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2012年8月21日 (火)

『うつしみ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

その個性的な作品で、最近ではすっかり日本映画界で注目の的になってる園 子温監督の初期に発表したものなんよね。園監督といえば、この秋公開予定の新作『希望の国』は、どうやら震災後を描いてるらしく、トロント映画祭でのプレミア上映が決定したってニュースが、つい最近、流れてたやんね。

必ずしも万人受けするような作品を作るひとやないから、なかなか他人にはススメにくいんやけど、それでも、オリジナルの脚本で、これだけ個性を前面に出した作品を作れる監督さんってのは、今の日本映画界には他におらんと思うんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの原点を探るべく、レンタル屋で見つけて手にした作品の感想は........?!

うつしみ   ★★★☆☆   (1999年)

監督:園 子温

出演:荒木経惟、荒川眞一朗、麿 赤兒、鈴木卓爾、澤田由紀子、津田牧子、飯田まさと、銀次、森山知之、黒岩研嗣

写真家とファッション・デザイナー、そして舞踏家、3人の表現者とコラボしながら撮影された監督 園 子温の映画、ドラマにドキュメンタリー的な映像をはさんで作られる、ちょっと変わった.......恋愛ドラマ?!

愛に目覚めて突っ走る、ちょっと変わった女子高生と、そんな彼女と出会って何かが変わったおでんやの店主、そんな男と女の“痛い”関係を軸にしながら、肉体という器の中にある心を描いてるんかな?!

まぁ、そう言いながら、モロに自主映画のノリで撮影された映像は、お世辞にも上手いとは言えんようなデキやった(苦笑)

あまりの奇抜さとチープさで、途中どないしようかって思ったんやけど、そんな拙さの中にも、剥き出しの感情や人間の本能にある下世話な衝動といったものを形にしながら、この監督さんらしい個性が出てるあたり、“なるほど”って思わんでもないんよね。

初期の作品だけに、かなり割り引いて観んとアカンのやけど、それでも未熟さと同居するギラギラした感情や、得体のしれない“勢い”ってのは、この後の監督さんの作品に引き継がれてるものやし、感心する部分ではあるかな?!

そんなこんなで、とてもおススメするようなものではないんやけど、粗さの中にある才能の原石を見つけるという意味では、作品として悪くないんかもね。個人的にちょっとアラーキーが羨ましかったなぁ.......♪(笑)

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