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2011年7月 2日 (土)

『BIUTIFUL ビューティフル』

今日は公開中の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この映画の監督をしているイニャリトゥくんは、ギレルモ・デル・トロなんかと共に、メキシコ監督ブームをけん引してるひとなんよね。独特の雰囲気の映像は、ハリウッドにはない、オリジナルの感性を放ってるんよなぁ。

そんな監督さんの他の作品については、また機会があれば取り上げたいと思うんやけど、とりあえずは、アカデミー賞でも外国語映画賞にノミネートされた話題作の感想を.......ね!?

BIUTIFUL ビューティフル / Biutiful   ★★★☆☆   (2010年)

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

出演:ハビエル・バルデム、マリセル・アルバレス、エドゥアルド・フェルナンデス、ディアリァトゥ・ダフ、チェン・ツァイシェン、アナー・ボウチャイブ、ギレルモ・エストレヤ、ルオ・チン

大都会バルセロナの片隅で、ギリギリの生活をしながらも、ふたりの子供を育てている男は、ある日、病院でガンのために余命が2か月であると宣告される。死への恐怖と、後に残される子供たちのことを想い、苦悩するのだが.....ってな人間ドラマ?!

余命宣告された病人の話と言われると、なんや“お涙頂戴のメロドラマ”を想像するんやけど、イニャリトゥくんが監督すると、そういう安っぽいものとは、ちょっと違う趣になるんよね。

そこに描かれるのは、必死に生きているひとりの男の姿と、大都会で忘れ去られたように生きるアフリカ移民の家族や、アジア人労働者の過酷な現実なんよなぁ。

暑苦しい演出を一切排除し、淡々とした流れのなかで、静かに登場人物の心情を映し出す映像は、この監督さんらしさやし、瞬間的なインパクトはなくても、後からジワジワとくるんよね!?

そんな主人公を演じるバルデムくんの演技は、こちらも地味ながら、それでいて重みのある、エエ感じなんよ。日々の生活に疲れ、殺伐としたものを胸に抱えながらも、父親として、人として、優しさを持ち続け、それゆえに傷つくその姿は、なんやとっても切なかったね。

誰が観ても絶賛するといった単純な作品ではないとは思うんやけど、繊細な音楽やさりげないカットにまでこだわって作られたドラマは、なかなかの見応えやった!?

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