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2012年10月28日 (日)

『希望の国』

今日は、劇場で公開中の邦画をひとつ、ご紹介♪

『冷たい熱帯魚』『恋の罪』の過激さから、すっかり日本の映画界の問題児になりつつある(?)園監督なわけやけど、そんな監督さんが新作のテーマに選んだのが原発問題ってことで、かなり期待してたんよね。

原発をテーマにした映画として、役所広司が主演の『東京原発』って作品があるんやけど、ちょっと前に川崎の映画祭で再上映した際のトークショーで、原発がテーマになるだけで、映画作りが困難になったって監督さんが話してたって記事を目にしたんやけど、この作品でも思うように資金が集まらず、結局、海外からの協力を得ることで、ようやく完成までこぎつけたらしい。

様々な利権が絡み、いろんな問題があるんやろうけど、でも、真実を語らずに、金儲けのためにやったことで、こうしてひとりひとりが大きな代償を払わなアカンようになるってことが分かったわけやから、このまま何もなかったように、無関心でおったらアカンと思うんよね。

そんなことを考えつつ、監督さんの思いのこもった作品の感想は.......?!

希望の国   ★★★☆☆   (2012年)

監督:園 子温

出演:夏八木 勲、大谷直子、村上 淳、神楽坂 恵、清水 優、梶原ひかり、菅原大吉、山中 崇、河原崎建三、筒井真理子、でんでん、深水元基、堀部圭亮、吹越 満

福島での原発事故の数年後、再び日本を襲った大地震によって、原発事故が起こり、それによって翻弄されるある一家を描いたドラマ?!

家族で牛を育て、野菜を栽培して幸せに暮らしていたのに、地震と放射能ですべてが変わってしまう様を描いたドラマは、一見すると穏やかな雰囲気で展開するものの、そこにあるテーマは、ズッシリと重いんよなぁ。

ごく普通の人々が受ける不条理な仕打ちってのが、先の震災での出来事もあって、胸に迫ってくるんよね。

園監督ってことで、かなり過激にくると思ってたら、思いのほか抑えたトーンで展開するところが意外ではあったんやけど、監督さんらしいブラックなユーモアを交えつつ、年老いた夫婦の選択、若い夫婦の選択、そして家族の思いを丁寧に描いたドラマに、いろいろと考えさせられてもうたよ。

あの日から約1年半、以前と変わらない暮らしをしてるものの、同じように青い空も、同じそうに吹き抜ける風も、もう以前とは違う、そんな世界に生きながら、この国の未来のため、人類の明日のために何をすべきなのか、ホンマに考えんとアカンよね!?

こんな大参事を体験しながら、未だに反原発を口にすると叩かれる、そんな不思議な国で、真っ向からこのテーマに取り組み、問題提起する監督さんに拍手を送るとともに、この作品をできるだけ多くの人に観てもらって、一緒に考えて欲しいって思ってもうた。

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