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2011年9月 4日 (日)

『日輪の遺産』

今日は公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

大好きな浅田作品が原作で、監督は“泣きのツボ”を心得た佐々部くん、でも“無駄に暑苦しい演技”が専門のあの歌舞伎役者が出てて.........ってことで、ここ数週間、心配で寝られへんくらい気になってた(?)作品を、このまま悩み過ぎて髪が抜けたらアカンと思って、たまらず公開初日に観にいったんよ(笑)

まぁ、観終わった今の心境は、正直ちょっと微妙なんやけど、とりあえず、そんな作品の感想は.........?!

日輪の遺産   ★★★☆☆   (2010年)

監督:佐々部 清

出演:堺 雅人、福士誠治、中村獅童、ユースケ・サンタマリア、八千草 薫、森迫永依、ミッキー・カーチス、八名信夫、塩谷 瞬、北見敏之、麿 赤兒、麻生久美子、柴 俊夫、土屋太鳳

敗戦を間近にし、日本軍がフィリピンでマッカーサーから奪った金塊を、戦後の日本復興のために隠匿するという密命を受けた3人の軍人は、何も知らない女学生を使い、任務を遂行しようとするのだが.....ってな、戦争をテーマにした人間ドラマ?!

国の将来のためのミッション、尊い命が犠牲となった悲しい結末、戦時中という混乱のなかで起こった出来事をドラマチックにってことで、さすが佐々部監督だけに、しっかり“泣きのツボ”を用意しつつ、うまくまとめてたかな。

ただ......原作ファンとしては、やっぱり物足りんのよなぁ。未知の財宝にまつわる秘密を探るっていうサスペンスとそこにあるロマン、そして切ない人間ドラマ、それが激動の時代の緊迫感と曖昧な現代のなかで、ちょっと俗っぽい登場人物を使い、心温まる話として語られる、そんな浅田文学の良さをそっくりスクリーンに再現することを望むのは、やっぱりムリなのかもね?!

主役の堺くんは、それなり頑張ってるものの、彼の良さでもある、ある種の“軽さ”が、この話にはマッチしてないように思うし、中村くんの“空回り”は今に始まったことやないし.....ね(苦笑)

セリフなどは原作そのままに切り出してきてはいるものの、設定を変え、エピソードを抜き出してつなげた結果、話が何や薄っぺらくなってもうたんやろなぁ。薄っぺらくなった話に登場するキャラは、どれも深みがなく、結局、あまりワクワクもドキドキもない、ただ感傷的なデキになってもうた感じかな。

佐々部くんをもってしても、原作の持つ意外性やドラマ性、そして深い感動は、残念ながら表現しきれんかったみたいやね。

それにしても......最近、八千草さんを泣かせる場面でよく見るせいか、登場するだけで条件反射のように涙腺が刺激されるんよなぁ......もちろん演技がうまいせいもあるんやけど。ホンマに素敵な女優さんやよなぁ!?(笑)

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