『ドラゴン・タトゥーの女』
今日は、劇場で公開中の作品の中から、ちょっと話題のこの一本をご紹介♪
これ、世界中で売れまくった小説“ミレニアム・シリーズ”を映画化した『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』、『ミレニアム2 火と戯れる女』、そして『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』を、あのデヴィッド・フィンチャー監督がハリウッドでリメイクした3部作の第1弾なんよ!
オリジナル版の1作目で話にハマり、小説も読破した者として、ハリウッド版にはかなりの危惧を抱いてたんやけど、とりあえず監督がフィンチャーくんになって、少し期待が持てるようになったかなって思うんよ。
ヨーロッパ映画をハリウッドでリメイクする際にアリがちな、舞台そのものをアメリカに置き換えて.....なんてことも、原作のイメージを大切にするためにしなかったって点も、「さすがフィンチャー!」ってとこやんね!?(笑)
というわけで、期待半分、不安半分で臨んだ作品の感想は......?!
ドラゴン・タトゥーの女 / The Girl With The Dragon Tattoo ★★★☆☆ (2011年)
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、スティーヴン・バーコフ、ステラン・スカルスガルド、ロビン・ライト、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、ゴラン・ヴィシュニック、ベンクトゥ・カールソン、ジェラルディン・ジェームズ、ジョエリー・リチャードソン
大物実業家を告発する記事を書いたことで、逆に名誉棄損となって信用を失ったジャーナリストは、ある富豪から、40年前に起こった姪の行方不明事件を調査して欲しいと頼まれるのだが......ってな、世界的ベストセラーのハリウッド版サスペンス?!
アウトサイダーなジャーナリストと異端児の天才ハッカー、そんなふたりによる事件の謎の追及をスリリングに描くってか!
さすがに監督が監督だけに、オリジナルの良さを消すことなく、巧みに話を盛り上げながら、きれいにまとめてたかな。
主演のダニエルくんは、やっぱりスウェーデン版のオリジナルを観てると、北欧の人にしては線の細さが気になってまうんやけど、でも謎解きをする鋭さってのは“ボンドなみ”にあるもんやから、雰囲気はあったかな(笑)
一方のリスベット役を射止めたマーラくんは、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたことからも分かるように、体張って頑張ってたかな。ただ、いくら奇抜な格好をしてみても、やっぱり育ちの良さが出てもうて、オリジナル版のノオミ・ラパスと比べると、ダークさに欠けると思うんよなぁ。
全体として、フィンチャーらしい作品に仕上がってて、悪くはなかったんやけど、細かい設定を変更してたり、リスベットがなせ犯人に激しい怒りを感じたかっていう部分が消化しきれてない感じがして、正直いうと、もうひとつ踏み込んで作って欲しかったなぁって思うんよね。
まぁ、オリジナル版の2作目、3作目がもう一息やっただけに、フィンチャー版の続編に期待ってことで、とりあえずは及第点かな!?
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