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2012年11月

2012年11月30日 (金)

『カラスの親指』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、ちょっと話題になってる(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』『テルマエ・ロマエ』と、出演作のヒットが続く阿部 寛なわけやけど、そんな彼の新作に芸人の村上ショージが共演するって聞いただけで、関西人としては得体の知れない不安を覚えるわけやけど、いつも行く109シネマでやってた映画の宣伝で、相変わらずの“笑えない”スベリ芸を見せつけられると、オイオイってツッコミを入れるのも忘れてまうくらい、脱力やったんよね?!(苦笑)

そんなショージくんは、関西では明石家さんまと間 寛平にかわいがられ(?)て、ニッチなところで頑張ってますってな感じなわけやけど、当然ながら関東でウケるようなものでもなく.......そんな彼が演技するって言われてもなぁ.......なんて思うわけ。

そんな底の見えない不安を抱えつつ、とりあえず評判の良さだけを心の支えに観に行った作品の感想は........?!

カラスの親指   ★★★☆☆   (2012年)

監督:伊藤匡史

出演:阿部 寛、村上ショージ、石原さとみ、能年玲奈、小柳 友、鶴見辰吾、ベンガル、ユースケ・サンタマリア、戸次重幸、なだぎ武、古坂大魔王

辛い過去を持つ詐欺師の男と、ちょっと間抜けな相棒は、街で偶然出会った少女を助けたことで、彼女の姉とその恋人の青年と5人で暮らすことに.........ってなコメディ調のサスペンス・ドラマ?!

過去に追われる男と過去の苦しみから抜け出せないでいる姉妹、ささやかな幸せのひと時を奪われた彼らが仕掛ける大勝負とは.......ってな感じなんやけど、特に驚くような詐欺の手口が見られるわけでもなく、どちらかと言うと、途中までは淡々と小粒な笑いのドラマが展開するんよね。

ただ、そんな“ちょっとマッタリ”なユルさから、最後への持って行き方が、なかなかエエんよなぁ?!

どう見てもアンバランスな阿部くんとショージのコンビ自体が、映画のキャスティングとして“詐欺やろう”って思ったんやけど、これが全体の“ユルさ”に妙にマッチしてたりして(笑)

芸人としても常に中途半端なショージくんは、演技もド素人なわけやけど、そんな違和感がシックリきてまうってことで、これはこれでアリなんかもなぁ。

というわけで、すごく感動するとか、痛快というわけやないんやけど、何となくホノボノしてて温かい気分にさせてくれる作品は、なかなか良心的なデキなんかも?!

2012年11月29日 (木)

『プレイヤー』

今日はフランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、今年のアカデミー賞を賑わせた『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督と主演のジャン・デュジャルダンが組んだ作品で、今回は白黒やなくてカラーで、サイレントやなくてしゃべり倒すってな宣伝文句なんよ。

てっきり同じようにセンスを感じさせるコメディ作品に仕上がってるものと期待したんやけど、後で調べたら複数の監督によるオムニバス形式の作品やし、ちょっと騙された気分やった(苦笑)

そんなわけで、とりあえず感想を...........?!

プレイヤー / Les Infideles   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:エマニュエル・ベルコ、フレッド・カヴァイエ、アレクサンドル・クールテ、ミシェル・アザナヴィシウス、エリック・ラルティゴ、ジャン・デュジャルダン、ジル・ルルーシュ

出演:ジャン・デュジャルダン、ジル・ルルーシュ、ギョーム・カネ、サンドリーヌ・キベルラン、アレクサンドラ・ラミー、マチルダ・メイ、ジェラルディン・ナカシュ、イザベル・ナンティ

妻や子どもがいながら、不倫することに夢中な男たちのエピソードを綴ったコメディ(?)調の.....“.ごった煮”ドラマ??

夜な夜なクラブに行き、ナンパする“ちょいワル”なオヤジたち、出張先で誰かと夜をともにしょうと思うものの、誰にも相手にされない孤独な中年オヤジ、女子大生との浮気に夢中の歯科医、その他短いエピソードを織り交ぜた内容になってるんやけど、う~ん........イマイチ(苦笑)

まず、全体がとっても分かりにくいんよ。まったく別のエピソードで区切られてるんやけど、演じてる役者が同じなもんやから、こういう構成になってることを知らずに観ると、「なんのこっちゃ??」って思うんよなぁ。

芸達者の主演のふたりの演技力で、性欲にまかせて生きてる男たちの哀れな姿をコメディ調にってことなんやろうけど、なんか笑えんしなぁ.......(苦笑)

やろうとした狙いは分からんでもないんやけど、いろんな意味で空回りで中途半端な作品になってもうた気がするね?!

2012年11月28日 (水)

『私が、生きる肌』

今日は、スペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、去年のカンヌ映画祭で話題になって、アルモドバル監督らしい、とっても奇抜な内容もあってか、本国スペインのゴヤ賞をはじめ、様々な映画祭で話題をかっさらったらしい。

個人的な注目ポイントとしては、『シャッター ラビリンス』『この愛のために撃て』『ローマ、愛の部屋』なんかでプッシュしてる女優エレナ・アナヤが主演してるってことやったんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

私が、生きる肌 / La Piel Que Habito   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ペドロ・アルモドバル

出演:アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ、マリサ・パレデス、ジャン・コルネット、ロベルト・アラモ、ブランカ・スアレス、スシ・サンチェス

人工皮膚の研究で名を知られてる名医の男は、自宅の豪邸の一室で、死んだ妻とそっくりな顔を持つ、全身整形の美女を軟禁していたのだが......ってな愛憎ドラマ?!

いやぁ~、なんともショッキングかつエキセントリックな話やよなぁ。そこがいかにもアルモドバルらしさであり、この歪んだ愛の世界を作り上げられるのは、彼しかおらんってことかもね(笑)

ちょっと違和感のある設定で始まる話は、やがて過去の出来事にさかのぼり、そこから狂気の世界へと突き進む、そんな話の構成の上手さや、さりげなく音楽なんかを使って話を盛り上げるところが、さすがやなぁって思うんよ。

印象的なカットや、サラリと狂気をドラマの中に忍び込ませながら、これほどまでに異常な話を、どこかすんなりと納得させてまうってのが、やっぱり監督さんの個性であり、手腕ってことなんやろなぁ。

この作品を言葉で端的に表現するとって聞かれたら、ヒロイン(?)のエレナ・アナヤに見とれてもうたせいか、“美しき狂気”って答えるかなぁって思うんよね?!

それにしても.......病んでるよなぁ........(苦笑)

2012年11月27日 (火)

『ヴァージン』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ちょっと前に紹介した『家族X』の吉田監督が参加してるってことで、数々の若手監督言の登竜門であるPFF(ぴあフィルムフェスティバル)の受賞監督を引き続き青田買いってことで、手に取ってみたんよね。

ちなみに、他のふたりの監督さんも、それぞれにインディーズで注目されてる期待の若手監督ってことなんやって。

そんな作品の感想は.......?!

ヴァージン   ★★★☆☆   (2012年)

監督:今泉力哉、福島拓哉、吉田光希

出演:佐藤 睦、田村健太郎、川村ゆきえ、木下あかり、中原世梨奈、大崎由希、梅田絵理子、園部貴一、高橋一路、三上 寛、正木佐和、柳 俊太郎、内田 慈、岸田タツヤ

10代の高校生の初々しい恋、20代の売れない女芸人の捻くれた恋、そして30代の薬剤師のゆがんだ愛、3人の女性それぞれの“ロスト・ヴァージン”を描いたオムニバス映画?!

不器用に求め合い、戸惑いながら体を重ねる、そんな若い男女の“ぎこちない”愛の情景に、女芸人としてブスであることを売りに笑いを取るものの、心の中ではずっと愛されることを願ってる20代のちょっと切ない気持ち、そして女ひとりの生活でどこか疎外感を感じて日々を過ごしつつ、若い男に惹かれる、30代の歪んだ感情、それぞれの女性の“初めて”を描いてるんよね。

まぁ、当然のことながら、その気持ちってのは女性にしか分からん部分もあるんやろなぁ、なんて思いつつ、男の立場でちょこっとツッコミ入れてみたりして、それなりに楽しんだりして.....(苦笑)

まぁ、いずれにしても、いろいろと大変やなぁ......って思ったりしてね?!

2012年11月26日 (月)

『至宝』

今日は、劇場未公開の作品の中から、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この映画、東京と大阪でやってた今年のイタリア映画祭では上映されたらしいんやけど、本国イタリアでは賞を獲ったりして、なかなか評判になったらしいんよね。

監督さんは、以前に紹介した『湖のほとりで』のひとで、主演のトニ・セルヴィッロは、その作品でも主役の刑事役で出演してたっけ。この監督さんの作風としては、ラテン系の陽気なイタリア映画というよりも、緻密にドラマを組み立て、人間関係を描いていくってとこかな。

ちなみに、このドラマは、あの中田英寿が所属してたことでもお馴染みの、セリエAのパルマの親会社のパルマラットによる不正会計事件がネタになってるらしい。

ということで、そんな作品の感想は.......?!

至宝 / Il Gioiellino   ★★★☆☆   (2011年)

監督:アンドレア・モライヨーリ

出演:トニ・セルヴィッロ、レモ・ジローネ、セーラ・フェルバーバウム

乳製品を中心に、手広くビジネスを展開するイタリアの大手食品会社では、厳しい資金繰りのなか、会社を存続させるため、不正な会計処理をすることに.......ってな、実際にイタリアで起こった経済事件を題材に、大企業がなぜ犯罪に手を染めることになったのかを描いた作品?!

ファミリー・ビジネスを大きくしたワンマン社長と、彼の右腕としてCFO(財務担当役員)を務める男を中心に、放漫経営のツケと不用意なグローバル化によって、窮地に陥っていく会社の状況を描いてるんよね。

会社を存続させるために資金が必要となり、銀行と丁々発止の交渉をしたりといった、なかなかリアルな経済ドラマと、登場人物の感情を絡めた人間ドラマも加えたような、そんな作品やった。

ちょっと地味目のテーマだけに、興味がないと面白味もないんかもしれんけど、じっくりと描かれたドラマは、飽きさせない内容ではあったんと違うかな。

「帳簿の改ざんって悪いことじゃないでしょ」って、さりげなく言い切ってまうあたりが、なんや“とってもイタリアやなぁ......”なんて思ったりしてね!?(笑)

2012年11月25日 (日)

『綱引いちゃった!』

今日は、劇場で公開中の作品の中から邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてる井上真央といえば、『八日目の蝉』で日本アカデミー賞の主演女優賞を受賞し、NHKの朝ドラのヒロインで人気になって、今や“注目の若手女優”ってことで、巷ではすっかりメジャーになってるわけやけど、個人的には依然として演技力でいうと、疑問符が付いてまうんよね。まぁ、コメディなら......?!

ついでに監督さんはというと、『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』のひとってことで、その微妙なコメディセンスに不安がいっぱいやったんやけど、どうもこの作品、前評判がいいもんやから、気になって鑑賞してみたってわけ。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

綱引いちゃった!   ★★★☆☆   (2012年)

監督:水田伸生

出演:井上真央、玉山鉄二、風間杜夫、松坂慶子、西田尚美、浅茅陽子、ソニン、犬山イヌコ、渡辺直美、中鉢明子、石丸謙二郎、佐藤二朗、笹野高史、野間口 徹

大分市のPRのために、市長の命令で女子綱引きチームを結成することになったものの、なかなか人が集まらず、そこで給食センターの閉鎖に反対するデモを役所の前でやっていたセンターの職員に、大会で優勝したら閉鎖しないことを条件にメンバーになってもらうのだが.......ってなスポ根メロドラマ??

どこかジャマイカを舞台にした映画のパロディ(orパクリ)のように、強引に集められた素人集団が、イケメンのコーチのもと、優勝を目指して練習を始めるものの、小学生にも勝てず、なかなか成果があがらないまま、解散の危機に........ってな話は、主役の井上くんが走って、チャリンコかっ飛ばして大活躍ってね!?(笑)

まぁ、話としては、それぞれ問題を抱えたメンバーが、互いに助け合って、支え合いながら、様々な困難を乗り越えて、団結して試合に臨むってことで、アリガチと言えばアリガチな話やったかな。

中盤での余りの“かったるさ”に、ちょっと意識が途切れてもうたんやけど、さすがに盛り上がるところは、“爽やかに熱く”で、それなりに涙腺がウルっときてもうた(笑)

この監督さんの作品“らしい”、ちょっと笑えないコメディ調ってことで、イマイチな感じもしなくもないんやけど、終わりよければすべてよしってことで、それなりに楽しめる作品なのかもね?!

2012年11月24日 (土)

『人生の特等席』

今日は、劇場で公開中の作品の中から洋画をひとつ、ご紹介♪

クリント・イーストウッドと言えば、自身が監督&主演を務めた『グラン・トリノ』の後、一度は俳優業は引退するって宣言してたんやけど、そんな作品でも製作を務めていた盟友の初監督作品ってことで、どうやら主演をOKしたらしい。

最近は俳優業以上に監督として名声をほしいままにしてる感のある彼が、久々にスクリーンに戻ってきたってことで、この作品は個人的に“ちょこっと”注目してたってわけ。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

人生の特等席 / Trouble With The Curve   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ロバート・トレンツ

出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン、ロバート・パトリック、マシュー・リラード、ジョー・マッシンギル

目の病気を患っているメジャーリーグの老スカウトと、そんな彼を父に持ち、体を心配しながらも、会えばいつもケンカばかりの娘の微妙な親子関係を描いたドラマ?!

球団からひとりのドラフト注目選手を調査するように言われて球場に行くものの、満足に目が見えずに仕事にならないところに、心配で弁護士の仕事を休んで、父のもとにやってきた娘。些細なことで言い争うふたりだったが.....ってなことで、娘を愛していながら、どう接していいか分からない頑固オヤジと、そんな父に素直に向き合えない娘の関係を、ベースボールへの深い愛に、ちょこっとロマンスを添えて描くってとこなんかな?!

まぁ、何といっても作品の見どころは、とってもアナログな頑固オヤジを演じるイーストウッドの存在なわけで、80歳を越えてこの渋さってのは、やっぱりスゴイって思うんよね。

話の方はというと、不器用な男と、そんな背中を見て育った娘の心のわだかまりを解く過程を描くってことで、なかなか悪くはないんやけど、前半の落ち着きのない流れや、ちょっと話が都合よく展開しすぎたりで、大方の筋が読めてまうことで、もうひとつ盛り上がり切らんかった感じやったかなぁ?!

もう少しうまく作れば......って気もせんでもないんやけど、それでもイーストウッドがスクリーンにいれば......ね!(笑)

2012年11月23日 (金)

『悪の教典』

今日は、劇場で公開されてる作品の中から、ちょっと話題(?)の邦画をひとつ、ご紹介♪

監督の三池崇史といえば、“しょうもない映画”から“くだらない映画”まで........(?).......作品を選ばずに監督を引き受けることで有名やんね(笑)

まぁ、別にだからどうってことはないんやけど、一年に2~3本の作品を出し続けるってのは、評価できるんかもしれんけど、個人的にはこの人の作品は、どんなに評価が高くても、割り引いて観るようにしてるんよ。

だから今回も前評判がかなり高いってことやったんやけど、三池くん目的というよりは、若手俳優の頑張りに期待してたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

悪の教典   ★★★☆☆   (2012年)

監督:三池崇史

出演:伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林 遣都、浅香航大、水野絵梨奈、山田孝之、吹越 満、KENTA、岩松 了

生徒にも人気で同僚の教師からも一目置かれるイケメンの英語教師。しかし、そんな彼には、恐ろしいもうひとつの顔が.......ってな、高校を舞台にしたバイオレンス映画?!

生徒の悩みには真剣に応え、生徒に理解のある良い教師.......その真実の姿を知った者は、次々と葬られ......ってことで、う~んエグい(苦笑)

“そこまでやらんでも”ってくらいのエゲツなさは、例によって三池くんの“ワルノリ”の真骨頂ってことなんやろうか........。

主役を演じる伊藤くんは、英語の発音の“エクセレント”さ(??)は別にして、ちょっと爽やかなイケメン先生でありながら、狂気を内包するってところで、微笑ながら散弾銃をぶっ放すあたり、ビジュアル的には役にハマってる感じやったかな。

生徒役も二階堂&染谷のヴェネチア(新人俳優賞)のコンビに林くんも加わって、なかなか豪華やったし、脇役陣も山田くんや吹越くんのクセモノ・コンビが存在感を出してて、いろいろ見どころはあったかも。

ただ......これを敢えて映画で観る必要があるのか、そんな疑問が残ってまうと、どうも個人的な評価としてはなぁ......でっ、これホンマに続けますか........??(苦笑)

2012年11月22日 (木)

『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』

今日は洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品、海外の賞レースでは、かなり高評価やったらしく、インデペンデント・スピリット賞だとか、そこそこ名の知れた賞にノミネートされてたんよね。役者出身の監督さんは、脚本家としてもアカデミー賞にノミネートされたり、なかなか名の知れた人なんよ。ずい分前に紹介した『扉をたたく人』の監督さんは、この人なんよね。

そんな監督さんは、若い頃にレスリングをやってたらしく、この作品は、そんなバックグラウンドから生まれたみたいで、レスリングのシーンには相当なこだわりがあるんやって。天才少年の役を演じるシェイファーくんは、実際にかなり強いレスリング選手やったらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々 / Win Win   ★★★☆☆   (2011年)

監督:トム・マッカーシー

出演:ポール・ジアマッティ、エイミー・ライアン、ボビー・カナヴェイル、ジェフリー・タンバー、バート・ヤング、メラニー・リンスキー、アレックス・シェイファー、デヴィッド・トンプソン、マーゴ・マーティンデイル

高齢者を相手に商売をしている弁護士の男は、不況で思うように仕事がなく、失業の危機に。しかもコーチをしている高校のレスリング部は負け続き。そんな時、クライアントである軽い認知症を患った老人の後見人になり、施設に入れて報酬を得ようとするが、老人の孫が現れ......ってなドラマ?!

下心を隠し、軽い気持ちで請け負った後見人、思わぬ副産物まで付いてきて、うまく行かなかった人生が、急に上向いてきたと思ったら、事態は複雑な方向に.......ってことで、ひとりの青年との出会いから人生の転機を迎えるオヤジを描いたドラマってとこなんかな。

小粒ながら、それほど悪くない話ではあるんやけど、ちょっと感動的なものを期待してただけに、ラストが尻すぼみな感じがしてもうて、盛り上がりきらんかったかなぁ。

個人的には、もう少しスパイスが効いててもエエかなぁって思うんやけど、まぁ、地味ながら、良心的なドラマってことなんやろうね?!

2012年11月21日 (水)

『孤島の王』

今日は、ノルウェー映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞というので最優秀作品賞と最優秀助演男優賞を受賞したらしいんよね。あと、出演してるステラン・スカルスガルドって役者さんは、よくハリウッド作品にも出てくる大柄なスウェーデン人なんやけど、最近は、息子もイケメン若手俳優としてブレークしそうな感じかな。

この話の舞台になってるバストイ島ってのは、現在も刑務所として使われてるらしく、かつての網走刑務所みたいな感じかと思ったら、今では自由時間に釣りや乗馬を楽しめるっていうから、ちょっと映画のイメージとは違うのかもね(笑)

というわけで、そんな北欧映画の感想は........?!

孤島の王 / Kongen Av Bastoy   ★★★★   (2010年)

監督:マリウス・ホルスト

出演:ステラン・スカルスガルド、クリストッフェル・ヨーネル、ベンヤミン・ヘールスター、トロン・ニルセン、エレン・ドリト・ピーターセン、マグヌス・ラングレーテ、モルテン・ルーヴスタッド

罪を犯し、オスロの南に浮かぶバストイ島にある矯正施設に送られた少年は、何とか脱走しようと試みるのだが........ってな、ノルウェーに実在した施設で実際に起こった少年たちの反乱を描いたドラマ?!

院長をトップに、厳しい規律と労働で管理されていたが、そこに新たに2名の少年が加わったことで、事態は思わぬ方向に........ってなことで、理不尽な扱いに対して抑え込まれた少年たちの感情が爆発するんよね。

白く凍てついた孤島の情景の中で、沸々と湧き上がる怒りの生み出すエナジーが、よく伝わってきて、気がついたら夢中になって観てもうてた。

スカルスガルドの威圧感たっぷりの存在と、それに対抗する少年たちの若さを武器にした反逆ってのが、なんや印象的やったんよなぁ。

胸を締めつける切なさ、やるせなさを、繊細に描いて見せたドラマは、なかなかのクオリティやった!?

2012年11月20日 (火)

『ポテチ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作が伊坂幸太郎で、監督が中村義洋ってことで、この組み合わせは、『アヒルと鴨のコインロッカー』に始まり、『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』と、なかなかハズシが少ないんよなぁ。

原作者の伊坂くんが仙台在住ってこともあって、震災の後の地元を盛り上げようといったこともあって、どうやら地元愛の詰まった作品になってるらしい。

ということで、今回もちょっと期待して鑑賞した作品の感想は.........?!

ポテチ   ★★★☆☆   (2012年)

監督:中村義洋

出演:濱田 岳、木村文乃、大森南朋、石田えり、桜 金造、中村義洋、中林大樹、松岡茉優、阿部亮平

空き巣をして暮らしてる男は、恋人と一緒に大好きなプロ野球選手の自宅に忍び込む。たまたまその時に留守電に入っていた意味深な若い女からの電話が気になり、代わりに会いに行くのだが........ってなドラマ?!

ちょっぴり変わり者の主人公と、そんな彼と縁あって知り合い、なぜか彼女になった女、そして主人公の空き巣の先輩、そんな3人の奇妙な人間関係を中心に、マッタリとした中に、ちょっと胸にくる、そんな話が展開するんよね。

話としては、取り立ててどうってもんでもないんやけど、濱田くんに大森くん、そして華を添える木村くんの絡みが、なかなか味わい深かったかな。

70分弱のショート・ドラマみたいな感じなんやけど、その中で起承転結でさりげなく話を組み立て、最後に納得させる話に仕立てるあたり、監督さんの上手さが感じられたかな。まぁ、本人が出演する必要があったかどうかは別にして......なんやけど(笑)

小粒な作品ではあるものの、独特のユーモアと爽やかな感動(?)、個人的にはなかなか悪くなかったと思うんやけどね!?

2012年11月19日 (月)

『南の島のリゾート式恋愛セラピー』

今週も、劇場未公開の映画の中から、アメリカのコメディをひとつ、ご紹介♪

というわけで、先週に引き続き、ジェイソン・ベイトマンの出演作になるんやけど、彼は80年代に「大草原の小さな家」ってドラマに出演してから、二枚目半くらいの立ち位置で、息の長いキャリアを歩んできてるんよね。

父親がプロデューサーで、姉ちゃんも役者ってことで、いわゆる芸能一家ってやつなんかな。それほどインパクトのある役柄ってのもなくて、あまり印象に残らない役者なような気もするんやけど、さりげなく存在感を示すところが、業界で重宝される理由なんかもなぁ。

ということで、そんな彼が出演してる作品の感想は........?!

南の島のリゾート式恋愛セラピー / Couples Retreat   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ピーター・ビリングスリー

出演:ヴィンス・ヴォーン、ジェイソン・ベイトマン、ジョン・ファヴロー、フェイゾン・ラヴ、クリスティン・デイヴィス、マリン・アッカーマン、クリステン・ベル、カリ・ホーク、ジャン・レノ、ケン・チョン

離婚を考えている一組の夫婦が、3組の友人を誘って、南国のリゾート・アイランドで行われているセラピーに参加するのだが.....ってな、夫婦の問題をテーマにしたコメディ映画?!

軽いノリで参加した友人たちも、強制的にセラピーを受けさせられたことで、それぞれに問題を抱えていることが分かり、バカンスを楽しむはずの休暇が思わぬ方向に......ってことで、夫の言い分、妻の言い分がぶつかり合って大騒ぎってなとこかな。

コメディ常連のちょっと豪華な顔ぶれが揃って、少し期待してもうたんやけど、それなりに部分的には笑えるものの、思ったほど弾けきらんかったって感じやね。少しセリフのやり取りが饒舌になりすぎたことで、軽妙さに欠けたのかも?!

まぁ、夫婦で観ると、それぞれの言い分や行動に共感したりする部分もあるんかもしれんけど、残念ながら独り身のオヤジには、どうもピンとくるものがないってことなんかも.......(苦笑)

2012年11月18日 (日)

『終の信託』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、周防監督の作品で役所広司と草刈民代が『Shall We ダンス?』以来、16年ぶりのコラボレーションってことで話題になってるやんね。

かつてはコメディ系が主やった監督さんも、最近はどちらかというと社会派な作風になって、前回とまったく違う雰囲気の中でこの3人が再度顔を合わせるってとこに、なんや興味惹かれるものがあるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

終の信託   ★★★☆☆   (2012年)

監督:周防正行

出演:草刈民代、役所広司、大沢たかお、浅野忠信、細田よしひこ、中村久美

不倫相手の同僚の医師に捨てられ、自暴自棄になっていた女医は、重度のぜんそくで入退院を繰り返す患者の男の診察を通し、何とか立ち直る。そんな彼女に、男は延命治療をせずに、死なせて欲しいと頼むのだが........ってな医療問題を取り上げた人間ドラマ?!

苦しい闘病生活の中で、死と向き合ってきた男の覚悟と、そんな彼の想いを受け止め、決断をする女医の関係を描きながら、現代の医療が抱える問題について問いかける、そんな作品やった。

テーマがテーマだけに、ずっしりと重々しく、ちょっと観てて辛い内容やったんやけど、そんな中、バレエを引退して本格的に女優を目指す主役の草刈くんが、ダンナさんの助けをかりて(?)なかなか頑張ってたかな。まぁ、相手をする役所くんの抜群の上手さがあって、それに引っ張られてってとこなんかもしれんけど。

しかし、医療技術が進歩したことで、機械で心臓を動かし続けることができるがために、“死”というものが今までと違ってきているってところに、難しさがあるんかもね。

どのような最後を迎えるのが望ましいのか、生きるということと死ぬということについて、ちょっと考えさせられてもうたなぁ.......?!

2012年11月17日 (土)

『パラノーマル・アクティビティ4』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、ホラー映画をひとつ、ご紹介♪

1作目の『パラノーマル・アクティビティ』が公開されたときは、低予算で質の高いホラーってことで、世間的な評価もよく、個人的にもかなりインパクトのある作品やなぁって思ったんよ。

その後、立て続けに公開された『パラノーマル・アクティビティ2』、そして昨年の『パラノーマル・アクティビティ3』と来て、今年も“パラノーマルな季節”が.......ってことで、案の定、『ソウ』のシリーズ(昨年の作品で終わりのはずが、どうやらまた新作の製作に入ったとか......)と同様、恒例行事になってもうたらしい(笑)

というわけで、もう限界やろうって思いつつ、シネコンの割引デー利用して、とりあえず鑑賞した感想は.......?!

パラノーマル・アクティビティ4 / Paranormal Activity 4   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン

出演:ケイティー・フェザーストン、キャスリン・ニュートン、ブレイディ・アレン

郊外にある閑静な住宅街に暮らす一家は、ある日、母子家庭の隣家の母親が病気で入院することになり、しばらくの間、その家の少年を預かることに。しかし、その子が来てから、家では不可思議なことが起こるようになり......ってな、シリーズ第4弾?!

毎度おなじみの、カメラで部屋の様子を撮ったり、手持ちハンディを使って、リアルな感じのホラーを表現するってなことで、まぁ、ある意味、分かりやすい作品ではあるやんね。今回は、パソコンを監視カメラ代わりにするってところあたりが、ちょっとバージョンアップなところなんかな(笑)

何気ない日常の音や、映像の出し方で、特に何も起こらなくても恐怖は演出できるってところは、なるほどアイデアやなぁって、このシリーズを観てると思うんやけど、正直に言うと、話の内容としては、この手のシリーズものにありがちなんやけど、次第に何でもアリな展開になっていくあたりが、ちょっと限界と違うのって思ってまうよね(苦笑)

今回の作品の救いといえば、話の中心的な役割を担う、若手女優のキャスリン・ニュートンの存在かな。彼女、TVドラマで注目されてるらしく、なるほど、ちょっと気になる存在やったかな。

それにしても、ラストで自然と場内から失笑がもれる、そんな作品は、とてもおススメできるもんやないよなぁってことで、2つで!?(苦笑)

2012年11月16日 (金)

『青い春』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

ってなことで、先日『リボルバー 青い春』でうっかり間違えてもうたんで、気を取り直して、TSUTAYAで探して鑑賞したってわけ。でも、調べたところ、どっちも原作は同じなんやってね。その割には、えらいテイストの異なった作品のような気はするんやけど.......。

この作品の見どころと言えば、やっぱりデビューしてまだキャリアの浅い松田家の長男坊と、これがデビュー作の新井くんのコンビかな。なるほど、鶴瓶が番組で押してた理由が、少し分かった気がする。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

青い春   ★★★☆☆   (2001年)

監督:豊田利晃

出演:松田龍平、新井浩文、高岡蒼佑、大柴裕介、山崎裕太、忍成修吾、塚本高史、鬼丸、マメ山田

屋上の柵の外に立ち、両手を離して何回手を叩けるかを競う“ベランダ・ゲーム”で新記録を出した男は、伝統により番長として学校を仕切るはずなのだが......ってな、不良高校生の.......青春映画??

将来の夢もなく、ただ漠然と日々を送ってる高校生たち、それぞれに尖がりながら、精一杯に青春を謳歌する様を、ちょっとビターに、そんでもってロックに描くってとこなんかな?!

まぁ、話としてはどうってことないんやけど、この作品、出てる若手役者を観てると、なかなか興味深いものがあるんよね。

演技の経験が浅いだけに、映画の内容と同じで青臭いレベルではあるんやけど、主役の松田家の長男坊や、今では脇役として欠かせなくなりつつある新井くん、それに問題児の高岡くんのキレ具合、更にチョイ役で塚本くんがいたりして.......何ともオツでんなぁ!(笑)

作品としても、どこか殺伐としながらも、キレと味わいはあるようで、音楽とマッチした弾け具合は、なかなか悪くなかったかもね?!

2012年11月15日 (木)

『アクロス・ザ・ユニバース』

今日は、ビートルズのナンバーを使ったミュージカル映画をひとつ、ご紹介♪

最近、映画館に行くと、年末に公開される『レ・ミゼラブル』の予告をよく目にするんよね。アン・ハサウェイが熱唱するシーンが、なかなかいい具合の盛り上がりで、今年も特に予定のない“オヤジのクリスマス”も、この作品が観れれば大丈夫......なんて、ちょっと期待してたりして.......?!(笑)

でも、ミュージカル映画ってのは、突然、歌いだしたりする唐突さに違和感が出てもうたりして、なかなか難しかったりするんよなぁ。ましてや、誰もが知ってるビートルズの曲でって......なんて不安にさせられながらも、観てみると妙にハマってもうたのが、この作品やったんよ。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

アクロス・ザ・ユニバース / Across The Universe   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジュリー・テイモア

出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン、デイナ・ヒュークス、サルマ・ハエック、ボノ、ジョー・コッカー、マーティン・ルーサー・マッコイ

父親を探しにリヴァプールからアメリカにやって来た青年は、そこでひとりの学生と出会い、友達となったことから、新たな人間関係の輪が広がり......ってなことで、反戦運動が盛り上がっていた60年代後半、そんな時代を生きた若者たちの姿を、ビートルズの音楽を使い、ミュージカルで描くってな、ちょと異色のミュージカル作品!?

60年代を生きた若者の感情、その時代を代弁してた音楽ってのがビートルズなんかなぁ、なんてことを改めて感じさせる内容やったね。

恋や戦争、将来への不安、仲間との関係、そんな様々な要素を時折ファンタジー的な描写を使ったりしながら、独特の世界として表現してるんよなぁ。

まぁ、部分的に言うと少しやりすぎかなぁ、と引いてまうところもあるんやけど、なかなか巧みなストーリー展開は、作品全体として見ると十分アリかもって思える出来栄えやった。

何と言っても、ミュージカルとして成立させるためには、歌でどんだけ魅せられるかってことが重要なわけやけど、出演者の歌が抜群に上手いところがエエんよね。それに加えて、様々なアレンジや個性がそれぞれの歌声に出てて、それだけでも十分に楽しめるんと違うかな。

途中が少しグタグタなのが残念ではあるんやけど、ただ、終わりよければ全てよしってなことで、観終わったときに、なんや爽やかな気分になれるってのは、悪い作品やないってことなんやろうね?!

思わずサントラを買ってもうた、そんな作品は、ミュージカル映画としては、結構なクオリティなんやと思う.......♪

2012年11月14日 (水)

『星の旅人たち』

今日は、ちょっとハート・ウォーミングな洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督のエミリオ・エステヴェスという名前を聞いて、どれくらいの人がピンとくるんやろなぁ。個人的には、80年代に活躍した、ちょっと童顔のアイドル俳優っていうイメージなんやけど、最近では監督としての評価もなかなかのもので、この作品では脚本も書いてるんよね。

そんな彼が新作の主役に選んだのは、実の父親のマーティン・シーンで、このパパさんは、若い頃にコッポラ監督の『地獄の黙示録』に出演して脚光を浴びた人なんよ。でもって、『メジャー・リーグ』でお馴染みのチャーリー・シーンは、エミリオくんの弟に当たるらしい。

というわけで、そんなエミリオくんの新作の感想は.......?!

星の旅人たち / The Way   ★★★★   (2010年)

監督:エミリオ・エステヴェス

出演:マーティン・シーン、エミリオ・エステヴェス、デボラ・カーラ・アンガー、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、ジェームズ・ネスビット、チェッキー・カリョ、レネ・エステヴェス、アンヘラ・モリーナ、スペンサー・ギャレット、マット・クラーク、カルロス・レアル

フランスからスペインへの巡礼の旅の途中で、事故により命を失った息子の遺体と対面するために現地に向かった父親は、息子が果たせなかった聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの旅をすることに......ってなロード・ムービー?!

息子のために、その思いで遺灰を持って一歩を踏み出した父親、旅の途中で様々な人と出会い、やがて3人の旅の仲間と知り合い、目的地を目指すってな旅の出来事を描いてるんよね。

国も違えば、抱えている問題も違う、それぞれの理由で別々に旅を始めた人たちが、寄り添いながら絆を深めていく、そんな旅の様子は、悲しみや痛みを癒し、ユーモアと希望で彩られるってね!?(笑)

個性的な旅の面々のキャラを活かして描かれるドラマは、人と人のつながりと、優しさを強く感じさせてくれて、観てる側もなんとなく癒されるんよなぁ。

自分自身を見つめ直す旅の終わりの、それぞれの表情が印象的やった。辛い人生にも希望はある、そんなことを教えてくれてるようで、なんともステキな作品やったね!?

お遍路さんでも行くかぁ......なんて、ちょっとベタすぎか?!(笑)

2012年11月13日 (火)

『リボルバー 青い春』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

邦画といっても、これ、どうやらオリジナルビデオってことらしく、劇場で公開されるようなものではないらしいんよね。実は、ちょっと前に新井浩文がゲストで出演してた番組で、彼のデビュー作の『青い春』って映画が紹介されてて、それを観たいと思ってたら、間違ってこの作品を手にしてもうたんよ(苦笑)

それでも、最近、個人的に見直しの機運の高まってる森山くんの初期作品ってことで、まぁ、これはこれで試してみるかってなとこやったんやけど........。

というわけで、料理の鉄人で加賀丈史の後釜に座ったイケメン(?)俳優の玉木くんの、意外な演技が見れる作品の感想は........?!(笑)

リボルバー 青い春   ★★☆☆☆   (2003年)

監督:渡辺 武

出演:玉木 宏、森山未來、佐藤隆太、前田綾花、近藤公園、大杉 漣

やりたいこともなく、ただ漠然と日々を過ごしている3人の男子高校生が、ある日、3発の銃弾の入った拳銃を手にしたことで起こる騒動を描いた......青春ドラマ??

何者かによって手渡された一丁の拳銃、それを使って何かデカいことをしようと考え、とりあえず銃弾を買うために新宿の歌舞伎町に向かった3人は、それぞれに貴重な経験をし.......ってことで、なんとも締まりのない話が展開するんよね。

主演の3人のキャラを活かして、青春の1ページを鮮烈にってことなんやろうけど、どうにもピンとくるものがなかったかな。

それでも、大杉くんと森山くんの絡みは、なかなかオモロイものがあったんやけど。主演の若手3人を見比べると、後の2人がヒドイせいか、森山くんの演技がまともに見えたね(笑)

結局のところ、最後のくだりもどこか唐突で、必然性に欠ける気がしてもうて、映像の撮り方も含めて、いろいろとイマイチな感じやった?!

2012年11月12日 (月)

『チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?』

今日は、劇場未公開の作品の中から、コメディ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の脚本を担当してるジョン・ルーカスとスコット・ムーアのコンビは、『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の脚本を書いたひとたちなんよね。

そんでもってライアン・レイノルズといえば、コメディからシリアスもの、アクションまで、幅広くこなすマルチな俳優さんやし、相方のジェイソン・ベイトマンはどっちかというとコメディ寄りではあるんやけど、なかなか芸達者な俳優さんやと思う。

そんなふたりが共演した作品の感想は......?!

チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!? / The Change-Up   ★★★☆☆   (2011年)

監督:デヴィッド・ドブキン

出演:ライアン・レイノルズ、ジェイソン・ベイトマン、レスリー・マン、オリヴィア・ワイルド、アラン・ラーキン、グレゴリー・イッツェン、マーセア・モンロー

美しい妻と3人の子どもに恵まれた優秀な弁護士の男と、二流の役者として気ままに生きてる男、幼なじみの親友のふたりは、ある晩、酔って公園の泉の前で立ち小便をしたことがきっかけで、心と体が入れ替わることに......ってなコメディ?!

互いに相手の暮らしを羨ましく思ってたのが、いざ入れ替わると、それぞれに大変で......ってなことで、まぁ、この手の話は特に新鮮味もなく、ありきたりではあるんやけど、それを嫌味なく楽しいものに感じさせてくれるのは、主演のふたりの上手さなんかもね?!

他人の人生を体験し、自分を見つめ直すことで、人生で忘れてたもの、大切なものに気づく、そんな話は、ちょっと気の利いたセリフなんかもあったりして、なんや心温まるんよなぁ。愛情に友情、そんでもって人生は楽しまんとね!?(笑)

それにしても......邦題の後ろについてる意味不明な部分、ホンマに必要やったんやろうか......B級映画やって声高に宣言する以上の意味はないような気がするんやけど......(苦笑)

2012年11月11日 (日)

『のぼうの城』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本当は1年前に公開される予定やったのが、震災の影響もあって、一部の表現が時期的に適切ではないってことで、公開延期になってたんやって。そんなことを言われて鑑賞すると、確かにちょっと複雑な気持ちにならんでもなかったかな。

個人的には、プロフィールにもあるように、犬童監督の作品は好みやないんで、この作品もスルーしようかと思ったんやけど、たまたま隣駅のシネコンが一周年記念割引やったのと、どういうわけか興行成績でトップを走ってるっていう、信じ難いことが起こってるってのと、あと、予告編の野村萬斎くんの姿に興味が湧いたってことで、試してみたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

のぼうの城   ★★★☆☆   (2011年)

監督:犬童一心、樋口真嗣

出演:野村萬斎、佐藤浩市、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平 岳大、西村雅彦、平泉 成、夏八木 勲、鈴木保奈美、前田 吟、尾野真千子、芦田愛菜、市村正親、中尾明慶

天下統一を目指す豊臣秀吉が、小田原の北条氏の一派に総攻撃を仕掛けることに。北関東にある忍城(おしじょう)では、城代を中心にわずか500人の武士と数千人の農民が、石田三成が率いる2万の豊臣軍と対峙することに......ってな歴史ドラマ?!

多勢に無勢、弱い者が強いものに真っ向から勝負を挑み、戦う、そんな痛快な話をドラマチックに描こうってことなんやろうけど、監督が犬童くんって時点で嫌な予感はしてたものの、やっぱりその通りの感想になってもうた.....(苦笑)

しょせん、この監督さんに真面目な時代劇を作り上げるほどの器量はなく、「今年最高のスペクタクル作品」って、109シネマの宣伝で本人が出てきて言ってたけど、結局のところ娯楽重視の“軽~い”作品に仕上がってた。

主役の野村くんの狂言師としての個性を出してるところはエエんやけど、彼も含めて、そもそもセリフ回しが軽すぎるんよなぁ。とりわけ、成宮くんと榮倉くん、その他もろもろの芸人やらの演技は、およそ時代劇とは思えん、学芸会のレベルやった。これで佐藤くんが出てなかったらと思うと.......(苦笑)

まぁ、娯楽として楽しめばってことなんやろうけど、共同監督としておそらくCG部分を仕切った樋口監督の力量も含め、予告編で目にする以上の見どころはなく、どうにも安っぽい時代劇やったね?!

2012年11月10日 (土)

『裏切りのサーカス』

今日は、今年の4月に公開されると、評判が評判を呼んで、ロングラン上映さえてた話題の作品をひとつ、ご紹介♪

個人的にも、ずっと観たかったんやけど、結局、時間が合わず、映画館では見逃してもうてて、ようやくレンタル開始ってことで、急いでディスクを握りしめてTSUTAYAのカウンターに向かったってわけ(笑)

この作品の注目は、大好きな役者であるゲイリー・オールドマンがアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたってことと、これ、実はイギリス映画なんやけど、監督をしてるのがスウェーデンのひとで、何を隠そう『ぼくのエリ 200歳の少女』を監督して、その作品のクオリティの高さで世界を驚かせた人なんよ。

そんなこんなで、期待に胸を躍らせながら鑑賞した作品の感想は..........?!

裏切りのサーカス / Tinker Tailor Soldier Spy   ★★★★   (2011年)

監督:トーマス・アルフレッドソン

出演:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、キャシー・バーク、デヴィッド・デンシック、スティーヴン・グレアム、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、ジョン・ル・カレ

東西冷戦の時代、ソ連のKGBと情報戦を繰り広げていたイギリス諜報部では、幹部に二重スパイがいるという噂があった。一度は引退した諜報部の元幹部の男は、政府関係者から真相を突き止めるよう要請され、調べ始めるのだが......ってな、スパイ・ドラマ?!

果たして本当に敵のスパイが潜り込んでいるのか、少ない手がかりから徐々に核心に迫っていく様子をスリリングに描いてるんよね!?

この作品の見どころは、何といっても主演のゲイリーおじさんの渋すぎる存在感やよなぁ。パッと見は、少しくたびれた老スパイなんやけど、静かな表情の中に、真実に飢えたギラギラした眼があり、体全体からすごいオーラが出てるようで、何とも味わい深い、見事な演技をみせてくれてたね。

少し暗くて不気味な静寂を感じさせる雰囲気のなかで、何か熱いものがうごめく、そんな独特の作品に仕上げて見せた監督さんの手腕ってのも、なかなかやと思う。

かなりクセのある作品で、誰もが楽しめるってものではないんかもしれんけど、この雰囲気、個人的には“たまらん”なぁ.......!?(笑)

2012年11月 9日 (金)

『ネムリユスリカ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ロッテルダム国際映画祭やシカゴ国際映画祭で上映されて、“海外で話題に”なんて文句がパッケージにあったもんやから、海外で評価されてるなら、ひょっとしてエエ作品かもって、ちょっと期待してたんよね。

公式HPに書かれてる評論家さんたちのコメントを見ると、なんやスゴイ作品のような感じなんやけど........まぁ、どう思うかは人それぞれってことなんかなぁ.......よう分からんです(苦笑)

ということで、そんな作品の感想は........?!

ネムリユスリカ   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:坂口香津美

出演:平野茉莉子、駒形美如、岩尾拓志、中村太一、小林愛実、木島尚志、天川真澄、内田里美、小乙女 幸

バレエ教室の帰りに、男にレイプされた女子高生。事件から17年後、その時に身ごもった子どもは15歳となり、被害者である母と半身不随の祖父と車で生活しながら、犯人を捜していたのだが........ってな、性犯罪の被害者家族の絶望と再生の物語......だそうで?!(苦笑)

ラブホテルでマッサージの仕事をしながら、橋の下で暮らす家族、母親にあるのは、拭い去ることのできない悲しみと復讐の気持ちであり、娘にとって犯人は母を苦しめる仇であると同時に父親でもある、そんな複雑な感情の間で揺れる心情を描くってことなんやろうけど、作品としては、どうにも稚拙やよなぁ.......。

奇抜なエピソードでメリハリを付けたいのかもしれんけど、あまりにも非現実的で、受け入れがたいストーリーからは、共感するものは何も生まれてこんかった。

確かに、ある意味“衝撃作”なんやろうけど、その意味は、この程度で感情を描ききったって言いきってまうところかな?!(苦笑)

2012年11月 8日 (木)

『キリング・フィールズ 失踪地帯』

今日は、犯罪ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、注目はやっぱり『キック・アス』のヒット・ガールでブレイクしたクロエ・グレース・モレッツやよなぁ.......って個人的には思ってたら、後から知ったんやけど、監督がこの作品では製作をしてるマイケル・マンの娘なんやってね。

なんてことを言いつつも、21世紀になってからのマイケル・マンの監督作品にいいイメージがないだけに、“だからどないやねん”って気もするんやけど、そういうことを考えてると、なんやコッポラ家とイメージがダブってきてもうてなぁ.........(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は........?!

キリング・フィールズ 失踪地帯 / Texas Killing Fields   ★★★☆☆   (2011年)

監督:アミ・カナーン・マン

出演:サム・ワーシントン、ジェフリー・ディーン・モーガン、ジェシカ・チャステイン、クロエ・グレース・モレッツ、ジェイソン・クラーク、アナベス・ギッシュ、シェリル・リー、スティーヴン・グレアム、ジェームズ・へバート

テキサス州で起こった、若い女性ばかりを狙った連続誘拐殺人事件を追いかけるひとりの刑事とその相棒は、わずかな手がかりから、次第に犯人へと近づいていくのだが.......ってな、クライム・サスペンス?!

次から次へと起こる失踪事件、すべては地元住民も近づきたがらない“キリング・フィールズ”へとつながり......ってことで、なかなかスリリングな展開ではあったかな。

ただ、火曜サスペンスなみに、始まってすぐに犯人の目星がついてもうて、結末が想像できてまうところがちょっとなぁ.......いかにも“陰で悪さしてます”って臭いをあそこまでプンプンさせてもうらたアカンよね?!(苦笑)

まぁ、それなりに工夫はされてるんやろうけど、話の細かいところのツメが甘いために、どこか中途半端で流れが悪く、ちょっと分かりにくかったしね。

注目のクロエくんは、メインではないんやけど、セリフがなくても表情で演じようとしてるところに、役者としての才能を垣間見た気がしたかな。

ちなみに、この作品でジェシカ・チャスティンの演技が評価されたらしいんやけど、どのあたりがそうなのか、よう分からんかった??(苦笑)

2012年11月 7日 (水)

『レッド・バレッツ』

今日は、劇場未公開の作品ながら、なかなか小気味いいアクション映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、他の映画をレンタルした際に、本編の前の予告で何度も目にしてるうちに、B級な香りがプンプンするものの、妙に気になってもうて、たまらず借りてもうたんよ。

B級とはいえ、監督さんは、ケイト・ボスワースやミシェル・ロドリゲスの出演でお馴染みのサーフィン映画『ブルー・クラッシュ』のひとやし、スペインの女優のパズ・ヴェガは、個人的にお気に入りなんよね。ついでにジャネット・マクティアって女優さんは、イギリス人なんやけど、女優としての功績に対して国から勲章を授与されてるってことらしい。

というわけで、なかなか侮れない感じ(?)の作品の感想は........?!

レッド・バレッツ / Cat Run   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジョン・ストックウェル

出演:パズ・ヴェガ、ジャネット・マクティア、アルフォンソ・マコーリー、スコット・ミシュロウィック、クリストファー・マクドナルド、トニー・カラン、カレル・ローデン、ミッシェル・ロンバルド

モンテネグロにある武器商人の邸宅で行われていたパーティーで、銃撃事件が起こり、その場に居合わせた娼婦たちが殺される。参加者のひとりだった一人の娼婦は、事件のすべてを納めた監視カメラの映像を奪い、逃走する。そんな彼女と遭遇した、探偵事務所を設立したばかりの二人組のアメリカ人は、やがて事件に巻き込まれ......ってなアクション映画?!

逃げる美しい女と彼女を探し、助けようとする探偵、そこに迫る殺し屋、そして殺し屋を雇った黒幕.....ヨーロッパを舞台にして、スリリングな攻防が繰り広げられるんよね。

これ、間違いなくB級作品なんやけど、エロあり、笑いあり、ホラー(?)あり、サスペンスあり、当然アクションもありで、意外と楽しめるんよ。

パズの色気とお調子者の探偵コンビのキャラ立ち具合もエエんやけど、何といっても殺し屋役のマクティアおばさんの凄みが、威圧的な風貌もあって、迫力満点なんよなぁ(笑)

男性的には、かなり“痛い”映像もありつつも、どこかクールでノリノリな追跡劇は、なかなか上手くまとまってて、ナイスやったね!?

まぁ、この手の作品にはありがちなんやけど、何で邦題が“赤い銃弾”なのかが全くもってして理解できんのやけど.......(苦笑)

2012年11月 6日 (火)

『先生を流産させる会』

今日は、そのショッキングなタイトルで話題になった邦画をひとつ、ご紹介♪

これ、愛知県の中学校で、男子学生が妊娠した女性教師を流産させようと、給食に異物を混入したっていう、実際にあった事件を基に作られてるらしいんよね。

確か、東京では渋谷のミニシアターでの単館上映やったように記憶してるんやけど、内容が内容だけに、かなり注目されて、話題になってたのを覚えてる。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

先生を流産させる会   ★★★☆☆   (2011年)

監督:内藤瑛亮

出演:宮田亜紀、小林香織、高良弥夢、竹森菜々瀬、相場涼乃、室賀砂和希、大沼百合子

担任の女教師が妊娠していることを知った女子中学生5人組は、密かに“先生を流産させる会”を結成し、流産させるために、いろいろと仕掛けるのだが.......ってな、実際にあった事件をモチーフにしたドラマ?!

教師と生徒の関係、学校と親の問題、学校を取り巻く問題を取り上げながら、思春期の子供たちの心の闇を描くってなことなんやろうけど、テーマのインパクトが強すぎて、内容がついてこなかった感じやね(苦笑)

演技未経験の子どもたちを使うことで、リアリティが出る反面、大人の役者の演技力も含めて、ちょっと全体に拙すぎて、作品としてインディーズの域を出ないところが、惜しかったかな?!

子どもでもなければ大人でもない、そんなどっちつかずの年頃の、不安や戸惑いで揺れ動く感情や、無邪気な残酷さを感じさせるあたりは、悪くないんやけど、このレベルでは、心に訴えかけるというところまでは、イカンかったなぁ......。

2012年11月 5日 (月)

『国家の女リトルローズ』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ポーランド映画をひとつ、ご紹介♪

なかなかポーランドの映画事情ってのは分からんのやけど、この作品はモスクワ国際映画祭で最優秀監督賞に輝いたらしく、本国ポーランドの映画賞でも最優秀主演男優賞を受賞した作品らしいんよね。

監督さんは、他の作品でも賞を獲ったりもしてるってことで、ポーランドでは、そこそこ名前の知れたひとなのかも。

というわけで、そんな、ちょっとマイナーな東欧映画の感想は.......?!

国家の女リトルローズ / Rozyczka   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ヤン・キダヴァ・プロンスキ

出演:マグダレーナ・ボチャルスカ、アンジェイ・セヴェリン、ロヴェルト・ヴィエツキーヴィッチ、グラジナ・シャポロフスカ、ヤン・フリッシュ、クシシュトフ・グロビシュ

フィアンセが実は秘密警察の人間であり、その彼に反体制派のユダヤ人としてマークしてる大学教授にスパイとして近づくように言われるのだが.......ってな、60年代後半のポーランドで起こった反ユダヤ運動での出来事を描いたドラマ?!

好きな相手に言われるままに引き受けた任務のはずが、年の離れた相手の優しさや信念に触れ、別の感情が芽生え......ってなことで、その当時の時代を背景にした男女の愛憎劇が展開するんよね。

特に派手な展開があるわけでもなく、ちょっとエロさがあるくらいで、地味な作品ではあるんやけど、国家のためにという“任務”とひとりの女として愛を求める感情の間で、戸惑いながら苦しむ主人公の心の揺れを、丁寧に描いた作品は、ヨーロッパ映画らしい繊細さを感じさせるデキやった。

ポーランドの近代史をよく知らない日本人には、完全に作品を理解することはできないんかもしれんけど、でも、時代に翻弄された男女の心のもつれは、広く訴えかけるものがあるんやと思う。なかなかやったね!?

2012年11月 4日 (日)

『北のカナリアたち』

今日も劇場で公開中の話題作をひとつ、ご紹介♪

実は、この作品の監督をしてる阪本くんの作品って、あまりいい印象がないんよね。前作の『大鹿村騒動記』は、監督どうのっていうよりも役者 原田芳雄の映画ってことで、評価できるものではあったんやけど、それ以外はどうも苦手でなぁ.......。

今回も、正直に言うと、吉永小百合が前面に出てくる宣伝を見てると、なんか違うんとちゃうかなぁ、なんて思ってもうて、原作もよう知らんだけに、ちょっと半信半疑な感じやったんよ。

そんな中途半端な気持ちで観た映画の感想は........うっ、涙、涙で........?!(笑)

北のカナリアたち   ★★★★   (2012年)

監督:阪本順治

出演:吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、森山未來、満島ひかり、勝地 涼、宮﨑あおい、松田龍平、小池栄子、里見浩太朗、小笠原弘晃、渡辺真帆、相良飛鷹、飯田汐音、佐藤純美音、菊池銀河、菅田 俊、塩見三省

20年前に北海道の離島にある分校で教えていた元教師の女は、かつての教え子のひとりが殺人事件の重要参考人となっていることを知り、その時に一緒に教えていた他の5人の教え子を訪ねるのだが......ってなドラマ?!

ある悲劇的な事件をきっかけに、先生と生徒、それぞれに心に深い傷を負ったまま、それからの人生を生きてきたのが、長い年月を経て再会し、それぞれの心の“わだかまり”を解いていく様を描くってとこなんかな。

いやぁ~、やられてもうたよぉ......。ちょっと前に公開された作品のように、“あのスターがスクリーンに登場してる.....”ってな類の映画かと思って観てたんやけど、最後に号泣してもうて.......!?(笑)

というか、これ、吉永小百合がどうとかっていうよりも、若手俳優の頑張りがポイントの作品やと思う。特に、森山くんの演技がすばらしすぎるんよ。難しい役どころではあるんやけど、それをインパクト十分に演じ切る技量がスゴイ!

そこに満島&宮﨑のコンビや勝地くんと松田家の長男坊が絡み、人生にもがき苦しみながらも、心の中に忘れずにいた、一緒に育った仲間との絆が描かれてるあたりに、もう涙が止まらん状態になってもうたんよね。

若手の出番が少ない中盤で、迷走しかけてどうのとか、“サユリスト”には申し訳ないけど、20年前と現在と、まったく変わらない老け具合のために、どの時代の話か分からんようになるとか、そんなことは些細なことで、この作品、なかなかの感動作やった。

これは、ちょっと“おススメ”してもエエんと違うかな!?

2012年11月 3日 (土)

『アルゴ』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、ちょっと話題になってる作品をひとつ、ご紹介♪

なんで話題になってるかっていうと、この作品、かなり評判がよくて、一部では来年のアカデミー賞のノミネート当確かってくらい、評価されてるらしいんよ。

そんな作品を監督してるのは、あのベン・アフレックなわけで、“ジェニロぺ”ことジェニファー・ロペスとイチャついてる頃は、ラジー賞の常連となり、役者としても終わりかってくらいの言われようやったんやけど、監督業に進出したら、どういうわけか評価されて、ついでに演技もよくなりって、今やもうノリノリな状態なんよね(笑)

まぁ、正直、この時期にアカデミー賞って言われた作品で、そのままぶっちぎった前例ってのは、ないような気がするんで、どうなるかは分からんけど、ただ、話題になってるものを見逃すわけにはイカンってことで、じっくりと鑑賞してきた作品の感想は........?!

アルゴ / Argo   ★★★★   (2012年)

監督:ベン・アフレック

出演:ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・ラーキン、ジョン・グッドマン、テイト・ドノヴァン、クレア・デュヴァル、スクート・マクネイリー、ヴィクター・ガーバー、ケリー・ビシェ、クリス・メッシーナ、カイル・チャンドラー

79年のイラン革命により国を追われた元国王を受け入れたことで、イランにあるアメリカ大使館は怒り狂った民衆により占拠され、大使館員が人質に。そんな騒動の中を何とか抜け出し、カナダ大使の私邸に避難した6人の職員を救出する作戦に、ひとりのCIAの専門家が加わるのだが......ってな、実際に起こった事件に基づいて作られたサスペンス映画?!

脱出困難な厳戒態勢の下、映画製作のロケハンを偽装し、民間機に乗せて脱出させる、そんな無謀な計画の成り行きを描いてるんよね。

もちろん、事実に基づくだけに、脱出できるってことは分かってるわけで、その過程がどれほどドラマチックに展開するかってことなんやけど、監督&主演のベンくん、なかなかやるやないですか!(笑)

時折、業界ネタを使って皮肉の利いたユーモアで和ませながらも、生死を懸けた大博打をキリキリするくらいの緊迫感で、描いてるんよね。

実際のところはどうやったんかまでは分からんだけに、ちょっと映画用に過剰に演出しすぎと違うのってツッコミを入れたくなる気持ちもあるんやけど、それを差し引いても、納得の質のドラマやった。

Good Job!!good

2012年11月 2日 (金)

『種まく旅人~みのりの茶~』

今日は、ちょっとステキな邦画をひとつ、ご紹介♪

ちょうと1ヶ月ほど前に、少し遅めの夏休みを取って、静岡をバイクで旅したんよね。その時に、茶畑のすぐ脇の道を走ったんやけど、風の中に香るお茶の優しい匂いが、ごっつい印象的やったんよなぁ。そんなこともあって、ちょっと“お茶”の話に興味があって、この作品を手にしたってわけ。

作品の舞台は静岡やなくて大分の臼杵市なんやけど、ネットで検索すると、市を挙げて有機栽培に取り組んでるらしい。食の安全が今まで以上に注目されてる時代に、手間のかかる有機栽培の難しさってのはあるんやろうけど、こうして、挑戦している自治体や農家の人たちがいるってのは、ステキやなぁって思う。

そんなこんなで、そんな頑張ってるひとたちにエールを送りたいって気持ちも込めて、この作品をちょいとプッシュってね!?(笑)

種まく旅人~みのりの茶~   ★★★★   (2011年)

監督:塩屋 俊

出演:陣内孝則、田中麗奈、吉沢 悠、柄本 明、石丸謙二郎、中村ゆり、永島敏行、寺泉 憲、林 美智子、徳井 優、前田 健

管理部門への配置転換を拒み、会社を退社したデザイナーは、大分県で起業する友人を訪ねたついでに、有機栽培でお茶を作っている祖父に会いにいくことに。そんな時、祖父が発作で倒れ、ちょっと変わり者の役人の手助けを受けながら、代わりにお茶作りに挑戦することに.......ってな、ちょっと感動のドラマ?!

人生に挫折しかけた時に、たまたま出会ったお茶作り、まったくのド素人が周囲の人たちに励まされながら、おいしいお茶を作るまでを描いてるんやね。

この作品、話もなかなかエエんやけど、それに加えて、少しトボけた役の陣内くんに、空回り系の若い役人を演じる吉沢くん、そして少しオシャレな農作業姿で奮闘する田中くんの3人の主要キャストが絶妙やった。

その脇をさりげなく柄本オジサンや石丸くん等のベテラン陣がサポートしてるのも、見事やったしね。

それに、様々な困難を乗り越えながら、必死に前に進もうとする主人公に、素直に“頑張れ!”って、感情移入できるところがエエんかも。

まっすぐに自然と向き合い、心をこめて物を作る、そこに人の輪ができて、様々な想いが汗と涙と一緒に大きな形になっていく.......あぁ、なんてナイスなドラマなんやろう!?

2012年11月 1日 (木)

『デビルクエスト』

今日は、“ハゲの番長”ことニコラスくんの、コスプレものアクションをひとつ、ご紹介♪(笑)

ニコラスくんと言えば、コッポラ家の一員として80年代から華々しく活躍しつつも、どういうわけか借金まみれで首が回らず、今ではすっかり“仕事を選ばないひと”ってことで有名(?)やんね(苦笑)

そんなオチャメなハゲおやじは、実はちゃっかりとアカデミー賞の主演男優賞を受賞した経験があったりして、くだらない作品でアホなことしてるかと思うと、なかなか個性的な演技で楽しませてくれたりもするんよなぁ。

そんな、ちょっとレアな存在感ってのが、微妙な風貌と相まって、需要が絶えない要因になってるんかもね??

というわけで、そんなニコラスくんの主演作の感想は..........?!

デビルクエスト / Season Of The Witch   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ドミニク・セナ

出演:ニコラス・ケイジ、ロン・パールマン、スティーヴン・キャンベル・ムーア、クレア・フォイ、スティーヴン・グレアム、ウルリク・トムセン、ロバート・シーハン、クリストファー・リー

十字軍の遠征で活躍していた二人の騎士は、神の名を借りて、女子供まで殺すやり方に失望し、軍を去ることに。そんな彼らは、ある町で、蔓延するペストの元凶とされた魔女を修道院に護送する役を引き受けることに.......ってな中世を舞台にしたアクション映画?!

檻に入った若い女を護送しながらも、彼女が本当に魔女なのか、半信半疑の一行だったが......ってことで、特に意外性のある話でもなく、想定の範囲内で展開していくような感じやったかな。

そんな中で、今回はロン毛のニコラスくんが、眉間にシワを寄せながら、ちょっとクールに、そんでもって熱く正義に燃えて、中世のコスプレで頑張ってるんよなぁ(笑)

それに加えて、もう一人の騎士を演じるパールマンが、友情に厚く、気は優しくて力持ち的な役回りで、なかなかエエ味出してて、良かったね。

宗教的なものをテーマにしつつも、極端に宗教臭くなることもなく、それなりにエンターテイメント性があって、案外、楽しめる内容やったかな。まぁ、何か特別な魅力あるってわけやないんやけど.......?!

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