところで、アメリカの能天気なティーンを虜にしてる、白塗りの不気味な吸血鬼ドラマとは似て非なる、評判どおりの見事な映画やった。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

ぼくのエリ 200歳の少女 / Lat Den Ratte Komma In   ★★★★   (2008年)

監督:トーマス・アルフレッドソン

出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー

学校でいじめられている少年は、やり返すこともできずに、ただ復讐を夢見る内気な子供だった。そんな彼は、ある晩、家の前の広場で隣に引っ越してきたばかりの少女と出会う。不思議な雰囲気を持つ彼女に、惹かれていくのだったが、彼女には秘密が......ってな、スウェーデン発の吸血鬼映画?!

いやぁ~、なんなんやろねぇ。とてつもなく洗練されたなかに、グロテスクなものが混在してて、残酷でありながら、美しく切ない、とっても耽美な世界が広がってるんよなぁ。

孤独な少年と人目をしのんで生きる吸血鬼の少女の淡い恋愛ドラマを軸にしながらも、血を求め、人を襲うというホラーな一面を随所に織り交ぜ、絶妙なバランスで展開していくところに、グイグイと引き込まれてまうんよね。

これ程までに芸術的、かつエモーショナルな吸血鬼映画ってのは、これまでなかったんと違うかな?!

かなりエゲツない描写もあり、誰にでもおススメできるような作品ではないものの、このクオリティはちょっと無視できん、そんな作品やったね!?少々血なまぐさいのは大丈夫なあなた、見逃すことなく、是非、お試しを♪

2011年2月 8日 (火)

『nude』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元AV女優の自伝を映画化したものなんやけど、書いた本人の“みひろ”って、TV東京の深夜番組の「ゴッドタン」の人気コーナーで劇団ひとりと即興ドラマをやってたのを見て、知ったんよね。

なかなかオモロイ演技をする女優さんやって思ってたんやけど、AVの出身やったとは。まぁ、その時の演技を思えば、真剣に女優を目指してたってことなんかなぁとは思うんやけど。

ちなみに、この作品の監督さんは、以前に紹介した『童貞放浪記』って作品の監督さんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

nude   ★★★☆☆   (2010年)

監督:小沼雄一

出演:渡辺奈緒子、佐津川愛美、光石 研、山本浩司、永山たかし、みひろ

高校を卒業して空港職員として上京することになった女の子が、憧れの芸能人になるために、グラビアからAV女優になるまでを描いた自伝小説の映画化もの?!

親友とも縁を切られ、一緒に東京に来た恋人とも別れる、それでも手にしたかったもの.....芸能界ってのは、それほど魅力的な世界なんかなぁ。

自分のすべてをカメラの前でさらけ出す、そんな勇気は自分にはないだけに、まぁ、ある意味、すごいとは思うんやけどね。でも、名前を売るために、これしかなかったってのは、正直、ちょっと安直かなぁとは思うんやけど......。

作品としては、そんな彼女の苦悩と決断をドラマチックに描くってことで、それなりの盛り上がりはあったかな。主演の渡辺くんも、体張って頑張ってたしね。

ただ、ちょっと“デキすぎ”た流れは、かえって観ててシラケてもうたかなぁ。それと気持ちは分かるんやけど、本人の出演は逆効果やったように思う。

まぁ、晴れてNHKの大河ドラマにも出演できたみたいやし、後悔せんように頑張って欲しいもんやね。

どうでもエエことなんやけど、個人的には、佐津川くんのスナック菓子の食べ過ぎによる横方向への拡がりが、とっても心配になった作品やったかなぁ.....(笑)

2011年2月 7日 (月)

『倫敦(ロンドン)から来た男』

今日は、ハンガリー出身の監督さんが描く、ちょっとマニア心をくすぐる(?)ような作品をご紹介♪

原作となってるのがジョルジュ・シムノンっていうフランス人作家の小説らしく、フランス語の作品になってるんやけど、知ってるところではティルダ・スウィントンなんかが出てたりしてて、興味深いんよね。

白黒の映像が何ともいえない雰囲気を醸し出してて、雰囲気のある作品なんよね。

ということで、そんな作品の感想は......?!

倫敦(ロンドン)から来た男 / A Londoni Ferfi   ★★★☆☆   (2007年)

監督:タル・ベーラ

出演:ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン、ボーク・エリカ、デルジ・ヤーノシュ、レーナールト・イシュトヴァーン

埠頭に隣接する鉄道のポイント切り替え員をする男は、ある晩、暗闇で起こった“事件”を目撃することに。偶然に手にした鞄には、大量のポンド紙幣が....ってなハンガリー出身の監督さんによるサスペンス映画?!

全編モノクロの映像で撮影されたこの作品、ごっついゆっくりしたテンポで話が進んでいくんよね。開始から20分くらいまでにセリフは4~5行しかなく、映像だけでじっくりと物語を語りだすんよなぁ。

正直に言うと、少し疲れた体で観はじめたら、見事に睡魔にやられてもうた。(苦笑)

それでも、映像がなぜか気になって、目覚めてから再挑戦したら......この作品、かなりクセが強いんやけど、なかなか見事やったね。

何がスゴイって、映像が素晴らしいんよ。白と黒で表現されてるわけやけど、絶妙な光の使い方と人物への接写によって、強烈な印象を残すんよなぁ。

しかも、この監督さんの特徴らしいんやけど、長回しを多用することでカット数を減らし、画面のなかに不思議な時間が生み出されてるんよね。

まぁ、確かに話の筋が分かるのが中盤を過ぎたくらいからで、ハリウッド映画に慣れさせられてると、ちょっと難解でとっつきにくいんやと思うけど、映画を芸術としてとらえたならば、まさにアートな作品と言えるんと違うかな?!

とても万人受けするような映画ではないんやけど、こういう作品が存在するという事実が、映画ファンとしては、ちょっと嬉しいね!?

2011年2月 6日 (日)

『白夜行』

今日は、公開中の作品の中から邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は人気作家の東野圭吾の小説らしいんやけど、読んだことないんよね。話によると、この「白夜行」は幼少期の体験がいろいろと反映されてるってことらしい。

そんなこんなで、船越くんのオヤジパワーが炸裂するあたりが見どころの.......えっ、そうやなくて堀北くんの肌の露出が........いやっ、やっぱり船越くんが......??(笑)

白夜行   ★★★☆☆   (2010年)

監督:深川栄洋

出演:堀北真希、高良健吾、船越英一郎、姜暢雄、栗田 麗、田中哲司、戸田恵子、緑 友利恵

廃墟のビルで起こったひとつの殺人事件、その被害者の息子と不倫相手として容疑者となった女のひとり娘がたどる運命と、その事件を追いかける刑事の姿を描いたベストセラー小説の映画化作品?!

“殺人犯の娘”として生きながらも、遠縁のおばの養子となり、育ちのいい“お嬢様”となった女、家を出てひとり生きる男、絡み合うふたりの宿命と事件の謎、なるほど原作は読んだこともないんやけど、話の展開としては悪くないよね。

でもって、この映画、作品の評価としては.......う~ん、判断が難しいんよなぁ?!

だいたいの話の筋は、前半で何となく分かってもうて、その上でスローな展開で話が進むもんやから、かなり退屈に感じてまうんやけど、ただ、そんな展開のなかで、更なる“仕込み”があるあたり、ドラマとして侮れんとも思うんよね。

主演の堀北くんは、独特の雰囲気を作り上げてたかな。“いつも通り”の演技の硬さや表情のなさが、ある意味、役にハマったってことなんかもしれんけどね。これが意図的なら大したもんやけど、演技力がついたのかどうかは、ちょっと疑問かも?!

刑事役の船越くんは、“謎解きのガイド役”として頑張ってたし、演技も悪くないんやけど、どうしても“土曜ワイド劇場的”なイメージ強すぎて......ついつい断崖絶壁や跳ね上がる波しぶきとセットやないと、物足りなくて.....なんて(苦笑)

というわけで、一貫した演出や映像のこだわり、役者の演技等、パーツで見ると悪くないんやけど、作品全体としてはもう少し頑張れたんかなぁってな感じの、少し惜しい作品やったかもね?!

2011年2月 5日 (土)

『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』

ついでと言っては何やけど、今日は“ハゲの大将”ブルースくんの主演作をもうひとつ、オマケでご紹介♪

まぁ、あまり観る価値のある作品やとは思わんのやけどねぇ......(苦笑)

コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら / Cop Out   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:ケヴィン・スミス

出演:ブルース・ウィリス、トレイシー・モーガン、アダム・ブロディ、ケヴィン・ポラック、ショーン・ウィリアム・スコット、アナ・デ・ラ・レゲラ、ジェイソン・リー、ラシダ・ジョーンズ、コリー・フェルナンデス

9年間コンビを組むふたりの刑事は、ある事件で無茶な捜査をし、犯人を逃がしたことで停職処分に。ひとりは娘の結婚式費用に困り、もうひとりは愛する妻が浮気しているのではと心配で、それぞれに悩んでいたのだが.....ってなコメディ.....かい?!(苦笑)

凸凹コンビの弾けっぷりで笑いを誘い、それに刑事ドラマらしいガン・アクションを交え、盛り上げる....ってなとこなんやろうけど、どうにもキレがないんよね。

肝となるべき“相棒”の掛け合いが、なんや“しょーもない”んよなぁ?!そんでもって、あまりにも都合のいい展開に、すっかりシラケてもうて、アホらしくなってもうて.....(苦笑)

まったく笑えず、アクションもイマイチで、どこをどう楽しんだらエエのやら?!せっかくブルースくんが頭を磨いて頑張ってるっていうのに.....ねぇ!(笑)

まぁ、この中途半端なオヤジギャグのような邦題を見れば、だいたい作品の程度は知れるってとこなんかもなぁ.........?!

『RED/レッド』

今日は公開中の作品の中からアクション・コメディをひとつ、ご紹介♪

タイトルのREDは、Retired Extreamly Dangerous の略で、直訳すれば“引退したごっつい危険な奴”ってことなんかな。そんなタイトルのおかげもあってか、初日の映画館には、すでに引退してるとおぼしきオッチャンたちが、ギョーさん観に来てた(笑)

この作品、何げにゴールデン・グローブ賞のコメディ部門でノミネートされてたらしい。まぁ、顔ぶれが贅沢やからね!?

もちろん、こちらはハゲに吸い寄せられて観に行ったんやけど!(笑)

RED/レッド / Red   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ロベルト・シュヴェンケ

出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、カール・アーバン、メアリー=ルイーズ・パーカー、ブライアン・コックス、ジュリアン・マクマホン、リチャード・ドレイファス

かつてのCIAの敏腕エージェントも、引退した今は、年金の電話相談窓口の女性との他愛もない会話が唯一の楽しみという日々を送っていた。そんな時、突然、自宅で武装集団に襲撃された彼は、同じように引退したかつての仲間と共に、狙われた原因を探るのだが......ってなアクション・コメディ?!

いやぁ~、見事な“ハゲ”の活躍ぶりやったねぇ♪きれいに剃り上げたブルースくんだけやなくて、マルコヴィッチくんも加わった“Wハゲキャスト”、冴えてるわぁ.....(笑)

なんて“ハゲ目線”を釘付けにしたっていう、どうでもエエ話は置いといて、肝心の作品の感想はというと、年寄り集団が現役相手に派手なアクションをかましつつ事件の裏側に潜む陰謀を探り、スカッと解決するってなことで、単純なストーリーのなかでキャラの個性を活かしつつ、観る側を楽しませてくれるんよね。

まぁ、正直、話の筋なんてのはどうでもよくて、いかにキャラ立ちしてるかってことがポイントってとこかな。そういう意味で、豪華なベテラン陣はそれぞれの持ち味を出して、楽しんでる風やったね。

あまりアクションのイメージもなく、かつてエリザベス女王を演じてアカデミー賞を獲得したヘレンおばちゃんが、“嬉々としてマシンガンをブチかます絵”ってのは、かなりレアなんと違うかな?!(笑)

そんなこんなで、作品の勢いとしては十分で、絶賛するほどの内容の映画ではないものの、能天気に楽しめるという点で、期待を裏切らない質の作品やったと思うね。

2011年2月 4日 (金)

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、すごいんよ!何がって、監督の大森くんは俳優の大森南朋のお兄さんで麿 赤兒の息子、出演者は松田家の次男坊に奥田瑛二の次女、そして毎度のごとくパパさんのバーターで出演の柄本家の長男坊、そしてペプシの息子のコーラくん.......えっ??(笑)

そんな“豪華な(?)”な顔ぶれで作り上げた作品の感想は.....?!

ケンタとジュンとカヨちゃんの国   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:大森立嗣

出演:松田翔太、高良健吾、安藤サクラ、宮崎 将、柄本 祐、洞口依子、多部美華子、新井浩文、小林 薫、柄本 明、美保 純

ビルの解体業の作業員をするふたりの若者は、ともに同じ施設で生活し、兄弟のように育った仲だった。ある日、職場の先輩のイビリに我慢できず、彼の車と事務所を破壊し、知り合いの女と一緒に3人で北海道の網走を目指す旅に出るのだが......ってなロードムービー?!

誰からも認められることなく、社会の隅で息苦しい日々を過ごす毎日に疲れ、目の前の壁をぶち破ろうともがく男たち、何かを変えたいんやけど、何も変わらない、そんな刹那を描いたドラマなんかな?!

自由に生きたいと思ってみても、気が付けば“がんじがらめ”、そんな閉塞感からの脱却の旅ってなテーマは、悪くはないと思うんやけどね。ただ、どうもツメの甘さが目立って、どうも“しっくり”とこんのよなぁ。

それに、早い段階で先が読めてまうあたりで、特にヒネリもなく2時間以上かけて展開させるあたりに、イライラ感が炸裂してもうたよ(苦笑)

それでも、若者3人の演技のなかでは、松田家の次男坊が思ったよりエエ演技をしてた。曲者で売るお兄ちゃんと違い、イケメン路線かと思いきや、どうやら演技に目覚めたようで....!?ちょっと今後が楽しみかな。父親ばりに「なんじゃこりゃ~」って言ってくれたら、パロディとしてナイスな演出やったかも!(笑)

それと引きかえ、パパさんのバーターで映画に出まくってる柄本家の息子たち、どうにかならんかねぇ......(苦笑)

2011年2月 3日 (木)

『完全なる報復』

今日は公開中の作品のなかから、それほどメジャーな扱いではないものの、すこぶる評判のいい映画をひとつ、ご紹介♪

主演のひとり、ジェラルド・バトラーって、男臭さと愛嬌を併せ持ったような、なかなかエエ役者さんやんね。そのせいか、先日紹介したジェニファー・アニストンとの共演の『バウンティー・ハンター』のようなラブ・コメから、『300<スリー・ハンドレッド>』のようなアクションまで、出演作の幅が広いんよなぁ。

そんな彼が悪役(?)として活躍する作品の感想は.....?!

完全なる報復 / Law Abiding Citizen   ★★★☆☆   (2009年)

監督:F・ゲイリー・グレイ

出演:ジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス、レスリー・ビブ、ブルース・マッギル、コルム・ミーニイ、ヴィオラ・デイヴィス、マイケル・アービー、レジーナ・ホール

自宅に押し入った二人組の強盗に妻と幼い娘を殺された男は、犯人のひとりが司法取引により死刑を免れたことが許せず、10年後に復讐のため殺すことに。更に、それだけでは終わらずに、当時の裁判に関わった人々を標的とするのだが.....ってな、サスペンス映画?!

“復讐の鬼”と化したひとりの男と、犯人との司法取引に応じた検事との対決を軸に描かれたドラマは、なかなかの見応えなんよね。

この作品、何といっても、父親役のジェラルドくんがエエ味出してるんよなぁ。失った愛する家族への想いを胸の奥に秘めながら、静かに怒りを燃やし、ふてぶてしく大胆に、かつ緻密な計画で行動する、そんな男をうまく体現してる。

まぁ、確かに細部まで考えると、“デキすぎ”た展開ではあるんやけど、“司法取引”という法の名の下で認められた仕組みの理不尽さと本当の“正義”という問題を突き付け、復讐が果たして正当なのかという問いかけをしなばら、事件にかかわる人たちの心に芽生える“疑念”を形にしていく当たり、単なる娯楽作品にとどまらない、“深み”がこの話にはあると思うんよね。

ちょっと小粒な作品ではあるんやけど、評判どおり、悪くはなかったかな?!

2011年2月 2日 (水)

『レバノン』

今日は、ちょっと変わった戦争映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2年前のヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した作品ってことで、その意外性のある設定もあってか、結構、話題になってたらしい。

そんな作品の感想は......?!

レバノン / Lebanon   ★★★★   (2009年)

監督:サミュエル・マオズ

出演:ヨアヴ・ドナット、イタイ・ティラン、オシュリ・コーエン、ミハエル・モショノフ、ゾハール・シュトラウス

レバノンに侵攻するイスラエル軍、作戦に参加した一台の戦車を舞台に、乗り込んだ4人の兵士を通して戦争の恐怖を描いたイスラエルの戦争映画?!

空爆した街を掃討するという簡単な任務のはずが、事態は思わぬ方向に転がり、戦車の乗組員は、戦場の緊迫感と恐怖を彼らは体感することに....ってな話で、この作品、噂どおりの斬新さやったね。

戦車の中の兵士たちの様子と、後は彼らがスコープ越しに見る戦車の外の世界だけで映像は構成されてて、限られた視界のなかで繰り広げられる世界を見せることで、より緊張が伝わってくるんよなぁ。

一見すると鋼の車体に守られているようでありながら、状況が完全には分からないという不安感に押しつぶされそうになる、そんな戦場の臨場感がうまく表現されてるんよね。

ただ血なまぐさい戦闘シーンでインパクトを追及する戦争映画とは一線を画し、視覚的に捉えられた戦場の真実、そして巻き込まれる人々の悲しみや怒りに、ずっと釘づけになってもうたよ。

アイデアひとつで、これまでの戦争映画とは異なるアングルから、“戦争”というものの姿を描いたところは、見事やったんと違うかな!?

2011年2月 1日 (火)

『銀色の雨』

日本人の作家で誰が好きかって聞かれたら、真っ先に名前が出てくるのが“浅田次郎”なんよね。

ユーモアあふれる話に、ホロリとくる感動が込められてて、その生き生きした文章を読んでると、時間を忘れてまうくらい夢中になってまうんよなぁ。

そんな“浅田作品”は、これまでも色々と映画化されてるんやけど、残念ながら成功した作品って少ないんよ。その人情や愛情といった深い世界を、完全に映像化するというのは、難しいんかもね。

そうは言いつつ、映画化されると聞けば、やっぱり気になるのがファンの心情というわけで、今日の作品はそんな浅田先生の短編小説の中に入ってた話。

個人的に受け入れがたい“歌舞伎役者”が出演してるという“ハンデ”にもかかわらず、期待してみたんやけどなぁ.......?!(苦笑)

銀色の雨   ☆☆☆☆   (2009年)

監督:鈴井貴之

出演:賀来賢人、前田亜季、中村獅童、濱田マリ、大島優子、富澤たけし、伊達みきお、でんでん、品川 徹、徳井 優、佐々木すみ江

父は幼い頃に他界し、高校生になる頃には母親との関係がうまくいかずに、近所の新聞屋で住み込みでバイトを始めた青年は、些細なできごとからバイト先を飛び出し、米子に住む知り合いのお姉さんの家で世話になることに.....ってなお話?!

しかしなぁ........なんじゃ、こりゃぁぁぁ....?!(苦笑)

原作のストーリーは設定からしてぶっ飛び、登場する人たちのキャラも違えばまるで展開も異なり、まったく原型をとどめてないんよね。

申し訳程度に物語の“キメ台詞”だけを“パクッた”ところで、もうどないしようもないやろ.....?!

だいたいサンドウィッチマンのふたりも、笑えないボケをスクリーンでカマしとらんと、漫才に精進しとけばエエものを.....ねぇ。イタすぎやわ、これ!?(苦笑)

ちなみに原作では、勤労学生がドロップアウトして、ひょんなことから札付きの極道もんと知り合い、戸惑いながらも、その男らしさと繊細さに惹かれていき、男の背負う哀愁を感じつつ、いろいろと人生を学んで成長するってところが、浅田流のキレとユーモアで描かれてるんよね。

そんな原作を完全にぶち壊した挙句に、なお、小説と同じタイトルを付け、“浅田作品の映画化”とは無茶苦茶な..........もう一度本読んで出直してこいって言いたくなってもうたよ!?

原作を知らずに観れば、きっと、ただの“かったるい”映画で済むんやろうけど、原作を知ってると、これは許容の限界を遥かに超えた駄作やわさ。

この作品の中村獅童を、どう“けなすか”って次元の問題やなくなってもうたね。あぁ、アホらし?!

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