« 『吉祥天女』 | トップページ | 『ウィンターズ・ボーン』 »

2012年4月11日 (水)

『バビロンの陽光』

今日は、よっと珍しいところでイラクの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の外国語映画賞の候補作やったらしく、他でもヨーロッパの映画祭なんかで評価されてるんやってね。

特典映像で監督さんのインタビューが収録されてたんやけど、撮影中にアルカイダや他の過激派に拉致されたり、アメリカ軍に拘束されたりで、相当な苦労があったらしい。それでも、祖国を想い、人々に訴えかけるために必死に頑張った、そんな監督さんの熱い気持ちが、物語に反映されてるんかもなぁ。

ということで、そんな作品の感想は......?!

バビロンの陽光 / Son Of Babylon   ★★★☆☆   (2010年)

監督:モハメド・アルダラジー

出演:ヤッセル・タリーブ、シャーザード・フセイン、バシール・アルマジド

フセイン政権が崩壊して間もないイラク、行方不明となった父親を探すために、おばあちゃんと一緒に北部のクルド人地区から南部の街へと旅する少年の目を通して、現在のイラクの様子を描いたドラマ?!

紛争の傷跡が生々しく残る荒涼とした大地を旅する老女と少年、苦労をしながらも、目的地を目指して旅をしながら、様々な人たちと出会い、いろんなことを経験する、そんなドラマが展開するんよね。

民族間のカベや、フセイン政権時からの暗黒の歴史、アメリカ軍による占領、今のイラクという国が抱える様々な問題をさりげなくストーリーに差し込みながら、父との再会を夢見る少年の目を通して、国の現状が語られていくんよなぁ。

失われていった尊い命と、遺された者たちの深い悲しみ、争いの結果として残ったものは、あまりにも切ないんよね。

淡々と物語が流れるあたりは中東映画の特徴ではあるんやけど、このドラマの背景を考えると、ぐっと胸にくる話やった!?

« 『吉祥天女』 | トップページ | 『ウィンターズ・ボーン』 »

映画」カテゴリの記事