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2011年3月

2011年3月31日 (木)

『15歳のダイアリー』

今日は未公開作品をひとつ、ご紹介♪

この作品はオーストラリアで作られたものなんやけど、本国ではいくつか映画賞を受賞した話題作やったらしい。

なんといっても、『アバター』や『ターミネーター4』で注目された若手俳優のサム・ワーシントンが出演してるってところが注目なんかもなぁ。まぁ、個人的にはアビー・コーニッシュの方が気になるんやけどね(笑)

というわけで、そんな若手俳優が共演した作品の感想は......?!

15歳のダイアリー / Somersault   ★★★☆☆   (2004年)

監督:ケイト・ショートランド

出演:アビー・コーニッシュ、サム・ワーシントン、リネット・カラン、エリック・トムソン、ナサニエル・ディーン、ホリー・アンドリュー、リア・パーセル

母親の恋人とキスしている所を母親に見られ、家に居づらくなって飛び出した少女は、数少ないツテを頼りにスキー・リゾートにやってきたのだが......ってな、10代の女の子の家出物語?!

見ず知らずの土地で泊まるところもなく、お金も十分にないため、バーで男に色目を使い、誘う.......そんな危うい日々を送る彼女は、ひとりの若者と出会い、恋をするってな具合に、大人と子供の狭間で、傷つきやすい女の子のピュアで繊細な恋の話ってなことなんかな。

女性監督らしく、主人公の女の子を捉えた映像は、なかなか印象的やったかな。恋愛をベースにしながらも、行った先で様々な人と出会い、いろいろと経験をしながら、少し大人の階段を上るってなことも話としてはポイントなんやろうけどねぇ。

ただ、主人公の行動があまりにも安直で、若さゆえの愚かさで済ませていいのか、どうにも感情移入ができんですよ。まぁ、そんな女の子を演じるアビーくんの大胆な演技は、確かに男心をくすぐるんやろうけどね(苦笑)

原題は、きっと“人生の転換点”という意味なんやと思うんやけど、作品のなかで年齢の話は出てこんし、ましてや日記.......この邦題、なんかなぁ.....??

2011年3月30日 (水)

『白昼夢に抱かれる女』

今日はデンマーク映画をひとつ、ご紹介♪

この作品に出てるミカエル・ニクヴィストくんといえば、“ミレニアム・シリーズ”で主役のジャーナリストを演じたスウェーデンの役者さんなんよね。

ということで、そんな作品の感想は.....?!

白昼夢に抱かれる女 / Kvinden Der Dromte Om En Mand   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ペール・フライ

出演:ソニア・リクター、マルチン・ドロチンスキー、ミカエル・ニクヴィスト

ファッション・フォトグラファーをする女は、ある日、仕事で訪れたパリのレストランで、毎夜、夢に出てくる謎の男を見かけることに。好奇心を抑えきれない彼女は、男の後をつけるのだが.....ってな、ドロドロの恋愛サスペンス?!

優しい夫とかわいい娘と暮らし、仕事は順調、何ひとつ問題のない幸せな日々を送っていたのが、“夢の中の男”と出会ってしまい、すべてが変わっていく.....ってね。

会うほどに惹かれていき、欲望を抑えきれずに突っ走る、そんな女性の様子が描かれてるんよなぁ。

なんや、かなりエロやなぁ.....って思って観てたら、だんだん主人公が心のバランスを失って、凄まじい勢いで泥沼にはまっていく痛々しさに、ついつい見入ってもうたよ(苦笑)

遊びのつもりが愛欲の炎は燃え上がり、情念が激しく切りつける、主演女優のソニアくんの気合いの“叫び”の演技がすごかったねぇ!?

単なるエロでは終わらない、男と女の危険な遊びってとこなんかな(笑)

2011年3月29日 (火)

『脇役物語』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、日本人の監督さんの作品ではあるんやけど、クレジットを見ると外国人のスタッフが参加してるらしく、そういう点で、少し趣の違った作品といえるんかもなぁ。

そんなところが洋題に出てるのか、デカプリオくん主演の作品のタイトルを“もじる”あたり、ちょっとセンスを感じたりしたんやけどね?!

そんな作品の感想は.....?!

脇役物語 / Cast Me If You Can   ★★★☆☆   (2010年)

監督:緒方 篤

出演:益岡 徹、永作博美、津川雅彦、松坂慶子、柄本 明、前田 愛、イーデス・ハンソン、江口のりこ、佐藤蛾次郎、柄本 祐、中村靖日

ドラマの脇役ばかりの冴えない役者人生を送る男が、せっかく映画の主役を射止めたと思ったら、スキャンダルに巻き込まれ役をはずされることに。落ち込む彼は、ある日、女優の卵の女性と巡り合うのだが.....ってなコメディ・ドラマ?!

あの益岡くんが主役の“脇役”を演じるとは、なんてナイスなキャスティングってなことで、ちょっと楽しみやったんやけどねぇ......?!

確かに、所々でクスりとさせる場面はあるんやけど、あまりにも“ベタ”な展開と強引すぎる流れについていけず、ちょっとなぁ....って思ってもうたよ(苦笑)

それでも、益岡くんと津川くんの親子の距離感や、どこか負け犬の雰囲気が漂う益岡くんのキャラと、前向きで強気な永作くんのキャラの絡みとか、楽しめる要素はあったかな。

特に永作くんのとびっきりの笑顔に....ひとつプレゼントってね!?(笑)

それにしても、またまた父親のバーターで、演技というのもはずかしくなるような出演を果たしてる柄本家の息子には、ホンマに勘弁してほしいんやけどなぁ.....(苦笑)

2011年3月28日 (月)

『狼たちの処刑台』

今日は、劇場未公開作品の中から、イギリスの犯罪ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、主演がマイケル・ケインって見た瞬間に、我慢できずにレンタルしてもうたんよなぁ(笑)主演に存在感があれば、はずすことも少ないかなってね!?

実際に、この作品、イギリス国内では小さな賞ではあるんやけど、最優秀賞を受賞したり、監督やマイケルおじさんがノミネートされたりしたらしい。

というわけで、以前紹介したケヴィン・ベーコン主演の『狼の死刑宣告』を意識して邦題付けたやろうっていう、ツッコミを入れたい気持ちを抑えつつ(笑)、作品の感想は......?!

狼たちの処刑台 / Harry Brown   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ダニエル・バーバー

出演:マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、チャーリー・クリード・マイルズ、ベン・ドリュー、リーアム・カニンガム、イアン・グレン、デヴィッド・ブラッドリー、ショーン・ハリス、ジャック・オコンネル

公営住宅で暮らすひとりの老人は、最愛の妻を病気で亡くし、その直後に親友を近所の不良少年たちに殺されてしまう。元海兵隊員だった彼は、自らの手で復讐することを選ぶのだが......ってな、イギリスの犯罪ドラマ?!

荒ぶる心を抑え、心穏やかに日々を少していた所に、突然やって来た不幸、大切な者を失い、その怒りは悪を見過ごすことを許さないってなぁ!?

いやぁ、正直に言うと、話自体はあまり目新しさはないし、それほど奇をてらったものやないんよね。でも、主演のマイケルおじさんが渋いんよなぁ!一見すると物静かな老人なんやけど、その表情からは感情が溢れ出し、存在感は抜群やった。

それに、この監督さんは、これが長編第1作目らしいんやけど、作品全体の雰囲気をうまく作り上げてたね。特に、不良どもの“狂犬ぶり”が、ごっついリアルやった。

そんな荒みきった中で、老人の怒りの鉄拳が炸裂するあたり、とってもハードボイルドな感じでエエんかもね。

ちょっと小粒ではあるものの、このザラついか感じ、嫌いやないで。少し細部に疑問が残るようで、すべてを描ききれてないところが、残念やったんやけど......ね?!

2011年3月27日 (日)

『ウディ・アレンの夢と犯罪』

今日は御大ウディ・アレンの作品をひとつ、ご紹介♪

前はニューヨークに徹底的にこだわって映画を撮ってた“先生”も、最近はすっかり海外がお気に入りで.....ってことで、この作品、“ロンドン三部作”の最後を飾るってことらしい?!

今回も豪華な顔ぶれで、まぁ、それだけでも“贅沢”なのかもねぇ.....ってことで、そんな作品の感想は.....?!

ウディ・アレンの夢と犯罪 / Cassandra's Dream   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ウディ・アレン

出演:ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン、ヘイリー・アトウェル、サリー・ホーキンス、ジョン・ベンフィールド、クレア・ヒギンズ、フィル・デイヴィス

アメリカでのホテル事業に投資するためにまとまった金が必要な兄と、ポーカーで負けて作った借金返済のために金が必要な弟、そんな兄弟は、大金持ちになった叔父を頼るのだが......ってなサスペンス・ドラマ?!

それぞれに成功や幸せを手にするためにもがきながら、ひとつの“きっかけ”で人生が転がりだす様を皮肉を込めて描くってとこなんかな。

アレン“大先生”の作品ということで、今回もやたらと説明じみた展開で話が流れていくんよね。必要以上に饒舌なキャラたちに、なんや落ち着かなさの残る強引な展開、どうもすんなりと入り込めんのよなぁ(苦笑)

そうは言いつつも、この作品、主演のふたりがよう頑張ってる。計算高い兄とちょっとナイーヴな弟というキャラをユアンくんとコリンくんが上手く演じてるんよね。

あまり目新しさのない話でありながら、なんや二人の演技を観てると退屈せんかったよ。まぁ、作品としてはアレンくんらしいシニカルなドラマということで、絶賛するようなデキではないものの、ボチボチ悪くないってとこかなぁ?!

2011年3月26日 (土)

『ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~』

今日は、“プチ豪華”な顔合わせの作品を、ご紹介♪

この作品の監督さんは、『ディープ・インパクト』や『ペイ・フォワード 可能の王国』なんかを撮ったひとで、そんでもって主演がモーガンおじさんとラテンのチョイ悪オヤジのバンデラスくんってね!?(笑)

そんな組み合わせで作られた作品の感想は......?!

ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~ / The Code   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ミミ・レダー

出演:モーガン・フリーマン、アントニオ・バンデラス、ラダ・ミッチェル、ロバート・フォスター、ラデ・シェルベッジア、マーセル・ユーレス、ジョシュア・ルービン、トム・ハーディ

美術品専門の伝説の泥棒とそんな彼に見初められた男、ふたりは最新のセキュリティで守られたロシアの宝石商の金庫から、高価な卵型の宝石を盗む計画を立てるのだが.....ってなクライム・サスペンス?!

老練な仕事師と腕の立つ泥棒、力を合わせて不可能に挑戦するってなアクションと、ヒネリを利かせたストーリー展開で盛り上げるってとこなんやろうけど、話の方はオイオイってな感じで、ツッコミがいのある内容やったね(苦笑)

まぁ、いろいろと後半に向けて伏線を張ってるわけやけど、それがバレバレで読めてまうんよなぁ?!

まぁ、それでもボチボチ楽しめるのは、主演のふたりの存在感で救われたってとこなんやろね。

渋め担当のモーガンおじさんに、相変わらずセクシー担当のバンデラスくん、初顔合わせらしんやけど、悪くないコンビやったかな。

作品としては、もう少しなんとかなりそうなもんやけど、ほどほどに楽しめるってところで、こんなもんかもねぇ?!(笑)

2011年3月25日 (金)

『君が躍る、夏』

今日は、昨年公開されてた邦画をひとつ、ご紹介♪

小児がんの女の子が“よさこい”に魅せられて、必死に闘病するってな実話を描いた作品ってことで、公開当時の評判も悪くなく、ちょっとした感動を期待してたんやけどねぇ.....(苦笑)

というわけで、そんな話題作(?)の感想は......?!

君が躍る、夏   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:香川秀之

出演:溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士、大森絢音、DAIGO、藤原竜也、本田博太郎、宮崎美子、隆 大介、高島礼子、高嶋政宏

地元の高知を離れ、東京で一流のカメラマンになることを夢見て頑張る青年と、小児がんに冒され、それでも“よさこい”を踊ることを夢見て必死に生きる少女との交流を描いた(?)ドラマ?!

“実話を基にした感動のドラマ”っていうことなんやけど、どこまでが実話なんやろ??発病後5年以上の生存率が非常に低い難病の子が、祭りで踊ることで病気と必死に闘うってところだけが実話で、それ以外が作られた話やったとしたら、これ、とんでもなく失礼な作品やと思うんよね。

なんでなら、子供の部分はサイド・ストーリーで、この作品のメインが夢に挫折しそうになったイケメンくんの恋愛ドラマになってもうてるからなんよ。そんでもって、このメインキャラとその周辺の若者たちが、なんとも“チャライ”んよなぁ(苦笑)

ジュノン・スーパーボーイだかなんだか知らんけど、完全にイケメンくんのイメージビデオ作りに精を出して、ついでに映画にした感のある作りは、お粗末としか言いようがないやんか。

ヒロインに微妙な顔した女優さんを選ぶあたりも、主役が際立つように配慮してるんかもなぁ.....?!

それに加えて、節操なく高知の観光地を転々としながら撮影してるあたりや、あまりにも作られすぎな場面の連続に思わず失笑の連続で、製作サイドの常識を疑ってまうってね(苦笑)

救いといえば、時折出てくる高知の美しい自然の景色と、ベテラン俳優の味のある演技かなぁ。主人公の両親を演じる隆おじさんと宮崎おばさんの夫婦っぷりは、絶妙な掛け合いに、心温まるものを感じてもうたね。それと高島姐さんは.....“男前”やったなぁ(笑)

というわけで、この作品、感動の実話をダシにして作られた、しょーもないイケメン恋愛映画ってことで、感動の欠片も感じられんような作品やった。

イケメンくんの熱烈なファン以外に観る価値はなく、2時間以上もつき合わさせるのがアホらしく思える、そんなデキやったかな?!

2011年3月24日 (木)

『パリ20区、僕たちのクラス』

今日は、フランスの教育現場の様子を描いた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作者で教師でもあるフランソワ・ベゴドーが、自ら教師役で出演してるんよね。でもって、そんな作品は、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたり、カンヌ映画祭では最高賞のパルムドールを受賞し、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では脚本賞を受賞し、作品賞や監督賞といった主要部門でもノミネートされたんよなぁ。

というわけで、そんな世界的に評価された作品の感想は......?!

パリ20区、僕たちのクラス / Entre Les Murs   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ローラン・カンテ

出演:フランソワ・ベゴドーと24人の生徒たち

パリ20区にある中学校、移民の多いフランスらしく、様々なバックグラウンドをもった生徒たちが集まる教室を舞台に、ひとりの国語教師と生徒たちのやり取りを描いたドラマ?!

いやぁ、とても脚本があるとは思えないほど、教師と生徒の“バトル”が生き生きと.....というよりも、ドキュメンタリーのように生々しく描かれてる作品なんよなぁ!?(笑)

中学生といっても、先生の言うことは聞かない、言ったことの揚げ足をとる、文句だけは一丁前で、反抗的、でもってやりたい放題.....ってことで、ほぼ学級崩壊状態のクラスなんやけど、そんな生徒を相手に、必死に彼らの興味を引き出そうと先生が奮闘してるんよね。

教育者としてどこかで子供を信じたいという気持ちと、ひとりの人間として抑えきれない怒りの感情、そんなジレンマがヒシヒシと伝わってくるんよなぁ。

そんなリアルな教師と子供のやり取りを通して、10代前半の繊細な年頃の子供たちと付き合う難しさを感じさせながら、教育とは、っていう問題を問いかけてるんかもね。

取り立てて感動的なドラマがあるわけでもないんやけど、このクラスの緊張感は、思わず見入ってまうような、不思議な魅力があったかな。

かなり異色ながら、いい刺激のある作品やったね!?

2011年3月23日 (水)

『抱かれる女』

もうひとつの作品は、ジャズの音色が心地いい、人間ドラマをご紹介♪

ジャズ・クラブを舞台にしているだけあって、音楽にこだわった作りになってるらしく、スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞では、音楽賞でノミネートされてたらしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

抱かれる女 / Tuya Siempre   ★★★☆☆   (2007年)

監督:マヌエル・ロンバルデーロ

出演:フローラ・マルティネス、ルーベン・オチャンディアーノ、ナンチョ・ボノ、ホセ・コロナド、キャロライン・ヘンダーソン、アンドレス・ヘルトルディクス、オラシオ・フメーロ、ライナール・コロン

留置所で知り合ったミュージシャンの紹介で、ナイト・クラブで働くことになった若いカップル。男は、店にやって来る金持ちの客に頼み、裏稼業に手を出し、女は中年のピアニストと惹かれあっていくのだが......ってな、恋愛、犯罪そんでもって、ちょっとエロなスペイン映画?!(笑)

貧しい暮らしをする若い男女の関係を軸に、クラブに集まる人との間で繰り広げられる人間模様を描きつつ、愛憎の物語が展開するってか。

この作品、ジャズ・クラブが舞台になるだけに、評判どおりに音楽がとってもムーディーなんよねぇ♪

まぁ、ちょっと気だるい雰囲気のなかで繰り広げられるドラマは、少々まったり気味ではあるんやけど、過去の因縁やらが絡み合いだす後半の流れは、なかなかエエ具合に盛り上がってたかな。

何といっても主演のひとり、フローラ嬢のかわいさと大胆さが目を引くやんねぇ......って、結局そこかいな?!(苦笑)

全体的にボチボチな作品なんやけど、前半の展開で登場人物を把握するのが難しく、少し入り込みにくいところがもう一息やったかなぁ....。

『灼熱の肌』

映画で綴るヨーロッパの旅.....ってことで、先週のオランダの次は、情熱の国スペインってね?!(笑)

その理由.....もうエエかぁ(苦笑)

というわけで、スペインといえば、有名な監督さんや俳優さんがいるわけやけど、今日はあまり知られてない作品をふたつほどご紹介♪

まずは......青春映画.....??ラテンだけに“爽やかさ”とは違うものが求められてるようで.....(苦笑)

灼熱の肌 / Mentiras Y Gordas   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:アルフォンソ・アルバセテ

出演:アナ・デ・アルマス、マリオ・カサス、ヨン・ゴンザレス、アナ・マリア・ポルボローサ

夏休みに旅行する費用を稼ぐために、クスリを売ることを計画する青年、太ったことが原因で彼にフラれた女、そんな親友に黙って、彼と付き合う女、クラブで知り合った相手とレズの関係になる女...若者たちの姿を描いた....スペインの青春映画??

酒にドラッグ、そしてセックス、いやぁ、なんともストレートな表現やねぇ(苦笑)

出演者のみなさんの脱ぎっぷりのいいこと!?これがラテンのノリなんかねぇ.....?!

ひたすらクスリでぶっ飛んで、セックスして、またクスリ...って、これが若者の日常やって言われたら、本気でスペインって国の行く末を心配してまうよなぁ(苦笑)

ただ、ひたすらに欲望を満たし、快楽を貪る、それが青春なんて、なんや悲しくなってまうやんね?!青春とは.......切なく、美しいもの.....ちゃいまっか??

2011年3月22日 (火)

『オリヲン座からの招待状』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、大好きな浅田次郎の短編小説を映画化したものなんよね。とはいえ、浅田作品の映画化って、どういうわけか成功した例が少ないために、この作品もあまり気乗りせず、観ないままやったんよ。

でも、ちょっと前に紹介した『トニー滝谷』での宮沢くんの演技が少し頭のなかに残ってて、しかもこの作品の共演が若手では演技力がある加瀬くんやってんで、ようやく手にしてみたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

オリヲン座からの招待状   ★★★☆☆   (2007年)

監督:三枝健起

出演:宮沢りえ、加瀬 亮、宇崎竜童、田口トモロヲ、樋口可南子、中原ひとみ、原田芳雄、豊原功補

閉館されることになった京都にある小さな映画館、その歴史のなかで繰り広げられたドラマを描くってね?!

大衆の娯楽として活況だった昭和30年代、その映画館を経営していた一組の夫婦とそこで働いてた青年の関係、映画館で遊んでいた少年と少女、それぞれの喜びや悲しみをノスタルジックに語るんよなぁ。

原作の浅田次郎の短編小説とは、描かれてる視点や設定が変わってて、原作を知ってる者としては、どうしてもオリジナルの展開の方に思い入れがあって、ちょっと残念には思ったかな。

ただ、この作品の醸し出す雰囲気には、浅田作品にある“優しさ”や“温かさ”が十分に出てたような気がするんよね。

それに、出演してる役者がそれぞれの良さを出してて、作品の質としてはいい線いってるんと違うかなと思う。

まぁ、宮沢くんと加瀬くんの京都弁は、多少のぎこちなさがあるんやけど.....(苦笑)でも、二人とも嫌味のない、素直な演技してて、好感が持てた。

映画を愛する気持ち、大好きな映画館での楽しい思い出、好きなひとへの想い、なんや心温まるエエ話やないですか?!

2011年3月21日 (月)

『木曜日の未亡人』

今日はアルゼンチン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アルゼンチンのアカデミー賞で13部門でノミネートされたらしいんよね。まぁ、アルゼンチンのアカデミー賞ってのが、どれくらいの位置づけなのかが、イマイチ分からんところではあるんやけど?!

そんなラテンのドラマの感想は......?!

木曜日の未亡人 / Las Viudas De Los Jueves   ★★★☆☆   (2009年)

監督:マルセロ・ピニェィロ

出演:パブロ・エチェリ、レオナルド・スバラグリア、エルネスト・アルテリオ、ファン・ディエゴ・ボト、グロリア・カラ、アナ・セレンターノ、ガブリエラ・トスカーノ、フアナ・ビアーレ

とある高級住宅地に住む4組の夫婦、豪邸に住む彼らは近所づきあいをしながら、毎週木曜に男同士、女同士で集まっていたのだが.....ってな、アルゼンチンのサスペンス映画?!

この作品、とある事件の真相を描いてくってな展開の話なんよね。

富と地位を持ち合わせた、一見すると幸せな家庭、しかしながら夫婦の間には、DVや鬱、失業などの問題があったってなところから、虚栄の裏側にある、登場人物それぞれの心理が映し出されるってなとこなんかな?!

南米のラテン系の映画にしては、ちょっと地味な気もするんやけど、逆に、丁寧な作りになってたってことなんかもね。

少し時間軸が行ったり来たりするところが分かりにくいんやけど、それでも飽きさせない内容やったかな。

どこかでズレた歯車が、次第に大きな軋みとなって、人生を狂わせる、そんなときに大切なもの、それは......ってね。ちょっと考えさせられたかな?!

2011年3月20日 (日)

『マイ・ブラザー』

いやぁ、今年のアカデミー賞で何がうれしかったかって、ナタリー・ポートマンの主演女優賞やろなぁ!?(笑)

子役として出演した『レオン』でデビュー作にしてジャン・レノに負けない輝きを放ってた少女が、ホンマにエエ役者になったよなぁって思うんよね。まぁ、そうは言いながら、肝心の受賞作品である『ブラック・スワン』はまだ公開されてないわけで、どんな演技をしたのか分からんだけに、賞に値する演技やったかどうかは知らんのやけど.....?!

というわけで、そんな彼女の活躍を祝して、出演作をご紹介♪

この作品、以前に紹介したデンマークの女性監督の名作『ある愛の風景』のハリウッド・リメイクなんよね。

そんな作品の感想は......?!

マイ・ブラザー / Brother   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジム・シェリダン

出演:トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン、サム・シェパード、クリフトン・コリンズ・Jr、メア・ウィニンガム、テイラー・ギア、ベイリー・マディソン、キャリー・マリガン

銀行強盗で服役した弟が出所して間もなく、海軍に所属する兄はアフガニスタンへ。戦地での死亡の知らせに呆然とする兄の妻と娘たちの支えとなろうと、弟は心を入れ替えるのだが.....ってな家族の物語?!

優しかった夫が、別人のようになって帰還し、戸惑う妻と娘たち、義理の姉に密かに心を寄せていた弟、会いたい一心で戦って家族と再会したものの、心の傷に苦しみ、家族との距離を感じてしまう兄、すれ違い、傷つけあう兄弟、家族の様子を描くんやね。

オリジナルのデンマーク版を知らなければ、なかなかのドラマやと思うんやろなぁ。基本的には忠実にリメイクしてあるんやけど、元ネタを知ってると、少し“ズレ”を感じてまうんやね。

ちょっと展開にムリがある箇所があったり、オリジナルはあくまでも心のトラウマに焦点が当てられてるんやけど、ハリウッド版はどうも兄弟間の“嫉妬”が前に出過ぎてるようで.....(苦笑)

それでも、トビーくんのキレっぷりは悪くなかったし、ナタリーの美人妻ってのは、個人的にとっても納得やったりして!?(笑)

弟役のジェイクくんもボチボチなんやけど、もうひとつ感情が伝わってこんかったかなぁ.......。

中東情勢への泥沼の介入で苦しむアメリカで、これがリメイクされたってことに、作品の意義があるんかもね?!

2011年3月19日 (土)

『華麗なるアリバイ』

いつもは、週末は1週間遅れで新作の感想を書いてるんやけど、東北地方の地震があって、関東でも毎日のように余震やら停電やらで、とても映画館に行ける気分やないんで、しばらくは新作の感想はなしということで。

ホンマはしばらくブログの更新をやめようかとも思ったんやけど、こんな所でも毎日何十人かの人が検索して見に来てくれてるんで、もう少し頑張ってみようかなぁって......。

岩手や福島の人で、たまにアクセスしてくれてた人たちが、ケガなく無事でいてくれることを祈りつつ、また、みんなが映画を楽しめるような日々が来ることを願いながら、挫けずに前を向いてね!?

というわけで、今日はフランス映画をご紹介♪

華麗なるアリバイ / Le Grand Alibi   ★★★☆☆   (2007年)

監督:パスカル・ボニゼール

出演:ミュウ=ミュウ、ランベール・ウィルソン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ピエール・アルディティ、アンヌ・コルシニ、マチュー・ドゥミ、カテリーナ・ムリーノ、モーリス・ベニシュー、エマニュエル・リヴァ、セリーヌ・サレット、アガト・ボニゼール、ダニー・ブリヤン

郊外にある議員の邸宅に集まった親族や友人たち。ゲストのひとりである精神科医の周りには、妻と愛人、そしてかつての恋人が.....ってな、アガサ・クリスティの原作を映画化した作品?!

ひとりの色男をめぐる、ちょっと複雑な人間関係、そんでもって、そんな中で引き起こされたある殺人事件、それぞれに動機をもった登場人物のなかで、犯人はいったい誰なのか.....ってね。

さすがアガサ・クリスティだけあって、よく練られた話やったかな。

少し抑え気味の演出は、途中、ちょっとインパクトに欠けるようにも思ったんやけど、最後にかけては適度な犯人捜しと謎解きで、うまい具合に盛り上げてたんよね。

愛情と裏返しの憎悪、いやぁ、女心を弄ぶとロクなことにはならんてなぁ.......というところで、男にとって教訓となる、深~い話でんなぁ?!(笑)

2011年3月18日 (金)

『ハナミズキ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画、一青 窈の歌う曲をモチーフにして作られたものなんやってね。歌詞のなかにある“好きな人と100年続く愛”ってのが、どうやらテーマらしい。

まぁ、そもそも一青 窈にさして興味もないもんやから、歌のこともよう知らんし、TBSお得意の某事務所タレントを起用してお手軽に儲けようっていう魂胆まるみえの作品に期待はしてなかったんやけどね?!(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

ハナミズキ   ★★★☆☆   (2010年)

監督:土井裕泰

出演:新垣結衣、生田斗真、薬師丸ひろ子、松重 豊、蓮佛美沙子、ARATA、向井 理、木村祐一、徳永えり、金井勇太、小柳 友、高橋 努、水島かおり、林 愛夏

大学進学を目指す女子高生と親の後を継いで漁師を目指す水産高校に通う男子校生、そんなふたりが偶然乗り合わせた電車で出会い、恋に落ちる.......ってな“運命の愛”を描いた恋愛ドラマ?!

それぞれ人生に異なる夢を描きながらも、お互いを想い、愛する男女、東京と北海道の間の遠距離恋愛から海外へ.....スケールでっかく“純愛”を描くってやつなんかね?!(苦笑)

登場人物それぞれのハッピーエンドってことで、まぁ、話自体に特に害はないんでエエんやけど、2時間以上も間延びしたドラマを見せられて、挙句に“そんなオチかよ!”って思ってもうたかな。

いろいろと困難を経験し、離れ離れになって距離が遠くなっても、心のどこかで結ばれる“愛”ってことで、そんなところに惹かれるんかもしれんけど、あまりにも都合がよすぎて、かつ韓流ドラマばりの“ドラマチック”な展開に、どうにも付き合いきれんかった(苦笑)

まぁ、主演のふたりのファンなら、存分に楽しめるんかもしれんけど、そうやなかったら、期待して観るほどのもんでもないんやろねぇ?!

それにしても、少ない出番で見事にドン引きさせてくれる中途半端芸人、木村くんには、確実に“演技”の才能はないことを、そろそろ悟って欲しいもんやねぇ。本人がいかにもノリノリで演じてる姿が、実に痛々しいってか!?(笑)

2011年3月17日 (木)

『終着駅 トルストイ最後の旅』

なんか最近、いい恋愛映画を観てないなぁ....って思ってたら、意外なところで見つけてもうたんで、今日はそいつをご紹介♪

この作品、ロシアの文豪トルストイ(「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」で有名)とその妻のお話なんよね。でもって、この妻というのが、“世界三大悪妻”と言われてるらしい(苦笑)

ちなみに、後のふたりは誰かってネット検索してみると、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの奥さんと、かの大作曲家モーツアルトの奥さんが入ってるらしい。

そんな“世界的な”悪妻をヘレン・ミレンが演じると聞けば、ちょっと前に公開されてた『RED/レッド』で拳銃ぶっ放してたひとだけに、どんだけ暴れるんやろうって思ってたら、さすがにそんなことはなかったね?!(笑)

それどころか、この作品の演技で昨年のアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされただけあって、いつもの演技派の実力を存分に発揮して、文句なしの見事さやった。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

終着駅 トルストイ最後の旅 / The Last Station   ★★★★   (2009年)

監督:マイケル・ホフマン

出演:ヘレン・ミレン、クリストファー・プラマー、ジェームズ・マカヴォイ、ポール・ジアマッティ、アンヌ=マリー・ダフ、ケリー・コンドン、ジョン・セッションズ、パトリック・ケネディ

ロシアの生んだ偉大な作家トルストイと、その妻の関係を軸に、トルストイの秘書となったひとりの青年と老夫婦の関係を描いたドラマ?!

文豪の晩年を描いた話といわれると、なんとも小難しい雰囲気の映画を想像するんやけど、ここで語られるのは、長年の間連れ添った一組の夫婦の“愛”の物語なんよね。

自分の理想のために愛する人を悲しませ、苦悩する夫と、そんな夫や家族を愛するがゆえに苦しむ妻、それでも二人の間には決して揺らぐことない、お互いを想う“気持ち”がある、胸にぐっとくるんよなぁ。

そんな“夫婦”を演じるプラマーおじさんとミレンおばさんの味のある演技に引き込まれながら、そこに若手のマカヴォイくんがナイーヴな青年を演じる、これがなかなかの見応えなんよね。

確かに作品に芸術的な要素が欠けると言えるのかもしれんけど、心から愛し、愛されるひと組の老夫婦の“愛の物語”は、言葉を超越して、ごっつい切なくて、美しいんよなぁ。

ホンマにいい作品やった!?(拍手)

2011年3月16日 (水)

『スリナム・アムステルダム 心あずけて』

今日のもう一本は、ミュージカル仕立ての、ちょっと変わった作品をご紹介♪

かつてのオランダの植民地やったスリナムって国からの移民が話の重要なポイントとして出てくるんやけど、正直、馴染みのない国名に、どこにあるんやろうって調べてもうたんよね。

中南米に位置するスリナム共和国は、ブラジルの北にあるオランダ語が公用語の国らしいんよ。かつてはイギリスとオランダで領有権を争ったんやって。日本にはエビを輸出してるらしく、少なからず関係があるらしい。

というわけで、そんな知識を得ながら、作品を観た感想は......?!

スリナム・アムステルダム 心あずけて / Bollet Blues !   ★★★☆☆   (2006年)

監督:カリン・ユンガー

出演:マウリッツ‘ネガティヴ’デルショット、ソフィー・バン・ウールス、シュガーケイン、Mr.Probz

かつてオランダの植民地だった南米の小国スリナムからアムステルダムに住む叔母の家に居候しながら留学生活をしていた青年は、地元のオランダ人の女の子と知り合い、恋に落ちる。しかし、学校を退学処分になり、叔母の家を飛び出した彼は、生活のためにギャングの一員となり、悪事を重ねるのだが.....ってな、オランダ発のヒップ・ホップ・ミュージカル♪

基本的にはボーイ・ミーツ・ガールの恋愛ドラマなんやけど、それを心地よりリズムとキレキレのラップを使って盛り上げるあたり、なかなかの斬新さやったね!?

貧しく、金のない生活を抜け出し、彼女の愛をつなぎとめるために、選択の余地もなく裏街道へ、まぁ、これを純愛とは言わんのやろうけど、惨めな暮らしと手にした愛をラップする様は、なかなかクールなんよなぁ。

ありがちな青春恋愛ドラマと切り捨てられなくもないんやけど、でも、ノリノリの音楽に頭をフリフリしながら、リズムに乗った軽快な恋愛ドラマを観てると、どこか陽気な気分になって、憎めなく思えてまうってか?!(笑)

好き嫌いはあるんやろうけど、個人的には楽しめる作品やったね。

『ザ・ホステージ』

イタリア、フランス、イギリスという具合に、3週連続で水曜は映画でヨーロッパを巡ってきたわけやけど、今日はその旅をオランダに伸ばそうかなってね!?

えっ、理由?.....まぁ、適当に.....!?

ってことで、「もうアホな前ふりはエエ加減にせぇ」ってツッこまれそうやけど、めげることなく突き進むでぇってね♪(笑)

というわけで、まず最初はサスペンスものをご紹介。この作品、モントリオールの映画祭でグランプリを受賞したらしい。出てる役者の中には、世界的に活躍してる人もいたりして、なるほど作品の質は悪くないんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

ザ・ホステージ / Off Screen   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ピートル・カイパース

出演:ジェローン・クラッベ、ヤン・デクレール、アストリット・ヨーステン、テュー・ボールマンズ、ガイス・デ・ラング

とあるビルに押し入り、人質をとった男は、大手電機会社の重役と会わせることを要求するのだが.....ってな、オランダのサスペンスドラマ?!

定年間近のひとりのバス運転手が知った、巨大企業の隠すある秘密、男はなぜ事件を引き起こしたのかを回想シーンをつないで描くんよね。

この作品、全体のテンションや展開は、観る者を飽きさせないものがあって、悪くないんやけど、ちょっと話が分かりづらく、中途半端な感じが残るのが残念やった。

消費者を操ろうとする巨大企業への抵抗というのが話のポイントなんやろうけど、もう少し分かりやすくてもよかったかもね?!

テレビの画面に映ってる裏側という意味で、原題の“Off Screen”てのがあって、それが作品の内容を補足してるだけに、それを単に主人公が人質をとってるドラマやからってんで、安易に“ホステージ”なんて付けてる日本の販売会社は、ホンマに作品の内容を見たんかよって聞いてみたいやんね?!(苦笑)

というわけで、なかなか興味深いドラマに仕上がっていながらも、もう一息ってことで、惜しい作品やったかな!?

2011年3月15日 (火)

『不完全なふたり』

お次の作品は、監督とプロデューサーは日本人なんやけど、役者さんたちはヨーロッパの俳優さんたちで、全編をパリでロケしてフランス語で撮ってるっていう、ちょっと変わった作りなんよね。

日本の映画ってのは、能天気なハリウッドよりも、どちらかと言えば人物を掘り下げるフランス映画に近いのかもしれんし、そう意味で、フランス人の方が受け入れてくれるんかもなぁ。

日本的な良さとフランス的なものが合わさって、いいものができれば......ってことなんやろうけどね?!

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

不完全なふたり / Un Couple Parfait   ★★★☆☆   (2005年)

監督:諏訪敦彦

出演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ブリュノ・トデスキーニ、ナタリー・ブトゥフ、ジョアンナ・プレイス、ジャック・ドワイヨン、アレックス・デスカス、マルク・シッティ、デルフィーヌ・シュイロット

15年もの間、一緒に暮らしてきたものの、ついに離婚を決意したある夫婦は、友人の結婚式に出席するためにパリにやってきたが、完全に心がすれ違ってしまったふたりは、互いを傷つけあうのだが...ってな、大人のラブ・ストーリー?!

周囲からは理想のふたりと思われているが、実は、その間に愛情はなく、バラバラになってしまった夫婦の関係を描くってね。

ハンディ・カメラを使い、アップで男女の表情を映し出していくあたり、なかなかの演出やったかな。

接写された顔の微妙な変化から、かつては愛し合っていたはずが、心をさらけ出して、向き合うこともできず、素直になれない、そんな結婚15年目のふたりの距離感がよくでてたように思うんよね。

ただ、そうやって内面の描写を優先するために、全編通して映像が暗くなってもうて、何となく“まったり”した雰囲気が流れてもうてるのがなぁ.......(苦笑)

腰をすえて観ると、なかなか味わい深いものもあるんやけど、疲れてる時に観たりすると、ちょっと退屈で辛いかもね!?(笑)

『ユキとニナ』

今日は、邦画.....というか、フランス映画.....というか、そんな作品をふたつ、ご紹介♪

どちらの作品も監督してる諏訪くんってのは、カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞ってのを受賞したことがあって、以来、ヨーロッパで評価されてる日本人の監督さんなんよね。

以前におススメしたオムニバス映画『パリ、ジュテーム』でも、監督としてジュリエット・ビノシュやウィレム・デフォーを使って一話撮ってたりしたっけか。

というわけで、まずは1作目の感想は.....?!

ユキとニナ / Yuki & Nina   ★★★☆☆   (2009年)

監督:諏訪敦彦&イポリット・ジラルド

出演:ノエ・サンピ、アリエル・ムーテル、ツユ、イポリット・ジラルド、マリリン・カント、マオ・サンピ、ライアン・アラウィ、森 康子、今泉野乃香、新井亜利砂、大森百香

日本人の母がフランス人の父との離婚を決意し、一緒に日本に行って欲しいといわれ、戸惑う娘。両親が別れるということと、いつも一緒の親友と離れ離れになることが嫌で、何とか仲直りするよう、親友と作戦を練るのだが....ってなお話?!

大人の勝手な都合により、親友とも会えなくなってしまう、そんなピンチに悪戦苦闘する子供たちの様子を、彼らの目線で描くあたりが、なかなかやったね。

主演のふたりの子役は、それぞれにタイプの違いが出てるし、違和感のない、自然な演技やったかな。あどけない子供っぽさと、ちょっとばかりの冒険でひと回り成長する、そんな瞬間を描きたかったんかね?!

途中までは良かったんやけど、後半で意表をつく展開にもっていったことで、その唐突さに観てて取り残されてもうた気分で、どうにも違和感があったかなぁ.....(苦笑)

中途半端なファンタジーを入れるよりも、もう一味違う工夫が欲しかったかも?!そんなこんなで、作品としては少し残念やったかなぁ....。

2011年3月14日 (月)

『彼とわたしの漂流日記』

今日は、ちょっと小粒(?)な韓国映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、たまたまレンタルで借りた別の作品の作品紹介で見かけて、その映像が気になってもうて、レンタル屋の旧作半額デーにつられて、ついつい借りてもうたんよね(笑)

そんなこんなで、さして期待もせずに観てたんやけど......意外と......ね?!

彼とわたしの漂流日記 / Castaway On The Moon   ★★★☆☆   (2009年)

監督:イ・ヘジュン

出演:チョン・ジェヨン、チョン・リョウォン、ヤン・ミギョン

仕事はリストラされ、恋人には捨てられ、おまけに借金は膨らみ、ソウルの中心を流れる漢江にかかる橋から投身自殺を図るも、人のいない中洲に漂着してしまった男。死にきれず、島から脱出もできず、成り行き上、サバイバル生活をすることに。そんな男の様子を対岸の高層マンションから見つめる、引きこもりの女.....ってなことで、そんなふたり...というか、それぞれの“暮らし”を描いたコメディ調の恋愛ドラマ?!

なんやこの作品、設定がオモロイんよね。大都会ソウルの中にある誰もいない“無人島”で暮らす男と、そんな彼を観察する女、ちょっと考えられへん設定ながら、それぞれのキャラが立ってて、こんな話もありかもなって思わせるところが、なかなかの味わいなんよ!?

都会の忙しい時間の流れに取り残され、それぞれに孤独に生きるふたり、他人と接触のない世界でつながる一本の糸、そんなプラトニックな関係が、軽妙に描かれてるんよなぁ。

孤独な現代人の病んだ部分と、それでも人はどこかでつながり、人を好きになれるんやっていう希望を感じさせてくれる、そんなファンタジーのある愛の物語なんかもね。

こんな俺にもどこかに.......なんて?!(笑)

2011年3月13日 (日)

『善き人のためのソナタ』

実は、『ツーリスト』の監督さんってドイツの人なんよね。でもって、前作でアカデミー賞の外国語映画賞を受賞してて、その作品が気に入ったアンジーが、是非、監督さんと一緒に仕事がしたいってんで、今回の作品のオファーを出したらしい。

というわけで、今日のオマケとして、“アンジーもお気に入り(?)”の、世界が絶賛した作品をご紹介♪

善き人のためのソナタ / Das Leben Der Anderen   ★★★★   (2006年)

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクール、トマス・ティーマ、ハンス=ウーヴェ・バウアー

冷戦時代末期の東ドイツで、国家の治安を守るため、市民を監視するシュタージ(国家保安省)で働くひとりの男は、反体制派の疑いのあるひとりの劇作家を監視するよう命じられ、24時間体制で盗聴し、その行動を監視するのだが...ってな人間ドラマ?!

何の疑念もなく忠実に任務を遂行する男だったが、音楽や文学を語り合う芸術家の生活に触れることで、次第に彼の心に新たな感情が芽生えていくんよねぇ。

冷徹なその顔にやがて微かに映る戸惑い、そんでもって彼女である女優を深く愛し、苦悩する男の生活を盗聴することで生まれた変化を、実に巧みにスクリーンに表現するんやなぁ。

自分のなかに染み付いた価値観と、それと矛盾した人間としての本能的な感情、当時の社会主義国家に生きた人々の複雑な感情ってのは、こんなんやったんやろかね?!

“体制”という得体の知れない大きな殻の中で、何もできず、もがき苦しむちっぽけな存在ってことなんかなぁ......。

監督さん自身も東ドイツの出身で、物語の劇作家と同様に、監視された経験があるらしく、そこらへんの描写は、経験したひとにしか出せない、リアルさがあるんかもね。

それほど派手さはなく、淡々と流れていく話しのなかで、心の中に生まれた大きな変化のウネリを感じとりながら、やがて迎えるラスト........シミジミと酔ってもうたよ!?

ホンマにエエ作品やなぁ......!(笑)

『ツーリスト』

先週、映画のプロモーションのために来日し、芸能ニュースを賑わしてたジョニー・デップくんと、ブラピのパートナーのアンジェリーナ・ジョリーが共演した話題作(?)を、今日はご紹介♪

ハリウッドきってのスターな二人が共演するとなると、やっぱり期待するやんね。お互いに家族を大切にしてるところがそっくりで、有名人でありながらも、どこかその生き方に共感できて、好感度の高い人たちやしなぁ。

しかし、この作品、残念ながらアメリカでは期待したほどの興行成績があげられず、ちょっとコケてもうたらしいんよね。

そうは言いつつ、日本では絶大な人気を誇る二人がスクリーンで同時に観れるってんで、そんな作品の感想は......?!

ツーリスト / The Tourist   ★★★☆☆   (2010年)

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ、ポール・ベタニー、ティモシー・ダルトン、スティーヴン・バーコフ、ルーファス・シーウェル、ジョヴァンニ・グイデッリ、クリスチャン・デ・シーカ、アレッシオ・ボーニ

パリからヴェネチアに向かう列車の中で、美しくミステリアスな魅力を持つ女と知り合ったアメリカ人の数学教師は、誘われるまま、彼女と行動を共にするが、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまい.....ってな、ミステリーもの?!

アンジーとジョニーくんが、“愛の街”ヴェニスで繰り広げるロマンチックなドラマ......画面でふたりが収まると、さすがに贅沢な雰囲気になるんやけど、話のほうは........残念ながら、もう一息ってとこなんかな?!

謎めいた女、そんな彼女に振り回される男、そこに警察やらマフィアが絡みってことで、話の要素としては、盛り上がりそうなんやけど、人間ドラマを得意とする監督さんだけに、アクション部分にキレがなく、ロマンスに偏りすぎたために、全体的なまとまりが悪く、話に締まりがない感じなんよなぁ。

今回の脚本には、『ユージュアル・サスペクツ』の脚本を書いたひとも参加してるんで、それなりに“ひねり”が用意されてはいるんやけど、作品のテンポにそれを活かすだけの“勢い”が感じられへんのよね。

そうは言いつつも、やっぱり主演のふたりは絵になるわけで、そんなアンジーとジョニーくんの“活躍”を楽しむという点では、これで十分なのかもしれんね?!

というわけで、期待せずに観れば、ボチボチ楽しめるってとこかなぁ.....。

2011年3月12日 (土)

『アメイジング・グレイス』

今日は、公開中の作品の中からひとつ、ご紹介♪

「アメイジング・グレイス」って曲を聴いたことのある人は、結構いると思うんよね。大らかなメロディにのせて歌い上げられる曲には、不思議な郷愁のようなものがあって、歌詞が分からなくても、何か胸にぐっとくるものを感じるんやないかと思う。

そんな歌が作られた背景に絡めて語られる物語の感想は......?!

アメイジング・グレイス / Amazing Grace   ★★★☆☆   (2006年)

監督:マイケル・アプテッド

出演:ヨアン・グリフィズ、ロモーラ・ガライ、ベネディクト・カンバーバッチ、アルバート・フィニー、ルーファス・シーウェル、マイケル・ガンボン、ユッスー・ンドゥール、キアラン・ハインズ、トビー・ジョーンズ、ジェレミー・スウィフト、スティーヴン・キャンベル・ムーア

18世紀のイギリスで、当時、当たり前のように行われていた奴隷貿易に反対し、身を削って廃止に尽力したひとりの政治家の奮闘を描いたドラマ?!

この作品、タイトルから、名曲「アメイジング・グレイス」の誕生秘話を描くとった感動の話を期待すると、ちょっと肩すかしをくらうかもね。確かにこの曲に込められた想いってのが、奴隷貿易に関わってるっていう点で、話のカギにはなるんやけど、作品の内容は、あくまでも政治ドラマなんよね。

で、その肝心の話はというと、大規模なプランテーションや植民地政策になくてはならなかった奴隷貿易に対し、人道的な立場から、人間の平等を訴えて、廃止を叫ぶひとりの男の信念を描いてる。

政治の力で社会の悪を廃絶する、そんな意味で大きな転換点となった政治的出来事について、困難に負けずに戦う男のドラマってのは、インパクトはあると思うんやけどね。

ただ、話の舞台が主に議会での討論や主人公の周りの人間関係が中心となっていて、実際の奴隷貿易について語られることがないために、政治ドラマの域を出ることはなく、それ以上の感動をもたらす所まではなかったのが残念やったかな。

しかしながら、信念をもって国を変えようと思う政治家、それこそが今の世の中が必要としてるものなのかもしれんって思ってもうたよ。日本の国会でグタグタやってるオジサンたちに、是非、観てもらいたい作品かもなぁ!?(笑)

2011年3月11日 (金)

『わさお』

今日は公開中の作品の中から、邦画をひとつご紹介♪

この映画に“出演”してる犬は、青森の鰺ヶ沢って町にいるアイドル犬らしい。愛嬌のあるブサイクさが売りで人気になってるんやってね。まぁ、その姿を見れば、確かに分からんでもないんやけど?!

というわけで、普通は映画に出てくる犬なんかは、動物を扱う専門のエージェントで“訓練”されてるらしいんやけど、“わさお”くんには、そういった経験はないらしく、“素人”犬ということになるらしい。人間で例えるならば、演技未経験の素人が全国公開の映画の主役に抜擢される........そんなとこなんやろか?!(笑)

そんな“わさお”くんが大活躍(?)の作品の感想は.......?!

わさお   ★★★☆☆   (2010年)

監督:錦織良成

出演:薬師丸ひろ子、きくやわさお、甲本雅裕、平田 満、鈴木砂羽、尾身としのり、佐野史郎、笹野高史、河原さぶ、不破万作、上田耕一、嶋 大輔、大沢樹生、吉永 淳

青森県の漁師町に現れた、“わさわさ”した白い毛が特徴の一匹の秋田犬と、その犬のかつての飼い主だった少年、そして町の人々が織りなす関係を描いたドラマ?!

確かにこの犬、“ギリギリ”な感じのブサかわいさってやつやねぇ。とても秋田犬とは思えない風貌は、かなりのインパクトやった(笑)

話の方は、少年と犬の“絆”をベースに、動物好きな一組の夫婦や、元気な街の老人3人組、農業を営む青年や子供たちの様子が描かれてるんやね。

この作品、タイトルからも分かるように、犬の“わさお”くんのための映画ってことで、彼をフィーチャーし、おそらく地域振興には役立つんやろうと思う。ただ......映画として見たときに、どうしても“ヤリすぎ感”が強すぎて、すんなりと受け入れられんのよなぁ(苦笑)

出だしの東京から青森を旅する子犬ってところで、まず“せめて仙台ぐらいでやめとけば....”なんて思ってまうし、必死になって盛り上げようとする後半も、犬を主人公にしたどっかの別の作品とかぶるようで.......必然性がなぁ.......(苦笑)

“わさお”くんのいい表情が取れたって、監督さんは自画自賛してるらしんやけど、そういうのは映画やなくて、愛犬家向けのイメージビデオかなんかでエエんと違うんかねぇ?!

まぁ、そんなツッコミをしつつ、それでも犬には罪はないわけで、彼の癒しの表情にひとつ追加で、ボチボチと......ね!?(笑)

大きなスクリーンで“わさお”くんを見たいひとにはおススメかもね。そうやなかったら、わざわざ金出して映画館で観るほどでもないと思うんやけどなぁ......?!

どうでもエエことなんやけど、相撲取りなみの体型になった、かつての“不良ロッカー(?)”嶋くんの姿と、いくになっても軽い“元ローラースケート・アイドル”の大沢くんを見て、妙な感慨にふけってもうたよ......そういえば、薬師丸くんも、昔は機関銃を持ってたんやったけ.......(苦笑)

2011年3月10日 (木)

いざ、ナルニアへ♪ ③ 『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』

というわけで、最後に最新作の3作目をね?!

シリーズ初の3Dで、ってことで鼻息荒かったみたいやけど.....。2作目が少しコケ気味やったせいか、今回は監督も交代して、心機一転ってことなんかもなぁ?!

ちなみに、新たなキャラとして登場したのが、ちょっと前に『リトル・ランボーズ』って作品で注目されたウィル・ポールターくんなんよね。

さて、そんな最新作の感想は......?!

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 / The Chronicles Of Narnia: The Voyage Of The Dawn Treader   ★★★☆☆   (2010年)

監督:マイケル・アプテッド

出演:ジョージー・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、ウィル・ポールター、ベン・バーンズ、ティルダ・スウィントン、ローラ・ブレント、ゲイリー・スウィート、テリー・ノリス、アナ・ポップルウェル、ウィリアム・モーズリー、(声の出演)リーアム・ニーソン、サイモン・ペッグ

両親とアメリカに行った4人兄弟の上ふたりと別れ、親戚の家に預けられた下の兄妹は、ある日、部屋にかかっていた絵に吸い込まれ、居合わせたいとこの少年と一緒にナルニアの海へ.....ってなアドベンチャー作品のシリーズ第3弾!?

今回の旅の目的は、前作で登場のカスピアン王と一緒に、行方不明となった7人の貴族を探し出すってね?!前2作と比べて、大幅に上映時間をカットしたせいなのか、導入部分がかなり唐突やった(苦笑)

「いきなりかよぉ.....」って、ちょっと戸惑いながら始まったものの、冒険の旅自体は、なかなか楽しめる仕上がりやったかな?!

ハリー・ポッターと同様に、子役のキャストがうまく成長してるあたりも、作品のイメージを壊さないという点でよかったね。それぞれに子供から大人になる年頃で、自尊心が芽生え、同時に思春期の悩みなんかもあったりして、人物の描写としてはよくできてると思う。

まぁ、そうは言いつつも子供を対象とする作品だけに、“分かりやすく”が演出として“安易”に感じてまうところが、物足りなさなんやけど(苦笑)

それでも、冒険を通じてまたひとつ子供たちが成長し、逞しくなっていくってな所は、この話の良さなんよなぁ。

でもって、現実の世界と空想の世界を行き来することで、必然的に訪れる出会い(再会)と別れ、そこに胸にぐっとくるものがあったりしてね!?

どうでもエエことなんやけど、個人的なツボとしては、声の出演であのイギリスを代表する(?)“クセモノ俳優”のサイモン・ペッグが出てたところかな(笑)

いざ、ナルニアへ♪ ② 『ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛』

お次の2作目の目玉というと、新たに登場するカスピアン王子役のベン・バーンズやろね。公開当時は、その甘いマスクに将来有望のイケメン俳優ってことで、かなりクローズ・アップされとったよなぁ。

舞台中心にやってるのか、残念ながら映画の方では、まだブレイクしたっていう感じやないような気が.....?!

1作目が良かったために、期待した2作目は.......続きモノにありがちなパターンで......(苦笑)

ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛 / The Chronicles Of Narnia : Prince Caspian   ★★★☆☆   (2008年)

監督:アンドリュー・アダムソン

出演:ジョージー・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、ベン・バーンズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、ティルダ・スウィントン、ピーター・ディンクレイジ、セルジオ・カステリット、ワーウィック・デイヴィス、コーネル・ジョン、(声の出演)リーアム・ニーソン

前作での兄弟姉妹の活躍により平和になったはずのナルニアの国、しかし1300年後のナルニアに久しぶりに戻った4人が目にしたのは、かつての平和はなく、荒廃し、絶滅の危機に瀕した国だった。彼らは再びナルニアの人々を救えるのか.......ってなファンタジー・アドベンチャーの第2弾!?

美しい国を危機に陥れる邪悪な敵、醜い権力闘争に、再び救世主となって兄弟姉妹が大活躍......ってなことで、それなりに盛り上がる内容にはなってるんやけど、続き物の宿命か、前作のような“新鮮味”が2作目にはないだけに、ちょっと難しかったんかもなぁ。

前作からそれぞれに少し成長し、作品も併せてパワーアップと行きたかったんやろうけど、ちょっと勘違い気味の長男のキャラに違和感を感じてもうたり、善と悪との間での葛藤する....なんて、この手の作品では使い古された展開をされると、もうちょっと何とかならんのかって思ってまうやんね?!(苦笑)

150分も時間をかけて語る割には、残念ながら、それほどのスケール感を感じられないもんやから、観てても気持ちがノッてこんのよなぁ。

というわけで、ちょっぴりグタグタぎみの2作目は、期待も大きかっただけに肩すかしの、もう一息なデキやったね。

いざ、ナルニアへ♪ ① 『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』

今日は、公開中の作品のなかから、ナルニア国物語の最新作をご紹介♪ついでなんで、シリーズのこれまでの作品もオマケでね!?

原作はイギリスの有名な児童小説なんやってね。作者のC.S.ルイスについては、『永遠の愛に生きて(Shadowlands)』っていう作品で、奥さんとの愛の物語が描かれてて、それを観て知ってるくらいで、原作は読んだことないんよね。(ちなみに、アンソニーホプキンス主演のこの映画、なかなかの傑作なんよなぁ....DVD化されてないみたいなんやけど.....)

というわけで、まずは1作目の感想から!?

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 / The Chronicles Of Narnia : The Lion, The Witch and The Wardrobe   ★★★★   (2005年)

監督:アンドリュー・アダムソン

出演:ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ティルダ・スウィントン、ジェームズ・マカヴォイ、ジム・ブロードベンド、(声の出演)リーアム・ニーソン、ルパート・エヴェレット

ドイツ軍の空爆から逃れるために親と離れ、田舎にやって来た4人兄弟、滞在先の教授の屋敷の一室のタンスが別の世界、ナルニア国への入り口に......。迷い込んだその国の住人たちと力を合わせ、魔女と対決するのだが...ってな、C.S.ルイスの児童小説の映画化。

ディズニー作品ながら、子役も含めてイギリス系の役者を揃えたところはなかなかやったね。売れる前のマカヴォイくんが、カブリ物してお茶目に演じてるあたり、なんや微笑ましかったりして?!(笑)

話の方はというと、兄弟4人それぞれの性格を出しつつ繰り広げるアドベンチャーは、なかなか上手く盛り上げられてるんよなぁ。

兄弟の絆の強さや、仲間の大切さ、勇気など、いろいろな教訓が散りばめられてて、それが見応えのあるVFX技術で映像化されてるんやねぇ。

同じイギリスのファンタジー・アドベンチャーものの『ロード・オブ・ザ・リング』と比べると、ターゲット層が若干低いのか、全体的に子供っぽさを感じるのがちょっと残念なんやけど、このジャンルの作品としては、十分に楽しめるんと違うかな。

うちの押入れもひょっとして...なんてことを、子供なら考えるんやろなぁ。ちょっと童心に帰ってみたりして......?!(笑)

2011年3月 9日 (水)

『THE GAME 12』

本日のもうひとつの作品も、未公開作品ってことで、こちらは出演者もほとんど知られてない面々で、とってもマイナーな感じかな(笑)

ただ、侮るなかれで、意外と楽しめたりしてね!

それにしても、こっちの作品も、なんや原題とはまったく無関係の意味不明な邦題が付いてるんよなぁ。“12”ってのは12時間っていうところから来てるんやろうけど、よう分からんよなぁ......(苦笑)

まぁ、そんなボヤキはよしとして、肝心の作品の感想は......?!

THE GAME 12 / New Town Killers   ★★★☆☆   (2008年)

監督:リチャード・ジョブソン

出演:ダグレイ・スコット、アラステア・メッケンジー、ジェームズ・アンソニー・ピアソン、リズ・ホワイト、チャールズ・ムネネ

妹が闇金で借金を作り、返済する代わりに運び屋にやるように強要されているのを知った兄、そんな時に、彼の元に謎の男たちが現れ、12時間逃げ切ったら金をやるとゲームを持ちかけられ、妹のために参加することにしたのだが.....ってな、サスペンス・アクション?!

金のために仕方なく参加した“ゲーム”は、生きるか死ぬかのサバイバルやった....ってな話で、ハンターから逃げ切れたら賞金を、なんて、どっかのTVのバラエティでやってるような内容の話なんやけど、それを命を懸けてやるんよね。

迫りくる追ってから必死に逃げるノン・ストップな展開は、なかなか勢いがあって、夢中になってもうたね。

この作品、そんな小気味よさは抜群なんやけど、いかにも低予算のインデペンデントな作品らしく、話のツメがちょっと甘いんよなぁ。

せっかくの盛り上がりも、最後はイマイチ処理しきれんかった感があって、ちょっともったいなかったね?!

『サブリミナル』

2週間前の水曜が“イタリア・デー”で先週が“フランス・デー”ということで......今週は“イギリス・デー”で行ってみようかぁ!?

えっ、理由?う~ん、なんとなく....。

なんて3週続けてグタグタな前フリに、冷たい視線を感じつつ、今日はマイナーなイギリス映画をふたつ、ご紹介♪

まずは、イギリスの若手注目株のサム・ライリーくんと、美しいエヴァ・グリーンの魅力が出てる、ちょっとミステリアスなお話から?!

サブリミナル / Franklyn   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ジェラルド・マクモロー

出演:ライアン・フィリップ、エヴァ・グリーン、サム・ライリー、バーナード・ヒル、リチャード・コイル、ジェームズ・フォークナー

ロンドンにいる、それぞれに悩みを抱える3人の男女、そしてまったく別の、宗教に支配された世界にいるひとりの男、異なるふたつの世界の物語が同時に進行し、やがて交錯するってなサスペンス?!

式を目前に控え、突然に彼女にフラれた男、母親と折り合えず、自殺を繰り返す女、病院から逃げ出した息子を探す父親、そんな見ず知らずの3人のいる世界と、大切な人を殺した仇を討つことことに執念を燃やす“男”のいる世界、設定の異なるものを組み合わせながら展開する話は、ちょっと独創的で、不思議な雰囲気なんよね。

前半は、まったく異質な話が同時進行するために、分けわからんなぁって思ったんやけど、これ、なかなか惹きつけるものがあるんよね。

徐々にクロス・オーバーしながら話がかみ合いだすと、あとはグイグイと引き込まれて、もう最後は夢中になってたりして.....(笑)

現実世界の人生と、ちょっとダークな精神世界が交わるときに、それぞれの“運命”が動き出すってかな?!

未公開映画でもちろん話題にもならんようなB級作品なんやろうけど、何の情報もなく観ると、かなり楽しめたりして!(笑)

どうやら『インセプション』を意識して付けられたらしい、中途半端な邦題のおかげで、レンタル屋で手に取られることも少ないとは思うんやけど、これ、ちょっと掘り出しモノかもね?!

2011年3月 8日 (火)

『川の底からこんにちは』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、『愛のむきだし』での演技を見て以来、ちょっと女優として注目してる満島くん主演ってことで、気になってたんよね。しかも、これが縁で監督さんと結婚したってな話もあったりして、彼女が惚れた監督の才能とやらは、どないなもんやねんって!?(笑)

しかし、彼女、もとはアイドル歌手グループの一員やってんてね。まったく知らんかったんよなぁ。女優としては、独特の個性があって、かつ、真剣に演技に取り組んでるのが分かるところが好感もてるんよ。それに、本人の頑張りもあってか、『悪人』での演技のように、着実に腕上げてるしなぁ。

というわけで、そんな新婚の監督と主演女優が作り上げた作品の感想は......?!

川の底からこんにちは   ★★★★   (2009年)

監督:石井裕也

出演:満島ひかり、遠藤 雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松 了、並樹史朗、稲川実代子、鈴木なつみ、猪俣俊明、目黒真希、森岡 龍

東京に出てきて5年、5つ目の職場に5人目の彼、何事も「しょうがない」と諦めて、“中の下”の日々に甘んじてた女の子が、実家でしじみ工場を経営する父が倒れたことで、仕方なく帰郷するのだが......ってな、開き直り人生ドラマ?!(笑)

なんなんやろねぇ~、この“突き抜けた”感じは?出だしから、かなりユルいドラマが展開するんやけど、その微妙なズレ具合が、小刻みにボディー・ブローのように効いてくるんよね。

そんでもって、土壇場まで追い込まれたところから、一気にブチかます勢い、悪くないでぇ~!?無気力な日々にさよならして、「ダメやからしょうがない、頑張ろう」、そんな潔さがとってもパンクやったね!?(笑)

強烈なキャラの主人公を演じる満島くんのキレっぷりには、観てて圧倒されてもうたよ。加えて、その主人公を取り巻く工場のおばちゃんや、叔父さん、OL仲間など、極端にデフォルメされたキャラたちの弾け具合で、物語はさらにパワーアップってね!?

“しょうがない”で終わる人生と“しょうがない、だから頑張る”人生、その違いはデカいんよなぁ。頑張らんとね.....って思わせてくれる清々しさが、この作品にはあるんやろなぁ!?

それにしても........木村水産の社歌、ごっついアナーキーやった。「来るなら来てみろ大不況~」って......ピストルズも真っ青やでぇ.......♪(笑)

2011年3月 7日 (月)

『マルチ・サーカズム』

月曜日は、いつも劇場未公開の作品を取り上げることが多いんやけど、今日もそういうわけで、誰も取り上げないようなやつをひとつ、紹介してみようかな?!(笑)

主演のティモシー・ハットンと言えば、あのロバート・レッドフォードの初監督作品でアカデミー賞の助演男優賞を受賞して、その後、80年代には当時人気女優やったデブラ・ウィンガーと結婚したり(3年後に離婚)、一時は勢いがあったんやけどねぇ......。

そんな主役に絡む役どころで、黒人映画のカリスマ、マリオ・ヴァン・ピーブルズが共演してるあたり、ちょっとマニアな楽しみかもね?!

というわけで、作品の感想は......。

マルチ・サーカズム / Multiple Sarcasms   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ブルックス・ブランチ

出演:ティモシー・ハットン、ミラ・ソルヴィノ、ストッカード・チャニング、ダナ・デラニー、マリオ・ヴァン・ピーブルズ、ダナ・デラニー

建築家としての地位を築き、家には美しい妻とかわいい娘、周りから見れば幸せな人生を送っている男だったが、彼の心の中には満たされることのない空白が.....ってな、中年男の人生見つめ直しドラマ?!

人生に迷う男は仕事にも集中できず、妻とはケンカばかり、疑念を振り払うべく、自分の人生をネタに舞台の脚本の執筆を決意し....ってなことで、ダメ男の再出発の物語ってね。

タイトルから、少しヒネリの効いたコメディ調の作品をイメージしてたら、思いのほかシリアスな展開やったね。

ちょっぴりグタグタな流れは、いかにもなB級テイストなんやけど、例えば音楽の使い方やったり、細かい演出では、なかなかのこだわりが見れたかな?!

テーマとしては、自分の心情を作品として昇華することで、自分探しをするってなことなんやろうけど、この主人公がやや身勝手キャラで、あまり感情移入できんところが、乗り切らんかったね。

そんな主人公の親友役で出てるミラ嬢が、なかなかエエ演技を見せてたかな。かつてはウディ・アレンのミューズとして注目されたものの、その後、あまり作品に恵まれてない感のある彼女ではあるんやけど、この演技力を観ると、もっと頑張って欲しいって思うよなぁ。

てなわけで、話の方は、最後はうまくまとまってるんやけど....少し流れがイマイチやったかな.....ってことで、ボチボチとね?!

2011年3月 6日 (日)

『シングルマン』

今日は、コリン・ファースのアカデミー賞主演男優賞受賞を祝って(?)、オマケでもうひとつ彼の主演作をご紹介♪

コリンくん、実はこの作品で昨年もアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされてたんよね。2年続けての質の高い演技が評価されて、今回の受賞につながったんかもしれんね。

舞台出身の役者が多いイギリスの俳優さんらしく、彼も地味ながら味のある演技をするタイプやと思うんよ。まぁ、『ブリジット・ジョーンズの日記』のように、ビミョーなセーター着て、おどけてみせる茶目っ気もあったりするんやけど?!(笑)

そんな彼が映画デビュー作以来(?)の同性愛者を演じるこの作品、監督はファッション・デザイナーとして有名なトム・フォードなんよね.....って偉そうに言ってみたところで、ファッションに疎いもんで、実はまったく知らんかったりして.....(苦笑)

グッチのデザイナーなんかをしてたらしく、そんな人が長年の夢やった映画界に殴り込みってことらしい。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

シングルマン / A Single Man   ★★★☆☆   (2009年)

監督:トム・フォード

出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、マシュー・グード、ニコラス・ホルト、ジョン・コルタハレナ

16年間もの間、共に暮らしていた“パートナー”を突然の交通事故で亡くし、それ以来、虚しい日々に苦しみながら生きてきた男の最後の一日を描いたドラマ?!

心にポッかりと空いた穴を埋めることができず、消えることのない悲しみにただ耐える毎日、そんな人生に終わりを告げようと決意した大学教授のノスタルジックでちょっと刺激的な一日を描くってね。

この作品、出だしから印象的な映像で始まり、ゆったりとしたリズムで展開していくんよね。微妙に色合いに変化を与えたりしながら、繊細で鮮やかな映像で話を彩っていくんあたり、デザイナー出身の監督だけに、細やかなこだわりとセンスを感じさせてくれるかな?!

そんな映像的な印象ばかりやなく、セリフのやり取りにも、若い学生と教授の対話という形式をとりながら、なかなか深みが出てるんよね。

そんな薀蓄のあるセリフが、インテリな雰囲気でかつ、内に感情を秘めた主人公を体現するコリンくんの口から出てくると、じっくりと心に染み入るような感じなんよなぁ。

同性愛を題材にしながらも、人生の意味を考えさせるドラマは、なかなか侮れんデキ映えやったね!?

『英国王のスピーチ』

今年のアカデミー賞は、ほとんどサプライズもなく、順当な結果やったっていう印象やんね。まぁ、残念ながら日本ではまだすべての作品が公開されてないだけに、ホンマに“順当”やったのかは、今の段階では分からんのやけど。

『ソーシャル・ネットワーク』とのマッチレースと言われた作品賞を始めとする主要部門は、今日紹介する『英国王のスピーチ』が受賞となったわけやけど、この2つの作品を比較すると、同じ伝記ものではあるんやけど、役者の演技、構成なんかを見ると、総合的に後者の方が勝ってたかなぁってね?!

そんなこんなで見事に最優秀監督賞まで獲ったフーパーくんは、まだ映画の監督としてのキャリアは浅いんやけど、以前に紹介した『レッド・ダスト』『くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-』を観ても分かるように、役者のよさを上手く引き出し、抑えた演出で人間ドラマを巧みに描く、そんな監督さんなんやと思う。過去の作品の共通点を考えたら、さりげないところでの人物描写が巧みなんかもね?!

というわけで、この作品、果たしてアカデミー賞に値するのかどうか、ぜひ自分の眼で確かめてみておくんなさい♪

英国王のスピーチ / The King's Speech   ★★★★   (2010年)

監督:トム・フーパー

出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、マイケル・ガンボン、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー

英国王の次男として公務に励むものの、幼い頃からの吃音症に悩まされ、人前でうまく話せず、辛い日々を送っていた、後の国王ジョージ6世、そんな彼の病気の治療をすることになったオーストラリア人の言語障害の専門家との関係を描いた伝記ドラマ?!

過去のトラウマを引きずり、自分を否定して生きてきた男と、身分の違いに戸惑いながらも、彼を受け止め、何とかその心のなかの問題を解決しようと頑張る男、そんな二人の友情を描いた物語なんやねぇ。

話の流れは、いかにスピーチを上手くできるようにするかっていうシンプルなものなんやけど、それを役者の演技で見事に盛り上げていくんよなぁ。

第2次世界大戦の開戦前夜のイギリスで、王位継承をめぐる王室のドタバタなんかもあって、ちょっと歴史の勉強にもなったりして?!(笑)

それにしても、コリンくんとジェフリーくんの演技は見事やった。不安定な世の中にあって、国民の期待と王室の責任を背負うものの、自分に自信がもてず苦悩する主人公を演じたコリンくんは、国王にならざるをえなかった男の心の葛藤をうまく体現しとったね。

それに対するジェフリーくんの個性、鋭くも優しさに満ちたまなざし、たまらんですなぁ?!そこに奥さん役でヘレナくんが脇で押えて、この3人の配役の妙が作品の価値を決定してるんやろなぁ。

まぁ、当然ながら、控えめな演出でそれを際立たせる監督さんの手腕も大したもんなんやけどね!?

それほどドラマチックな展開があるわけやないんやけど、シンプルな中にイギリス独特のユーモアと、温かさを感じさせる作品は、やっぱり賞賛に値するものなんやろう。お見事!?

2011年3月 5日 (土)

『パッション』

というわけで、下手したら“一発屋”監督になるところやった(?)ミッシェル監督なんやけど、その間で発表した作品の中から、ダニエル・クレイグが出演してる、ちょっと異色の恋愛もの(?)を、今日のオマケとしてご紹介♪

パッション / The Mother   ★★★☆☆   (2003年)

監督:ロジャー・ミッシェル

出演:ダニエル・クレイグ、アン・リード、キャスリン・ブラッドショウ、スティーヴン・マッキントッシュ、ピーター・ヴォーン、アンナ・ウィルソン=ジョーンズ

ロンドンにある息子の家を訪問し楽しいひと時を過ごすはずが、老齢の夫が突然に体調を崩し、他界してしまう。妻は、夫の思い出の残る家には戻る気になれず、息子の家の近所に住むシングルマザーの娘の家に転がり込むが、あろうことか、娘が付き合う妻子ある男に惹かれてしまい......ってなイギリスの作品?!

息子の大学の同級生に惚れるなんて、そんなアホな......って思ったんやけど、そういえば、そんなプロ野球選手がおったよね!?(笑)

この作品、どうも売り方としては、ダニエル・クレイグがフィーチャーされてるんやけど、あくまでも主役は“お母さん”なんよ。日本では未公開ながら、“主演”のアン・リードは、この作品の演技でイギリスのアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたぐらいやからね!?

人生のほとんどを、夫の求めるまま、従って生きてきたのに、突然、その夫がいなくなり、自由を手にする。残された人生をどう生きるのか、そんな問いかけのなかで、母親であること、そしてその前に女であることに悩み、戸惑うっていう、なかなか深いテーマなんよなぁ。

男であれ女であれ、いくつになっても心にトキメキを持って生きたい、それが正直なところなんやろね?!

この作品、ちょっとセンセーショナルな内容で、ちょっと描写もキワドかったりするんやけど、奇をてらった異色作というよりも、しっかりした家族ドラマになってるんと違うかな。

その意味で、原題の“母”ってのが重要なポイントになるんやけど、それが何で邦題で“パッション”になってまうんやろねぇ......(苦笑)同じカタカナをタイトルに使うなら、意味不明な言葉にせんでも.....ね?!

『恋とニュースのつくり方』

今日は、公開中の作品の中からひとつ、ご紹介♪

この映画の監督をしてるロジャー・ミッチェルってひと、あの『ノッティングヒルの恋人』を撮った監督さんなんよね。しかしながら、その後の作品はどれもイマイチで、どうにもパッとせんかったんやけど、今回は復活を印象づける、久々の会心作なんと違うかな。

そんな作品の感想は.....?!

恋とニュースのつくり方 / Morning Glory   ★★★★   (2010年)

監督:ロジャー・ミッシェル

出演:レイチェル・マクアダムス、ハリソン・フォード、ダイアン・キートン、パトリック・ウィルソン、ジェフ・ゴールドブラム、ノア・ビーン、ジャック・デヴィッドソン

打ち込んでた仕事を突然クビになった若手のTVプロデューサーは、低視聴率にあえぐニューヨークのTV局の朝番組の仕事を手にするが.....ってな、仕事に恋に頑張る女性のサクセス・ストーリーを描いたコメディタッチのドラマ?!

わがままなベテラン女性キャスターの相手に“伝説”のジャーナリストを抜擢するも、プライドばかりが一流で、まったく言うことを聞かず、番組は更なる低空飛行へ。そんな困難にめげずに頑張り、最後には......ってことで、まぁ、“ありがち”な話の流れなんやけど、そんな作品に観客が期待するものに対して、見事に答えたところが評価できると思うんよね!?

ハリソンくんとダイアンおばちゃんの大人げない意地の張り合いで笑いを誘い、TV番組の裏側ってこんな感じなのかも、なんて楽しませつつ、次々と立ちはだかる困難にもめげず、前向きに一生懸命な主人公に共感したりして、最後はドタバタをきれいにまとめる、エエんやないかなぁ。

まぁ、なんと言っても、主役のレイチェルくんのキュートな魅力が炸裂するあたりが、ちょっとたまらんのやけどねぇ(笑)彼女の持つ“嫌みのなさ”が、作品に清々しさをもたらしてると思うんよね。

中途半端な邦題のせいで、ロマンチックな恋愛ものを期待すると拍子抜けしてまうかもしれんけど、この話はむしろやりたいことに夢中になり、頑張って生きてる女性の話であり、楽しく、元気を分けてくれるようなものを観たいひとに、ぜひおススメしたい作品かな?!

春の陽気に誘われてデートで観に行くのにはピッタリかもねぇ......ハゲおやじには関係のない話やけど(苦笑)

2011年3月 4日 (金)

『板尾創路の脱獄王』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

松本くんに始まり、品川くんに木村くん......次から次へと出てくる“吉本監督”、知らんまにブームになってんの??......ってことで、その中でもマシな評判やった板尾くんの作品でも試してみるかってことで、レンタルで借りてみたんやけどねぇ......(苦笑)

吉本によるお笑いの垂れ流しは、まだ許すとしても、金かけて観るに値しないような映画を乱発するのだけは、正直、勘弁して欲しいんよ。

何より、大した作品を作ってるわけでもないのに、“映画監督”面する芸人を見てるのが、かなり“痛すぎ”なんよなぁ......!?(苦笑)

板尾創路の脱獄王   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:板尾創路

出演:板尾創路、國村 隼、木村祐一、宮迫博之、阿藤 快、石坂浩二、ぼんちおさむ、津田寛治、オール巨人

何度となく脱獄を繰り返しては捕まる男、そんな彼に特別なものを感じ、惹かれていくひとりの看守長、一体何のために脱獄を図るのか.....ってなクライム・エンターテイメント??

板尾くんって、芸人のなかでは比較的、真剣に演技してるほうやし、経験も積んできてるんで、ひょっとして監督としも、それなりのものを作るんと違うかぁって、ちょこっとだけ期待したんやけど.......ね(苦笑)

まぁ、主役でありながら全くセリフなしで通すあたりは、意表を突いてるんやけど、肝心の話の方がおもんないんよなぁ。

しかも“吉本映画”だけに、ギャラが出てるんかどうか知らんけど、やたらと芸人が出てきて、イライラしてもうたよ。ウチワで盛り上がるんは勝手やけど、それで人さまから金取るなってか!?

せっかく國村くんのように抜群の演技力の役者をキャスティングしたというのに、あまりにも失礼というか、もったいないというか......。

エンターテイメントと言いながら、まったく楽しめない話をグタグタとやられて、かなり疲れてもうた。この程度で映画として成立してまうとは.......世も末やなぁ?!(苦笑)

2011年3月 3日 (木)

『男たちの挽歌』

ついでといっては何やけど、カルト的な人気を誇る、ジョン・ウーが監督したオリジナルの香港版を、本日のオマケとして、ご紹介♪

この作品、今でこそよく耳にする“香港ノワール”と言われる作品の先駆けとなったんよね。それまでのカンフー主流の香港映画の枠を超え、ハードボイルドなアクション・ドラマができたってんで、かなり話題になったんよなぁ。

韓国版もかなり忠実にリメイクしてはいるんやけど、両者の比較でいえば、こっちの方が話に無理もなく、そんでもって男臭さがあって、個人的には好みかなぁ......ってことで、感想をね?!

男たちの挽歌 / 英雄本色 A Better Tomorrow   ★★★★   (1986年)

監督:ジョン・ウー

出演:ティ・ロン、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、エミリー・チョウ、リー・チーホン、ケン・ツァン

ドル紙幣の偽造をする組織の一員として働く兄、そんな兄の仕事を知らずに警官になろうとする弟、そして兄を慕う弟分の男、組織の中の陰謀により、3人の男の運命の歯車が狂いだす......ってな、香港のクライム・アクション?!

かつては仲の良かった兄弟、兄はいつも弟のことを気に掛けるも、兄のせいで父が殺されたことで、そんな兄を激しく憎む弟、埋められない兄弟の溝、何ともやりきれないドラマが展開するんよねぇ。

この映画、なんといっても弟分を演じるチョウ・ユンファのカッコよさがポイントやろね!?ギラギラと目を輝かせながら、楊枝を加えて銃をブッ放す........あぁ、カ・イ・カ・ン......ってね(笑)

映像的にはさすがに80年半ばの香港映画ってことで、古さは感じるんやけど、ハード・ボイルドな話の内容は、決して色あせることはないんよなぁ。

韓国のリメイク版のエンディングよりも、オリジナルの方が、どこか未来への希望があってエエしね!?

『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』

今日は公開中の作品の中から、韓国映画をひとつ、ご紹介♪

韓流といっても、この作品、元ネタは80年代に香港で作られた作品のリメイクなんよね。そんでもって、その時の監督さんであるジョン・ウーが製作総指揮のひとりとしてクレジットされてて、それなりに気合いを感じさせてくれるかな。

後は、元ネタのよさがどこまで活かされてるのかってとこなんやけど......そんな作品の感想は....?!

男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW / A Better Tomorrow   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ソン・ヘソン

出演:チュ・ジンモ、ソン・スンホン、チョ・ハンソン、キム・ガンウ、キム・ヘゴン、イ・ギョンヨン、キム・ジヨン、イム・ヒョンジュン

脱北する際に生き別れた弟のことを気に掛けながら、武器の密輸組織で働く男と、そんな彼の組織での弟分で彼を実の兄のように慕う男、そして兄に遅れて脱北し、警官になった弟、三人の男たちの生き様を描く、香港映画「男たちの挽歌」の韓流リメイクもの?!

弟を守れなかったことを後悔する兄と、先に逃げた兄を許すことができない弟、そんな捻じれた兄弟の関係を軸に、組織のなかの権力闘争や犯罪捜査を絡め、ハードボイルドに男臭いドラマをってか?!

随所に激しい銃撃戦を織り交ぜ、それでいて複雑に絡み合う男たちの感情のぶつかり合いを描くあたりは、なかなかの見応えになってたんやけどね。

ただ、話の筋としてはエエんやけど、どうも細部がしっくりとこないんよなぁ?!韓流にアレンジするに当たって、当然のように南北問題を話に取り入れ、兄弟の対立と和解の物語を作っていくんやけど、何となく違和感があるんよね。

脱北者が3年で刑事になったり、武器の売買でタイで3年の刑期やのに、同じ国で何人も人を殺して韓国に帰ってきてる人がいたり、ちょっと無理があるんと違うかなぁ.....?!

あと、イケメン韓国俳優が大挙出演(?)ってことで、鑑賞特典でイケメンくんたちのカードを配るくらいで、そんな彼らのキメポーズ連発なのは分かるんやけど、いちいちキザなんよね。まぁ、そこら辺はモテない男のひがみかもしれんけど.....(苦笑)

そんなこんなで、韓流マニアにはたまらんのやろうけど、そうやなければオリジナルの方がエエように思うんやけどねぇ.......?!

2011年3月 2日 (水)

『セラフィーヌの庭』

本日のもう一本は、20世紀初頭に実在した、ひとりのフランス人女流画家の伝記ものなんよね。

こちらの作品も、フランスで最も権威のあるセザール賞で作品賞をはじめ、7部門を制しただけやなくて、主演のヨランダくんの演技が絶賛されて、全米批評家協会賞の主演女優賞したりした、話題作なんよね。

そんな作品の感想は......?!

セラフィーヌの庭 / Seraphine   ★★★☆☆   (2008年)

監督:マルタン・プロヴォスト

出演:ヨランド・モロー、ウルリッヒ・トゥクール、アンヌ・ベネント、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ、フランソワーズ・ルブラン、ニコ・ログナー、セルジュ・ラヴィリエール、アデライード・ルルー

パリ郊外にある町に暮らすひとりの女性。使用人をしたり、洗濯婦をしながら生計を立てている彼女は、敬虔なクリスチャンであり、貧しいながらも仕事の合間をみて、神の思し召しと信じ、独学で絵を描いていた。そんな彼女は、ドイツ人の有名な画商の家で働くこととなり.....ってな、実在のフランス人画家の半生を描いた伝記映画。

貧しく、不遇な人生を送りつつも、草木と会話し、自然のなかで生きてきた彼女の感性、それを見出したドイツ人画商との出会い、そんでもって第一次世界大戦の前後の激動の時代のなかで翻弄される生き様を、静かに描いていくんよね。

この作品で本国フランスでは賞を総なめにしたらしいんやけど、なるほど丁寧な作りは、賞に値するだけの、映画としての“質”を備えてたかな。

作品と同様に絶賛された主演のヨランダおばさんの熱演は、確かにインパクトがあって、すばらしかったね。

ただ、とってもフランス映画らしい作品であって、淡々とした流れのなかで語られるあたりは、きっと退屈に感じてまうひともいるんやろうし、少し観る者を選ぶことになるかもね。

キレイに切り取られた自然の風景を楽しみながら、ゆったりとした気持ちで観れば......楽しめる.....かな?!(笑)

『あの夏の子供たち』

先週の水曜日が“イタリア・デー”やったんで、今週はその流れ(?)で“フランス・デー”にしようかと思う。

えっ、理由?いやぁ.....特には......(笑)

てことで、そんなグタグタな前フリは程々にして、まずは最初の作品なんやけど、これ、カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した作品なんやって。

まだキャリアの浅い監督さんが撮ってるんやけど、身近にいたプロデューサーの話が基になってるらしい。丁寧に人物を描写していくあたりは、フランス映画の良さが出てると思うんやけどね?!

そんな作品の感想は......?!

あの夏の子供たち / Le Pere De Mes Enfants   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ミア・ハンセン=ラブ

出演:キアラ・カゼッリ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、アリス・ドゥ・ランクザン、アリス・ゴーティエ、エリック・エルモスニーノ、マネル・ドリス、イゴール・ハンセン=ラブ、サンドリーヌ・デュマ、ドミニク・フロ

映画プロデューサーとして多忙な日々を送る男は、献身的な妻と3人の可愛い娘たちに囲まれて、幸せな日々を過ごしていた。しかし、彼の経営する会社は財政難に陥り、遂に自らの命を絶ってしまう。残された妻と娘たちは、その悲しみとどう向き合うのか.......そんな家族の様子を描いたフランス映画?!

家族思いで優しかった父親、突然に失ったおおきな存在に対し、妻として、娘として、それぞれが悩むんやねぇ。

とはいえ、この作品、悲劇をテーマにしておきながら、どこか不思議な優しさに包まれてるんよなぁ。

話の構成も、前半は映画製作の裏話をリアルに描いてるようで、興味深かったり、そこに家族の仲睦まじい様子があり、そして新たな旅立ちへ、ってな具合に、うまく作られてたね。

“突然の死”を扱いながらも、ジメジメとすることなく、程よいセンチメンタルでおさえられているのは、そこに揺るぎない“家族の愛”が描かれてるからかもね?!

強烈なインパクトになるようなものはないんやけど、なんか観てて優しい気持ちになれる、そんな素敵な作品やったかな。

2011年3月 1日 (火)

『USB』

今日は、ちょっとマイナーな雰囲気の漂う邦画をひとつ、ご紹介♪

マイナーなんて言いながら、何気に桃井くんが出てたり、大森くんや大杉くんに加えて、演劇界の重鎮(?)野田くんまで出てたりするんやけどね。

そんな作品の感想は......?!

USB   ★★★☆☆   (2009年)

監督:奥 秀太郎

出演:渡辺一志、桃井かおり、峯田和伸、大森南朋、小野まりえ、大杉 漣、野田秀樹、岸 建太朗、江本純子

少し名の知れた医者だった父親が病気で亡くなり、なんとなく跡を継ぐことを決意し、予備校に通う男。医学部に行く金もないどころか、ヤクザに借金があり、返済に困った彼は、クスリの売人をやらされることに。そんな折、親友だった男から、病院での高額報酬の臨床試験のバイトの話を聞くのだが......ってな、ちょっとシュールなドラマ?!

この作品、低予算のインディーズ系かと思ったら、意外と豪華な顔ぶれが出演してて、なんとなく全体的にマイナーな雰囲気が充満しつつも、ちょっと華やかやったりして、不思議な感じなんよね(笑)

話の方はというと、近くにある原発で臨界事故があり、微量の放射能が漏れているらしい町を舞台にして、人生の目的を失い、ただ漫然と日々を送る男の普通やない日常が描かれてるんやけど、淡々と展開するかと思いきや、時に暴力的やったり、エロやったりで、それなりに強弱のついてたかな。

まぁ、そうは言いながらも、相当にクセのある作り方をしてるから、評価は分かれるんやろうけど、個人的には、このとってもドライな感じは嫌いやないかも?!

あまりおススメはせんけど、興味があれば試してみる?!

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