『光のほうへ』
今日は、昨日に続いて北欧映画をひとつ、ご紹介♪
実は、「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2012」で紹介されてる作品のひとつに、今日紹介する作品の監督さんのものも含まれてるんよね。ホンマは、そのヴィンターベア監督の初期作品の『セレブレーション』ってのを観たかったんやけど、上映時間が平日だけってこともあって、サラリーマンの悲しいサガってやつで、断念したってわけ。
この監督さん、あの“奇才”ラース・フォン・トリアーと一緒に、ドグマ95’を始めた人のひとりで、デンマークを代表する監督さんなんやって。この作品も、ベルリン映画祭の金熊賞の候補作品としてノミネートされてたらしいんよね!?
そんなこんなで、その感想は......?!
光のほうへ / Submarino ★★★☆☆ (2010年)
監督:トマス・ヴィンターベア
出演:ヤコブ・セーダーグレン、ペーター・プラウボー、パトリシア・シューマン、モーテン・ローセ
幼い頃に、育児放棄した母親の代わりに面倒を見てた、まだ赤ん坊だった弟を死なせてしまった兄弟は、やがて大人になり、それぞれの人生を送っていた。
障害事件で服役し、出所したばかりの兄と、一人息子を男手ひとつで育てながらも、麻薬中毒で生活に困っていた弟、そんなふたりの日々を描くってね!?
北欧のドラマだけに、重く、ずっしりとくる内容やった。それぞれが、心のどこかに過去を引きずりながら、“家族”を求めて生きてるってことなんかな?!
兄と弟、それぞれの暮らしを、時間軸を微妙にズラしながら、巧みに組み合わせて物語を構成するあたり、なかなかの手腕やったね。
あまり救いのない、哀しい話ではあるんやけど、心の片隅に残る悲しみに耐え、生き続ける先に微かに見える“光”に、未来があるんかもしれんなぁ......って思ったよ?!
見応えのあるドラマは、ちょっとヘビーやけど、悪くなかったね!
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