『ペーパーバード 幸せは翼にのって』
今日は、スペインの映画をひとつ、ご紹介♪
この話、1930年代のスペインが舞台になってるんやけど、その当時は国を二分した内戦が勃発し、やがてフランシスコ・フランコっていう軍人が政権を取り、長く独裁政権を敷いたらしい。当時は、言論統制や思想統制が厳しかったみたいで、芸術分野では様々な制約があったんやって。
この作品の監督さんは、出演してたドラマの共演者から当時の話を聞いたりして、この話を作り上げたらしい。
というわけで、そんな作品の感想は......?!
ペーパーバード 幸せは翼にのって / Pajaros De Papel ★★★★☆ (2010年)
監督:エミリオ・アラゴン
出演:イマノール・アリアス、ルイス・オマール、ロジェール・プリンセプ、カルメン・マチ、フェルナンド・カヨ、ディエゴ・マルティン、オリオル・ビラ、ルイス・バレラ、ホセ・アンヘル・エヒド、ハビ・コル、アナ・クエスタ
内戦後のフランコ独裁政権下のスペイン、息子と妻を失った喜劇役者は1年ぶりに劇団に戻り、そこで戦災孤児の少年と出会うのだが.....ってなお話?!
内戦により最愛の家族を失いながら、長年の相棒と舞台に立つために復帰した男の苦悩と、芸人だった親と再会することを信じ、親のような芸人になるため劇団に入ろうと健気に振る舞う少年、混乱した時代の中で触れ合う心と心を描くってとこなんかな?!
この作品、てっきり“ほのぼの系”の作品かと思ったら、思いのほかシリアスなんよね。厳しい弾圧の中で、権力に屈することなく舞台を守ろうとする芸人たちを描きつつ、胸に響く人間ドラマが表現されてるんよなぁ。
少し控えめな演出ながら、ちょっぴり切ないお話は、じんわりと涙腺を刺激し、心温まる映画に仕上がってるんよね。
なかなかエエ話やった!?
« 『フリージア』 | トップページ | 『ワルキューレ』 »
「お・ス・ス・メ!」カテゴリの記事
- 『華氏119』(2019.04.27)
- 『search/サーチ』(2019.04.13)
- 『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2019.04.06)
- 『ストンプ・ザ・ヤード』(2019.03.31)
- 『判決、ふたつの希望』(2019.03.28)