『ヴァルハラ・ライジング』
今日は、ちょっと個性的な作品をひとつ、ご紹介♪
この作品の監督をしてるニコラス・ウィンディング・レフンは、今年の春に公開された『ドライヴ』って作品で数々の賞を受賞して注目された、デンマークの新鋭なんよね。
ちょうどその話題作と併せて劇場公開になったこの作品も、マイナーな賞ではあるんやけど、いろいろと評価されたらしく、スザンネ・ビアを始めとして、にわかに人気となってる北欧監督のひとりってとこなんかな。
というわけで、そんな作品の感想は........?!
ヴァルハラ・ライジング / Valhalla Rising ★★★☆☆ (2009年)
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:マッツ・ミケルセン、マールテン・スティーヴンソン、ゲイリー・ルイス、ジェイミー・シーヴェス、アレクサンダー・モートン
奴隷として囚われの身となり、賭けのための殺し合いをさせられていた男は、自分を利用した相手を皆殺しにし、世話係をしていた同じ奴隷の少年を連れて逃亡する。やがて聖地エルサレムを目指すキリスト教徒のヴァイキングの一行と出会い、行動を共にするのだが.......ってな、北欧の神話を基にしたドラマ?!
言葉を話せない、片目の主人公の心の闇を映しながら描く、一種のロードムービーみたいな作りなんやけど、セリフが少なく、話が分かりづらいんよね。
ただ、映像の迫力がすごくて、鮮烈な色使いと独特のシーンが、ごっつい意味深で、得体の知れない雰囲気を作り出してるんよなぁ。
主演のミケルセンくんは、まったくセリフのない、難しい役どころでありながら、鋭い眼光で何かを語ろうとする姿が、ごっつい印象的やった。
おそらく内容としては、生と死、魂の救済といったことがテーマになってるんと違うかなぁとは思うんやけど、作品として明確にそれを語ることはなく、スッキリしないモヤモヤが残るんやけど、観る人それぞれに考えさせるってことなんかもしれんね?!
かなりクセの強い作品で好みは分かれるとは思うけど、インパクトは十分やった。
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