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2012年10月18日 (木)

『ルート・アイリッシュ』

今日は、イギリスを代表する監督のひとり、ケン・ローチ監督の新作を、ご紹介♪

この監督さんのキャリアは、60年代の後半から始まってるんやけど、一貫して社会の底辺でもがき苦しんでる人たちにスポットを当てた作品で評価されてきたんよね。

ただ、前作の『エリックを探して』は、思いっきりコメディ調の作品で、こんな作品も作るんやって、個人的にはかなり嬉しい誤算やったんやけど。

でもって、今回の新作はというと、これまた今までの作品とは少しテイストが違ってるようで、70歳半ばにして、鋭い問題意識を持ちつつ、監督として更に熟成してきた感すらあるんよねぇ。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

ルート・アイリッシュ / Route Irish   ★★★★   (2010年)

監督:ケン・ローチ

出演:マーク・ウォーマック、アンドレア・ロウ、ジョン・ビショップ、トレヴァー・ウィリアムズ、ジェフ・ベル、タリブ・ラスール、クレイグ・ランドバーグ、ジャック・フォーチュン

民間警備会社の仕事でイラクのバクダッドで働いていた幼なじみの大親友が、空港に続く、通称“ルート・アイリッシュ”と呼ばれる、世界一危険な道路で襲撃に遭い死亡した。彼が残した遺品に記録されていた映像から、その死に疑念を抱いた男は、真相を究明しようと奔走するのだが......ってな、サスペンス調のドラマ?!

イラクの悲惨な日常を背景にしながら、親友の死に隠された真実を突き止めるってなことで、悲しみや苦しみといったエモーショナルな部分と、事件の闇を暴くというサスペンス要素がうまくミックスした作品は、グイグイと観る者を惹きつけるものがあるんよね。

世界的に無名な役者を使いながら、リアルに描ききったドラマは、ケン・ローチならではの深い洞察と繊細な心理描写がなされてるんよなぁ。

勧善懲悪の希望の持てる終わりを期待しても、簡単にはそうならないところが、この監督さんの作品らしさなわけで、最後に残るビターな余韻が、ズシリと心に残るってね。う~ん、ナイスです?!

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