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2012年7月30日 (月)

『夏の終止符』

今日は、ちょっと涼しげな場所を舞台にした、劇場未公開のロシア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、未公開といいながら、本国での映画賞の受賞をはじめ、ベルリン映画祭で銀熊賞(男優賞)を受賞したり、ロンドンやシカゴの映画祭で作品賞を受賞したりと、国際的に評価されてるらしいんよね。

ロシア映画というと、他のヨーロッパ映画と同様に、抑えた演出でじっくりと描くっていう印象で、さらにその気候もあってか、どこか重苦しいものが多いように思うんよね。まぁ、そんなところがきっと、玄人好みのするところなんやろうね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

夏の終止符 / Kak Ya Provyol Etim Letom   ★★★☆☆   (2010年)

監督:アレクセイ・ポポグレブスキー

出演:グレゴリー・ドブリギン、セルゲイ・プスケパリス

北極圏にある観測所で任務にあたるベテランと若手のふたりの観測員。ある日、若手がひとりで勤務している時に、本部から受信した無線連絡の内容をきっかけに、ふたりの関係が微妙に変化し......ってなロシア映画?!

極地の荒涼とした景色のなかで繰り広げられる、登場人物ふたりの人間ドラマは、なんとも不思議な雰囲気があったね。隔絶された環境で生じる微妙な距離感から、ささいな事をきっかけに崩れる人間関係が、繊細に描かれてるんかな。

ふたり芝居だけに、それぞれの力量がそのまま作品の価値を決めかねないわけやけど、若手のグレゴリーくんの戸惑いの演技と、ベテランのセルゲイくんの懐の深い演技は、確かに賞に値するものやったと思う。

雰囲気で語る映画ってことで、少し分かりにくい部分もあったりで、スッキリしなかったりもするんやけど、さりげない仕草のなかで語られる主人公の“気持ちの揺れ”ってのが、ちょっと印象的やったね。

まぁ、作品としては、なかなか評価の難しいところではあるんやけど、細やかな心理描写を味わう映画ってことで、これはこれでアリかなぁ.....?!

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