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2011年2月19日 (土)

『トゥヤーの結婚』

実は、ワン・チュアンアン監督は、以前にもベルリンで賞を取ってるんよね。それが前作の作品で、こちらは作品賞である金熊賞を受賞したんよなぁ。

この監督さんの特徴としては、過度な演出を避け、メロドラマにすることなく、淡々とした描写によりリアルな人間模様を描き出すってことなんかな。

まぁ、そうは言っても地味な作風やから、あまり万人受けするようなものではないんかもしれんけど、静かながらも、考えさせられるドラマにはなってるんやろね。

というわけで、そんなベルリンが認めた作品の感想は......?!

トゥヤーの結婚 / 図雅的婚事   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ワン・チュアンアン

出演:ユー・ナン、バータル、センゲー

事故で重度の障害を負う夫と二人の子供を育てる女は、夫の希望により生活のために離婚し、新しい夫を見つけることに。別れた夫を一緒に面倒見てくれることを条件にする彼女だったが.....ってな、内モンゴルの荒野に生きるひとりの女性の姿を描いた中国映画?!

なんや、普通の尺度で考えると、荒唐無稽な話のようにも思えるんやけど、厳しい自然の中で、地面に這いつくばって生きてる主人公たちの暮らしを見てると、分からんでもないかなぁってね。

淡々と進む彼女の“婚活(?)”物語は、ちょっと地味ではあるんやけど、なんや“じんわり”と胸にくるものがあるんよなぁ。

日々の苦労のなかで培われた強さ、忍耐、そんでもって不器用な優しさと時折のぞかせる女性らしさ、そんな人間としての味わい深い魅力が描かれてるあたりに、観る者を惹きつける、作品の良さがあるんやろね。

何かとびっきりの感動を期待すると肩すかしにあうんやろうけど、自分も頑張らなアカンなぁって、そんな気分にさせてくれる作品かな。

えっ?いや“婚活”だけやなくて、生きるってことについてね!?(苦笑)

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