『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
今日は邦画をひとつ、ご紹介♪
聞くところによると、ドラッカーものってのが世間的には相当なブームになってるらしい。そんなこともあってか、この作品の原作もベストセラーやったとか。
そんなところに抜け目なく目をつけた秋元 康がAKBを使って映画にし.....なんてことを考えただけで、まったく観る気がせずに、そのまま劇場公開の際はスルーさせてもらったんやけど、あまりにもドラッカーの名前を耳にするんで、そのキッカケになるかってことで、とりあえず試してみたってわけ。
ということで、そんな作品の感想は.......?!
もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら ★★☆☆☆ (2011年)
監督:田中 誠
出演:前田敦子、瀬戸康史、峯岸みなみ、池松壮亮、川口春奈、鈴木裕樹、入江甚儀、西田尚美、大泉 洋、石塚英彦、青木さやか
病気で入院している親友の代わりに野球部のマネージャーになった女子高生は、たまたま本屋の店員に薦められたドラッカーの著書を使って、地区予選で1回戦敗退を繰り返す弱小チームを強くしようとするのだが…..ってな、ベストセラー小説の映画化作品?!
経営学を使って野球部に変革を、まぁ、売れた小説が原作だけあって、話の“ネタ”としてはオモロイんかな。ただ….映画としてはどうなんやろねぇ(苦笑)
そもそものところで、主要キャストの野球の腕前がヒド過ぎやった。冒頭から“野球ごっこ”を見せられて、一気にドン引きしてもうたよ。セリフどおりというわけやないんやけど、まともに野球やってるのはキャッチャー役の池松くんくらいで、他はド下手な動きで“甲子園、甲子園”って言われても、まさにリアリティのない、おとぎ話やよなぁ(笑)
おまけに映画に金出してる事務所のゴリ押しで出演してる(と思われる)青木さやか(石塚くんのバーターか?)のウザいこと、まったく意味不明な役柄にオイオイって感じやった。
まぁ、そんなことよりも最も疑問なのは、やっぱり主演なわけで、どうしようもない演技はまさに“女優ごっこ”でしかなく、大して意味のない賞とはいえ、こんなのに賞を与える日本アカデミー賞ってのは、ホンマにどうしようもないと思うんよ。どうせなら親友役の川口くんを主演にした方が、少なくとも爽やかさは出たと思うんやけどね(笑)
最初から最後まで、総合プロデュースの秋元くんのほくそ笑む顔がチラつく作品は、“ドラッカーごっこ”の“野球ごっこ”で“映画ごっこ”してるだけで、どっかのアイドルグループの宣伝でしかなく、果たして“映画”としての価値があるのかは、ごっつい疑問やったかな。まぁ、ある意味、期待どおりのデキってこと!?
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