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2012年4月

2012年4月30日 (月)

『捜査官X』

いつも月曜日は劇場未公開の、ちょっとマニアックな作品を紹介してるんやけど、今日は休日ってこともあって、劇場公開中のちょっとマニアック(?)な作品をひとつ、ご紹介♪

いやぁ~、別にネタってことやなくて、本気でチケットを買う際に「容疑者Xを1枚ください」って言ったら、相手のひとが一瞬戸惑った表情をしながら、「あっ、捜査官.....ですね」って言って、何ともいえない恥ずかしい思いをしてもうたんよ。別に東野圭吾がエドガー賞の受賞を逃すってニュースが頭にあったわけでもないんやけど.....ね?!(笑)

そんな、チケット購入の際には注意が必要(?)な作品なわけやけど、主演のドニー・イェンが個人的には注目やったんよ。前にも書いたんやけど、『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』ですっかり虜になってもうて、その後に観た『孫文の義士団』で期待が確信になり、今回も見逃すわけにはいかんって思ったってわけ。

ということで、そんな作品の感想は.......?!

捜査官X / 武侠   ★★★★   (2011年)

監督:ピーター・チャン

出演:ドニー・イェン、金城 武、タン・ウェイ、ジミー・ウォング、クララ・ウェイ、リー・シャオラン

中国の片田舎にある小さな村に、ある日、二人組の強盗がやってきて、両替商から金を巻き上げようとしたところ、たまたま店に居合わせた男と取っ組み合いの後、死んでしまう。事件の捜査にやってきた捜査官は、倒した男の素性に疑問を感じるのだが......ってなアクション映画?!

愛する妻とふたりの息子と暮らす、平凡そうな男、村人からも信頼される彼の隠された過去を探ろうとするが......ってことで、ちょっとサスペンス調なテイストがありつつも、この作品、主役はドニーくんなわけで、これでもかっていうくらい見事なカンフー・アクションを見せてくれるんよね。

少し陰のあるある男に興味をそそられながら、やがて展開が徐々に緊迫し、一気に疾走する、いやぁ~たまらんです!(笑)

なんたって、ドニーくんのキメのポーズのカッコいいこと。熱のこもったキレキレの動きに、ごっついクールな表情でニラミを利かす、しびれてまうやろぉ~ってね。

そんなこんなで、カンフー・アクションというと興味ないひとにはあまりおススメしないんやけど、これは作品全体の雰囲気も悪くないし、話もなかなかってことで、試してみても損はないと思うんやけどね。

ひとつ残念なのは、ドニーくんが主役ってことで原題が“武侠”なわけやけど、それが邦題になると、どうしても知名度のある金城くん寄りで“捜査官”になってまうあたりがねぇ.....そこをちゃんとしてくれたら、チケット売り場で恥かかなくて済んだのに......って、ちょっと八つ当たり?!(笑)

2012年4月29日 (日)

『僕等がいた 後篇』

前回観に行ったときに、キャピキャピ(うっ、死語か.....)の女子グループやラブラブのカップルに囲まれて、相当居づらい雰囲気を味わったにもかかわらず、やっぱり結末を観ずに、放置するわけにもいかんやろうってことで、よりによって一週目に鼻息荒く(?)劇場に乗り込んだ作品の感想を、今日はご紹介っと♪(笑)

いやねぇ、前篇での吉高くんの必死の走り姿ってのがまぶたの裏に残ってもうて......まぁ、なんというか.......微笑ましい......っていうんかなぁ?!あの天然キャラは、使いようによっては“オイシイ”女優さんってことなんかも、なんて思ったりして。

そんなこんなで、あくまでも個人的な趣味の問題で主役の吉高くんやなく、脇の本仮屋くんに注目しながら楽しませてもらった作品の感想は......?!

僕等がいた 後篇   ★★★☆☆   (2011年)

監督:三木孝浩

出演:生田斗真、吉高由里子、高岡蒼甫、本仮屋ユイカ、比嘉愛未、須藤理彩、麻生祐未

東京と北海道の遠距離恋愛が始まり、最初は毎日のように電話やメールをしていたが、やがて彼からの連絡が途絶え、6年の月日が経ったある日......ってな、愛し合うふたりの波乱万丈の恋物語ってね?!

“さよなら”も言わずに姿を消した彼、忘れることもできずに信じて待ち続ける彼女、それをそばで見守る同級生の男、そんな三角関係にいろいろ絡み合って、どないやねんって!(笑)

相変わらずの吉高くんの不思議キャラとピョコピョコ歩きに和まされ(?)ながら、どうにもならない恋のドラマが展開していくんよね。まぁ、あれやこれやとドラマチックに盛り上げすぎやろうと思いつつ、ギリギリ“やり過ぎ”ない程度に抑えてるところが、悪くなかったかも。

ちょっとグタグタぎみになりそうなところを、効果的なセリフを散りばめ、うまくメリハリを付けてたかな。“寂しいのは独りだからじゃない”ってクダリは、なるほどなって思ってもうたよ(笑)

そんでもって、後篇は前篇以上に本仮屋くんが大活躍(?)で、ちょっと“痛い”感じに放っておけない“かわいさ”があったりして....まぁ、個人的な趣味やけど.....。

というわけで、ちょっと青臭いなぁなんて思いつつも、最初から最後まで飽きずに楽しめたってことで、それなりに上手くまとまった作品やったってことなんと違うかな。細かいこと言い出したらキリがないんやけどね?!(笑)

2012年4月28日 (土)

『Black & White /ブラック&ホワイト』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、ちょっと変わった(?)ラブ・コメをひとつ、ご紹介♪

監督さんは『チャーリーズ・エンジェル』のシリーズや『ターミネーター4』を撮ったひとで、アクションはおまかせってとこかな。

主演のひとり、クリス・パインといえば、新しくなった『スタートレック』で若き日のカーク船長役に抜擢され、昨年は『アンストッパブル』でデンゼル・ワシントンの相棒役をやってた注目株やね。

もうひとりのトム・ハーディは、イギリス人の俳優さんで、ガイ・リッチー監督の『ロックンローラ』に出たり、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』に出てた役者さんで、何気に最近、注目を集めつつあるように思うよ。

というわけで、あえてここでヒロインには触れることなく、作品の感想は........?!(笑)

Black & White /ブラック&ホワイト / This Means War   ★★★☆☆   (2012年)

監督:マックG

出演:リース・ウィザースプーン、クリス・パイン、トム・ハーディ、ティル・シュヴァイガー、チェルシー・ハンドラー、アンジェラ・バセット、アビゲイル・スペンサー、ジェニー・スレイト

ともにCIAのトップ・エージェントでコンビを組むふたりが、たまたま同じ日に出会った同じ女性と恋に落ち、その事実を知ったふたりは、正々堂々と勝負しようということになったのだが......ってな、ちょっと変わった恋愛コメディ?!

彼女の心を奪おうと、盗聴から監視まで、CIAの持てるテクニックを存分に使い、恋の熱いバトルが始まるって.....オイオイ!?(笑)

容赦のない、必死のふたりに、そうとは知らずに二股で悩む彼女、そこに彼らに恨みをもつ者が現れ、大騒ぎってね。まぁ、なんともアホらしい話なんやけど、テンポよく展開しながら、程よく下世話な会話が弾んだりして、なかなか小気味よかったかな。

ちょっとナンパな女好きと、意外と真面目なバツイチ男、それぞれに個性があって、いいコンビやったかも。女性目線で観ると、結構、楽しめるかもね。しかし、残念ながら男目線で言うと、ヒロインのリースくんに魅力がなぁ.....?!(苦笑)

イケメンふたりがひと目で恋に落ちるってくだりの説得力が乏しいように思えてね。まぁ、それでも全体としては、軽妙なコメディで、ボチボチのデキ映えやったかな。

しかしながら、なんで邦題は“黒と白”なんやろね??ご丁寧にアルファベット表記までしてるけど、原題の“ひとりの女性をめぐる熱いバトル”ってのとCIAを掛けるところが、まったく活かされない、どうしようもないタイトルやよなぁ.....?!(苦笑)

2012年4月27日 (金)

『指輪をはめたい』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、クセモノ役者の山田くんと、豪華(?)な女優陣の熱いバトルが注目かってなことで、公開当時もちょっと気にはなったんやけどね。結局のところ、時間が合わなかったもんやから、劇場では観ることなく、スルーになってもうたんよなぁ。

ちなみに、この作品の監督をしてる岩田くんって、あの『檸檬のころ』のひとなんやってね。それを聞いた瞬間に、あの寒気が走るほどのグタグタ映画のことを思い出してもうて、軽く武者震いしてもうたんやけど.......(笑)

というわけで、そんな作品の感想は......?!

指輪をはめたい   ★★★☆☆   (2011年)

監督:岩田ユキ

出演:山田孝之、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみ、山内健司、佐藤貴広、マギー司郎、水森亜土、杉山彦々

頭を強打したことで部分的に記憶喪失となり、婚約指輪を渡す相手を思い出せない男の前に、彼と親しげな3人の美女が現れる。3人のうち誰が本命なのか、何とか思い出そうと必死になるのだが......ってなコメディ作品?!

主人公と同じ製薬会社に勤める知的で美人な同僚、営業先の風俗嬢、公園で紙芝居をする心優しい女性、それぞれタイプの違う3人に迫られ.....って、なんて羨ましいやっちゃ!?(笑)

この作品のおもしろさっていうのは、出だしで水森亜土が絵を描きだすこと......やなくて、なんといってもクセモノ役者の山田くんの演技力やろね。少しオトボケな感じを出しつつ、オーバーアクションになりすぎない、絶妙な塩梅で、うまく演じてた。

その他では、二階堂くんも印象的やったね。まだ拙いセリフ回しは大目に見るとして、驚くほどバラエティに富んだ表情を見せてくれるあたり、不思議な魅力を感じるんよなぁ。3人のヒロイン以上に目立ってたように思うんやけどね!?

作品の評価としては、ボチボチな感じやけど、山田くんの演技を楽しみ、フレッシュな女優の魅力に触れる、そんな作品ってとこかなぁ?!

2012年4月26日 (木)

『黄色い星の子供たち』

今日はフランス映画をひとつ、ご紹介♪

この映画の題材になってるヴェルディヴ事件については、以前におススメした『サラの鍵』って作品でも取り上げられてたものなんよね。

フランス政府が、ユダヤ人とは言え、同じフランス人を迫害し、収容所送りにした事件で、実に1万3千人もの人がフランス警察により検挙され、そのうち戦後に生存が確認されたのは数百人だけやったってことらしいんよなぁ。

そんな歴史の暗部に光を当てた作品の感想は......?!

黄色い星の子供たち / La Rafle.   ★★★★   (2010年)

監督:ローズ・ボッシュ

出演:メラニー・ロラン、ジャン・レノ、ガド・エルマレ、ラファエル・アゴゲ、ユゴ・ルヴェルデ、オリヴィエ・シヴィー、マチュー・ディ・コンチェート、レベッカ・マルデール、アンヌ・ブロシェ、イザベル・ゲリナス、シルヴィー・テステュー

1942年7月16日、ナチスの依頼を受けてフランス政府が行ったパリのユダヤ人一斉検挙。臨時の収容所となった屋内競技場に押し込められたユダヤ人の家族、医師、そして看護師として派遣されたひとりの女性の目から見た事件の真実を描くってね?!

献身的に働く医師と看護師、劣悪な環境の中で人々の中に拡がる不安、そして事態がよく分からない無邪気な子供たち、なんや胸を締め付けられるような話やった。

悲劇を描くわけで、悲しい話なわけやけど、過度な演出を控えて、抑え気味に流れていくあたり、かえってジワジワと伝わるものがあるんよね。まぁ、そこがちょっと地味やっていう意見もあるんやろうけど、歴史のなかの事実を、しっかりと描こうっていう姿勢が、好感がもてたかな。

それと、なんといってもメラニー嬢の美しさが堪らんのです!(笑)少し目元が悲しげなところが、役柄にぴったりやったね。あと、医師役のジャンくんも出しゃばることなく、さりげない優しさがナイスやった。

大人から子供まで、何の罪もない大勢の人たちが、残酷に命を奪われてしまったっていう事実は、絶対に忘れたらアカンよなぁ!?

2012年4月25日 (水)

『スーパー!』

今日は、ちょっと異色(?)のヒーローものをひとつ、ご紹介♪

これ、てっきり劇場未公開やと思ったんやけど、どっかで公開されてたんやね。いかにも二番煎じなストーリーにB級感たっぷりなパッケージで、それ見ただけで、思わず“オイオイ”ってツッコミを入れてもうたんやけどね!(笑)

ただ、クロエ・グレーズ・モレッツにエレン・ペイジに重なるものがあるって言ってたら、こうやって同じような役回りで出演してるあたり、どうも、そう思ってるのは自分だけやないんやなぁって、妙に感慨深かったりして。

そんなこんなで、作品の感想やいかに......?!

スーパー! / Super   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジェームズ・ガン

出演:レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン、ネイサン・フィリオン、グレッグ・ヘンリー、マイケル・ルーカー、アンドレ・ロヨ

ダメダメ人生を送る冴えない男の唯一の自慢は、自分には不釣り合いなほど美しい妻と結婚したこと。しかし、そんな彼女も街のチンピラに取られてしまい、悩んだ彼は、スーパーヒーローになって悪いやつを倒し、愛する妻を取り戻そうと決意するのだが.....ってなコメディ映画?!

明らかに『キック・アス』を意識して作ってるんやろうと思いつつ観てたら、主人公が中年オヤジやってこと以外でも、こっちの方はいろんな意味で“大人”な作りやったね(笑)

ちょっとヤケクソ感を漂わせながらアナーキーに展開する話には、呆れ笑いと一緒に、どこか憎めない“ユルさ”があるんよなぁ。そんでもって、エレン・ペイジのコケティッシュな弾け具合がまた、妙に気になってもうたりしてね!?(笑)

アホらしいと切り捨ててまえば、それまでなんやけど、そんなアホらしさに付き合いながら、楽しんでまうのも悪くない、そんな作品かなぁ。個人的には、案外、嫌いやなかったりして.....!

2012年4月24日 (火)

『花子の日記』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

ちょっと前からテレビで流れてる、チョーヤの梅酒のCMに出てくる女の子が気になってたんやけど、その子が倉科カナやったって、この作品を観て気づいたんよ。NHKの朝ドラのヒロインやったってのは、何となく知ってるんやけど、実際に朝ドラも観たことがないもんやから、よう分からんのやけどね。

たまたまこの作品の公開当時の評判が良かったのを覚えてて、レンタル開始と同時に、ちょっと手にしてみたってわけ。監督さんは、アニメ畑の出身らしんやけど.....。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

花子の日記   ★★★☆☆   (2011年)

監督:松本卓也

出演:倉科カナ、永島敏行、金 守珍、SORA、水野美紀、松本光司、植田裕一、歌原奈緒、伊藤あすか

16人の島民に対し牛数百頭、そんな瀬戸内に浮かぶ小さな島で、牛の品種改良に没頭する父親と、そんな“牛命”な父親に呆れて、いつも喧嘩ばかりしてる女子大生だったが、ある時、父の大事な牛の遺伝子を狙って、韓国から父娘がやって来て......ってな....コメディ?!

頑固おやじと反発する年頃の娘、そこに仲のいい韓国人父娘がやって来て、あれやこれやで大騒ぎってか。せつないメロドラマかと思ってたら、なんやごっついユルユルでコテコテのコメディやった?!(笑)

異なる環境で暮らす二組の親子を対比させながら、父親と娘という、ちょっと複雑な関係を描いてるあたり、なかなかの着目やったかな。そこに強引にスリルとサスペンス(?)をぶちこみ、ついでに癒しも.......??

そんな作品の見どころは、ちょっと狙いすぎた感のある笑い.......なわけやなくて、主役の倉科くんのキュートな魅力なんやろなぁ♪(笑)

まぁ、ちょいとアホらしいと思いながらも、B級映画に片足をぶちこんだ感じで、ギリギリのラインで微笑ましさで押してくる展開は、ある意味絶妙なのかもね?!(苦笑)

2012年4月23日 (月)

『ハッピー・ゴー・ラッキー』

今日は、劇場未公開のイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、未公開とはいっても、2008年のアカデミー賞の脚本賞にノミネートされてるし、全米批評家協会賞では監督賞、脚本賞等を受賞し、主演のサリー・ホーキンスも、この演技でベルリン映画祭の銀熊賞(女優賞)をはじめ、数々の賞に輝いたんよね。

まぁ、内容からして、あまり日本ではウケないって判断やったんやろうけど、さんざん待たされた挙句に、さりげなくDVDスルーってのは、ちょっと残念やったかな。

ガイ・リッチー、クリストファー・ノーラン、マイケル・ウィンターボトム等、イギリス人の監督さんで好きな人って結構いるんやけど、このマイク・リーもそのひとりなんよね。作風としては、ケン・ローチに似てるように思うんやけど、普通の人たちの暮らしにスポットを当て、それを少しシニカルな視点で描き出すってところが、なかなかオツなんよなぁ。

というわけで、マイク・リーの知名度がどこまであるんかは分からんけど、個人的にちょっと盛り上がった作品の感想は........?!

ハッピー・ゴー・ラッキー / Happy-Go-Lucky   ★★★☆☆   (2007年)

監督:マイク・リー

出演:サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、エリオット・コーワン、シルヴェストラ・ル・トゥーゼル、スタンリー・タウンゼント、アンドレア・ライズブロー

いつも笑顔で冗談を飛ばしながら、毎日を楽しく過ごそうとするひとりの女性の日々を切り取った、ちょっとコミカルな人生ドラマ?!

常にハイテンションでマシンガン・トークでしゃべり倒し、なぜか毎日ブーツで出歩く小学校の先生、あまりにも“濃すぎる”キャラに、ちょっと戸惑ってまうんやけど、そんな彼女の日常の出来事には、ささやかなドラマがあって、不幸せではないんやけど、なんかうまく行かない、そんな人生のジレンマが描かれてて、妙に共感してまうんよね(笑)

ひとりの女性の目を通して、社会の中でもがく人たちを描くあたり、そのちょっとシニカルな視点がいかにも“マイク・リー”らしいと思うんよなぁ。

その演技が絶賛された、主演のサリー・ホーキンスの存在感ってのが、このドラマの見どころなんやけど、明るく振舞ってるなかで、時折見せるシリアスな表情ってのが、すごく深いものがあって、エエんよなぁ?!

特別な事件が起こるわけではないんやけど、みんなそれぞれに一生懸命、毎日を生きていて、いろいろ苦労しながらも、それでも“ラッキー”だと思える瞬間がある、そんなささやかな幸せに関するドラマは、さりげなく心をくすぐるってとこかな!?

2012年4月22日 (日)

『アーティスト』

今日は、本年度のアカデミー賞の作品賞を受賞した作品を、ご紹介♪

終わってみれば作品賞に監督賞、主演男優賞まで獲って、ゴールデングローブ賞に英国アカデミー賞、本国のセザール賞で6部門制覇、今年のアカデミー賞は本命不在か、なんてことを書いてたことが恥ずかしいってね?!(笑)

日本では事前に公開されてないんやから、しゃぁないやんって開き直ってみたりして。でもこの作品、昨年のカンヌ映画祭に出てたにもかかわらず、パルム・ドールには選ばれてないんよ。で、何が代わりに選ばれたかっていうと、テレンス・マリックの『ツリー・オブ・ライフ』やっていうんやから、カンヌの審査員も赤っ恥やよなぁ......なんて!?

というわけで、そんな作品の感想は......?!

アーティスト / The Artist   ★★★★   (2011年)

監督:ミシェル・アザナヴィシウス

出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラー、ミッシー・パイル、べス・グラント、ジョエル・マーレイ、エド・ローター、アギー

サイレント映画のスターだったジョージと、そんな彼に憧れ、女優になることを夢見るペピー、やがてトーキーの時代が到来し、サイレントにこだわるがゆえに時代に乗り遅れた男と、トーキー映画の女優として人気者になった女だったが......ってな、白黒のサイレントでおくる恋のお話?!

築き上げた地位や名声はかき消され、人々から忘れられていく元スターの哀愁、その美貌と“声”で人気女優となりながらも、彼を気に掛ける彼女の気持ち、そんな関係がセンチメンタルに白黒の映像で表現されてるんよなぁ。

いやぁ、オープニングタイトルから徹底的にこだわってる感じの映像は、なかなか興味深かったね。昔の映画をリスペクトする気持ちが伝わってくるあたり、監督さんの“映画愛”が分かる気がするんよ。

でもって、そんな独特の雰囲気のなかで、セリフなしで演技する役者の面々も、みんなエエ演技やった。特に、カンヌでパルムドックなる賞を受賞した犬のアギーくん、泣かせる演技するやんか。完全にKOされてもうたよ♪(笑)

アカデミー賞の作品賞とはいえ、作品全体の作りは古めかしく、とっても大人な映画なだけに、誰が観ても楽しめる作品とまでは言えないんかもしれんけど、この時代に白黒サイレントにこだわった監督さんの勇気と、役者(犬を含む)の素敵な演技は、十二分に評価に値すると思うんやけどね!?

2012年4月21日 (土)

『バトルシップ』

今日は、公開中の作品の中からアクションものをひとつ、ご紹介♪

これ、ユニバーサル映画の100周年記念で作られた作品なんやってね。オープニングの“UNIVERSAL”の文字も、いつもより高級感があって、なんや気合いを感じてもうたよ(笑)

いやね、予告を観たときは、これいかにもダメっぽい雰囲気がビンビンにしてて、映画館で金払って観るかどうか、ちょっと迷ってたんやけど、たまたま同じ日に観た別の作品との時間の絡みや、シネコンのポイントがたまってたといった条件がそろったんで、期待せずに観てみたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

バトルシップ / Battleship   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ピーター・バーグ

出演:テイラー・キッチュ、アレキサンダー・スカルスガルド、ブルックリン・デッカー、リアーナ、浅野忠信、リーアム・ニーソン、ピーター・マクニコル

ハワイ沖で国際的な海洋軍事演習が行われている最中、宇宙から正体不明の物体が飛来する。同じ海域にいた米軍の駆逐艦2隻と自衛隊の1隻が偵察に向かうが.....ってなSFアクション?!

突然に現れたエイリアン、侵略を企む彼らから地球を守るため、アメリカの海軍が立ち上がる.....って、どっかで聞いたような話で.....確かあの時はロサンゼルスで海兵隊が.....?!(笑)

そんなこんなで、ラジー賞に欠かせない存在になりつつあるハズブロ作品となれば、かなりの確率でハズすやろうって思いながら観てたんやけど、これが意外と悪くなかったりして.....?!

まぁ、ちょっと反則気味なのは、日本人の浅野くんが準主役級の扱いで、そこそこ重要な役回りで活躍するんよなぁ。同じ日本人として、やっぱり悪い気はしないやんか!(笑)

日本人が加わることで、“海軍バンザイ”的な要素が少し薄まるっていうバランス感覚が、良かったのかもね?!

まぁ、そうは言いつつも、リアーナである必要性がよう分からんとか、途中までは“これ、イケるかも”って思わせながら、後半でちょと“ヤリすぎ”感が出てもうて、オイオイってツッコミは当然のようにせずにはおれんかったりとか....いろいろあるんやけど?!(苦笑)

しかしながら、またまたSFの評価が甘いって言われそうやけど、でも、テンポもいいし、作品としては、それほど悪くはなかったと思うんやけどね!?

2012年4月20日 (金)

『スマグラー おまえの未来を運べ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

石井監督って、結構、名前は目にするんやけど、作品はというと、昔『茶の味』って作品を観て、どん引きして以来、個人的にはあまり縁がなかったんよね。

この作品は、劇場公開時の予告編を観て、なんとなく気にはなったんやけど、その後の評判がイマイチな感じやったんで、結局、映画館で鑑賞することなく、今回、レンタルで手にしてみたってわけ。

というわけで、半信半疑で観た作品の感想は........?!

スマグラー おまえの未来を運べ   ★★★☆☆   (2011年)

監督:石井克人

出演:妻夫木 聡、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、我修院達也、テイ龍進、阿部 力、寺島 進、松田翔太、大杉 漣、高嶋政宏、小日向文世、島田洋八

役者になるという夢に挫折し、パチンコに明け暮れた挙句に、借金の返済のために裏稼業の運送屋で働くことになった青年だったが.....ってなサスペンス&アクション?!

中国人の伝説の殺し屋たち、そんな彼らに組長を殺され、探し回るヤクザ、巻き込まれた気弱な青年、ってなわけで、スリリングな攻防が繰り広げられるんやろうって思ったんやけど.....う~ん、ちょい微妙(苦笑)

例えば永瀬くんがちょっと渋いとか、安藤くんがキレキレとか、妻夫木くんがイケメンの顔をボコボコにして奮闘してるといった見どころはあるんやけど、高嶋くんのキレっぷりが最初は悪くなかったんやけど、やたらとクドくて悪趣味やとか、あまりにも現実離れした映像で、ドン引きしてもうたとか、なんやろなぁ.....って思ってもうた(苦笑)

期待の満島くんも、どうにも役柄がしっくりときてなくて、ちょっと浮きまくってたしなぁ。ノワールを意識した映像やったり、いろいろと手の込んだ演出で盛り上げようってのは分かるんやけど、あまり効果的やなかったらしい。

評判どおりというか、期待したほどの質は、どうもなかったね?!

2012年4月19日 (木)

『グリーン・ランタン』

今日はアメコミ・ヒーローものをひとつ、ご紹介♪

アメコミ事情には全く疎いんやけど、これ、DCコミックの人気ヒーローなんやってね。ハリウッドのこの手のヒーローものというと、スーパーマンにしろバットマンにしろ、どこかマッチョでごついってイメージがあるんやけど、主演のライアン・レイノルズくんには、そんな印象がまったくないところが、この作品、ちょっとどうかなぁって思うところやったんやけどね。

そんな主人公よりも、週頭にも紹介したブレイク・ライブリーがヒロインとして登場ってな方が、個人的には注目ポイントやったりして!?(笑)

てなわけで、そんな作品の感想は......?!

グリーン・ランタン / Green Lantern   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マーティン・キャンベル

出演:ライアン・レイノルズ、ブレイク・ライヴリー、マーク・ストロング、ピーター・サースガード、ジェイ・O・サンダース、、テムエラ・モリソン、アンジェラ・バセット、ティム・ロビンス、マイク・ドイル

全宇宙の平和を守るために組織された“グリーン・ランタン”、長く幽閉されていた敵が逃げ出し、そいつに倒され、地球に不時着したメンバーの指輪によって新たにグリーン・ランタンの一員として選ばれた男は、戸惑いながらも戦うことに.....ってなアメコミのヒーロー・アクション?!

小道具にランタンが出てくる時点で、どこかハクション大魔王をイメージしてもうて、なんやヒーローものとしての“スケール感”として微妙なものがあるやんね(苦笑)

見た目からして、お世辞にも格好エエなぁ....なんて思えるような雰囲気やないってのは、そもそもヒーローとしてどうなんやろって思うよなぁ.....。だいたい、知り合いが見ればひと目で誰か分かってまうっていうあたりが“ユルさ”満点やしね!(笑)

そんなこんなで、オイオイってツッコミ入れながら観てたんやけど、違和感のあった全身緑の奇抜な姿も、見慣れてくると気にならなくなって、結構、楽しんでもうてたりして。ライアンくんの“普通っぽさ”と、ブレイク嬢のキュートさで、嫌味なく観れるあたりが良かったんかもなぁ?!

“ヒーロー”としては、どうってことのない、普通な感じではあるんやけど、例えば仮面ライダーでいうところのライダーマン的な“さり気ない魅力”ってのが、この作品にはあるんかもね?!(笑)

2012年4月18日 (水)

『ハイテンション』

今日は、久しぶりにフレンチ・ホラーをひとつ、ご紹介♪

この作品、なんで今頃になって取り上げるかって言うと、実は、先日紹介した『ピラニア3D』の監督さんが本国フランスにいた頃に、あのリュック・ベッソンのEUROPA CORPで作ったものなんよなぁ。

まぁ、ピラニアに行きつく前には、キーファー・サザーランド主演の『ミラーズ』なんてのもあるんやけど、とりあえず、監督さんのアメリカ進出のきっかけとなった作品をチェックってね!

というわけで、そんな作品の感想は........?!

ハイテンション / Haute Tension   ★★★☆☆   (2003年)

監督:アレクサンドル・アジャ

出演:セシル・ドゥ・フランス、マイウェン、フィリップ・ナオン、フランク・カルフン、アンドレイ・フィンティ、ワーナ・ペリーア

試験勉強をするために、田舎にある親友の実家にやって来た女子大生、しかし、到着した夜に、何者かが家に侵入し、親友の家族を次々と虐殺し、友人を連れ去ろうとするのだが.....ってなスプラッター系ホラー?!

突然襲った惨劇、迫りくる殺人鬼から必死に逃げるヒロイン、ロケーションを変えながら追いつ追われつの緊迫の攻防が展開するんよね。

血なまぐさくエゲツない描写でガンガンと煽りながら、一本調子になることなく、微妙な強弱でグイグイと引っ張っていくあたり、なかなか巧みやった。

イギリスのロックバンドMUSEの楽曲を、うまい具合に使ってるあたり、ちょっとニヤリとさせられてもうたよ。

というわけで、途中まではケチのつけようがないくらい、抜群の完成度やったんやけど、かなり強引なオチが、あまりの衝撃で......一瞬、完全に置き去りにされてもうた.....(苦笑)

まぁ、ヒネリを加えて盛り上げたいって気持ちやったのは分からんでもないんやけど、どうにもアイデアだけが先行してもうて、作りが雑すぎたのかもねぇ。

そんなこんなで、デキは悪くなかっただけに、ちょっと残念な作品やったかなぁ?!

2012年4月17日 (火)

『終わらない青』

今日は、ちょっとインディーズな邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、沖縄映像祭なるものでグランプリを受賞したらしい。リストカットが話の重要な要素になってるんやけど、主演の女優さんも、その経験者ってことらしく、自傷行為をするひとの感情も含めて、よりリアルな描写がされてるってことなんかな?!

というわけで、そんな作品の感想は......?!

終わらない青   ★★☆☆☆   (2009年)

監督:緒方貴臣

出演:水井真希、小野孝弘、三村純子

学校では勉強のできる優等生、家では異常なほど潔癖症の父とそんな父に服従する母との息詰まる日々、しかも父から性的虐待を受け.....ってなドラマ?!

辛すぎる現実の中で、リストカットをすることでやり場のない怒りや悲しみを自分のなかで表現する、そんな女子高生の姿を描いてるんよね。

う~ん、ちょっとセンセーショナルな内容でインパクトをってことなんかもしれんけど、そもそも“映画作品”と言えるかどうかってレベルのデキやった(苦笑)

シーン毎に暗転させてみたり、いろいろと“テクニック”を使って頑張ったんやろうけど、カメラワーク、役者の演技、映像、どれを取っても学生の自主製作の域を出ない感じやったかな。まぁ、監督、脚本、撮影のすべてを監督さん自身がやってるってことみたいやから、そういうレベルの作品ってことなんやろうけどね。

観ながら、最後は少女の感情が爆発して血みどろのバイオレンスものに向かうのかと思ったんやけど、結果的にオモロイかどうかは別にして、そうならないところが“真面目に作品を作りました”ってなことなのかもなぁ.......?!(笑)

2012年4月16日 (月)

『エターナル・キス』

今日は、劇場未公開のラブ・ストーリーをひとつ、ご紹介♪

この作品のヒロインを演じてるブレイク・ライブリーというと、世間的には“ゴシップガールの~”ということになるらしいんやけど、アメリカのTVドラマ事情に疎いものにしたら、よう分からんのよね。

個人的には、それよりも『旅するジーンズ』のシリーズのサッカー少女のイメージなわけで、最近は結構、大作にも顔を出すようになって、そんな彼女が順調にキャリアを積み上げてるのが、ちょっとオジサン、嬉しかったりして(笑)

ちなみに、彼女の相手役をしてるマックス・ミンゲラくんも、昨年の『ソーシャル・ネットワーク』『アレクサンドリア』でも頑張ってる若手の注目株で、なんたってパパさんがアカデミー賞監督のアンソニー・ミンゲラなわけで、血統もバッチリなんよね。

というわけで、そんな若手の注目株が主演の作品の感想は......?!

エターナル・キス / Elvis And Anabelle   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ウィル・ガイガー

出演:ブレイク・ライブリー、マックス・ミンゲラ、ジョー・マンテーニャ、メアリー・スティーンバージェン、キース・キャラダイン

病気の父親の面倒を見ながら、葬儀屋を営む青年のもとに、ある日、ミスコンで優勝した直後に倒れて急死した女の子が運ばれてきた。その美しさに魅せられ、彼女にキスをしたところ、息を吹き返し.....ってな、ちょっとありえない恋愛ドラマ?!

どこか人生を諦め、世間に背を向けて生きている青年と、幼い頃からミスコン一筋の生活をしてきた女の子、そんなまったく違う境遇のふたりが“奇跡”によって出会い、次第に惹かれあうってなドラマは、若手俳優をフィーチャーした、まぁ、ありがちな内容やった。

ただ、主演のふたりの魅力が十分に出てるあたりが、なかなか楽しめるところかもね。ちょっとブレイク嬢の胸元を強調しすぎる演出は、監督さんの趣味なんかもなぁ....?!(笑)

若い男女が出会い、惹かれあい、試練があって、最後はハッピー・エンディング、そんな定番な作りではあるんやけど、主演のふたりに興味があれば、それなりに楽しめるかも?!

2012年4月15日 (日)

『劇場版 SPEC~天~』

今日は、劇場公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画、“劇場版”と付くことから分かるように、もともとはTBSでやってたテレビドラマなんやってね。TVシリーズの方はまったく見たことがないんやけど、この映画の予告を観てて、なんとなく気になってもうて、ちょうど公開1週間前にTVでやってたスペシャルドラマで予習してから映画館に向かったんよ。

まぁ、なんで気になったかといえば、『TRICK』に続く、堤監督の“悪ノリシリーズ”での弾けっぷりが観れるかもってことで、主演のふたりも嫌いやないんで、とりあえず試すかなってとこやったんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

劇場版 SPEC~天~   ★★★☆☆   (2012年)

監督:堤 幸彦

出演:戸田恵梨香、加瀬 亮、栗山千明、竜 雷太、椎名桔平、神木隆之介、福田沙紀、でんでん、浅野ゆう子、三浦貴大、伊藤淳史、麿 赤兒、利重 剛

海に浮かぶクルーザーで発見されたミイラ化死体、謎の事件を捜査する“未詳事件特別対策係”の当麻と瀬文のふたりの刑事は、特殊能力(スペック)を持つ犯罪者と対峙することに.....ってなTVドラマの劇場版?!

いやぁ~、堤監督って、まじめな作品で悪ノリされるとイラッとするんやけど、最初から悪ノリ前提の作品で弾けるときは、結構、楽しめたりするんよね(笑)

てなわけで、この“悪ノリ刑事ドラマ”も、期待どおり(?)に軽快にかっ飛ばしてくれてるんよなぁ。

戸田くんのツンデレな投げやり具合に、加瀬くんの暑苦しさ、そんなふたりの間で程よく抑え役をする竜おじさん、キャラ設定と配役が絶妙なんよ。

話の都合上、何でもありな感じで、そこら中で“ヤリすぎ感”満載のため、まぁ、どーでもエエような、くだらないドラマやねぇって言ってしまえば、それまでなんやけど、頭をカラッポにして、そんなアホらしさに浸ってみるってのも、たまには悪くないかなぁってね?!(笑)

TVシリーズを観てないんで、ちょっと細部で分からんところはあるんやけど、それでも、強引に楽しませてくれる、そんなクオリティは十分にあるとは思うんやけどなぁ。アホらしさの中に、ちょっとだけシリアスさがあって、それでも結局はアホらしいんやけどね!

まぁ、監督やってるのが堤くんやから.....!?(苦笑)

2012年4月14日 (土)

『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』

今日は、劇場公開中の作品の中から、今年のアカデミー賞を賑わせた作品をひとつ、ご紹介♪

実はこれ、映画の公開が決まるずい分前に、たまたま本屋で見かけて、気分的に救いをもとめてたのか、“Help”ってタイトルに惹かれて、原作本を買って、読まずに置いてあったんよ。いやぁ、でもこれ、てっきり“助けて”っていう意味かと思ってたら、実は“お手伝いさん”っていう意味やったんやねぇ?!(笑)

原作の方は、公開前に慌てて読み始めたものの、結局、半分あたりまで進んだところで、映画のデキが気になってもうて、我慢できずに劇場に向かってもうたよ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ / The Help   ★★★☆☆   (2011年)

監督:テイト・テイラー

出演:エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、アリソン・ジャネイ、シシー・スペイセク、シシリー・タイソン、メアリー・スティーンバージェン

60年代のアメリカ南部ミシシッピ州にある街で、ジャーナリスト志望のひとりの白人女性が、ひどい差別の中、白人の家で家政婦として暮らす黒人女性たちの“声”を本にしようとするのだが....ってなドラマ?!

肌の色の違いで虐げられ、それでも文句も言わず、白人の子どもの世話をし、家事をこなす、そんな彼女たちの心の内を形にしようとするものの、仕事を失うことを恐れ、誰も取材に応じようとしない中、ひとりの黒人女性が真実を語り出し.....ってな感じの、ちょっと感動(?)の物語ってね!

黒人にとっての当時のアメリカ南部の厳しい現実ってのが、よく分かる話やった。偏見や差別で人権すらないがしろにされる、そんな中で、ささやかな抵抗が大きな力になるってあたりが、話として共感を呼ぶんやろなぁ。

アカデミー賞で受賞&ノミネートされた女優陣のイキイキした演技は、なかなか良かったね。話としても、原作をコンパクトにまとめて、上手く作ってはいるんやけど、ただ、尺の問題か、どうしても突っ込み具合が不十分なために、引っかかる部分があるのが残念やったかな。まぁ、原作を知らなければ、あまり関係のないことなんかもしれんけど。

人種を越えた人と人の絆、正しいことをする勇気、そんなことを考えさせてくれるドラマは、なかなかの力作やったね!?

2012年4月13日 (金)

『象の背中』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

役所広司って、日本の役者のなかでは抜群に演技がうまいと個人的に思ってて、出演してる映画は、大抵のものは気になって観てるんやけど、この作品はどういうわけか、ずっとその気になれんかったんよなぁ。

テーマが病気で、あらすじからして泣かせにいってるのがアリアリで、しかも今井美樹が出てるってところが引っかかってもうて、レンタル屋でもまったく手が伸びんかった。

それでも、やっぱり役所くん主演ってことで、まぁ、とりあえずは試してみんと、ってことで、覚悟を決めて(?)鑑賞したってわけ。

ということで、そんな作品の感想は......?!

象の背中   ★★★☆☆   (2007年)

監督:井坂 聡

出演:役所広司、今井美樹、塩谷 瞬、南沢奈央、井川 遥、高橋克実、白井 晃、益岡 徹、手塚理美、笹野高史、岸部一徳、伊武雅刀

肺がんのため、余命半年を宣告されたサラリーマン、“死ぬまでは生きたい”と手術も延命治療もしないことを決意した男は、残された時間を悔いのないように生きようとするのだが.....ってなドラマ?!

告白できなかった初恋の相手や些細なことで喧嘩して絶交状態だったかつての親友に会い、言えなかった言葉を伝える、どこか自分にも身に覚えのあるような、そんなエピソードは、なかなか悪くなかったね。

それに、主人公を演じる役所くんは、今回もやっぱり抜群の演技で、死と向き合おうとする男の姿を上手く表現してたかな。

この作品、てっきり家族との絆を描く作品なんやろうと思ってたら、どうも余計なサイドストーリーが挟まってるんよねぇ。そのおかげで、主人公が家族への愛を語っても、まったく説得力がなくなってもうてるんやけど、なんでそんな必然性があるんやろうって疑問に思ってたら、これ、原作を書いてるのがあの秋元 康なんやってね。なんか妙に納得してもうた(苦笑)

あと、どうしても理解できないのが、なんで今井美樹なんかってこと。脇でいい役者を揃えておきながら、肝心な奥さん役が今井美樹って......そんな疑念を確信に変える、“見事な”演技やったんやけど?!(笑)

ストーリーのエッセンスとしては悪くないだけに、ちょっと“痛い”よなぁ.....秋元くん、残念~。

2012年4月12日 (木)

『ウィンターズ・ボーン』

今日は洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品、サンダンス映画祭でグランプリに輝いたらしいんよね。サンダンス映画祭といえば、ロバート・レッドフォードが主催して始まったもので、メジャーで作られたものではない、インディペンデントな作品を上映することで有名なんよね。

過去の受賞作品をみると、第1回のコーエン兄弟をはじめ、スティーブン・ソダーバーグやロバート・ロドリゲス、ブライアン・シンガー、ジョン・キャメロン・ミッチェル等、錚々たる面々を発掘してるんよなぁ。

そんなこんなで、この作品もサンダンス映画祭を皮切りに、昨年のアカデミー賞の作品賞、主演女優賞、助演男優賞のノミネートやらで、大いに話題になったってわけ。

ちなみに主演として、その演技を絶賛されたジェニファー・ローレンスは、『あの日、欲望の大地で』って作品で注目され、ヴェネチア映画祭の新人俳優賞を受賞した、将来を期待される若手女優なんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ウィンターズ・ボーン / Winter's Bone   ★★★☆☆   (2010年)

監督:デブラ・グラニック

出演:ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、シェリル・リー、デイル・ディッキー、ギャレット・ディラハント、ローレンス・スウィートサー、アイザイア・ストーン、アシュリー・トンプソン、ケヴィン・ブレズナハン

麻薬事件に絡んで逮捕され保釈中に失踪した父親、心を病んだ母と幼い弟と妹の面倒を見る17歳の少女は、保釈金の担保に入れられた家と土地を守るため、必死に父親を探し出そうとするのだが....ってなドラマ?!

食べる物にも困るような貧しい暮らしの中、必死に家族を守ろうと奮闘する女の子、厳しい現実にさらされながらも、歯をくいしばって静かに闘う、そんな姿がグッと胸にくるってね。

若干20歳でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたジェニファーくんの“耐える”演技は、確かに見応えがあったかな。個人的には、それ以上に叔父役のジョン・ホークスが渋かったなぁって思うんやけどね。

底辺の暮らしにもがき苦しみながら、それでも守らなければならないものがある、10代の少女には重すぎる現実は、やっぱり切なすぎやよなぁ....?!

2012年4月11日 (水)

『バビロンの陽光』

今日は、よっと珍しいところでイラクの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の外国語映画賞の候補作やったらしく、他でもヨーロッパの映画祭なんかで評価されてるんやってね。

特典映像で監督さんのインタビューが収録されてたんやけど、撮影中にアルカイダや他の過激派に拉致されたり、アメリカ軍に拘束されたりで、相当な苦労があったらしい。それでも、祖国を想い、人々に訴えかけるために必死に頑張った、そんな監督さんの熱い気持ちが、物語に反映されてるんかもなぁ。

ということで、そんな作品の感想は......?!

バビロンの陽光 / Son Of Babylon   ★★★☆☆   (2010年)

監督:モハメド・アルダラジー

出演:ヤッセル・タリーブ、シャーザード・フセイン、バシール・アルマジド

フセイン政権が崩壊して間もないイラク、行方不明となった父親を探すために、おばあちゃんと一緒に北部のクルド人地区から南部の街へと旅する少年の目を通して、現在のイラクの様子を描いたドラマ?!

紛争の傷跡が生々しく残る荒涼とした大地を旅する老女と少年、苦労をしながらも、目的地を目指して旅をしながら、様々な人たちと出会い、いろんなことを経験する、そんなドラマが展開するんよね。

民族間のカベや、フセイン政権時からの暗黒の歴史、アメリカ軍による占領、今のイラクという国が抱える様々な問題をさりげなくストーリーに差し込みながら、父との再会を夢見る少年の目を通して、国の現状が語られていくんよなぁ。

失われていった尊い命と、遺された者たちの深い悲しみ、争いの結果として残ったものは、あまりにも切ないんよね。

淡々と物語が流れるあたりは中東映画の特徴ではあるんやけど、このドラマの背景を考えると、ぐっと胸にくる話やった!?

2012年4月10日 (火)

『吉祥天女』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の注目は、さっぱり役者として成長しない主演の鈴木 杏ではなくて、個人的には『スウィングガールズ』の時から注目してる本仮屋くんの初期作品を再確認するってことなんよね!(笑)

原作は人気のコミックってことらしいんやけど、そんなことはどうでもエエやろうってことで、とりあえず作品の感想を.......?!

吉祥天女   ★★★☆☆   (2006年)

監督:及川 中

出演:鈴木 杏、本仮屋ユイカ、勝地 涼、市川実日子、深水元基、津田寛治、嶋田久作、江波杏子、国分佐智子

天女の伝説のある古都金沢を舞台に、12年ぶりに街に戻ってきた美しい転校生をめぐって巻き起こる、ちょっとミステリアスな物語ってね?!

叶家と遠野家というふたつの名家、大人たちの様々な思惑が交錯するなかで、突然、舞い戻った女子高生の目的は.....ってことで、昼ドラなみのドロドロした愛憎劇が展開するんやと思ったら、突然アクションものになったり、青春ドラマになったり、ファンタジー調になったかと思うと、名探偵が登場したり、まぁ、何とも忙しいこと?!(笑)

主演の鈴木くんは、この当時はちょうど『花とアリス』の後で、まだ注目されてた時期ってことで、抜擢されたと思うんやけど、“誰もが心奪われる美貌”って役紹介に、イメージが合わんのよねぇ(苦笑)

むしろ本仮屋くんの爽やかな“かわいらしさ”と、ロボットの動きのような不器用な能の舞が、個人的にはとっても“癒し”やったんやけど。

全体的にはグタグタ気味のB級作品ってな感じやったんやけど、ラストシーンにそんな“癒し”があって、まぁ、許したるかぁってなとこで、その微笑みにひとつってね♪(笑)

2012年4月 9日 (月)

『マノレテ 情熱のマタドール』

今日は、劇場未公開の作品をひとつ、ご紹介♪

未公開といっても、主演のふたりはアカデミー賞受賞の俳優やし、ペネロペの出演作ってだけで、それなりに注目されそうなもんなんやけどね?!

エイドリアン・ブロディも役者としては悪くないんやけど、アカデミー賞を受賞したロマン・ポランスキーの『戦場のピアニスト』以降、なかなか作品に恵まれてないというか、マニアックな作品に出るのが好きなのか、ちょっと主流からはずれてもうてる感じなんかな。

ちなみに、この作品はスペインの実在の闘牛士の伝記ものなんやけど、監督はオランダ人のひとで、主演がアメリカ人のブロディくんで、ヒロインがスペイン人のペネロペではあるんやけど、基本的に英語で作ってるってことで、インターナショナルではあるんやけど、ちょっと中途半端やったんかもなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

マノレテ 情熱のマタドール / Manolete   ★★★☆☆   (2008年)

監督:メノ・メイエス

出演:エイドリアン・ブロディ、ペネロペ・クルス、フアン・エチャノベ、サンティアゴ・セグーラ、アン・ミッチェル

スペインの伝説的な闘牛士の男と、そんな彼が愛したひとりの女性との関係を描いたドラマ。若くして才能を認められ、マタドールとしての活躍する男は、ある日、ホテルですれ違った美しい女性に心を奪われ、周囲の反対を押し切って、彼女と付き合いはじめるのだが.....ってな、ちょっと悲しい恋の話ってね?!

伝記ドラマってことで、どこまでが本当かは知らないんやけど、主演のブロディくんは、やせ身の体型を存分に活かして、なかなかマタドール姿がはまってたかな。

命がけで猛牛と対峙する、そんな闘牛士の孤独な戦いの中で、重圧と不安に耐えながら日々を過ごす男の哀愁と、そんな彼が心を許す女性との関係、そんな話をロマンチックにってことなんかもしれんけど、全体的に哀愁漂う感じで、切なさは十分に伝わるんやけど、盛り上がりとしては、もう一息やったかもね!?

最近のペネロペに見られる大胆な露出ってのも、どちらかというと控えめな感じで、そこらへんを期待してると、少し肩透かしになってまうしなぁ。

まぁ、全体的には悪い作品ではないんやけど、情熱的なラテンの愛や、燃え上がるようなストレートな感情をって思ってると、もうひとつ乗り切らない、ボチボチのデキってことになってまうかもね?!

2012年4月 8日 (日)

『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』

今日は、劇場公開中の洋画をひとつ、ご紹介♪

奇しくも、昨日に続きライアン・ゴズリング主演の作品ってことになったわけやけど、彼、見た目はそれほどパッとしないんやけど、役者としては、いつもエエ味を出すんよなぁ。

『きみに読む物語』での一途な青年、『ラースと、その彼女』の人形に恋するちょっとエキセントリックな青年、『ブルーバレンタイン』のダメ男、ひと癖もふた癖もある役柄を、飄々と演じてしまうあたりに、彼の役者としての懐の深さを感じるね。

アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた作品でありながら、今だに公開が決まらない『Half Nelson』が、この活躍で公開に踏み切られることを期待しながら、作品の感想を.....ね?!

ちなみに、これ、監督はあのジョージ・クルーニーで、これまでの監督作品は、お友達の影響で、中途半端な“ソダーバーグかぶれ”ばっかりやったのが、今回のデキは見事やった。監督としても、ひとつ階段を上ったかっ?!(笑)

スーパー・チューズデー ~正義を売った日~ / The Ides Of March   ★★★★   (2011年)

監督:ジョージ・クルーニー

出演:ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、ジェフリー・ライト、エヴァン・レイチェル・ウッド、マックス・ミンゲラ、ジェニファー・イーリー

アメリカの大統領選挙の前哨戦として、民主党の指名候補争いをする州知事の選挙参謀をする男は、勝敗を決するオハイオ州の予備選を直前に、相手候補陣営とのハゲしい選挙戦の日々だったのだが.....ってな、アメリカの選挙の裏側を描いたポリティカル・サスペンス?!

勝利を手にするために、様々な戦略を練り、演説の原稿を書き上げ、その才能を認められるも、相手方も必死に応戦し、あの手この手で切り崩す....ってな政治の裏側をスリリングにってことで、監督クルーニーの手腕も、今回はなかなかやったね。

まぁ、何と言っても、配役が“はまった”時点で、この質はある程度保証済みってとこなんかもなぁ。シーモア・ホフマンとジアマッティを脇に据えて、クセモノ役をやらせれば、ほっといても演技で魅せてくれるやんね。

表面的にはクリーンな選挙戦であっても、裏側でのかけ引きや情報戦、スキャンダルでの足の引っ張り合いとか、泥臭い攻防が繰り広げられるってあたりが、妙にリアリティがあるし、そこに適度にドラマを盛り込んだ話ってのは、観る側を飽きさせないものがあったかな?!

まぁ、この手の話ってのは好き嫌いが出るもので、万人受けはせんかもしれんけど、なかなかのデキやったんと違うかな!?

2012年4月 7日 (土)

『ドライヴ』

今日は、劇場公開中の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、昨年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞してるんよね。それ以外でも放送映画批評家協会賞のアクション映画賞を受賞したり、数々の映画賞で受賞&ノミネートされて、かなり注目されたらしい。

監督さんはデンマークの若手なんやけど、過去の作品も個性的なものらしく、今回の評価で一気に世界的に名前が知れ渡ったんやってね。

というわけで、そんな新たな才能を感じられる(?)作品の感想は.....?!

ドライヴ / Drive   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス

自動車修理工場で働きながら、映画のカースタントをやっている男は、裏稼業として強盗の“逃がし屋”をしていた。そんな彼は、引っ越した先の隣に住む子持ちの人妻と出会い、心惹かれるのだが.....ってな、サスペンス・アクション?!

孤独に生きてきた男が、知り合いになった親子を救うために引き受けた仕事、しかし事態は思わぬ方向に.....ってなことで、これ、なかなか小気味いいアクションものなんよ。そんなドラマの主人公をクールに演じるゴズリングくんは、キレっぷりもなかなかやった(笑)

タイトルでも分かる、スピード感あふれるカーアクションだけやなく、ちょっとエグいバイオレンスもあり、ちょこっとサスペンスもありで、そんなゴリゴリのハードな展開の中で、ヒロインとして華をそえるマリガンくんのキュートな魅力ってのも、ナイスなバランスやったしね。

愛する者のために、命がけで勝負に出る、そんな男の姿ってのは、やっぱり絵になるもんで、楊枝をくわえて哀愁を漂わすあたりの渋さに、ちょっとシビレてもうたかなぁ.....なんて?!

なかなか雰囲気のある、いい作品やった。

2012年4月 6日 (金)

『僕等がいた 前篇』

今日は、劇場公開中の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作は、人気の少女マンガなんやってね。もちろんオヤジには、そんな原作がどんなもんなんかなんて知るよしもなく、映画館でやたらと目にした予告編が気になって、試してみたってわけ。

何が気になったかって、吉高くんのセリフで「好きだ、バカ」ってのがあるんやけど、この相反する言葉をひとつにした時の、この何とも矛盾を含みながら、それでいてストレートに伝わる思いってやつに、妙に心をくすぐられてもうて.....(笑)

なんてことを思いながら映画館に行ってみると、ほぼカップルか女子グループばかりで、完全にオヤジひとりは浮いてもうてたんやけど、チケットを手にした以上は、ここで怯んだらアカンってことで、そんな作品の感想は.......?!

僕等がいた 前篇   ★★★☆☆   (2011年)

監督:三木孝浩

出演:生田斗真、吉高由里子、高岡蒼甫、本仮屋ユイカ、須藤理彩、麻生祐未

学校中の女子が憧れる男の子と、そんな彼とクラスメートになり、徐々に惹かれていく女の子の切ない愛の物語?!

頭がよくて運動神経も抜群、そしてイケメンで人気者、そんな彼には過去の恋愛で心に深い傷があり、それを知ってますます放っておけず、一途に思いを伝える女の子、青春の甘酸っぱい恋の話やねぇ(笑)

そんなふたりに、親友やら元カノの妹やらが絡んで、恋の方程式は一筋縄では解けないときた?!

原作は知らないんで、それとのイメージがどうなのかは分からんのやけど、それなりに整った顔をキャスティングして、爽やかで、ちょっとドロドロの恋愛ドラマが展開してたかな。まぁ、吉高くんの普段からのエキセントリックさが垣間見えなくもないんやけど?!(笑)

部分的には、ロマンチックやったり、初々しい恋愛のキラメキのようなものが上手く表現されてるんやけど、全体としては、ちょっと間延びした感があったかなぁ。前半だけってこともあるんやろうけどね。

個人的には、やっぱり本仮屋くんの屈折した感じがツボやったかなぁ。あと、別の意味で吉高くんの“必死の走り”がスゴかったね!(笑)

2012年4月 5日 (木)

『マリリン 7日間の恋』

今日は、劇場で公開中の洋画をひとつ、ご紹介♪

マリリン・モンローって言うと、誰もが知ってる存在ではあるんやけど、その人生を見てみると、かなり波乱万丈なんよなぁ。下積み時代の苦労から、ヌードモデルで食いつないでた時期もあり、結婚相手も有名な大リーガーや劇作家で、あのケネディ一族との不倫疑惑もあり、最後はミステリアスな死を遂げるまで、いろいろと話題にこと欠かない存在やったらしい。

そんなカリスマをこの作品で演じるミシェル・ウィリアムズは、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブでは見事に女優賞を受賞したんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

マリリン 7日間の恋 / My Week With Marilyn   ★★★★   (2011年)

監督:サイモン・カーティス

出演:ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、ドミニク・クーパー、ジュリア・オーモンド、ゾーイ・ワナメイカー、ダグレイ・スコット、エマ・ワトソン、ジュディ・デンチ

映画界で働くことを夢見る青年は、アポなしでローレンス・オリヴィエの事務所を訪問し、就活に成功する。そんな彼の初仕事は、人気絶頂のマリリン・モンローが出演する新作の雑用係だった.....ってな、実話を基にしたドラマ?!

マリリン・モンローは、残念ながらリアルタイムでは知らないんやけど、演じるミシェル・ウィリアムズは、その肉感といい、雰囲気といい、モンローのイメージをうまく体現してたんと違うかなぁ。

さりげない表情や仕草が色っぽく、男心をくすぐるものがあって、世界中を魅了したセックス・シンボルとしてのモンロー像ってのが伝わってきたね。

そんな大スターの世話をすることになって舞いあがる青年の話っていうと、なんとも他愛のないストーリーではあるんやけど、この作品、役者の演技や、さりげないセリフがナイスなんよなぁ。

でもって、単にマリリン・モンローとの“触れ合い”を能天気に語るってわけやなくて、映画作りの裏側が丁寧に描かれてて、そこにスター女優の苦悩やカリスマのようなものが上手く出るようになってるあたりが、なかなかやった。

男目線で観ると、主人公の青年にいつのまにかシンクロしてもうて、儚い夢を見させてもらってるようで、ちょっと切なくもありながら、心地よい不思議な気分にさせてくれたね。

それにしても.....この男、うらやましい奴やでぇ......?!(笑)

2012年4月 4日 (水)

『モリエール 恋こそ喜劇』

今日は、久しぶりにちょっと素敵なラブ・ストーリーに出会ったんで、そいつをご紹介♪

モリエールは、17世紀にフランスで活躍した劇作家なんよね。その類まれな笑いのセンスは、当時の宮廷でも注目され、悲劇が優勢だったなかで、その功績により喜劇の地位を高めたってことらしい。

そんな人物にスポットライトを当てたローラン・ティラール監督は、この作品でセザール賞にノミネートされ、続く『プチ・ニコラ』でもノミネートされ、フランス映画界では注目の監督さんなんかもね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

モリエール 恋こそ喜劇 / Moliere   ★★★★   (2007年)

監督:ローラン・ティラール

出演:ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、ラウラ・モランテ、リュディヴィーヌ・サニエ、エドゥアール・ベール、ファニー・ヴァレット、ジリアン・ペトロフスキー、ゴンザーグ・モンテュエル

天才喜劇作家のモリエール、そんな彼の才能を引き出したのは、ある女性との出会いだった.....ってな、若き日のモリエールとその最愛の人とのロマンスを描いたフランス映画?!

主宰する劇団の借金のために、密かに金持ちの商人の男に演劇を教えることになったモリエールは、屋敷で出会った男の妻に惹かれるのだが....ってな恋の話は、ユーモアあふれるコメディ調でありながら、ちょっと切なくも悲しい恋の話でもあるんよね。

この作品、何といっても主演のデュリスくんが持ち前の演技力で主人公を魅力的に演じてるところがエエんよね。そんでもって、そんな彼の恋の相手となるラウラ嬢の飾らない魅力ってのがたまらんのですよ!(笑)

天才と呼ばれた男の秘めた恋の話は、そっと胸の内を静かに焦がしながら、そっと染み入る、そんな味わいがあるんよね!?

2012年4月 3日 (火)

『子猫の涙』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、確か公開当時の評判では、なかなか泣けるってことで話題になってたと思うんやけど、ヒロインが広末くんってことで、「いやぁ、それはないやろう...」ってな感じで、結局、観んかったんよなぁ。

ちょっと驚いたのは、主人公のボクシングジムが、実家から車で30分かからない距離の所にあるらしいんよ。そういう話を聞くと、地元贔屓な感情から、少しは気の利いたコメントでもしたらんとアカンなぁ....なんてことも思わんでもないんやけど.......(苦笑)

というわけで感想は......?!

子猫の涙   ★★★☆☆   (2007年)

監督:森岡利行

出演:武田真治、藤本七海、広末涼子、紺野まひる、山崎邦正、鈴木砂羽、喜味こいし、黒川芽以、宝生 舞、赤井英和、唐渡 亮

メキシコオリンピックで銅メダルを獲得したものの、プロ転向後はケガもあり早々に引退を余儀なくされたボクサーの波乱の半生を描いた伝記ドラマ?!

一度は栄光を手にしながらも、再びボクシングをできなくなった男は、家族を省みずに夜の街を飲み歩き、挙句に妻に逃げられる。そんな父親を小学生の娘は、軽蔑し、反発するのだが…..ってなことで、監督&脚本を書いてるのが主人公の甥っ子ってことらしく、事実に即したドラマになってるんやろうね。

主演の武田くんは、よく体を絞ってるのが分かるんで、その点は気合を感じるんやけど、他の配役でお笑い芸人を重要な役に抜擢するとか、演出を中途半端にコメディ調にするあたり、ちょっと引いてもうたかな。

そんでもって、広末くんの毎度ながらの安っぽい演技が、どうにも失笑もので、さらに極めつけは、晩年のシーンで、ほとんど老けメークなしで登場の武田くんと広末くんの娘役に、実年齢で同年代(広末くんより年上)の宝生くんが“娘役”で出てくることの滑稽なこと(笑)

親戚を主役に描くんやったら、もう少し気合いを入れて製作したらどないやったんやろなぁって思ってもうた。これでは、どんなエエ話も、さすがに泣けんって.....?!

2012年4月 2日 (月)

『ミラノ・コネクション』

今日は、劇場未公開の作品の中からイタリア映画をひとつ、ご紹介♪

イタリアといえば、陽気なラテンの国ってイメージがある一方で、汚職や賄賂の国ってのもあって、日本のヤクザと同様に“マフィア”ってのが有名でもあるやんね。そんなわけで、マフィアを描いたドラマをひとつってわけ。

この作品に出てるジャンニーニって役者さんは、最近では007のシリーズに出てたりして、意外とイタリア国外でも名の知れてる俳優なんよね。そんな彼よりも若いラウル・ボヴァって俳優も、『エイリアンVS.プレデター』のシリーズに出てたりして、ハリウッドでも出演してるらしい。

そんなこんなで、陽気な要素のない、イタリアの犯罪ドラマの感想は......?!

ミラノ・コネクション / Milano-Palermo: Il Ritorno   ★★★☆☆   (2007年)

監督:クラウディオ・フラガッソ

出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウル・ボヴァ、エンリコ・ロー・ヴェルゾ、ガブリエラ・ペシオン、ロミーナ・モンデロ、リベロ・デ・リエンゾ、シモーネ・コレンテ

ファミリーの金を奪ったまま投獄されていた会計士が釈放さえることに。ひとりの刑事が、そんな彼を警護することになったのだが...ってな、イタリアのクライム・サスペンス?!

マフィアによる血で血を洗う抗争、激しい銃撃戦....イタリアのマフィアものの“渋さ”を期待したんやけど、う~ん、もう一息やったかなぁ。

確かにハード・ボイルドな風味は出てたし、家族や仲間といった人間臭さが描かれるあたりが、いかにもイタリア調なんやけど、いかんせんドラマに深みが足らんのよね。

あまりに都合よく展開する話と、こねくり回しすぎたカット、ちょっとやり過ぎやわなぁ(苦笑)

渋いのや、ワイルドな役者が出てて、それなりの雰囲気があっただけに、もう少しなんとかならんかったかなぁ......残念やったね?!

2012年4月 1日 (日)

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

今日は、エイプリルフールにちなんで、政治家の話を......なんて、別に他意はないんやけどって言いながら、公開中の作品をひとつ、ご紹介♪(笑)

サッチャー首相というと、ドエライおばちゃんやなぁって印象やったのを覚えてるんやけど、そんなサッチャーさんが来日した際に「徹子の部屋」に出演したって話を耳にして、黒柳徹子ってどんだけやって思ってもうたよ(笑)

そんなサッチャーさんを演じるメリル・ストリープは、今回の演技で下馬評どうりにアカデミー賞の主演女優賞を受賞して、助演女優賞を含めると17回目のノミネートで、3度目の受賞やっていうんやから、これまたどんだけやねんって言いたくなるやんね?!

そんなこんなで、ちょっと話題の作品の感想は......?!

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 / The Iron Lady   ★★★☆☆   (2011年)

監督:フィリダ・ロイド

出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベンド、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、ニック・ダニング、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント、アンソニー・ヘッド、ハリー・ロイド、アレクサンドラ・ローチ

イギリス初の女性首相として、約11年もの間、国を治めた“鉄の女”サッチャーの生き様を描いたドラマ?!

破綻した国の財政の立て直し、フォークランド紛争、IRAによるテロ、そして冷戦の終結、激動の80年代の中で、強いリーダーシップで走り続けたその半生は、スゴイよなぁって思うんよ。

そんな主人公を演じるメリルおばさんは、容姿からしゃべり方まで、よう研究しとったね。アメリカ人があの強烈なキャラを演じ切れるのかが疑問やったんやけど、アカデミー賞も納得の気合いの演技やった。

そんな演技を存分に活かした作品になれば良かったんやけど、作品全体の印象としては、ボチボチってとこかなぁ?!

晩年のサッチャーの様子をメインにしながら、そこに過去の日々を挿入していくって作りなんやけど、過去と現在を行ったり来たりすることで、どうも流れが止まってもうて、もうひとつ盛り上がってこないんよなぁ。

夫役のブロードベンドおじさんの演技も、相変わらず味わい深かっただけに、そんなベテランの演技を料理しきれなかった構成が、ちょっと惜しかったね。

まぁ、良く言えば信念の人、悪く言えばただの頑固者ってことで、責任と重圧につぶされそうになりながら、夫に支えられながら、己を信じて突き進む、そんなひとりの女性の強さと孤独、哀愁のようなものが伝わってはきたんやけど、ちょっともったいなかったかなぁ.....?!

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