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2011年8月21日 (日)

『未来を生きる君たちへ』

今日は、2010年のアカデミー賞外国語映画賞に輝いた作品を、ご紹介♪

この作品の監督をしてるスザンネ・ビアの過去作品は、以前にまとめて紹介させてもらったんやけど、この監督さん、ホンマにエエ腕してるんよ。デンマーク出身の女性監督なんやけど、繊細な心理描写をやらせたら、たぶん、今、彼女の右に出る者はおらんのと違うかって思うんよね。

そんな監督さんの新作は、アカデミー賞も納得の重厚な人間ドラマに仕上がってて、すばらしい作品なんよなぁ。

秀作ドラマを強烈プッシュってことで、熱く(?)その感想を.........ね!?(笑)

未来を生きる君たちへ / Haevnen   ★★★★☆   (2010年)

監督:スザンネ・ビア

出演:ミカエル・パーシュブラント、トリーヌ・ディルホム、ウルリク・トムセン、ウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン、マルクス・リゴード、トーケ・ラース・ビャーケ、ビアテ・ノイマン、キム・ボドゥニア

学校でイジメられていた少年は、転校してきたばかりの少年に助けられ、ふたりは友達になる。そんな彼らの親は、片方は別居中で父親は医師としてアフリカの難民キャンプで働き、もう一方は母親がガンで亡くなったばかりで.......ってな、二組の家族の苦悩を描いた人間ドラマ?!

イジメに耐えてきた少年と母親を失い孤独に襲われる少年、壊れた家族を取り戻そうと必死の男と、妻を失い息子との距離を見失う男、それぞれの心の中の痛みや苦しみを、丁寧に描き出し、映像で切り取っていく、いやぁ~、ホンマにすごいね!?

ぽっかりと空いた心の隙間に入り込む暴力、それが更なる悲しみを生む、そんな争いのなくならない世の中の不条理を、少年たちの世界と紛争の続くアフリカの現実を使って語りかけるんよなぁ。

ドラマの流れとしては、ある程度は想定の範囲内で展開していくんやけど、そこに描かれる巧みな心理描写によって、登場人物それぞれの“心の痛み”が伝わってくるだけに、グイグイと引き込まれ、そんでもってズシリと胸に重くのしかかってくるんよね。

暴力を否定するのは容易ではないけれど、怒りにまかせて人を傷つけるところから、悲しみ以外の何も生まれてはこんのやろなぁ。

これほどまでに深く、味わいのあるドラマを作れるのは、この監督さんならではやと思うし、多くの人にこの作品やこの監督を知って欲しい、ホンマにそう思える秀作やね。

ただただ、お見事!?(パチ パチ パチ)

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