« 『赤目四十八瀧心中未遂』 | トップページ | 『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』 »

2011年5月21日 (土)

『ブラック・スワン』

今日は、今年のアカデミー賞を賑わせた作品を、ご紹介♪

いやね、何が嬉しいって、『レオン』っていう作品で13歳にして観客の心を鷲づかみにした少女が、子役で終わることなく、着実に女優としてのキャリアを築き、人間としても成長し、そんでもってアカデミー賞を受賞したってことなんよ!?

以前に紹介した『宮廷画家ゴヤは見た』あたりから『ブーリン家の姉妹』を経て、今回の作品に至るまで、単に“見栄えのする女優”から、“上手く役を演じ切る女優”になったってところが、彼女の女優としての素晴らしさやと思うんやけどね。

というわけで、そんな彼女の実力が評価された作品の感想は......?!

ブラック・スワン / Black Swan   ★★★★   (2010年)

監督:ダーレン・アロノフスキー

出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー、バンジャマン・ミルピエ、クセニア・ソロ、クリスティーナ・アナパウ、ジャネット・モンゴメリー

所属するバレエ・カンパニーの新作「白鳥の湖」で、念願のプリマに選ばれたひとりのバレエ・ダンサーの公演初日までの苦悩の日々を描いたドラマ?!

いやぁ~、スゴイ!!主演のナタリー嬢の演技には、ただただ圧倒されてもうたよ!?

ダンサーの憧れであり、夢でもあるプリマの座を手にした喜びと、それにより背負うことになる重圧、自分の実力に対する不安、ライバルの出現による焦り、張り詰めた心の糸が軋みながら極限に達する、そんな心理状態を見事な演技で体現するんよなぁ。

今年のアカデミー賞の主演女優賞に異議を唱えようとは誰も思わんやろうってくらい、すばらしかったね。

そんな主役を引き立たせるべく、脇でささえる芸術監督のカッセルくんの存在感や、ライバルのミラ嬢の妖艶さ、落ちぶれ具合がまさに“ドンピシャ”なウィノナ嬢のキレた演技、ステージ・ママとしての嫌らしさを存分に発揮するハーシーおばちゃんまで、すべてのキャスティングが上手くハマってるんよなぁ。

そんでもって、そんな役者たちを駆使しながら、ひとりのバレリーナの“心の闇”を描ききったアロノフスキー監督のタクトも見事やと思うんよね。

ハンディ・カメラでの臨場感から、役者の表情のひとつひとつを細かく拾い、現実と虚構の狭間で彷徨う“心”を表現してみせるあたり、彼ならではで、良かったね!?

とかくこの手の心理ドラマってのは、派手さがないだけに、万人受けはせんのかもしれんけど、この作品のクオリティは、観て損はないと思うし、なによりナタリー嬢の渾身の演技が発する“女優魂”ってやつを、是非体感して欲しいもんやね!?

まさに拍手喝采♪(パチ パチ パチ)

« 『赤目四十八瀧心中未遂』 | トップページ | 『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』 »

お・ス・ス・メ!」カテゴリの記事