« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月

2012年5月31日 (木)

『木洩れ日の家』

別に敬老の日がどうのってことやないんやけど、昨日に引き続き、今日もおばぁちゃんが主役の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ポーランドでは主演女優のおばぁちゃんを始め、作品としてもかなり評価されたみたいで、マイナーではあるんやけど、他の国の映画祭でも観客賞を受賞したりして、認められたらしいんよ。

主人公が高齢になると、さすがにアクション性やスリルはないんやけど、その代わりに、ちょっと薀蓄があったり、言葉に重みがあったりで、また別の楽しみがあるように思う。

まぁ、それを期待して、ただただ間延びしてもうて、どうしようもなく退屈っていうこともあるんで、一概には言えんのやけど(笑)

というわけで、ポーランドのおばぁちゃんが活躍する(?)作品の感想は.......?!

木洩れ日の家 / Pora Umierac   ★★★★   (2007年)

監督:ドロタ・ケンジェジャフスカ

出演:ダヌタ・シャフラルスカ、クシシュトフ・グロビシュ、パトリツィヤ・シェフチク、カミル・ビタウ、ロベルト・トマシェフスキ、ヴィトルト・カチャノフスキ、アグニェシュカ・ポトシャドリク

木々に囲まれた古い屋敷で愛犬と一緒に暮らす老女は、テラスから隣家を“観察”するのが日課だった。ある日、そんな彼女の屋敷を売って欲しいという者が現れ.....ってなポーランド映画?!

主人公が90歳を越えたおばぁちゃんで、すべて白黒の映像で撮られた東ヨーロッパ映画っていうと、なんや気難しくて退屈そうなイメージなんやけど、これ、なかなか味わい深い作品やった!?

基本的には独り暮らしのおばぁちゃんのボヤキや愛犬との会話で構成されてるんやけど、この主人公がなかなか魅力的なんよね。ちょっと頑固で皮肉やさん、でもどこかユーモアがあって、力強い、そんな姿に気づいたら共感してもうて、見入ってまうんよなぁ。

いろんな思い出の詰まった家、息子ですら自分を理解しようとしない、そんな年寄りの孤独、ちょっとセンチメンタルな感傷とノスタルジーが入り混じりながら、皺くちゃの顔には厳しい時代を生き抜いてきたタフさがにじみでてて、静かな映像の中に、不思議と熱いものを感じるんよね。

決してお金には換えられないもの、大切なモノを守り続ける心が、人生の深みをそっと教えてくれる、そんな作品なんかもなぁ!?

2012年5月30日 (水)

『クレアモントホテル』

今日は、ちょっと大人の雰囲気の漂う(?)作品をひとつ、ご紹介♪

この映画、ロンドンを舞台にしてるんやけど、監督さんはカナダ出身の人らしいんよね。主にプロデューサーとして名前が知られてるらしく、シアトル映画祭の創設者のひとりでもあるんやって。

そんな作品には、かつてゴールデングローブ賞を受賞したこともあるイギリスの名女優ジョーン・プロウライトの相手役として、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』『わたしの可愛いひと-シェリ』なんかで注目されてる若手のルパート・フレンドが出演してたりするんよね。

というわけで、話の内容はもちろん、キャスティングも注目の作品の感想は.....?!

クレアモントホテル / Mrs Palfrey At The Claremont   ★★★★   (2005年)

監督:ダン・アイランド

出演:ジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、アンナ・マッセイ、ロバート・ラング、ゾーイ・タッパー、クレア・ヒギンズ、ジョージナ・ヘイル、マーシャ・ウォレン

広告で見つけた、ロンドンの片隅にあるクレアモントホテルに長期滞在でやって来たひとりの老婦人。街に住む孫に電話をしても会いに来ず、寂しい思いをしていた時に、たまたま知り合った、小説家志望の若い青年と仲良くなるのだが.......ってな人間ドラマ?!

ふとしたキッカケで巡り合った男と女、年も大きく違えば、生活も異なるものの、なぜか気が合い、すぐに親友になりってなことで、見ず知らずの他人が、人生でかけがえのない友になる、そんな瞬間を描いてるんよね。

ちょっぴりセンチメンタルで、それでいてとびっきり温かい話には、人生のとっても贅沢な時間が垣間見れるような、そんな良さがあるんよなぁ。素敵な出会いがもたらす至福のとき、相手を思いやる気持ちと優しさが、友情となり、孤独から解き放つってか。

地味な話ではあるんやけど、こういった人生ドラマには、いろいろと薀蓄があって、なかなか深くて味わいがあるんよね。ナイスな一品やった!?

2012年5月29日 (火)

『ハミングライフ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、Going Under Groundっていうバンドの曲をモチーフに作られた話を映画化したものなんやってね。そのバンドのアルバムは、何枚かレンタル屋で借りたことがあるんで、名前は知ってるんやけど、そこまで曲に惹かれた記憶は、正直なかったんやけどなぁ。

そんな話のバックグラウンドよりも、タイムリーな話題で言えば、彼氏に路上でボコボコ(?)にされたモデルさんが映画初出演した作品ってことかもね(笑)

まぁ、個人的な興味は、そっちよりも相手役の井上くんやったりするんやけど。ちょっと前に紹介した『おのぼり物語』での主演で気になり、『宇宙兄弟』でも頑張ってたし!

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ハミングライフ   ★★★☆☆   (2009年)

監督:窪田 崇

出演:西山茉希、井上芳雄、佐伯日菜子、辛島美登里、石原 聡、坂井竜二、諏訪太朗、マメ山田

服飾関係の仕事につくために上京してきたものの、就職先が決まらずに困っていた女の子は、ある日、公園に置いてあった小箱の中に誰かが書いたメッセージを見つけた。返事を小箱に入れておくと、また返事が入り、そこからちょっと不思議な文通が始まるのだが...ってな爽やか(?)な恋愛ドラマ?!

友達もいない都会での孤独なひとり暮らし、そんな中で偶然に巡り会った若い男女、それぞれの生活を描きながら、ふたりの出会いをドラマチックにってことなんやろうけど、とっても小粒な話やったね。

話も小粒なら、出演者の演技のレベルも控えめで.......まぁ、人気モデルをスクリーンで鑑賞するってのが目的ってことなんかな。そういう意味では、確かに目的は果たしてるんかもしれんけど......こんな演技ではなぁ.......(苦笑)

それにしても、この作品で久しぶりに佐伯くんを観たんやけど、彼女って芸歴長いわりに、この程度の演技しかできないひとやったっけか?一時は結構、女優として期待されてたのにねぇ.......あまりのダメっぷりは、主演のレベルに合わせたのか、それとも.......実力?!(笑)

2012年5月28日 (月)

『デンジャラスな妻たち』

今日は、劇場未公開の作品の中から、コメディ映画をひとつ、ご紹介♪

これ女性監督の作品なんやけど、この人、『テルマ&ルイーズ』の脚本を書いて有名になったんよね。つまり、アカデミー賞の脚本賞を受賞したっていう、オスカー・ウィナーなわけ。まぁ、当然ながら、それと作品の評価はあまり関係ないんやけどね。

女性監督らしく、出演陣も女性がメインで、重鎮のダイアン・キートンを中心に、楽しみながら作ったんやろねぇ。それで作品も楽しくなれば、誰も苦労はせんのやけど......(笑)

ちなみに、クイーン・ラティファって最近はすっかり女優として認識されてるけど、もともとは女性ラッパーのはしりやったんよなぁ。まぁ、個人的にはあまり影響を受けることはなかったんやけど、もう歌手っていうイメージはないよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

デンジャラスな妻たち / Mad Money   ★★★☆☆   (2008年)

監督:カーリー・クーリー

出演:ダイアン・キートン、クイーン・ラティファ、ケイティ・ホームズ、テッド・ダンソン、スティーヴン・ルート、クリストファー・マクドナルド、アダム・ローゼンバーグ

夫がリストラされ、破産寸前になった妻が見つけた仕事は、連邦準備銀行(FRB)の清掃員だった。そこで廃棄される古い紙幣を盗む方法を思いつき、仲間と3人で実行するのだが....ってなコメディ調の犯罪ドラマ?!

完璧なセキュリティをかいくぐり、バレずに大量の紙幣を盗み出す方法は?そんでもって彼女たちの運命は...ってなことで、スリルと笑いで.....ってね?!

まぁ、改まって解説するまでもなく、これ、とってもB級な作品やった(苦笑)

なんてったって、すべてが実に軽~いタッチで作られてるんよ。欲深くなると人間あきません、って教訓なのかと思いきや、どうやら痛快な犯罪劇を意識したらしく、まぁ、どないなんやろね?!(苦笑)

個人的な楽しみとしては、久々にケイティ嬢を映画作品で見れるってことやったんやけど、トムくんと結婚する前の方が、かわいかったよなぁ....それに、こんなもん娘に見せたら教育上よくないやろ......ただでさえ名前がそれっぽいのに.....あぁ、日本ではね♪(笑)

まぁ、「何チャラな妻たち」って、間違いなくアメリカの人気TVドラマを意識したと思しき邦題からして、売る側の気合いの程度もわかるよなぁ。しかも、ひとりは“妻”やないし....?!(苦笑)

2012年5月27日 (日)

『ファミリー・ツリー』

今日は公開中の作品の中から、家族ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、今年のアカデミー賞では脚色賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞では作品賞と主演男優賞を受賞したってことで、ちょっと楽しみにしてたんよね。

作品紹介や評判を事前に聞いて、あまりにも面白そうやったから、公開が待ちきれずに、原作を手にしてもうたんやけど、なかなか楽しくて、夢中になって読んでもうた。こういう場合、キャスティングで違和感を感じることがあるんやけど、主役がジョージ・クルーニーを思い浮かべながら読んでても、すんなり違和感なく読めたから、キャスティングもバッチリなんかなぁって思ったんよね。

というわけで、そんな期待の作品の感想は......?!

ファミリー・ツリー / The Descendants   ★★★☆☆   (2011年)

監督:アレクサンダー・ペイン

出演:ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ロバート・フォスター、ジュディ・グリア、マシュー・リラード、パトリシア・ヘイスティ

仕事優先で子育ては妻に任せっきりだった男は、ある日、妻がボート事故で意識不明の重体となり、子供たちと向き合うことに。そんな大変な時に、先祖から受け継いだ土地の処分の問題の決着をつけなければならず.....ってな家族ドラマ?!

この作品、妻の病状、一族の問題、子育て、そんでもって妻の浮気疑惑も出てきて、悩みだらけのなか奮闘する主人公とその家族の様子を描いてるんよね。

美しいハワイを舞台に、問題を抱えた家族のドラマを軽妙に描くあたり、なかなかやった。このどこかヒネリのきいた人物の描き方やユーモアの出し方ってのが、監督の“らしさ”が出てて、良かったね。

主役のジョージくんをはじめ、キャスティングも上手くはまってて、作品として“いい塩梅”にまとまってたかな。原作を読んでから観てしまうと、どうしても人間関係の描き方に物足りなさを感じてまうんやけど、まぁ、それは尺の問題もあって、仕方がないんかもなぁ。

バラバラになった“家族の絆”を、困難に対処しながら、再生していく、そんな話には、家族の大切さと温もり、そんでもって人生において“守るべきもの”を考えさせてくれるかな。

2012年5月26日 (土)

『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』

今日は、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国イタリアではアカデミー賞にあたる賞で主要部門のほとんどで受賞&ノミネートされ、イタリアのゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を受賞したり、カンヌでもノミネートされて注目された作品なんよね。

そんな作品での演技を絶賛された主演女優のジョバンナ・メッゾジョルノといえば、実は以前にもこのブログで作品を紹介した際に、おススメした女優さんなんよ!?

『あのバスを止めろ』って作品でキュートな魅力を振りまいてた彼女は、この作品でも美しさと気高さを体現してて、ほんまにエエ役者やなぁって再認識させてくれるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 / Vincere   ★★★☆☆   (2009年)

監督:マルコ・ベロッキオ

出演:ジョヴァンナ・メッゾジョルノ、フィリッポ・ティーミ、ミケーラ・チェスコン、ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ、ファウスト・ルッソ・アレシ

若き革命家ムッソリーニと巡りあい、恋に落ちたひとりの女性。政治活動もままならない状況の彼を全財産を投げ打って支援し、惹かれあい、愛し合うふたりには間もなく息子が生まれるが、すでに妻子のあったムッソリーニは次第に彼女と距離を置き.....ってな、歴史の陰で悲しい人生を送った実在の女性を描いたドラマ?!

ファシズムの台頭とともに、独裁者として権力の座を手にしたムッソリーニ、そんな彼を心から愛し、そして憎んだ女性がいたってなことで、なかなか壮絶な話やった。

そんな悲劇のヒロインを演じるジョヴァンナ嬢の演技は、確かに賞賛に値する見事なものやったね。心の中の愛憎を表情や仕草で表現し、時折見せる激しい感情に圧倒されてもうたよ。

作品としも悪くはないんやけど、少し編集の仕方が個性的すぎて、分かりづらさがあって、ストレートに意図が伝わってこない部分で、ちょっとノリきれんところが残念やったかな。

楽しみ方としては、主演のふたりの渾身の演技を味わう、そんな作品ってことなんかもしれんね?!

2012年5月25日 (金)

『一枚のハガキ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

新藤監督は、99歳でこの作品を発表し、日本アカデミー賞の受賞はならんかったんやけど、そんな作品は昨年度の日本の映画賞で軒並み高評価ってことで、ちょっと気になってたんよね。

その年齢で、未だに作品を作ろうという気持ちがあるってことに、ちょっと感心するし、ホンマに映画が好きなんやろうってのは分かる。

また、戦中戦後の話は、聞くところによると監督さんの実体験がフィードバックされてるらしく、この作品を通して戦争について伝えたいことが、いろいろとあったんやろなぁとは思うんやけどね。

そんなこんなで、作品を観た感想は......?!

一枚のハガキ   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:新藤兼人

出演:豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、大杉 漣、柄本 明、倍賞美津子、津川雅彦、川上麻衣子、絵沢萠子、大地泰仁、渡辺 大、麿 赤兒

戦争で夫を亡くし、義理の両親の願いを聞いて夫の弟と再婚するも、その弟も戦死し、すぐに後を追うように義理の両親も亡くして、ひとりで生きる女。そんな彼女の夫と同じ部隊に所属し、戦争を生き延びたら妻を訪ねて欲しいと頼まれた男。一枚のハガキが結ぶ縁を描いたドラマ?!

戦争によって家族を奪われた女と、生き延びたことで苦しむ男、不思議な結びつきで出会った男女が、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出す姿を......ってことなんやろね。

確かに、大竹くんは熱演してるし、約1名を除いては、ベテランの役者がそれぞれに仕事をしてた。ただ......何やろなぁ......全体がアンバランスというか、何というか......(苦笑)

方言と標準語の使い分けもできず、相変わらず感情のこもらないセリフ回しで浮いてるトヨエツに大きな問題があるにしろ、それだけやないと思うんよ。

世間的にこれだけ絶賛されてるところで、敢えて言わせてもらうと、熱演を活かす演出ができてないことで、余計に芝居がかってもうて、どうにもスンナリと心に響いてこんのよなぁ。

いろいろな要素からこの作品を評価したいっていう心情も分からんでもないんやけど、純粋に作品を観て感想を言わせてもらうと、個人的にはちょっとどうかと思うんやけどねぇ.....?!

2012年5月24日 (木)

『やがて来たる者へ』

昨日のドイツ映画に続いてヨーロッパの作品をってことで、今日はイタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀作品賞に輝いたらしいんよね。実際にあった事件を描いてるってことで、イタリアの人にとったら、より身近な感じで心に訴えるものがあったんやろなぁ。

ということで、そんな作品の感想は.......?!

やがて来たる者へ / L'uomo Che Verra   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジョルジョ・ディリッティ

出演:アルバ・ロルヴァケル、マヤ・サンサ、クラウディオ・カサディオ、グレタ・ズッケーリ・モンタナーリ、ステファノ・ビコッキ、エレオノーラ・マッツォーニ

イタリア北部の山間の村で暮らす女の子は、生まれたばかりの弟を亡くして以来、しゃべらなくなり、学校でも他の子から疎まれていた。そんな少女は、妊娠中の母親がまた弟を出産するのを心待ちにしていたが、村にはドイツ軍がやってきて、それに抵抗するパルチザンとの攻防が激しくなり......ってな、実際に第二次大戦中に起こったドイツ軍による民間人の虐殺を描いたドラマ?!

ドイツ軍にファシスト、戦争の影響はのどかな暮らしをしていた人々にも及び、徐々に村を不安な空気が覆う、そんな様子を8歳の女の子の目線で追いかけるんよね。

なぜ人と人が傷つけあい、殺し合うのか、子供を中心に置くことで、純粋な目線から見ながら、敵か味方かということやなく、戦争の愚かさってのが伝わってくるような気がするんよなぁ。

実際にこんなことが起こったんかと思うと、グッと胸が締め付けられてまうような気分になってもうて、途中からずっと眉間にシワを寄せたまま、最後は脱力感に襲われてもうたよ。

あまりにも過酷な現実と、そんな中で残されたかすかな希望、何とも切なすぎるよなぁ......?!

2012年5月23日 (水)

『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』

今日はドイツ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、公開当時の評判がなかなかよくて、残念ながら映画館では観る機会がなかったんやけど、かなり気になってたんよね。本国ドイツでもいくつかの賞で主演男優賞や作品賞でノミネートされてたみたいやし、それなりに話題作ってことやったんやと思う。

監督さんは、ずい分前に紹介した『アイガー北壁』を作ったひとでもあるんやけど、ドイツ映画界期待の監督さんなのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~ / Goethe!   ★★★☆☆   (2010年)

監督:フィリップ・シュテルツェル

出演:アレクサンダー・フェーリング、ミリアム・シュタイン、モーリッツ・ブライブトロイ、ヘンリー・ヒュプヒェン、ブルクハルト・クラウスナー、フォルカー・ブルッフ、ハンス・マイケル・レバーグ

物書きになることを夢見るが、出版社に送った作品は評価されず、失意のまま父親に従い、片田舎で法律を学ぶことになった青年。彼はその町で、ひとりの女性と巡りあったのだが......ってな、ドイツの文豪ゲーテの若き日の恋の話?!

互いに惹かれあい、愛し合う若いふたり、しかし、そこには越えられない大きな壁が......ってなことで、ゲーテを有名にした小説「若きウェルテルの悩み」の誕生秘話をドラマチックに描くってね。

ドイツの文豪と聞くと、なんとなく気難しい偏屈な男(ちょっと偏見かもしれんけど...)をイメージしてまうんやけど、この作品に登場するゲーテは、若くて、情熱的で、生き生きしたキャラで、そんな軽妙さがドラマの展開に活かされてる感じやったかな。

娯楽よりになることで、逆に、ちょっとタメやドラマチックさに欠けてもうて、偉大な詩人でもあったゲーテを描くというわりに、詩的な雰囲気があまり感じられないところで物足りなさがあるような気もするんやけどね。

それでも小難しさはなく、気軽に楽しめる仕上がりになってるし、人を好きになり、愛するところから、とめどなく言葉が溢れ、偉大な作品が誕生する、なんてところも......う~ん、納得?!(笑)

2012年5月22日 (火)

『飯と乙女』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ベルリンやモスクワの映画祭に出品したりして、海外でも評価されてるってコメントをパッケージで見つけて、それで興味が湧いて借りてみたんよね。

監督さんは、ロスの大学で映画を学んできたらしく、このどことなく“大胆な”タイトルから、意外な拾い物かもって期待したんやけど.....。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

飯と乙女   ★★★☆☆   (2010年)

監督:栗村 実

出演:佐久間麻由、田中里枝、岡村多加江、上村 聡、岸 建太朗、菊池 透、増本庄一郎

売れない物書きで、働こうとしない彼のせいで過食症に悩む女、他人の作る料理が食べられない男、そんな彼に自分の料理を食べさせたい料理好きな女、そして会社が傾き、昼代もケチるような日々を送る男、それぞれに“食”に関して悩みを抱える男女の様子を描いた話?!

う~ん、何となく予想はしてたんやけど、まさにその通りの、とってもインディーズなテイストの作品やったねぇ(苦笑)

食をテーマに、ちょっと風変わりな人々の織りなすドラマを、少し捻った視点で描く、そんなとこなんやろうけど、さしてキレの感じられない構成と映像に、正直、かなり退屈さを感じてもうたよ。

たぶん、食べることが幸せにつながるってなメッセージを、夫婦や同棲カップル、恋心が芽生えたばかりの男女を使って、それぞれの話を絡ませながら伝えたいんやろうけど、ブッダを語るわりには、そんなに深みが感じられる話でもないし、観ててグイグイと惹きつけられるような興味が湧いてこんのよなぁ。

まぁ、なんとなく“雰囲気”はあるんかもしれんけど、何か新たな才能を感じるといったとこまでは、正直なかったかなぁ......もう一息やね?!(苦笑)

2012年5月21日 (月)

『かみさまへのてがみ』

今日は、未公開のアメリカ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、タイトルやパッケージのあらすじを見て、いかにも“号泣もの”の雰囲気がプンプンやったんで、未公開だけに地味なキャスティングに不安を感じつつも、少し期待してレンタルしてみたんよ。

何となく名前が気になってたんやけど、主人公の少年の母親役で出てるロビン・ライヴリーって女優さんは、実は『グリーン・ランタン』でヒロインを演じてたブレイク・ライヴリーのお姉さんなんやって。あまり似てないような気はするんやけど.....(笑)

ついでに少年の親友の女の子を演じるベイリー・マディソンって子役は『ダーク・フェアリー』に出てた子役の子なんよね。もっと遡ると、『テラビシアにかける橋』で主人公の少年の妹役をやってたり、それなりに売れっ子なのかも。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

かみさまへのてがみ / Letters To God   ★★★☆☆   (2010年)

監督:デヴィッド・ニクソン

出演:タナー・マグアイア、ロビン・ライヴリー、ジェフリー・ジョンソン、ベイリー・マディソン、マイケル・ボルテン、マリー・チータム

脳腫瘍で闘病中の少年は、毎日のように神様へ手紙を書いていた。そんな少年の住む地区の担当になった郵便局員は、アル中で離婚した妻に息子の親権を取られ、荒れた日々を送っていたのだが....ってな感動ドラマ?!

ガンという困難な病気と闘いながら、必死に頑張る少年と、そんな彼を見守る家族の苦悩、そして仕事で少年と知り合った郵便局員に芽生えた変化を描くってね。

神様という存在を介して表現される少年の純粋な気持ち、そんでもってそんな姿が彼の周囲の人を変えていくってなことで、実話をベースにしてると思われる話は、いわゆる直球の感動ストーリーってことなんやろなぁ。

確かに胸にグッとくる内容ではあるんやけど、アメリカやから当然とはいえ、どうもキリスト教的“神様”が前面に出過ぎてもうて、すべては神様が解決してくれる的な描写に、どうも付いていけんのよ(苦笑)

せっかくの話もキリスト教のプロパガンダに思えてしまうところが、ちょっと残念やった。ということで、結局、一向に泣けず.....う~ん、中途半端な気分やなぁ......?!

2012年5月20日 (日)

『幸せの教室』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、トム・ハンクスが監督と主演を務める作品を、ご紹介♪

トム・ハンクスって結構、監督してるようなイメージもあるんやけど、実は製作に参加してる作品は数多くあっても、自ら監督してるのって、意外とないんよね。

そんな数少ない監督作品で、相手役に選ばれたジュリア・ロバーツなわけやけど、これまた意外にも、このふたりが一緒にスクリーンに登場するってのも、このハゲ頭の記憶にある限りでは、これまでなかったように思うんよ。

そんな作品には、メリル・ストリープの娘も“クラス・メート”として腕立て伏せなんかしたりしながら、さりげなく(?)出演してたりしてね(母親には似てないんやけど、お姉ちゃんのメイミー・ガマーそっくり!)。

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

幸せの教室 / Larry Crowne   ★★★☆☆   (2011年)

監督:トム・ハンクス

出演:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、ブライアン・クランストン、セドリック・ジ・エンターテイナー、タラジ・P・ヘンソン、ウィルマー・バルデラマ、パム・グリア、ジョージ・タケイ、グレイス・ガマー、ググ・バサ=ロー

最終学歴が高卒であることを理由に出世できないばかりか、勤めていたスーパーをクビになった男は、思い立って短期大学へ通うことに。そんな彼が受講するスピーチ講座の女性教授は、夫との不仲でやる気を失っていたのだが......ってな、人生やり直し&恋のドラマ?!

困難な状況にも前向きに頑張る中年オヤジ、初めてのキャンパスライフで年齢の違う“仲間”と出会い、人生に刺激をもらい、恋に勉強に励むってなことで、まぁ、監督&主演ってことで、いかにもトム・ハンクスらしい作品やったね。

ありがちなストーリーと言ってまえばそれまでなんやけど、いかにも“いい人キャラ”の主人公と、そんな彼に惹かれるヒロインの屈折した感じといい、トムくんとジュリア嬢のふたりのスクリーン上の相性は、それほど嫌味もなく、なかなか悪くない感じやったかな。

全体的に軽いコメディ調になってるだけに、それほどロマンチックやったりドラマチックなものはなく、特に胸にグッとくるような作品ではないんやけど、気楽に楽しめるという点では、アリかもなぁって思うんよ。

しかし......原題は主人公の名前で、きっとイケてないオヤジでも、人生はちょっとしたキッカケでキラキラと輝きだすってなことを表現してるんやと思うんやけど、それを安易に“幸せ~”シリーズにしてまうあたり、いい加減どうなんやろうって思うんやけどね?!(苦笑)

2012年5月19日 (土)

『ロボット』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、インド映画とひとつ、ご紹介♪

インドは、知る人ぞ知る、映画産業が盛り上がってる国なんよね。インド映画界はハリウッドに対抗するものとして“ボリウッド”って言われてるくらい、世界的にも認知されてるんよなぁ。

そんなインド映画界のスターといえば、この作品の主演のラジニカーントなわけで、かつて90年代なかばに『ムトゥ踊るマハラジャ』って映画が日本でも大ヒットして、一時、インド映画がブームになりかけた時期もあったんよね。

残念ながら、そんなブームは長続きせず、ほとんど劇場で公開されるインド映画がない状況のなか、久しぶりに世界の注目を浴びた作品ってことで、日本のスクリーンにラジニ様が帰ってきたってわけ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は......?!

ロボット / Endhiran   ★★★☆☆   (2010年)

監督:シャンカール

出演:ラジニカーント、アイシュワリヤー・ラーイバッチャン、ダニー・デンゾンパ

10年という年月をかけて開発された人型ロボット、その成果を役立てたいと願う博士だったが、そんなロボットを悪用しようとする者が現れ.......ってな、“ボリウッド”発のSFエンターテイメント??(笑)

いやぁ~、久しぶりのラジニ様のスクリーンでの勇姿、たまらなく“濃い”ですわぁ.....もうどうしようもないくらいコテコテ♪

内容としてはSFでコメディで犯罪ドラマでもあり、当然のように恋愛ドラマもあり、感動(?)もあるって......てんこ盛りやないかぁ!?(笑)

当然のことながら、みんなで歌って踊って、ポーズもビシッと決めてってな感じで、まぁ、久しぶりにこのコテコテ感を味わうと、思わずニヤッとさせられてまうよね。

そんな王道の展開に、今回はSFでスケール感(?)を出しつつ、ちょっと意表を突く演出があったりで、オイオイってツッコミを入れつつ、少し感心してもうたりして....?!

まぁ、そうはいっても、あまりにも容赦のないコテコテ具合に、途中でお腹いっぱいの気分になってもうて、そのグタグタ感に思わずまぶたが重くなってもうたんやけど、それでもエンターテイメントに徹するラジニ様は、シリアスかつクールに決めれば決めるほど、笑えてしまうという特異なキャラなわけで、それを楽しむという心構えがあれば、悪くはない作品なのかも??

ただし、作品としての個性が強すぎるだけに、過度な期待をすると、思いっきり置いてけぼりにされてまうかもなぁ......?!(苦笑)

2012年5月18日 (金)

『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

聞くところによると、ドラッカーものってのが世間的には相当なブームになってるらしい。そんなこともあってか、この作品の原作もベストセラーやったとか。

そんなところに抜け目なく目をつけた秋元 康がAKBを使って映画にし.....なんてことを考えただけで、まったく観る気がせずに、そのまま劇場公開の際はスルーさせてもらったんやけど、あまりにもドラッカーの名前を耳にするんで、そのキッカケになるかってことで、とりあえず試してみたってわけ。

ということで、そんな作品の感想は.......?!

もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:田中 誠

出演:前田敦子、瀬戸康史、峯岸みなみ、池松壮亮、川口春奈、鈴木裕樹、入江甚儀、西田尚美、大泉 洋、石塚英彦、青木さやか

病気で入院している親友の代わりに野球部のマネージャーになった女子高生は、たまたま本屋の店員に薦められたドラッカーの著書を使って、地区予選で1回戦敗退を繰り返す弱小チームを強くしようとするのだが…..ってな、ベストセラー小説の映画化作品?!

経営学を使って野球部に変革を、まぁ、売れた小説が原作だけあって、話の“ネタ”としてはオモロイんかな。ただ….映画としてはどうなんやろねぇ(苦笑)

そもそものところで、主要キャストの野球の腕前がヒド過ぎやった。冒頭から“野球ごっこ”を見せられて、一気にドン引きしてもうたよ。セリフどおりというわけやないんやけど、まともに野球やってるのはキャッチャー役の池松くんくらいで、他はド下手な動きで“甲子園、甲子園”って言われても、まさにリアリティのない、おとぎ話やよなぁ(笑)

おまけに映画に金出してる事務所のゴリ押しで出演してる(と思われる)青木さやか(石塚くんのバーターか?)のウザいこと、まったく意味不明な役柄にオイオイって感じやった。

まぁ、そんなことよりも最も疑問なのは、やっぱり主演なわけで、どうしようもない演技はまさに“女優ごっこ”でしかなく、大して意味のない賞とはいえ、こんなのに賞を与える日本アカデミー賞ってのは、ホンマにどうしようもないと思うんよ。どうせなら親友役の川口くんを主演にした方が、少なくとも爽やかさは出たと思うんやけどね(笑)

最初から最後まで、総合プロデュースの秋元くんのほくそ笑む顔がチラつく作品は、“ドラッカーごっこ”の“野球ごっこ”で“映画ごっこ”してるだけで、どっかのアイドルグループの宣伝でしかなく、果たして“映画”としての価値があるのかは、ごっつい疑問やったかな。まぁ、ある意味、期待どおりのデキってこと!?

2012年5月17日 (木)

『永遠の僕たち』

今日は洋画をひとつ、ご紹介♪

洋画といっても、これ、加瀬くんが出演してるんで、なんとなく親しみがわくような気がする?!ちなみに、7歳までをアメリカで過ごしたらしく、英語での演技ってのも苦にしないのかもね。少し日本語なまりやったけど.....(笑)

監督のガス・ヴァン・サントといえば、古いところではマット・ディロン主演の『ドラッグストア・カウボーイ』やアカデミー賞にノミネートされた『グッドウィル・ハンティング/旅立ち』で有名で、比較的最近では『エレファント』でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞したひとなんよね。

“巨匠”と称されることもあるんやけど、個人的にはこれまでの作品の相性は、イマイチな感じなんよね。若者を描いた作品で評価される傾向がある気がするんやけど、“趣味”を反映してか、どこか“中性的”な作風が合わなかったりするんかな。

この作品の主演のヘンリーくんは、名前からも分かるとおり、デニス・ホッパーの息子さんなんやって。亡くなったパパさんは、個性的でエエ役者やったよなぁ。

相手役のミア嬢は、『アリス・イン・ワンダーランド』では、アリスがでかすぎってな批判が出てたみたいやけど、個人的には雰囲気のある若手女優ってことで、期待してるんやけどね!

ということで、そんな作品の感想は......?!

永遠の僕たち / Restless   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ガス・ヴァン・サント

出演:ヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬 亮、シュイラー・フィスク、ジェーン・アダムス、ルシア・ストラス

両親を自動車事故で亡くしたことをきっかけに、自分にしか見えない日本人の特攻隊の青年の幽霊が唯一の話し相手となった青年は、ある日、いつものように参加した他人の葬儀でひとりの少女と出会うのだが.....ってな若いふたりの恋のお話?!

生きる気力を失った男の子と、死を目の前にした女の子、偶然に巡りあった若いふたりは、彼女に残された限られた時間の中で、心を通わせるってな、切ないラブ・ストーリーが展開するんよなぁ。この監督さんらしく、ちょっとナイーブな若者の様子を、サラリと描いてるんよね。

主演のふたりの初々しさと、そこに割って入る幽霊役の加瀬くん、そんなファンタジー要素が加わることで、不思議なバランスが芽生えてるんよなぁ。

“死”というものをテーマに置きながら、そこに若者たちの甘酸っぱい恋や純粋な愛を表現するあたり、なかなかやったね。まぁ、少しアッサリなところが物足りなくもあるんやけど、でも悪くないデキやったかな?!

とりあえず恋愛映画として、ちょこっとおススメ。

2012年5月16日 (水)

『マーガレットと素敵な何か』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督をしてるのが、以前に紹介した、世界的にメジャーになる前のマリオン・コティアール主演の『世界でいちばん不運で幸せな私』っていう作品を作ったひとなんよね。

なんとなくポップな雰囲気のなかで、色鮮やかな映像で楽しませてくれつつ、どこかヒネクレた感じの話が展開する、それがこの監督さんの印象かもね?!(笑)

映像だけやなくて音楽もなかなか気になるところなんやけど、この作品で曲が使われてる Lisa Mitchel って女性シンガーソングライターの歌声が、作品の雰囲気によう合ってるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

マーガレットと素敵な何か / L'age De Raison   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ヤン・サミュエル

出演:ソフィー・マルソー、マートン・ソーカス、ミシェル・デュショーソワ、ジョナサン・ザッカイ、エマニュエル・グリュンヴォルド、ジュリエット・シャペイ

40歳の誕生日に訪ねてきた公証人から手渡された1通の封筒、そこには7歳の自分が未来の自分に宛てた手紙が入っていた......ってな、ちょっと変わった自分探しのドラマ?!

仕事も恋も順調で、一見すると幸せそのものの日々を送っているが、それは辛い過去を封印して手に入れたもの。子供だった自分からの手紙をきっかけに、“本当の自分”向き合うことに......ってな話が軽妙なタッチでコメディ調に描かれてるんよね。

純粋に夢を見てたあの頃と、何かを失いながら“大人に” なった自分、そんな対比のなかで、本当の意味で“自分らしく”あるってことの大切さを伝えてるんかな。

まぁ、ちょっと話の展開としては都合がよく、強引すぎるきらいはあるんやけど、さりげなく鮮やかな映像の色使いやナイスな音楽センス、そんでもって優しさの伝わるキャラ設定と過度にハッピー・エンドにしない控えめなところが、いかにもフレンチらしくて、個人的には好きなんやけどね。それに、ソフィーのキュートな美貌があれば......ね?!(笑)

子供の頃に思い描いた自分、それを基準にすると、今の自分はどのあたりにいてるんかなぁ......夢を諦めるのは、まだ早いってか?!

2012年5月15日 (火)

『ハラがコレなんで』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる石井くんといえば、『川の底からこんにちは』ですっかりそのヒネクレ具合の虜になり、その後の『君と歩こう』『あぜ道のダンディ』でも他にはない個性を出してくれてて、そのキラリと光る才能は、今の日本映画界においては、個人的にちょっと一目置く存在なんよね。

そんな監督さんの最新作ってことで、ちょっと今回は出演者に不安を感じてたものの、どんな“石井ワールド”が展開するかワクワクしながら、劇場で見逃したものをさっそくレンタルで手にしたってわけ。

そんな作品の感想は......?!

ハラがコレなんで   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:石井裕也

出演:仲 里依紗、中村 蒼、石橋 凌、斉藤慶子、稲川実代子、並樹史朗、竹内都子、大野百花、近藤芳正、螢 雪次朗、戸次重幸、森岡 龍

人生を“粋”かどうかで判断する、貧乏で出産費用もない妊婦は、子供の頃に住んでいた東京のハズレにある長屋に転がり込み、自分のことは置いといて、他人の苦労を手助けしようと奔走するのだが.....ってなコメディドラマ?!

困ったときは昼寝して、風向きが変わればド~んといく、それがモットーの“スーパー前向き”な主人公が巻き起こす騒動を、おもしろおかしく描く.....ってことなんやろうけど、ちょっと付き合いきれん話やね(苦笑)

確かに個性的なキャラを確立して、少し斜めに世の中を見てみるってのは、この監督さんらしいんやけど、どうにもキャラを作り過ぎな感がありすぎて、“粋”だなんだと言ってみたところで、単なる勘違い女の暴走にしか見えず、まったく共感できんのですよ。

ただ暴走した挙句に、最後はドタバタになってもうて、キャラが弾ければ弾けるほど、観てる方はドッチラケって感じで、もう失笑するしかないんよなぁ......(苦笑)

まぁ、コメディを意識しすぎて、極端に軽い演技ってのが、余計に白々しかったりして、役者の演技も演出も、今回は調子はずれやったようで....。石井監督の作品ってことで、期待してただけに、失望もでかかったかな?!

2012年5月14日 (月)

『ユーロトリップ』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ちょっとアホすぎな映画をひとつ、ご紹介♪

まぁ、どんだけアホかってのは、気が向いたら実際に確かめてもらったらエエんやけど、ラジー賞にノミネートされた経験を持つ監督さんの作品といえば、少し察しがつくかもなぁ.....(苦笑)

そうはいいつつ、あの(?)マット・デイモンも出てきたりして、意外なサプライズもあったりして、まぁ、だからなんやねんって話なんやけどね。

あと、脇役でおいしい出演をしてるヴィニー・ジョーンズっておじさん、イギリス系の映画のマフィアや用心棒役でよく見かける人なんやけど、この人もとはフットボール選手で、プレミアリーグでプレーしたり、ウェールズの代表キャプテンをしてた有名な選手なんやって。イギリス人の知り合いに聞くと、現役時代のプレーは、役柄と同じで、かなりワイルドやったらしいんやけど.....!(笑)

というわけで、そんな作品の感想をとりあえず......?!

ユーロトリップ / Euro Trip   ★★☆☆☆   (2004年)

監督:ジェフ・シェイファー

出演:スコット・ミシュロウィック、ジェイコブ・ピッツ、クリスティン・クルック、ミシェル・トラクテンバーグ、マット・デイモン、ヴィニー・ジョーンズ、トラヴィス・ウェスター

高校の卒業式の日に彼女にふられた男は、ベルリンに住むメル友に八つ当たり。ところが、男だと思ってた相手が実は女の子らしいということで、彼女に会うために、親友を引き連れてヨーロッパに旅立つのだが...ってなドタバタ・コメディ?!

ロンドンからパリ、アムステルダムを通って彼女の住むベルリンへ....道中、それぞれの国で個性的な人々に出会い、様々な体験をする...ってなことなんやけど、これがまぁ、どれもくだらないんやけどねぇ(苦笑)

徹底的にコメディ路線でおバカに大騒ぎってことなんやけど、どうにもネタが下世話すぎで、笑えないんよなぁ。それぞれの国の国民性を笑いにしようというのは分かるんやけど、どないしょうもないんよなぁ...。

そんな中で、唯一、ヴィニー・ジョーンズのフーリガンぷりが、いい具合のキレ加減で、よかったかなぁ。まぁ、もともとフットボーラーで、間近で見てきただけに、リアリティ十分ってとこか!(笑)

とりあえず紹介はしてみたものの、あまりにも“しょうもなさ過ぎ”て、これほど観終わってぐったりさせてくれる作品を、とても他人にススメル気分にはなれん、そんな作品やった!?

2012年5月13日 (日)

『宇宙兄弟』

今日は、劇場で公開してる邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画、原作は人気コミックらしいんやけど、そちらの方はよう知らんし、主演のふたりの顔ぶれを見て、いかにもハズしそうやなぁって思ってもうて、正直、それほど興味はなかったんよね(苦笑)

ただ、予告編でガンガンとかかってる、大好きなイギリスのバンド COLDPLAY の「Every Teardrop Is A Waterfall」(アルバム『MYLO XYLOTO』収録)を聞いてると、どうにも気分が高揚してもうて、なんやジッとしてられへんようになって、気づいたら映画館でチケット買ってもうてたんよなぁ.....なんて(笑)

というわけで、そんなよう分からん理由で観た作品の感想は.......?!

宇宙兄弟   ★★★☆☆   (2012年)

監督:森 義隆

出演:小栗 旬、岡田将生、麻生久美子、濱田 岳、新井浩文、井上芳雄、塩見三省、益岡 徹、森下愛子、吹越 満、堤 真一

子供の頃にUFOを目撃し、その時に宇宙飛行士になることを約束した仲良し兄弟。弟は夢に向かって真っすぐに進み、宇宙飛行士になって日本人初の月面歩行者になることに。一方の兄は、上司ともめて仕事をクビになり、そんな時に弟の助けで宇宙飛行士選抜試験を受けることに.....ってな、宇宙を目指す兄弟を描いたコメディ調のドラマ?!

いつしか夢を諦め、忘れてしまった兄と、そんな兄といつか一緒に宇宙に行く日を信じる弟、夢に向かって突き進む兄弟の絆の物語ってとこなんかな。このキャストでこの無茶なストーリー、どうかと思ったんやけど.....これ、意外と楽しめる♪(笑)

なんでかって分析してみたところ、どうも主演ふたりの演技の“軽さ”が、いい意味でコミカルな話にエエ具合にフィットしてるんよね。笑わせながら、時折ちょっと熱かったりして、まぁ、どうしても“やり過ぎ”感はあるんやけど、でも全体のトーンからすると許容範囲というか.....ね?!

そんでもって、さりげなく豪華な顔ぶれがそろった脇役陣のなかでも、やっぱり吹越くんと堤くんの存在が、適度に抑えとして効いててナイスやったりして。

いくつになっても子供のように夢にまっしぐら、そんなちょっと大人な人たちの“青春臭い”ドラマには、心に響く“清々しさ”があるってことなんかもね!?(笑)

2012年5月12日 (土)

『別離』

今日は、劇場公開中の作品の中から、イランの映画をひとつ、ご紹介♪

イラン映画というと、ちょっとマニアックな感じがするかもしれんけど、この作品、実は今年のアカデミー賞の外国語映画賞を受賞したんよね。しかも、それに加えてベルリン映画祭では、作品賞に当たる金熊賞とすべてのキャストに対して、主演女優賞と主演男優賞に当たる銀熊賞が与えられるっていう快挙を成し遂げたらしい。

普段は、ちょっとイラン映画には尻込みしがちではあるんやけど、この監督さん、前作の『彼女が消えた浜辺』でも、これまでのイラン映画にはないテイストで、見事な作品を作り上げてて、個人的にも興味深々やったってわけ。ちなみに、この作品で娘役をやってる子は、監督さんの実の娘らしい。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

別離 / Jodaeiye Nader Az Simin   ★★★★   (2011年)

監督:アスガー・ファルハディ

出演:レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、シャハブ・ホセイニ、サレー・バヤト、サリナ・ファルハディ、ババク・カリミ、メリッラ・ザレイ

娘の将来のために家族で海外に移住しようと計画する妻、アルツハイマーの父を置いては行けないと反対する夫。離婚の申請が認められるまで、実家に戻ることになった妻の代わりに、夫は父の介護のため、家政婦を雇うのだが.....ってなドラマ?!

生活環境や介護、宗教や経済情勢、一組の夫婦が直面するある事件を描きながら、現代のイラン社会の問題を切り取るってとこなんかな。

いやね、正直に言うと、前半の流れは典型的な“退屈”なイラン映画で、参ったなぁって思ってたんやけど、途中から繰り広げられる騒動の中での人間描写ってのが、かなり秀逸で、眠気が吹っ飛んでもうたんよね。

事件の加害者と被害者がそれぞれ抱える問題を浮き彫りにしながら、その中でそれぞれの登場人物が苦悩する様を映しつつ、ちょっとサスペンスの要素を盛り込みながら、丁寧かつ繊細に語っていくんよ。

タイトルからも分かるように、ちょっとビターな結末に向かっていくわけやけど、その過程の描きっぷりには、思わず観ててのめり込んでまうし、夢中にさせられるものがあるんよなぁ。

それは、きっとその内容が遠い中東の国で起こった出来事というよりも、身近に起こりうる出来事として、観てる者に訴えるものがあるからなんやろね。いやぁ、なかなか味わい深いドラマやった!?

2012年5月11日 (金)

『東京オアシス』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、『めがね』『プール』『マザーウォーター』の製作スタッフによる......ってことで、萩上くんのフォロワーの人たちが作ってるんよね。予告編を観てると、なんとなく雰囲気があって、毎回オッと思わせるんやけど、いざ本編を観ると「.......」って感じなんよなぁ(苦笑)

劇場公開時の評判は、かなり散々な感じで、なんとなく悪い予感はしてたんやけど、出演者の顔ぶれだけを見れば、それなりに期待はもてるような気がして、とりあえずは文句言うのも観てからやわなってね!?

結局のところ、萩上くんの真似をしようと必死になっても、オリジナルにはかなわないわけで、勘違いばかりが強調されて、センスのなさが駄作を生み出し続けるってとこなんかな。えっ、ちょっと辛口すぎ??でも、これではなぁ.......金払って劇場で観るひとが不憫で.....(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

東京オアシス   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:松本佳奈、中村佳代

出演:小林聡美、加瀬 亮、黒木 華、原田知世、森岡 龍、光石 研、市川実日子、もたいまさこ

深夜のコンビニ前で出会い、車に乗せてもらった男、映画館で再会した昔の知り合いの女性、動物園で知り合った浪人生、役者をする女性が出会った人たちとの会話を綴ったドラマ??

うわぁ~、なんじゃこりゃぁぁぁあ......って言いたくなる作品やったね(苦笑)

察するに、偶然に出会ったひとたちの、さりげない会話の中で、都会の中で暮らすひとたちの孤独や“つながり”みたいなものを表現しようってことなんやろう。

がしかし、取ってつけたような言葉のやりとり、なんのこっちゃって言いたくなるような薄い内容、これみよがしに“いつもの面子が出てるでしょ”って言いたげな、あまり意味のないキャスティング、できあがったものは、まさに製作者のただの自己満足でしかないわけで、そんなもんに付き合わされる方は、アホらしくなってくるよなぁ。あまりにもお粗末なシロモノに、飽きれてもうたよ。

だいたい......その“オアシス”、東京やないし.....!(笑)

ツチブタ以上の興味は、まったく湧かない、そんな作品やった。手に取るときは、それなりの覚悟が必要......ただし、睡眠導入剤の代わりとしては効果テキメンか?!

2012年5月10日 (木)

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』

今日は、アメコミ・ヒーローものをひとつ、ご紹介♪

アメコミと言うとマーヴェル・コミックとDCコミックが有名なわけやけど、コミック自体を読んだことがないんで、どっちがどうってのは、正直よう分からんのよなぁ。

ちょと前に紹介した『グリーン・ランタン』がDCコミックってことやから、単純にこの作品とを比較したら、グリーン・ランタンのゆるさを考えたら、マーヴェル・コミックの方がよりシリアスにヒロイズムを追及するってイメージなんかな?!

今年の夏に公開予定の『アベンジャーズ』では、アイアンマンや超人ハルクと共演ってことで、これから盛り上がっていくかもね??

というわけで、そんな作品の感想は.....?!

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー / Captain America: The First Avenger   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジョー・ジョンストン

出演:クリス・エヴァンス、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヘイリー・アトウェル、セバスチャン・スタン、ドミニク・クーパー、トビー・ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、ニール・マクドノー、デレク・ルーク、サミュエル・L・ジャクソン

ヨーロッパでナチスが猛威をふるう第二次世界大戦の最中、国のために戦おうと軍に志願するも、体が弱く入隊審査をパスできないでいた青年は、あるプロジェクトを進める軍医に見初められ、入隊を果たすのだが......ってな、マーヴェル・コミックの人気ヒーローの誕生物語?!

人一倍強い正義感をもった青年が、スーパー・ソルジャーになってナチスの科学部隊との戦いに挑むってなことで、勧善懲悪のアクション映画なわけやけど、う~ん、原作を知らないせいか、意外と地味に思えてもうたかな。

しかも、舞台になってる時代からすると、主人公のみてくれに反して、かなりハイテクなバトルが繰り広げられるもんやから、なんか違和感ありまくりで、ノリきれんかった(苦笑)

主役はそこそこイケメンくんで、そこら当たりの需要は満たしてるんかもしれんけど、ヒロインの方はちょっと微妙な感じやったしなぁ.....まぁ、余計なお世話ではあるんやけど(笑)

というわけで、『アベンジャーズ』の予習ってことで、それ以上のものは、残念ながらなかったかもなぁ.......?!

2012年5月 9日 (水)

『ラビット・ホール』

今日は洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品の主演のニコール・キッドマンは、昨年のアカデミー賞では、この演技で主演女優賞にノミネートされてるんよね。クレジット見ると製作もやってるらしく、元ダンナの奥さんであるケイティ・ホームズとバチバチやってる暇もない(?)くらい、多忙なんやろなぁ?!(笑)

そんなニコール嬢の相手をしてるアーロン・エッカートって、なかなか賞レースで評価されることは少ないんやけど、個人的には結構お気に入りの役者さんなんよね。シリアスなものから、少しくだけたものまで、役柄の幅も広いし、なかなか印象に残る演技をするひとやと思うんやけどなぁ。

というわけで、そんな二人が夫婦役で共演の作品の感想は.......?!

ラビット・ホール / Rabbit Hole   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル

出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、タミー・ブランチャード、マイルズ・テラー、ジャンカルロ・エスポジート、サンドラ・オー

最愛の息子を事故で亡くしてしまった夫婦。息子の思い出を大事にする夫と、遺品を整理して忘れようとする妻、同じように深い悲しみに耐えながらも、すれ違う夫婦の間に、やがて溝が.....ってなドラマ?!

埋まらない喪失感、平静を装いながらも、決して戻ることのない幸せな日々、残された者の心の揺れを映し出しながら、壊れてしまった夫婦の関係を描くってとこなんかな。

どちらかと言うと、静かな流れの中で、夫と妻の心情に焦点を当てたドラマで、退屈になりそうなもんやけど、それを主演のふたりが上手く演じてるんよなぁ。

どうしたらいいか分からない苦しみ、痛みを抱えながら、心の安らぎや癒しを求めてもがき苦しむ、なんとも切ない話は、派手さはないものの、ジワジワと伝わってくる、なかなか味のあるデキやったね!?

2012年5月 8日 (火)

『60歳のラブレター』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

これって住友信託銀行(三井住友信託銀行)が2000年からやってる、60歳という節目に夫から妻へ、妻から夫へ、普段は口に出して言えないことをハガキで伝えるっていう企画をネタに、映画化したんやってね。

劇場公開の時の評判も悪くなくて、気にはなってたんやけど、結局、タイミングが合わずにスルーしてもうたので、TSUTAYAの100円レンタルを期に、ちょっとお試し!?

深川監督といえば、『半分の月がのぼる空』、『白夜行』、『洋菓子店コアンドル』『神様のカルテ』という具合に、コンスタントに話題作を作ってる注目株ってことになるらしいんやけど、まぁ、個人的には、なかなかストライクな作品はないような感じなんやけど......ね。

というわけで、そんな作品の感想は......?!

60歳のラブレター   ★★★☆☆   (2009年)

監督:深川栄洋

出演:中村雅俊、原田美枝子、井上 順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵、星野真理、内田朝陽、石田卓也、原 沙知絵、石黒 賢、甲本雅裕、鈴木慶一、佐藤 慶

60歳を前に、人生の節目を迎えようとしている男女6人のそれぞれの心情をつづった人生ドラマ?!

定年を機に離婚を決意した夫婦、糖尿病で通院しながら治療する夫とそれを支える妻、妻に先立たれ娘と二人暮らしの医師と、そんな彼と仕事で知り合った女性翻訳家、夫婦の愛情や熟年の恋愛を描くってか?!

それぞれに不器用に生きながら、一筋縄ではいかない大人の事情を抱え、もがきつつも愛情を求めてる、そんなエピソードで盛り上げようってことなんやろうけど、どうもコテコテに練り込まれた話に、ちょっと引いてもうたよ(苦笑)

デキすぎた話で、あまり露骨に感動を押し売りされても、素直に伝わらんってね。まぁ、ベテランの俳優さんたちは、それぞれに頑張ってた“風”ではあるんやけど、いかんせん演出がなぁ......?!

それにしても、毎回、その姿を目にするたびにツッコまずにはおれんのやけど、相変わらず石黒くんの“すべてをチープに彩る存在感”ってのは、すごいものがあるよなぁ。ある意味これ、“鉄板”やね!(笑)

2012年5月 7日 (月)

『欲望の旅』

今日は、劇場未公開の作品の中から、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

まぁ、いかにもなタイトルに、ちょっと刺激的なパッケージに書かれたあらすじに、程よい芸術的なエロスを期待したわけやけど、でも目的はそれだけやないんよね、一応!?(笑)

この監督さん、フランスの人なんやけど、この作品の前後に作った映画で、2回もカンヌ映画祭の審査員特別グランプリを受賞してるんよね。

まぁ、いずれも個性の強い作品で、ちょとキワモノ的な要素が多分にあるだけに、ちょっとどうかっていうのはあるんやけど.....。

そんなこんなで、いろいろと期待(?)した作品の感想は.......?!

欲望の旅 / Twentynine Palms   ☆☆☆☆   (2003年)

監督:ブリュノ・デュモン

出演:デヴィッド・ウィザック、エカテリーナ・ゴルベワ

撮影のためのロケハンの旅に出たカメラマンとその恋人、南カリフォルニアの荒野をドライブしながら、愛し合うふたりだったが......ってな.......恋愛ドラマ??

何となくロードムービー的な雰囲気のなかで、隙あらば愛し合う、なかば露出狂的なバカップルのたわいもないドライブ旅行をグタグタと描きつつ.....ってところで、観ながら止めるか進むか、ずっと迷いながら、最後までたどり着いたって感じやったね(苦笑)

まぁ、フランス語しか話さない彼女と必死にコミュニケーションを取ろうとするも、言葉で伝えられない部分を体で表現し....なんて、愛し合ってるんやけど、どこか不器用な男女の愛情ってなエッセンスが話のベースなんやろうけど、もう、途中からどうでもエエよって思ってもうた。

しかも、そんな話に、最後に容易されたサプライズ(?)が、これまた何のこっちゃってな感じで、退屈に耐えながら何とか作品としての意味を見出そうと、必死に悩んでたのが、見事にブッとんでもうたよ。

あと.....感情が高ぶるのはエエんやけど、あんだけ絶叫されたら.....引かんかなぁ??(笑)

2012年5月 6日 (日)

『わが母の記』

連休の最終日は、話題の(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、すでに予告編を観た段階で涙腺が少しゆるくなってもうてて、ちょっと期待してたんよね。主要キャストは豪華やし、親子の愛情を描くってなことで、テーマ的にもいかにもな感じやし(笑)

この話、原作は作家の井上 靖の自伝的な小説なんやってね。井上作品といえば、「あすなろ物語」を学生の頃に読んだ記憶があるし、『天平の甍』は地元の公民館で母親と映画を観たことを今でも覚えてる。

公開前の記者会見では、すでに来年のアカデミー賞を狙えるのでは、なんて質問が出たとかっていうニュースが出てたけど、そんな作品の感想はいかに......?!

わが母の記   ★★★★   (2011年)

監督:原田眞人

出演:役所広司、樹木希林、宮﨑あおい、南 果歩、キムラ緑子、ミムラ、菊池亜希子、三浦貴大、三國連太郎、真野恵里菜、赤間麻里子

子供の頃に台湾に行った家族と離れ、ひとり伊豆で祖父の妾の女性に育てられたことで、母に捨てられたと思い、屈折した感情を抱いたまま大人になった男は、年老いて物忘れが激しくなった母親の面倒を見ることになり.....ってな、作家 井上 靖の自伝的小説を映画化した作品?!

いやぁ~、なんて贅沢な作品なんやろねぇ。何が贅沢って、母親役の樹木希林の演技が、ごっつい味わい深いんよ。オトボケな振る舞いで適度に笑いを誘いながら、それでいて長い年月の間、そっと胸に秘めていた母親として子を思う気持ちってのを見事に体現してみせるあたり、もう“さすが”って言うしかないやんね。

それに対する役所くんの泣かせの演技ってのも、これまた控えめながら確かなものがあって、ほぼこのふたりで作り上げられた作品の雰囲気は、何とも言えない“贅沢さ”が漂ってるんよなぁ。

基本的には年老いた母親の世話をする家族の話なんやけど、神妙な病をテーマにしたメロドラマになることなく、笑いと涙の家族ドラマに仕上がってるあたり、なかなか絶妙やった。

母親の息子への変わらぬ愛情、そして母に対する息子の深い気持ち、ユーモアと温かさに包まれた作品は、なかなかの見応えやった。主演のふたりに拍手♪(パチ パチ パチ)

2012年5月 5日 (土)

『タイタンの逆襲』

今日は、劇場で公開中の作品の中からひとつ、ご紹介♪

これ、ちょうど2年前のゴールデンウィークに公開してた『タイタンの戦い』の続編で、監督は変更になってるんやけど、サム・ワーシントンとリーアム・ニーソン、そしてレイフ・ファインズの主要キャスト3人は再登場してるんよね。

前回が“なんちゃって3D”がブームの時の公開で、3Dのショボさが妙に印象に残っただけやったんやけど、今回はちゃんと3D仕様(?)で作られてるっぽいので、ちょっと期待しつつも、より高価な保険をかけてIMAXで鑑賞してみた。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

タイタンの逆襲 / Wrath Of The Titans   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジョナサン・リーベスマン

出演:サム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ、ダニー・ヒューストン、エドガー・ラミレス、ロザムンド・パイク、ビル・ナイ、トビー・ケベル

全能の神ゼウスの子でありながら、人間として生きる道を選び、漁師をしながらひとり息子と静かな日々を送るペルセウス。しかし、天上では弱体化した神々を抑え、タイタンの王クロノスが復活を遂げようとしていた......ってな、ギリシャ神話を描いたアクションものの続編?!

世界を破滅から救うために、神の血を受け継ぐひとりの勇者が立ち上がり、強大な敵と対峙するってなことで、今回もサムくんが気合いを入れて大暴れってね(笑)

リーアムくんとレイフくんが競演ってのは個人的にはとっても嬉しいんやけど、こういうと何やけど、この程度の作品でってのが惜しかったりして.....。なんたって、『シンドラーのリスト』以降でふたりが同じ作品に出るのって、このシリーズだけ(たぶん)やもんなぁ。

デキの方はというと、アクションがメインってことで、途中からはノンストップでアクション連発なんやけど、ダメなカンフー映画と同じで、ひたすら一本調子でアクションやられても、観てる方はだんだん疲れてきてもうて、途中からどうでもよくなってまうんよなぁ。あまりにもメリハリのない展開に、ちょっとグッタリしてもうたよ。

しかも話の内容はといえば、大ざっぱに言ってまえば、父と子、兄と弟のケンカを壮大なスケールで描くってなことで、なんやろうなぁって思うんよね(苦笑)

とりあえずは迫力のある娯楽大作“風”ではあるんやけど、ちょっと中身が薄すぎるんと違うかなぁ.....正規料金で観なくてよかった....?!

2012年5月 4日 (金)

『テルマエ・ロマエ』

今日は、このゴールデン・ウィークの目玉作品となる(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

これ、人気マンガが原作で、フジTVでアニメとしてやったりしてたものを実写化したんやってね。まぁ、毎度ながらマンガ事情にはまったく通じてないもんで、前知識はゼロやったんやけど。

作品のなかで出てくる温泉が、以前に行ったことのある場所やったりして、ちょっと懐かしさを感じつつ、何やのんびりと温泉につかる旅がしたくなってもうたよ(笑)

ところで、エンドロールで出演者の名前を目で追ってる時に、“いか八郎”って名前があって、妙に気になってもうたんやけど、どうも“たこ八郎”さんとは直接の関係はなく、もともと作曲家やったのが芸人になって、役者をやってるっていうおじいちゃんってことらしい。そもそも“たこ八郎”って言っても、知ってる人の方が少ないのかもなぁ.....。

てなことで、細かい話は置いといて、肝心の作品の感想は......?!

テルマエ・ロマエ   ★★★☆☆   (2012年)

監督:武内英樹

出演:阿部 寛、上戸 彩、北村一輝、宍戸 開、市村正親、竹内 力、笹野高史、キムラ緑子、勝矢、外波山文明、岩手太郎、いか八郎

古代ローマで浴場の設計技師をしていた男は、仕事がうまくいかず悩んでいた。そんなある日、大衆浴場で湯につかっていると、水流に流されて、なぜか現代の日本にタイムスリップしてしまい......ってな、お風呂をめぐるコメディ映画?!

日本人が古代ローマ人の役をやるって.....なんて疑問を抱きつつ、いざ観始めると思わず“なるほど”って感心してまうようなキャスティングやった(笑)

日本の風呂文化をもしローマ人が目にしたらっていう視点からコミカルな話が展開し、それがローマ帝国の平和につながるってな壮大なファンタジー&ロマンってね!?

濃い顔ぶれの役者と“平たい顔族”の面々のキャラで、それなりに楽しませてくれるんやけど、どうも前評判で「かなり笑える」って聞いて、期待しすぎてもうたのか、そこまで爆笑するほどのコメディとしてのキレは感じられへんかったんよなぁ。

それに日本人キャストをローマ人に見立てることで、日本語なのかラテン語なのかっていう言葉の設定で、どうしてもスッキリしない部分が残ってもうて、個人的にはノリきらんかった。

まぁ、そんな細かいことは気にせず、気楽に楽しめれば、悪くない作品なんやろうけど、あまり期待しすぎない方がエエんと違うかなぁ.....なんて、ちょっと思ったりもするんやけどね?!

2012年5月 3日 (木)

『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』

今日は、アニメ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作って、ベルギーのエルジェって人が描いた人気漫画なんやってね。1930年頃から連載が開始され、第二次世界大戦の混乱でいろいろありながら、人気シリーズとなったらしく、日本でも翻訳されてて、かなり有名(?)らしい。

そんな作品の映画化を長年企画してた巨匠スピルバーグが、ピーター・ジャクソンを製作に迎え、協力して作ったってことらしい。てっきりアカデミー賞の長編アニメ部門で選ばれるのかと思ったら、ノミネートすらされんかったのが、ちょっと意外やったかな。

というわけで、巨匠の気合いの入った(?)作品の感想は......?!

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 / The Adventures of Tintin: The Secret of The Unicorn   ★★★☆☆   (2011年)

監督:スティーヴン・スピルバーグ

声の出演:ジェイミー・ベル、アンディ・サーキス、ダニエル・クレイグ、サイモン・ペッグ、ニック・フロスト

フリーマーケットで美しい軍艦の模型を手に入れた青年は、その模型のせいである事件に巻き込まれることに。好奇心旺盛な主人公の冒険の旅が始まる.....ってなアニメ映画?!

残念ながら3Dで観たわけやないんやけど、パフォーマンス・キャプチャーを駆使した映像は、さすがこだわりの人、スピルバーグならではのテイストやったね。

話の展開もテンポよく、インディー・ジョーンズ的なローラーコースターに乗ってるようなノンストップのアクションでグイグイと引き込んでいくんよなぁ。

それに加え、登場キャラも魅力的に作り上げられてて、飲んだくれ船長とか、飽きさせないものがあったね。キャストをイギリス人俳優で固めたってのも、監督さんのこだわりやったんかな?!

アニメーション映画ってことで、とりあえず子供向けのワクワクするようなアドベンチャーとしながら、大人が観ても十分に楽しめる質を追求し、家族まとめて楽しませたろうってなあたり、やっぱりスピルバーグ監督のスゴイとこやよなぁ。

というわけで、原作はシリーズものらしいんやけど、当然これも......続いていくんやろねぇ......次があれば、今度は3Dで観てみるかな?!(笑)

2012年5月 2日 (水)

『ルイーサ』

今日は、ちょっと地味めのラテン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アルゼンチンで作られたものなんやけど、ラテン系というと、グラマラスなお姉ちゃんが出てきて、陽気に歌って、踊ってってイメージ(まぁ、ちょっとステレオタイプなコメント過ぎる気もするんやけど....)やけど、それとはかなり違う雰囲気なんよね。

そもそも主演がおばちゃんってことで、華がないし、都会のなかで小銭をどないして稼ぐかって話で、ある意味.....サバイバル??(笑)

てなわけで、そんな作品の感想は.....?!

ルイーサ / Luisa   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ゴンサロ・カルサーダ

出演:レオノール・マンソ、ジャン・ピエール・レゲラス、エセル・ロホ、マルセロ・セレ

30年務めた霊園での仕事を突然クビになり、掛け持ちでやっていた女優の世話係も彼女の引退を機に仕事がなくなり、収入がゼロになった中年女性。早くに夫と娘を亡くした彼女は、そんな時に愛猫が死に、その火葬費用を捻出しようと、奮闘するのだが......ってな人間ドラマ?!

金がなく、電気代もマンションの管理費も払えない、年齢的に新たな仕事に就くのは難しい....そんな困難な状況で彼女の取った行動は.....ってなことで、いやぁ、おばちゃんパワー炸裂ってね!?(笑)

人生最大(?)の窮地に追い込まれながらも、タダでは倒れない、そんなおばちゃんの逞しさが、さりげないユーモアで描かれてるあたりに、この作品の魅力があるんよね。

戸惑いながらも、何とか前に進まんとっていう彼女の意思が、ささやかながらも“力”となって希望につながる、小粒な話なんやけど、ちょっと胸を熱くするドラマは、悪くないデキやったかな!?

2012年5月 1日 (火)

『ライフ・オン・ザ・ロングボード』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、オヤジサーファーの話なんやけど、サーフィンと言えば、海まで徒歩5分のところに住んでることもあって、自分も昔、ちょこっと挑戦しようと試みたことがあるんよね。恥ずかしながら、結局、挫折してもうたんやけど.....?!(苦笑)

あの大杉 漣が波乗りすると聞けば、ちょっと気になるかってんで、TSUTAYAの値下げに乗じて、ちょっとレンタルしてみたってわけ。ちなみに、この作品、大杉くんのサーファー姿以外にも、小栗くんの小僧っぷりがみれるっていう、オマケ(?)つきってね!(笑)

そんな作品の感想は........?!

ライフ・オン・ザ・ロングボード / Life On The Longboard   ★★☆☆☆   (2005年)

監督:喜多一郎

出演:大杉 漣、大多月乃、小栗 旬、成宮美果、西村知美、小倉久寛、徳井 優、奥村公延、勝野 洋、浅香光代

会社を早期定年で退職した男は、鎌倉にある実家を訪れた際に、数年前に病気で亡くなった妻との会話を思いだし、サーフィンに挑戦することを決意する。学生時代に買ったっきり、使われることなく、しまいこんでいたボードをかかえ、妻と行くはずだった種子島に向かうのだが......ってな、人生やり直しドラマ?!

50代半ばにして、ド素人のオヤジが無謀にもサーフィンに挑戦する、そんな姿を通して、何かに挑戦することの素晴らしさや、いくつになっても変わらない“青春”ってやつを描きたかったんやろね。

話の着想としては、悪くはないかなぁって思うんやけど、いかんせん、映画としてのレベルが低すぎやった(苦笑)

ベタな話の展開に、なぜか“お笑い担当”の西村知美の笑えないボケ、そんでもって80年代を彷彿とさせる時代遅れな音楽の使い方、ことごとく安っぽく仕上がった作品に、とてもやないけど感情移入なんてできんよなぁ(苦笑)

きわめつけは、海をリスペクトしろって言いながら、オイオイその行動はないやろう.....ってな見事なオチまでついて、もうビックリやった。これはちょっとアカンでしょう.....!?

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »