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2012年1月22日 (日)

『ヒミズ』

今年の日本アカデミー賞のノミネート作品等が先日発表されてたけど、毎度のことながら、今回もダメダメやったね(苦笑)

なんでこんなにダメなんかって調べたら、Wikipediaの情報によれば、日本のアカデミー賞ってのは、そもそも東宝、東映、松竹、角川の4大映画会社が言いだしっぺで始めたもので、現在のアカデミー会員の3割がこの4大会社の社員またはその関係会社の人らしい。そのため、これらの会社の製作した映画がノミネートされることが多く、マイナー系の作品は、ほほ無視されるってことなんやって。

こんな組織票で選ばれる時点で、本気でいい日本映画を選んで評価しようって気がサラサラないわけで、日本の映画界がいつまでたっても成長できない元凶やと思うんやけどね!?

一方で、同時に発表されたキネマ旬報の賞では、監督賞に『冷たい熱帯魚』の園監督を選んでたあたり、妙に納得したんよなぁ。

というわけで、そんな園監督の公開中の最新作を、今日はご紹介♪

ヒミズ   ★★★☆☆   (2011年)

監督:園 子温

出演:染谷将太、二階堂ふみ、渡辺 哲、吹越 満、神楽坂 恵、光石 研、渡辺真起子、黒沢あすか、でんでん、村上 淳、諏訪太朗、堀部圭亮、窪塚洋介、吉高由里子、モト冬樹

将来の夢は、貸しボート屋として“普通に”生きること、だらしない父親と無責任な母親に育てられた、孤独な青年と、そんな彼に好意を抱く、ちょっと変わった同級生の青春の物語?!

親の愛情を知らずに育ち、将来に希望も持てずに生きる、そんな閉塞した日々に暮らす主人公の姿を通して、“生きる”ということを訴えた話なんかな。

ヴェネチアで新人俳優賞を受賞した主演の若手ふたりは、なるほど初々しさと気合いを感じるものやったね。

意外と芸歴の長い染谷くんの個性的な演技は、ある程度は想定してたものの、二階堂くんもなかなか頑張ってた。その目力のある演技で、ちょっと将来性を感じてもうたよ。まぁ、満島ひかりを女優としてメジャーにした実績のある園監督のスパルタの功績なんやろうけどね?!

そんな若いふたりをサポートする、毎度お馴染みの“園組”の役者の面々は、今回も抜群やった。特に渡辺くんは、エエ味出しとったなぁ(笑)

肝心の話の方はというと、3月の震災を受けて、急きょ、舞台を東北にしたってことで、観てると、ちょっと違和感があって、なんでかなぁと疑問に思わんでもなかったんやけど、この作品に込めた監督さんの思いを考えると、なるほど分からんでもないかな。

ここ2作ほど、ストレートな作りの作品が続いただけに、今回は好みが分かれるかもしれんけど、ラストを観れば、やっぱり“園ブランド”であり、とっても“熱い”作品なわけで、個人的には十分満足やった!?

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