『ゴモラ』
今日はイタリア映画をひとつ、ご紹介♪
イタリアと言えば、陽気な国民性とフットボール、パスタやピザの国っていうイメージなんやけど、日本にヤクザがいるように、イタリアにはマフィアがいて、それ以外にも“カモッラ”という犯罪組織があって、いろいろと問題になってるらしい。
何年か前に、ニュースでナポリの街がゴミで溢れてる様子が流れてたんやけど、実は、このカモッラというのが街の清掃業を仕切ってて、回収拒否したことによって、そんな事態になったんやってね。
そんなイタリアのタブーを描いた監督さんは、実際に撮影前に2ヶ月ほど、組織が支配してる街で暮らしたらしい。その気合いは、イタリアのアカデミー賞で主要部門を独占する結果をもたらし、カンヌ映画祭では審査員特別賞を受賞したんやって。
というわけで、そんな作品の感想は.......?!
ゴモラ / Gomorra ★★★☆☆ (2008年)
監督:マッテオ・ガローネ
出演:トニ・セルヴィッロ、ジャンフェリーチェ・インパラート、マリア・ナツィオナーレ、サルヴァトーレ・カンタルーポ、ジージョ・モッラ、サルヴァトーレ・アブルツェーゼ、マルコ・マコール、チーロ・ペトローネ
ナポリを拠点とした犯罪組織カモッラ。対立組織の抗争、少年犯罪、麻薬、産廃問題など、そんな組織のなかで生きる人たちの日常を切り取ったドキュメンタリー・タッチの作品?!
組織の一員になりたいと願う少年、末端に金を配る男、産廃処理の仕事をすることになった青年、腕のいい仕立て屋、組織に属さない二人のチンピラ、それぞれの生活を追いながら、暴力と犯罪のなかで生きる人たちの様子を描いてるんやね。
スラムのような住環境で身近に“死”が転がってる、なんとも悲惨な現実やよなぁ。特別なストーリーがあるわけやなく、ドキュメンタリー調に展開する話は、そんな場所があって、そこで辛い生活をしてる人たちがいるってことを教えてくれるんよね。
ただ、映画として評価するなら、例えば同じようにブラジルのスラムの様子を描いた『シティ・オブ・ゴッド』のような衝撃はなく、深く心に訴えかけてくるものがあまりないのが物足りんかった。
まぁ、イタリアにこんな場所があるってのは、ちょっと驚きやったんやけど、内容的には少々退屈やったかなぁ.......?!
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