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2012年3月

2012年3月31日 (土)

『ピラニア3D』

今日は、ある意味、昨年公開のちょっと話題になってた作品をひとつ、ご紹介♪

これ、実は70年代に公開された作品のリメイクらしいんやけど、いろいろとキワドイ描写の連続で、注目されてたんよね。公開当時は、ちょっと気になってたものの、結局、時間が合わず見のがしてしまったので、レンタルで飛び出さない状態で鑑賞ってね!?

みうらじゅん氏をして「この3Dの時代にあって、最も飛び出さなきゃなんないのはオッパイであると教わった」とまで言わしめた作品なんやけど、3Dで鑑賞してないんで、その言葉の重さは残念ながら分からんのやけど、個人的にはその内容以外にも意外な発見があったんよ。

まず、警官役で出てるエリザベス・シューと言えば、あのオリジナルの『ベスト・キッド』で“微妙な”ヒロインを演じてた女優さんなんよ。でもって、映画監督役で出てるジェリー・オコンネルは、青春映画の金字塔『スタンド・バイ・ミー』の子役のひとりやったってね。他にもスティーヴ・マックィーンの孫が出てたり、う~ん、見どころ満載やんか!(笑)

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ピラニア3D / Piranha 3D   ★★★☆☆   (2010年)

監督:アレクサンドル・アジャ

出演:エリザベス・シュー、アダム・スコット、ジェリー・オコンネル、ヴィング・レイムス、ジェシカ・ゾー、スティーヴン・R・マックイーン、ケリー・ブルック、ディナ・メイヤー、イーライ・ロス、リチャード・ドレイファス、クリストファー・ロイド

春休みで浮かれた学生達を中心に、大勢の観光客が集まるヴィクトリア湖で、小規模な地震による地殻変動で、海底深くに生息していた狂暴なピラニアが大量に現れ.....ってなパニック・ホラー?!

オープニングで「おっ、リチャード・ドレイファスが出てる」って思ったのもつかの間、いきなりあんなことに.....ってな感じで、出だしからインパクト十分やったね。

能天気なエロから容赦ないグロへ、ノンストップで展開する話に、思わずピラニア並みに食らいついてもうたよ!(笑)

基本的にはアホな映画であることは間違いないんやけど、エロとグロの興奮が相乗効果で怒涛の攻撃を仕掛けてきて......って書いてるだけで、なんやアホらしくなってくるんやけど、そんな抜群の勢いでグイグイと惹きつけてみせるあたり、なかなかやと思うんやけどね?!

ある意味、ピンポイントで映画のツボを突いてるわけで、そんなシンプルさが不思議な魅力を醸し出してるんかもねぇ.....まぁ、エロとグロしかないんやけど.....あっ、あと家族愛かぁ.....!?(笑)

2012年3月30日 (金)

『それでもボクはやってない』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

周防監督というと、やっぱり『Shall We ダンス?』が有名なわけやけど、それ以外では『シコふんじゃった。』や『ファンシィダンス』ってことで、良質のコメディを作ってるっていうイメージがあるやんね。

そんな監督さんが、『Shall We ダンス?』の後、11年間もの間を置いて撮った作品ってのが、実はこの作品なんよなぁ。そんでもって、コメディではなく、社会派ドラマってことで、ちょっと意表を突いたわけやけど、それでもやっぱり少産ながらも質の高い作品を作る監督さんんらではで、見事なドラマに仕上がってるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は....?!

それでもボクはやってない   ★★★★   (2007年)

監督:周防正行

出演:加瀬 亮、役所広司、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、光石 研、小日向文世、尾美としのり、田中哲司、大森南朋、益岡 徹、竹中直人

就職の面接に向かう途中だったひとり青年が、満員電車で痴漢に間違われたことで、冤罪裁判に巻き込まれる様を描く、社会派ドラマってね?!

ひとつの事件の行方を追うことで、日本の司法制度、そして被害者の立場に極端に加担した、この手の事件の問題点を鋭く描く手腕ってのは、さすが周防監督ならではやった。

社会派のテーマで物語を構成しながらも、単なる退屈なお説教ドラマに陥ることなく、時折ユーモアを交えつつも、理不尽な状況に追い込まれる主人公の様子を巧みに描くあたり、上手いもんやよなぁ。

そんな監督さんの作品のために集まった、厳選された役者たちの演技も、それぞれに個性を出しつつも、うまく作品に馴染んでるよねぇ。

いやぁ、“裁判所は真実を裁くところではく、検察の出す証拠の正誤みるところだ”なんて下りは、実に言いえて妙で、ハッとさせられてもうたよ。

裁判員裁判が始まって、実際に普通の市民が裁判に参加するようになったわけやけど、人が他人を裁くことの難しさってのを考えさせられる作品やね。もし自分が、謂れのない罪で裁かれるになったら.......あぁ、恐ろしい?!(笑)

2012年3月29日 (木)

『ロスト・アイズ』

今日は、スペインのサスペンス・ホラーの真打登場(?)ってなことで、別に昨日の作品の口直しやないんやけど、そんな作品をご紹介♪

この作品の製作のひとりが、あの『パンズ・ラビリンス』の監督をしたギレルモ・デル・トロくんなんよ。監督として一流なのは間違いないと思うんやけど、プロデュースでも『永遠のこどもたち』を始め、なかなかエエ仕事してるよなぁ。

この作品の監督さんは30代半ばで、こういった若い才能を育てるってあたり、エライと思うし、そんな“ギレルモ系”の作品は、ちょっと試す価値があるかもって期待させてくれるやんね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ロスト・アイズ / Los Ojos De Julia   ★★★★   (2010年)

監督:ギリェム・モラレス

出演:ベレン・ルエダ、ルイス・オマール、パブロ・デルキ、フランセスク・オレーリャ、ジョアン・ダルマウ、ボリス・ルイス、フリア・グティエレス・カバ

失明していた双子の姉が、自宅の地下室で首を吊って自殺した。同じ病気で視力を失いつつある妹は、姉の死に疑問を感じ、真相を突き止めようと、生前の姉の周辺を調べるのだが.....ってなホラー調のサスペンス?!

失いつつある視界の中でうごめく“影”、そして深まる謎、なんとなく他でもありそうな設定で、正直言うと、さして期待せずに観てたんやけど......これ、なかなか良かったね!?

何といっても演出が上手いんよ。迫りくる恐怖を緊迫感のある映像を使いながら、巧みに盛り上げつつ、グイグイと押してくるあたりに、もう夢中になってもうた。

そんでもって、悲劇のヒロインを演じる主演のルエダくんが、大げさすぎず、白けることなく、程よい演技で恐怖を体現してくれてるんよね。

ただ単に怖がらせるだけのドラマやなくて、よく練られたサスペンスとさりげなく胸にグッとくる要素なんかもあって、噛むほどに味わい深く楽しめるってか!?

いやぁ~、これ、ナイスやったね!

2012年3月28日 (水)

『エクソシズム』

今日は、ちょっとホラーな作品をひとつ、ご紹介♪

これ、一応スペイン人の監督さんによるスペイン映画らしいんやけど、なぜか舞台がイギリスで、英語の作品になってるんよね。

確か記憶が正しければ、アンソニー・ホプキンスが出てた『ザ・ライト -エクソシストの真実-』って作品と公開時期がかぶってたはずで、まぁ、ある意味、便乗して劇場で公開しましたってな感じなんかなぁって思ってたんやけど。

てなわけで、そんな作品の感想は......?!

エクソシズム / La Posesion De Emma Evans   ★★★☆☆   (2010年)

監督:マヌエル・カルバージョ

出演:ソフィー・ヴァヴァスール、スティーヴン・ビリントン、ラッザロ・オエットリ、リチャード・フェリックス、ダグラス・ブラッドレイ、トミー・バストウ、ジョー・アン・ストッカム、イサマヤ・フレンチ

突然に倒れた娘、病院での検査で異常は発見されなかったが、その後、彼女の異常な行動に、両親は叔父である神父に悪魔祓いを頼むのだが.....ってなホラー映画?!

いや、何というか、“悪魔に取りつかれた図”ってのは、もはや定番な感はあるんやけど、それでも何度見てもエゲツないもんやねぇ(笑)

それでいて、今回のは悪魔が乗り移って、ちょっと悪態をつく的な小粒なネタもあったりで、オイオイってツッコミを入れてみたりして。

このネタで作る作品としては、そのまま神父と悪魔の壮絶な戦いで攻めてくるんかと思ったら、ちょっと意外な変化球を投げてきたりして、まぁ工夫をしてるってのは分かるんやけど、話がB級であることに変わりはないってか?!(苦笑)

しかし、スペイン人の監督さんでスペイン映画のはずが、なんで舞台がイギリスになってるんやろなぁ.....なんて、話とまったく関係ないところで気になってもうたりして......?!

2012年3月27日 (火)

『血と骨』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

ちょっと前の作品で、今さらかなぁ...なんて、ちょっと思ったんやけど、たまたま日本アカデミー賞はなんでアカンのかってことを検証してる過程で、過去の受賞作の中にこの作品があって、そういえば観てないななぁってことで、レンタル屋で手にしたってわけ。

崔監督って、たまにコメンテーターとしてテレビで見かけたりするんやけど、意外と作品を観てないんよね。まぁ、最近の作品としては、『カムイ外伝』で見事なコケっぷりを見せてくれたのが記憶に新しいんやけど、それ以外では、まだ映画にウブやった頃に観た『月はどっちに出ている』って作品が印象的やったかな。

そんなこんなで、日本アカデミー賞の監督賞と主演女優賞、それに助演男優賞の受賞作品ってことなんやけど......う~ん、分からん!?(苦笑)

血と骨   ★★★☆☆   (2004年)

監督:崔 洋一

出演:北野 武、鈴木京香、新井浩文、田畑智子、オダギリジョー、松重 豊、中村優子、濱田マリ、北村一輝、塩見三省、國村 隼、寺島 進、伊藤淳史

朝鮮から海を渡ってやってきた独りの男とその家族の波乱の半生を描いたドラマってなとこなんかな?!

戦中、戦後の混乱した時代のなかで、思うがままに生きた男と、そんな父親に振り回され、反発する家族の物語は、なんや救いのない話やったね(苦笑)

確か、公開当時は怒涛のバイオレンスと鈴木京香の大胆な演技が...ってことで話題になってたように思うんやけど、う~ん、どうなんやろう?!

確かに暴力描写は強烈なんやけど、なんか単に暴れ回ってるだけで、伝わってくるものがないんよなぁ。女優さんたちは、頑張って体張ってるんやけど、それも話題作りのネタでしかなく、話の中で活かされてるかっていうと、どうもそうは感じないところがちょっとね(苦笑)

とってもシリアスな話のはずが、調子よく玄関をぶち破るシーンを何度も観てると、なんや悪趣味なコメディにも思えてきたりして....。

まぁ、話自体に救いがないだけに、共感できるものもなく、ただただ殺伐としたものしか残らない、そんな作品やったかな。ちょっと個人的には趣味やなかったなぁ.....?!

2012年3月26日 (月)

『突然、みんなが恋しくて』

今日は劇場未公開の作品の中から、フランスのコメディ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の見どころは、やっぱりパッケージでもアップになってるメラニー・ロランかな。『オーケストラ!』で心を奪われてもうてから、彼女の作品が気になって....!?(笑)

ちなみに、メラニー嬢と監督さんのコンビは、以前に紹介した『恋は3,000マイルを越えて』に続いてなんよね。前回の作品も、小粒ながら悪くなかったんで、ちょっと期待したりして。

そんな作品の感想は.......?!

突然、みんなが恋しくて / Et Soudain Tout Le Monde Me Manque   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジェニファー・デヴォルデール

出演:メラニー・ロラン、ミシェル・ブラン、ジェラルディン・ナカシュ、マニュ・パイェット、フロランス・ロワレ=カイユ、クロード・ペロン、ギョーム・グイ

恋愛に悩むレントゲン技師、そんな彼女は継母が妊娠して、ますます父親と喧嘩ばかり。ちょっとお節介な父親と、恋に不器用な娘を中心にしたフレンチなコメディってね?!

主演がメラニー嬢でタイトルに“恋”とくれば、小粋なフレンチのラブコメディかって思うんやけど、どちらかというと年頃の娘と父親の関係を軸にした家族ドラマってとこなんかな。

そんな話の中心となるメラニー嬢の、ちょっとエキセントリックで、それでいてキュートな魅力が今回も存分に出てて、なかなかやったね。そこに名優ブランおじさんが、程よく笑いを誘いながら絡むあたり、エエ感じの軽妙なコメディに仕上がってたね!?

そんでもって、この監督さん、前作も感心したんやけど、なかなか音楽のセンスがいいんよなぁ。さりげなく耳に残る曲を使って、うまく話を盛り上げてたね。

全体的に軽い作りになってるだけに、それほど後に残るようなインパクトはないんやけど、こういうライト・コメディってのも、たまにはエエなぁって思ったりして。なかなか!?

2012年3月25日 (日)

『ヒューゴの不思議な発明』

今日は公開中の作品の中から、今年のアカデミー賞で話題になってた作品をひとつ、ご紹介♪

スコセッシ監督初の3D作品ってことで、今年の賞レースを大いに賑わせたわけやけど、結果的には撮影、美術、視覚効果、音響の技術部門での受賞やったね。まぁ、そうなると、やっぱり映画館で映像を堪能せんとアカンやろってことで、試してみたわけ!?

この作品の話しに出てくるジョルジュ・メリエスって、実在の映画監督で、映画の創成期に、いろいろと独創的な映像を残したひとなんやってね。知らんかったなぁ。

てなお勉強もしたりしつつ、作品の感想は.....?!

ヒューゴの不思議な発明 / Hugo   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マーティン・スコセッシ

出演:エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・、モレッツ、ベン・キングズレー、レイ・ウィンストン、ジュード・ロウ、エミリー・モーティマー、サシャ・バロン・コーエン、クリストファー・リー、ヘレン・マックロリー

大好きだった父を火事で亡くし、叔父に連れられてパリの駅構内で人知れず時計のメインテナンスをして暮らす少年の楽しみは、父と一緒に修理していた機械仕掛けの人形を直すこと。ある日、少年は、部品を調達しようとして、おもちゃ屋の店主に捕まり、父の遺した手帳を取り上げられてしまうのだが......ってなファンタジー・ドラマ?!

なるほど、アカデミー賞の技術系の部門を独占しただけあって、なかなかこだわりの映像やった。様々な人が集まり、人生の交差する駅という場所を舞台にして、どこか懐かしい、ノスタルジックな雰囲気の中で、独りで暮らしてる少年と、そんな彼が出会う人たちとの交流を描きつつ、初期の頃の映画への監督さんの愛情がこもった話が展開するんよね。

大ベテランのベン・キングズレーおじさんの演技の迫力はさすがなんやけど、それに負けじと、子役ふたりの頑張りが光った作品やったかな。特にクロエくんの演技の上手さは、際立ってるんやけど、少年役のエイサくんもなかなかやった。

作品全体としても悪くはないんやけど、途中で主役が変わってまうような感じで、その点がちょっと物足りなさを感じるところなんかもなぁって思うんよ。ただ、映画愛のつまった作品は、単なるファンタジーにとどまることなく、温かい人間ドラマにもなってるんよね!

2012年3月24日 (土)

『ドライブ・アングリー』

今日は、ちょっと“ステキな(?)”ハリウッドの誇るB級映画をひとつ、ご紹介♪(笑)

主演のニコラス・ケイジと言えば、日本でパチンコ会社のCMに出演してたりして、コッポラ一族とは思えないほどの凋落ぶりに、ちょっと心配してたんやけど、『キック・アス』でのぶっ飛んだ演技にいよいよ復活かって思ったら......またまたやってくれたなぁって感じやね?!

見事に昨年のラジー賞でワースト主演男優賞にノミネートされるほどの活躍ぶりなわけやけど、ある意味、この立ち位置で勝負できるってのは、彼ならではなんかなぁ.....なんて思ったりもするんよ。

というわけで、そんなニコラスくんに注目(?)の作品の感想は.....?!

ドライブ・アングリー / Drive Angry   ★★★☆☆   (2010年)

監督:パトリック・ルシエ

出演:ニコラス・ケイジ、アンバーハード、ウィリアム・フォクトナー、ビリー・バーク、シャーロット・ロス、デヴィッド・モース、クリスタ・キャンベル、トム・アトキンス、トッド・ファーマー

最愛の娘を殺され、孫までもカルト教団に誘拐された男は、大切なものを取り返そうと、敵を追いかけるが、そんな彼を探す謎の男が.......ってなアクション映画?!

ふふっ......なんてこった。最初から最後まで、とどまることをことを知らない“チープ”さ、潔すぎるやないかい!(笑)

車で疾走して、銃をぶっ放し、ヤリまくって裸踊り.......この安直な作りと勢い意外に何も残らない後味、ある意味“刹那”やねぇ.....なんて?!(苦笑)

しかし、そんなアホさ加減も突き抜けてまうと、これが逆に笑いと爽快感になって、オイオイってツッコミを入れながら、思った以上に楽しんでもうてたりしてね。

今回は見事なまでに広い額をガツンと披露しながら、存分に暴れまくる“ハゲ番長”こと、「借金でクビが回らず仕事選んでる場合やないんですわ」的にキレまくるニコラスくんは、これは彼にしかできんやろうってくらい、なりふり構わずに仕事に打ち込む姿を見せてくれて、なんやとってもステキやったなぁ!?(笑)

ちょっとふざけたコメントやけど、そもそも真面目に語るような作品でもなく、ただただ頭をアホにして観ればエエってなわけで、思う存分カッとんでおくんなはれってな♪

2012年3月23日 (金)

『日本の黒い夏 冤罪』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる熊井さんと言えば、1987年にベルリン映画祭で銀熊賞を受賞したくらい、海外でも評価されたひとなんやってね。作風としては、社会派で知られてたらしく、残念ながらDVD化されてないために、観たことがないんやけど、60年代後半に撮られた『黒部の太陽』は名作やったって他の人が言ってるのを聞いたことがある。

個人的には、子供の頃に親と一緒に地元の公民館(たぶん....)で観た『天平の甍』が、すごく記憶に残ってるんよなぁ。

そんな監督さんが晩年に撮った作品の感想は......?!

日本の黒い夏 冤罪   ★★★☆☆   (2000年)

監督:熊井 啓

出演:中井貴一、細川直美、遠野凪子、北村有起哉、加藤隆之、寺尾 聰、北村和夫、石橋蓮司、根岸季衣、平田 満、藤村俊二

1994年6月末に起こった松本サリン事件で、第一通報者でありながら容疑者に仕立て上げられた男性の冤罪事件をテーマにした社会派ドラマ?!

事件をきっかけとした報道を検証しようとテレビ局に取材に訪れた高校生に対し、当時の出来事をマスコミの立場で振り返りながら、なぜ冤罪が起こったのかを考え、報道のあるべき姿と現実の問題点を鋭くえぐるってな感じかな。

この作品、被害者を演じる寺尾くんの演技が光ってたね。いわれのない罪をきせられそうになりながらも、必死に耐え、真実を貫こうとする姿は、胸に響くものがあった。その他でも、テレビ局の部長役の中井くんや、刑事役の石橋くんなど、脇でもいい役者がいて、悪くないドラマになってるんやけど、ただ、ちょっと......作りが古いよなぁ?!(苦笑)

音楽のセンスや、妙に説明臭かったりで、どうしても70年代から80年代の作り方で、途中シラケてまうところが、ちょっと残念やった。

ただ、話題になった事件の裏で、どういった状況になっていたのかは分かったし、マスコミの報道の問題点ってのは、当時も今も変わらんわけで、ジャーナリズのあるべき姿ってのを考えさせられてもうたね!?

2012年3月22日 (木)

『エッセンシャル・キリング』

今日は、ちょっと異色の東欧映画をひとつ、ご紹介♪

この監督さん、ポーランドの人なんやけど、前作の『アンナと過ごした4日間』でも、何とも表現しづらい不思議な世界を表現してたんやけど、この作品でも、またまた強烈な個性を発揮してるんよね。

そんな作品に主役として登場するヴィンセント・ギャロは、アメリカ人の俳優さんで、初監督作の『バッファロー’66』では監督としても注目されたんやけど、監督2作目の『ブラウン・バニー』で自ら主演しながら、共演女優にナニを咥えさすという暴挙に出て、えらい物議を醸したんよね。

それ以来、彼のイメージは“変態のナルシスト”ってことに個人的にはなってたんやけど、この作品でヴェネチア映画祭の男優賞を受賞して、久々に表舞台にカムバックってなことになったわけ。

そんな、監督も主役も異色の作品の感想は........?!

エッセンシャル・キリング / Essential Killing   ★★★☆☆   (2010年)

監督:イエジー・スコリモフスキ

出演:ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ、ザック・コーエン、イフタック・オフィア、ニコライ・クレーヴェ・ブロック、スティッグ・フローデ・ヘンリクセン

アフガニスタンでアメリカ軍に捕まり、収容所に移送される途中、乗っていた護送車が事故を起こしたことで、逃走に成功した男は、追っ手から逃れるべく、雪深い山中を走り続けるのだが......ってなサバイバルなお話?!(笑)

いやぁ、何が斬新かって、主人公のギャロくんに一言もセリフがなく、ただ呻きながら必死の形相で逃げるだけで、その姿をカメラが追い続けることで成り立ってるんよ。

セリフがないと退屈かっていうと、これがなかなか楽しめるんよなぁ。追い詰められ、食べるものもなく、フラフラになりながらサバイバルする様が描かれてるわけやけど、画面からは緊迫感や、主人公の生き延びるという強い意志が伝わってきて、不思議とグイグイと引き込まれてまうんよね。

美しい自然を時折切り貼りしながら、ストレートに描写するあたりは、シンプルでありながら、深みがあるってか?!

そんな話をどう終わらせるかってとこが最後の問題なんやけど、その点がちょっと惜しかったかなぁ。必然的にそうならざるをえないのかとも思いつつ、もう一ひねりあるとなぁ....なんて考えてもうた。

2012年3月21日 (水)

『この愛のために撃て』

今日は、ちょっとハードめの“おフランス”映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるフレッド・カヴァイエくんと言えば、前作『ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~』でセザール賞の新人監督賞にノミネートされて注目されたひとなんよね。その作品は、『スリーデイズ』として監督ポール・ハギス、ラッセル・クロウ主演でハリウッドでリメイクされたくらい、この監督さんの作品は世界的に注目されてるってことなんかな。

少し意外な設定を活かしつつ、洗練された映像でテンポよく物語を展開しつつ、ヒネリを効かせて深みのある話を作り出す、これまでの2作を観た感じやと、そんな印象かもね。

というわけで、そんな監督さんの最新作の感想は.....?!

この愛のために撃て / A Bout Portant   ★★★★   (2010年)

監督:フレッド・カヴァイエ

出演:ジル・ルルーシュ、ロシュディ・ゼム、ジェラール・ランヴァン、ミレーユ・ペリエ、クレール・ペロ、ムーサ・マースクリ、ピエール・ブノワ、ヴァレリー・ダッシュウッド

勤務先の病院に入院していた男が何者かに殺されそうになったのを助けた看護助手の男は、帰宅すると、今度は自分が襲われ、妊娠中の妻を誘拐されてしまうのだが.....ってな、ノン・ストップのサスペンス・アクション!?

いやぁ~、スゴイよこれ。普通の男が理不尽に事件に巻き込まれていきつつ、更にとんでもない展開に突き進むんやけど、よく考えるとオイオイって話なんやけど、それを無理のない流れでもっていきつつ、グイグイと観る側を引き込んでいくんよね。

それぞれのシーンが絶妙のタイミングでインパクトを残し、ノンストップで一気に疾走するあたり、この監督さん、抜群のセンスやと思う。

そんでもって、出てくる役者がまた、エエ味出してるんよなぁ。特に主演のふたりの野郎どもは、それぞれの役どころに合った演技で存在感をいかんなく発揮してくれてて、ナイスやったね。

ハードボイルドでありながら、スリリングでかつグッとくる、90分足らずの尺にギュッと詰め込まれたドラマは、ただただお見事やった。

ブラボー♪(拍手喝采)

2012年3月20日 (火)

『ライアーゲーム -再生-』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつご紹介♪

このライアーゲームのシリーズは、テレビ版はほとんど観てなかったんやけど、前回の劇場版『ライアーゲーム ザ・ファイナル・ステージ』で、よう分からん割に、意外と楽しめたんで、今回はシネコンのサービスデーってこともあって、映画館で試してみたんよね。

今回はヒロインの交代と、あの人気“女優(?)”の登場で、フジテレビは相当な鼻息の荒さみたいやけど、そんな作品の感想は......?!

ライアーゲーム -再生-   ★★★☆☆   (2012年)

監督:松山博昭

出演:松田翔太、多部未華子、濱田マリ、新井浩文、船越英一郎、小池栄子、要 潤、高橋ジョージ、池田鉄洋、前田 健、鈴木一真、渡辺いっけい、江角マキコ、芦田愛菜

前回のゲームで負けた出資者たちが、新たなゲームを仕掛けることに。それに巻き込まれた女子大生と、そんな彼女に助けを求められた天才心理学者は......ってな、劇場版の第2弾!?

今回は20億の賞金を巡り、20人の参加者がイス取りゲームで激しい心理戦を展開するってなことで、クセのある面々が騙し騙されエイヤコラさっと?!(笑)

正直言うと、ヒロインの交代はちょっと残念やったんやけど、でも、今回の多部くんは、持ち前のキャラを活かしつつ、それなりに盛り上げてたかな。それに悪役として登場の新井くんと船越くんも、それぞれに存在感を発揮して、インパクト十分で、悪くはなかった。

そんでもって、主役の松田家の次男坊は、今回もクールにキメて、頑張っとったよ。まぁ、ドラマから演じてる役ってことで、すでに自分のものになってるってことなんやろうけど、雰囲気の出し方が上手くなってると思うんやけどね。

話全体としては、例のごとく、刻々と形勢が逆転しながらゲームが進み、それなりに飽きさせない内容にはなってたかな。ただ、人気子役を使って、話題を独占しようっていうフジテレビの浅はかな魂胆が丸見えで、ついでに担ぎ出された感のある江角くんが、なんか気の毒でなぁ....ふたりとも完全に空回りしてるしね.!(苦笑)

というわけで、ボチボチと楽しめるんやけど、所詮はドラマの延長ってとこかなぁ.....。そうそう、愛菜ちゃん、何も罪になるようなことはしてないって言うけど、それ住居不法侵入やからね!(笑)

2012年3月19日 (月)

『エリート・スクワッド』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ブラジル映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、日本では未公開のDVDスルーなんやけど、実はベルリン映画祭で金熊賞を受賞してるんやってね。本国ブラジルでは映画賞を総なめにし、アルゼンチンやメキシコなどの南米諸国でも高い評価を得た作品ってことらしいんよ。

あまりの評判に、続編もできてるらしい、そんな作品の感想は......?!

エリート・スクワッド / Tropa De Elite   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジョゼ・パヂーリャ

出演:ヴァグネル・モーラ、アンドレ・ハミロ、カイオ・ジュンケイラ、マリア・ヒベイロ、フェルナンダ・マシャード、ミリェム・コルタス

ギャングやドラッグ・ディーラーに牛耳られ、暴力で溢れたリオデジャネイロの街。治安を守るはずの警察は腐敗し、犯罪が後を絶たない状況の中、犯罪組織と戦う警察の特殊部隊で新人の訓練が行われ.....ってな、ブラジルのバイオレンス映画?!

武器の横流しや麻薬の売買でスラムを支配するギャング、ローマ法王の訪問を前に、そんな“街の悪”を一掃しようとする部隊、ふたりの新人警官を中心に、リオの街の過酷な現実を映すってかな?!

それにしても、普通にマシンガンを手に持って人が歩き回ってる街って、すごいよね。そんな悲惨な現実のなかで引き起こされる暴力、確かにリアリティを感じるかな。

ところどころで緊迫感ってのは伝わってくるんやけど、全体として見ると、少し構成にムダがあるようで、残念ながら“勢い”という点で、この手のスラムの現実を描いた『シティ・オブ・ゴッド』なんかと比べると、もう一息な感じやったね。

まぁ、悪くはないんやけど、う~ん、もうちょいかなぁ!?

2012年3月18日 (日)

『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

今日は、劇場公開中の作品の中から、ちょっと話題の作品をひとつ、ご紹介♪

前作の『シャーロック・ホームズ』では、これまでのイメージを振り払い、まったく新しい肉体派のシャーロック・ホームズ像で世間をアッと言わせたガイ・リッチー監督、今回もノリノリやったみたいやね!(笑)

これまでと違いすぎることで、当然のことながら一部のホームズファンからの批判もある一方で、良質な娯楽として評価されてる、そんな作品なんやろね。

というわけで、個人的にはワクワクしながら観たその感想は.......?!

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム / Sherlock Holmes: A Game Of Shadows   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ガイ・リッチー

出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、レイチェル・マクアダムス、スティーヴン・フライ、エディ・マーサン、ケリー・ライリー、ジェラルディン・ジェームズ、ポール・アンダーソン

各地で起こる不可解な事件、その黒幕としてある男の存在を確信した名探偵ホームズは、犯人の陰謀を阻止すべく、難解な事件に挑むのだが.....ってな、ガイ・リッチー版シャーロック・ホームズの第2弾!?

いやぁ~、今回もゴリゴリの“リッチー節”炸裂の、いきなりのアクションでのスタートやったね。前回に引き続き、ダウニーくんとジュードくんの絶妙な掛け合いで、コミカルかつエキサイティングにサスペンスを展開させて、なかなか飽きさせない流れやった。

話のテンポの良さもさることながら、効果的にストップ・モーションを使ってみたり、さりげなく音楽でアクセントを付けてみたり、そんな監督さんの盛り上げ上手な演出が、良質な娯楽として作品を仕上げてるんよなぁ!?

2作目ってことで、さすがに前回ほどのインパクトはないものの、すっかりアクション・ヒーローになったシャーロック・ホームズってのも、これはこれでアリやなぁって思うんよ。

ちょっと個人的に残念やったのは、前作から引き続き登場のレイチェル嬢が、あっさりと話しからフェードアウトしてもうた点かな。もし次があるなら、何んとか復活して欲しいよなぁ.....なんて?!(笑)

2012年3月17日 (土)

『SHAME -シェイム-』

今日は、公開中の作品の中から、イギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、セックス依存症の男が主人公ってことで、そのキワドイ描写で話題になってたんよね。主役のマイケル・ファスベンダーくんは、アイルランド育ちで『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でマグニートーの若い頃を演じて注目された、若手の有望株なんよ。

この作品でもヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞したらしく、LA批評家協会賞でも賞をもらったんやって。ますます期待やねぇ!

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

SHAME -シェイム- / Shame   ★★★☆☆   (2011年)

監督:スティーヴ・マックィーン

出演:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッチ・デール、ルーシー・ウォルターズ、ニコール・ベハーリー

ニューヨークで暮らす独身の男。仕事も順調で女性にもモテる、何も問題のないように見える彼には、セックス依存症という他人には言えない悩みがあった。行きずりの関係を重ねる彼の部屋に、ある日、妹が転がり込んできたことで、日常に変化が.....ってなドラマ?!

テーマがテーマだけに、出だしから“刺激的”なシーンの連続で、物議を醸しだしてたっていうのも納得やったね。

ただ、この作品、エロで観客の興味を引くっていう単純なドラマやなくて、そんな自分にどこか嫌悪感を抱きながらも、欲望を抑え切れずに苦悩する、ひとりの男の姿を切なく描いてるんよなぁ。

そんな主人公を演じるファスベンダーくんは、端正な顔立ちを曇らせながら、愛欲に溺れる哀れな男を繊細に演じてるんよね。そんでもって妹役のキャリー嬢も、なかなか体張った演技で、悪くなかったかな。まぁ、歌の方はもう少し練習した方が良かったかもね?!(笑)

あまり万人受けするような内容の作品ではないんやろうけど、都会で独りで暮らし、幸せなフリをしながらも、心にポッカリと空いた穴を埋めようと必死にもがく、そんな30代の男の悲哀ってのは、同性の視点からすると、心にずしりとくるものがあるし、その気持ちがよう分かるんよなぁ!?

ジワジワと胸にくる、そんな余韻の残る作品やった。   

2012年3月16日 (金)

『少女たちの羅針盤』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、個人的には若手女優として最初の頃から注目してる成海くん目当てで手にしたんやけど、去年のドラマでブームになった「家政婦のミタ」に出て、一気にメジャーになった(?)感のある忽那くんの方が、ひょっとしたら話題なのかもね。あのポッキー娘がなぁ......(笑)

そんな二人の若手女優の他にも、さりげなく草刈正雄の娘が主要キャストで出てるってのも、ちょっと注目やったりしてね。『0093 女王陛下の草刈正雄』でのパパさんとの共演でデビューした彼女も、とりあえずは順調にキャリアを積んでるらしい。 

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

少女たちの羅針盤   ★★★☆☆   (2010年)

監督:長崎俊一

出演:成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有、黒川智花、塩谷 瞬、石井正則、水本 諭、前田 健、金山一彦、清水美沙、石黒 賢、戸田菜穂

出身地での映画の撮影にやってきた女優、4年前にメンバーの死によって活動をやめた伝説の劇団の関係者だったのだが......ってな、青春&サスペンス?!

演劇に夢中の女子高生4人組、時にぶつかり合いながらも、力を合わせ、頑張るってな話は、なかなか爽やかな青春ドラマやった。リーダー格の成海くんが、グイグイと引っ張りつつ、他の3人もそれなり個性が出てて、かなり楽しめたんやけどね。

ただ.....構成上、どうしてもヒネリが欲しかったんやろうけど、ミステリー部分がどうにもお粗末でなぁ......(苦笑)

青春の痛手とその真相ってのが話のキモってことなんやろうけど、完全に浮いてもうてるところがイタすぎるってか?!途中までは、エエ感じやっただけに、何とも惜しい終わり方やったね。

それにしても......石黒 賢の持ってるB級感って.....すごいものがあるよなぁ。出てきた瞬間に、画面がすべてチープになるって.....それもある意味“才能”??(笑)

2012年3月15日 (木)

ちょっとホットなポランスキー ② 『ゴーストライター』

というわけで、昨日に続いて今日もポランスキー作品をひとつ、ご紹介♪

この映画、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したのをはじめ、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では監督賞と脚色賞、ヨーロッパ映画賞では作品、監督、男優、脚本の各賞を獲って、ヨーロッパで絶賛されたらしいんよ。

もともと監督さんのイメージってのが、ワイドショー的なところが話として先行してるだけに、どこかキワものの変人っていうのがあって、これまでまり評価してなかったんやけど、この作品を観ると、監督としての腕が確かなのは、分かる気がするね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

ゴーストライター / The Ghost Writer   ★★★★   (2010年)

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ウィルキンソン、ティモシー・ハットン、イーライ・ウォラック、ジョン・バーンサル、ジョン・ベルーシ

ゴーストライターとしてイギリス元首相の自伝の執筆をすることになった男。ちょうど取材を始めたときに、元首相にスキャンダルが持ち上がり、死亡した前任者の仕事を引き継いだ彼は、引き受けた仕事に疑念を抱くのだが….ってなサスペンス?!

元首相を取り巻く人間模様、深まる謎、迫りくる危険、いやぁ、なかなかスリリングな展開のドラマやったね。

特別何かすごいしかけがあるというわけやないんやけど、淡々とした、抑え気味の流れの中で、不思議と観てて引きつけられるものがあるんよなぁ。

ちょっと気弱な感じの主人公を演じるユアンくんや、元首相役のピアースくんをはじめ、取り立ててすごい演技と思わせるものはないものの、登場するキャストがすべて、さりげなく役にはまってるところが、違和感なく話しに入り込める理由なんかもね。

ひとりの男の過去にまつわる疑惑と疑念、知りすぎた男の末路は……てなことで、最初から最後までムダなく、スキなく演出されるドラマの完成度は、思わず“お見事”って唸ってまうデキやった?!

2012年3月14日 (水)

ちょっとホットなポランスキー ① 『おとなのけんか』

今日は公開中の作品の中から、ちょっと個性的なシチュエーション・コメディをひとつ、ご紹介♪

監督のポランスキーと言えば、何かと映画以外でも話題を振りまいてるやんね。こうやってヨーロッパで映画を撮ってるけど、実は保釈中の身でありながら国外に逃げたってことで、今でもアメリカでは逃亡犯になってて、入国したら即逮捕ってことになるらしい。

そんなポランスキー監督と言えば、『戦場のピアニスト』でアカデミー賞を受賞し、復活したと思ったら、最近、なんや立て続けに評価される作品を発表してて、にわかに注目されてるんよね。

というわけで、今日と明日の2日連続で、そんな監督さんの最近の2作品を取り上げようかってなことで、まずはこちらから.......?!

おとなのけんか / Carnage   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー

子供同士のけんかで、一方がケガをしたため、被害者側の家で和解のための話し合いをする二組の夫婦。和やかな雰囲気のまま終わるかと思われた話し合いの結末は.....ってな、シニカルなコメディ・ドラマ?!

お互いに大人な対応をしながら、丸く収めようとするものの、次第にホンネがむき出しになり、約80分間の“修羅場”が繰り広げられる.......ってか?!(笑)

作品の内容はって聞かれると、単なる大人の口げんかを延々とってことなんやけど、これが両サイドの考え方だけやなく、夫婦の関係、男と女の考え方の違いといった色んな形に変化しながら、攻撃し合い、罵り合い、時になだめながら、言葉による攻防がハゲしく展開してくんよ。

まぁ、他人のケンカがオモロイかってことなんやけど、4人の登場人物のホンネがぶつかり合ってるってところに話の深みがあるんよね。

そんな芝居を個性を前面に出してグイグイと引っ張っていく4人の役者の演技力は、なるほど大したもんやと思う。監督さんにしたら、この4人をキャスティングできた時点で、ある程度、勝ったも同然やったんかもしれんね?!

残念ながら未婚の独り身のハゲとしては、どこか傍観者としてしか観れんかったけど、結婚して子供でもいれば、もっと感じることもある話なんと違うかな。

2012年3月13日 (火)

『ビルと動物園』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

坂井真紀って女優さんも、“リハウスガール”で注目されて、そのままフェードアウトするかと思ったら、息の長い女優さんになったもんやね。どことなく、いつも永作博美とイメージがかぶるような気がするんやけど、それでも、こうやって主演から脇役までこなし、コンスタントに出演してるってことは、大したもんやと思う。

そんな前フリで坂井くん押しかと思わせて、マニアックに“渡辺 哲”押しやったりして(笑)

先の日本アカデミー賞で、でんでんが『冷たい熱帯魚』で助演男優賞を受賞したわけやけど、あの作品や『ヒミズ』でもインパクト十分な演技をしてたオヤジ、それが渡辺くんで、これまでもヤクザもの中心に、脇で光る演技をしてるんよね。

というわけで、そんな渡辺くんの出演作ってことで、作品の感想は.....?!(笑)

ビルと動物園   ★★★☆☆   (2007年)

監督:齋藤 孝

出演:坂井真紀、小林且弥、勝村政信、渡辺 哲、津田寛治、波岡一喜、河原さぶ、犬山イヌコ、山口祥行

上司との不倫で中絶し、心身ともに傷ついている29歳のOLと、そんな彼女の勤める会社があるビルの窓掃除のバイトをしている21歳の音大生の青年、将来に不安を抱えたふたりの人生が交錯する.......ってなお話?!

ビルの窓を挟んで、偶然に視線が合って始まる、少し年の離れた男女の恋の話とみせかけて、そんな能天気な恋の話ってわけでもないんよね。

日々に疲れ、どこか満たされない心と拭えない虚しさに潰れそうになりながら、そんな時にひとりの青年と出会い、人生の新たな一歩につながる......ってことで、一応は恋愛ドラマなんやけど、どちらかというと、30代直前の女の人生を語るってとこか?!

といっても、それほど深く語ってるわけでもなく、あっさりとした描写で淡々とっていうイメージやったかな。

父親との葛藤や、まったく見えてこない将来、取り残されていくような不安感、まぁ、テーマとしてはよく分かるんやけど、ちょっと“あっさり”し過ぎてもうて、感情移入がしずらいというか、物足なさが残るデキやったね?!

2012年3月12日 (月)

『アナザー プラネット』

今日は、劇場未公開の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品のDVDのパッケージは、空に浮かんだ地球を背景に、ベッピンさんが佇んでるっていう、なんとも印象的な絵なんよね。思わず手にして、あらすじを読んだら、妙に気になってもうて、そのままレンタルしてもうた。

どうやらサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したらしく、さらに、主演の美しい女優さんが、監督と一緒に脚本も共同執筆してるらしい。まぁ、監督も脚本だけやなく、撮影、編集をすべて自分でやってるようで、いかにも低予算のインディーズ作品ってとこやんね。

そうは言いつつ、なかなか侮れない、そんな作品の感想は.......?!

アナザー プラネット / Another Earth   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マイク・ケイヒル

出演:ブリット・マーリング、ウィリアム・メイポーザー、ロビン・ロード・テイラー、マシュー=リー・アルルバフ

飲酒運転で人を殺してしまった女子大生は、4年の刑期を終え、出所する。その頃、空には“もうひとつの地球”が出現していた.....ってな、喪失と再生、そして希望のドラマってなとこかな?!

空に浮かぶ地球、それは実在するのか、それとも幻か.....そんな何とも言えない不思議な設定の中で、過去の過ちを悔いながら、贖罪を求め、苦悩する若者の姿を描いてるんよなぁ。

いかにも低予算で奇抜さを売りにした作品やなぁって思いつつも、そこに描かれた悲しみとともに生きる人たちの物語は、静かに胸に響いてくるんよね。

鏡のように空に映る地球に、ボロボロの今の自分とは違う、もうひとりの自分を思い描く、そんな主人公の心の痛みが繊細に描かれてるんと違うかな。

印象的な映像をバックにしながら、深く傷ついているがゆえに、心の平穏を求め、彷徨う主人公の苦しみ、ちょっと地味やけど、なかなかのドラマやったね!?

それにしても、“もうひとつの地球”っていう意味で原題が“アース”やのに、それをなんで“惑星”にする必要があったんやろねぇ。こんな中途半端なやり方で、タイトルに込められた作品の味わいをぶち壊して欲しくないよなぁ.....ホンマに?!(苦笑)

2012年3月11日 (日)

『戦火の馬』

今日は、劇場公開中の作品の中から、久々にスピルバーグが監督した実写ドラマを、ご紹介♪

一時は“アカデミー賞有力”なんて宣伝もされてたわけやけど、残念な結果やったね。まぁ、ノミネートはされたものの、下馬評では作品賞は他で競ってるのが明らかやっただけに、ほとんど結果にインパクトはなかったかなぁ。

ただ、こうしてノミネートに入り込んでくるところが、やっぱり“巨匠”スピルバーグやなぁって思わせるわけで、彼が優れた映画監督であることは疑う余地はないと思うんやけどね。

そんなわけで、そんな作品の感想は......?!

戦火の馬 / War Horse   ★★★☆☆   (2011年)

監督:スティーヴン・スピルバーグ

出演:ジェレミー・アーヴァイン、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストリュプ、パトリック・ケネディ、デヴィッド・クロス、ベネディクト・カンバーバッチ、セリーヌ・バッケンズ

イギリスの片田舎で生まれた一頭の馬が辿る数奇な運命を描いた、スピルバーグによる人と馬の物語ってね?!

美しい姿に心奪われた貧しい農夫に買われたサラブレットは、その家の青年に育てられたが、やがて第一次大戦が始まり、仕方なく軍に売られて戦場へ.....ってなことで、戦争というものを背景にしながら、様々な人たちと出会い、ハゲしい銃撃の中、生き延びる馬の様子をドラマチックにね!?

というわけで、この作品、主役は馬です....なんて(笑)

いや、でもこの馬、なかなかの演技派やったね。つぶらな瞳で見つめる視線の先には、戦争という悲しい現実が映されるんよなぁ。

この作品、戦場を主に舞台としながらも、悲惨な戦争ドラマとするわけやなく、あくまでも人にフォーカスを当てながら、敵も味方もなく、さりげなく争うことの無意味さを訴えてるわけで、その辺りは“さすがスピルバーグ”やったね!?

いくつかのエピソードを組み合わせて話を構成してるだけに、少し全体として散漫な印象は残ってまうんやけど、ただ、盛り上げるべきところでは、しっかりと盛り上げ、ぐっと胸に迫ってくるところは、監督さんの熟練の技やった。

そんな“スピルバーグ印”の作品の質は、やっぱり平均点以上ってことで、なかなか悪くなかったね?!

2012年3月10日 (土)

『顔のないスパイ』

今日は、公開中の作品の中から、スパイものをひとつ、ご紹介♪

監督のマイケル・ブラントくんは、『3時10分、決断のとき』の脚本を共同で執筆した人らしく、この作品が監督としてのデビュー作になるんやって。脚本家から監督になって成功する人って結構いるだけに、ちょっと期待したんやけどねぇ。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

顔のないスパイ / The Double   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マイケル・ブラント

出演:リチャード・ギア、トファー・グレイス、スティーヴン・モイヤー、オデット・ユーストマン、スタナ・カティック、クリス・マークエット、テイマー・ハッサン、マーティン・シーン

ある殺人事件の手口から、20年間、姿を現すことなく、すでに死んでいると言われていた“カシウス”と呼ばれる伝説のロシアのスパイの犯行が疑われる。真相を追及するべく、かつてカシウスを追っていた、引退した元CIAのエージェントと、カシウスを研究する若いFBI捜査官が捜査に乗り出すが......ってなサスペンス映画?!

ミステリアスな男“カシウス”の正体は....ってことで、孤独な元敏腕エージェントと“カシウス”に夢中の若者の凸凹コンビがぶつかりながら、謎を追うってことなんやけど、早々に“謎”が分かってもうて、どないなるんやろうと心配してたら、意外とヒネリがあって、飽きさせない内容になってたね。

今回はニヤケた笑顔は一切なしで、眉間にシワを寄せてクールに決める“ギア様”は、大人の雰囲気をプンプンさせながら、なかなか渋い役どころを頑張って演じてたかな。この歳であれだけ走れれば、大したもんやわ....なんて、内容と関係のないところに感心してたりして!?(笑)

全体的に悪くないデキなんやけど、緊張感がもう一息続かなかったのと、“ギア様”の存在がそう思わせるのか、良くも悪くもハリウッド的ってな感じで、評価としてはボチボチってとこやったかなぁ.....?!

2012年3月 9日 (金)

『マイ・バック・ページ』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してる山下敦弘ってひとは、なかなか個性的な作品を作り出すひとで、経歴を見ると、あの熊切和嘉監督の『鬼畜大宴会』で助監督をしてたんやってね。それを見て、なんか妙に納得する部分があったよ(笑)

そういう意味での期待はあったんやけど、この作品は主演が妻夫木くん&松山くんのイケメン俳優ってことで、商業的な期待との狭間で葛藤があったんかなぁ.....なんて勝手に想像したりしてね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

マイ・バック・ページ   ★★★☆☆   (2011年)

監督:山下敦弘

出演:妻夫木 聡、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈、韓 英恵、中村 蒼、長塚圭史、古館寛治、山本浩司、中村育二、三浦友和、青木崇高、山本剛史

1960年代後半から70年代にかけて、学生運動が盛んだった時代に、若き活動家と出会い、取材することになった若手のジャーナリストの葛藤を描くってかな?!

時代の大きなウネリの中で、めぐり合ってしまったふたりの若者、取材する側とされる側、それぞれの思惑を胸に秘めながら、共鳴し合う運命のようなものを.....ってことなんやろうけど、なんやろ、この締まりのなさは?!(苦笑)

いやぁ、脇のあまり名前の知られてない役者はみんなエエ味出してるんよ。引き込まれる演技してて、演出も含めて、その点でのレベルはそこそこ高いと思うんやけど......主演の二人を除いてはねぇ....(苦笑)

せっかくの周囲の頑張りも、メインが未熟すぎて、結局のところアマチュア革命家と鈍い素人ジャーナリストのじゃれ合いの話っていうイメージしか残らんのよなぁ。

特に妻夫木くんの方の、無気力で情熱の欠片も感じられない若手ジャーナリストってのは、どうなんやろね?この時代のジャーナリズムは、あんなにヌルかったんやろか?長時間付き合わされた挙句に、あまりの緊張感のなさに、拍子抜けしてもうたよ。

若手で唯一キラリと光ってたのは、石橋くんやった。地味やけどエエ演技しとったなぁ....たぶん忽那くんに注目が行き過ぎて、あまり評価されてないんやろうけど......頑張れっ!?(笑)

2012年3月 8日 (木)

『ヤング≒アダルト』

今日は、劇場で公開されてる作品の中から、ちょっとビターなコメディをひとつ、ご紹介♪

監督ジェイソン・ライトマン、脚本ディアブロ・コディの組み合わせと言えば、数年前のアカデミー賞でも話題になった『Juno/ジュノ』を作ったコンビなんよね。監督さんの方は、前作の『マイレージ、マイライフ』でも賞レースを賑わしてた人で、この作品も期待やったんやけどね。まぁ、主演のシャーリーズ・セロンは、この役でゴールデン・グローブ賞のノミネートを受けたってことで、少し評価されてたみたいなんやけど....。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ヤング≒アダルト / Young Adult   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジェイソン・ライトマン

出演:シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルド、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー、コレット・ウォルフ、ジル・アイケンベリー、リチャード・ベキンス

若者向けの小説のゴーストライターをする主人公は、ある日、元カレから赤ちゃん誕生のメールを受信し、思い立って故郷の街に帰るのだが.......ってな、ちょっと“痛め”のコメディ・ドラマ?!

再会すれば、また恋の炎が燃え上がり、彼と必ず結ばれる....例え子供ができていようとも......そんな勘違いな女の、惨めな奮闘を描くんよね。

まぁ、何というか、世の中が自分を中心に回ってるって信じてるような、ちょっと心が病んでる主人公は、とっても“イタい女”なんよ。それを演じるシャーリーズくんは、なかなかのハマり役やったね。その必死さ具合を見てると、少しかわいそうになってもうたりして.....(笑)

過去に引きずられ、大人になりきれない大人の話ってことで、ほどよくユーモアを入れながら、どこか切ないドラマに仕上がってるところは、悪くなかったかな。同じような世代で、彼女のように家庭を持てず、ひとりフラフラしてる者には、何となく胸にグサっとくる話やし、それなりに共感してまう部分もあったりして....自分の場合は、そんなモテキなんてのは、なかったんやけど.....(苦笑)

ただ、この手の話は、あまり広くウケる内容やないかもなぁ。でも、この監督さんらしく、うまく音楽を駆使しながら、テンポよく盛り上げるあたり、なかなかやったと思うんやけど。

というわけで、不器用な大人の恋の話は、イタく切ないドラマやったね?!

2012年3月 7日 (水)

『水曜日のエミリア』

昨年のアカデミー賞からほぼ1年経ったってことで、そんなアニバーサリーな夜(?)に、昨年の主演女優賞を見事に受賞したナタリーくんの作品をひとつ、ご紹介ってか♪

まぁ、だからどうしたっていうような前フリに、特にこれ以上、掘り下げて語ることもないんやけど、なんとなく勢いで....ってことで(苦笑)

ところで、この作品に出てるリサ・クドローって、昔、個人的にちょこっとハマった『フレンズ』ってアメリカのコメディ・ドラマに出演してたんよね。あのツカミどころのない、不思議な役どころの強烈なインパクトがあって、それ以降、映画でたまに見かけても、ついついそのイメージが甦ってもうて、そんなキャラを期待してもうたりして....(笑)

てなことで、どうでもいい話がさらにどうでもよくなってもうたんで、ここらで感想を.....?!

水曜日のエミリア / Love And Other Impossible Pursuits   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ドン・ルース

出演:ナタリー・ポートマン、スコット・コーエン、チャーリー・ターハン、ローレン・アンブルーズ、リサ・クドロー、エリザベス・マーヴェル、アンソニー・ラップ、デイジー・ターハン

生まれたばかりの娘を失くした悲しみを乗り越えられずにいた女は、義理の息子ともうまくコミュニケーションを取れず、辛い日々を過ごしていたが.....ってな、ちょっとセンチメンタルなドラマ?!

心に負った深い傷を癒す術を知らず、新しい家族との関係、両親との関係、様々な悩みを抱えて生きている女性の揺れる心を描いてるんよね。

この作品、メインはやっぱり主役のナタリーくんなわけで、どこか陰のある、不器用で強情、それでいて繊細な、そんな女性を演じてるんよね。

全体としては、ところどころでエエ感じに盛り上がるんやけど、肝心なところで詰めが甘いというか、ちょっと煮え切らんところが歯がゆかったかな(苦笑)

それでも、喪失と再生の物語には、やっぱり家族であったり、大切なひとの愛情が必要ってなことで、悪い話ではなかったんやけどね?!まぁ、ナタリー好きとしては、彼女が頑張ってれば.....ねっ!(笑)

2012年3月 6日 (火)

『ハリヨの夏』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、今やすっかり売れっ子の若手俳優になったコーラくんの映画デビュー作らしいんよね。初々しさが、なんとも新鮮やったりして......でも、演技は今と変わらんよなぁ.....って、それはひょっとして役者として成長が.....ってこと??(苦笑)

ってなことで、新人俳優を風吹くんと柄本くんの両ベテランがフォローするってな作品の感想は......?!

ハリヨの夏   ★★★☆☆   (2006年)

監督:中村真夕

出演:於保佐代子、風吹ジュン、柄本 明、高良健吾、キャメロン・スティール、谷川俊太郎、前田昌代

大好きな父親は別居中で、母と妹と3人で暮らす女子高生。同級生の水泳部に所属する彼とは、友達以上、恋人未満の関係が続き、すべてが何かうまく行かないように感じ、周囲とぶつかるのだが.....ってな、ちょっと過激(?)な青春ドラマ?!

10代の多感な時期に、家庭の問題や人間関係で不安な状況のなか、揺れる女の子の心情を描くってとこなんかな。

イケメンの高良くんが中心なのかと思ったら、相手の女の子とその両親との関係がメインの話やったね。そんな主人公の女の子は、これがデビュー作ってことらしく、演技の方は、ちょっと表情が硬いかなぁって思ったんやけど、どこかムダに尖ってて、心の中のいら立ちをどうしていいのか分からない、そんな10代が感じる閉塞感や戸惑いが素(?)で出てたかなぁって思う。

作品としては、世間知らずの子供から、少し背伸びして大人への階段を上る、そんな瞬間を表現したかったんやろなぁ。まぁ、少し階段を駆け足で上がりすぎすぎやろってツッコミを入れつつ、全体としてはボチボチやったかな?!(苦笑)

2012年3月 5日 (月)

『レイクビュー・テラス 危険な隣人』

今日は、劇場未公開作品の中から、ちょっと小粒なサスペンスものを、ご紹介♪

サミュエル・Lジャクソンって、黒人俳優の中では、抜群に演技のうまい役者やと思うんよね。コメディ系でのとぼけた演技から、シリアスものでのクセ者の演技、ホンマに幅広い作品のなかで、彼にしか出せない存在感ってやつを、いつも見せてくれてると思う。

なかなか主役を張るってことはないんやけど、こういう役者がいることで、作品に深みが出たり、おもしろさが加わったりするんやろね。

というわけで、そんなサミュエルおじさんが抜群のインパクトを発揮してる“B級映画”の感想は.......?!(笑)

レイクビュー・テラス 危険な隣人 / Lakeview Terrace   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ニール・ラビュート

出演:サミュエル・L・ジャクソン、パトリック・ウィルソン、ケリー・ワシントン、ロン・グラス、ジャスティン・チェンバース、ロバート・パイン

白人の夫と黒人の妻、そんな若い夫婦は、丘の上にある豪華な家を手にいれ、喜ぶのだが、その隣人の黒人警官はちょっと理由ありで...ってなサスペンス?!

普通は警官が隣に住んでれば、心強いもんやけど、それが人種的偏見のかたまりで、しかも権力を振りかざし、難癖をつけてきたら....う~ん、これちょっと悲惨やねぇ.....(苦笑)

そんな、とことん嫌な奴をサミュエルくんが熱演してる。人種問題や、それによる偏見、世代間のギャップを背景にしながら、えげつなく理不尽に話は展開していくんよなぁ。

途中までは、ちょっとグタグタ気味かなぁと思ったんやけど、一線を越えてしまう辺りから、なかなか緊迫して、盛り上がったね。まぁ、それもこれも、見事な悪役っぷりを発揮してるサミュエルくんの存在感なんかなぁ?!

2012年3月 4日 (日)

『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』

今日は、公開中の作品の中から、話題作(?)をひとつ、ご紹介♪

『トワイライト~初恋~』『ニュームーン/トワイライト・サーガ』『エクリプス/トワイライト・サーガ』ときて、いよいよ“不気味な白塗り男”と“毛深い野生派男”との恋のトライアングルに悩む“奇特な少女”の恋愛ドラマも佳境に入ってきたってことで、トワイライター待望の最終章の始まり、始まりってか?!(笑)

今回も見事にラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)に“もれなく”ノミネートされた、ある意味、世界が認めるホットな三角関係ってことで、こんなオヤジの理解を完全に超えた、ドラマチックな話には、とことん最後までツッコミ入れさせてもらおうってことで、たまたま時間があったんで、レイトショー割引を利用して鑑賞してみたってわけ。

今回も監督交代ってことで、終わりに向けた新たな始まりってとこなんかな?!

そんな作品の感想は......?!

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1 / The Twilight Saga: Breaking Dawn - Part 1   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ビル・コンドン

出演:クリステン・スチュワート、ロバート・パティソン、テイラー・ロートナー、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ、エリザベス・リーサー、ケラン・ラッツ、ニッキー・リード、ジャクソン・ラスボーン、アシュリー・グリーン

ついにヴァンパイア族のエドワードとの結婚を決意したベラ、幸せな結婚式をあげ、ハネムーンに行くのだが......ってな、人間とバンパイアの恋愛を描くシリーズ最終章の第1弾!?

不安な心を押えて、ついに結婚したふたり、幸せな気分に浸ってたのもつかの間、彼女が妊娠し、それにより大騒ぎに......ってなことで、もう最初から最後までツッコミどころ満載で、ある意味、今回も楽しませてもらったよ!?(笑)

前半は、盛大な式から新婚初夜へと、まさに甘ったるいだけの“ままごと”レベルの恋愛ドラマが延々と続き、そこから一気にホラー・モード突入(?)ってことで、とってもドラマチックな展開やったね(苦笑)

毎度のことながら、出産シーンを始め、そこら中で失笑の嵐やったんやけど、ヴァンパイアによる“高速荷造り”のシーンだけは、ちょっと羨ましくなってもうた。あれは、かなり便利かも....なんて!(笑)

こんなどーしようもない話も、狼青年の存在があることで、なんとか成立してるんやろね。まぁ、ふたりの男に対する彼女の態度がどうなんやっていう感想はあるんやけど、そんな三角関係があってこそ、“禁断の愛の物語”ってやつが、それなりに盛り上がってるってことか。

それにしても、エンドロールの頭からしばらく続く次回作の公開時期のお知らせの字幕、なんとかならんもんかね。作品への愛情をまったく感じない角川の宣伝方法ってのは、ホンマにどうかと思う。そもそも、角川に映画ファンを思う気持ちがあるかどうかってのは、前々からかなり疑問やったんやけど......?!(苦笑)

2012年3月 3日 (土)

『メランコリア』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、またまた“やらかして”くれたラース・フォン・トリアー監督の新作を、ご紹介♪

何を隠そう、この作品、昨年のカンヌ映画祭で主演のキルステン・ダンストが主演女優賞を受賞したり、全米批評家協会賞やヨーロッパ映画賞で作品賞を受賞した話題作なんよね。

前作の『アンチクライスト』でも物議を醸し、もはや“まともな作品はトリアー作品にあらず”ってぐらい、キワもののイメージが強いわけなんやけど、その一方で、他にはない強烈な個性を作品で表現してるってのも、また事実やと思うんよなぁ。まぁ、好き嫌いはあるとは思うんやけど......(笑)

というわけで、そんな監督さんの最新作の感想は.......?!

メランコリア / Melancholia   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ラース・フォン・トリアー

出演:キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、アレキサンダー・スカルスガルド、ブラディ・コーベット、シャーロット・ランプリング、イェスパー・クリステンセン、ジョン・ハート、ステラン・スカルスガルド、ウド・キア、キーファー・サザーランド

巨大な惑星“メランコリア”の接近により、終わりを迎えようとしている地球で、一組の姉妹とその家族を通して描かれる終末の物語?!

インパクト十分なオープニングで度肝を抜かれ、訳の分からないまま始まる本編で描かれるドラマは、まさに奇才トリアー監督の本領発揮といわんばかりの、いい意味(?)で“病んだ”内容やったね!(笑)

その独特の世界観と印象的な映像で表現されてるのは、格調高いパニック映画ってとこなんかな。

逃げる場所もなく、確実にやってくる“終わり”そんなものを意識させつつ、前半と後半でうまく話の目先を変え、主人公の心の揺れを繊細に写しつつ、それぞれに“やるせない”悲しみを描く当たり、この監督さんの頭の中で、一体何が作り出されてるのか、ちょっと興味をもってまうやんね。

キャスティングした女優の肌を露出しないと気がすまないのか、今回も“トリアー節”全開で、それに応える役者の気合いが伝わってくるかな。

いずれにしても、この監督さんの作品が万人受けするわけはなく、またまた賛否が分かれることになるんやろうけど、個人的には、“賛”を押したい気分かな。

それにしても、今回の脇でのランプリングおばちゃんの尖りっぷりは、半端やなかったなぁ.......!(苦笑)

2012年3月 2日 (金)

『しあわせのパン』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、北海道が舞台になってるんやけど、題名のパンもさることながら、景色がキレイやった。個人的に北海道は何度もバイクで旅してて、思い入れが強いんよね。ロケ地になってる洞爺湖の周辺も何度か走ったり、キャンプしたりしてるんで、なんや懐かしかったなぁ。

そんな、とってもパーソナルなノスタルジーはどうでもエエとして、作品の感想は......?!

しあわせのパン   ★★★☆☆   (2011年)

監督:三島有紀子

出演:原田知世、大泉 洋、森 カンナ、平岡祐太、光石 研、八木優希、中村嘉葎雄、渡辺美佐子、中村靖日、余 貴美子、あがた森魚、本多 力、(声の出演)大橋のぞみ

北海道の洞爺湖のほとりでベーカリーカフェを営む一組の夫婦、そんな彼らのお店にやってくる人たちとの人間模様を描いたドラマ?!

心のこもったおいしいパンと香り立つコーヒー、そして季節の野菜を使った料理がウリってことで、コーヒーは個人的にダメなんで興味ないんやけど、それ以外は腹にくる“絵”やったなぁ。これ、空腹で観ると、ちょっと辛い!(笑)

まぁ、そんなことは置いといて、肝心の話の内容はというと、仲がいいが、微妙な距離感の夫婦と、そんな彼らが迎える、それぞれに悩みを抱えたお客さんとの心の交流を描きながら、ささやかな暮らしの中にある“しあわせ”を語るってとこなんかな。

作品のイメージどおりの“まったり”した雰囲気のなかで、心温まる(?)話が展開されるってなことなんやけど、まぁ、話自体は悪くないと思うものの、ちょっと“作りすぎ”感が強すぎて、正直、少し素直に観れんかったね。それに、どうしても間延びした感じがして.......まぁ、それが作品の“色”って言われたら、それまでなんやけど。

そんなドラマの中で、主演の原田くんの透明感のある存在ってのは、ちょっと目を引いたかな。思わず後で実際の年齢をチェックしてもうたんやけど、とてもそうは見えないところが驚きやった。ホンマにビックリ!?

2012年3月 1日 (木)

『孫文の義士団』

今日は、香港映画をひとつ、ご紹介♪

“孫文もの”と言えば、昨年公開されたジャッキー・チェンの『1911』があったんやけど、あちらが孫文をメインにした正統派ならば、こちらはそんな孫文を守ろうとする人たちってことで、少し変化球でってとこなんかな。

この作品、公開当時の評判もなかなかやって、気にはなってたんやけど、それに加えて『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』でツボにはまったドニー・イェンが出演してるってのも魅力やったりして。

そんな作品の感想は......?!

孫文の義士団 / Bodyguards And Assassins   ★★★☆☆   (2009年)

監督:テディ・チャン

出演:ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ワン・シュエチー、レオン・カーフェイ、サイモン・ヤム、カン・リー、エリック・ツァン

清朝末期の香港を舞台に、革命同志との会合のためにやって来る孫文を、西太后が送り込む暗殺者から守るために集まる人たちの戦いを描くってなアクション・ドラマ?!

国を変えるため、祖国の未来のために、何があっても守らなければならない人がいるってなことで、それぞれの想いを胸にメンバーに加わった人たちの熱いバトルが展開するんよ。

この手の香港映画といえば、単純にワイヤーを使ったバリバリのアクションものかって思って観ると、意外とこれ、ドラマチックやったりしてね!(笑)

お約束のようなアクションのオンパレードではあるんやけど、その小気味よさは、観てると手に汗握るし、楽しませてくれるんよなぁ。特にドニー・イェンの走りっぷりは秀逸やったね!(笑)

革命のため、国を変えるための熱い情熱、ひょっとして今この国に最も必要なものかもなぁ....あっ、でも守るべき人がおらんってか?!(苦笑)

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