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2011年11月 3日 (木)

異才 ラース・フォン・トリアーを考える ③ 『アンチクライスト』

最後に、2009年のカンヌ映画祭で物議を醸した“話題作”をご紹介♪

相当屈折した感性を持った監督さんらしく、期待どおり(?)の問題作なわけやけど、世間からの下世話な注目を集める一方で、この作品にも他にはない力強さがあるんよね!?

よく言えば“独自の世界を持ってる監督”、悪く言えば“悪趣味な作品を撮る監督”ってことなんやろうけど、そのクセをどこまで受け入れられるかが彼の作品を楽しめる(?)かどうかの基準なんやろなぁ。

というわけで、あまりにも捻くれすぎて(?)ウツ病を患った監督さんが、そのリハビリを兼ねて撮ったらしい作品の感想は........?!

アンチクライスト / Antichrist   ★★★★   (2009年)

監督:ラース・フォン・トリアー

出演:シャルロット・ゲンズブール、ウィレム・デフォー、ストルム・アヘンシェ・サルストロ

夫婦で愛し合っているときに、誤って窓から転落し、死亡した幼い息子。妻は自分を責め、精神を病んでいき、セラピストの夫は、そんな彼女を救おうと必死になるのだが......ってなドラマ?!

いやぁ~、まいった!観終わった瞬間にまず出る言葉って、それしかあらへんよ(苦笑)

幻想的な雰囲気で始まる話は、激しい痛みと重い悲しみを引きずりながら、徐々に狂気へと突っ走っていくんよね。

完全に監督さんによって人格を破壊されてたかのような主演の二人の演技には、凄まじい迫力があるんよ。特にすべてをさらけだしたシャルロット嬢の“イキっぷり”は、普通の役者の演技という範疇を越えた、別次元のもののようやった。

この監督さんの作品というと、毎度のことで評価が難しいんやけど、ここまで剥き出しの感情を映像化し、人間の本質をあぶりだそうと試みた作品は他にはなく、そういう点で、やっぱり評価に値するんと違うかと思うんよね。

けっしてムヤミやたらと他人にススめるような作品ではないけど、この衝撃はいろんな意味で凄かったってことかな?!(苦笑)

作品としての評価は4つなんやけど、くれぐれも取扱いには注意ってことで........ね!?

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