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2012年5月 6日 (日)

『わが母の記』

連休の最終日は、話題の(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、すでに予告編を観た段階で涙腺が少しゆるくなってもうてて、ちょっと期待してたんよね。主要キャストは豪華やし、親子の愛情を描くってなことで、テーマ的にもいかにもな感じやし(笑)

この話、原作は作家の井上 靖の自伝的な小説なんやってね。井上作品といえば、「あすなろ物語」を学生の頃に読んだ記憶があるし、『天平の甍』は地元の公民館で母親と映画を観たことを今でも覚えてる。

公開前の記者会見では、すでに来年のアカデミー賞を狙えるのでは、なんて質問が出たとかっていうニュースが出てたけど、そんな作品の感想はいかに......?!

わが母の記   ★★★★   (2011年)

監督:原田眞人

出演:役所広司、樹木希林、宮﨑あおい、南 果歩、キムラ緑子、ミムラ、菊池亜希子、三浦貴大、三國連太郎、真野恵里菜、赤間麻里子

子供の頃に台湾に行った家族と離れ、ひとり伊豆で祖父の妾の女性に育てられたことで、母に捨てられたと思い、屈折した感情を抱いたまま大人になった男は、年老いて物忘れが激しくなった母親の面倒を見ることになり.....ってな、作家 井上 靖の自伝的小説を映画化した作品?!

いやぁ~、なんて贅沢な作品なんやろねぇ。何が贅沢って、母親役の樹木希林の演技が、ごっつい味わい深いんよ。オトボケな振る舞いで適度に笑いを誘いながら、それでいて長い年月の間、そっと胸に秘めていた母親として子を思う気持ちってのを見事に体現してみせるあたり、もう“さすが”って言うしかないやんね。

それに対する役所くんの泣かせの演技ってのも、これまた控えめながら確かなものがあって、ほぼこのふたりで作り上げられた作品の雰囲気は、何とも言えない“贅沢さ”が漂ってるんよなぁ。

基本的には年老いた母親の世話をする家族の話なんやけど、神妙な病をテーマにしたメロドラマになることなく、笑いと涙の家族ドラマに仕上がってるあたり、なかなか絶妙やった。

母親の息子への変わらぬ愛情、そして母に対する息子の深い気持ち、ユーモアと温かさに包まれた作品は、なかなかの見応えやった。主演のふたりに拍手♪(パチ パチ パチ)

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