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2011年12月28日 (水)

『パンズ・ラビリンス』

今日は、お気に入り作品をひとつ、ご紹介♪

お気に入りといっても、この作品、の評価でいえば3つなんで、大したことはないって思われるかもしれんけど、映画のなかには、そういう作品としての評価を超えたところで、何か惹かれるものであったり、無性に気になったりするものを持ち合わせたのが、ごく稀にあるんよね。

“ダーク・ファンタジー”って言われたこの作品は、唯一無二の、まさにそんな不思議な魅力に満ちたひと品ってことなんやと思う。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

パンズ・ラビリンス / El Laberinto Del Fauno   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、アリアドナ・ヒルアレックス・アングロ、ロジェール・カサマジョール、セサール・ベア

政府軍とゲリラが対峙する山間部に駐留している、母親の再婚相手の元にやって来た少女は、そこで不思議な妖精と出会い、迷い込んだ世界で、その王国の番人に、自分が実は王妃だと言われる。高圧的な義父と出産を控えた病弱な母、そんな現実ともう一つの彼女の世界、ファンタジーの融合した、不思議な物語の結末は...?!

争いの絶えない大人の世界と、夢に満ちた子供の世界、相容れないふたつのものが、ひとつの物語のなかで上手く重なり合うんよなぁ。

単なるフェアリー・テールではなく、ちょっとグロテスクで、神秘的な描写が、何ともいえない強烈な印象を残すんよね。

単純に思えて、実はとっても深みを感じる話なんやけど、そこに描かれてる少女にとっての地下の王国の意味するものを考えると、やり切れない悲しみを感じてるんよなぁ。

とってもシュールな結末は、大人が味わうおとぎ話なのかもなぁ。他とは違うオリジナルな視点でファンタジーの世界を描く監督さんの才能を、ぜひ体感して欲しい、そう思わせてくれる作品やね!?

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