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2011年5月

2011年5月31日 (火)

『私の優しくない先輩』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画、吉本芸人の金田くんが出演してるんやけど、もともと“はんにゃ”って好きやないんよね(苦笑)そんなこともあって、この作品も観る気はサラサラなかったんやけど、最近、カルピスのCMでよく見かける川島くんが気になって、試してみたってわけ。

川島くんと言えば、ポカリのCMにも出演してて、こちらも歴代の顔ぶれを見れば、“将来有望”ってことになるんかな。まぁ、“気になる”って言っても、個人的に“ちょっと微妙”な感じなんやけど.....(苦笑)

そんな彼らが主演する作品の感想は........?!

私の優しくない先輩   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:山本 寛

出演:川島海荷、金田 哲、入江甚儀、児玉絹世、小川菜摘、高田延彦、永野芽郁

九州のはずれにある、のどかな島に越してきた女子高生は、爽やかな好青年の先輩に想いを寄せる。そんな彼女のラブ・レターを見た、臭くて、ウザくて、暑苦しい先輩は、彼女が彼と付き合えるようお節介な作戦を練るのだが......ってな恋愛コメディ??

いやぁ~、まいった。始まって10分で限界に達してもうたよ(苦笑)

確かに金田くんの“キモさ”は狙い通りなんやろうけど、あまり度を越すと、その存在自体が耐えられへんようになるってか......。クドい演技を繰り返しやたれると、笑いを超越して拒絶反応が出てまうやんね。まぁ、“笑い”って言っても、普段から彼の芸に笑ったことはないんやけど.....(苦笑)

そんでもって、演出のひどいこと!ミュージカル調で突き進むのかと思いきや、それはオープニングだけで、あとは中途半端なファンタジー描写を連発し、そのデキはお粗末すぎて、最後まで失笑の連続やったよ。

まぁ、売出し中のアイドル女優のためのアイドル映画ってことなんやろうけど、その主演も(病弱な役柄でありながら)元気のよさだけが際立ってて、ほぼ出ずっぱりな役どころでこの演技力では、作品の“痛さ”倍増やった(苦笑)

所詮は“吉本ゴリ押し”の映画ってことで、こんなもんなんやろねぇ?!川島くん目当てか、金田くんのキモさに中毒症状を起こしてるひと以外には、この作品を楽しめるひとはおらんやろうって思うんよなぁ.....正直、2つも多すぎるような気が.....(苦笑)

2011年5月30日 (月)

『女が男を捨てるとき』

今週も、月曜は頑張って未公開作品を紹介.....ってことでね♪(笑)

この作品の監督をしてるビガス・ルナってひと、スペイン人なんやけど、かつてはヴェネチア映画祭で賞を受賞したりして、そこそこ名の知れた監督さんなんよね。

90年代の作品は、個人的にも好きなんやけど、ちょっとここ最近はねぇ......作品の作り方がエロ優先のようで.....(笑)

というわけで、期待半分、不安半分で観た作品の感想は......?!

女が男を捨てるとき / Yo Soy La Juani   ★★☆☆☆   (2006年)

監督:ビガス・ルナ

出演:ベロニカ・エチェーギ、ダニ・マルティン、ラヤ・マルティ、ゴルカ・ラサオサ、ホセ・チャベス、メルセデス・オヨス

女優になることを夢みながら、スーパーでレジ打ちをする女の子、車の整備工をする彼とはラブラブだったのに、ある日、彼の浮気を目撃し、それをきっかけに、故郷の町を離れて、女友達と一緒に都会に出て行くのだが....てなスペイン映画。

どこか歯車がかみ合わず、人生に迷いながらも、夢を信じて一歩を踏み出す、そんな女の子の話と恋愛を絡めてるんかな?!

セックスと車とクラブ通い、若者の日常を描きつつ、自分探しをするひとりの女性の様子を映し出すってね。

マッチョな男に、それに負けないくらい気の強い女、いやぁ~いかにもなラテン・テイストやねぇ(笑)女の子目線な作りなだけに、男の甲斐性のなさが、かなり色濃く出た内容やったかな。

この手のスペイン映画ってのは、どうもエロスが目立つだけに、何が話のメインなのかが分からんようになってまうのがねぇ.....(苦笑)

2011年5月29日 (日)

『ジュリエットからの手紙』

今日は公開中の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

イギリスを代表する大女優のヴァネッサ・レッドグレーヴがダンナのネロくんと出てたり、ラテンの貴公子ガエルくんが出演と聞いて、ちょっと期待してたんよね。特に、ヴァネッサおばちゃんについては、以前に紹介した『つぐない』って作品で、数分間の出演で作品の価値を決めるような名演を見せてくれただけに、楽しみやったんよなぁ。

ここ最近は、なかなか“当たり”の恋愛映画に巡り合ってないだけに、前評判からして今度こそっていう思いはあったんやけどね?!

というわけで、そんな作品の感想は.......。

ジュリエットからの手紙 / Letter To Juliet   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ゲイリー・ウィニック

出演:アマンダ・セイフライド、クリストファー・イーガン、ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、フランコ・ネロ、マルシア・デボニス、ルイーザ・ラニエリ、マリナ・マッシローニ、リディア・ビオンディ

婚約者とイタリアに旅行にやって来たジャーナリスト志望の彼女は、「ロミオとジュリエット」のジュリエットの生家として有名な観光スポットを訪れ、そこで人々がジュリエットに宛てた様々な悩みの手紙に返事を書いている“ジュリエットの秘書”と呼ばれる人たちと出会うのだが.....ってな、真実の愛にまつわるお話?!

50年前に書かれた恋の悩みに返事を書いたことで始まる、ひとりのイギリス人女性のかつての恋人探しの旅を通して、“真実の愛”を見つけ、新たな一歩が始まるってか!?

忘れられない初恋の思い出、長い年月を越えて、愛するひとを探し出す、なんともロマンチックな話やねぇ(笑)

美しいイタリアの風景のなかで描かれる、そんなノスタルジックな恋の話は胸にグッとくるものがあるんやけど、それと並行して進む主人公の恋の話がなぁ.......?!

主役を演じるアマンダくんが好みやないってのもあるんかもしれんけど、どうにも共感できんのよね。それに、その相手役も、イギリス人の設定のはずが、なんでオーストラリアの俳優さんを使うんやろなぁ....。この違いは、アメリカ人監督には分からんのやろねぇ。

でもって、随所に織り込まれるチープな演出が、せっかくの話を安っぽくしてもうてるんよなぁ。まぁ、ある意味ハリウッド・スタンダードなわけやけど。

けなすほど悪くはないものの、久々に当たりの恋愛映画かって期待しただけに、ちょっと肩すかしやったね?!(苦笑)

2011年5月28日 (土)

『ビルマVJ 消された革命』

もうひとつの作品は、2009年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー作品としてノミネートされたものなんよね。

VJ=Video Journalist ってことで、言論の自由もままならない国の中で、政府の弾圧に負けずに報道しようとするビルマ人のジャーナリストたちの奮闘を描いた作品なんよね。

この作品で描かれるデモ行進で、日本人のジャーナリストが軍の凶弾に倒れた事件は、日本でも大きなニュースやったよなぁ。

というわけで、そんなドキュメンタリー作品の感想は.......?!

ビルマVJ 消された革命 / Burma VJ: Reporter I Et Lukket Land   ★★★☆☆   (2008年)

監督:アンドレス・オステルガールド

40年にも亘り、軍事政権による独裁が続くビルマ(ミャンマー)、80年代に起こった運動も忘れ去られ、人々は恐怖による服従を強いられながら、日々を送っている。

そんな中、愛すべき国の窮状を世界に知らせようと、ジャーナリストたちが奮闘するのだが.....ってなドキュメンタリー?!

燃料費の値上げから始まった民衆の抗議は、僧侶たちのデモ行進となり、やがて運動に賛同する一般人や学生が加わり、歴史的なデモとなるが、政府も弾圧しようとする.....ってなことで、2007年に起こったデモの様子を中心に、閉塞した社会のなかの変化と結末が描かれてるんよなぁ。

この作品、カメラを持っているだけで逮捕されるような状況で、身の危険を顧みず、世界に真実を伝えようとする“ジャーナリスト魂”が熱く伝わるんよ。

厳しい言論統制のために、外に情報が伝わらず、知らなかっただけに、実際の状況を見せられると、ちょっと衝撃やったね。だいたい、国民に銃口を向けて発砲する政府って.....たいがいやで!?

行進する僧侶に歓喜する民衆の表情に、人々の長年の苦難と、明日への希望が感じられて、胸にくるものがあったなぁ。ただ、それも現時点で叶っていないってことが、切ないんやけど.......。

ジャーナリズムの神髄を伝えてくれる作品は、遠いよその国の出来事と無関心に流してる場合やなくて、苦しんでる人々のことを考え、何とか支援してあげたいなぁって思ったよ。

まずは作品を紹介することで、微力ながら、作品を通して、ビルマのことを広めていければね!?

『ビルマ、パゴダの影で』

今日は、ビルマという国について撮られたドキュメンタリーを、ふたつほどご紹介♪

かつては“ビルマ”と言えば、小説や映画でお馴染みの「ビルマの竪琴」やったわけで、主演の中井貴一が印象的やった1985年に公開されたリメイク版は、リアルタイムで観ただけに、何となく思い出されるよなぁ。

最近では、軍事政権に軟禁されながらも、ノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチーさんで知られてるんかな?!

イギリスの植民地やったビルマを第二次世界大戦のときに、日本軍が独立を支援したってこともあってか、日本はビルマとの関係が強いんやって。そんなこともあって、他の国が依然として“ビルマ”って言ってるのに、なぜか日本は率先して軍事政権を承認して、国名をミャンマーって表記するようになったらしい。

そんな国家レベルの付き合いはあっても、意外とその国の実情って知らないもんよね。そんな人々の様子を描いたのが紹介する2作品ってわけ。

てなことで、まずはこちらの作品から.....?!

ビルマ、パゴダの影で / In The Shadow Of The Pagodas The Other Buruma   ★★★☆☆   (2004年)

監督:アイリーヌ・マーティー

かつて豊かな文明が栄え、穏やかな時が流れていた国ビルマ、軍事独裁政権により迫害されるタイとの国境に暮らす少数民族の様子を追ったドキュメンタリー?!

この作品、観光でこの国を訪れたスイス人の監督さんが、ニセ番組をでっち上げ、軍事政権の許可を得て、撮影したものなんやってね。

そもそも、そんな厳しい統制が敷かれてることすら知らなかっただけに、出だしから驚かされてもうたんよ。

でもって、そんな監督さんが撮影したものには、理由もなく暴行され、親を殺され、家を焼かれ、必死に難民キャンプに逃れてきた人々の姿があり、そんな人々の置かれる現実は、あまりにも凄惨なんよね。

カメラを向けても決して笑うことのない人々、そして何より悲しみを背負った子供たちの様子で、ギュッと胸を締め付けられもうたよ。

国外への脱出もままならず、国内に安らぎの場所はない。“鉄格子のない牢獄”という表現が、ずしりと重く心に響くんやね。

2011年5月27日 (金)

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、漫画家の西原さんとそのダンナだった戦場カメラマンの鴨志田さんの話なんよね。公開当時の評判は、確かなかなかで、ちょっと興味をひかれたんやけど、実は個人的に、最近やたらと連発してる“西原関連”の作品(『いけちゃんとぼく』『女の子ものがたり』『パーマネント野ばら』)で楽しめたことがないもんやから、結局、映画館では観んかったんよなぁ。

というわけで、最近になってレンタル開始されたんで、ひょっとして.....なんて思いながら手にしてみたんやけど........ってことで、そんな作品の感想は.......?!

酔いがさめたら、うちに帰ろう。   ★★★☆☆   (2010年)

監督:東 陽一

出演:浅野忠信、永作博美、市川実日子、利重 剛、藤岡洋介、森 くれあ、高田聖子、甲本雅裕、渡辺真起子、北見敏之、螢 雪次朗、光石 研、香山美子、志賀廣太郎

アルコール依存症のために離婚し、子供たちと別居状態の男は、それでも酒を手放せず、入退院を繰り返していたが、家族のために、ようやく治療を決心するのだが......ってな、漫画家の西原くんの亡くなったダンナさんの書いた自伝の映画化?!

離婚後もそばで見守る元妻、そんでもって酔っぱらいのダメ親父でも、そんな父親が大好きな子供たち、酒浸りのどん底から這い上がろうと頑張る......そんな“家族愛”をビシビシ感じるようなドラマ......を期待してたんやけど......(苦笑)

なんや、これ、精神病院での“アル中治療記”がメインで、それ以上に感情に訴えかけるようなドラマ部分が、あまりなかったね。しかも、前半の意味不明な“ショボい”演出に、オイオイってツッコミ入れてもうたりして?!(笑)

浅野くんの朴訥な雰囲気を活かしたかったがためのキャスティングなんやろうけど、いかんせん、“下戸”にアルコールに夢中になる人の気持ちは分からんかったみたいやなぁ......?!

脇の役者はいい顔ぶれをそろえていながら、そこいら辺りの個性が光るわけでもなく、なんとも平凡なドラマに仕上がってもうてたね。

う~ん、何とも言えん、ドロドロにマッタリした気分になってもうたよ(苦笑)

2011年5月26日 (木)

『幸せがおカネで買えるワケ』

今日は、劇場未公開の洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主演してるデミ・ムーアも、気がついたら、もうじき50歳なんやねぇ?!“ハゲ”のウィリスくんと別れて、“フサフサ”のカッチャーくんと一緒になったせいか、この年齢にしては若く見えるよなぁ。

女優としてのキャリアも、かつては出演するたびに“ラジー(ゴールデン・ラズベリー)賞”にノミネートされてたのに、最近の演技を見ると、少し女優さんらしくなってきたような気もするね。まぁ、これだけのキャリアなわけやから、当然ということなんかもしれんけど.....(笑)

てなことで、そんな彼女が出てる作品の感想は.......?!

幸せがおカネで買えるワケ / The Joneses   ★★★☆☆   (2009年)

監督:デリック・ボルテ

出演:デヴィッド・ドゥカヴニー、デミ・ムーア、アンバー・ハード、ベン・ホーリングスワース、ゲイリー・コール、グレン・ヘドリー、クリス・ウィリアムズ、クリスティーン・エヴァンジェリスタ、ロバート・プラルゴ

郊外の豪邸に越してきた夫婦と息子と娘の4人家族。裕福で幸せそうな彼らは、実は、高価な商品を周囲の金持ちに見せびらかし、消費をさせるための“疑似家族”だった.....ってな、ちょっと風変わりなお話?!

ゴルフ場、美容院、そして学校へ、人の集まる場所に行き、友人を装いながら、ターゲットに近づいて、人々の物欲を煽るってか。

誰もが羨むような“家族”を演じながら、ライフスタイルを売り込んで、物を買わせる、人の持つ欲、見栄、虚栄心ってやつを突いた、巧みな販売戦略やねぇ(笑)

“隣の芝は青く見える”とはよく言ったもんで、実際にアメリカなんかやったら、こういったことやってそうやもんなぁ。

てなわけで、話の設定はユニークで悪くなかったんやけど、もう少し練られればなぁって思うんよね。未公開作品にしては、なかなか豪華な主演のふたりも頑張ってたし、やりようによっては、もう少し盛り上げられそうやったんやけどなぁ。ちょっと惜しい?!

しかし、よくよく考えたら、この手のマーケティングって、すぐに他人のマネをしたがる日本人の方が、アメリカ人以上に効果ありそうやんね.......えっ、すでにそのようになってるってか.......?!(苦笑)

2011年5月25日 (水)

『アガサ・クリスティー 奥さまは名探偵 ~パディントン発4時50分~』

というわけで、1作目がどうやら好評やったらしく、同じ監督、同じキャストで作られた続編ってのが、今日のオマケのもう1本ってわけ!?

この作品の元ネタってのは、どうやら“ミス・マープル”のシリーズとして書かれたものを、フレンチ版の“おしどり探偵”用に脚色してるらしい。まぁ、原作は知らないだけに、よう分からんのやけど.....(苦笑)

この作品で、主演のカトリーヌおばちゃんは、フランスのアカデミー賞に当たるセザール賞の主演女優賞にノミネートされてただけに、彼女の“はまり役”として認知されたんやろね!?きっと、またシリーズ化されそうやなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

アガサ・クリスティー 奥さまは名探偵 ~パディントン発4時50分~ / Le Crime Est Notre Affaire   ★★★☆☆   (2008年)

監督:パスカル・トマ

出演:カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ、クロード・リッシュ、キアラ・マストロヤンニ、メルヴィル・プポー、アレクサンドル・ラフォーリ、イポリット・ジラルド、アニー・コルディ

叔母が電車の車窓から目撃した殺人現場、暇を持て余した有閑マダムが、好奇心に突き動かされ、とある屋敷に潜入することに......ってなサスペンス?!

イマジネーションを働かせ、犯罪の匂いを辿って真相に迫る、今回は家政婦になりきるあたり、まさにフレンチ版“家政婦は見た!”ってか(笑)

そんな無鉄砲ながら、勘と推理の冴えわたる奥さんを手伝う、元警察官の夫、ふたりの掛け合いの妙を活かし、コメディ・タッチで展開するあたりが、なかなか軽妙なんよなぁ。

魅力は、なんといってもカトリーヌおばさんとフランスの名優デュソリエくんなわけで、ふたりのおかげで悪くない雰囲気の作品に仕上がってる。

まぁ、もともとがイギリスを舞台にしたものをフランスに置き換えてるだけに、アイルランド人の旦那が伝統的なキルトを着て、フランス語をしゃべってるっていう奇妙さはあるんやけどね(笑)

しかし.....おそらくクリスティの原作に引きずられてるせいなんやろうけど、設定がフランスになってるだけに、この邦題についた副題は......違和感あるよなぁ.....?!.(苦笑)

『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』

アガサ・クリスティーと言えば、イギリスを代表するミステリー作家なわけやけど、そんな彼女の名作をフランス映画に取り入れた作品を、今日はご紹介♪

原作の方はよく知らんのやけど、“おしどり探偵”なるシリーズがあるらしく、夫婦で難事件を解決するってなのが元ネタになってるんやって。

この作品が公開された当時は、原作を知らないものの、クリスティをフレンチでって、どう考えても無理があるやろうってことで、スルーしてもうたんやけど、『地上5センチの恋心』なんかで抜群のキャラを演じてる主演のフローおばちゃんに惹かれて、試してみたんよね。

というわけで、クリスティーのファンにはダメだしされそうやけど、そんな作品の感想は......?!

アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵 / Mon Petit Doigt Ma Dit ...   ★★★☆☆   (2005年)

監督:パスカル・トマ

出演:カトリーヌ・フロー、アンドレ・デュソリエ、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ヴァレリー・カプリスキー、ローラン・テルジェフ、アレクサンドラ・スチュワルト

叔母のいる老人の介護施設を訪れた際に出会ったひとりの老婆、好奇心旺盛な有閑マダムは、突然、姿を消した彼女の行方を、見覚えのある一枚の絵を頼りに追いかけるのだが.......ってな、コメディ・タッチのサスペンス?!

いやぁ、カトリーヌ・フローの“やんちゃ”な“おばちゃん”ぶりが炸裂で、これが程よく軽妙な雰囲気を醸し出してて、エエんよね。ちょっと出しゃばりな主婦が、愉快に難事件の真相に迫るなんてあたりが、飽きさせないんやろなぁ。

まぁ、そうは言いつつ、ちょっと出来すぎた展開にオイオイってツッコミは入れたくなるんやけど、彼女の存在感が見事にぴったりとはまってる感じで、まぁ許せるかぁってね!?(笑)

それほど深い内容でもなく、あくまでもコメディ調ということで、気軽に楽しめる作品といったところかな。まずまずやったね!?

2011年5月24日 (火)

『アリア』

今日は、ちょっと小粒な邦画をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、段々と暑くなってくると、こういった涼しげな雪景色の作品ってのもエエんかなぁと思ってね!えっ、季節感がないってか??まぁ、気は持ちようって言うし、白銀の世界を思い浮かべれば、なんとなく涼しさも感じるってか........?!(笑)

というわけで、どうでもエエような前フリはこれぐらいにして、作品の感想は........?!

アリア   ★★★☆☆   (2008年)

監督:村松亮太郎

出演:井坂俊哉、原田佳奈、大塚朝之、田中伸子、村松亮太郎

東京に行っていた、従兄のお兄ちゃんが3年4ヶ月ぶりに帰ってきた。幼い頃からいつも一緒で、密かに恋心を抱いていたのだが、帰ってきたお兄ちゃんは、見知らぬ女性を連れていた.....ってな、長野県の諏訪を舞台にした初恋ドラマ?!

いやぁ~、キレイやねぇ.....長野の自然!(笑)幻想的な雪景色が“ビューチフル”やった。そんでもって、バックに流れるクラッシックな音楽と、抒情的な映像が、なかなかの調和やったかな。

この作品、女子高生の秘めた恋心、淡く切ない感情を、映像を駆使して、印象的に表現してるんやね。

雰囲気は出てるんやけど、残念ながら映像のつなぎが少し荒かったり、役者の演技力に難があったり、展開が読めてしまうあたりが、まだまだやなぁってね(苦笑)

この監督さん、まだ若いみたいやから、この先、ひょっとしたら化ける可能性はあるかもなぁ?!まぁ、頑張って欲しいもんやね!

2011年5月23日 (月)

『死角』

今日は未公開作品の中から、オランダ映画をひとつ、ご紹介♪

この映画はPG指定されてることもあり、レンタル屋では当然のようにエロ系映画のコーナーに置いてあったんやけど、海外のちょっとマニアックな映画祭で賞をもらったりしてて、エロ目的で作られた作品というわけやなくて、“ドラマ重視ときどきエロ”っていうくらいの、まじめな映画なんやと思うんやけどね。

ただ、パッケージの意味不明な売り文句なんかを見てると、その方向で売りたいんやろなぁっていうのが露骨に分かるようになってるところが、なんや虚しいよなぁ......(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は......?!

死角 / Blindspot   ★★★☆☆   (2008年)

監督:アド・ボル

出演:マイケ・モーラー、ジョニー・メルヴィル、ミッキー・ホーヘンダイク、ヒューゴ・メッツェルス

毎晩のように悪夢にうなされる人妻、ある時、彼女は銃を持ったひとりの男に襲われるのだが.....ってな、オランダのサスペンス映画?!

「分からないのは生き方だけだ」そんなサルトルの意味深な言葉で始まる話は、怪しげな雰囲気のなか、ハゲおやじと美女という“見事な組み合わせ”を中心に展開していくんよね(笑)

確かにエロティシズムを含む内容の話ではあるんやけど、80分にも満たない短いドラマの中には、ある姉妹の心の闇が描かれてるんよなぁ。

話を盛り上げる手法として、時間軸を切り刻み、流れを分かりにくくしてることで、逆にちょっと作品自体を理解しづらくさせてる気はするんやけど、でもその難解さが謎を読み解くおもしろさを演出してるんやろね。

いずれにしても小粒なB級作品ではあるんやけど、インディーズ作品としては趣のある方なんやと思う。

2011年5月22日 (日)

『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』

今日は、公開中の作品の中から、邦画をひとつご紹介♪

震災から2ヶ月ちょっとが過ぎて、なんとなく関東一帯も落ち着きつつあるものの、放射能の問題があるせいか、個人的にはまだモヤモヤしてるんよね。

で、そんな時はアホらしいコメディでも観て、頭をカラッポにしてみるかってんで、選んでみたのがこの映画ってわけ。

てなわけで、そんな作品の感想は.........?!

大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇   ★★★☆☆   (2010年)

監督:本田隆一

出演:竹野内 豊、水川あさみ、樹木希林、片桐はいり、でんでん、柄本 明、荒川良々、橋本 愛、山里亮太

同棲してた期間が長く、惰性で新婚生活に突入したために、どこかしっくりとこない新婚カップルは、デパートの占いコーナーで進められるまま、“地獄ツアー”なるものに参加することに......ってな、かなりナンセンスなコメディ映画?!

ちょっと普通やない“地獄の世界”で笑わせながら、さりげなくセンチなエピソードを交えたりしつつ、細かく笑いを拾ってくってな感じなんかな。

主演のふたりは、あまりコメディ慣れしてないながらも、かえってそれが幸いしたのか、適度に脱力系で、なかなかのコンビやった。まぁ、そんな主役以上に、この作品、脇が強烈なんやけどね!

特に“樹希希林の肩越しに片桐はいりの図”ってのを想像しただけで、かなりのインパクトやと思うんやけど、実際にそれを目にすると、別にセリフなくても笑えてまうもんね!?(笑)

そんなこんなで、作品全体としては、それなりに笑える部分もあり、悪くはなかったかな。ちょっとクドさを感じてもうて、間延びしたところが残念やとは思うんやけど、コメディ映画として笑えないってことはないんと違うかなって思うんよね。まぁ、爆笑ってほどでもないんやけど.....。

もっと徹底的にナンセンスに突っ走っても、という気も、ちょっとせんでもないかなぁ........まぁ、ボチボチと!?

2011年5月21日 (土)

『ブラック・スワン』

今日は、今年のアカデミー賞を賑わせた作品を、ご紹介♪

いやね、何が嬉しいって、『レオン』っていう作品で13歳にして観客の心を鷲づかみにした少女が、子役で終わることなく、着実に女優としてのキャリアを築き、人間としても成長し、そんでもってアカデミー賞を受賞したってことなんよ!?

以前に紹介した『宮廷画家ゴヤは見た』あたりから『ブーリン家の姉妹』を経て、今回の作品に至るまで、単に“見栄えのする女優”から、“上手く役を演じ切る女優”になったってところが、彼女の女優としての素晴らしさやと思うんやけどね。

というわけで、そんな彼女の実力が評価された作品の感想は......?!

ブラック・スワン / Black Swan   ★★★★   (2010年)

監督:ダーレン・アロノフスキー

出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー、バンジャマン・ミルピエ、クセニア・ソロ、クリスティーナ・アナパウ、ジャネット・モンゴメリー

所属するバレエ・カンパニーの新作「白鳥の湖」で、念願のプリマに選ばれたひとりのバレエ・ダンサーの公演初日までの苦悩の日々を描いたドラマ?!

いやぁ~、スゴイ!!主演のナタリー嬢の演技には、ただただ圧倒されてもうたよ!?

ダンサーの憧れであり、夢でもあるプリマの座を手にした喜びと、それにより背負うことになる重圧、自分の実力に対する不安、ライバルの出現による焦り、張り詰めた心の糸が軋みながら極限に達する、そんな心理状態を見事な演技で体現するんよなぁ。

今年のアカデミー賞の主演女優賞に異議を唱えようとは誰も思わんやろうってくらい、すばらしかったね。

そんな主役を引き立たせるべく、脇でささえる芸術監督のカッセルくんの存在感や、ライバルのミラ嬢の妖艶さ、落ちぶれ具合がまさに“ドンピシャ”なウィノナ嬢のキレた演技、ステージ・ママとしての嫌らしさを存分に発揮するハーシーおばちゃんまで、すべてのキャスティングが上手くハマってるんよなぁ。

そんでもって、そんな役者たちを駆使しながら、ひとりのバレリーナの“心の闇”を描ききったアロノフスキー監督のタクトも見事やと思うんよね。

ハンディ・カメラでの臨場感から、役者の表情のひとつひとつを細かく拾い、現実と虚構の狭間で彷徨う“心”を表現してみせるあたり、彼ならではで、良かったね!?

とかくこの手の心理ドラマってのは、派手さがないだけに、万人受けはせんのかもしれんけど、この作品のクオリティは、観て損はないと思うし、なによりナタリー嬢の渾身の演技が発する“女優魂”ってやつを、是非体感して欲しいもんやね!?

まさに拍手喝采♪(パチ パチ パチ)

2011年5月20日 (金)

『赤目四十八瀧心中未遂』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、主演のふたりがちょっと前に紹介した『キャタピラー』と同じコンビなんよね。でもって、寺島くんはこの年の賞レースで注目されてたってことで、それなりに話題になってた作品なんやろってことで、ちょっと期待して鑑賞したんやけど......(苦笑)

あっ、あと見どころとしては、つい最近、両手に縄をかけられたあの人が........石巻を“ロックンロール”って言ったあたりは、そのオヤジギャグぶりに“やるな”って思ったんやけど、ほんまに“やってもうた”感じやもんね(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

赤目四十八瀧心中未遂   ★★☆☆☆   (2003年)

監督:荒戸源次郎

出演:大西滝次郎、寺島しのぶ、内田裕也、大楠道代、新井浩文、大森南朋、大楽源太、内田春菊、榎田貴斗、絵沢萠子、麿 赤兒、赤井英和

大阪のドヤ街から知り合いの紹介で尼崎に流れてきた男は、焼き鳥屋で串を準備する仕事をすることに。与えられた住居兼仕事場のアパートで、彼はひとりの女性と出会うのだが......ってな、直木賞作品の映画化やそうで?!

う~ん、なんやろなぁ.....文学作品を意識しすぎて映画作ると、こんな感じになるやんね(苦笑)確かに“高尚な”雰囲気は出てるんやけど、作り手の思い入れが強すぎるのか、敷居が高すぎて(?)、なんや退屈で意味不明な作品に思えてもうてるようで.....?!しかも、160分やって“これでっか?”って、思わずつぶやいてもうたよ(笑)

ちょっと風変わりなアパートの住民たちとの絡みや、孤独に生きてきた、社会に適合できない不器用な男と、“別世界”の女のめぐり合わせを格調高く描くってことなんやろうけどねぇ?!

だいたい、主人公の男を演じる大西くんの演技が、演出なのか、あまりにも下手すぎるのか、観ててまったく感情移入できない上に、ヒロインを演じる寺島くんの演技も、これで日本アカデミー賞って言われても、それほどインパクトのあるデキやったとは思えんのよね。なぜか“文化庁”が前面に出てくる製作サイドの事情を勘ぐってまうってか?!(苦笑)

文学系のアートな作品ってことなんかもしれんけど、正直な感想は、グタグタのベタで締まりのない映画やったなぁ!?お疲れさん♪(笑)

2011年5月19日 (木)

『アンノウン』

今日は、公開中の作品の中からひとつ、ご紹介♪

この映画の監督をしてるのは、前作の『エスター』で見事なまでに観客を唖然とさせる演出の手腕を発揮したスペイン出身のひとなんよね。

今回は、前作の評判が良かったせいか、キャスティングも予算も豪勢になって、さらに頑張るってか......?!(笑)

そんなこんなで、ちょっと期待した作品の感想は.......?!

アンノウン / Unknown   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジャウマ・コレット=セラ

出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズ、エイダン・クイン、ブルーノ・ガンツ、フランク・ランジェロ、セバスチャン・コッホ、オリヴィエ・シュニーデル

学会に出席するために妻と一緒にベルリンにやってきた生物学者は、交通事故で意識を失い、目覚めたら、最愛の妻のそばには別人が自分になり代わり、そして失意の彼は何者かに命を狙われることに.......ってな、サスペンス&アクション映画?!

不確かな記憶への戸惑いに、迫りくる危機、自分は何者なのか、そして誰が何のために......そんな話が小気味よく展開するんよね。

それにこの作品、なかなかキャスティングが豪華やったりして。いつもながらの渋みの効いた演技とアクションでも頑張るリーアムくんに、相変わらずの美貌のダイアン嬢、そこにランジェロおじさんとヨーロッパが誇る名優ガンツくんが絡むなんて......とっても贅沢やよなぁ.....(笑)

作品としては、なかなか楽しめる内容にはなってるんやけど、途中のちょっとばかしの“ヤリすぎ”演出で、先がなんとなく読めてまうところが惜しかったね。

それでも、飽きさせない展開の上手さは、この監督さんならではやし、娯楽映画としては、悪くないデキやとは思うんやけど......?!

2011年5月18日 (水)

『ザ・サイレント・ウォー 戦場の絆』

もうひとつの作品は、第一次世界大戦でのオーストラリア軍を描いた、劇場未公開のオーストラリア映画?!

オーストラリア映画で、よくヨーロッパ戦線での話が描かれてるんやけど、元イギリスの植民地やったっていう歴史があるせいか、自国から遠く離れた戦場に行き、命を落としていった人たちが大勢おったんやね。

そんな実際にあった話を映画化した作品の感想は......?!

ザ・サイレント・ウォー 戦場の絆 / Beneath Hill 60   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジェレミー・シムズ

出演:ブレンダン・カウエル、ガイトン・グラントリー、エイデン・ヤング、ジャクリーン・マッケンジー、アンソニー・ヘイズ、スティーヴ・ル・マルカンド、イザベラ・ヒースコート、クリス・ヘイウッド、ハリソン・ギルバートソン、ケネス・スピテリ

第一次世界大戦でドイツ軍と連合国軍の激戦が続くヨーロッパに、特殊な任務をするために送られたオーストラリアの鉱夫たち。そんな一人の兵士と彼の部隊の実話に基づく物語?!

激しい攻防が続く第60高地、ドイツ軍が占領するその丘の地下深くには、連合軍が掘ったトンネルと大量の爆薬が.......部隊は、爆発させる日まで、それを管理するよう命じられるのだが.....ってね。

戦いのなかで、傷つき、失われていく命、それでも地下深くで見えない敵と戦ってるんよなぁ。

エピソードの入れ方が“いかにも”で、ちょっと先が読めてまうし、戦争映画の定番を踏襲したような作品なんやけど、自国オーストラリアの各映画賞で評価されたと言われるだけあって、なかなかのドラマが展開するんよね。

登場人物のキャラも、うまく出てたし、良質な戦争映画やったかな!?

それにしても.......いつもながら、作品の内容を端的に表す原題を無視し、よう分からん邦題を付けるあたり、どうなんやろねぇ......(苦笑)

『いのちの戦場 -アルジェリア1959-』

今日は戦争ものをふたつほど、ご紹介♪

まずはフランス映画からってことで、この作品の題材になってるアルジェリアの独立戦争ってのは、フランス人にとっての“ヴェトナム”なんやってね。主演のブノワ・マジメルくんが、歴史を検証する意味でも映画にせんと、って立案したらしい。

そんな気合いの入った作品の感想は......?!

いのちの戦場 -アルジェリア1959- / L'ennemi Intime   ★★★☆☆   (2007年)

監督:フローラン・シリ

出演:ブノワ・マジメル、アルベール・デュポンテル、オーレリアン・ルコワン、モハメッド・フラッグ、マルク・バルベ、エリック・サヴァン、ヴァンサン・ロティエ

植民地であったアルジェリアで、独立を求めて武装蜂起したアルジェリア人と激しい戦闘をしていたフランス軍、前線に赴任したひとりの将校は、厳しい戦況のなかでも非人道的な行いを部下に禁じたが......ってなフランスの戦争映画?!

泥沼の戦闘で仲間を失い、様々な悲惨な現実に直面し、次第に“人間性”を失っていく、そんな戦争の“狂気”を描くってね?!

大国のエゴと抑圧への反発、そんな意地のぶつかり合いの果てに、人々は傷つき、命を落としていった、そんな歴史の事実を観てると、虚しさを感じてまうよなぁ。

そんな経験がありながら、この世からなぜ争いはなくならないんやろね。暴力で支配しても、憎しみが増幅するだけで、なんの解決にもならんて、きっとみんな分かってるんやろうに......。

そんなことを考えつつ鑑賞してたんやけど、作品としては、あまりスケール感がなかったかな。戦争映画として、それなりのデキではあるんやろうけど、取り立てて目を引くものはなかったね。ブノワくんの気合いも、ちょっと空回りギミか.......?!

それにしても、冒頭とエンドロールの初めに文字で説明が入ってたのに、なんで訳をつけんかなぁ。ただでさえ、日本ではあまり知られてない“戦争”を題材にしてるんやから、そこらへんも表現せんと!?なんて中途半端な配給の仕方やこと.....(苦笑)

2011年5月17日 (火)

『ラブドガン』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品のお目当ては、当然のことながら宮﨑くんの演技なわけやけど、それに永瀬くんがどう絡むのかってなことで、真っ赤な拳銃の“奇抜さ”は置いといて、ちょっと期待してみたりしたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ラブドガン   ★★★☆☆   (2004年)

監督:渡辺謙作

出演:永瀬正敏、宮﨑あおい、新井浩文、岸部一徳、野村宏伸、田辺誠一、河合千春、荒戸源次郎

組長を殺して逃げる殺し屋、そんな彼と出会った、両親を失った少女、逃げる殺し屋を処分するように命じられたふたりの殺し屋、4人の男女の運命が交差する....ってなドラマ?!

前半はちょっとどないやろうって思ったんやけど、それぞれの悲しみや苦悩が絡み合いだす後半にかけては、なかなかの味わいやったね。

冷酷な殺し屋稼業の裏にある哀愁を表現する3人の男たちのそれぞれの気持ちや、抑えきれない憎しみに苦しみながらも、優しさを取り戻す少女、それぞれのキャラが役者の演技によって、うまく盛り上げられてるんよなぁ。

生と死を分かつ1発の銃弾に込められる想い、切なくも温かな優しさがあるってか!?

ちょっと意味不明な演出や、前半で多用したVFXがこの作品に必要やったのかって点が疑問ではあるんやけど、それなりに悪くないデキなんと違うかな?!

まぁ、この手の作品はクセがありすぎて、評価が分かれるんやろうとは思うけど.....(苦笑)

2011年5月16日 (月)

『恋は3,000マイルを越えて』

今日は未公開作品の中から、恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品のポイントは、なんと言っても主演のメラニー・ロランよなぁ(笑)フランス人の女優さんで、今イチバンの売れっ子は、アカデミー賞女優となったマリオン・コティヤールなわけやけど、そんな彼女を追いかける存在が、メラニーくんやと思うんよね。

『イングロリアス・バスターズ』での弾けっぷりもよかったけど、『オーケストラ!』での可憐さもステキやったしね。

というわけで、そんな彼女を目当てに鑑賞した作品の感想は.......?!

恋は3,000マイルを越えて / Jusqu'a Toi   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジェニファー・デヴォルデール

出演:メラニー・ロラン、ジャスティン・バーサ、ビリー・ボイド、モーリス・ベニショー

コーラの懸賞で当たったパリ旅行、彼女を誘ったのにフラれ、独りで行くことになった寂しい男。人付き合いが苦手で、ひとりでいることが好きなパリに住む女。彼のスーツケースが間違って彼女のもとに届いたことで始まる運命の恋、その結末は......ってな、恋愛ドラマ?!

未公開のとっても小粒な作品なんやけど、これなかなか悪くないんよ!?

いやね、なんと言ってもメラニーくんがキュートなんよなぁ!!それだけで男目線の恋愛映画の“当たり条件”をほぼ満たしてるってね?!(笑)

冴えない男と、ちょっと変わり者の彼女のもどかしくも、不器用な恋模様を描くってなことで、ありがちな展開ではあるんやけど、使ってる音楽のセンスもエエし、ほどほどにコミカルで、それでいて微笑ましく、主演のふたりを上手く活かしてたかな。

期待せずに軽い気持ちで観れば、十分に楽しめるってね!?しかし.....レンタル屋で映画のソフトをいっぱい持ってレジに行く図って.....親近感わくよなぁ......(苦笑)

2011年5月15日 (日)

『八日目の蝉』

今日は話題作の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は“通販生活”でお馴染みの(?)角田光代のベストセラーなんやってね。なんてフリをしてみたところで、通販生活なんてしてないオヤジには、原作の前情報もまったくなく、劇場での予告だけが頼りやったんやけど.....(笑)

監督さんは、前作の『孤高のメス』や『クライマーズ・ハイ』なんかのシリアスものでも定評のある成島くんってことで、ちょっと期待してまうやんね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

八日目の蝉   ★★★☆☆   (2011年)

監督:成島 出

出演:井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田 満、風吹ジュン、劇団ひとり、余 貴美子、渡邉このみ

生まれた直後に父親の愛人に誘拐され、それから4年もの間、実の娘として育てられた子供は、やがて成長して大学生となるが、その事件がきっかけで実の両親としっくりいかず、苦悩の人生を送っていた。そんな彼女のもとをひとりのフリージャーナリストが訪れたことで、それを機に過去と直面することに......ってな、ちょっとシリアスなドラマ?!

他人を母親と思い込んで育った4年間、そして事件のせいで実の親を受け入れられなかったその後の十数年、心に傷を負ったひとりの女性が辿る、“あの頃”の記憶、切ない話やねぇ。これはきっと、血のつながりを越えた、“母と娘”の関係を問いかける物語なんやろなぁ。

そんな話の主役を務める井上くんは、文字どおり“体を張って”頑張ってるんやけど.......どうやろねぇ......この子の演技ってイマイチ胸に響いてこんのよなぁ?!(苦笑)

例えば、対する誘拐犯を演じる永作くんの表情から伝わる、ひとりの女性の胸の内、感情と比較すると、井上くんはセリフはうまく言えてるんやけど、それ以上のものが足りないっていうか.....。

あと、母親役の森口くんの演技が、2時間モノのTVサスペンス並みやったのがなぁ......この役は、不幸が似合う木村(多江)くんや、奥貫(薫)くんあたりにやって欲しかった(笑)

それと、重要な役どころで出てくる小池くんの“わたし女優よ”っていうオーラを出しまくりなあたり、とっても鼻につくってか?!(苦笑)

てなわけで、全体としては悪くはないんやけど、“泣ける”と言われて期待したほどのものは、正直なかったかなぁ。まぁ、女性の目線で、“母性”をもって観れば、また感想も違うんかも.......??

2011年5月14日 (土)

『メリンダとメリンダ』

ついでと言ってはなんやけど、アレン監督がロンドンに旅立つ前にニューヨークで撮った作品を、本日のオマケとしてご紹介♪

アレン流のラブ・コメディってことなんやろうけど、さて、その感想は........?!

メリンダとメリンダ / Melinda And Melinda   ★★★☆☆   (2004年)

監督:ウディ・アレン

出演:ラダ・ミッチェル、クロエ・セヴィニー、ジョニー・リー・ミラー、ウィル・フェレル、キウェテル・イジョフォー

“メリンダ”という、ひとりの女性の恋の話を、喜劇バージョンと悲劇バージョンのふたつのアングルで描く、ちょっと風変わりな恋愛映画ってね?!

人生とは果たして喜劇なのか、それとも悲劇なのか、そんな質問に答えるべく、パーティーに飛び入り参加する女性の異なる物語で恋愛を語るドラマなんかな。

例によって、いかにもなアレン作品らしく、ふたつの話を対比させながら、捻くれた切り口で話を展開させるんやねぇ。それが見事にハマルと傑作なんやろうけど、空回りしてまうと........(苦笑)

確かに、ひとつの事実も見方を変えれば感じ方も違ってくるわけで、そんな所に発想を見出すあたりは、監督さんの持ち味なんやってのはわかる。

ただ、交錯するふたつの“作り話”は、どうにも観てて混乱してまうんよねぇ。そんでもって、途中から、だんだんと“もう、どうでもエエかぁ”.......なんて思えてきてもうて?!

いつもながらセリフがやたらと多く、とっても字余りな感じと、演技しすぎな役者たちを観てると、疲れが倍増してきたりしてね。特にウィル・フェレル..........その存在自体が........ごっつい疲れるんよ......!?(苦笑)

『人生万歳!』

“ウディ・アレン監督作品”というブランドは、なんや映画の世界では随分と力があるんやねぇ。それは彼の作品に魅力があるのか、それとも単にやたらと作品を作り続けてるからなのか、どうなんやろなぁ.....?!(笑)

まぁ、この偏屈なオヤジの作品に、他にはない個性があることは間違いないんやろうけど、それを楽しめるかどうかってのは、好みの問題もあって、一概には言えんってか。

まぁ、そんな監督さんも、ここ最近は大好きなホームタウンのニューヨークを離れ、ロンドン三部作なるものを撮った後は、スペインなどに足を延ばし、その先はどこに行くんかと思ったら、やっぱり生まれ故郷が懐かしくなったようで.....!(笑)

というわけで、ウディ・アレン×ニューヨークの久々のコラボってか??

人生万歳! / Whatever Works   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ウディ・アレン

出演:ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン、ヘンリー・カヴィル、エド・ベグリー・Jr、マイケル・マッキーン、キャロリン・マッコーミック、コンリース・ヒル

かつては優秀な物理学者だった男は、人生に絶望し、友人相手に愚痴を言いながら、斜に構えた日々を送っていた。そんな彼は、ひょんなことから、見知らぬ家出中の若い娘を家に泊めることになり、やがて居ついた彼女との共同生活が始まるのだが.....ってな、アレン監督のコメディ作品?!

捻くれた主人公の毒舌から始まるドラマは、出だしからゴリゴリのアレン節の炸裂やったね(苦笑)

今回もやたらとセリフが詰め込まれてて、本人は出演してないものの、主人公のシニカルさや自虐的なところが、いつものアレンくんそのものなんよなぁ?!

まぁ、この“ノリ”を楽しめるかどうかなんやろうけど、どうも小芝居がかってて、しかも安っぽいアメリカのTVのコメディ・ドラマ的な展開に、これを今更わざわざ映画にせんでも......なんて気もしたりして(苦笑)

監督さんの新たな“ミューズ”として登場のエヴァンくんは、無邪気な色気が魅力的やったかな......とはいっても、作品自体の“軽さ”のせいもあってか、キャラとしての魅力はイマイチやったんやけど!?

良くも悪くもアレン監督の典型的コメディってことで、まぁ、それなりには.......ね!?ただ、ちょっとクドイかなぁ......(苦笑)

2011年5月13日 (金)

『歓喜の歌』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、落語を原作にした異色作ってことで、期待と不安が半々ってとこやったんやけどね。出てる役者は、結構、豪華やし、昨年末の『最後の忠臣蔵』での安田成美の演技が頭に残ってて、それで興味があったんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

歓喜の歌   ★★★☆☆   (2007年)

監督:松岡錠司

出演:小林 薫、安田成美、伊藤淳史、由紀さおり、浅田美代子、田中哲司、藤田弓子、根岸季衣、光石 研、片桐はいり、笹野高史、でんでん、波岡一喜、斉藤洋介、塩見三省、筒井道隆

市役所から左遷され、文化会館の主任をする男は、何事もやる気なしで、適当にやっていたが、それが仇になり、大晦日の日に二つのママさんコーラスをダブルブッキングしていることが発覚し......ってな、立川志の輔の創作落語を映画化した作品?!

ミスで引き起こした騒動も、適当に乗り切ろうとするも、どちらのグループも譲らず、途方に暮れる......ってなことで、おばさん達の仁義なき戦いで笑わせてくれるのかと思いきや、意外とアッサリなところが拍子抜けやったね。せっかく片桐くんとかキャスティングしてるなら、徹底的にやって欲しかったなぁ.....なんて(苦笑)

話の設定としては、悪くないんやけど、いかんせん落語がベースだけに、セリフ回しが取ってつけたようで、不自然なんよね。

主役の小林くんは、いい具合に“おとぼけ”キャラを演じてるんやけど、演出が悪いせいか、イマイチ空回りなんかなぁ?!

笑いだけやアカンってことで、なかば強引に感動ストーリーをねじ込むもんやから、笑いも中途半端で、ドラマも調子はずれになってもうてるようで.....(苦笑)

まぁ、あとは肝心のコーラスで感動が伝わらんところが弱いんかも?!期待したほど笑いも感動もなく、まぁ、なんというか.......ボチボチ??(苦笑)

2011年5月12日 (木)

『スプリング・フィーバー』

今日は中国映画をひとつ、ご紹介♪

この監督さん、前作で天安門事件をテーマにしたことで、中国政府から5年間、映画を作ったらアカンっていう罰をくらったにもかかわらず、それを無視してこの作品を完成させたんやってね。しかもこれ、かなり過激な内容で......(笑)

そんな気合いもあってか、2009年のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したらしい。

というわけで、問題作のデキやいかに......?!

スプリング・フィーバー / 春風沈酔的晩上   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ロウ・イエ

出演:チン・ハオ、チェン・スーチェン、タン・チュオ、ウー・ウェイ、ジャン・ジャーチー

妻に隠れて男と愛し合う夫、そんな夫の異変に気づき、探偵を雇って調べる妻、尾行するうちに依頼人の夫の相手に興味を持った探偵、そしてそんな彼の恋人......5人の男女が織りなす哀しい“愛”の物語ってか?!

“絡み合う男女”......そんな表現がストレートに伝わるような、最初から最後まで、とっても“肉感的”なドラマやったね(苦笑)

男も女も関係なく、官能に堕ちていく.....そんな描写に正直、ちょっと抵抗を感じつつ観てると、この作品、極端にセリフが少ないことに気づくんよ。それでいて、役者の表情や仕草、そして何気ない風景描写から心の揺れが表現されてるんよなぁ。

カンヌで脚本賞を受賞したってことらしいんやけど、むしろセリフのない脚本よりも、映像での“語りっぷり”こそが、この作品で評価されるべき所なんと違うかなぁ?!

“同性愛”っていう中国社会のタブーをテーマに、一見センセーショナルな印象が先行するんやけど、そこにあるのは人生に傷つき、迷う男女が、心の隙間を必死に埋めるように、誰かに寄り添いながらもがき苦しむ、そんな人間ドラマなんやと思うんよね。

かなりキワモノ作品ではあるんやけど、この監督さんの才能は、ちょっと注目に値するかも??

2011年5月11日 (水)

『チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道』

今日は“おまけ”として、個人的に期待してるジョナサンくんを知ってもらうべく、彼の主演作品をご紹介♪

この作品、ちょっと“日本軍の悪行”が描かれてたりしたせいか、劇場で公開されることなく、DVDスルーになってもうたんよね。

というわけで、主演のジョナサンくんの頑張りが観れる作品の感想は......?!

チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道 / The Children Of Huang Shi   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ロジャー・スポティスウッド

出演:ジョナサン・リース・マイヤーズ、ラダ・ミッチェル、チョウ・ユンファ、ミッシェル・ヨー、デヴィッド・ウェンハム、グァン・リー

第二次大戦中の中国で、ひょんなことから孤児の子供たちと暮らすようになったイギリス人記者は、迫り来る日本軍から子供たちを守るため、1,000㌔の道のりを子供を連れて旅することに.......ってな、実話のドラマ化?!

激しくなる戦闘のさ中、傷ついた子供たちを必死に守り抜いたひとりの男、大したもんやねぇ。悲惨な状況のなかでも、決して希望を失わない強い心が、小さな命を救ったんやなぁ。

そんな救世主となった記者を演じるジョナサンくんは、なかなかの熱演やったね。そんな彼の脇には、何気にチョウ・ユンファやミッシェル・ヨーなんかが出てたりして、各国による合作映画ならではの豪華な顔ぶれになってる。

残念ながら、作品としては、感情を揺さぶるほどの深みは感じられへんかった。3ヶ月もの旅が、あまりにもあっさり描かれすぎてるんかもね。話としては感動的なだけに、それがストレートに伝わってこないあたり、物足りなさが残ってもうたかなぁ......?!

『シェルター』

今日は、ちょっと“怖め”の作品をひとつ、ご紹介♪

主演は、アカデミー賞でもたびたびノミネートされ、すっかり“演技派”のイメージがついたジュリアン・ムーアってことで、“プチ豪華”な感じやね(笑)

共演のジョナサン・リース・マイヤーズはイケメン俳優としてデビュー当初から注目されてて、顔だけやなく、最近では演技もなかなかなんやけど、もうひとつ評価されてない気がするんよなぁ。もっと売れてもエエ役者やと思うんやけど。

というわけで、そんな二人による恐怖のドラマ......その感想は......?!

シェルター / Shelter   ★★★☆☆   (2009年)

監督:モンス・モーリンド&ビョルン・スタイン

出演:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リス・マイヤーズ、ジェフリー・デマン、フランセス・コンロイ、ネイト・コードリー、ブルックリン・プルー

多重人格を否定する女精神科医は、ある日、同業者の父のクリニックにやって来たひとりの患者を診ることに。異なる人格を演じ切る男のことが気になり、それぞれの人格を調査するのだが......ってなサスペンス.....とホラー??

最初は、精神科医と多重人格を偽る患者の攻防を描く心理サスペンスやと思ったんやけど、途中から話がとんでもない方向に.....ってなことで、話の行く先に違和感を感じるか、それとも“とりあえず乗っかる”かで、この作品の評価は変わるんやろね?!(苦笑)

“とりあえず乗っかって”みたんやけど、これだけ作品数をこなしても、未だに“ホラー慣れ”してない身としては、十分に背筋に寒気が走ってもうたよ(笑)

敬虔なカソリックやと、子供の頃から不信心を戒め、恐怖心を植え付けるらしく、この作品の趣旨もそんな宗教的要素が強く、そこらへんで万人受けはせんのやろね。

主演のふたりの演技も悪くないし、この手の作品としては、及第点かなぁとは思うんやけど.....?!

2011年5月10日 (火)

『ウール100%』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる富永くんってのは、女性監督のなかでは注目されてるひとらしい。最近では『食堂かたつむり』って作品があったやんね。

なんて監督さんを紹介したものの、それが理由でこの作品を観たわけやなくて、主演のふたりの女優さんのツーショットのインパクトに惹かれてもうてなぁ......!?(笑)

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ウール100% / Wool 100%   ★★★☆☆   (2005年)

監督:富永まい

出演:岸田今日子、吉行和子、北浦 愛、宮田 亮、ティアラ、兼田カロリナ、(声の出演)小池栄子

拾い集めたモノに囲まれて暮らす老姉妹は、日課の“収集”でカゴいっぱいの赤い毛糸を拾って持ち帰るのだが、その夜、どこからともなくその毛糸を編む少女が現れ......ってな......ファンタジー??

岸田&吉行おばちゃんのコンビに、ちょっと期待したんやけどねぇ......(苦笑)

独特の雰囲気とリズムで展開するドラマは、確かに個性的なんやろうと思う。映像も時折アニメーションを加えたり、鮮明な色使いや技術を使って、工夫されてるんやど、ただ.......何と言うか......退屈なんよぉ(苦笑)

もつれた糸をほどいて、封印された過去を呼び起こし、新たな一歩を踏み出す物語ってことなんやろうけど、どうにも集中力が続かんかった。

映像作家としてのこの監督さんの可能性は感じなくはないんやけど、作品として楽しめるかどうかは、それとは別の話なんやと思うんよね。

てなわけで.....もう一息かなぁ......?!

2011年5月 9日 (月)

『ノヴェム』

今週も月曜日は、誰も観んようなマニアックな作品を紹介するでぇ~ってことで、どや!?(笑)

そんなこと言いながらも、そう思って書いたものでも、意外とアクセスしてもらったりするから不思議やよなぁ?!

この作品、意外にも劇場公開された作品らしく、2007年にやってたんやってね。とは言いつつも、無名の監督に知らない役者ばかりで、ほとんど話題になってなかったみたいやし、記憶の片隅にもなかったんよね。レンタル屋の新作コーナーで何となく目にしたパッケージに惹かれて、音楽青春ものかなってなことで、試してみたんやけど......。

ということで、そんな作品の感想は......?!

ノヴェム / Novem   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ブラッド・キンメル

出演:ティム・エイカーズ、シェリー・コスラン、ブラッド・クリッテンデン、ジョシュ・ギフォード、エリック・ヒル、ダンカン・メイ、クリスティ・オスマンソン、ジェイミー・ポール、ダスティン・セラーズ、ブライアン・リード、ジョーダン・シップマン

たまたまガレージセールで手に入れた30年前の無名のバンドの音源とレコーディング風景を撮影した映像、その音に惹かれた学生たちは、そのバンドのメンバーを探そうとするのだが.....ってな、フェイク・ドキュメンタリー映画?!

自分たちと同じ年頃の9人の若者が、それぞれに作詞作曲した9曲のメロディー、そこに込められた“熱い想い”は、時代を超えて、若者たちを魅了するってか。

あくまでも”ドキュメンタリー風”のフィクション映画なわけで、仕方がないんやろうけど、せっかく衣装やらで70年代を再現したり、時折、映像をセピアにしたりしてるんやったら、とことん“こだわって”欲しかったかな。

肝心の音楽の方は、なかなかエエ曲がそろってて、曲の完成度には文句はないんやけど、ただ......ちょっと70年代テイストやないよなぁ.....(苦笑)

作品のアイデアとしては悪くなかったんやけど、ちょいと中途半端やったかなぁ....?!

2011年5月 8日 (日)

『阪急電車 片道15分の奇跡』

今日は“地元愛”を見せるべく、公開中の作品をご紹介♪.....えっ?!湘南と阪急電車??いやいや、実は実家が阪急電車の沿線なんよね(笑)

いうても宝塚線の川西能勢口なんで作品の舞台になってる今津線沿線ではないんやけどね。それでも、浪人してたときの予備校が御影にあって、その頃はまだJRが不便やったから、阪急で宝塚まわりで、今津線を使って毎日通ってたんよなぁ!?

そんなこんなで、阪急電車っていうと特別な思い入れがあって、関東に出てきてからというもの、たまに実家に帰ると、あの阪急の“あずき色”の車両を目にすると、「あぁ、帰ってきたんやなぁ」って実感するし、なんや“ホッと”するんよね。この作品も、オープニングで疾走する阪急電車を見た瞬間に、思わずウルウルしてもうてたりして.......(笑)

ということで、そんな“ローカル”な愛情を発揮すべく、気合を入れて(?)作品の感想を......ね!?

阪急電車 片道15分の奇跡   ★★★★   (2011年)

監督:三宅喜重

出演:中谷美紀、戸田恵梨香、南 果歩、谷村美月、勝地 涼、宮本信子、芦田愛菜、有村架純、小柳 友、安めぐみ、玉山鉄二

宝塚と西宮北口を結ぶ片道15分の阪急今津線、その電車に乗り合わせた8人の男女が織りなす、ちょっと心温まるドラマ?!

いやぁ~、まさか今津線で映画ができるなんて......それだけで感動してもうたよ(笑)

婚約者を寝取られたり、彼氏のDVに悩まされてたり、周囲になじめない大学生に進路に悩む女子高生やイジメに苦しむ小学生、それぞれに辛い思いを抱えながら生きてる彼らが、電車で巡り合い、新たな一歩を踏み出すってね!?

まぁ、確かにベタすぎなんかもしれんけど、でも、そんなコテコテ具合が、逆にストレートに涙腺を刺激してくれたりして。

それに、若手からベテランまでの登場するそれぞれの役者が、エエ具合に味のある演技をしてて、話を盛り上げてくれるんよね。関西出身の役者さんを中心にしたキャスティングもナイスやったし。

演出的には、ちょっと“ヤリすぎ”な感が否めない部分もあるんやけど、でも、ちょっと笑えて、それでいてホロりとさせるあたりは、ドラマとして良く仕上がってるってことなんやと思う。

観終わって、自分も頑張るかって気分にさせてくれる、そんな素敵な話やったね。

しかし、残念なこと(?)に、この作品が注目されれば、それに比例して“関西のおばちゃん”の強烈すぎるインパクトが全国的に広まってまうんやろなぁ......(苦笑)

ひとつ弁解しとくと、総じて阪急沿線は“お上品”やからね!?あの“おばちゃん”らは、西宮北口で他の線から乗り換えてきてるに違いない!絶対に!!(笑)

2011年5月 7日 (土)

『わたしを離さないで』

今日は公開中の作品をひとつ、ご紹介♪

“公開中”と言っても、初日からすでに1ヶ月以上たってるんやけど、震災の影響でなかなか行けず、何とか終了前に間に合ったってとこかな。

そもそも、この作品の予告を2月に映画館で観たときに、なんやエラい惹かれるものがあって、それで先に原作を読んだんよね。でもって、日系イギリス人作家のカズオ・イシグロの原作の描く美しくも残酷な物語に夢中になってもうて、映画を楽しみにしてたってわけ。

原作に入れ込むと、映画で失望するってのはよくあることなんやけど.......そんな作品の感想はいかに......?!

わたしを離さないで / Never Let Me Go   ★★★☆☆   (2010年)

監督:マーク・ロマネク

出演:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング、イゾベル・ミークル=スモール、チャーリー・ロウ、エラ・パーネル、サリー・ホーキンス、デヴィッド・スターン、ナタリー・リシャール

人里離れた寄宿学校で暮らす“特別な”子供たち。いつも人の輪の真ん中にいる女の子、心優しく控えめな女の子、そして周囲となじめずに孤立している男の子、一緒に学び育った3人は、いつしか深い絆で結ばれるのだが.....ってな、ちょっと切ない人間ドラマ?!

悲しい“宿命”を背負って生きる若者たち、限られた時間のなかで、運命に抗うこともできずに迷いながら恋や友情を育んでいく、そんな刹那な青春がこの話のテーマなんやと思う。

主演のキャリーくん、上手いねぇ(笑)さりげない佇まいに、不思議なオーラを発するあたり、この若さでなかなかの表現力やと思うんよね。キーラ嬢も、いつもの“お転婆”加減を少し抑えて、役柄にはまってたんと違うかな。

そんな若手の役者の頑張りに、ランプリングおばちゃんの“凄み”を加えて、キャスティングは悪くなかったんやけど......どうせなら“ヤンキー(アメリカ人)”監督に撮らせんで欲しかったなぁ?!

まぁ、原作の繊細な描写を完璧に映像化するのは、誰がやっても困難やとは思うんやけど、でも、ちょっと大味すぎるような......(苦笑)

かろうじて雰囲気を留めたのは、原作者が製作に加わってるからなんかな?!原作のキーとなるエピソードが抜けたり、変えたりされてることで、原作を知らないと映画だけではイマイチ伝わりきらんのと違うかなぁって思うんよね。特に幼少期をサクサクと展開させすぎやと思うんやけど.......(苦笑)

原作を知ってまうと、物足りなさばかりが目立って残念でならない、そんな作品かなぁ......原作を知らずに観れば......どないやろねぇ.....??

2011年5月 6日 (金)

『信さん 炭坑町のセレナーデ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる平山くんについては、最近の『必死剣 鳥刺し』『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』も個人的にはイマイチ乗り切らんかったんで、この作品も半信半疑やったんやけどね(苦笑)

ということで、そんな作品の感想は.....?!

信さん 炭坑町のセレナーデ   ★★★☆☆   (2010年)

監督:平山秀幸

出演:小雪、池松壮亮、石田卓也、光石 研、中尾ミエ、岸部一徳、大竹しのぶ、村上 淳、柄本時生、金澤美穂、中村大地

両親の離婚をきっかけに、東京から母親の故郷である福岡の炭坑のある島に引っ越してきた少年は、そこで“信さん”という年上の少年と親友になるのだが.....ってな、炭坑町で暮らす人たちの人間模様を描いたドラマ?!

1960年代の町の様子を再現した映像は、どことなくレトロな感じで、なかなかのこだわりやったね。石炭産業の衰退から、炭坑の置かれた状況が厳しくなる、そんな世相を反映しつつ、友情や淡い恋の話が展開されるってか。

それなりに“感動エピソード”らしきものが入れられてるんやけど、不思議なほど心に響かんかった(苦笑)

主演の小雪くんは、確かに田舎町では目につくような“ハイカラ”ぶりなんやけど、その能面のような表情のせいか、“年下キラー”ぶりが実生活とかぶって、妙にリアルで気になるせいか、どうにも違和感があってねぇ....(笑)

だいたい話の筋が読めてまうだけに、もう少し上手い盛り上げ方もあるんやろうにって思ってもうたよ。“さぁ、泣け!”って言われても、涙は出てこんってか。

公開時の評判がなかなか良かっただけに、ちょっと期待しすぎてもうたかな?!

2011年5月 5日 (木)

『ブルーバレンタイン』

今日も公開中の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品も、何気に主演のふたりが様々な賞レースでノミネートされてて、ちょっと話題やったんよね。

“バレンタイン”と付くと、ちょっと甘い恋愛ドラマをイメージしてまう(特に、こういったものに縁のないハゲおやじには、そんな先入観が.....)んやけど、この作品、どちらかというと“夫婦の在り方”を問うってな、ちょっとシリアスなドラマなんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ブルーバレンタイン / Blue Valentine   ★★★☆☆   (2010年)

監督:デレク・シアンフランス

出演:ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ、フェイス・ワディッカ、マイク・ヴォーゲル、ジョン・ドーマン

かわいい娘と暮らす夫婦、医師である妻は仕事で忙しい日々を送り、塗装業の仕事をする夫は気ままな生活をしてるが、そんな二人の気持ちにはズレが......ってな、ある一組の夫婦の関係を描いた、ちょっとヘビーなドラマ?!

どんなカップルにも、出会いから現在に至る、それぞれの“物語”があるってんで、それを現在のふたりの様子を描きつつ、そこに過去の思い出を挿入することで、対比しながら見せる当たりは、なかなかの構成やった。

思わず運命を感じてしまうような出会った頃のふたりと、些細なことで言い合い、日々に疲れきってしまったふたり、何でこうなったんやろうってね。

かつての情熱も、気がつけば互いに自分の気持ちに疑問を持ってしまう、それが夫婦の現実ってものなんかな?!夫婦なんて、しょせんは他人.....そんなセリフが聞こえてきそうでなぁ.....(苦笑)

淡々と進むドラマは、ちょっと“ありきたり”で単調に思えるかもしれんけど、でも、なんや見入ってもうたよ。痛く、切ない夫婦の物語なんやけど、それでも、そこに“愛”を感じてしまうあたり、さりげなく“深み”があるような。

独り身のオヤジには、完全には理解できない部分もあるんやけど、夫婦で観れば.......リアルなんかもねぇ.....??愛が深まるか、それとも......?!(笑)

2011年5月 4日 (水)

『キッズ・オール・ライト』

今日は、公開中の作品から.......ってことで、ようやく震災後、初の劇場での鑑賞!?いやぁ、1か月半.....長かったぁ(苦笑)

まだ原発問題は解決してないし、余震も続くなか、正直、どうなんかなぁって思ったりもするんやけど、でも、少しずつでも前向いて進まんとアカンよね!

というわけで、最初に選んだのが今年の賞レースで、最後にダークホースとして注目(結局、アカデミー賞はノミネートだけやったけど....)された、ちょっと変わった家族ドラマをご紹介♪

キッズ・オール・ライト / The Kids Are All Right   ★★★☆☆   (2010年)

監督:リサ・チョロデンコ

出演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン、ヤヤ・ダコスタ、クナル・シャーマ、エディ・八セル、ゾーシャ・マメット

同じドナーの精子によって、それぞれに子供を産み、一緒に育ててきたレズビアンのカップル、18歳の娘は弟に頼まれ、生物学上の“父親”を探すことに。平穏な暮らしをしてきた一家に“父親”が現れ、おかしな雰囲気に......ってな、コメディタッチの.....“家族ドラマ”??

年頃の子供たちと暮らしながら、子育ての悩みがつきない母親たちと、そこに現れた、ちょっと魅力的な“子供たちの父親”、そんな微妙な関係をうまく活かしながら、徐々にこじれていく家族の危機を描いてるんよね。

一部の州では認められてる同性カップルの結婚、アメリカではこんなケースもありえるんかもしれんけど、日本ではまだちょっと考えられへんよね。そんな意表をつく設定ながら、それほど違和感なく楽しめるあたり、作り方が上手いんかもなぁ。

賞レースで注目されてた主演のふたりと“チョイ悪”感がぴったりやったラファロくんのハマり具合が、作品のエエ雰囲気を作ってるんやろね!?

“笑えて、ちょっと感動する”ってな評判やったんやけど、笑いの方はなかなかやけど、感動のほうは、残念ながらそれほどでもなかったかな。

ただ、一緒に暮らし、互いを思いやる、そんな家族の大切さ、温もりは描かれてたんやろうと思う?!なかなか悪くない作品やったね。

2011年5月 3日 (火)

『HAZARD ハザード』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品は園子温監督がアイドル俳優を迎えてニューヨークで青春映画ってことなんやけど、そこはこの監督らしく、一筋縄ではいかんってか?!(笑)

意外にも、脚本協力として熊切和嘉監督の名前がクレジットされてたりするんよね。

そんな作品の感想は......?!

HAZARD ハザード   ★★★☆☆   (2002年)

監督:園 子温

出演:オダギリジョー、ジェイ・ウェスト、深水元基、池内博之、椋名 凜、萩原明子、村上 諭、石丸謙二郎

大学をやめ、日本を飛び出してニューヨークに向かった青年は、強盗をしていた同年代のふたりの男と出会い、行動を共にすることに.....ってな......青春映画??(苦笑)

平和で退屈な日々を捨てて、刺激を求めてアメリカへ、そこでの毎日はクレイジーでかつ危険、戸惑いながらも、やがて感覚は麻痺し、気づいたら自分も一緒に突っ走ってた......ってね。

いやね、前半のチャラチャラ具合からして、ちょっと“やってもうた”なぁって思ったんよ。あまりにも非現実的な“日常”に、オイオイってツッコんだりして。

でも、平和ボケした毎日のなかで、感覚が鈍くなるってのは、何となく分かる気がするし、飛び立とうとして必死に走る、そんな感覚は共感できるんよなぁ。

作品としてのまとめ方は、やっぱり監督さんらしさが出てて、シュールなバイオレンスがインパクトを残すんよね!?

しょーもない話ではあるんやけど、でも駄作とは言い切れないところは、この物語にメッセージがあるからなんかね?!

2011年5月 2日 (月)

『ライヤーゲーム』

今日は未公開作品のなかから、フレンチな一品をご紹介♪

この作品の監督さんは、脚本畑の出身らしいんよね。そこそこの大作の脚本を書き、満を持して監督デビューってとこなんかな?!ジャン・レノも出演してるってことで、彼の存在感を活かしつつ、アッと驚く作品を......ってことやったんやろうけどね(苦笑)

そんな作品の感想は......?!

ライヤーゲーム / Cash   ★★★☆☆   (2008年)

監督:エリック・ベナール

出演:ジャン・デュジャルタン、ジャン・レノ、ヴァレリア・ゴリノ、アリス・タグリオーニ、フランソワ・ベルレアン、クロヴィス・コルニアック、ジョスラン・キヴラン、カロリーヌ・プルースト、シリル・クトン、エリック・エブアニー

仲間と詐欺をして稼ぐ男は、ある時、大物の詐欺師から一緒にあるヤマをやらないかと誘われることに。そんな男に近づいた女性警部は、一緒に一味に加わろうとするのだが......ってな、フレンチのクライム・サスペンス?!

詐欺師たちの騙し合いに、彼らを捕まえる立場の警察が加わり、事件は思わぬ方向へ......ってな感じのドラマに仕上げようってのは分かるんやけど、う~ん、どないやろねぇ.....ちょっと無理があるような.....(苦笑)

監督さんのオリジナル脚本ってことで、それなりに気合いを入れて作ってるんやろうけど、どうも結果ありきで話が構成されてる感じで、イマイチ“騙された感”ってのがないんよなぁ?!

まぁ、イケメンくんと大御所のジャン・レノが絡み、そこに美女が登場ってことで、スリルに色気を加えて盛り上げようってのは分かるんやけど......(苦笑)

もう一息やったね!?

2011年5月 1日 (日)

追悼!シドニー・ルメット ③ 『評決』

ちょうど2週間前に、亡くなったシドニー・ルメット監督の特集として2本ほど紹介させてもらったんやけど、やっぱり社会派監督として知られた監督さんの“らしい”作品も知ってもらいたいってことで、今日はそんな映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞にも作品賞や監督賞などの主要5部門でノミネートされたんやけど、結局、受賞できんかったんよなぁ。ちなみに、その年の受賞作品っていうのが、“サー”ベン・キングスレー主演の『ガンジー』やったんよ。

そんなタイミングの悪さもあってか、ルメット監督はアカデミー賞では名誉賞をもらったものの、実質的に作品では賞を獲れんかったんよなぁ。

というわけで、ポール・ニューマンの熱い演技が魅力の作品の感想は......?!

評決 / The Verdict   ★★★★   (1982年)

監督:シドニー・ルメット

出演:ポール・ニューマン、シャーロット・ランプリング、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン、ミロ・オーシャ、エド・ビンズ、リンゼイ・クローズ、ロクサーヌ・ハート

酒に溺れ、ろくに仕事もしない落ちぶれた弁護士は、彼を心配する友人の好意で、ある医療過誤の訴訟を担当することに。示談にして報酬を手にするはずが、植物人間になった被害者と会い、男のなかにある変化が......ってな、社会派ルメット監督の真骨頂となる法廷ドラマ?!

投げやりな人生を送っていた男の中に眠っていた“正義”、そして真実を求める強い気持ちが熱くほとばしるってか!(笑)

重圧に押しつぶされそうになりながら、被告側の容赦ない妨害にもめげず、必死に闘う主人公を演じたポール・ニューマンの演技は、渋く、そして格好エエんよなぁ。脇で支えるウォーデンおじさんの控えめながら、さりげない演技も見事やしね。若い頃のランプリングも、美しかったし?!

そんな役者の演技もすばらしいんやけど、ドラマとしての演出がまたエエんよね。訴訟社会のアメリカで、法廷において正義が歪めらてる、そんな現実に対する疑問や警鐘が込められたストーリーに、観てて思わず拳に力が......(笑)

いやはやルメット監督、お見事やねぇ!?

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