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2011年7月27日 (水)

『シルビアのいる街で』

今日は、ちょっと不思議な作品を、ご紹介♪

この監督さんは、スペインの人なんやけど、もともとドキュメンタリー作品を監督して評価を得てるらしく、この映画もそんな監督さんの持つバックグラウンドがよくでた内容なんよね。

2007年のヴェネチア映画祭で金獅子賞にノミネートされてたらしく、世界的にも注目されてるのかもなぁ。

そんなわけで、肝心の作品の感想は........?!

シルビアのいる街で / En La Ciudad De Sylvia   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ホセ・ルイス・ゲリン

出演:グザヴィエ・ラフィット、ピラール・ロペス・デ・アジャラ

6年前に出会ったひとりの女性のことが忘れられず、巡り合った街で彼女を探し出そうとする男の様子をカメラで追った作品?!

いやぁ~、なんて個性的なんやろねぇ。実験的でかつ意欲的なドラマには、ほとんどセリフらしいセリフがないんよなぁ。ひたすら街のなかで女性を追いかけ、それと同時に街の様子を映し出すってね!?

歴史を感じさせるヨーロッパの街の片隅で繰り広げられる“人探し”が、こういう形で作品となるとは、なかなか意表を突くよなぁ。

ひとりの男前が美女を眺めて追いかけるってことで、下世話な楽しみ方もできんでもないんやけど、この監督さんのうまいところは、例えば足音やったり、行きかう人々の様子やったり、店のショーウィンドウや通り過ぎる路面電車の車窓に映る景色まで、丁寧に拾い上げ、スクリーンに映し出してるところなんよ。

街のなかには物語にならないドラマや、曲にならない音楽で溢れてるってなわけで、そんなさりげない日常をうまく切り取るあたりが、なかなかの味わいやったね!?

何か特別なものを求めると肩すかしをくらうような作品ではあるんやけど、映像芸術としては、これはアリやし、アートな作品として思いのほか深みがあると思うんやけどなぁ?!

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