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2011年5月 1日 (日)

追悼!シドニー・ルメット ③ 『評決』

ちょうど2週間前に、亡くなったシドニー・ルメット監督の特集として2本ほど紹介させてもらったんやけど、やっぱり社会派監督として知られた監督さんの“らしい”作品も知ってもらいたいってことで、今日はそんな映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞にも作品賞や監督賞などの主要5部門でノミネートされたんやけど、結局、受賞できんかったんよなぁ。ちなみに、その年の受賞作品っていうのが、“サー”ベン・キングスレー主演の『ガンジー』やったんよ。

そんなタイミングの悪さもあってか、ルメット監督はアカデミー賞では名誉賞をもらったものの、実質的に作品では賞を獲れんかったんよなぁ。

というわけで、ポール・ニューマンの熱い演技が魅力の作品の感想は......?!

評決 / The Verdict   ★★★★   (1982年)

監督:シドニー・ルメット

出演:ポール・ニューマン、シャーロット・ランプリング、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン、ミロ・オーシャ、エド・ビンズ、リンゼイ・クローズ、ロクサーヌ・ハート

酒に溺れ、ろくに仕事もしない落ちぶれた弁護士は、彼を心配する友人の好意で、ある医療過誤の訴訟を担当することに。示談にして報酬を手にするはずが、植物人間になった被害者と会い、男のなかにある変化が......ってな、社会派ルメット監督の真骨頂となる法廷ドラマ?!

投げやりな人生を送っていた男の中に眠っていた“正義”、そして真実を求める強い気持ちが熱くほとばしるってか!(笑)

重圧に押しつぶされそうになりながら、被告側の容赦ない妨害にもめげず、必死に闘う主人公を演じたポール・ニューマンの演技は、渋く、そして格好エエんよなぁ。脇で支えるウォーデンおじさんの控えめながら、さりげない演技も見事やしね。若い頃のランプリングも、美しかったし?!

そんな役者の演技もすばらしいんやけど、ドラマとしての演出がまたエエんよね。訴訟社会のアメリカで、法廷において正義が歪めらてる、そんな現実に対する疑問や警鐘が込められたストーリーに、観てて思わず拳に力が......(笑)

いやはやルメット監督、お見事やねぇ!?

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